所謂 「色か形か問題」 の類型学的研究 : 純粹型の発見に関する実驗報告
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(2) . GAKUG団1. I VO .2 .l , No. Aug .1950. 所謂 「色か形か問題」 の類型学的研究. --純粋型の発見に関する実験報告-- 奥. 野. 明. 釧路分校教育心理学研究室 le IS l l ”Co loror Forn dr l A1 tudy oflhe Bひca I t } o ogi ca a 0kuno: A Ty. ” l i Prob i I Repor l t on t t t t l ec I 鷲×pe r n e De on of Pure Type em ---AI ・ e ・ a I .. 問題を、 発達心理学的見地から研究し、 一般に色の抽象. !) 主題のもつ意義. から形の抽象えと発達するものであると結論 しているの. に対 し、 キュルペ によって始めて人間の類型と してと ,り R その立場から轟展せしめた 上げられたこの問題を、 .. 自己及び他人の4 )つ性格の蓮解は、 凡ての人間にとり 殆 ど宿命的な課題である。 そ して此の課題は吾々の 日常. l l ショ ル (R.Scho ) や A , ルッツ (A,Lug) は形に注. の生活に於て不断の解決を迫り叉現実に解決されつふあ. 意するか色に注意するかは重要な性格の指示的意義をも. る, 然 し一 度この実際生活の面から抜け出て、 科学の面 でこの問題に頂組む時は、 容易な前進が許されない。 限. っていると なし、 色に反騰するか形に反感ずるかの研究 は人格診断のための 容易にして充分な方法で あ る こ と t s l を、 鳶. クレッチマー (E e ch ne r) の性格類型と速 ,Kr. りない漸進、 着実な近接がこの研究領域には特に要求さ れる◆ 本研究もこの近接えの一つの試み. きある。. 2 ). 関せしめて実証 している。. 籾て性格の概念規定は研究の態度と方法とを根本的に. この一方、 発達心理学的立場と、 他方、 類型学的立場. 左右するものなので、 本研究に於ても先づ以って設定き れねばならぬものである。 私は性格を最も高次な規定水 準からは、 武会心理学的概念と看るのであるが、 然 しそ. とぼ夫々相類似した研究操作をとっているにもか\わ ら ず、 何れもその立場を支持 しうるような結果を導き出し ていて、 其の間に一つの決着 が今日間見出されないよう. れの生成の基底に於ては、 やはり存在的な看方をも棄て. な状態にある。 従って1 私は本研究に於て、 後者即ち類 型学的な立場をもって作業仮設とし、 これまでの本問題 に関する代表的な実験方法によって、 其の決着に対して 有力な資料を提供 したいと思う。 聞こ で類型学的立場. ない, 唯この存在的なもの、 基底的なものを 「性格」 t r c ) と呼ぶ二とには不賛成で、 一悪それを従来 (C1 ・ a a e r t の術語である 「気質i (Tempe r ) で指示 しておき l en an たい。 本研究は従って性格がそれから生い立つ断の歴史. 的贋値的係件からは一睡括弧づけられる生物学的地平印. をとると言うことの意味は、 あく蓬も性格生成の素地と しての所謂 「気質」 に関して、 最近多くの類型学的研究. ち気質の存在類型を直接の問題とした。 それは性格学の ヒ教育診断学え 基礎工事として充分な意義をもっと同時1. にみられるような単 なる統計的分類に終るのではなく し て、 本来の類型学の 課題即ち 「純粋型i (Pure Type). り. の貢献にも通路をもちうるものと考えられる。. の. の発見とその解明を企図 していると言うことであり、 叉. 2) 問題の設定-研究目的-. それは存在的な意味に於ける 国鯛各類型」 を直接取扱お うとしているので ないことは論を挨たない。. 色の同一と形の同一との何れかが全く等 しい憐件下で 抽象 (選択) されるような実験事態に於て、 被験者は何. 3) 賓脆 手縫 き. れを ドミナソトに抽象 (選鰯 ) するかと言う所謂 「色か l i ′ こよって、 形か問題」 は ○.キュルベ (0.Kt ) eJI l . すで. 上達の問題を解決するために、 先づ二つの実験が用意. された。 ・ 〔第一実験). に1904年に提出されている。 この問題は其の後多くの人 々によって 発展せしめられたが、 そ の研究の立場に於て 明 らかに一つの対立が看取される。 即ち D,カッツ (D.. ー , 本実験は附帯的 には色反蝦者と形反懸者との分布 を統計的に調べることをも目的としたが、 第一次的なね らい は、 類型学的研究で何よりも重要な前提である所の. Kat s)、 H. フ オ ル l z)、 A. デク ー ドル (A. De s coe ldre H T V 1 k l H H ビ ) ト この ヶi e) 等 は・ レト ( , et 、 . r ( . obi. 48.
(3) . 第2 笹 第1. 学. 号. ・. 襲. 「純粋型」 の発見にあった。 従って被験者の数もこ の見 地から決定 した。. 4名 (数え 2 . 被験者は旭川市旭隣保館保育所の育兇3. 年5才より7才迄) 3 . 実験材料としては、 これらの幼 兇に適合すると思 はれる、 ルソー研究所で A. デクー ドルが用いた 「カー de) を採用した。 ド並べ法」 (Lo t L tho O Me. 昭 和25年 8 月. 法に多少の蔓容を加えて作られた) 即ち、 第二図のよう な、 形は円と三角形との二種、色は総 (g) と赤. )、総 (r と青 (b)、赤と青、の三種から (その図形の位置をも考慮 して)i2種の組合せの蔓化を作った。 このようみ こして用 第. 意された12枚を、1. 二 図. 枚づつ販り出して、 上に位置している主. この方法は第一図の下にあるような小さなカー ドを-. 図形 (第二図に於て. 枚づつとって、 被験者に輿え、 それと一番よく似ている 頚はれるものを上の図の8つの中から指てきさせ、 そ と, れを8 つの区切りの上叉は横におかせる。 この場合小さ. は(g)) が下に並ん でいる 2つの副図形. 第. 一. (第二図ではん\と. 図. {?)) のどちらに似. 回△⑨⑰ ◎⑦金回. ているかを被験者に 指示させる。 暗示的教示を極力さけたことは前 実験の場 合と同様である。 4 . 昭和22年5月 4日午前 (11~12時) 前実験と同場 所に於て実施 4) 醤臓の結果 〔第一実験〕 L 被験者の中唯一人が実験を拒否しただけ で他は凡 て興味をもってこ れに従事 した。 2 こつき8つの選択が可能な中、 色の . 第一表は一人も. ′ .….蕃. 同一を選択 した場合、 形の同一を選択 した場 合 を 夫 々. 性 「 男 女 鞠. なカー ドの ‘形」 と 「色」 は凡て上の図の8つの中に 2 つづつあり且つ 「形」 の同一か叉は 「色」 の同一かの何 れかゞ指てきされるよう工夫されているから 「形」 の同 一と 「色」 の同一との二種の選択は全く等しい{ 条件下で 行はれる・ ことも こなる。 この場合のインストラクションは 子供達の反騰に暗示を 奥え ないよら細心の注意が柳はれ. 6. た。 4 . 昭和22年4月26日午前 (11~12時) 同上保育所の. 才. 静養室に於て実施,. 5. 〔第二実験〕. 、. 才. ー . 本実験は第一実験に於て比較的純粋な型として選 ばれた被験者につき別の材料で同様の実験をし 「色に反. (第 一. 色反騰 80(%) 73 . 37 50 ,. 表). 形反感 23 70 . 37 50 .. 不当 .反睦 .2 50 , 00 25 . 13 75 .. 65 55 .. 30 60 .. 男 女 平均. 30 56 . 39 30 ,. 50 12 , 46 4 ,0. 80 47 .. 45 29 .. 14 30 . 75 22 .. 男 女 平均. 43 00 . ー3 20・ .. 35 70 . 31 3 ,0. 30 2ー . 55 50 .. lo 28 . .. 50 33 .. 3L20. 38 40 .. パーセンテージで表はし、 それを年令別、 性別にわけて. 膿するか形に反騰するか」 と言うことが果たして正しく. 示 したものである。 「不当反睦」 と言うのは色の同一で もなく、 叉形の同一でもなく、 例えば小カー ド(r)を. 類型学的な意味をもつかどうかと言うことを鹸定するた めに試みられた, 2 . 被験者は第 一実 験に参加したもの 中から上の観 1名 (7才児-6名、 6才児-3名、 5才 点に於て選ばれた1. 回 の区かくに持っていったような場合である。 3 . 第 一表 で明 らかなよう に色反醸と形反騰との比較. 児一2名). に於て、 年令的に ‐も性的にも、 特別に注 意されるような 傾向は見られない。 このような少ない材料 か らの立言は. 3 . 本実験の材料はフオルヶルトにより用いられた方 49.
(4) . I GA GAKUGB. Vo l ‘I ,2 , No. Aug.1950. 差控えるべきであろうが、 こ 1ではむしろ色反感から形 反態え発達するという従来の一つの見解に対して、 逆な. (第 K.S. 結果さえ同はれる。 ともかくも本問題を年令的な発達類 型として取扱う立場を助ける何らの資料も、 こ には提. 875 12 5100 . 66 7 33 3100 . .. 4 . 第 二表は「人の被廠者につき8 つの選 択 可 能 な 中、 5 つ以上を色のみ叉は形のみに反騰した場合即ち. 年 令 被験者. 62 5%以上の比較的純粋な型の夫々の ケース 嫌ー 巨粋の度 . 合はパーセンテージで示されている。 例えば100とある. 色. 7. 才. 反. 庖l i t鍵型. 3%) (9人……56 .. 100 , 100 , 75 3%) (3八 … …33 . ioo. 12人. 2%) (2人…22 . 5 75 5 . , ,62 ,62. 6 DI .T. 5 12 . 41 7 ,. 0. T, T. 才. T. K. 5. 1 【 .T. 才. F. ○. 色i形 色ョ形 色ョ形 色i形 色{形. (第 四. 4%) (3人 …i9 . 5 100 . ,87. 8 8 8 ; 1 g 8 8 E ; 8 i g i g. 3 , 今 「色反願」 について第一実隙と第二実験との結 果の対陛を引き出 してみると第四表のようになる。 (パ ′ ーセンテージの小数以下は皆四捨五入して示してある。). i計. 形 反 騰. 5 100 5 JO0 5 . . . ,62 , 75 ,100 ,87 ,100 ,87 87 ラ 5 75 . , ,87 ,75. 0. 3ず名 副署 基 言 ; 三 雲雛; 8 8 1 8 RE ・ ダ ,. 二 表). 睦. N. H. 実験 1 実験 虹. のは8 回の選択中8 回共色或は形のみを選択したヶース. 年ョ. T.N T.SH Y.T. 色 形 色 形 色1形色1形 色1形 色. 出されてはいない. (第. 三 表). 表). 5人. 12 1 mi oho 1ー fβ -o 1,oo l d装38 5 8 o o o 実験 118 0 o o 1 0 0 o 9 2 6 6 l 4 実験 虹- 7 - ー7 117 l o lloo 1 - l l i2. 4入. 合的に考察すると、 本問題は色反臆から形反騰えと発達. 4 背いて、 以上の結果を綜 . 一人の例外者をしばらく才. 1%) (1人 … … ”.. 3%) (3人…33 .. 2%) (13人… …38 .. 21人 (8人…23 .輝彦) 61▲7%. t t すると言う年令的 な類型 (A1 e r s yp) として取扱はれな. いことば明らかで、 それはむしろ存在的 な気質即ち 素質 i i t t t t s l l s の類型 (K0n o u yp) として究明 されるべきもの で あると言えよう。. きける全被験者数に を示す) 及びその人数と各年令群に方. 5 . 縞語及び今後の研究領域. 対する、 これら比較的純粋な型の被験者数の百分率 (括. 二つの実験を通して青々は 「色か形か問題」 が心理学. 弧内) を示す。 この表からも年令的発達と反隙の型との. 間には何等一義的な関係のないことが明瞭である。 ぢ%以上の比較的典型的な む しろ注目すべき事実は62 . 1人で、 全被験者数に対Lて60%以上もあると. 被験者が2 言うこ とである。 この事実は第 二実験の結果と照合する とき、 始めて吾々の立場の正 当なことに有力な支持を奥 えるであろう。 〔第二実験〕 1 . 被験者の中に欠席があったため、 第一実験に於て 6 5%の者を2人加えることにした。 実験は二回目であ 2 , ったので、 被験者の態度は興味的であり且つ実験者に対. の中で如何なる領野に定位さるべきかについてほゞ暗示 デた仮設をある程度実証しえ することが出来、 前にかムキ たようを こ思う。 然 しこ “こ試み られたものは 「純粋型」 の存在を発見 したまでであって、 それは類型学的研究の第一の段階に すぎないものである。 吾々は上の実験に於て発見された極めて重要なたった 一人の例外者を先 づ何よ りも ,克明 に研究する必要にせま. られている。 若しこの一つの特殊の場合が青々の立場に 味方するものであることがわかったな らぼ、 次に進んで. この二つの実験を通して発見された純粋な二つの型の被. して和解的であった。 2 , 各年令を通じて、 第一実験に於て色を、 叉は形を ト(6才兇の T.T) ドミナ メソトに選んだ者は一人の例タ. 験者群が、 諸々の心理学的特性や行動の領域 に おいて も、 夫々その二つの型を 一貫 して荷負うことが出来るか どうかと言う、 いよいよ本格的 な類型学的研究えと出発. を除いて、 鎚は凡て第二実験に於ても同様の反陸型を示 した。. すべきであろう。 最後に本研究にさい して実験の助手をつとめてくれた. 中第二実験でも同ー反膝に於て100%を示した 者が5人 もいることは特に注目されてよい事実であろう。 (第 三. 当教育心理学研究室の立岡、 柳原、 熊谷、 梅次の諸君並. 第一実験に於て100%に色叉は形を選択Lた 者7人 の. びに研究の機会を心よく輿えて下された旭隣保館長、 松 尾女史に対し、 感謝の意を表 しま す。. 表参照) . 50.
(5) . 第2穣 第1. 昭 和25年 8 月. 葱. 学. 号. (附記) 本研究は元々 5) に述べたような方向に発展 させる筈であったが、 純粋型と して発見された被験者が 皆夫々一時的に当 ‐所に依頼された保育兇であったため、 同一の被験者を相当期間に亘り確保することが出来ず、 其の後の実験を断念せざるを得なかったことをこ1にお 断 り して お く。. Suln北脇ry. ‘puret ive ly ‘ ′i 2 t s di s co‐ ype! . Thecompara 6 0 l subjec h l b t d sl % in a ▽e re a out more t an iment i stype wa s texp t t edin the 6r s r r ea , and th he s l l t of t econd lmo tunchangeab su ei - ・the re s a ly thi l iment in eac ng s c t r ・ subje expe . Accordi ‐ f i h d i i f b i t rmso l t u nt e e s sng rom y pro em s proms human type ・. 謡及び女献. Thei l l tudy of the so‐ca ed ri ) re s ent pape sa s ‘ ‘co l l l l ogi ca oror form prob em” f rom the typp l d, thi s prob em nt of vi ew.Si nce,0.Knlpe di poi. 1 .こ のよ う な 樵 想 は 殆 どマ ー ル ブル グ学 派 の B. イ エ ン シ ユ (蕗.Jaensch) に依った。 彼はか1る構想の下 で、 彼の最も鷹汎な人間存在の類型学を樹立 したこと. l l l psyc ha tofdeve l o‐ r t opment a ea ed a stha sbeen t i l l i l t of t logy by some p ・ s e as t sycho og s a , Wh J l t ther eharae er ogy by o s. de ik ・ Di t e Bi は周 知 の と こ ろ であ る が、 特 に そ の著 thode (2 d di l ogi chungsn e chen For s e typo s i ・ u1 .. i Th imenta ls i tudy wast r r ed t o gi ▽esome s expe int l l i dencesto thetypo i ls andpo t sonab og ca rea ee▽ , l l ta opmen the r words o prove the de▽e orin o ,t l i l i t ・ rob t ein t sp em, ntto beinadequa s andpo ‐t l i h l i 工 t 0f cour t t t e r ・ 1 1 r ol 1 s s e s r e e a s e P y , i l th ・ l ed he r e ma nl em,for l am concer y wi prob ‘pure t d be i ch shoul the de t t e c on of ‘ ype” whi h f i i l l l l i t t t a c r s e n e o o c a s 〔 u g p nadein a t p , , y y l l l As a r l owi ng two 賃ndi ngs a re t t ・ e ro esu. ・究は実 Au f l .31) に於て心理物理的人格の研 .ヱ927 ,s 験及び精密なる研究の可能 である知覚及び そ れ に 近 い、 云はば意識の中間層から出発せねばな らぬと して ・。 v・る こ とは 教 え 深v. 2 ・麓. 薪共著 : 性格心理学 (PP .69一75 ’1941)に′依. ヌ リ。. 依田 新 3 .70)及び中重佐三共著: 実験宛童 心理学の .上掲書 (P , 後藤岩男 進 歩 (PP.56一59 ,1936) に依 る。 4 図 書 特 に SS ュ の ィ ェ シ 上掲 ン .66-67・ に こ の 類 型 . ,. ined ta ob . i l ヱ l t ont snore o age(de▽e em ha a sprob . Thi チl dea 。f ′ fore the i l) ra the tor re c a op nenL . ・ The ‘co l lsequencewー i deve l ・ chgoesonfrom‘ o r opment a ‘form type” s type“ to‘ eemsto n ・e wrong .. ・て力説 学的方法の特質とそれのもつ普遍妥当 .性にっv さ れ て い る。. (1950 ,3 ,3). SALVADOR DALI の 否 定 上. ,. 函館分枝美術研究室 i l i lvador Da i: TI TQ I l iFuchigan t e Nega on of Sa 1 1 くas l. 私はあえてシュウルの否定と言ふ標題でなく、 サルア ドル・ダリ、 の否定としたのである。 それは全面的にシ ュウルレアリスムの否定を、 前提としているのではある. ス 力{ 、 マ ッ クス・エ ル ソ ス ト、 ジヤ ン・ミ ロ、 ハ ン ・ アル プ アン ドレ・マッソソ 遠くi6世紀初頭に、 GARDBN. 、. 、. OF DELIGHTS を 描 き 残 した、 HI霧RONYMUS BOSCH 等は、 タプロウの面白さの中に、 健康な要素を. 見いだし得るからであり、 サルア ドル・ダリの作品の中 には、 より不健康な臭気を感ずるからである。 また、 シ ュウル の作家群のなかで、 .サルア ドル・ダリ程体質 的に. 個性 が弧く、 また園際的な名声を持った作家はないと、. 思われるからでもある。. ら ,園内のシュウ ルの作家は、 西欧の作家にく べて、 図 形の描写技術はともかく、 その基底を なす理論把握と、 絵画内容にひそむ思想の貧 しさと言ふ点で、 残念ながら 問題にならないと私は思ぅのである。 その貧 しさは、 女 字の上の 「貧 しさ」 と言うよりも、 肉体的に貧 しいので ある。 このことはま た別に書くことがあると思うので、. こ ▲ではこれ以上ふれ ないことにして本文を進めよう。. 19世紀の末期に於て、 燦然と輝きをは なった太陽の絵 画印象派は、 半世紀た らず して絵画に於けるさま ざまの. 新らしい形式を醸芽させ、 成長させてきてい る の で あ.
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