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被災者に対する心理社会的支援の検討─外傷後成長に着目したアプローチの可能性と留意点─

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伊藤 大輔 *・東  明奈 **・大谷 哲弘 ***・小関 俊祐 ****

被災者に対する心理社会的支援の検討

─外傷後成長に着目したアプローチの可能性と留意点─

 本研究の目的は,外傷後成長(Posttraumatic Growth; PTG)の適応的側面と不適応的側面を促進・阻害す る心理的要因に関する再検証を行い,PTGの適応的側面を促進するための支援プログラムを提案すること であった。無記名式質問紙調査を実施し,トラウマ体験を有する高校生および大学生289名のデータを分 析した。その結果,ソーシャルサポートと肯定的再解釈は適応型PTGを促進し,否認コーピングは非適応 型PTGをそれぞれ促進することが示された。そのため,肯定的解釈やソーシャルサポートの知覚を高める ための認知再構成法や脱フュージョン法,否認コーピングを多用しないように様々なコーピングを獲得す るための問題解決療法などを介入コンポーネントに組み込んだプログラムを立案した。そして,プログラ ムを被災地域において活用するための課題やPTGを扱う際の臨床上の留意点について示した。 キーワード:外傷後成長,適応的側面,不適応的側面,支援プログラム 1. 外傷後成長とその発生プロセス  外傷後成長(Posttraumatic Growth; PTG)とは, 過酷な出来事を経験したにも関わらず,その後に ポジティブな変化を語る人々が数多く発見された ことから検討が始まった概念である。そして,「危 機的な出来事や困難な経験と精神的なもがきや闘 いの結果生じるポジティブな心理的変容の体験」 と定義されている(Tedeschi & Calhoun, 2004)。 危機となる出来事が精神的な成長の機会になるこ とは,目新しい事象ではなく,古代文学や哲学, 宗教的思考などにおいて取り上げられてきた (Calhoun & Tedeschi, 2006)。そして,90年代前 後から,心理や社会福祉,医療,看護などの学術 領域において,トラウマからの成長に関する実証 研究が行われるようになった。

 PTGは, 外 傷 後 ス ト レ ス 障 害(Posttraumatic stress disorder; PTSD)のDSM-5(APA, 2013)の 診 断基準A項目に記載されている客観的に生命の危 険を有するような狭義のトラウマに限定して生じ るのではなく(宅・清水, 2014),人間関係,学業 ・就業上の問題,ライフイベントなどの広義のト ラウマ(佐藤, 2005)によっても生じることが知ら れ て い る。 そ の た め, 先 行 研 究 に お い て は, PTSD患者のみならず,一般の地域住民を対象と して,トラウマとPTGに関する実態調査が行われ ている。さらに,PTGの発生プロセスに関する検 討も行われており,侵入的思考から意図的思考へ の認知の変容プロセスがPTGの発生には重要であ ることが指摘されている(Tedeschi & Calhoun, 2004)。つまり,衝撃的な出来事や強いストレス を感じる出来事を体験することによって,自己の 価値観や信念に揺らぎが生じる(Jonoff-Bulman, 2004)。その結果,意図しないネガティブな思考 (侵入的思考)が繰り返されるようになるが,この 後に,出来事の意味を見出すような建設的かつ意 図的思考が行われることによって,揺らいだ信念 や価値観が再構成され,結果的にPTGが生じると されている(Tedeschi & Calhoun, 2004)。 2. 国内の被災者における外傷後成長  国内外において,これまで様々なトラウマ体験 *   兵庫教育大学 **  兵庫教育大学大学院学校教育学研究科 *** 立命館大学産業社会学部 ****桜美林大学心理・教育学系

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を目的とした介入効果研究なども実施されている (Wagner et al., 2016)。つまり,これまではPTG をトラウマ体験後の心身の健康に対して適応的な 影響を与える要因として位置づけ,その促進に向 けた検討が進められてきた。  しかしながら,PTGには,適応的かつ機能的な 側面のみならず,非機能的な側面があるとする2 側 面 モ デ ル が 提 唱 さ れ て い る (Zoellne & Maercker, 2006)。このモデルによると,PTGの 機能的側面とは 「自己超越的で,建設的な側面」 であり,長期的に適応的に機能すると考えられて いる。一方で,PTGの非機能的側面は 「幻想的で 錯覚的な側面」 であり,短期的には苦悩へのバラ ンスを取る対処方略としての役割を果たすために 適応的であるが,長期的には体験の回避や肯定的 幻想と関連するため,非適応的だとされている (Tedeschi & Calhoun, 2004)。

 このことから,PTGと健康状態が必ずしも一致 するわけではなく,例えば,高いPTGを示すトラ ウマ体験者の中には,健康や適応の状態が必ずし も良好とは言えない者も存在している可能性があ る。また,これまでPTGを促進すると考えられて いた心理社会的要因が,実際には非機能的なPTG を促進している可能性もある。そのため,従来の ようにPTGを単一次元で捉えるのではなく,適応 的側面と不適応的側面の2つの側面から捉え,そ れらの形成プロセスを検討することが必要である。 つまり,これまでPTGの促進・阻害要因として捉 えられてきた心理社会的要因が,PTGの2側面に 対して,どのような影響を及ぼすかを検討するこ とによって,トラウマ体験者に対する心理的支援 について,有用な臨床的知見が得られると考えら れた。   4. 外傷後成長の促進と阻害要因の検討  上述した問題点に基づいて,筆者ら(久保ら, 2019)は,調査研究を行い,予備的知見を得た。 しかし,サンプルバイアスによる一般化可能性な どの課題を踏まえて,調査プロトコルを修正し, 再度,調査を行った。 者を対象として,PTGに関する研究が行われてき たが,本邦においては,被災者を対象としたPTG 研究が比較的多い。特に,東日本大震災後,被災 とPTGに関連する研究が増加していることから, 被災とその後の成長についての関心が高まるきっ かけになったと推察される。例えば,桑原ら (2014)によると,東日本大震災における被災地 の自治体職員の8割以上の職員が,震災によって 「人との絆の大切さを感じるようになった」,「東北 人であることを誇りに思うようになった」など, PTGを体験していたことが報告されている。さら に,鹿内(2012)の行った被災者を対象としたイ ンタビュー調査では,近隣や仲間らの声掛けが安 心や心強さに繋がることや,協力することの重要 性が被災者から語られていることが示されている。 つまり,ソーシャルサポートやその認知は,PTG の生成に重要な役割を果たす可能性があると考え られている(岡田, 2018)。  このように,本邦における被災者のPTGに着目 することは,被災者および被災地に対する心理社 会的支援を検討する際に有用である可能性がある。 しかしながら,そのような検討を行う際に,留意 すべき点がある。例えば,宅(2016)は,PTGと PTSD症状は同時に経験される傾向が強く,「PTG の経験者は,PTSD症状が消失した者である」あ るいは「PTSD症状が生じている場合は,PTGは 生じない」といった一次元的な関係にあるわけで はないと述べている。実際に,被災者のPTGと PTSD症状には正の相関がみられることが知られ て い る(e.g. Kyutoku et al., 2012)。 そ の た め, PTGに着目して,それらを対人支援に活かすため には,PTGを多角的に検討することが必要である ことが示唆される。 3. 外傷後成長の2側面モデル  従来,PTGはトラウマ体験後の心身の健康や Quality of Life(QOL)に対してポジティブな影響 を与えると考えられてきた(Kunz et al., 2016)。 そして,PTGを促進させる心理社会的要因の検討 や,それらの結果に基づいてPTGを促進すること

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シャルサポート」 を測定することが可能であり, いずれも高い信頼性と妥当性が確認されている。 なお,本研究は,「実際に受けたソーシャルサポー ト」を評価するために,9項目のサポート行動に ついて,過去にどの程度,受けたかを尋ねた。 ⑤日本語版Brief COPE尺度(COPE)   コ ー ピ ン グ を 測 定 す る た め にCarver et al. (1989)に よ っ て 作 成 さ れ た Brief COPE 尺度 (Carver, 1997)の日本語版(大塚, 2008)を使用し た。COPEは 「気晴らし」,「積極的コーピング」,「 否認」,「アルコール・薬物使用」,「情緒的サポート の利用」,「道具的サポートの利用」,「行動的諦め」, 「感情表出」,「肯定的再解釈」,「計画」,「ユーモア」, 「受容」,「宗教・信仰」,「自己非難」 の14つの下位 尺度で構成されており,全28項目,4件法で問う 尺度である。本尺度は,高い信頼性と妥当性が確 認されている。 ⑥ 日 本 語 版 出 来 事 に 関 連 し た 反 す う 尺 度 (Japanese version of Event-Related Rumination Inventory; ERRI)

 ERRを測定するためにCann et al. (2011)が作成 した出来事に関連した反すう尺度の日本語版 (Taku et al., 2015)を使用した。ERRIは 「侵入的 熟考」,「意図的熟考」 の2つの下位尺度で構成さ れており,全20項目,4件法で問う尺度である。 本尺度は,高い信頼性と妥当性が確認されている。 ⑦ 体 験 の 回 避 尺 度 (Acceptance & Action Questionnaire-Ⅱ; AAQ-Ⅱ)  体験の回避を測定するために,嶋ら(2013)が 作成した体験の回避尺度を使用した。全7項目, 7件法で問う尺度である。大学生を対象とした調 査によって十分な信頼性と妥当性が示されている。 (4)手続き  無記名式の質問紙調査を実施した。倫理的配慮 として,調査実施に際して,研究目的の説明と併 せて,①質問紙の回答は任意であり,回答しなく ても不利益は生じないこと,②得られたデータは 学術目的以外に使用しないこと,③ストレスフル なライフイベントに関する質問項目が含まれるた め,心理的側面への負担が生じる可能性があるこ (1)目的  PTGの適応的側面と不適応的側面という2つの 側面から捉え,それらを促進・阻害する心理的要 因を検証し,PTGの適応的側面を促進するための 支援プログラムを提案する。 (2)分析対象者  高校生および大学生のうち,「自然災害やライフ イベントなどのトラウマ経験(佐藤, 2005)があり, その体験から一か月以上経過していること」を基 準として分析対象者を抽出し,最終的に289名の データを用いた。 (3)調査材料 ①対象者の基本的情報  性別,年齢,精神疾患既往歴,現在カウンセリ ングを受けているかどうか,トラウマ経験の有無 と,体験からの経過時間について回答を求めた。 ② 日 本 語 版 外 傷 後 成 長 尺 度 拡 張 版(Japanese version of posttraumatic growth inventory; PTGI)  Taku et al. (2007)によって作成された外傷後 成長尺度拡張版(PTGI)を使用した。PTGIは,「他 者との関係」,「新たな可能性」,「人間としての強さ 」,「精神性的(スピリチュアルな)変容」,「人生に対 する感謝」 の5つの下位尺度から構成され,全21 項目,6件法で問う尺度である。本尺度は,高い 信頼性と妥当性が確認されている。

③日本語版WHO Quality of Life26(WHOQOL)  World Health Organization(1993)によって作 成された WHO Quality of Life26(WHOQOL)の日 本語版(田崎・中根, 1997)を使用した。WHOQOL は 「身体的領域」, 「心理的領域」,「社会的関係」,「 環境領域」 の4つの下位尺度から構成され,全26 項目,5 件法で問う尺度である。本尺度は,高い 信頼性と妥当性が確認されている。 ④ソーシャルサポート尺度  福岡(1997)によって作成されたソーシャルサ ポート尺度を使用した。本尺度は,「何か決めなく てはいけないとき,アドバイスする」などのサポー ト行動の全9項目について,5件法で問う尺度で ある。2つの異なる教示文に用いることで,「知覚 されたソーシャルサポート」, 「実際に受けたソー

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 具体的には,①認知再構成法(Meichenbaum, 1977)を用いて,肯定的解釈やソーシャルサポー トの知覚を高めたり,②脱フュージョン法(Hayes et al., 2012)によって,認知内容と認知プロセス を切り離し,思考の柔軟性を高めること,③問題 解決療法(D Zurilla & Nezu, 1999)を用いて,否 認コーピングを多用しないように様々なコーピン グを獲得することを狙いとした介入コンポーネン トに組み込んだ1回70分で構成される集団形式プ ログラムであった。 6. 支援プログラムの応用的課題と留意点  本研究の成果として,PTGは,適応型PTGと不 適応型PTGに分類することが可能であり,それら を促進・阻害する要因がそれぞれ異なることから, PTGを2側面から捉えることの有用性が示唆され た点が挙げられる。このような知見は,予備的検 討で得られていたものの(久保ら, 2019),本調査 では,複数の対象施設から得られたデータの解析 結果であるため,この知見がある程度頑健である ことが示され,知見の一般化可能性を高めること に寄与したと言えるだろう。さらに,調査結果に 基づいて,PTGに着目した具体的な支援プログラ ムを提示できた点は成果の1つであると考えられ る。今後は,プログラムの有効性に関して,デー タに基づいた効果評価を行うことが課題となるだ ろう。また,効果評価とあわせて,本支援プログ ラムの被災地での援用を念頭に,被災前の予防的 アプローチとして当プログラムの活用可能性や, アプリケーション等のデバイス機器の活用といっ た低コストで提供可能な方法の検討も有益である となどを,質問紙のフェイスシートの記載と共に 口頭にて説明した。さらに,調査に同意する場合 にはフェイスシートに設けたチェック欄にチェッ クを入れて,提出するように求めた。また,否定 的な気分が持続した場合に備え,リラクセーショ ンの方法と研究責任者の連絡先が記載されたリー フレットを回答者全員に配布した。なお,調査実 施中,実施後も想定され得た問題は生じなかった。 (5)結果  適応型PTG群および非適応型PTG群を抽出する ため,PTGIとWHOQOLを用いて,Wards法によ るクラスタ分析を行った。そして,「PTGが高く, QOLも高い」 という特徴を持った適応型PTG群と, 「PTGは高いが,QOLは低い」 という特徴を持っ た非適応型PTG群を抽出した。そして,適応型 PTG群と不適応型PTG群を目的変数として,ソー シャルサポート,コーピング(COPE),反すう (ERR),体験の回避(AAQ-Ⅱ)を説明変数としたロ ジスティック回帰分析を実施した。その結果,ソー シャルサポートと肯定的再解釈は適応型PTGを促 進し,否認コーピングは非適応型PTGをそれぞれ 促進することが示された。 5. 外傷後成長に着目した支援プログラム  本調査の結果に基づいて,PTGの適応的な側面 を促進し,不適応的な側面の促進を防ぐための支 援プログラムを立案した。そして,臨床心理学を 専門とする研究者や臨床家,教育関係者とともに 内容的妥当性の検討と,受講者評価による安全性 評価を得て,最終的なプログラム案を示した (Table 1)。 にはフェイスシートに設けたチェック欄にチェッ クを入れて,提出するように求めた。また,否定 的な気分が持続した場合に備え,リラクセーショ ンの方法と研究責任者の連絡先が記載されたリー フレットを回答者全員に配布した。なお,調査実 施中,実施後も想定され得た問題は生じなかっ た。 (5)結果 適応型PTG 群および非適応型 PTG 群を抽出す るため,PTGI と WHOQOL を用いて,Wards 法 によるクラスタ分析を行った。そして,「PTG が 高く,QOL も高い」という特徴を持った適応型 PTG 群と,「PTG は高いが,QOL は低い」という 特徴を持った非適応型PTG 群を抽出した。そし て,適応型PTG 群と不適応型 PTG 群を目的変数 として,ソーシャルサポート,コーピング (COPE),反すう(ERR),体験の回避(AAQ-Ⅱ)を説 明変数としたロジスティック回帰分析を実施し た。その結果,ソーシャルサポートと肯定的再解 釈は適応型PTG を促進し,否認コーピングは非 適応型PTG をそれぞれ促進することが示され た。 5. 外傷後成長に着目した支援プログラム 本調査の結果に基づいて,PTG の適応的な側 面を促進し,不適応的な側面の促進を防ぐための 支援プログラムを立案した。そして,臨床心理学 を専門とする研究者や臨床家,教育関係者ととも に内容的妥当性の検討と,受講者評価による安全 性評価を得て,最終的なプログラム案を示した (Table 1)。 具体的には,①認知再構成法(Meichenbaum, 1977)を用いて,肯定的解釈やソーシャルサポー トの知覚を高めたり,②脱フュージョン法(Hayes et al., 2012)によって,認知内容と認知プロセスを 切り離し,思考の柔軟性を高めること,③問題解 決療法(DʼZurilla & Nezu, 1999)を用いて,否認コ ーピングを多用しないように様々なコーピングを 獲得することを狙いとした介入コンポーネントに 組み込んだ1 回 70 分で構成される集団形式プロ グラムであった。 6. 支援プログラムの応用的課題と留意点 本研究の成果として,PTG は,適応型 PTG と 不適応型PTG に分類することが可能であり,そ れらを促進・阻害する要因がそれぞれ異なること から,PTG を 2 側面から捉えることの有用性が 示唆された点が挙げられる。このような知見は, 予備的検討で得られていたものの(久保ら, 2019),本調査では,複数の対象施設から得られ たデータの解析結果であるため,この知見がある 程度頑健であることが示され,知見の一般化可能 性を高めることに寄与したと言えるだろう。さら に,調査結果に基づいて,PTG に着目した具体 的な支援プログラムを提示できた点は成果の1 つ であると考えられる。今後は,プログラムの有効 性に関して,データに基づいた効果評価を行うこ とが課題となるだろう。また,効果評価とあわせ て,本支援プログラムの被災地での援用を念頭 に,被災前の予防的アプローチとして当プログラ ムの活用可能性や,アプリケーション等のデバイ ス機器の活用といった低コストで提供可能な方法 テーマ 内容 キーメッセージ (留意事項) 1 トラウマとは? 心理教育 (5分) 2 トラウマの心身の影響 心理教育 (10分) 外傷後成長(PTG)とは? 心理教育 (10分) ・トラウマ体験後に,「無理に前向きになりましょう」というメッセージではない。 認知再構成法(15分) 脱フュージョン(10分) ②不適応的PTG 問題解決療法(15分) ・問題解決療法を用いて,様々なコーピングを獲得し,否認コーピングの使用頻度が 下げることが,不適応PTGの促進を防ぐ。 4 まとめ 呼吸法 (5分) ・リラクセーション法の活用,アフターケアについて Table 1 調査結果に基づき立案したプログラム内容 ・認知再構成法や脱フュージョン法を用いて,対象者の気づきを促したり,ソーシャ ルサポートの知覚を向上させることが,結果として適応型PTGを促進させる。 3 ①適応的PTG ・一般的に,トラウマ体験後の様々な反応は,「異常な反応」ではなく, 「トラウマという異常な出来事に対する正常な反応」と捉える。 ・トラウマ体験後の感情や身体反応(PTSD症状)は,時間の経過とともに改善する。 ・ただし,一定期間症状が持続する場合には,専門的な支援が必要になる。 。

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An Examination of Psychosocial Support for Survivors: Possibilities and

Considerations of Approaches Focusing on Post Traumatic Growth

Daisuke Ito*, Akina Higashi**, Tetsuhiro Ohtani***, Shunsuke Koseki****

*Hyogo University of Teacher Education

**Graduate School of Education, Hyogo University of Teacher Education ***College of Social Sciences, Ritsumeikan University ****Faculty of Psychology and Education, J. F. Oberlin University

The purpose of this study was to re-examine the psychological factors that promote and inhibit the adaptive and maladaptive aspects of posttraumatic growth (PTG), and to propose a program to promote the adaptive aspects of PTG. An anonymous questionnaire survey was administered, and data from 289 high school and college students who had experienced traumatic events, were analyzed. Results showed that social support and positive reinterpretation promoted adaptive PTG, while denial promoted non-adaptive PTG. Therefore, we designed a support program that incorporated cognitive reconstructing to increase the perception of positive interpretation and social support; cognitive defusion to increase flexible thinking; and problem-solving to acquire a variety of coping strategies to avoid excessive use of denial coping. Finally, we discussed the future challenges of using the program in the disaster affected areas and clinical considerations in dealing with survivors’ PTG.

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