大規模断層破砕帯での双設後行トンネル拡幅掘削時の挙動特性
2
0
0
全文
(2) 3‑108. 土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月). 5. 施工状況. 40.0. 120. 20.0. 100. 0.0. 80. 上半切羽前方の TBM 導坑鋼. 切羽鏡の自立度は、TBM 導坑 掘削時の切羽が不安定であっ. 変位( mm). 間にわたって変状した。上半. ‑20.0. 60 下 半S L部. ‑40.0. 40. 切 羽はなれ( m). 製ライナは、砂礫層境を除く全区. 上半肩部. た STA.1027+05 付近や鋼製ライ ‑60.0. 20. ナが 100mm 以上に大変形した STA.1027+10〜STA.1027+40 の 約 50m間を除くと、高い。. ‑80.0. 0 上半脚部. ‑100.0. 20day. 9/29/03. ‑20 10/19/03. 11/8/03. V:−沈下、H:+縮み. 切羽が 27m進行した時点でのものであり、. 125 100. (1)STA.1027+10での内空変位の最大は、. 75. 羽通過時に倍加し、断面閉合約 1.5 ヶ月. 天端沈下 V、内空変位H (mm). この計測データから、以下のことが言える。. する。インバート閉合までは単調増加し、切. 1/7/04. 1/27/04. 2/16/04. 3/7/04. 3/27/04. 4/16/04. 図−2 内空変位の経日変化(破砕質 DⅡ区間 STA.1027+10). 計測データは、断面閉合が完了し、上半. 進行する間に、全変位量の約 25%が発生. 12/18/03. 延 べ日 数 (日 ). 6. 計測結果と考察. 上半脚部測線に現われ、上半切羽が 6m. 11/28/03. 後に収束傾向を示す。 (2)変位の最大値は、上半切羽が度々崩 壊した破砕質 DⅡ区間に生じており、上. DⅡ -K-P (破砕質). V天端. V左肩. V 右肩. H上肩. H上脚. HSL. E-K1-P ( 粘土質). V左脚. DⅡ-K-P ( 破砕質). V 右脚. V左SL. E-K1-P ( 粘土質). V右SL. DⅡ-K-P ( 粘土質/層境 ). 50 25 0 -25 -50 -75. -100 -125 -10 -5. 0. 5. 10. 15. 20. 25. 30. 35. 40 45 50 55 60 測点(STA.1027+XX). 65. 70. 75. 80. 85. 90. 95 100 105. 図−3 下り線入山断層破砕帯区間変位分布. 半脚部で 92mm の沈下である。内空変位は、. V天端 H上肩. 上半脚部測線で 86mm の内空側の変位である。変位の発. V左肩 H上脚. V 右肩 HSL. V左脚. V右脚. V左SL. V右SL. DⅡ-K-P. D Ⅱ-B -P. 15. (3)TBM 導坑掘削時に鋼製ライナが変状座屈した粘土質 E 区間の変位量は、上り線掘削時に下り線 TBM 導坑鋼製. 天端沈下V、内空変位H(mm). 生量は、支保剛性の高い E 区間の方が小さい。. ライナが座屈した粘土質 E 区間でのものより多く発生する。 (4)砂礫層との層境を含む粘土質 DⅡ区間では、鉛直 方向変位は 50mm の沈下、内空変位も 50mm の内空側の 変位となり、入山断層破砕帯区間内で最も小さい。. D Ⅱ-K-P. 13 10 8 5 3 0 -3 -5 -8 -10 -13. 補強区間(L=30m) (V:−沈下、H:+縮み). -15 64. 69. (5)先行上り線への掘削影響は、下半 SL 部の内空変 位に大きく現れており、全変位量に対する増分変位量. を示す。吹付けコンクリートで補強した区間の下半 SL 部は、 全沈下量の 20〜30%が上方向に変位する。 7. まとめ. 79. 84. 89. 94 99 104 109 測点(STA.1026+XX). V天端. V 左肩. V右肩. H上肩. H 上脚. HSL. DⅡ-K-P. 0.4 増分比=増分変位/全変位. 端部の一部および下半両 SL 部は、上方に変位する傾向. 74. V 左脚. 114. V右脚. 119. 124. V左SL. 129. 134. V右SL. 0.5. は 10〜30%である。肩部では 6〜20%、上半脚部は 10〜 15%である。鉛直方向には、左側の肩部と上半脚部、天. E-K-P. E-K-P. DⅡ-K-P. DⅡ-B-P. 0.3 0.2 0.1 0.0 -0.1 -0.2 -0.3. 補強区間 (L=30m). -0.4. 先行トンネルの挙動特性を反映させた支保構造仕様で、 双設後行トンネルの力学的安定と必要内空は確保できた。. -0.5. (+ :増加、ー:減 少). 64. 69. 74. 79. 84. 89. 94 99 104 109 測点(STA.1026+XX). 114. 119. 124. 129. 134. 図−4 上り線入山断層破砕帯への掘削影響. 今後は、計測工を継続しながら、数値解析的な評価を加え、双設トンネルの挙動特性としてまとめる予定である。 ‑216‑.
(3)
関連したドキュメント
標準作業書の記載事項 解体自動車の保管の方法 解体自動車の破砕前処理を 行う場合にあっては、解体 自動車の破砕前処理の方法 解体自動車の破砕を行う場
掘削地盤 の履歴 建設汚泥 の性状 掘削土の 性状 作泥材 掘削時の 混入物 処理後物 の安全確 認.. 全量 ㎥ 発生時期 1 箇所あたりの ㎥ 利用時期 利用量 工事前の土地利用:
掘削地盤 の履歴 建設汚泥 の性状 掘削土の 性状 作泥材 掘削時の 混入物 処理後物 の安全確 認.. 全量 ㎥ 発生時期 1 箇所あたりの ㎥ 利用時期 利用量 工事前の土地利用:
1. はじめに 近年,地下空間の重層的な利用が活発化しており,地下 構造物の大深度化が進んでいる.地下空間の構築方法とし
事前の室内配合試験の結果をもとに表 2 の配合量を決定した. 載荷試験では地震によるせん断変形を模擬するため,構造
単純引張強度は一軸圧縮強度の 20%程度であるとい う報告 5) があることから、引張破壊が生じるレベル ではない。また、掘削底面付近で最大せん断応力
を開発した。この施工機械は、高い削孔能力によ り先行造成した改良体とラップさせて削孔し、改
いじめの未然防止、早期発見、早期対応を行います。また、家庭や地域とも協力しながら、学校教育目