六員環のアリール部位を有するジアリールエテン誘導体の合成と物性評価
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(2) もとの無色体へと戻った。一例として、3aの吸収. スペクトルを図2に示す。紫外光を7分間照射す ると、吸収スペクトルは実線に示すように現れる が、そのあと、破線に示すように吸収極大波長は. 512nmへとシフトし、吸光度が増大した。 O.146nm. m O.8. O.150㎜. 図3.3kの0RTEP図 8 0.6. 異性体のモル吸光係数と、光閉環反応量子収率、. 量. { 畠. 光反応量子収率をまとめたものを表1に示す。閉. グー!. 一 0.4 <. 環体の吸光係数は比較的大きな値である。量子収. 、. O.2. \! ノ. 率から、全て紫外光照射によって光閉環しやすく、. 、 一 一㌔. \_ ノ. 光開環しにくい様子が明らかになる。熱安定性は. 300 400 500 600 700. 2kと4kは70℃の封管メタノール中で安定性が. Wavel㎝軸ノnm. あるが、3kは同一条件では若干熱安定性に欠けた。. 図2.メタノール中における3の吸収スペクトル; 3a(一・)、紫外光7分照射(一)、紫外光7分. 表1.2−4のフォトクロミック反応性. 照射後10分暗所静置(一I’)、3k(一). ε∫1o3d皿L3皿」ol−l c皿i’1 QuantuI皿yiold. 2a−4aの着色体はどのような構造をしている. Compound. か、511・512nmで着色している化学種の構造を. Cyc工iz目tion Cyc五〇reversion k (313nI皿〕 (517nエロ〕. 8,75 8,46 2 (259−1エロ) (511nエn). 明らかにするため、生成した着色体について. 9,25 6,70. HPLCを用いて分取を行った。3aに紫外光を照. 3 (227nエn〕 (512n■皿). 射して着色した単結晶についてX線結晶構造解. 20.O 1O.7 4 (255n口1) (511]m). 析を行うと、図3のORTEP図に示すように、3k. O.45 1.6xIOI筥. O.45 0.13. O.25 2.2X1OI宮. に示した構造であることが明らかになった。これ. 3.結論. は、閉環体のフェノール部位が、ケト型構造をし. 従来のジアリールエテン誘導体の2つあるアリ. ているものである。ケト型になることで、閉環し. ール部位の1つを、ナフチル置換した1a、フェノ. た分子全体に安定な共役構造がもたらされるこ. ール置換した2a−4aの化合物を合成し、フォトク. とを示している。そして、3kの1H NMRの構造. ロミック反応について検討を行った。1aは、通常. 解析の結果から、2aや4aについても2kや4kが. のジアリールエテンで起こるような開環、閉環反. 生成していることを1H NMRにより確認するこ. 応性を示した。2a−4aは、メタノール溶液中、通. とができた。つまり、この反応系は、図1の下段. 常とは異なる閉環体の吸収スペクトル挙動を示. に示すように、開環体、閉環体といったような2. した。安定構造の閉環体はケト型構造2k−4kをと. つの構造だけ生成するものではなく、途中に化学. ることが明らかになった。2a−4aと2k−4kの間の. 的安定性の乏しい中間体の構造2b−4bが生成し、. 光反応性や、2k−4kの熱安定性について詳細な検. そのあと、化学的に安定な2k−4kに示すような構. 討を行った。. 造が生成することが明らかになった。. 主任指導教員 尾關 徹. 2a−4a,2k−4kのメタノール溶液中における各. 指導教員 山口忠承. 一339一.
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