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中和反応と塩

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Academic year: 2021

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第3学年○組 理科学習指導案

指導者 ○○○ ○○○

1 単元名 「中和反応と塩」

2 単元の目標

3 単元の評価規準

観点 関心・意欲・態度 思考・表現 技能 知識・理解 評価規準 ①中和と塩に関する事 物・現象に進んでかか わり、それらを科学的 に探究しようとする。 ①中和と塩に関する事 物・現象の中に問題を 見いだし、目的意識を もって、観察、実験な どを行い、イオンのモ デルと関連付けた中和 反応による水と塩の生 成などについて自らの 考えをまとめ、表現し ている。 ①観察、実験の計画的 な実施、結果の記録や 整理などの仕方を身に 付けている。 ②中和反応に関する観 察、実験の基本操作を 習得する。 ①中和反応によって水 と塩が生成することを 理解し、知識を身に付 けている。 評価方法 授業中の活動・ワークシート・振り返りシート・小テスト・定期考査

4 生徒の実態

関心・意欲・態度 中和反応について関心をもち、科学的に探究しようとする。 思考・表現 中和反応を、イオンのモデルと関連付けてみる微視的な見方や考え方を身に付け る。 技能 中和反応に関する基礎的・基本的な技術を身に付ける。 知識・理解 中和反応を理解し、基礎的・基本的な技術を身に付ける。 ①平成30年度全国学力・学習状況調査の結果から(第3学年○組 36名対象) 化学変化の前後で「原子の種類と数」は変化しないという知識を活用して、化学変化を表した原子や 分子のモデルを検討して改善することができるかどうかをみる問題において、本学級では以下のように なった。 知識を保持している 検討して改善できる 正答人数(正答率) 類型1 ○ ○ 15名(41.7%) 類型2 ○ × 8名(22.2%) 類型3 × × 13名(36.1%) 化学変化について、既習事項が定着し粒子モデルを使って表すことができる生徒が41.7%(全国 正答率50.0%)で、その他の生徒は既習事項が十分に定着していない、もしくは粒子モデルを使っ て表すことを苦手としていることが分かった。 ②サポートヒントの分析と日頃の見取りから 生徒 配慮を必要とする実態 合理的配慮または適切と思われる配慮 A ・情報の入力 (聞く・読む) ・情報の整理 ・コミュニケーション ・絵や図、モデルを黒板に貼る。 ・ワークシートを実物投影機で映す。 ・文章をまとめる際には、文章の書き始めの言葉を提案する。 ・あらかじめ考えをまとめさせてから交流活動をさせる。 B ・情報の整理 ・情報の出力 ・状況理解 ・文章をまとめる際には、文章の書き始めの言葉を提案する。 ・発表のパターンに沿って発表させる。 ・ルールや指示、今からやること等をキーワードにして伝え る。

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5 単元観および指導観

6 単元指導計画(総時数5時間)

ねらい 教師の支援 【ユニバーサルデザインの観点】 評価規準 【方法】 1 酸性とアルカリ性の水溶液を混 ぜた液の性質を調べる実験を行 い、実験の基本操作を習熟すると ともに、中和反応への関心を高め る。 ・次時の考察の視点を意識付けるために、目的意識を持 って実験に取り組ませる。【シンプル・クリア】 ・視覚的な理解を促すために、実験の順序や内容を図で 示す。【ビジュアル】 <関・意・態>① 【振り返りシート】 <技>①② 【授業中の活動】 2 前時の実験の結果を、混合液の 液性の変化と生成物の正体を視点 に考察し、中和によって水と塩が 生成することを理解できる。 ・言語以外の方法での理解を深めさせるために、イオン モデルを使って、水素イオンと水酸化物イオンの量的な 関係を理解させる。【ビジュアル】 ・他者の考えと比較することを通じて内容をより深く理 解させるに、班で考えをまとめ、発表させる。【シェア】 <思・表>① 【ワークシート】 <知・理>① 【小テスト・定期考査】 3 水酸化バリウム水溶液に硫酸を 加えた混合液に電流を流す実験を 行うことを通じて、中和による生 成物を予想できる。 ・次時の考察の視点を意識付けるために、目的意識を持 って実験に取り組ませる。【シンプル・クリア】 ・視覚的な理解を促すために、実験の順序や内容を図で 示す。【ビジュアル】 <思・表>① 【ワークシート】 <技>① 【ワークシート】 4 ( 本 時 ) 前時の実験結果の考察を通じ て、中和反応の仕組みを、混合液 に流れる電流の大きさの変化を根 拠に示し、モデルと文章で説明す ることができる。 ・イオンモデルを使わせ、自分の考えを深めていくため の手段にさせるとともに、考えを可視化させる。【ビジュ アル】 ・他者の考えと比較させ、自分の考えを作りかえさせる ために、班で意見を交換させる。【シェア】 <思・表>① 【ワークシート】 <知・理>① 【小テスト・定期考査】 5 酸性とアルカリ性の水溶液を混 ぜたものが必ずしも中性にならな いこと中和によって生じた塩には 電離するものとしないものがある ことを理解できる。 ・視覚的な理解を促すために演示実験を提示する。【ビジ ュアル】 ・言葉による説明が難しい生徒のために、図で視覚的に 情報を提示する。【ビジュアル】 <知・理>① 【小テスト・定期考査】 本単元は、中和反応の実験を行い、中和反応によって水と塩が生成することをイオンのモデルと関 連付けて理解させることをねらいとしている。 本単元の指導にあたっては、単元の最終的なねらいを、学んだ知識を生かして中和反応の仕組みを 「イオンモデル」「化学反応式」「文章」の3つの視点から表現できることに焦点化する(シンプル)。 そこで、これまでの学習内容を活用しながら見通しをもって学習できるように、提示する学習内容と 考察の視点を精選する(クリア)。さらに、文章によって理解することに配慮が必要な生徒がいるこ とや、粒子モデルを使って表すことを苦手としている生徒が多いことから、イオンモデルの具体物を 操作させながら思考させ(ビジュアル)、班や全体での意見交流を通じて他者の考えと自分の考えを 比較させ(シェア)、自分の考えを検討し改善させていく。 よって本単元は、原子・分子・イオンのモデルを検討して改善することを通じて、中和反応という 目の前で起こっている現象を、原子・分子・イオンのモデルと関連付けてみる微視的な見方を養う上 で大変意義深い。生徒一人ひとりの実態を踏まえた上で、生徒の粒子概念を一層定着することができ る有意義な学習にしていきたい。

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7 授業構想(本時)

【着眼1】授業構想モデルに基づく授業展開の工夫

ステップ1において、本時のねらいを達成するために、単元における本時の位置づけを確認し、め あてを焦点化する。ステップ2では、全体を通じて【ビジュアル】を、導入と終末では【シンプ ル】、展開では【クリア】の視点を重視して構想する。ステップ3については【着眼3】で述べる。

【着眼2】ユニバーサルデザインの視点を生かした交流学習の工夫

交流学習では、交流の視点を「粒子の種類と数」「総イオン数」「電流の様子」という3つに焦点化 し【シンプル】、その視点に沿って順に考えを出し合い【クリア】、考えを可視化するためにイオンモ デルを用い、ワークシートと板書を一致させる【ビジュアル】。

【着眼3】生徒の実態やニーズに応じた合理的配慮・適切と思われる配慮の提供

生徒Aはコミュニケーションに配慮が必要なため、あらかじめ考えをまとめさせてから交流活動を させる。生徒Bは状況理解に配慮が必要なため、ルールや指示、今からすることを個別で端的に確認 する。また、生徒ABともに情報の出力に配慮が必要なため、電流の様子をまとめる際には、「電流 が~」という書き出しにするよう提案する。

8 本時の展開(4/5)

平成○○年11月○日(○)5校時 (1)本時のねらい イオンモデルを使った考察を通じて、水酸化バリウム水溶液に硫酸を加えると、電流が小さくなり、 その後、大きくなる理由を説明できる。 (2)本時におけるユニバーサルデザインの視点 ・考えを可視化するためにイオンモデルを使う。【ビジュアル】 ・授業の流れを明確化するために授業の流れを提示する。【クリア】 ・他者の考えと比較することを通じて自分の考えを作りかえるために、UDの視点を生かした交流活 動を設定する。【シェア】 (3)本時の過程 配時 学習活動・内容 教師の支援(○)と配慮の視点(※) ★評価 導 入 展 開 終 末 5 5 30 (8) 1 前時の実験内容を演示実験で確認し、本 時のめあてを確認する。 ・水酸化バリウム水溶液に硫酸を加えていく と、流れる電流の大きさが小さくなる。 ・流れる電流の大きさがほぼ0になった後、 さらに硫酸を加えると、流れる電流の大きさ が大きくなる。 2 学習内容を振り返り、解決の見通しをも つ。 ・電流の正体は電子の流れであり、水溶液に イオンが存在するとき電流が流れる ・硫酸と水酸化バリウム水溶液はどちらも電 解質であり、電流が流れる。 ・酸とアルカリを混ぜると中和が起こり、水 と塩ができる。 ・H2SO4→2H++SO42- ・Ba(OH)2→Ba2++2OH- ・H2SO4+Ba(OH)2→BaSO4+2H2O 3 水酸化バリウム水溶液に硫酸を加えたと きの仕組みについて考える。 (1)個人で考える。 ○本時のめあてを焦点化するために、実験を 演示し、「電流の大きさが変化しているのは この混合液の中でどんなことが起きているか らでしょうか」と発問する。【シンプル・ビ ジュアル】 ※実験を提示することで、学習内容を視覚的 に伝える(A) ○授業の流れを明確化するために授業の流れ を提示する。【クリア】 ○生徒が思考する上で重要な情報を精選して 提示する【シンプル】 ※これまでに見たことのある図やモデルを使 い、視覚的に伝える。(A) ○考えを可視化するためにイオンモデルを使 う。【ビジュアル】 〇共通の視点で考えることができるようにす るために、使うイオンモデルの個数を指定す る【シンプル】 めあて 水酸化バリウム水溶液に硫酸を加えると、なぜ電流の大きさが小さくなり、 その後、大きくなるのかを説明しよう。

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(10) (12) 7 3 (2)班で交流し、意見交換をする。 〈交流の視点〉 ①できる物質(水に溶けるか) ②電離しているイオンと総イオン数 ③電流の大きさの変化 (3)全体で、出てきた意見を発表する。 4 他者の考えと比較し、自分の考えをつく りかえる。 5 振り返りシートを記入する。 ・分かったこと、頑張ったこと、感想など ※あらかじめ考えをまとめさせておく(A) ※今やるべきことを確認し、一緒に考える。 (B) ※「電流が~」という書き出しにするように 提案する。(A、B) ○他者の考えと比較することを通じて自分の 考えを作りかえるために、交流活動を設定す る。【シェア】 ※イオンのモデルを動かしてみて、イメージ で理解できるように助言する。(A) 〇視覚的にとらえさせるために、ワークシー トと黒板を一致させる。【ビジュアル】 〇「電流が流れなくなったのはどんなときで すか」と発問し、総イオン数が0になったか ら電流が流れなくなったことに気付かせる。 【シンプル】 ★中和反応の仕組みを混合液に流れる電流の 大きさの変化と関連付けて説明できる。(思 考・表現) 振り返りシートで自己の成長を実感させる。 【シンプル】 ※できていた点、頑張っていた点をほめ、達 成感を味わわせる。(A、B) ①硫酸を入れる前 Ba2+ Ba2+ OH- OH- OH- OH- ②硫酸を1分子入れたとき OH- OH- Ba2+ BaSO4 H2O H2O ③硫酸をもう1分子入れたとき BaSO4 BaSO4 H2O H2O H2O H2O BaSO4 BaSO4 H2O H2O H2O H2O H+ HSO42- ④硫酸をさらにもう1分子入れたとき 〈粒子の種類と数〉 Ba2+:2、OH:4 〈総イオン数〉 6 〈電流の様子〉 電流が流れている 〈粒子の種類と数〉 BaSO4:1、H2O:2 Ba2+:1、OH:2 〈総イオン数〉 3 〈電流の様子〉 電流が流れるが小さくなる 〈粒子の種類と数〉 BaSO4:2、H2O:4 〈総イオン数〉 0 〈電流の様子〉 電流は流れない 〈粒子の種類と数〉 BaSO4:2、H2O:4 H+:2、SO42-:1 〈総イオン数〉 3 〈電流の様子〉 電流が流れるようになり、大 きくなる まとめ ・中和反応の化学式 H2SO4+Ba(OH)2→BaSO4+2H2O ・〈電流が小さくなる理由〉 硫酸バリウムは水に溶けない塩なので、水溶液中の総イオン数が減るから。 〈電流=0になる理由〉 水溶液中の総イオン数=0だから。 〈電流が大きくなる理由〉 水溶液中の総イオン数が増えるから。 (白色) 硫酸バリウム 水に溶けない塩

参照

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