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アトピー性皮膚炎に伴う気虚患者に対する補中益気湯の有効性と安全性の評価 漢方専門医認定機関、日本東洋医学会 | 構造化抄録・論文リスト

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080006

12.

皮膚の疾患

文献

古江増隆, 田中洋一, 小林裕美, ほか. 気虚を有するアトピー性皮膚炎患者に対するカネ

ボ ウ 補 中 益 気 湯 の 効 果 - 多 施 設 二 重 盲 検 法 に よ る 検 討 -. ア レ ル ギ ー 2005; 54:

1020.

MOL

, MOL-Lib

Kobayashi H, Ishii M, Takeuchi S, et al. Efficacy and safety of a traditional herbal medicine, hochu-ekki-to in the long-term management of kikyo (delicate constitution) patients with atopic dermatitis: A 6-month, multicenter, double-blind, randomized, placebo-controlled study. Evidence-based Complementary and Alternative Medicine 2008: 1-7. (2010; 7: 367-73. ) CENTRAL ID: CN-793369, Pubmed ID: 18955318

小林裕美, 石井正光, 古江増隆. 気虚を伴うアトピー性皮膚炎患者の皮膚症状に対する

補中益気湯の効果-皮疹要素別の検討-. 西日本皮膚科 2012; 74: 642-7.医中誌 Web ID:

2013117615 1. 目的

アトピー性皮膚炎 (AD) に伴う気虚患者に対する補中益気湯の有効性と安全性の評価

2. 研究デザイン

二重盲検ランダム化比較試験 (DB-RCT)

3. セッティング

5大学病院 4総合病院 6診療所

4. 参加者

アトピー性皮膚炎に伴い気虚を呈した患者84名

5. 介入

Arm 1: クラシエ補中益気湯エキス細粒投与 (7.5 g/日 分2) 24週間投与 40名

Arm 2: プラセボ顆粒24週間投与 44名

各グループとも外用剤等は症状に応じて継続

6. 主なアウトカム評価項目

皮疹評価点数 (日本皮膚科学会重症度分類) 、外用剤 (ステロイド/タクロリムス) の量

7. 主な結果

補中益気湯群は37名、プラセボ群は40名での解析となった。7名 (2名は皮膚症状の

増悪と頭痛の出現のため中止、5名は内服継続不十分) がドロップアウトした。皮疹評

価点数について、補中益気湯投与群はプラセボ群に比較して24週後に有意差はないが

改善傾向にあった。外用剤の量は24週後に有意に (P<0.05) 補中益気湯投与群で減少し

ていた。著効率 (prominent efficacy rate) は補中益気湯群でプラセボ群に比較して高く

(P=0.06) 、悪化率は低かった (P<0.05) 。皮疹性状からみた再解析では、補中益気湯は

慢性期の丘疹・結節・苔癬化の比率が高く、湿潤・痂疲が低い皮疹の患者に奏効した。

8. 結論

補中益気湯は気虚を伴うアトピー性皮膚炎患者の皮膚症状の改善に有効であり、局所

外用剤の使用量を減量させる。

9. 漢方的考察

気虚の存在する症例において AD に対する補中益気湯の効果を評価している。気虚ス

コアの推移に各群間では有意差は見られなかった。

10. 論文中の安全性評価

補中益気湯投与群、プラセボ投与群でそれぞれ32.5%、27.3% (有意差なし) の有害事象

を認めた。補中益気湯群でGPT, IgE, BUN, K、プラセボ群でLDH, GOT, γ-GTP, Hbの異

常値が観察された。症状はいずれも吐気などの軽微なものであった。

11. Abstractorのコメント

多施設でプラセボを用いた 24週間の RCTを施行されており、またエンドポイントに

ついても客観的な指標を用いていることから、エビデンスの高い臨床研究論文と考え

られる。著者らは、12週での効果より24週で顕著な効果が補中益気湯で見られている

ことから、補中益気湯は遅効性の薬剤と位置付けており、臨床応用する際の参考にな

ると考えられる。また皮疹性状の再解析結果は、補中益気湯を投与するべき患者群の

皮疹の特徴を示唆しており、臨床的に有意義である。

12. Abstractor and date

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