技術者倫理
社会での対応・考え方に
ついて
平成24年2月1日 C3 東巻原 功
内容
1.自己紹介
2.事例
3.コンプライアンスと対応
4.不正
5.問題点と課題
6.まとめ
概要
経営理念
新しい潮流の変化に鋭敏であり続ける アグレッシブな先進企業を目指す
自動車/機械・部品 電器/医薬・医療機器 食品 etc 原料から素材を創る 仕入れ 販売 中間素材とは… ある製品が抱える課題や要望を解決する手助けとなる素材 川上 川中 川下
中間素材メーカー
◆B to B(Business to Business) 原料メーカー 中間素材 メーカー 各種メーカー/商社 最 終 消 費 者・地球温暖化抑制 ・ダイオキシン低減 ・VOC低減 ・環境ホルモン対応 環境対応技術
化学品事業
基盤事業 安定収益の追求 機能化学品 水系樹脂 (エポキシ・ウレタン樹脂) 界面活性剤 潤滑油剤 (エンジンオイル添加剤) モリブデン系潤滑油添加剤≪アデカサクラルーブ≫ 省燃費効果でCO2削減 世界シェアNo.1食品事業
マーガリン ショートニング クリーム 機能性マヨネーズ ホイップクリーム カスタードクリーム チョコレート用油脂 食用油脂 食品ブランド ・油脂メーカー (油脂の技術を応用した事業展開) ・業務用 (B to B) 製パン 製菓 コンビニ 冷凍食品メーカー 外食産業国内生産拠点
国内生産拠点 ■鹿島工場(●●●●) ■鹿島工場西製造( ●●●● ) ■千葉工場( ●●● ) ■三重工場( ●●● ) ■富士工場( ●●● ) ■明石工場( ●●● ) ■相馬工場( ●●●● ) ●ISO 9001認証取得工場 ●ISO 14001 認証取得工場 ●OHSAS 18001 適合取得工場 ●HACCP 承認取得工場 ●IMS 適合取得工場海外事業の拡大
米国 アジア 欧州 ✓10カ国18社の世界3極体制を構築 ✓今後は、中東、ブラジルを視野に展開 ✓海外売上高比率40%超を目指す経歴
○S44、研究所 ○工場技術 ・尾久、千葉、三重、鹿島、本社 ○生産技術、品質管理、環境安全 ○どこにも個性、独自性がある ・土地柄、文化 ・職域不二家問題
・ コンサル会社一部資料が外部に流出 H19/1/9 共同通信社より取材を受ける。 ・大手食品メーカーのスキャンダル! 連日大々的に報道。 TBS、みのもんた(朝ずばっ) 約1ケ月 ・他にもミートホープ、赤福、船場吉兆、石屋製 菓、 ・大手鉄鋼、化学の環境データ改ざん。信頼失墜の主たる原因
「埼玉工場において、消費期限切れの牛乳 を原料に使用。その事実を把握していたが 雪印の二の舞になることを恐れて隠蔽を した」 と報道された。消費期限切れ牛乳の使用
・UHT殺菌(超高温殺菌)牛乳 消費期限表示 ○賞味期限表示 不二家の自主管理基準ではシュークリーム用牛乳は② ①ワンウェイ ポリ容器:製造日+7日の賞味期限 ②リターナブル容器 :製造日+4日の消費期限 容器の洗浄方法で雑菌が残る可能性は? 実際の運用は工場内加熱殺菌、菌検査を実施。 チョコ生工程でトラブルが頻発し牛乳があまる⇒「消費期限切れの牛乳 使用が頻発」とコンサルが指摘した。経緯
・2010P:2010推進プロジェクト(H18/9キックオフ) 戦略外部コンサル、2億、推進委員会 実務改善面ではコンサル/現場が不一致 ・第8回推進委員会外秘 ショッキングな内容、書き方 ・品質管理、コンプライアンス順守、改善を現場に指 示。 ネズミ、期限切れ原料 11/19埼玉工場検査⇒改善指示経緯
・12/29 FC店数軒に第8回議事録がFAX ・12/30 FCから問い合わせ 本社はFCは身内と外部流出の危惧無 ・1/9 共同通信社から連絡 内部資料、改革プロジェクトが工場の問題 点を洗い出した資料と思われる。 ・1/10 内部資料、期限切れ牛乳を使った、過去 の実態は不明マスコミ報道
全て開示⇒垂れ流し状態 不二家の危機管理対応が大混乱 批判⇒非難 パッシング メディアスクラム TBS:廃業しろ、メーカーとして存続の価 値なし報道の誤り
食品衛生規範の基準⇒食品衛生法規格基準 一般生菌数の解釈 大腸菌群⇒大腸菌 元従業員の匿名証言? 洋生菓子の衛生規範を逸脱⇒大腸菌検出でも 販売可 大腸菌検出も 回収せず失墜の原因
①衛生管理、品質管理が勘と経験に依存 ISOのしくみ⇒客観的に証明できる ②経営上の適切な意思決定がとれる体制 コーポレートガバナンス 創業者の同族経営 危機管理体制 ③マスコミ報道 法令の無理解、ねつ造報道18
Compliance
法令順守 「法令、各種規則、ルール、社内規範、 社会通念、企業倫理、道徳」信頼を失う、事業継続できない
法律は守れるか?
○グレーゾーンの存在(裁判が起こる) 法律、政令、省令、規則、告示補完、通達 法律は独立 ○無理なことを強制する(化学物質管理) 今まで通用していたことを無効とする ○一般規範⇒個人的規範 セクハラ、社会活動を阻害する(健康管理) ○禁止⇒目標 残留農薬規制、新規少量化学物質管理コンプライアンスの背景
①事業環境の変化 規制緩和に伴う法化社会 グローバル化 消費者の企業監視の強化 インターネット等ネガチブ情報の拡散 ②企業不祥事の多発 ③コンプライアンス経営の意義 リスクの低減、危機管理強化コンプライアンス経営
・企業イメージ、企業価値の向上 ・企業が果たすべき社会的責任(CSR) ・顧客満足 ・安心安全 ・経営判断の迅速、合理化22
???
• CSR : Corporate Social Responsibility 社会的責任 環境価値 経済価値 社会価値 持続可能な経営の発展 1992年のリオ宣言に 基づいている 企業が経済・環境・ 社会等の幅広い分野 における責任を果た すことにより企業自身 の持続的な発展を目 指す取り組み 持続可能な経営のためのCSR価値増大
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求められる要素
•
①経営の透明性、健全性、順法性の 確保 • ②アカウンタービリティ • ③情報開示 • ④責任と権限の明確化不祥事の分類(組織の問題点)
①情報不足 無知無関心、隠蔽体質 ②倫理の欠如 違反違法の放置 責任と権限の不明確さ 責任者の自覚欠如、甘い見通し ③危機管理能力の欠如組織への導入
①本音と建て前 建て前と本音は別、グレーゾーンはあるから 外部にばれなければいい。 世中騒いでいるから形は必要だ。 ②利益 コンプライアンスでは儲からない 営業成績が良くなくては評価されない ③他人がやるもの 外部にアピールするもの①
物質(物理的)
②しくみ
③心
※心は5つの壁を持つ
(①認識②判断③納得
④行動⑤継続)
3つの壁
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Corporate Governance とは?
東証:コーポレートガバナンスは、企業活動を律する 枠組みとして、企業が継続的に価値を高めて いくための環境を整えること 企業統治<>利害関係者の信頼を得る ①経営者の独走 ②組織の違反 ③企業理念達成の活動 業務執行を行う社長が暴走しないための企業における 監視、監督機能の議論にフォーカス28
コーポレート・ガバナンスを
損なわせる要因
• ①経営者の私利私欲 • ②役員・社員の遵法意識の欠如 • ③組織間の情報分断 • ④企業理念の棚上げ、お題目化 • ⑤予算達成第一主義 • ⑥ことなかれ主義の蔓延 • ⑦結論を出せない長時間の会議 • ⑧社員の不正29
具体的な行動
• ①合法的行動 : 法遵守 • ②リスク的行動 : 規範、手続きの遵守 • ③モラル的行動 : 倫理、社会通念の尊重 • ④信頼の行動 : 羨望、畏敬、信頼を 受ける経営30
不祥事と不正のつながり
単なる業務上 のミス 故意の 不正行為 不祥事 見える化のポイント ミスの隠蔽 不正の隠蔽 放置 組織のブラックボックス31
不正のトライアングル
①不正を はたらく 機会 ②不正を はたらく 動機 ③誠実性の欠如 3つの要素がそろった ときに不正が行われる 3つの要素が全て揃わなけ れば不正は行われない 「①不正をはたらく機会」とは、不正行為 を行おうとすれば可能な環境が存在する ということ。重要な事務を一人の担当者 に任せている、必要なチェックが行われ ていないといった管理の不備。 「②不正行為をはたらく動機」とは、不正 行為を実際に行う際の心理的なきっかけ。 処遇への不満や承服できない過重なノ ルマ、業務上の理由、業務悪化、株主や 当局からの圧力等組織的な理由 「③誠実性の欠如」とは、不正行為を思 いとどまらせるような倫理観。違法精神 の欠如。不正が可能な環境下で不正を 働かない固い意思がもてない状態をさす。 道徳律の確立が不正予防の必須用件。 犯罪学者ドナルド・クレシィ (1919-1987)の研究32
なぜ問題が発生するのか?
• ①大儀が優先する。 安全第一も同じで生産性が優先される 会社のために • ②情報、倫理不足 「板ばさみ現象」 日常違反、判っているけどしょうがない 責任権限のあいまいさ、何とかなるさ • ③危機管理能力 複眼、俯瞰的視野、多面性 「超多能工」課題への対応
お願い事項 自己責任
他人の支援 自分の改善努力
条件 問題点 要因
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社会が要求しているもの
①規制緩和⇒規制禁止から規制自由 ・ルールを創り、運営の証拠を残す ⇒継続的改善 ②利害関係者はお客様 ・売れるものを、真心を込めて、丁寧に造る ⇒情報開示、透明性(イオン副店長) ③環境を大切にする約束 ・持続的発展ができる社会をコミットメント ⇒CSRレポート、社会貢献35
不二家の例
• ①消費期限切れ情報(幹部会)⇒なぜ回収・ 公表しないの? • ②受け止め方が深刻でない • ③毅然とした対応が取れない • ④マニュアルがない • ⑤他社事例が自分の事として認識できてない • ⑥一従業員の責任に転化する • ⑦公開情報が変わる、追加される36
初期対応の心得
• ①情報はすぐに上司へ報告 第一報のスピードがすべて • ②本人は悪くない、仕組みを改善する 事実の掌握・原因・再発防止と本質改善 • ③不祥事は隠せない 日常違反を許すな • ④社会通念・道義的責任を考える • ⑤官庁・マスコミ対応をする • ⑥管理者はマネージメント責任を果たす2007/7/8 ADEKA CHEMICAL DIVISION 37
ISO26000概要
(1).規格の特徴 ○あらゆる組織を対象、社会的責任に関 する 世界初の規格 ○ガイダンス文書 マネジメント規格ではない(認証、規制) ○マルチステークホルダー・プロセスの開 発2007/7/8 ADEKA CHEMICAL DIVISION 38 ガイダンスの構成 1、2、3 前提条 件 4. 社会的責任の7原 則 を基盤とし 5. 理解しコミットする 7. 実行の支援(考え 方) How to 6. 7つの中核主題 システムを構築し、PDCAを創る
2007/7/8 ADEKA CHEMICAL DIVISION 39
4.社会的責任の原則
・さまざまな文書から抽出した社会的責任の 原則を特定し、原則について指針を記述 する。 7つの原則、40のコメント 7つの原則 ①説明責任 ②透明性 ③倫理的行動 ④ステークホルダー ⑤法の支配 ⑥国際規範 ⑦人権2007/7/8 ADEKA CHEMICAL DIVISION 40
ISOの基本構成
①PDCAを廻す ・業務内容を標準化して ・責任と権限を明確にして ・システム(プロセスの集合体)構築し ・全員に理解させ ・運用の適否を検証し ・方針・目標に合わせてレビューする 是 正 ・ 改 善2007/7/8 ADEKA CHEMICAL DIVISION 41
影響力の範囲とバリューチェーン
影響力の範 囲 取引関 係 サプライチェー ン バリューチェ-ン 調達先 組織 販売先 融資先 従業員 子会社 雇用関係 資本関係 貸借関係2007/7/8 ADEKA CHEMICAL DIVISION 42 7.3.4 取り組むべき課題の優先順位決定 7つ中核主 題 5.2.2 関連す る 課題 の認識 7.3.2.1 関連す る 課題 の特定 7.3.2.2 重要な 課題 の特定 7.3.4 優先順 位 の決定 組織統治 労働慣行 人権 環境 公正な事 業慣行 消費者課 題 コミュニティ 参画・開 発