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ニッセイ基礎研究所編 概説 日本の 生命保険

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Academic year: 2021

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ニッセイ基礎研究所編 概説 日本の 生命保険

⎜ 日本経済新聞出版社,平成23年4月,はじめに1頁,目次9頁,

本文375頁,参考資料1頁,あとがき1頁 ⎜

本書は,執筆者あとがきに書かれている通り,ニッセイ基礎研究所主任研 究員である松岡博司氏(当学会会員)が,東京大学経済学部で開講された生 命保険論の講義資料を基に,生命保険・生命保険事業紹介の書として執筆し たテキストである。本書の特徴は,近年の生命保険・生命保険事業の運営と 展開に係る事項を隣接業界も含めて多岐にわたり極めて網羅的・体系的に取 り上げ,かつそれらを平易に解説し論じていることにある。特に,生命保 険・生命保険事業に係る最新の諸状況を広く積極的に取り上げた入門書が少 ない中で,この点において,本書の貢献度は高い。そのため本書は,一般の 方々や生命保険研究の初学者のみならず,生命保険・生命保険事業に造詣の 深い方々にも新鮮な情報を提供する内容となっている。

本書は15章で構成されている。主な内容は以下の通りである。

第1章 生命保険の概要 では,生命保険の機能や効用と保険の分類につ いて整理し論じている。

第2章 わが国の生命保険事業の現状 では,世帯普及率,個人金融資産,

事業規模,国際比較などの観点から,生命保険事業の現状を紹介している。

第3章 規制産業としての生命保険業−生命保険事業と公的監督 では,

保険監督の必要性について論じた後,その観点から,保険業法,保険法,金 融商品販売法,消費者契約法,金融商品取引法について論じている。

第4章 生命保険事業の担い手―生命保険等 では,生命保険会社を中心 に,生命共済事業,少額短期保険事業者までを取り上げ論じている。

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【書籍紹介】

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第5章 生命保険の仕組み―生命保険の技術的基礎 では,保険料の計算,

責任準備金,解約返戻金,契約者配当,危険選択について解説している。

第6章 生命保険契約の概要―生命保険契約者の権利と義務 では,生命 保険契約の成立,契約の当事者,主な契約条項について解説している。

第7章 生命保険の商品 では,生命保険会社の事業分野,個人分野の生 命保険商品,団体保険について解説している。

第8章 生命保険と税金 では,保険料,保険金,給付金に関する課税関 係,企業等が保険契約者となる生命保険の課税関係について解説している。

第9章 生命保険商品の販売 では,生命保険販売の特徴を論じた後,生 命保険販売チャネルの概要を紹介し,商品別・チャネル別販売動向,生命保 険募集人の業界共通教育制度,各販売チャネルの概要について解説している。

第10章 生命保険会社の資産運用 では,資産運用の基本的スタンス,運 用規制,運用の動向と状況,運用体制とリスクについて解説している。

第11章 保険契約者保護の仕組み では,契約者保護の概要を示し,保険販 売時の契約者保護,経営の健全維持と破綻時の対応,保険会社による契約条 件変更の申し出,経営の健全性に関する情報,保険金支払問題を論じている。

第12章 隣接業界 では,共済,少額短期保険業,簡易保険の民営化をめ ぐる問題について論じている。

第13章 生命保険業界の再編動向 では,金融業界・保険業界の再編,海 外事例に見る大手保険グループの統合・再編への対応について論じている。

第14章 生命保険の歴史 では,近代生命保険の生成,米国における近代 生命保険の発展と監督,わが国における生命保険の生成と発展を論じている。

第15章 生命保険業界の課題と展望 では,戦後から今日までの経済動向,

生命保険事業をめぐる構造変化,消費者ニーズの変化,販売チャネルの変化,

資産運用の強化,海外への事業展開,加入後のサービスと情報提供,未来の 経営形態,その他の経営課題について論じ,最後に,生命保険の今後がまと められている。

(紹介者:関西学院大学商学部教授 岡田太志) ニッセイ基礎研究所編 概説 日本の生命保険

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参照

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