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IoTとP2P技術に基づいた知的プラットフォームの実装と評価

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(1)

平成

30

年度 博士論文

IoT

P2P

技術に基づいた知的

プラ ッ ト フ ォ ームの実装と 評価

報告者

劉 怡

指導教員

 バロ リ レ オナルド 教授 

2019

3

5

福岡工業大学 大学院 工学研究科 知能情報システム 工学専攻

(2)

i

目次

第1 序論 1 1.1 研究背景 . . . 1 1.2 研究目的 . . . 2 1.3 構成. . . 2 第2章 P2Pネッ ト ワ ーク 4 2.1 P2Pネ ッ ト ワ ーク の概要. . . 4 2.2 P2Pのメ リ ッ ト と デメ リ ッ ト . . . 5 2.2.1 P2Pのメ リ ッ ト . . . 5 2.2.2 P2Pのデメ リ ッ ト . . . 6 2.3 P2P応用範囲 . . . 6 2.4 P2Pシステムモデル . . . 7 2.4.1 ハイ ブリ ッ ド 型P2Pモデル . . . 7 2.4.2 スーパーノ ード 型P2Pモデル . . . 8 2.4.3 ピュ ア型P2Pモデル . . . 9 第3章 JXTAプラ ッ ト フ ォ ーム 10 3.1 JXTAの概要 . . . 10 3.2 JXTA-Overlay . . . 12 第4章 フ ァ ジィ 理論 14 4.1 フ ァ ジィ 理論の概要 . . . 14 4.2 フ ァ ジィ 集合 . . . 14 4.2.1 フ ァ ジィ 集合の概要 . . . 14 4.2.2 フ ァ ジィ 集合と メ ン バシッ プ関数 . . . 15

4.3 Fuzzy Logic Controlの構成 . . . 16

(3)

目次 ii 4.4.1 フ ァ ジィ 制御の概要 . . . 17 4.4.2 フ ァ ジィ 制御の特徴 . . . 18 第5 モバイ ルコ ン ピュ ーティ ン グ 19 5.1 モバイ ルネ ッ ト ワ ーク . . . 19 5.1.1 モバイ ルネ ッ ト ワ ーク の長所と 短所 . . . 21 5.1.2 モバイ ルデータ ト ラ フ ィ ッ ク の増加と 影響 . . . 21 5.1.3 モバイ ル IP . . . 22 第6章 モノ のイ ン タ ーネッ ト 23 6.1 モノ のイ ン タ ーネ ッ ト の概要 . . . 23 6.2 IoTの実現に必要な技術 . . . 24

6.2.1 Internet Protocol Version 6 (IPv6) . . . 24

6.2.2 Wireless Sensor Network (WSN) . . . 26

6.2.3 Radio Frequency Identification (RFID) . . . 28

第7章 提案システム 29 7.1 JXTA-P2Pシステム . . . 29 7.1.1 JXTA-P2Pシステム 1 . . . 29 7.1.2 JXTA-P2Pシステム 2 . . . 33 7.1.3 JXTA-P2Pシステム 3 . . . 40 7.1.4 JXTA-P2P応用システム (医療支援システム) . . . 41 7.1.5 システムを 構成する デバイ ス . . . 45 7.2 モバイ ルP2Pシステム . . . 48 7.2.1 モバイ ルP2Pシステム 1 . . . 48 7.2.2 モバイ ルP2Pシステム 2 . . . 53 7.2.3 モバイ ルP2Pシステム 3 . . . 59 7.2.4 モバイ ルP2P応用システム . . . 66 第8章 提案システムの評価 69 8.1 JXTA-P2Pシステム 1の結果と 評価 . . . 69 8.2 JXTA-P2Pシステム 2の結果と 評価 . . . 72 8.3 JXTA-P2Pシステム 3の結果と 評価 . . . 73 8.4 医療支援システムの結果と 評価 . . . 75 8.5 モバイ ルP2Pシステム 1の結果と 評価 . . . 77 8.6 モバイ ルP2Pシステム 2の結果と 評価 . . . 82

(4)

目次 iii 8.7 モバイ ルP2Pシステム 3の結果と 評価 . . . 86 8.8 モバイ ルP2P応用システムの結果と 評価 . . . 91 第9 結論と 今後の課題 95 9.1 JXTA-P2Pシステムの結論 . . . 95 9.2 JXTA-P2P応用システム (医療支援システム)の結論. . . 95 9.3 モバイ ルP2Pシステムの結論 . . . 96 9.4 モバイ ルP2P応用システムの結論 . . . 97 9.5 今後の課題 . . . 97 謝辞 98 参考文献 99

(5)

iv

図目次

1.1 本論文の構成図 . . . 3 2.1 P2P方式モデル . . . 4 2.2 CS方式モデル . . . 5 2.3 ハイ ブリ ッ ド 型P2Pモデル . . . 7 2.4 スーパーノ ード 型P2Pモデル . . . 8 2.5 ピュ ア型P2Pモデル . . . 9 3.1 JXTA-Overlayの構成 . . . 12 4.1 フ ァ ジィ 集合のメ ン バシッ プ関数 . . . 16 4.2 フ ァ ジィ 推論システム . . . 17 5.1 イ ン タ ーネ ッ ト と モバイ ルネ ッ ト ワ ーク の構成 . . . 20

5.2 全世界のモバイ ルデータ ト ラ フ ィ ッ ク (出典:Cisco VNI Mobile, 2016 年) 22 6.1 IoTの概要図 . . . 24 6.2 WSNのネ ッ ト ワ ーク ト ポロ ジ . . . 27 7.1 提案システムの概略図 . . . 30 7.2 提案システム 1のFPRS1構成図 . . . 30 7.3 提案システム 1のFPRS2構成図 . . . 30 7.4 FPRS1のメ ン バシッ プ関数 . . . 32 7.5 FPRS2のメ ン バシッ プ関数 . . . 34 7.6 提案システム 2の構成図 . . . 37 7.7 JXTA-P2Pシステム 2のメ ン バシッ プ関数 . . . 38 7.8 提案システム 3の構成図 . . . 40 7.9 提案システム 3のメ ン バシッ プ関数 . . . 42

(6)

図目次 v 7.10 JXTA-Overlay P2Pシステムの構成 . . . 44 7.11 支援システムの概要 . . . 45 7.12 医療支援システム構成 . . . 46 7.13 Smart-Box . . . 46 7.14 赤外線セン サ . . . 47 7.15 RFID . . . 48 7.16 P2Pグループモデル . . . 49 7.17 提案システム 1のFPVS1構成図 . . . 49 7.18 提案システム 1のFPVS2構成図 . . . 50 7.19 FPVS1のメ ン バシッ プ関数 . . . 51 7.20 FPVS2のメ ン バシッ プ関数 . . . 52 7.21 提案システム 2のFPTAS1構成図 . . . 53 7.22 提案システム 2のFPTAS2構成図 . . . 56 7.23 FPTAS1のメ ン バシッ プ関数 . . . 57 7.24 FPTAS2のメ ン バシッ プ関数 . . . 58 7.25 提案システム 3のFPCQS1構成図 . . . 59 7.26 提案システム 3のFPCQS2構成図 . . . 59 7.27 FPCQS1のメ ン バシッ プ関数 . . . 63 7.28 FPCQS2のメ ン バシッ プ関数 . . . 64 7.29 Kanboardの構成 . . . 67 7.30 評価する 手順 . . . 67 8.1 NI=0(FPRS1で Peer間相互交換フ ァ イ ル数が少ない場合). . . 69 8.2 NI=5(FPRS1で Peer間相互交換フ ァ イ ル数が中ぐ ら いの場合). . . 70 8.3 NI=10(FPRS1で Peer間相互交換フ ァ イ ル数が多い場合). . . 70 8.4 PL=0(FPRS2でパケッ ト ロ スが少ない場合). . . 71 8.5 PL=5(FPRS2でパケッ ト ロ スが中ぐ ら いの場合). . . 72 8.6 PL=10(FPRS2でパケッ ト ロ スが多い場合). . . 73 8.7 NI=0(Peer間相互交換フ ァ イ ル数が少ない場合). . . 74 8.8 NI=5(Peer間相互交換フ ァ イ ル数が中ぐ ら いの場合). . . 75 8.9 NI=10(Peer間相互交換フ ァ イ ル数が多い場合). . . 76 8.10 NI=0(Peer間相互交換フ ァ イ ル数が少ない場合). . . 77 8.11 NI=5(Peer間相互交換フ ァ イ ル数が中ぐ ら いの場合). . . 78 8.12 NI=10(Peer間相互交換フ ァ イ ル数が多い場合). . . 79 8.13 被験者が退出し ない場合 . . . 79

(7)

図目次 vi 8.14 被験者がいない, も し く は動いて いない場合 . . . 80 8.15 被験者が退出を 行い再び入室し た場合 . . . 80 8.16 NODMP=0(FPVS1で Peerがオン ラ イ ン ディ ス カ ッ ショ ン 数が少な い 場合). . . 81 8.17 NODMP=50(FPVS1で Peerがオン ラ イ ン ディ ス カ ッ シ ョ ン 数が中ぐ ら いの場合). . . 81 8.18 NODMP=100(FPVS1で Peerがオン ラ イ ン ディ ス カ ッ ショ ン 数が多い 場合). . . 81 8.19 NODMP=0(FPVS2で Peerがオン ラ イ ン ディ ス カ ッ ショ ン 数が少な い 場合). . . 82 8.20 NODMP=50(FPVS2で Peerがオン ラ イ ン ディ ス カ ッ シ ョ ン 数が中ぐ ら いの場合). . . 83 8.21 NODMP=100(FPVS2で Peerがオン ラ イ ン ディ ス カ ッ ショ ン 数が多い 場合). . . 84 8.22 SW=10(FPTAS1で Peerのワ ーク フ ロ ー状態が悪い場合). . . 84 8.23 SW=50(FPTAS1で Peerのワ ーク フ ロ ー状態が普通の場合). . . 85 8.24 SW=90(FPTAS1で Peerのワ ーク フ ロ ー状態が良い場合). . . 85 8.25 SW=10(FPTAS2で Peerのワ ーク フ ロ ー状態が悪い場合). . . 86 8.26 SW=50(FPTAS2で Peerのワ ーク フ ロ ー状態が普通の場合). . . 87 8.27 SW=90(FPTAS2で Peerのワ ーク フ ロ ー状態が良い場合). . . 88 8.28 GS=10(FPCQS1で各Peerのグループ同期化意識が低い場合). . . 88 8.29 GS=50(FPCQS1で各Peerのグループ同期化意識が普通の場合). . . 89 8.30 GS=90(FPCQS1で各Peerのグループ同期化意識が良い場合). . . 89 8.31 GS=10(FPCQS2で各Peerのグループ同期化意識が低い場合). . . 90 8.32 GS=50(FPCQS2で各Peerのグループ同期化意識が普通の場合). . . 91 8.33 GS=90(FPCQS2で各Peerのグループ同期化意識が良い場合). . . 92 8.34 評価する 項目 . . . 93 8.35 adminメ ン バーのスコ ア . . . 93 8.36 各メ ン バーのスコ ア . . . 94 8.37 変更後の各メ ン バーのスコ ア . . . 94

(8)

1

1

序論

1.1

研究背景

近年, Clientと Server両方の機能を 備え た Peerによ り 通信を 行う Peer to Peer(P2P)

モデルが, コ ン テ ン ツ の効率的な 送受信を 実現する プラ ッ ト ホーム と し て 注目さ れて い る [1–3]. P2P技術の応用範囲は非常に広く , P2Pデータ 配信, P2P電話, P2P掲示板, P2P放 送(テレ ビ, ラ ジオ), P2Pグループウ ェ ア, P2P分散フ ァ イ ルシステム, P2P仮想ネ ッ ト ワ ーク , P2P地震情報な ど , 多く の適用例が生ま れつつある . P2Pネ ッ ト ワ ーク でセ キ ュ ア な 通信を 行う ために ピ ア の信頼性はと て も 重要である . モバイ ル P2Pの研究も 行 われて いる . モバイ ルP2Pは従来のP2P ネ ッ ト ワ ーク と 異なり , 無線通信端末を 利用す る こ と から , ノ ード の移動耐性, アド レ スの流動性, ネ ッ ト ワ ーク の不安定さ を 考慮し た リ ソ ース 管理が求めら れる . P2Pネ ッ ト ワ ーク の信頼性と 安全性を 改善する た めに 多く のパラ メ ータ を 考慮する 必要があ り , NP (Non-deterministic Polynomial time)困難の 問題と なる . そのため, 新し い方法, アルゴリ ズム及びシステムが必要である [4–6]. 一方, 日本の医療現場において , 医師や看護師の不足が大き な問題と なっ て いる . 厚生 労働省の調査に よ る と 経済協力開発機構 (OECD)の先進国の中でも 人口1000人あ た り に対する 医師数の平均は, 日本は非常に低い値と な っ て いる. そのため, 医師や看護師の 一人に対し て かかる 負担が大き く なり , その負担によ り 医師が辞めて し ま う こ と で, さ ら に 医師や看護師が不足する 悪循環が起こ っ て し ま う [7]. ま た, 患者の遠慮がち な 性格や 認知機能障害等が要因と な り 医師や看護師の目が届かな いと こ ろ での患者の行動が, 転 倒・ 転落を 引き 起こ し て いる 現状がある [8]. 医療事故を 減少さ せて いく ためには患者の病状の把握, 身体状態の把握, 環境整備など の対策など を 継続的に行う 必要がある . ま た, 医師や看護師に対し て 患者が自ら の要望を 伝え ら れる など の関係を 持つこ と も 大切である . 現在, 携帯電話端末の爆発的な普及によ り , こ れま でノ ード 密度が低く 接続性に課題の あ っ た MANETを 利用し た モバイ ル P2Pネ ッ ト ワ ーク が注目さ れて いる . 今では, 自

(9)

第1章 序論 2 宅や通勤先, 通学先を 離れて いる と き に も 携帯電話を 使っ て , 友人と 会話し た り , メ ッ セージを 送る こ と ができ る . ま た, 自宅用の家電はネ ッ ト ワ ーク を 介し て スマ ート フ ォ ン やパソ コ ン な ど で操作する こ と ができ る よ う に な っ た. 現在, モバイ ル P2Pネ ッ ト ワ ー ク は深く 我々 の生活に 浸透し て いる . し かし , モバイ ル環境に おけ る P2P通信に おいて は, Peerのセ キ ュ リ テ ィ 性に ついて 考慮する 必要があ る . ま た , 情報資源の出現、 消失 に 伴っ て 動的かつ急激な ト ラ フ ィ ッ ク の集中が生じ る . こ れら のこ と は, モバイ ル P2P ネ ッ ト ワ ーク を 実現する 上で解決し なければなら ない課題と なっ て いる .

1.2

研究目的

本研究の目的は, IoTと P2P技術に基づいた新たな知的プラ ッ ト フ ォ ームを 提案する . 有線P2Pネ ッ ト ワ ーク のた めに JXTA-Overlay P2Pプラ ッ ト フ ォ ーム を 実装し , モバ イ ル P2Pネ ッ ト ワ ーク のために MobilePeerDroidシステムを 実装する . ま た, 新し いパ ラ メ ータ を 提案し , JXTA-Overlay P2Pプラ ッ ト フ ォ ーム及びMobilePeerDroidシステ ムのためにフ ァ ジィ 信頼性システムを 実装する . 実装し た知的プラ ッ ト フ ォ ームは多く の シ ミ ュ レ ーシ ョ ン 及び実験で評価する . 評価を 行っ た 結果から , 実装し た 知的プラ ッ ト フ ォ ーム に よ り JXTA-Overlay P2Pプラ ッ ト フ ォ ーム 及び MobilePeerDroidシス テ ム の信頼性は改善でき る と 考え る . ま た, 現在イ ン タ ーネ ッ ト の爆発的普及によ り , それを 構成する 情報通信機器も よ り 軽 量で携帯可能な機器に進化し て いる . こ れら のデバイ スを 活用し , 医療現場において 様々 な環境データ を 収集, 蓄積, 分析する こ と ができ る システムの提案と 実装を 目指すこ と に よ り , 医師や看護師が行う 患者管理の負担を 減ら し , かつ患者の状態異常時の早期発見に 貢献する こ と を 目的と する. 提案し たシステムの評価やデータ の収集を 行い, 診断や管理 を 容易にし 医師や看護師不足の問題に対し て 医療技術の面でのアプロ ーチを 行い有効性を 示す.

1.3

構成

本論文の構成図を 以下の図 1.1に 示す. 第 1章では研究背景, 研究目的に ついて 述べ る . 第 2章ではP2Pネ ッ ト ワ ーク の概要, P2P応用範囲, P2Pシステムの特徴など につ いて 説明を 行う . 第 3章では, JXTAプラ ッ ト フ ォ ーム に ついて の説明を する . 第 4章 ではフ ァ ジィ 理論に ついて , フ ァ ジィ 集合, フ ァ ジィ 論理, フ ァ ジィ 制御の説明を 行い, 第5章では, モバイ ルコ ン ピュ − ティ ン グについて の説明を 行う . 第 6章ではモノ のイ ン タ ーネ ッ ト の概要や技術について 紹介する . 第 7章では JXTA-P2Pシステムと モバイ ル P2Pシス テム に 関する 提案シス テム , 及び, 実装し た医療支援シス テム と モバイ ル P2P

(10)

第1章 序論 3

図1.1 本論文の構成図

応用シス テム の説明を 行う . 第 8章は JXTA-P2Pシス テム と モバイ ル P2P シス テム の 評価結果について , 議論を 行う . 第 9章は結論と 今後の課題を 述べる.

(11)

4

2

P2P

ネッ ト ワ ーク

2.1 P2P

ネッ ト ワ ーク の概要

P2Pネ ッ ト ワ ーク と は, ネ ッ ト ワ ーク に 参加し て いる 端末が1 対1 の対等の立場で直 接通信する こ と である . 図 2.1を 示すよ う に, ネ ッ ト ワ ーク に参加する すべて の端末が全 部の負荷を 分担する . P2P ネ ッ ト ワ ーク と Client/Server(CS)方式を 比べる と , Client と Serverの区別を し ない.

CS方式では, Clientと Serverを 分離し , 多数の Client に 対し て Serverが1 つであ る . 図2.2を 示すよ う に, Clientはユーザーから の要求を Serverに渡し , Severではその 要求に対し て 処理を 行い, ま た Clientに返信する 流れになる . CS方式では, 一つ Server

と 接続する Client数が多い場合, Serverに負荷が集中する . 一方, P2P方式ではServer

と Clientを いう 関係がな く , Client同士が互いに 接続する こ と で直接通信を 行う . 端末

の数が多く な っ て も 特定端末へア ク セ ス 集中が発生し に く いと いう 特徴があ る . P2P 方 式のイ ン タ ーネ ッ ト の仕組みの端末が相互に 接続し 全体が繋がれる . すべて の端末が独 立し て いる のた め, 1つが障害を 発生し て も 他の端末がダウ ン する こ と はな い. 従っ て ,

(12)

第2章 P2Pネ ッ ト ワ ーク 5

図2.2 CS方式モデル

P2P ネ ッ ト ワ ーク の利点と し て , サーバが存在し な いた め, コ ス ト 削減を する こ と がで き る . こ こ 数年, 商用的に も 注目を 集めて おり , Line, Skype, Wechat, KeyHoleTV,

BitComet, μTorrentなど のIP電話や動画配信サービスの応用例が増え て き て いる [9].

2.2 P2P

のメ リ ッ ト と デメ リ ッ ト

2.2.1 P2P

のメ リ ッ ト

高スケーラ ビリ ティ ク ラ イ ア ン ト/サーバ型ネ ッ ト ワ ーク だけ では, 特定のサーバへのア ク セ ル集中やト ラ フ ィ ッ ク 集中が発生し やすく , サーバの処理能力やア ク セ ス 回線容量の両面に お いて , サービス の拡大に 十分対応でき な く な る 恐れがあ る . P2P方式はサーバ機能を 各ノ ード が分散し て 維持し て いる ため, 特定の端末に負荷が集中し にく く , 高いスケーラ ビリ ティ を 持っ て いる . アク セス集中やト ラ フ ィ ッ ク 集中に対する , 解決策の一つと なる [10]. 低コ スト P2Pでは最も コ ス ト がかかる Serverの回線費用が存在し な い. CS方式に 比べ, こ れ を 格段に安価にでき る . Serverだけに依存する わけではないため, 機器・ 管理者・ 運用・ 保守など の負荷が少なく なり , 資源の集中に伴う リ スク や非効率性も 低減する . 耐障害性の高さ 一つ Peerに 障害が起き て も , そ れ以外の Peerに 及ぼす影響が少な い. 分散さ れる こ と によ っ て , パケッ ト 紛失・ 損傷リ スク が軽減さ れる . CS方式では, Serverがダウ ン す る 場合, こ の Serverに 依存する Client が通信不可能に な る . P2P方式は1つでも Peer

(13)

第2章 P2Pネ ッ ト ワ ーク 6

2.2.2 P2P

のデメ リ ッ ト

通信経路によ る 通信速度の制限 P2P方式で最適な 通信速度を 確保する に は全て の端末間の回線品質が等価であ る 必要 がある . し かし , イ ン タ ーネ ッ ト で全て の端末間の回線品質を 同じ レ ベルに保つこ と は不 可能である . 従っ て , 各通信経路の通信速度は回線品質によ っ て , 通信速度も 異なる . セキュ リ ティ P2P方式を 利用する 場合, Peer間は直接データ のやり 取り が可能であ る . こ のた め, フ ァ イ ル交換サービス でウ イ ルス が仕込ま れたフ ァ イ ルが P2Pネ ッ ト ワ ーク 上に 流出す る と , ネ ッ ト ワ ーク 全体がウ イ ルス 感染する リ ス ク がある [11]. 悪意がある Peerが存在 し た場合は, 他の Peerの情報を 改ざんや盗聴する 可能性がある . こ のう よ う に P2Pソ フ ト ウ ェ アを 利用する 場合, セキュ リ ティ 性を 注意する こ と が必要である . 著作権侵害 P2Pネ ッ ト ワ ーク の誕生の原点から 見え て く る こ と は, イ ン タ ーネ ッ ト を 元に し て 自 由な 発想で新し いソ フ ト ウ ェ ア を 開発し た . P2P 方式が不正利用と し て は, 知的財産権 を 侵害する 不法コ ン テン ツ の流通, 個人情報の流失など 被害が発生し た. ま た, フ ァ イ ル 共有ソ フ ト での著作権侵害について は, 著作権者がアッ プロ ード 者を 訴え る 事例も 発生し て おり , 実際に賠償金の支払が命じ ら れた事例も 出て いる .

2.3 P2P

応用範囲

P2P方式の応用範囲は非常に広く , P2Pデータ 配信, P2P掲示板, P2P電話など フ ァ イ ル共有サービス を 提供する ソ フ ト に 多く 適用例があ る . Peerが対等な 立場で文書, 画 像, 動画な ど のフ ァ イ ルを オン ラ イ ン の状態であれば誰でも ど こ から でも ア ク セ ス でき , 他のユーザーと も 共有でき る . P2P応用範囲が広がる につれて , 各Peerにウ イ ルスが侵 入する 可能性が高く なる . 個人情報や企業情報が漏れる 事件も 実際に起こ っ て いる . その ため, P2P方式に対し て , Peerのセキュ リ ティ 性は非常に重要である .

(14)

第2章 P2Pネ ッ ト ワ ーク 7 図2.3 ハイ ブリ ッ ド 型P2Pモデル

2.4 P2P

シ ステムモデル

2.4.1

ハイ ブリ ッ ド 型

P2P

モデル

探索方法に よ る 分類を 行う , P2P シ ス テ ム に お け る 3 つのモデルに ついて 説明する. 図 2.3に 示すよ う に , ハイ ブリ ッ ド 型P2Pに おいて は, 各種フ ァ イ ルのメ タ データ を イ ン デッ ク ス・ サーバと 呼ばれる サーバで管理し , フ ァ イ ル自体( 音楽フ ァ イ ルや画像フ ァ イ ルなど ) は, 各Peerが保有する . 各Peerは, P2Pネ ッ ト ワ ーク に 参加する と , 各Peerが保有する フ ァ イ ルのメ タ デー タ を イ ン デッ ク ス/サーバにアッ プロ ード する . ある フ ァ イ ルを 入手し たい場合, Peerは イ ン デッ ク ス・ サーバに検索要求を 行い, その関連し たメ タ データ を イ ン デッ ク ス ・ サー バから 入手する . CS方式に比べる と フ ァ イ ルの送受信はPeer間で直接行う ため, イ ン デッ ク ス・ サーバ 側にかかる ト ラ フ ィ ッ ク や処理負荷を 軽減する こ と が可能である . し かし , サーバが停止 する と サービス が停止する . そ のため, イ ン デッ ク ス ・ サーバの負荷分散対策は, CS方 式と 同様に 必要と な る . ただし , ピ ュ ア 型 P2Pモデルと 違い, ユーザー制御やフ ァ イ ル 流通の集中管理が可能と なっ て いる .

(15)

第2章 P2Pネ ッ ト ワ ーク 8 図2.4 スーパーノ ード 型P2Pモデル

2.4.2

スーパーノ ード 型

P2P

モデル

図2.4に示すよ う に, スーパーノ ード 型ではスーパーノ ード と 呼ばれる 処理能力の高い Peerによ っ て スーパーノ ード 群を 構成し て いる のが特徴である . ピ ュ ア 型P2Pモデルは, サーバを 使わな いで, Peerと Peerだけ で直接通信を 行う た め, 「 ピュ ア」 と いう 名称がついて いる . ピュ ア型P2Pでは, フ ァ イ ルと メ タ データ は各 Peerが保有し て いる . 即ち , 各 Peerがク ラ イ ア ン ト と サーバの両方の機能を 備え て い る . ま た, 各Peerが一般的に同一の機能を 持っ て こ と が特徴である . Peerが最初に P2P ネ ッ ト ワ ーク に 参加する に は, すでに P2Pネ ッ ト ワ ーク に 参加し て いる 各Peerの情報 (例え ばIPアド レ スやポート 番号) が必要になる . ピュ ア型P2Pモデルでは, 自律的に P2Pネ ッ ト ワ ーク を 形成する . 自分以外のピアに 処理を 依頼する には処理依頼メ ッ セージを 発行する が, そのメ ッ セージはリ ン ク を たど っ て ほかのノ ード に 流通し て いる . ピ ュ ア 型 P2Pモデルの特徴と し て , 耐障害が高く , ス ケーラ ビリ ティ が高い.し かし , Peerの制御や集中管理を する こ と は難し い.

(16)

第2章 P2Pネ ッ ト ワ ーク 9

図2.5 ピ ュ ア型P2Pモデル

2.4.3

ピ ュ ア 型

P2P

モデル

図 2.5に 示すよ う に , ピ ュ ア 型P2PモデルはIndex Serverを 使わず Peerのみで通信 を 行う のが特徴である . ス ーパノ ード 型ではス ーパーノ ード と 呼ばれる 処理能力の高いPeerに よ っ て ス ーパー ノ ード 群を 構成し て いる のが特徴である . ス ーパーノ ード モデルは, ピ ュ ア 型P2Pモデ ルを 変形し た モデルであ る た め, 一般的に はピ ュ ア 型 P2Pモデルの特徴を 備え て いる . 全て のPeerがフ ァ イ ルのアッ プロ ード , ダウ ン ロ ード など 同一機能を 持つピュ ア P2Pモ デルと は異な り , ス ーパーノ ード と 言われる 検索機能な ど 備え る Peerがネ ッ ト ワ ーク に 参加し て いる . ま た , 匿名性の高いフ ァ イ ル共有シ ス テ ム が, ピ ュ ア 型 P2P を 使っ て いる . Peerが 最初に P2Pネ ッ ト ワ ーク に 参加する に は, すでに P2Pネ ッ ト ワ ーク に 参加し て いる 各 Peerの情報が必要である . ピュ ア型P2Pモデルは, サーバが存在し ないこ と が特徴であ る . メ タ データ も , フ ァ イ ル・ データ も Peerが分散管理する .

(17)

10

3

JXTA

プラ ッ ト フ ォ ーム

3.1 JXTA

の概要

JXTAは当時のSun Microsystems社(2010年1月27日にオラ ク ルによ り 吸収合併さ

れた.)が2001年4月に概要を 発表し たフ レ ームワ ーク 技術で, P2P型アプリ ケーショ ン を 容易に開発でき る 環境を 提供する こ と を 目指し たも のである [12]. 簡単に いえ ば, JXTAと は「 P2Pア プリ ケ ーショ ン を 作成する た めに 用意さ れた 標準 プロ ト コ ル群」 である . つま り , JXTA単体でな に か処理ができ る と いう わけ ではな く , JXTAを ベースと すればP2Pソ フ ト が簡単に作成でき る と いう も のである . • JXTAの技術で可能なこ と – Peerが自身以外のPeerを 発見PeerPeerGroupを 作成・ 管理 – ネ ッ ト ワ ーク リ ソ ースを 告知する , ある いは公開・ 発見 – JXTAのシ ス テ ム が構成する 基盤と な る 技術が特定のコ ン ピ ュ ータ ー言語や OSに依存し ない条件での開発 – 安全にネ ッ ト ワ ーク 上の他の仲間と の通信の実現 • JXTAプロ ト コ ル JXTAプロ ト コ ルには以下の6つのプロ ト コ ルがあり , それら は発見, 組織化, 監 視, そし て Peer間通信を 可能にする ために, 共同し て 作業を する .

Peer Discovery Protocol (PDP)

ピ ア が自分の資源を 広告し , 他のピ ア から の資源 (ピ ア グループ, サービス , パイ プ, そ し て , そ のピ ア 以外のさ ら に 別のピ ア な ど) を 発見する こ と ができ る よ う に する ための機構であ る . 各ピ ア の資源は, 広告を 利用し て 記述さ れ,

(18)

第3章 JXTAプラ ッ ト フ ォ ーム 11

公開さ れる . 広告は, プロ グラ ミ ン グ言語に 中立的な メ タ データ 構造であ り , ネ ッ ト ワ ーク 資源を 記述し て いる 。 広告は, XML文書と し て 表現さ れる .

Peer Resolver Protocol (PRP)

ピ ア が 1つま た はそ れ以上のピ ア に 問い合わせqueryを 送る た めの機構であ り , 問い合わせに対する 1つの応答response (ある いは多数の応答) を 受け取 る こ と ができ る よ う に する た めの機構でも あ る . PRPは, 問い合わせ/応答 プロ ト コ ルを 実装し て いる . 応答メ ッ セージは, メ ッ セージ本体に含ま れる 一 意のIDに よ っ て 問い合わせと 照合さ れる . ピ ア が PDPに よ っ て 発見さ れた 場合, 何ら かの問い合わせを そのピアに対し て 送る こ と ができ る .

Peer Information Protocol (PIP)

ピアが他のピアについて の情報を 得る こ と ができ る よ う にする ための機構であ る . 例え ば, そ のピ ア の状態や, 活動を 終え る 時間uptimeや, ト ラ フ ィ ッ ク 負荷や, ど んな仕事ができ る か等の情報である .

Peer Membersip Protocol (PMP)

ピアが自分でピアグループを 組織し , 自分たち を そのピアグループへ参加さ せ る こ と ができ る よ う に する た めの機構であ る . ピ ア グループは, 共通の関心 を 持っ たピ ア に 対し て 論理的な 境界線を 形成する . 1つのピ ア が複数のピ ア グ ループに 属する こ と も でき る . PMPは, ピ ア が PDPに よ っ て 発見さ れた既 存のピアグループに参加し たり , ある いはそこ から 抜けたり する ためにも 使わ れる .

Pipe Binding Protocol (PBP)

ピ ア が仮想的な 通信チャ ネ ル, ある いは, 1つま たは多数のピ ア と の間でパイ プを 確立する こ と ができ る よ う に する ための機構であ る . PBPはピ ア が, 結 合の2 つな いし 多数の終端(パイ プのエン ド ポイ ン ト endpoint)を 結びつけ る ために使われる . パイ プは, ピア間の通信機構の基礎を 提供する .

Peer Endpoint Routing Protocol (PEP)

ピ ア が, 他のピ ア へメ ッ セ ージを 送る た めに 使う ルート (一続き のホッ プ)を 発見でき る よ う に する ための機構である . ピ ア Aがピ ア Cに メ ッ セ ージを 送 り たいと き , そし て , Aと Cの間に直接のルート がないと き , ピア AはCに メ ッ セ ージを ルーティ ン グする ための1つの中継ピ ア (も し く は多数の中継ピ ア)を 見つけ 出す必要があ る . PEPはそ のルート 情報を 決定する た めに 使わ れる . 仮にネ ッ ト ワ ーク ・ ト ポロ ジーが変化し , Cへのルート に沿っ たリ ン ク が機能し な く な っ た た めに , そ のルート が使え な く な っ た 場合, ピ ア は PEP を 使っ て , Cへのルート を 再構成する こ と のでき る 他のピアを 見つけ出すこ と ができ る .

(19)

第3章 JXTAプラ ッ ト フ ォ ーム 12

3.2 JXTA-Overlay

JXTA-OverlayはJXTAプロ ト コ ル上でJXTA基盤アプリ ケーショ ン に必要と さ れる

基本な 機能を 提供する も のである [13–18]. JXTA-Overlayは次のよ う な 機能を 提供し て いる . • Peerの発見 • Peerのリ ソ ース資源の発見 • リ ソ ースの配置 • タ スク の割り 当て と 実行 • フ ァ イ ル/データ のシェ ア, 発見, 伝送 • 一時的な通信 • Peerグループの機能 • Peerのグループと タ スク のモニタ リ ン グ 図 3.1 は, JXTA-OverlayP2P シ ス テ ム の構成を 示し て お り , オ ー バー レ イ ネ ッ ト ワ ーク と は, 物理的ネ ッ ト ワ ーク を 越え て 形成する 仮想的な ネ ッ ト ワ ーク のこ と を 呼び,

JXTA-OverlayはJXTAプロ ト コ ル上で JXTA基盤アプリ ケーショ ン に必要と さ れる 基

本的な機能を 提供する も のである .

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第3章 JXTAプラ ッ ト フ ォ ーム 13 P2Pネ ッ ト ワ ーク に おけ る 最大のメ リ ッ ト は, フ ァ イ ア ウ ォ ール内に 存在する プラ イ ベート ネ ッ ト ワ ーク のPeerを ルータ やブリ ッ ジな ど を 越え て 外部のコ ン ピ ュ ータ と 接続 する こ と でイ ン タ ーネ ッ ト のサービ ス が及ぶ範囲を 拡張でき る 点であ る . 現在のと こ ろ フ ァ イ ル共有やフ ァ イ ル転送など の基本的なサービスが主である が, 世界中の端末を 結び つけ, 今ま でにないサービスを 展開でき る 可能性を 持っ て いる . こ こ では, 我々 が開発し た JXTA-Overlay P2Pシステムについて 述べる . ま た, 新たに端末制御のためのセキュ リ ティ を 考慮し 提案システムに実装し た.

JXTA-Overlayは Sun Microsystemsが提唱する JXTAを ベースにセキュ リ ティ 向上と P2Pア

プリ ケーショ ン の開発を 支援する ために開発さ れて いる システムである . 最大のメ リ ッ ト は P2Pア プリ ケ ーショ ン の開発を 支援する こ と に 加え , 通信する 相手 を 認証する こ と で高いセ キ ュ リ ティ を 保ち な がら P2P通信網を 運用でき る 点である . 通 常, サービスを 提供する システムは, イ ン タ ーネ ッ ト のよ う なパブリ ッ ク ネ ッ ト ワ ーク 上 に存在する ため, プラ イ ベート ネ ッ ト ワ ーク 内に存在する 学習者を イ ン タ ーネ ッ ト 側から 特定し て 装置を 制御する 必要がある . し かし , 従来のTCP/IPでは, NATやフ ァ イ ヤ ウ ォ ールの存在によ り イ ン タ ーネ ッ ト から , プラ イ ベート ネ ッ ト ワ ーク 内の学習者の端末を 特定し 対象者を 刺激する ための装置 を 制御する こ と は困難である . そ こ で, JXTA-Overlay P2Pシス テム でこ の問題を 解決 し た. P2Pプロ ト コ ルは様々 な セ キ ュ リ ティ デバイ ス (フ ァ イ ア ウ ォ ールや NATな ど)を 越 え て 目的の対象者の端末装置を 制御する こ と ができ る . さ ら に , P2P シス テ ム を 利用す る こ と によ り , それぞれのデータ を 共有し 検索閲覧可能な環境を 提供でき る . Peer(端末) 間で通信を 開始する ために は図 3.1のよ う に Brokerと 呼ばれる 端末に よ っ て ユーザ認証 を 受ける 必要がある . Brokerは, ユーザ認証や通信する ための管理およ びPeerの存在確 認など を 行う .

Brokerは他の Peer の発見を 助け た り , Peer の位置情報やフ ァ イ ル共有のた め の情

報を 収集する . ク ラ イ ア ン ト は二つのタ イ プに 分け ら れる . 一つは, ユーザーイ ン タ ー フ ェ イ ス を 持つク ラ イ ア ン ト (Clinet)と ユーザーイ ン タ ーフ ェ イ ス は持っ て いな いが通 信に 必要な リ ソ ース を 提供する シ ン プ ルク ラ イ ア ン ト (Simple Client) であ る . 図 3.1

に 示すよ う に , Overlay内部は Control Layerd, Business Layerと Application Layer

で構成さ れる . Control Layerは, JXTAピ ア グループを 管理し , メ ッ セ ージの送信を 支援する . Business Layerは, Control Layerの上層レ イ ヤ ーである . こ のレ イ ヤ ーは,

Overlayの基本機能を 実装し て いる . さ ら に , Brokerと Clinet用に 特化し て 構成さ れて

いる . Application LayerはユーザーがJAVAで定義し た複数のアプリ ケーショ ン を 当時

(21)

14

4

フ ァ ジィ 理論

4.1

フ ァ ジィ 理論の概要

フ ァ ジィ 理論ではあいま いな 値を 扱う 論理演算に 関する 理論で, 1965年に 米カ リ フ ォ ルニア 大学バーク レ 校のロ ト フ ィ. A. ザデー教授に よ っ て 提唱さ れた「 フ ァ ジィ 集合論 (Fuzzy Set)」 に端を 発し て いる . フ ァ ジィ 理論に お け る 論理演算は, 従来のよ う に「 0」 や「 1」 だ け でな く , 「 0.7」 や 「 0.2」 のよ う な 値を 扱う こ と ができ る . こ れを 使う と 「 約3km」 や「 1リ ッ ト ルく ら い」 など のあいま いさ を 表現でき る よ う になる . フ ァ ジィ 理論では, こ のあいま いさ を 「 メ ン バシッ プ関数(Membership Function)」 と 呼ばれる 関数で表現する . 関数同士の演算に, 論理和や論理積, 補集合など がある . 情報処理への応用では, フ ァ ジィ 理論を 使う こ と は システムを 知的にする こ と や, ユーザビリ ティ の向上に有効である と 言われて いる . 理論 自体も シン プルであり , フ ァ ジィ を 応用し たシステムは比較的容易に構築でき る . ま た, フ ァ ジィ 理論を 利用する 場合, 複数のルールのう ち 1つが壊れて し ま っ て も , 残 り のルールがあればシステムは稼動し 続ける こ と ができ る ため頑健性が高い. さ ら に, 入 力パラ メ ータ を 増やすこ と で精度を 上げる こ と が可能である と いっ た特長がある .

4.2

フ ァ ジィ 集合

4.2.1

フ ァ ジィ 集合の概要

ク リ スプ集合は明確に境界を 定義し , メ ン バシッ プ度は1か0である . フ ァ ジィ 集合は あ る 要素がそ の所属のの集合を 0と 1 と の間に 自然言語で表さ れる よ う な 曖昧な 表現で き る 集合である . 集合に帰属する 度合を 表すメ ン バシッ プ関数によ り , 曖昧な対象を 定量化し て 扱う . 一 般に集合の体系には論理の体系が対応する が, フ ァ ジィ 集合に対応する のはフ ァ ジィ 論理

(22)

第4章 フ ァ ジィ 理論 15 であ る . フ ァ ジィ 集合やフ ァ ジィ 論理を 利用し た 制御を フ ァ ジィ 制御と いい, こ れら の フ ァ ジィ に関する 理論を フ ァ ジィ 理論と いう . フ ァ ジィ 集合の要素である 度合いは, メ ン バシッ プ関数によ っ て 表さ れる . 例え ば人間 の身長を 「 低い」「 普通」「 高い」 と いう 3種類にわける こ と を 考え る . フ ァ ジィ 理論では こ のよ う な 曖昧な 事象を 定量化し , 集合のよ う に 扱う こ と を 可能に する . 例え ば低いに 属する 集合を a, 普通に 属する 集合を b, 高いに 属する 集合を c と する と 「 155cmから 175cmの人間」 xは以下のよ う に表す. µa(x) = 0.3 µb(x) = 0.5 µc(x) = 0.2 こ こ では 155cmから 175cmの人間は 0.5の割合で背が普通に 属し , 0.3 の割合で背が 低いに 属し , 0.2の割合で背が高いに 属する と 置いて いる . こ こ で, 実際に 正し いかど う かは別であ り , こ こ では, あ く ま でこ のよ う に 定義する と いう 指標であ る . こ のと き µa(x)+µb(x)+µc(x)=1 である . フ ァ ジィ 集合と 明確区別する 必要がある 場合, ク リ スプ集合を 使う . ク リ スプ集合の場 合, 低いか高いし か表示でき な い. フ ァ ジィ 集合はク リ ス プ集合の拡張と し て , やや低 い, やや高い, 非常に高いなど 様々 な曖昧表現ができ る . ある 例に対し て , 全て 状況を 考 慮する 場合, フ ァ ジィ 集合を 利用する ほう が有利である .

4.2.2

フ ァ ジィ 集合と メ ン バシ ッ プ関数

フ ァ ジィ 理論では境界のあいま いな性質を 扱う ために集合の概念を 拡張し て フ ァ ジイ 集 合を 考え る . ある 要素がある フ ァ ジィ 集合に属する か否かは確固たる も のではない. 要素 がフ ァ ジィ 集合に属する と 思われる 度合いを メ ン バシッ プグレ ード (Membership Grade) あ る いは単に グレ ード (Grade)と 表し , 0から 1の範囲の数値を 与え て 扱う . グレ ード は客観的ある いは統計的な確率と いう よ り , むし ろ 主観的な度合いを 数値化し たも のと 言 え る . 前述のよ う に, ある 要素が属する か否かがはっ き り し て いる 通常の集合のこ と を 総称し て ク リ スプ集合と 言う . ま た, 要素の特定のパラ メ ータ の値に対し , その要素がフ ァ ジィ 集合に対する グレ ード 値を 求める 関数を 考え る こ と ができ る . こ れを メ ン バシッ プ関数と 言う . フ ァ ジ ィ 集合のメ ン バシ ッ プ 関数の例を 図 4.1 に 示す, 順に , 図 4.1(a) は階段型, 図 4.1(b)は三角形型, 図 4.1(c)は台形型, 図 4.1(d)は正規分布型, 図 4.1(e)はシグモ イ ド 型である . 計算を 簡単化する ため, 階段型, 三角形型, 台形型のメ ン バシッ プ関数が 頻繁に使われる .

(23)

第4章 フ ァ ジィ 理論 16

(a) 階段型メ ン バシッ プ関数 (b) 三角形型メ ン バシッ プ関数

(c) 台形型メ ン バシッ プ関数 (d) 正規分布型メ ン バシッ プ関数

(e)シグモイ ド 型メ ン バシッ プ関数

図4.1 フ ァ ジィ 集合のメ ン バシッ プ関数

4.3 Fuzzy Logic Control

の構成

フ ァ ジィ 理論制御の構成を 図 4.2に 示す. フ ァ ジィ を 用いる 推論は, Yesも し く は No

し か返せないク リ スプでの推論と 比較し , Yesと Noだけでなく , ど ち ら かと いえ ばYes, ど ち ら かと いえ ばNoと いう よ う に柔軟に結果を 返すこ と が出来る .

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第4章 フ ァ ジィ 理論 17 Crisp Input Crisp Output Fuzzifier Rules Inference Defuzzifier 図4.2 フ ァ ジィ 推論システム 具体的な動作と し て はク リ スプの数値入力を 行い, Fuzzifierによ る フ ァ ジィ 化(メ ン バ シッ プ関数に よ る ク リ ス プの値を フ ァ ジィ 値への変換)を 行う . そ の結果を , ルールベー スと 照ら し 合わせ, 推論を 行う . そし て , Defuzzifierで非フ ァ ジィ 化(重心法によ り フ ァ ジィ 値から ク リ スプの値への変換)を 行い出力する .

4.4

フ ァ ジィ 制御

4.4.1

フ ァ ジィ 制御の概要

フ ァ ジィ 制御はフ ァ ジィ 理論の応用分野と し て , も っ と も 早く から 着目さ れ, 成功に収 めた分野である 。 フ ァ ジィ 制御は人間の判断など , あいま いさ を 含む制御アルゴリ ズムを if-then形式で表現し , フ ァ ジィ 推論を 用いて 計算機に 実行さ せる も のであ る . フ ァ ジィ 制御は, そ の可能性を 示し た 米カ リ フ ォ ルニア 大学バーク レ 校のロ ト フ ィ. A. ザデー教 授の論文を 契機と し て , 1974年に ロ ン ド ン 大の Mamdani 教授がス チーム エン ジン の実 験装置の制御へ適用し たのが最初である . その後, 数多く の理論的・ 実験的研究が行われ て き た. 特に , 1987年7月に 開業し た仙台市地下鉄に て , フ ァ ジィ 制御に よ る 列車自動 運転シス テム が実用化さ れる な ど , 日本を 中心と し て 実シス テム への適用が盛んであり , 計算機制御のーつの手法と し て , 従来制御方式では満足でき ない点を 補う も のと し て 定着 し つつある . 現在では, 家電製品から , プラ ン ト の制御, 地下鉄の自動運転ま で, 様々 な と こ ろ でフ ァ ジィ 制御が応用さ れて いる . 従来の制御と 著し く 異なる のは, 制御アルゴリ ズムが単一の式で表現さ れて いないこ と である . 制御のために , 役に 立つ情報から プラ ン ト への入力を 決定する ア ルゴリ ズム は, 情報を いく つか場合分けを し , if-then型の論理的制御指令と し て 表現さ れる .

(25)

第4章 フ ァ ジィ 理論 18

4.4.2

フ ァ ジィ 制御の特徴

一般にフ ァ ジィ 制御が大き な成果を あげて いる も のの多く は, 今ま で人間が行っ て いた こ と を 新たに自動化する と いっ たも のである . 従来の制御ではこ れら のこ と ができ な いのかと いう と , 多く の場合そ んな こ と はな い. フ ァ ジィ 制御の特色は, IF-THEN 形式で記述さ れたルールによ り , 推論を 行う こ と で制 御を 行う こ と である . こ の形式の利点は, 人間の経験的な知識を 表現し やすいこ と である . つま り , フ ァ ジィ 制御の最大の利点は, 大規模システム, 多目的制御システム, 適当なセン サのないシステ ム, 非線形システムなど , 通常の方法では制御が困難であり , 人間が経験的な知識で操作 する よ う なこ と を 比較的簡単に自動化でき る . も う 一つの特長と し て , 曖昧さ を 扱え る ため, 繊細な操作が可能になり . 一つのルール でも , 比較的広い範囲に対応し た操作ができ る . フ ァ ジィ 制御では, こ れら の特色を 活か し て お互いに範囲が重なり 合う よ う にルールを 設定する . こ う する こ と で, 複数のルール がお互いを 補完する よ う な関係を 作れる ため, たく さ んある ルールのう ち の一つが多少不 適切であっ たと し て も , 他のルールが不適切なルール分を 補い結果と し て 正し い出力を 出 すこ と ができ る . 言い換え れば, フ ァ ジィ 制御には, 制御を 行う ためのルールの一部が破損し て も , 残っ たルールによ り ある 程度精度を 落と し た状態の動作を 続けら れる ため, 頑健性が高い. 同 様に, 時間が経過し 制御し たい対象が老朽化など のため, 初めに作っ たと き と 多少違っ た 挙動を する よ う になっ て も , ある 程度は追従し て 制御する こ と ができ る . し かし , フ ァ ジィ 制御にも 欠点がある . ま ず, 膨大な量の IF-THEN ルールを 処理する ため, 計算量が非常に 多く な る と いう 点がある . 膨大な 数のルールを 処理する ために は, ある 程度高速なプロ セッ サを 必要と する ため, 現在ではフ ァ ジィ 演算用のチッ プなど が開 発さ れて いる . ま た, フ ァ ジィ 制御は非常に厳密な制御を 求めら れる も のには向かないた め, ロ ケッ ト など の制御はモデル化を 行い, 従来の制御理論を 用いて 制御を 行う 方が効率 的である [20] .

(26)

19

5

モバイ ルコ ン ピュ ーティ ン グ

モバイ ルコ ン ピュ ーティ ン グと はノ ート 型パソ コ ン やPDA(個人向け携帯情報端末の総 称)な ど 携帯可能な コ ン ピ ュ ータ を 使っ て , いつでも ど こ でも 情報処理ができ る こ と であ る . モバイ ルコ ン ピュ ーティ ン グの基盤と なる も のが無線通信である . 通信機能を 持っ て いる 携帯型端末を ネ ッ ト ワ ーク と 接続し , 通信する と き 即時にでき る 情報処理環境がモバ イ ルコ ン ピ ュ ーテ ィ ン グ環境であ る . 以前はモバイ ル機器と いえ ば携帯電話, モバイ ル PC, PDAが中心であっ たが, 最近では小型軽量化・ 高性能化が進んでいる にも かかわら ずパソ コ ン と 同様の仕事を する こ と ができ る , スマ ート フ ォ ン やタ ブレ ッ ト PCモバイ ル WiMAXなど で通信ネ ッ ト ワ ーク につなぎ, ネ ッ ト で情報収集, 電子メ ールの送受信など ができ る . モバイ ルコ ン ピュ ーティ ン グでコ ン ピュ ータ を 軽量小型化する と , 携帯電話に みる よ う な通信技術によ っ て , 移動中であっ て も , 固定のサイ ト ででき る こ と と 同じ こ と ができ る よ う にネ ッ ト ワ ーク 資源を 利用し やすく なっ た. モバイ ルコ ン ピュ ーティ ン グを 現実のも のと する のに大き く 貢献し たのは, スマ ート フ ォ ン やタ ブレ ッ ト 端末である . そ の普及がイ ン タ ーネ ッ ト の使われ方を 激変さ せ, 急速に進化し た.

5.1

モバイ ルネッ ト ワ ーク

以前のイ ン タ ーネ ッ ト は固定回線でし か利用し て いな かっ た. し かし 現在では, 図 5.1 の示すよ う に, モバイ ルネ ッ ト ワ ーク が発展し , 外界のさ ま ざま なも のにコ ン ピュ ータ を 埋め込み, 相互作用を 起こ さ せる こ と によ り , 人間の活動を 援助, 強化する こ と ができ る よ う になっ た. ま た, 消防車両や警察車両, バス, タ ク シーなど の移動体が消防本部や警 察署と 即時に連絡でき る 無線ネ ッ ト ワ ーク を 構成し て いる . モバイ ルコ ン ピュ ーティ ン グ の発展には, モバイ ル機器の進化も さ る こ と ながら , モバイ ルイ ン タ ーネ ッ ト 環境の発展 も 大き く かかわっ て いる . し かし , 現在のモバイ ルイ ン タ ーネ ッ ト は, さ ら に通信環境を 向上する 必要がある [21].

(27)

第5章 モバイ ルコ ン ピュ ーティ ン グ 20

図5.1 イ ン タ ーネ ッ ト と モバイ ルネ ッ ト ワ ーク の構成

イ ン タ ーネ ッ ト を 利用し やすい携帯電話では, Twitter, LINE, Wechat, Facebookな ど の即時的に会話でき る ネ ッ ト ワ ーク サービスを 通じ て , ど こ でも いつでも 連絡でき る よ う になっ て いる . こ のよ う な携帯でき る 通信端末を モバイ ル端末と 呼ぶ. モバイ ル端末が 通信する 場合, 利用さ れる ネ ッ ト ワ ーク はモバイ ルネ ッ ト ワ ーク である . 現在, モバイ ル ネ ッ ト ワ ーク を 利用する の端末はPCに限ら ない. スマ ート フ ォ ン , 携帯電話, 携帯ゲー ム機, 万歩計, 時計など のよ う に通常生活で通信機能を 備え て いる デバイ ス, 広い意味で はコ ン ピュ ータ と 考え ら れる . モバイ ルネ ッ ト ワ ーク は通常生活で利用する 以外は, 消防車両, バス, 電車, 飛行機の 通信機器も 業務用の移動体が通信本部と 連絡を と る た めに も モバイ ルネ ッ ト ワ ーク を 利 用する . 消防車両, バス, 電車, 飛行機も モバイ ル端末と 呼ぶ. 業務用のモバイ ルネ ッ ト ワ ーク の例と し て , 飛行機は移動中の航路指示を 出すための無線標識や全地球測位システ

ム (Global Positioning System: GPS)を 利用する こ と で予定通り の航路で移動する . ま

た, 移動中の飛行機は周辺にある の飛行機と 通信し , 互いの速度, 移動経路, 位置を モバ イ ルネ ッ ト ワ ーク を 利用する こ と で情報を 交換する こ と が可能であ る . モバイ ルネ ッ ト ワ ーク を 実現する には, 通信可能な範囲, データ を 転送速度, 通信品質など に関する 様々 な通信技術を 考慮する こ と が重要である .

(28)

第5章 モバイ ルコ ン ピュ ーティ ン グ 21

5.1.1

モバイ ルネッ ト ワ ーク の長所と 短所

固定回線の通信と 比べて モバイ ルネ ッ ト ワ ーク で通信する 長所は, 自由に移動でき る こ と や回線を 取り 回す必要がなく . いつでも , ど こ でも , だれでも の通信が実現でき る こ と である .  例え ば, 携帯電話を 利用する の場合, 新幹線や車な ど で移動中も 通信でき る , 日本国内, あ る いは海外でも 通信でき る こ と ができ る . ま た , 衛星電話では, 人工衛星 を 基地局と し て 用いる ので, 山, 海, 森な ど でも 通信でき る . モバイ ルネ ッ ト ワ ーク は, ケーブルが不要で, 複数の端末と 接続が可能である . 一方, モバイ ルネ ッ ト ワ ーク で通信する 短所は, 電波状態に よ る 通信速度の不安定さ , 有線に比べる と セキュ リ ティ が低い, 端末のバッ テリ ーなど のエネ ルギー源を 確保する 必 要がある など が挙げら れる . 近年, 無線通信は次々 に高速な規格がつく ら れて いる が, 同 じ 時期の規格を 比べる と , 有線の方が断然に早い. 通信誤り は有線通信と 比較する と , モ バイ ルネ ッ ト ワ ーク の方が多い. そのため, 通信誤り を 検出し 訂正する 機能や, 再度同じ データ を 再送する 機能が強化する 要求である . ま た, 有線通信に比べる と セキュ リ ティ 面 に 不安があり , 悪用さ れる 危険性が高い. よ っ て , セ キ ュ リ ティ 対策を 行う 必要がある . 従っ て , 情報を 暗号化する こ と で, 通信の内容が盗聴さ れて も 秘密が守ら れる 通信規格が 多い.

5.1.2

モバイ ルデータ ト ラ フ ィ ッ ク の増加と 影響

スマ ート フ ォ ン やタ ブレ ッ ト 端末など の端末が普及し たこ によ り , 移動通信ト ラ フ ィ ッ ク が爆発的に 増加し て いる . [22]に よ る と , 図 5.2に 示すよ う に , 2015年から 2020年 の間に, モバイ ルデータ ト ラ フ ィ ッ ク は CAGR (年平均成長率)53%ま で増加する 予測で あり , 驚異な増加傾向が見ら れる . 2020年ま でにモバイ ルデータ ト ラ フ ィ ッ ク が30.6エ ク サバイ ト /月になる と の予測がある . ト ラ フ ィ ッ ク が増加する と , ユーザの通信品質に も 影響が行じ て く る . 2012年から 持 ち 運べる 端末(ス マ ート フ ォ ン , タ ブレ ッ ト 端末)の急増に 対し て , モバイ ルネ ッ ト ワ ー ク に設置さ れて いる パケッ ト 交換機に対し て , パケッ ト 量が多いため通信障害が発生し た ユーザがサービスを 利用し にく い状況になっ た. ま た, ユーザが密集し たエリ アは基地局 に接続し にく いこ と がよ く 発生する . 現在の状況を 改善する ために, 狭い範囲に多数の基地局を 設置する など , パケッ ト 交換 機の処理性能を 向上する こ と が各会社は努力がなさ れて いる . こ れによ り , 各基地局に接 続する ユーザ数を 減少し , ユーザの通信品質を 向上する こ と ができ る . ま た, 大量のト ラ フ ィ ッ ク に耐え れる モバイ ルネ ッ ト ワ ーク 基盤が構築さ れ, 安定的な通信環境を 実現でき

(29)

第5章 モバイ ルコ ン ピュ ーティ ン グ 22

図5.2 全世界のモバイ ルデータ ト ラ フ ィ ッ ク (出典:Cisco VNI Mobile, 2016 年)

る . ただし , 基地局を 増加する と , 非常にコ スト がかかる ため. ト ラ フ ィ ッ ク 増加の傾向 に伴い, 無線通信における 技術対策だけで解決する こ と は難し いである . さ ら に, 負荷を 分散する ト ラ フ ィ ッ ク フ ロ ード が必要と なる . 代表的なト ラ フ ィ ッ ク フ ロ ード 手段は, 無 線LANを 利用し た方法と フ ェ ムト セルを 利用し た方法がある .

5.1.3

モバイ ル

IP

モバイ ルIPは, モバイ ル・ プロ ト コ ルを 使う こ と によ り , IPは移動を 克服し , 移動端 末は自由にイ ン タ ーネ ッ ト 上を 移動し て も 通信を 継続でき る 技術である . モバイ ルを 実現 する 基本プロ ト コ ルは, モバイ ルIPv4と モバイ ル IPv6である . モバイ ル機能が実現さ れる こ と で, イ ン タ ーネ ッ ト は新たな局面を 迎え る こ と になっ た. さ ま ざま な無線技術で イ ン タ ーネ ッ ト 接続が無線化さ れ, モバイ ル技術で移動を を 克服する こ と によ っ て , イ ン タ ーネ ッ ト はその可能性を さ ら に広げて いく こ と になっ た. TCP/IPプロ ト コ ルが設計さ れた と き , 端末の IPア ド レ ス が変化する こ と は想定さ れて いな かっ た. 従っ て , 端末の IPア ド レ ス が変化する と , 通信が切断さ れる . モバイ ル端末の IPア ド レ ス が分から な いと , 通信が開始でき な い. こ のよ う な 問題を 解決する ため, ネ ッ ト ワ ーク 層に おけ る 移動支援プロ ト コ ルに ついて 取り 上げる . IETF(Internet

Engineering Task Force)に よ っ て 標準化さ れて いる 最も 代表的な IPモビリ テ ィ , モバ

イ ル IPv4 であ る . 現在では, モバイ ル IPv4を 利用する こ と で, 携帯電話やス マ ート フ ォ ン は通信中に移動し て も 通信が切断さ れる こ と がない [23].

(30)

23

6

モノ のイ ン タ ーネッ ト

6.1

モノ のイ ン タ ーネッ ト の概要

イ ン タ ーネ ッ ト の普及率は年を 重ねる ごと に 増加し て いる . PCやサーバ, 携帯端末 な ど の情報通信機器だ け でな く , 洗濯機や掃除機, エア コ ン な ど のさ ま ざ ま な モ ノ を , RFIDやセン サ, 無線LANなど によ っ て ネ ッ ト ワ ーク に 接続, 位置を 確定し , 制御する こ と が可能になっ た. こ う し た動き にモノ のイ ン タ ーネ ッ ト (Internet of Things)がある (図 6.1参照). 1990年頃から 普及し 始めたイ ン タ ーネ ッ ト は「 情報のイ ン タ ーネ ッ ト 」 で, 主に Web サイ ト がイ ン タ ーネ ッ ト を 介し て データ ベースに繋がっ て いる と いう 状況だっ た. それが 今では, 人が加わっ た「 情報と 人のイ ン タ ーネ ッ ト 」 へと 移っ て き て いる . いわば人間が 一つの終端装置と なり イ ン タ ーネ ッ ト に繋がっ て いる こ と だと 言え る.

IoTはM2M(Machine to Machine)と よ く 対比さ れる . M2Mと は, Machine to

Ma-chineの省略形で, 機器同士が人間の介在な し に 動作する シス テム である . M2M通信は

無線通信手段(GSM, 3G, LTE)を 用いイ ン タ ーネ ッ ト 経由で機器同士が通信する . 最近 ではM2Mと は別に IoTと いう 用語も 使われて いる . IoT と M2Mの違いはIoTはモノ を 物理的にと ら え ず, コ ン テン ツ など の仮想的なモノ も 含んでいる こ と が違いだと いその ため IoTを 構成する 上での要素と し て M2Mが考え ら れる . ま た, IT社会がWebコ ン ピュ ーティ ン グから , スマ ート デバイ スやク ラ ウ ド の技術に よ り ユビキ タ ス ネ ッ ト ワ ーク に 変化し たこ と で, 「 いつでも ど こ でも 」 ネ ッ ト ワ ーク に つ ながる 時代と なっ た. そ こ に IoT のモノ を 中心と し そ のモノ 自体が「 何でも 」 ネ ッ ト ワ ーク に つな がる と い う 概念が加わる こ と で, ユビキタ スネ ッ ト ワ ーク から , モノ や環境がセン シン グ機能を 持 ち , 人の行動を 支援する 知覚能力のあ る コ ン ピ ュ ーテ ィ ン グであ る エキ ゾチ ッ ク ネ ッ ト ワ ーク の実現に繋がっ て く る 手段になる .

(31)

第6章 モノ のイ ン タ ーネ ッ ト 24

図6.1 IoTの概要図

6.2 IoT

の実現に必要な技術

6.2.1 Internet Protocol Version 6 (IPv6)

様々 なモノ を イ ン タ ーネ ッ ト に接続する IoTにおいて , 1番の問題と なる のがアド レ ス の枯渇であり , 情報通信機器以外のデバイ スがネ ッ ト ワ ーク に接続さ れる と いう こ と は当 然, それだけ多く のアド レ スが必要と なっ て く る.

現在, 主流と なっ て いる イ ン タ ーネ ッ ト プロ ト コ ルはIPv4 (Internet Protocol Version 4)で, 232

=約42億個のア ド レ ス を 割り 振れる こ と ができ る が, 2011年に 日本を 含むア ジア太平洋地域のアド レ スが枯渇し て し ま っ て いる . IoTの実現には何十億を 大き く 上回 る ほど のデバイ ス が接続さ れる こ と は明確であ る . そ のた め, IPv6 (Internet Protocol

Version 6) の実現が前提と な っ て く る . IPv6は 2128 =約340澗(約1036 )個のア ド レ ス を 割り 振る こ と が可能になる. • IPv6の主な機能 – IPアド レ スの拡張 IPv6では128ビッ ト のア ド レ ス 範囲を 備え て いる . 余裕のある ア ド レ ス 割り 当て が可能になる だけでなく , アド レ スの一部にイ ン タ ーネ ッ ト 階層化に使わ れる 情報を 盛り 込んである ため, ルータ のルーティ ン グに適し たアド レ ス構造 を 持つネ ッ ト ワ ーク の構築が可能になっ て いる . – 固定長ヘッ ダ

(32)

第6章 モノ のイ ン タ ーネ ッ ト 25 IPv6のヘッ ダは固定長である . IPv4では可変長でし たが, 固定長にする こ と でルータ など の動作を 高速化し やすく なる . – フ ラ グメ ン テーショ ン 処理を し ない フ ラ グメ ン テーショ ン 処理を 行わない代わり に処理が単純化さ れ, よ り 高速処 理に 有利に な っ て いる . 送信側で経路上の最大IPデータ グラ ム 長を 把握し た う え で, 送信時そ れを 越え な いサイ ズに IPデータ グラ ム を 調整する こ と で, 経路上でのフ ラ グメ ン テーショ ン 処理を 不要にする . – セキュ リ ティ 機能の追加 IPデータ グラ ム の盗聴や IPデータ グラ ム の偽造を 困難に する ために , IPsec 機能を 追加でき る . IPv4に も 同様の機能が追加さ れた が, 元々 IPv6用に 考 察さ れた仕組みである . – アド レ ス自動生成 DHCP サーバがネ ッ ト ワ ーク 上に 存在し な い場合でも . 容易に ネ ッ ト ワ ーク へ接続する ため, アド レ ス自動生成機能が追加さ れて いる . こ れを ステート レ スアド レ ス自動生成と 呼び, ルータ など の情報を も と にホスト が自動的に構成 を 設定する . – リ アルタ イ ム処理 IPv6に は優先度と フ ロ ーラ ベルと 呼ばれる ラ ベルに よ っ て リ ア ルタ イ ム に よ る 伝送処理を 必要と する ト ラ フ ィ ッ ク を 容易に識別でき る よ う になっ た. – 同一ネ ッ ト ワ ーク 内における 一斉同報通信機能であっ たブロ ード キャ スト 機能 を 廃止し た. ただし , 実質的に同じ 機能はマ ルチキャ スト 機能の一部に取り 込 ま れて いる. • IPv6の課題 – 互換性がない

IPv4 と IPv6は互換生がな い. IPv4 と IPv6 の相互接続に は, 特別な ゲー ト ウ ェ イ 機能が必要に な る. こ こ で最大の問題に な る のが, 現在のイ ン タ ー ネ ッ ト がIPv4で運用さ れて いる. 現状ではイ ン タ ーネ ッ ト を 利用する ために ,

IPv4を 使い続けなければなら ない, し かし イ ン タ ーネ ッ ト のためのIPアド レ スの枯渇問題を 解決する にはIPv6 へ移行する 必要がある.

• IPv4と IPv6の違い (IPヘッ ダの違いから 判る)

IPv6ではIPv4の多く のフ ィ ールド がなく なっ て いる . – サービスタ イ プがト ラ フ ィ ッ ク に置き 換わっ て いる .

TTL (Time to Live)がホッ プリ ミ ッ ト に名称が変わっ て いる .

(33)

第6章 モノ のイ ン タ ーネ ッ ト 26 表す. • IPv6と IPv4を つなぐ 通信 現状の実用ネ ッ ト ワ ーク では IPv4と IPv6を 相互に つな ぐ 通信路を 設け る 必要が ある.それには大き く 分けて 次のよ う な 3種類の方法である [24]. – デュ アルスタ ッ ク 方式 送信元, 宛先など , ホスト で IPv4と IPv6の両方を 処理でき る よ う , 2つのプ ロ ト コ ルスタ ッ ク を 実装し て 動作さ せる 方式 – ト ン ネ ル方式 送信元と 宛先はそれぞれIPv4, IPv6のど ち ら かが動作し て いる が, 途中経路 ではIPv4ま た IPv6のど ち ら かでカプセル化し て 中継する 方式 – ト ラ ン スレ ーショ ン 方式 送信元と 宛先が異な る IPバージョ ン (IPv4 ま た は IPv6)で動作し て いる と き , 途中で IPv4と IPv6の相互交換を 行う 変換器を 設置し , そ こ で相互交換 を 行う こ と で接続性を 確保する 方式

6.2.2 Wireless Sensor Network (WSN)

現在, IoTやM2Mの中心技術と し て , Wireless Sensor Network(WSN)が世界的に注 目さ れて いる . WSNと は, セ ン サと 無線モジュ ールを 持つノ ード と 呼ばれる 無線端末に よ っ て 構成さ れた無線ネ ッ ト ワ ーク のこ と である . セン サの周囲が大量なデータ を 容易に 収集する こ と ができ る . 無線を 使用する こ と に よ り 配線の必要が無く な り ケ ーブルや敷設の費用が節約でき る . ま た , 従来は設置場所の制限や費用の問題で実現でき な かっ た セ ン サーネ ッ ト ワ ーク を 無線化する こ と に よ り 構築可能と な る. WSNでの計測データ や計測場所は非常に 幅広く 様々 である . 屋外では, 環境モニタ リ ン グを 行っ て 温度, 湿度, 照度, 雨量など の自然環 境を セ ン シン グする . 他に も GPS測量, 街灯制御, 防災モニタ リ ン グ, 建造物監視を 行 う.屋内では店舗の照明制御, 空調制御, セ キ ュ リ ティ , ス マ ート ホーム な ど に 使われて いる . WSNを 構築する 際のネ ッ ト ワ ーク ト ポロ ジは1対1 型, ス タ ー型, ツ リ ー型, メ ッ シュ 型, リ ニア型がある . スタ ー型は, 1つのコ ーディ ネ ータ ーと 複数エン ド デバイ ス で 構成さ れ, 1対Nの星型にセン サーネ ッ ト ワ ーク を 構成する . ツ リ ー型は1つのコ ーディ ネ ータ ーと 複数のルータ やエン ド デバイ スで構成さ れ, 木の枝の型にセン サーネ ッ ト ワ ー ク を 構成する . メ ッ シュ 型はコ ーディ ネ ータ ー, ルータ ーがほかの端末と 網目状に接続さ れ, 複数の通信路を 生成でき る . 各端末のデータ はバケツ リ レ ーのよ う に中継する が, あ

(34)

第6章 モノ のイ ン タ ーネ ッ ト 27 る 通信路に障害が発生する と , 自動的に別のルータ を 迂回し て 通信を 継続でき る . リ ニア 型は一列線形にセン サーネ ッ ト ワ ーク を 構成する . 真珠の首飾り に似て いる こ と から パー ルネ ッ ト ワ ーク と も 呼ばれる . (a) 1対1型 (b) スタ ー型 (c) ツ リ ー型 (d) メ ッ シュ 型 (e)リ ニア型 (f) 凡例 図6.2 WSNのネ ッ ト ワ ーク ト ポロ ジ WSNを 構築する 際に必須と なる 無線モジュ ールに要求さ れる 条件を 以下の示す.

(35)

第6章 モノ のイ ン タ ーネ ッ ト 28 • 低消費電力で長時間のバッ テリ ー駆動が可能であり , 電源ケーブルを 必要と し ない. • 小型で設置場所を 選ばない. • 柔軟なネ ッ ト ワ ーク を 構築でき る . • ノ イ ズに強く 安定し た通信を 行え る . • 通信内容を 暗号化でき セキュ リ ティ を 守れる .

6.2.3 Radio Frequency Identification (RFID)

Radio Frequency Identification (RFID)と は, 電磁界や電波な ど を 用いた非接触で無

線通信に よ っ て RFタ グに 登録し た 情報の読み書き を 行う 自動認識き シ ス テ ム であ る . RFIDの利用では, 複数のタ グは電波でス キ ャ ン する こ と ができ る . RFIDの特長では, 複数のタ グを 一括で読み取れる . ま た , 多少距離が離れて いて も 読み取れる . 例え ば, あ る 店の商品を 棚卸する 場合, 商品のタ グを 1つ 1つ読み取り , 手間も 時間も かかる . RFIDを 利用する 場合, タ グを 1つ 1つ探し 読み取る 必要がなく , スキャ ナを かざし , タ グを 一括で読み取る こ と ができ る . ま た , 遠く のタ グも 読み取る こ と ができ , 高い場所 のタ グも 脚立を 使わず読み取り 可能であ る . 作業時間の短縮や作業者の安全確保に も 繋 がる . • RFIDの活用アイ デア例 – 食品賞味期限の把握(RFIDで賞味期限・ 消費期限を 記録する こ と に よ り 、 期 限切れ製品が店頭に並ぶリ スク を 小さ く する こ と ができ る) – 社員の管理(RFIDは商品の管理だけ でな く , 従業員の勤怠を 管理する こ と も でき る) – 自動車の洗車サービス (RFIDに よ る 自動車の情報を 記録する 機能を 利用し , 自動的に質の高い洗車サービスを 提供する こ と ができ る) – 資産管理効率化 (固定資産に RF タ グを 取り 付け 、 棚卸の際に RF対応ハン ディ タ ーミ ナル一括読み取り する こ と で棚卸の時間を 大幅に短縮)

(36)

29

7

提案システム

7.1 JXTA-P2P

シ ステム

JXTA-P2Pシステムにおける 概略図を 図 7.1に示す. こ の提案システムは, 各Peerが 持っ て いる フ ァ イ ルの情報を 収集する だけでなく , DataBase (DB)に登録さ れた Peerの 入力パラ メ ータ 情報を 逐次記録・ 更新する . こ れによ り , ダウ ン ロ ード を 行う 際に, フ ァ イ ルを 複数の Peerが持っ て いた場合, 優良な 通信相手の Peer を 伝え る こ と が可能に な り , 優良な 環境で P2Pネ ッ ト ワ ーク の実現が可能である . ま た, 入力パラ メ ータ が更新 さ れる たび, フ ァ ジィ 推論システムによ り 逐次更新さ れる . こ のよ う に, 常に信頼性を 更 新する こ と で, 優良な Peerの選出を 可能にする [25–31]. 本研究では, フ ァ ジィ 理論制御を 利用し , 入力さ れた データ は言語表現に 置き 換え ら れ(フ ァ ジィ 化), 推論を 行う ルールが定めら れた Fuzzy Rule Base (FRB)に従っ て フ ァ ジィ 推論を 用いて , 言語表現によ る 解を 得る . 推論によ っ て 得ら れた解は再び数値化さ れ

(非フ ァ ジィ 化)出力する .

7.1.1 JXTA-P2P

シ ステム

1

JXTA-P2Pシステム 1の構成

提案システム 1における 入力パラ メ ータ と 出力パラ メ ータ の関係を 図 7.2と 図 7.3に示 す. 提案シス テ ム 1では 2つのシス テ ム Fuzzy-based Peer Reliability System(FPRS)

を 提案する . FPRS1ではPeer間相互交換フ ァ イ ル数, ロ ーカル・ スコ ア (Peerから の評 価), Peerセ キ ュ リ ティ を 考慮する こ と で, フ ァ ジィ 理論を 用いて JXTA-P2Pシス テム のためのフ ァ ジィ 信頼性システムを 提案する . ま た, フ ァ ジィ 特性を 利用し , システム信 頼性を 向上さ せる ため FPRS1の拡張と し て , Peerのパケッ ト 損失を 追加し , FPRS2を

(37)

第7章 提案システム 30 図7.1 提案システム の概略図

NI

LS

S

FPRS

PR

図7.2 提案システム1のFPRS1構成図

NI

LS

S

FPRS

PR

PL

図7.3 提案システム1のFPRS2構成図 構成し た. FPRS1と FPRS2は4つの入力パラ メ ータ を フ ァ ジィ 理論を 利用し , 算出さ れる 出力パラ メ ータ が JXTA-P2Pシステムから 優良な Peerを 選出する.

図 1.1 本論文の構成図
図 2.1 P2P 方式モデル
図 2.2 CS 方式モデル
図 2.5 ピ ュ ア型 P2P モデル
+7

参照

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