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第19回衛星設計コンテスト最終審査会報告 日本天文学会賞受賞チーム決定!

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Academic year: 2021

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110 天文月報 2012年2月

雑 報

19

回衛星設計コンテスト最終審査会報告

̶日本天文学会賞受賞チーム決定!̶

19

回衛星設計コンテストの最終審査会が,

2011

11

12

日(土)に東京都千代田区の一 橋記念講堂で開催されました.日本天文学会が

2007

年度から主催として加わることとなって

5

回目を迎えた本コンテストは,全国の大学院,大 学,高等専門学校の学生,および高等学校の生徒 を対象とし,宇宙にかかわる基礎・応用研究を積 極化する機会として設けられたもので,国内の宇 宙開発活動のすそ野の拡大に寄与することもめざ しています.衛星・探査機の「設計」または「ア イデア」を競い,全

36

件の応募の中から書類選 考を通過した

11

グループが,この日の最終審査 会にのぞみました.設計の部

2

件,アイデアの部

5

件,および高校生が対象のジュニアの部

4

件に ついて,口頭発表と質疑応答が公開で行われまし た.大学の先生や衛星メーカーの方で構成された 審査委員による質疑では,われわれの研究会でも なかなか聞かれないようなシビアな指摘や質問が 相次ぎ,単なる発表会で終わらせず,応募作品を 少しでも良い内容のものにしたいという,委員の 意気込みをひしひしと感じました. また,応募チームの発表が終わり審査が行われ ている間,宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究 所の齋藤宏文教授による,「

6

年目を迎えたオーロ ラ観測小型衛星れいめい̶

JAXA

スタッフと学生 の学び舎̶」と題した特別講演が行われました. 「れいめい」開発当時に大学院学生として参加し た

2

名の方もあわせて講演され,研究室スタッフ の衛星開発にかける熱意に引っ張られて自分たち も頑張れたこと,また,その時の経験が社会に出 てどのように役立っているかなど,非常に面白い 話を聞くことができました. 審査の結果,日本天文学会賞は,東京工業大学 大学院・理工学研究科の修士

1

年の学生さん

4

名 からなるチームのアイデアの部の作品「小惑星深 部

CT

観測衛星『

ACTIS

』」に授与されました.こ の作品は,太陽系の起源と進化を解明することを めざし,小惑星をはさむように

2

台の探査機を協 調飛行させて一方が放射する電波の反射波と透過 波を計測するというユニークな手法で,小惑星 の内部構造を探るミッションを提案したもので す.授賞式では岡村定矩理事長より表彰状とトロ フィーが手渡されました.「

ACTIS

」はまた,アイ デアの部で最も優れた作品に授与されるアイデア 大賞も併せて受賞しました.おめでとうございま す.このほか,設計大賞,ジュニア大賞,各学会 賞などの発表も行われましたが,詳細は衛星設計 コンテストのホームページ

http://www.jsforum.or.jp/event/contest/index.html

をご覧ください. これを読んでいる学生の皆さん,衛星設計コン テストにぜひ挑んでみてください.ミッションの アイデアでの応募でも良いですし,工学系の学生 の方たちとも協力して衛星の設計まで手がけてみ るのも良いと思います.入賞作品が実際に打ち上 げられた例もあります.若い皆さんの宇宙への 「夢」をぜひ語ってみてください. 日本天文学会では,コンテストの実行委員会, 企画委員会,審査委員会に学会からメンバーを提 供し,コンテストの運営に協力をしています.何 かご要望などがありましたら,下記の日本天文学 会衛星設計コンテスト推進委員までお寄せくださ い.今後とも衛星設計コンテストへのご支援,ご 協力をよろしくお願い申し上げます.

2011

年衛星設計コンテスト推進委員会委員  岡村定矩(衛星設計コンテスト実行委員)  村上敏夫(衛星設計コンテスト審査委員)

(2)

111 第105巻 第2号

雑 報

 江副祐一郎(衛星設計コンテスト企画委員)  坂尾太郎(衛星設計コンテスト実行委員:文責)

天文学会賞受賞チームからの声

このたびは貴学会より栄誉ある「日本天文学会 賞」をいただき,チーム一同大変に喜んでおりま す.われわれのプロジェクトに高い評価をいただ き光栄であるとともに感謝の念が堪えません. 本プロジェクトは,はやぶさに触発され「小惑 星,そして太陽系についてもっと知りたい」とい う素朴な想いをスタート地点としました.われわ れはプロジェクト始動時点では天文学や人工衛星 に対して(今から思い返せば)乏しい知識しかあ りませんでした.しかしコンテストをきっかけと して多くの論文,雑誌,議論に触れ新たな知識を 得ることができました.またミッション検討時に は,さまざまなアイディア(例えば「レーザーで 小惑星を両断する」「小惑星を地球近傍まで運ん でしまう」「モグラ型ロボットで調査を行う」さら には「人型探査機」など)を出し合い,それらを 理論で補強し実現可能性を真摯に討論するという 貴重な経験を短期間・高密度ですることができま した. チームのメンバーは全員,工学を背景としてい ます.しかし,各メンバーがそれぞれ理学的な活 動にも興味をもっており,「未知を自分たちの技 術をもって切り拓きたい」という志がありまし た.われわれのようなチームにとって日本天文学 会賞は大きな目標になります.今後も是非そうし たチームの目標として,貴重な機会を提供してい ただければと思います. 最後になりますが,内容に対しさまざまなご指 摘をいただいた本学の松永三郎先生および松永研 の皆様には厚く御礼申し上げたいと思います. 東京工業大学大学院 理工学研究科 機械宇宙システム専攻

JAXA

連携講座 小田・松永研究室 小惑星深部

CT

観測衛星「

ACTIS

」 プロジェクト代表 本田瑛彦 小惑星深部CT観測衛星ACTISの模型(日本宇宙 フォーラム提供). 岡村理事長による日本天文学会賞の表彰状授与の様 子(日本宇宙フォーラム提供).

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