体験学習を中心とするエネルギー教育のための
教材開発と教育方法の研究
教科・教科領域専攻 生活・健康系コース(技術) 松 岡 慎 也 1.はじめに
学校教育現場はエネルギー利用のあり方につ いて正しし吹識を身に付ける場としての役割が 期待されている。小学校や中学校において理科 や担会科などの教科を中心にエネノレギー教育は 以前から行われていたが,璃実1
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年度に施行 された学習指導要領にまいてエネノレギ一利用に 関する指導内容の取り扱いはより一層明確化さ れた。技術科は他の教科に比べ,生活により密 接した学習内容を取り扱う教科であり,エネル ギーに関する内容を直瀕句に取り扱う教科でも ある。そこで本研究では教材を利用した体験 学習を取り入れた授業カリキュラムを特徴とす る,技体琳ならで、はの学習内容を含む効穀句な エネルギー教育プログ、ラム(教材及び学習カリ キュラム)の開発を千子った。2
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ヱネルヰ教育の現状に関する語査 技術科におけるエネルギー教育に対する指導 の現状と技術科教員の指導意欲を明らかにする ことをねらいとし,ま芝術科教員を対象に調査を 行ったo その結果己技術科を教える教員偽許外も含 む)の多くはエネルギー教育の現伏に満足して おらず、半数以との教員カ吟後は取り組んでい きたいと前向きな気持ちを持っていることが明 らかにされた。エネルギー教育を行えなし哩由 としては授業時間の絶対的な不足,教材ヰ授 業方法を研究する時間の不足,適切な教材の不 指 導 教 官 宮 下 晃 一 足などが挙げられた。 また,W
術科において効果的なエネルギー教 育の授業を行うために,中学生がエネルギーに 関する情報をどういった所で,どの段階で得て いるのか明ら料こすることを目的とした調査を 行ったo その結呆生徒は学校の授業に限らす鴻々 なものからエネルギーに関する情報を得ている が,学校の授業における情報提供の影響は大き く,学校教育では確か材育報を伝えるだけでな く,エネルギー問題に興味を持たせ,考えを深 めていくような授業作りが大切であり,各教科 においてそれそ芳ω
教科の特色を生かした授業 の工夫が必要であることが推察される。3
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エネル羊→教育プログラムI
まだ術科におけるエネルギー教育の授業実践例 の報告は理科や社会科などの教科に比べると 少なしも本研究では,技術科の特色である体験 的・実騨句な活動を中心とするエネルギー教育 プログラム(教材と授業カリキュラム)の開発 及的受業実践を行った。また,生徒を対象にこ のエネルギー教育プログラムが及ぼす影響に関 する調査を行った 授業はエネルギ-~こ衡する内容の講義や発 電実験,簡単な計算などの1
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の学習場面から なる授業カリキュラムとし,エネルギー利用i
こ ついて自分なりの考えを持つことをねらいとし た。授業後に2
種類のアンケート調査を行った っ ' ' U F h u A q調査結果から,生徒はもともとエネルギ-~こ 費する問題に高い興味を持っており,技術科の 授業キ実験や作業を好む傾向にあることから, 技術の授業でエネルギー教育を行う際の効果を 期待できることが考えられる。また,生徒は体 験を伴う教材を用いた学習に興味キ持ったり楽 しいと感じる傾向があり,今まで、に見たことが ない教材で,自分で完緊に動かすことができる ものほど興味を持っと考えられる。 4.エネルヰ教育プログラム