ペストロジー研究会誌 (PestControl Res.) 4 (1) : 17-20(1989)
原
著
資材と共に工場内に持ち込まれたコクヌス
トモドキ
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Tribolium
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H.
高橋朋也
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.料.小長谷貴昭*
串制フジ環境サービス技術部・料静岡大学 農学部応用昆虫学 教室Red flour beetle
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bolium castaneum H.
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invading in a factory on bu旺ermaterials Tomoya TAKAIIASHI*'** and Takaaki KONAGAYA**
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Abstract: Insect pests invading ina factory on buffer materialswere surveyed in the Tokai district in the Summer of 1988. The main pest sweeped inthe factorywas the red flourbeetle
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H. lt was easilycolIectedby pheromon traps. The beetles dispersed quickly over thefactory on the materials, and survivedfor a long time without any food. The infes -tationofthis species is a serious problem in the factories by the reason why it has more easily accesstothe process lines than otherpests. は じ め に 工場内に生息・侵入する昆虫類は,食品・医薬品・その 他の製品に対し異物混入事故をよく起こす.平尾(1984) はこれら害虫を図1
のように大別した.現在,飛来侵入 虫,排水系発生虫や歩行侵入虫に対する調査及び防除報 告は多く (高橋ら,1984;公文ら,1986;高 橋・平 尾3 1986;田原, 1987;古作ら, 1988;高 橋ら,1988),こ れらによりその防除技術も進んできた.そのため,各製 造 工場における異物混入被害も一部で 制 御 さ れつつあ る.しかし付着 侵入虫に対するそれはわずかであり(田 中, 1983;廿日出・多比良,1988),実臆されている対外
飛 来 侵 入 虫
排 水 系 発 生 虫
歩 行 侵 入 虫
付 着 侵 入 虫
工場
内一一一一屋内発生虫
図1
工場内で問題となる害虫の分類. 策も簡易なものである. 1988年5月に樹脂関係、メーカーより害虫調査の依頼を うけた.r~月 14 日に納入された 6, 000 枚 (60パレット〕 の厚紙 (製品と木製パレットの聞にクッションとして敷 くもの〉に同16日, 多数の昆虫が付着していのことが工 場側の受入目視検査により発見されたためで,そこで我 々はその付着 侵入虫の調査を行ない,対策について考 察 した. 調査場所および方法 付着侵入虫 は 図2に示 す東 海地区 の 樹脂関係メーカー で発見された. 本 工場は鉄骨・鉄筋コンクリート造で, 総床面積13,000rrfである,防虫には出入口の前室化,防 虫ピニールカーテンの取り付けや電撃式殺虫器の配置等 が施されており,人や資材の出入口から製造ライ ンまで は40m以上離れている.この工場で1988年5
月16日から 7月14日までの約2か月間,調査と対策を実施した.ま ず付着 害虫の継続的 な 侵入を阻止するために,発 見日当 日残っている同資材を翌17日すべて製紙工場側に返品さ せ , 今後 納入されるものについては製造直後のものが 搬 入されるよう改めさせた.また資材が保管されていた資 - 17、
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ライン2
事務所関係 ヲイシ1
ラックB 製品ラック 製 晶 倉 庫 資 材 の 流 れ 図2
工 場 概 略 図 . 材倉庫及びラックA (図2)付近の床,ラック,溝内を ほうきでそれぞれ5片17日, 6月初めに清掃し,防除対 策のーっとした. 納入日から虫発見日までの2
日間,6
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パレットの虫付 き資材のうち10パレット前後が工場内にすでに搬入さ れ,ラックA,B及 びライン1, 2付 近で使用されてお り,このため付着侵入虫の工場内での分散が予想され た.そこで5月18日から7月1413にかけ,フェロモント ラップ (Biolure⑮)140個を上記4か所及び資材倉 庫 に 配置して調査した. トラップによる捕獲は基本的に週1
回の間隔で実施した.途中6月23日に捕獲効率を高める 目的で新しいトラップを交換した. 結 付着虫の大部分はコクヌス トモドキ成虫,T
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usillus S.,コクヌスト幼虫,
Tenebroides m:zu,.itanicusL.が少数ながら見いだされた.昆虫の付 着状況は図3
に示した通りで,木製ノξレットを含む資材 表面で発見された.コクヌストモ ドキの表面付着数はl
パレット当り10-20匹に達するものもあった. 表1
に調査場所と調査日別のフェロモントラップへの 捕獲状況を示した.納入からわずか10円間しかたってい ない5月25日の時点でラックAに19匹,ライン2に4匹 ラックBおよびライン1にそれぞれ1匹のコクヌストモ一一ピニール
幽 句 F d 虫 ・ 潟 l 着付
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猟 図3
資材への虫付着状況. ドキが捕獲された.その後も7
月1日まで総計で10から 20匹の捕獲があった. 表2にコクヌス トモドキとそれ以外の侵入虫との工場 内分散度の比較を示した.毘虫の主な工場内侵入口であ る資材倉庫からライン及びラック周辺の分散の程度は, コクヌストモドキが5
~ 130%,歩行侵入虫は0 %,飛 来侵入・排水系発生虫はo
~0
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食品害虫であるコクヌストモドキが厚紙に付着した原 因は,資材の流れによるものと考えられる.大量生産さ れた厚紙は,直前まで穀粉を入れてあった営業倉庫に一 時保管された.そのため,ここで当該昆虫が付着したも - 18-フェロモントラップによる食品害虫の調査場所別捕獲数 表