• 検索結果がありません。

水泳実習の自己概念の変化に及ぼす影響

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "水泳実習の自己概念の変化に及ぼす影響"

Copied!
13
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title. 水泳実習の自己概念の変化に及ぼす影響. Author(s). 中込, 四郎; 小林, 禎三; 大塚, 美栄子. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. C, 家庭,体育編, 29(1): 17-28. Issue Date. 1978-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6591. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部C) 第29巻 第1号. 昭和53年 9月 sept embe rl978. l ionl ion(Sec i t iver t IC)Vo ido Un tyofEduca lo fHokka s Journa .29 .l ,No. 水泳実習の自己概念の変化に及ぼす影響. 中. 込. 四. 郎 ・小. 林. 禎. 三o大. 塚. 美栄子. 北海道教育大学旭川分校体育学教室. A Study on the Change of self-Concept Caused by Swim ming C1ass ‐ Ti d Si eko OTSUKA ro N AKAGOM1 , ezo KOBAYASH1 ,an Mi i i i fEduca ikawa Co 1 1 ido Un t i tyo phys iq 1Educa t tory on ver s a ege ヨ on Labor ,Asah ,Hokka Asah ikawa070. Abstract. The purposeo fth i lass and tudyi ‐conceptinswim ming c ss stoinvestigatethechangeofself , l i i l t h f f ft h i ti t i f i A t h l i l a s o o e x am n e t f ee ecso s esw mm ng cass rom psyc oogca po n s. group o l l l l co egestudentsen fthi t ro jec edintheswimmingclassserved assub s sstudy was .The methodo H i d l l i d i thesame as s. Minami’ l h i luence i s . owever , ynam ca y cons erng ow sw mm ng cass can inf thechangeofse l f h h ial ly administeredreportsonthe menta lprocessesto ‐concept ,t eaut orsespec lasssub the c j ect s .. overa l lchangesin self id take placeinsome appropriate direct ion. For exampl ‐concept d e. i ional from weak to strong andf the changes occurred f t l rom spiritless to vol rom id e to indus‐ , ious t r t when the authors examined the changesin deta i l . Bu ,they found some inappropriate. d i ion on the part ofsub j ive an r ect t motor tasks g ect s . Therefore the authors can asserttha. inf luence o fd i f f fec fperformed underthesamecond teveni i ion erentpsychologicalef t .. 本学に入学してくる学生の多くは, 北海道という地理的条件から, 水泳の経験者は少なくまたそ の技術水準は低いよう である. しかし, これらの学生の多くは将来, 教職に就くことから, 在学中 , に水泳に関する知識・技術を身に つけることは, 専攻を問わず必要であると思われる. このような ことを考え合わせると, 短期間 ではあるが彼等は水泳実習に参加することによって, 様々な経験を することが予想される. そこで筆者等は, 本学で毎年三年生を対象として行っている 一般体育水泳 実習並びに, 体育専攻生対象の水泳実習に ついて調査することとなっ た. ここでは, 実習の効果を 主に心理的立場から明らかにするため, 水泳実習参加者の自己概念Se l f tの変化を調べる こ ‐ c onc ep と に した。. われわれは, 行動を規定する内的要因の一つとして, パー ソナリティ を問題にする. さらに, 自 我をパーソナリティ の中核として位置づけた場合, 人間の行動理解および予測における自我の重要 ) (1 7.

(3) . 中込. 四郎・小林. 禎三・大塚美栄子. 2 )一つは 性が強調される.このような自我に対する研究には,従来大きく分けて2つの流れがある.( , 9 ( )であ り もう 一 つ は 意 識 的 自 我 心 理 学 であ l ic ego psycho l 精 神 分 析 的 自 我 心 理 学 Psychoana ogy yt ,. る と 言 わ れ て い る.. f な い し, 自 己概 念 se l f ‐ concept の 意 味に 限 っ て 用 本研究では, 自我を現象的自己 phenomenalsel いることになる. つまり, 後者の立場に立つものである; このような現象的観点は, われわれが自 分自身を どう意識しているか-自己概念の内容-と, われわれの行動とが密接な関係にあることを. 主張するもの である. つまり, 自己概念はその個人の行動を決定する関係づけのわく frame of f r e r e anceの機能をもっ ていることになる. 体育指導者の側からすれば, ある種の運動経験を与えた 時に, 学習者の自己概念がどのように変化したのかを知ることによっ て, 与えた運動課題の心理的 側面からの効果を予測することができると思われる. 1 ) 南 i f f 1967 i f ford & M. C1 )( 運 動 へ の 参 加 と 自 己 概 念 の 変 化 と い っ た 観 点 か ら, E. C1 o rd ( , 4 8 3 ) T Mau }等 の 研 究 が あ る 本 研 究 では 上 述 ) 野 沢 (1975)( l& J 1975 )( (1973)( .R.Thomas( , , . .. の研究を踏まえ, さらに実習期間中の自己の分析をレポートさすことにした. このことによっ て, 自己概念の変化に及ぼす水泳実習の影響を, より力動的に考察するための手がかりが得られること. になると思われる.. 方法と手続 本研究の対象は, 体育専門・水泳集中 (以下では海浜訓練とする) , 及 び一般体育 プー ル実習 (以 下ではプール実習とする) の参加者である. 実施場所, 期日及 び人数 (参加前後とも調査用紙がそ ろ っ て い た も の) は 次 の と お り であ る.. 0海浜訓練:鬼鹿海水浴場, 昭和5 2年7月 20~ 7月 23 日, 参加者43人(4名は体育副専とする も の であ っ た). 0プール実習:旭川工専 プー ル, 昭和5 2年7月 29 日 ~ 8月 3 日 (6日間の実習期間が前半・後. 半に 別 れ, そ の どち ら か 一 方 の 3 日間を受講した. 実習時間は9:3 0~15:00であった.) ,参 加 者 109 人.. ①以下に示すような観点から, 参加者の泳力を実習の前後に調査した. 実習前に行った結果は, 期 間中の指導における班分けの資料にも用い, 実習後に行われた調査結果と比較 し, 泳力の向上の程 度の目安とした. (本調査は プー ル実習参加者のみ であった.) 段階 0 1 2 3. 4 5 6. 観. 点. 底 か ら 足 を 離せ ら れ な い. 横 に な れ な い. 浮 い て 手 足 を動 か す こ と が でき る.. 顔 を つ け て 手 足 を 動 か し 進 む こ と が でき る. 呼 吸 を 2 ~ 3 回 続 け る こ と が でき る.. 呼吸を続けて できる. (20mぐらい). 呼 吸 が リ ズ ミ カ ルに でき る. (2 種 目 ・25 m ぐら い) 2 種 目 以 上 の 泳 法 で, 50 m 泳 ぐこ と が でき る.. l f ②水泳実習参加による自 己概念の変容を調べるために, 表1に示すような長島等の 作成した Se ‐ 5 6 ( )を用い 参加者に対して実習の前・後の二回調査した この調査結果は f f Di im Form A ’ erent , , . 以下に示すような左方向より右方向へそれぞれ1, 2, 3, ……7点を与え, 47項目の調査項目に ついて, 実習前と実習後の平均, 標準偏差を求めた. (1 ) 8.

(4) . 水泳実習の自己概念の変化に及ぼす影響. l f i任e i IForm A) 表1:調査用紙 (Se ‐D r ent a ど ち ら で もない. . 項 目. 1 鈍感な 2 短気な. と め ・ や もら や て 北 なな. ト ト →. ト 一 e 3 強い ト L ‐ ÷÷1 4 陽気な ト ト e 5 物覚えのよいト L 」一」 6 不正確な ト÷→ 塾 7 勤勉な 8 感情的な 9 派手な 10 厳 い・. 鎚 感覚的な 墜 強気な. 脇 孤独な 14 無口な. か. と. 叢 り やいい や 善 玉 … 争 ← …敏感な ← ト 馨 気長な ー →÷‐1 弱い ← - 1陰気な 1 + ← …忘れっぽい i o + 』 正確な 」÷L÷ー 1 怠惰な - ‐ ・ A÷一 理性的な 1. r 十 →. ト ー ▲ + ト ト ト ー ‐ ÷→←÷ト ー地味な 4÷÷+÷ ト ・ ト i ト i ‐ 8 やきい・. ト ー ト +ト→ト→. ト 脅 ÷ トー一← ト ←-ふ ← キ. f I. キ L ▲. … 1 + ト テ ÷ ・ … 『. 1理知的な. ← 1 弱気な + 1 社交的な ト a おしゃべりな. 15 まじめな 1 6 かたい. ト ト. 1 9 案出な. ← ÷ート÷+ g--÷-」 馨 強情な ト. ← ト ナ 17 にぎやかな ト ト - 1 8 角のある ト ト「 → 卸 臆病な 2 1 頻りない 蜜 不駁実な 舞 親切な 鰹 無責任な. ト ー ト チ A ト÷+÷→ キ J÷「ト ← L I. …. I I. ’ ー + ←. L ← ト ÷÷→ L L. i ふまじめな 8 やわらかい ! 静かな 1 丸い 1 勇敢な. 1 級もしい I 誠実な. ←÷←-+ を いじわるな L 十資任感のある I 衡 無償な ←÷→ r÷… , ← … 有能な 鰯 消極的な ト ←÷ ÷ヰ ト + ÷ ” 積極的な 罰 信じ易い e 電 懐疑的な ←÷+÷→ ‐‐ l 甥 外向的な L 馨 内向的な 」- ト L 1 ‐ 雛 ひかえめな 『 ふ I L ト 1 でしゃばりな ÷ ÷」÷+ … i 、一 ー 安定な ト÷ 鱒 不安定な 」 』 大胆な ト キ 1 小心な キ」 一 3 鍵 おだやかな ← L I - ← , 1 激しい 溺 個性のない キ ト÷‐ r + … ト ー , 豊 個性的な 綿 大人っぽい ト L ÷ … , ▲ 醤 子供っ‘ まい. 郭 冷静な , 綿 内面的な 3 7 不潔な 綿 暖かい 3 9 椀重な. ト÷÷L÷+ ト ← ト を 一・ ト 」 ←. ト 4 0きちんとした ト 1 ト △ 4 1 不注意な 鎚 開放的な 43 元気な 綿 無気力な. ÷ ÷ ÷ ÷ ト ▲ ÷ ト ←→ ト ← 」. 1 キ ! + ‐ キ 1 ト ▲ I L. … →. +. チ 1 船舶的な 1 4 タ樋狛りな … 1 清潔な ÷ 1 冷たい , 1 軽卒な. ト も たらしのない - 1 注意深い ← ーL . 1 閉鎖的な ト ー ← 1 病弱な ….」 ト 1 意欲的な. 45 ‐ - ,たくましt・ - + ← i 4 6 自分勝手な キ ト ム ト 一 47 気持良い ÷ ÷ ▲÷÷ー → ト÷. (1 9 ). ÷ i 弱々しい i 一 思いやりのある ▲ … 気持悪い.

(5) . 中込 四郎・小林 禎三・大塚美栄子 どわ. と て も. か な り. や. 健康である 1. 1. 1. 1. 2. や. らり. や. か な り. と て も. 十. 十. -. → 病気がちである. 4. 5. 6. 7. でな. もい な し、. 3. や. ③自己概念の変化に及ぼす水泳実習の影響を,より力動的に考察するための手がかりを得るために, 「水泳実習期間中の私」 というテーマに基づき, 実習後に作文を課した. 作文用紙には, 上述した. テーマの他に作文していく 上での参考のために, 次のような具体的な観点も記した. ように対処したか. 0実習期間中印象に残った出来事. そして, それに対して どの.. o実習前後を比較して水泳に対するイメージ (受けとり方) の変化. もし変化したとしたらその. 原因は何か. 0実習に参加 して, 水泳技術の向上の他に何か得るものがあっ たか.. 作文の内容は様々 であり, 自己の分析の深さにおいて もかなり個人差があった. 糸吉果と考察 ( 1 ) 泳力の変化. 本論文の冒頭 でも述べたよう に, 実習参加者の泳力は満足されるものではなかっ た. 参加前・参 1 加後の泳力の変化について, 表1 , 図1に示した. 「泳ぐことができるか どうか?」 の判定に対しては, 諸々の見解があるよう である. 筆者等は, 「呼吸ができるかどうか」 という観点から, その規準を設けた. つまりここ では, 段階0~2に含 まれる者は泳げない者と考えた. したがっ て指導をしていくうえでも, 呼吸がリ ズミカルに できる よ う に な る こ と を 大 き な ね ら い の 一 つ と した.. 参加前には, 5割以上の者が泳げないと答えていたが, 3日間という非常に短い期間の実習では あるが, 参加後はわずか5人 (4. 6%) に減らすことができた. 参加者全員の泳力を一定水準までに. 到達させるためには, さらに期間が必要 である. しかし, 短期間の集中的な練習ではあるが, この ように泳力の向上がみられたことから, 実習の効果をうかがうことができる. ( 2 ) 海浜訓練参加者の自己概念の変化 ( 1 )では実習の効果を泳力の変容からみたものであっ た. それを身体的なものと考えるならば, 以 下で述べられていく自己概念の変化は, 精神的な側面からの実習における収穫を明らかにしようと. するものである. 余り実体的なものではないが, 体育指導を展開していくうえでの忘れてはならな い側 面 であ る.. 47項目それぞれについての, 平均と標準偏差およ び平均の差の検定値 (t値) を表1 1 1に示した.. 有 意 な 変 化 の み ら れた 項 目は, 3. 強 い 仁 弱 い, 19 . おく 病 なコ 勇 敢 な, 25 . . 素 直 なと 強 情 な, 20 ← コ に 無能な 有能な, 39 慎重な 軽卒な, 44 無気力な- 意欲的な, であっ た. 項目 44 を 除 い て, そ. . . の他の有意な変化のみられた項目は, 望ましい方向への自己概念の変化がなされたと言える. 本実習の参加者は, 体育専攻生を中心 (副専4名を含む) にしたものであっ た. 指導の内容は泳 (20 ).

(6) . 水泳実習の自己概念の変化に及ぼす影響. 表1 1: プール実習参加者の泳力の変化 参加 前. 段階. ( = V 1 1. n=123. 人 数. (%). 参加 後. 人 数. 8 (6. 5 ). (%). 0 ( 0 ) 2 (1 8 ) .. 29. (25.2) (23.6). 21. (17.1). 24. (22.o). 18 「 。 ( h U. (14.6). 31. 9 (7. 3 ). (28.4). 22. 7. ( 5.7). 27. (20.2) (24.8). ( / ム ( d A T. 31. n=109. 3 (2 ) .8. 図1:プール実習参加者の泳力の変化 (%) 30. ::::コ ー. 参加前. 園. 参加後. 10. 0. 1. 2. 3. (21 ). 4. 5. 6 (段 階).

(7) . 中込 四郎・小林 禎三・大塚美栄子 表1 1 1: 海浜訓 練にお ける自 己概念の変化 (n=4 3 ) 項目 I 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47. 参 加 M 5.00 3.86 3.69 2.55. 4.02 4.45 3.86 3.74. 4.41 4.71 3.40 3.40 4.52 4.69. 3.31 3.98 3.19 4.60 3.88 3.81 4.07 5.02 3.00 4.95 4.45 4.55 3.14 3.36. 前 SD 1.082 1.372. 1.158 0.916 1.297 0.889 0.926. 参 加 後. M 4.90 4.10 3.29 2.79 3.76 4.57. 1.274 0.974. 3.62 3.67 4.10. 1.211 1.254. 3.17 4.64. 1.151 1.1 60. 3.88 3.37. 1.110 1.014. 1.179 0.811. 1.1 27 1.109 1.065. 0.997 0.840. 0.808 0.882 0.670 1.064. 1.389 1.428. 4.64 3.43. 4.31 3.14. 4.76 4.76 3.29 3.29. 3.00 2.43 5.17 3.12 4.52 2.78. 1.083 1.131 1.021. 0.966 0.935 1.064 1.042. 0.962. 0.843 1.166 1.092. 1.000 0.890 0.584. 0.726 1.122. 1.195 1.215. 4.93 3.10. 0.778 0.821. 4.24 4.10. 3.40 4.81. 0.986 1.206 1.179. 3.76 4.69 4.24. 1.336 1.199. 1.002 0.975 1.191. 1.100 1.016. 0.994 0.932 1.052 1.031 1.115 1.206. 4.14 4.02 4.86 2.98 3.60. 0.2513 1.3576. 1.019 0.762. 4.33 4.14. 1.031 1.172 1.231. 1.248 1.114. 1.165 0.940 0.854. 3.29 4.83. 3.81 4.64 4.33. 3.90 4.57 4.26. 0.944 0.813. 0.885 1.017. 4.50 5.00. 30.7. 3.26 4.74. 1.265 1.165. 0.947 0.989. 3.07 2.45. 0.964 1.068 0.832. 2.73. 0.867. 4.74 3.24 4.43. 2) (2. t 値 0.415 -0.7857 1.7143* -1.2547. 1.100 L394. 4.74 3.45 4.31. 1.017 1.162 1.095. 3.88. SD. 1.083 1.100 1.129. 0.9549 -0.5939 1.2200. 0.2868 -0.1358 0.9431 -0.4416 1.4593. 0.9305 0.3908 -0.7235. -0.6256 1.8807* -2.1915* -2.0602* 0.1252 -1.4279 0.6592 -2.0093* -0.8696 -0.5242. 0.2391 0.3152 -1.3326 -0.8012 0.6148 -0.4750 0.2761. -0.3480 -0.3064. -0.3533 -0.6028 2.2303* 0.6112 0.3016 -0.3046 -0.1004 1.9244* -0.5021 0.3751 0.2472. * P <0.05.

(8) . 水泳実習の自己概念の変化に及ぼす影響. 力の向上とともに, 体育専攻生であることから, 指導法及び救助法に関する理論・技術等を身につ けることも実習の目的であっ た。 項目1 9 。 素直なヒ 強情な,39 。 慎重なヒ 軽卒な, における変化は, 海で泳ぐということの特殊性からきたものと思われる。 救助法に関する講義あるいは 実習期間を通 じて, 筆者等は, 海で泳ぐ時に配慮すべきことを重ねて述べてきた. 実習後のレポートの中に, 「私は殆どプールばかり で泳いでいたので, 大自然の 海″ には流動・流水の念とともに, 多 少なりの恐怖と興味があった. プー ルは安全率が高いのに対し, 海は危険がいっ ぱい. 海で泳ぐ 場合は, それなりの心構えと様々な事への対処の仕方を念頭においてから……, とつくづく感じ た.」. このような内容の報告がいくつかみられた. 項目 3。 強 い ← 弱 い, 20 . お く 病 なゴ 勇 敢 な, 25 。 コ 無能な 有能な, といった自己概念の変化は, 最終日に行っ た遠泳を経験したこと (実習参加者の 3 分 の 1 は 加 わ ら な か っ た。) , あ る いは, 危 険の 多 い 海 での 実 習 を 無 事 に 終 わ る こ と が でき た と い. う充実感から, 自分自身への自信となってあらわれてきているよう に思われる。 ( ) プー ル実習参加者の自己概念の変化 3 ①全般的な比較. 参加者全員の47項目についての参加前o参加後の, 平均と標準偏差および平均の差の検定値(t 値)を示したのが表Wである. 有意差のみられた項目は, 1。 鈍感なコ 敏感な, の項目だけであり,. ← コ 傾 向 の み ら れた の は, 15 。 ま じめ な ← ふ ま じめ な, 33 。 個 性 の な い 個 性 的 な, 45 . たく ま し い-. 弱々しい, であっ た. いずれも望ましい方向への変化 であっ たが, その変化量及び変化した項目の 数は, 水泳訓練に参加した者達に比べると少ないよう である. 自己概念の有意な変化を多く みるためには, 参加者の多く が同一方向に変化すること, そして運 動経験 (ここ では水泳) による影響が, 大きいことが必要となっ てくることは当然である。 しかし ながら, レポートの中にもあるように, 「わたしは, 実習前まで比較的水に対して恐怖心のない方だっ た。 それは, ただ水の中で体を 浮かせて バチャ バチャ やるだけであり, 体を水の中で浮かすことの楽しさ以外に何も知らなかっ た か ら だと 思 う。 しか し, 2 日目から水に対して恐怖心を覚えるようになってしま っ た それは .. 水の抵抗と戦っ て手足を動かして進むこと, 呼吸する方法な どを不完全ながら知っ てしまっ たか らだ. 知 った以上は, 少しでも進もうとし呼吸しようとする. すると 今まで未知 だっ た水が そ , の内面 の性格をあらわしてきて, 私をすっ かり脅かしてしまっ たのである。」 この学生にとっては, 今回の実習が失敗体験となっ たのかもしれない. このように, 同じ運動経 験であっ ても一人は快, 一人は不快 であるような場が予想されることから, 自己概念の変化の方向. 性も一様にはならなかったと思われる。 このことは, 私達が体育指導を実践してゆく 上で考えねば ならないことである。 同じ運動課題を与えても, それへのとり組み方が質的に異なっ ていれば, そ の効果・影響も様々なものとなってあらわれてくるの である.. さらに本実習は, 水泳訓練 (3泊4日の合宿生活) と違い, 通いであっ たということも考慮しな 7は 「講義や講習会のように 毎日 自宅や寮に帰る生 ければならないよう である. 西平 (1 964 )( , , ,. 活では, せっ かく形をなしはじめた認知構造や心の構えが, そのたびにこわされてしまう。 論理的 把握と違っ て, 感情的, 全人的体験を必要とする洞察では, どうしても学習の連続性が必要である.」. と述べている. これは, 心理的変化を目的とする研修会などに関して述べたも のであるが, 運動経 験の場合にも置きかえることができると思われる。 このような指導形態の違いから, 自己概念にお. よぼす影響の程度に差が表われたものと考えられる。 (23 ).

(9) . 機 : プー 習 に 能 己 ル実習にお ける自己概 念の変 化 ィ林 畑 中 中込 四郎・小林 禎三・大塚美栄子 .・. =109). 項[ 日. 参 加 前. M. ( D\ ). 1 2 3 4 5 6ハ 3 。 ・ 8 Q7U. 凋 凶 皿 朋 曜 朋 脳. 7 1 { U Q9U( 4 6 1 0 A工T A2丁 7 8. △エ丁( d 1 モ8. 9. 月f丁 ユ △A丁. m 旦. 7 QモU. 参 加. M. △C8 Q4U 3. A49 7 △三丁 9 Q上U. 14 15. Q之U ワ. Q U 3 迂 Q U. 21. モ沿. Q7U 2. お ハモ.ハ ベ U. ★壬辺 4. 23. 4〃. Q4U 9. ▲上忍 4. 25. A43 鷹 QモU. 29 30. {J3 A T. キ. 32. 遜 QモU. 濃艶. ▲Jュ ハ ー 冶 モ ハ乏 ー. 35. 栃. 朋. 汀 QfU あ 1 { リ QモU(. 31. 樽 Q U 編 QモU. 皿 闘 m 朋 鰯 皿. 37 38. ▲モめ 月 丁. 39. 竺 Q U( { U. 40. 迅 ; モ Qモ U あ. 虹嬢. お A{T( { U. 43. 器 Q之U. ≦短. 製駈. 46 47. 旧 AコT (モ d 鞄 1 モ. ▲{” 4 ( { U お モ イJ Q U 5 4 4 1 Qf U モ 遜. (1 { U 0 QモU 迂. ■ - - - 一 冊 . -. ★乏ワ A I A乏T 9. QモU( d 江 モ江. 峨 峨 鰯. -. 蜘 鰯 伽. -. ▲モめ 4 お り 薄. QモU( 。( J キ モ. ‘{桁 4 へ王准 J QJU 陸 A乏I 〃 Q三U ち あ A三T Q三U お. 馴 臓 皿 鵬 剛 胆 鰯. - -. QモU 忍. 崩 雌. 1 溶 4( J 打. -. 馴 鰯 鰯 臓 鵬皿 鰍 雌 鵬 鰯 皿 幌鵬 m 脈朋 朋 鵬 鰯 皿皿 蜘. ▽ QモU(. 27 28. -. ハ{ ; . 庖 モ. モ2. 2 Q U d Q上U. 冊. Q毛U マ Q玉U ロ. へそ珍 J q Q志U 3 U ハJ.Q. 鴻. 26. r. へぶ5 O. 9 Q玉リ ハ{ー 珍. 燐. - -. 6 4JT 1 Q忍U. 2 AJT. 22. 一. 珊朋 鵬 朋 鵬 臓 皿 鵬皿 鵬 馳皿 肌 皿 鯛 鵬 鰍 馴 鵬 鵬 雌 鵬 鵬 鰯 胴. ★t1 4. モ5 勝 Q左U 江 Q上U. 18 19. 値. 服朋 馴 皿 鵬 鰍 皿. 形 ハエ.( べ U. 16 17. ( D\ ) t. 3 ハ . ・ ヘ83 ベ リ. 12. 路. 後. - -. 蹴 鵬 鰯 朋 鰯. - <0.05.

(10) . 水泳実習の自己概念の変化に及ぼす影響. V. V : 下位群における自 己概念の変化 (n±3 ) 6. ]. 参 加 前 参 加 後 M ( D\ 〕 M ( D\ ) t 値. 1. q7 U 5. 2 3. Q2 U 8. 項日. A0 丁 0. 4 5 6 7 n 61 d A鎚 丁 ”0 丁 7. 視 I 11 ハ ( Ih =QV V U. 1( ←.=←V 晴 x4 U Rn U /へ”( 33 { 。 U ( RnU ‘ ( U 一 U I 1I 1 Q 甥 O .X▲U I 1I 1. Q5 U 8. I 1I ハ十 U← 人3 工 0. Qだ U I (← n=VV 1 25 月 丁 1. ←. ← ム A 11. 8. (縫 { U Q4 U ( n=( ( xV U 4. 9. 2 A7 T. m 旦. 12. 篇 14. A ” T. Q5 U 0. 紅. Q9 U 7 Qだ U. 16 17 焔. Q6 U 7. 19. 22. 濃艶. (( V《》V ( (UA一TJ I 11 ハl h V( 一 J ( n= xV U QV J ハ 。= V (. I ←7 十 皿 UU =一U ( R=ハ. ハ0 .n 3 I U QI .ハ I 丁( 7 {十U . U← ハ 紅 (1 V 冊. 15. 20 21. ー ( 。= ( U = パ V後 I ←n X△U博 丁 U 3 ( 〃U7′丁 Q 5. ( OU★K 4U. ハ ″= ハ′U h V 03 n( V1》 1 89. (7 V《 十V .. ( n= ▲xU4U 1 U 十十 Q3 U( {(← U 7 n( vl》 q〔 b ( I h )7 U。 (( U 一 J 熊 n7 十 ハ U -. A0 T 3 ハ 側駈 . ハ (= 一V J. へ { U Q矯 U (n vX U. I ハ← = U - (xV 一U J ハ n=. 3 l .十 U( {(十 U Q ←← U Q7 5 I n Vエ / U( 一 J A0 T ( 47 く U 1n ←「 ) 「 U製 ハ (= 一V J U (n Vヮx丁( nU XQU( 6 4 ‘ U Q 製器 U 稀 ( (= ■ / し .Q U ハI U ■ 2 I A T I ハIU ハ 4 Q U. 25. ハ 。= rV o J56 ハ 7= r 丁U o ( 〕 ( UV U ハ ★ 42 月 丁 T( I {ハ1 U ( U ハ hAV駈 =h 84 n Tx ←U ( 67 { U (n Unx XU U -. 28. 2 Q7 U 2 A2 T. %刀. 29. 測. 31 32 33. 2 Q4 U. にxUU Q 好器 U ハ nU ( (=ヮ一V fJ ] QU U (Q U( = U( V / ム ハ Jh ( (=A一V( 丁J .へ {0リx U Q( J 一ハJ 2 2. Vっ 75 ( 7 十 ム( ( 67 { U ( 「Uハ0 h U 一 一 J ヘ 69 { U ハ 7U十 皿 Q 鋭 U ( 「UQへUり U (R Un 3 9 U UX U 7 ハ RUn Q4 U U XQU( 1 ( Q7 U( {n= リ AxV 丁( U U 5 ( Q8 U( く(U U 韻. 鰯 I ハ←I= ハU .(. (7 V十. , (o U」x AU 而丁 ‘帖 4( ( {Q= U ハ JU V- nn V《xUU U J Q U 36 4 ハ 7U Q6 U UR u ( 十( V 50 n 。( 幻総雅 ハ 6 1 T U■ 1 ハ =ハ V . A 1 A8 Ix← XQU 9 U 2 (n )1 ←U n 86 { U ( 7=( 十U - 川 T T ハ1( h-u VJ 4 I っ←. Q9 U ム← . 節 34. ハ3 ー 3 j 22 月 T ハ (U u J. 35. 4 Q9 V. 40 41. QV U 6 8 ( V” ′ 6 n Q8 Uハ ー( U(一 =J U鱒 = Iハ ← 7=十V 紅 11 、 1lハI =QV( V. 42 43. 6 ハ0 ー. 44. へ 75 { U “ /A十( T I( U I= U ハ Q= JU 0 0 h - 1 ハ 2 ( Q=J)( Q9 U Q8 U( {R= UUV U V =- V (ハ = V 97 I (1( 6 Q8 U. 45 46 47. n 22 d. 9 Q6 U. A 丁 U n7 V7 丁十 Q 1 7 nR VU. Q6 U 4 ( 「Uに「UU. ( n=「xV。U 1 1( / ム( ( / ” (( Uu J. にQ )U. <0.05.

(11) . . 中込 禎三 中込 四郎・小林 禎三・大塚美栄子 刺. ナる. ,.. 上位群における自己概念の変化 ) (n=2 5. ]. 参 加 参 加 前 M ( D\ ) M. 1. 4班 T. 2 3. ハ3 ー 2. 項日. 後. t 値. SD. ハV 8 . 0 1( ←ハ= hV. n9 U 13. ー. I 1 T II上 Q 6 U 0 I 04 Q2 U( J0 ふ 80 U U( 0 I ( 那% 乙 I QIQ l 5 72 1 27 5 6 7 8 n d . Q←U ← hハV 6 n .( d9 v 17 ハ3 .Q 6 ・ U I1ハ 5. 一. 塾 . 《←^ U = △V( エ = I4 V I 8 0. 0 ハ4 ー. 4. 64. 9 m u賜 13. 飴. 15. 節. 17. 25 26. I 22 I 9. 5 6 1ハ ←nU X 4U T. I0 ← 0 3. 孟総 4. l( i1‘ 1A 7 6 丁. n鋸 v6. へ 48 { リ l nt 2 U に V. u Q5. l 26 l 2. -. % 〕△ TA iハ U服/ l2 l 4 丁 エ m ハ I T ベ Qリ( 7 Q U l 綿 ←1 A2 T 8 l nl / 〕 A 節 丁 Q4 u 0. lQ ▲U. 一. n 1 n1 V V 20 q8 )n dハ1′ 4Q 2 U 4 1 .1 19 醍 Q← U 64 1 ふハ 。・. ▲ 24 ハ .Q 1 20 1 U 0 10 ふ 80. -. 11 1 87. -. 1 ▲← 月. ▲ 28 4. n9 v 80. 。R U ハ け=「′v 2 Q9 U. 1 ←2. Q4 U 0. 濃 艶. 一. 1Q ←け リ ′Q 5 2 U. 4嬢 T. 22. ハ 87 = 0U. A級 丁. 19 21. 56. Q4 U 8. 18 20. 1 Q1I UI. Q% U. n/ Xム 1 ハ1 へU鋸 J. 1 12 l 2. 潟 ・鮎 上 0. -. l nlV Q %役 U 10 ふ( 60 =- v 船総 1 ハ総 .n l oハ←n=VV ▲ 4 - 36 n ( { U n v3 U7》十 ( 繁 - ←0 9 ▲ 52 ” 丁 に=エ UV I ^十 A 閑蛸鑓 T .1 - ハ0 .へ 4 ハ dO= 1XU lU ハ . ハ 81 = 6v- q8 u 4. 92. I nIn/ Xム ▲U 4. l 06 I 9. n4 /n” I ‘1 64 o 6 4 U n 60 d( . {n← U n‘ XQU. T弱 i1 1 l1 l 4. -. 27 28. q4 u 0. 64. A‘T Q 総 ・ (1 U. 30. Q9 U 6. n1 ノQム 1 11 9 6 U. 31 32. Q7 U 2. % ハ 1 11 ( ←一 =QJ U U ( 総 n QxUU. A0 丁 0 へ 84 d. 十 0←- J08 n( V7一十J( 0u l ハ2 .Q U ふ8 十 60 1 且 ハ =7 v. 器. 33 34 35 36 37 38. 雅. 40 41 42 43. 製. 45 46. 好. ′ 節 4. U ハ4 8 . ▲ 48 ” I ( (=Q U 2 A6 T 4 I n1 ( V hAV 4 I. ′V 4 A7 T 6 . n←ハ/ =〕 76 へ 56 { リ Q=UV 0 . ハ← Q4 U ヘ 72 J. Q1U ハ 0 . 1上 0 .. Q 測 U. UJ ( (=Q一U 2 Q7 U. 56. 2 n( Uワ 十( A5 T I 1I ← ( 57 J. l0 ← 30. 1 姫鋸 1 8. - - -. ハ = 5 v( = v 945 n肌 v8. ハ釘 = 9v. 1v ハ脇 =. n% v7 l 08 l0. - ハ雅 = 1v n 、U I8 2 へ9 { U n← /Q〕n 8 0 X I 11 U I0 Q6 U ←十 ふ 0 T 08 Q6 U 8 11 ュ2 乙 I 綿%% Q0 Uハ .( っ ←rJ on 76 0 1 80 Q6 U 4 Q4 U 2. n v3 1. l l I ハ17/十レ l2 ← 00 ( 76 { U ・ ー1△ ← 丁 n 16 v7 d n %. - <0.05.

(12) . 水泳実習の自己概念の変化に及ぼす影響. ②下級班・上級班の比較 実習参加前の泳力 が, 0~2の範囲に答えた者は, ほとんど泳ぐことのでき ない者と筆者等は考 えた. これらの学 生が, 実習参加によっ て3ないし4に変化していく 過程と, す でに泳力が4ない し5に位置づけられ, さらに泳力の向上をしていった者達とは, 自己概念に及ぼす実習の影響が異 なる の では な い か と 予 想さ れ る.. ここでは, 実習参加前の泳力が0, 1の者を下級班とし, 4, 5, 6の者を上級班とした. 各班 7項目それぞれについての平均と標準偏差及びt値を表V, 表班に示した. 下級班におい における4 2 て有意な変化を示した項目は, 1 。 信じ易いヒ . まじめなヒ ふまじめな, 27 。 強気なゴ 弱気な, 15 3 懐疑的な, であっ た。 やや傾向のみられた項目として, 6. 不正確な← 正確な, 1 。 孤独なコ 社交 ヒ だけであり 強い 弱い 的な, であっ た. 上級班において有意な変化を示した項目は, 3. , , 傾向 た の み ら れ た 項 目 は, 25 。 大 人 っ ぽい 仁 子 供 っ ぽ い, であ っ . . 無 能 なコ 有 能 な, 34. 2 下級班における自己概念の変化で注目しなければならないことは, 項目1 . 強気なコ 弱気な, 6. 不正確なヒ正確 な, である. これは望ましい方向への変化とはいえない. 下級班のレポートの中に, 「実習が始まっ て, いろいろな泳ぎ方の指導を受けても, その通りに泳ぐことができ なかっ た. タイミン グがうまくとれないというか, 呼吸のしかたにしても何 度も水を飲んだ. それから, 指 導 の 内 容 が 一 日 の う ち に ク ロ ー ル, 平 泳 ぎな どと, 次々 に 変 わ っ て い っ た の でそ れに つ い て い け な か っ た.」. このような内容の報告がいくつかみられた. 下級班の場合, 平泳ぎの練習過程において, その技 術獲得のむずかしさが特に印象に残ったよう である. 又, 短期間にいくつかの泳法を経験すること が, かえって技術的 な混乱をまねき, 学習の困難さを感じさせてしまっ たよう である。 このことが, 上述したような自己概念の変化をもたらした原因の一つと考えられる. また, 今後の指導のために も, 筆者等が考慮しなければならない点と言えるよう である. 一方, 上級班に共通することは, 実 習参加によっ て自己への自信が増したと言えることである. 実習最終日の泳力テストにお いて, 上 級班のほとん どは, 複数種目で50m以上を泳ぎ切ることができた。 このことは, 恐らく実習参加前 の時点で, 彼等の多くは想像もしていなかっ た距離のよう である. ま. と. め. 本研究は, 水泳実習の効果を心 理的立場から明らかにするために, 水泳実習参加者の自 己概念. Se l f-concept の 変 化 を 調 査 し検 討 し て き た.. いくつかの望ましい方向への自己概念の変化がみられた. しかし, 一般体育プール実習参加者の 下級班においては, 強気なコ弱きな, 不正確なヒ正確な, といっ た期待される方向とは逆のものも. 見られた。 このことは, さらに個々の参加者に目を転 じてみた場合, 自己概念の変化の方向性及び その程度は多様なものとなることが予想される. われわれは身体的には同様のことをしていても, 心理的には仕事の量・質が異なることがある。 つまり, 下級班においてみられたこのような結果は. その事の現われであると言える. 「運動経験が望ましい人格形成に寄与する。」 と考えられている. しかし, その運動もやり方によっ ては, 期待するような効果を生み出さ ないこともあることに注意 しなければならない。 上述してきたのは, 主に自己概念の変化の方向性を問題にしてきたものである。 運動経験の自己 概念の変化に及ぼす影響を, さらに力動的に説明していく場合, 変化の程度と課題へのとり 組み方 (自我関与のしかた) あるいは, 個人差の問題へと発展していか なければならない. 今後は, この (27 ).

(13) . 中込. 四郎・小林. 禎三・大塚美栄子. 方面からのアプローチをしていくことによっ て, 指導を展開していくうえ での手がかりをさらに得 る こ と が でき る と 思われる.. 文献 i f f f f i l f 1) C1 f i ITra rd o rdl967 -concept te in ig i o l sbef or eanda t rSurv va ,B.鎖瓜 M . Se .C1 . Br .J .soc .c互n .Psycho . , 6:241-248 .. 2) 加藤正明・保崎秀夫他編. 1 97 5 32 -23 5頁. . 精神医学事典. 弘文堂, 2 ’ l f‐conceptandPa 3) Mau i ipa ionin Ch i l dren t t ic t r c to sGymna s s cept& mo r ,T,andJ ,R,Thomasl975. Sel ,Per i l l sk s . ,41:701-702. 4) 南貞己. 19 73 . 大学一般体育シーズンコースの自我概念の変化に及ぼす影響. 東京教育大学体育学部紀要, 12 :143-148 .. 5) 長島貞夫他. 1 96 5 l f f f ia 作製の試み -. 東京教育大学 t ‐Di e r en . 自我と適応の関係についての研究 (1) -Se 06 教育学部紀要, 12:85‐1 . 6) 長島貞夫他.1 l f 96 6 i f f i lの作製 -. 東京教育大学教育学 1)-Se -D t r en a . 自我と適応の関係についての研究(工 部 紀 要, 13:59-81 .. 7) 西平直喜. 1 964 4頁. . 青年分析. 大日本図書, 6 8) 野沢厳. 197 5 スキー実習の自我概念の変化に及ぼす影響 0 -41 . . . 野外運動学研究, 1:3 9) 小此木啓吾.19 61 -1 2 精神分析の展望 96 - 主として自我心理学の発達をめぐ - て n, っ . . 精神医学, Vol .l N 1 Vl No 5 6 8 11 . . . . . . . o. W. o. (28 ).

(14)

参照

関連したドキュメント

今回の授業ではグループワークを個々人が内面化

「橋中心髄鞘崩壊症」は、学術的に汎用されている用語である「浸透圧性脱髄症候群」に変更し、11.1.4 を参照先 に追記しました。また、 8.22 及び 9.1.3 も同様に変更しました。その他、

 我が国における肝硬変の原因としては,C型 やB型といった肝炎ウイルスによるものが最も 多い(図

LF/HF の変化である。本研究で はキャンプの日数が経過するほど 快眠度指数が上昇し、1日目と4 日目を比較すると 9.3 点の差があ った。

事業所や事業者の氏名・所在地等に変更があった場合、変更があった日から 30 日以内に書面での

一方、Fig.4には、下腿部前面及び後面におけ る筋厚の変化を各年齢でプロットした。下腿部で は、前面及び後面ともに中学生期における変化が Fig.3  Longitudinal changes

各テーマ領域ではすべての変数につきできるだけ連続変量に表現してある。そのため

定的に定まり具体化されたのは︑