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利用者の多様性を考慮した時空間移動図書館配置

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Academic year: 2021

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1−C−13

2000年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会

利用者の多様性を考慮した時空間移動図書館配置

02005060 筑波大学 *尾崎尚也 OZAKINaoya

OlOO9480 筑波大学 大澤義明 OHSAWAYoshiaki

3.実証的考察 川崎市と神戸市北区の例(図4,図5)を用いて考察す る.サービス地点を軸に移し1次元とし,時空平面に 示す(図6,図7).これと移動図書館巡回地点を(t,m,S)− net配置(16点)したもの(図8,図9)と比較する・本 館・分館と移動図書館の蔵書等に差はなく等しいサー ビスを行うものとし,利用者の移動速度は無限大とす る.利用者は時空平面内の時間1周期内において乱数 により10000点発生させ平均コストとサービス被覆率 をシミュレーションにより求めた. 平均コストは,1時間待つことと等しいコストを1km, 3km,5kmを移動することの3パターンを設定して求め た.1時間待ち=1knl移動の場合が最も移動にコストが かかる・川崎ではそれぞれ(α,β)=(7,2),(7,喜),(7,喜), 神戸では(α,β)=(28,3),(28,1),(28,書)とした・サー ビス被覆率は,空間的な制約がありいつでも利用可能 だが1k111まで移動可能な場合,時間的な制約があり 1周期に1日だが5kmまで移動可能という場合の2 パターンの行動可能範囲を設定して求めた.川崎では それぞれ(7,∂)=(1,孟),(古,諾)・神戸では(7,∂)= (1,孟),(去,芸)となる・ 計算結果を表1に示す.(t,m,S)−net配置は巡回地点 数が現状より少なく,また利用者行動形態が異なって も,平均コストは現状より小さくサービス被覆率は現 状より大きくなっている.これより(t,m,S)−net配置は 様々な利用者を考慮したときに有効な配置と言える.特 にサービス被覆率でみると移動制約の大きい利用者に とって(t,m,S)−net配置は利便性の高いことがわかる・ 4.おわりに 本論文では利用者の多様な行動に対応できる施設配 置として(t,m,S)−netが有効であることを例証した・ 参考文献 【1】伏見正則(1995):施設配置問題への準乱数の適用について・ 都市機能の集中・分散の得失に関する実証的研究,Pp.108− 112.平成6年度科学研究費補助金重点領域研究『高度技術 社会のパースペクティブ』研究成果報告書. 【2】手塚集(1995):点列のdiscrepancyについて・離散構造と アルゴリズムIV.室田一雄編,pp.99−130,近代科学社・ 【3】武田晋,伊理正夫(1984):地理的最適化手法を用いた動的 施設配置.日本オペレーションズ・リサーチ学会秋季研究発 表会アブストラクト集,pp.167−168. 1.はじめに 施設配置問題について空間的な議論のみならず時間 的な議論も含めて考えるべきである.特に移動図書館 の配置などでは重要である.時間的にも空間的にもサー ビス時間と地点が分散しているはうが利用しやすいこ とは感覚的にわかるが,どのように分散させるかが問 題となる.文献【1】の示唆を受け,分散配置の方法とし

て(t,11l,S)−net(文献【2りを適用し待ち時間と移動距離を

考慮した施設配置問題を考える.

また,図書館利用者には長距離移動手段はないが時

間に余裕がある高齢者や子供がいる一方,時間に制約 があるが長距離移動手段のある会社員などもいて多種 多様である.本論文では,現状と(t,1n,S)−netを実例を もとに比較することにより,利用者の多様性と時間の 流れを考慮した施設配置について議論する. 2.モデルの概要 文献【3】のように1次元の線的地域を想定し,縦軸 に地点∬,横軸に時刻fをとった時空平面を考える(図 1).平面上の1点はある時刻のある地点を示している・

地域の長さを1,時間の1周期を1と規準化する.移

動図書館は全体に対してサービス時間が短いため点で 表し,本館・分館はサービス時間が長いため線で表す. サービス豆の行われる時刻をfゎ 地点を∬iとする. 利用者のコストは,αを単位時間あたりのコスト,β を単位距離あたりのコストとし,利用者(f,∬)がサー ビス豆を利用するコスト紳,∬)を 綽,∬)=叫′i−tl+βれ−∬l (1) とする(図2).利用者は紳,エ)が最小となるサービス

ノ1冥豆を利用する.時間は不可逆であるため壬≦fiとす

る・芳が大きいことは移動距離の長さより待ち時間の 短さを重視することに対応する.

利用者の行動可能範囲を行動可能時間7,行動可能

距離∂とし矩形で表す(図3)・7が大きいことはサー ビスを受けるための時間が多いことを表し,∂が大き

いことは長距離移動が可能であることを表す.サービ

ス被覆率は,サービスの需要に対して利用者の行動可

能範囲を定めたときのサービスを受けられる割合であ

る.α,β,7,∂を変化させることにより利用者の行動形態

を表すものとする. ー76 − © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

地点∬ 地 距離軸の重みβ 地点∬ 時間の流れ サービス時刻と地点

恒i’ 利用者の発生時刻と地 (f,∬) サービス時刻と地点 (亡いごi) 線的地域 時刻f 時刻f tl l 時間軸の重みα 図2 利用者のコスト 1周期 図1 時空平面 図3 利用者の行動可能範囲 図5 神戸市北区図書館配置図 2週間 図6 川崎市図書館時空平面図(現状) 図7 神戸市北区図書館時空平面図(現状) ● ● ● ● ● ● ● ● ● 2週間 図8 川崎市図書館時空平面図((t.m,S)−net配置)図9 神戸市北区図書館時空平面図((t,m,S)−net配置) 表1平均コストとサービス被覆率計算結果 平均コスト サービス被覆率 利用者行動形態 1時間待=1km移動 1時間待=3km移動 1時間待=5km移動 いつでも1kmまで 1日/1周期,5kmまで 川崎 現状 0.1276 0.0640 0.0501 76.5% 95.3% (t,吼S)−net 0.1217 0.0625 0.0467 100.0% 96.5% 神戸 現状 0.4784 0.2059 0.1494 70.2% 77.6% (t,m,S)一net 0.4656 0.1853 0.1263 100.0% 78.3% ー77− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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