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TSST-1応答性ハイブリドーマの樹立とその性状の解析

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Academic year: 2021

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86 Stevens−Johnson様症状を呈し,乾性角結膜炎 (KCS)を発症した40歳男性において, EBウイルス抗 体価中VCAが2,560倍と高値を示した症例を経験し た.この症例について,末梢血,涙液をサンプルとし たPCR法を行ったが,いずれも結果は陰性であった。 一方KCSの治療の一つとして,涙液分泌を促進する と思われるシクロスポリン(CYA)について,その水 性点眼液(0.025%)を使用して正常家兎の涙液分泌能 について実験を行った.実験は8匹の家兎を2群に分 け,1群にはプラセポとCYAの点眼を,他の1群には 1%ピロカルピγとプラセポの点眼を1日3回,1週 間点眼し,1週後の涙液分泌能について検討した.実 験はクロスオーバーさせ二重盲検法で行ったが,CYA 点眼を行った群ではすべて統計学的に有意差をもって 涙液分泌が促進していることが確認された,そのメカ ニズムはCYAのsupressor T細胞に対する刺激効果 とも考えられる. 8.担癌患者におけるNK活性抑制の機序 (第2外科) 冨松 裕明・堀江 良彰・ 三橋

牧・大地哲郎・浜野恭一

(消化器内科)山内 克巳・小幡 裕 一般に担癌患者では免疫能が低下していると言われ ている.細胞性免疫能の低下は,癌の発生,増殖に意 味を持つと思われる.そこで我々は画一患者のNK活 性についての研究を開始した.今回,現在までに得ら れたデータを報告する. まず始めに胃癌,大腸癌,乳癌患者のNK活性を検 討,良性疾患患者および健常人と比較した.有意差検 定等はしていないが,癌患者において明らかにNK活 性が低下している傾向が伺われた. NK活性が抑制される機序を検討するため,ヒト癌 細胞培養株の培養上清がNK活性を抑制するか否か を調べる実験を行なった.結果,リンパ球を培養上清 で培養するとNK活性が明らかに抑制された.また培 養上清を熱処理すると,NK活性の抑制が生じなく なった. 9.網膜神経回路網形成に参与するセロトニン様免 疫反応型アマクリン細胞 (第1生理)日高 聡・橋本 葉子 アメリカナマズ(耐ぬγπ∫勿η6孟伽s)網膜では,抗 serotonin抗体に反応する細胞群は内網状層のdista1 側で樹状突起を広げ,形態学的にhomogenousであ り,網膜上である規則性で分布している.背側網膜で の細胞密度は27cells/mm2で,平均細胞間距離は!46 μmであった,細胞上で入力,出力しているシナプス結 合様式の解析の結果,細胞群では種類と分布は同質で あった.Conventiona1シナプスが一様に分布して入力 し,ribbonシナプスを通してのoff一中円型双極細胞か らの入力が100μmの距離あたり4∼5細胞であり,そ れらの入力シナプスの割合は概ね3:!であった.出 力シナプスはribbonシナプスに連結した様式と,独立 な型との二つの形態を呈し,postsynaptic突起は他の アマクリン細胞のものであった.抗体反応産物が小胞 融合活性を示したシナプス小胞膜の表面にも検出され た.Serotonergicシナプスは他のアマクリン細胞を介 して神経節細胞に作用していると考えられた. 10.HTLV−I associated arthropathy(HAAP)の 成因に関する分子生物学的アプローチ (リウマチ痛風センター) 北島 勲・ 佐藤 和人・中嶋ゆう子・西岡久寿樹

我々はHTLV−1キャリアーに発症する関節炎を

HAAPと呼び新しい疾患概念を提唱している,今回, HAAP 6症例より末梢血,関節液リンパ球のDNAを 抽出し,poiymerase chain reaction(PCR)法を用い てプロウイルスDNAの検出を行った. HTLV−l gag, env領域のプライマーでシグナルが 得られた.さらに,T細胞を除去した培養滑膜細胞か らも強いシグナルが認められた.この塩基配列は HTLV−1と97∼99%の相同性があり, HAAPの原因 ウイルスはHTLV−1であり変異株の可能性は少ない と推定された. 本研究は,in vivoにおいてnon T細胞の滑膜細胞 にHTLV−1が感染しうることを明らかにし, HAAP の病巣形成にHTLV−1が直接関与していることを示 唆する意味があると思われる. 11.TSST・1応答性ハイブリドーマの樹立とその性 状の解析 (微生物・ホ都心研 微生物) 厳. 小烏・今西 健一・ 五十嵐英夫*・内山 竹彦

Toxic shock shydrome toxin・1(TSST−!)は強力 なT細胞マイトジェンであり,イソターロイキンー 2(IL・2)など多種のリンフォカインの産生を誘導する. 我々はT細胞活性化の機序を検討する目的で,TSST・ 1によって活性化されたT細胞のハイブリドーマの確 立を試みた. ①確立したハイブリドーマはすべてにCD4抗原陽 性T細胞ハイブリドーマである.②Tハイブリドー 一1074一

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87 マがアクセサリー細胞の存在下でTSST・!に反応して IL・2を産生する.③TSST−1によるT・・イブリドーマ の活性化はMHCクラスII分子の存在が必須である. ④Paraformaldehydeで固定された細胞もアクセサ リー活性を保持されている.⑤細胞表面上の特異的 TSST−1結合がマウスT除去脾細胞とクラスII陽性細 胞で観察されたが,T細胞やTハイブリドーマでは まったく検出されなかった. 以上の結果より,TSST−1はアクセサリー細胞表面 上のクラスII分子に物理的に直接結合して活性化のシ グナルとしてT細胞に提示されると考えられる.

12.抗OKT3一二次抗体陽性腎移植患者でのBMA

O31投与に関する基礎的検討 (腎臓病総合医療センター外科・泌尿器科) 早坂勇太郎・高橋 公太・寺岡 慧・ 東間 紘・阿岸 鉄三・太田 和夫 Orthoclone OKT3(OKT3と略す)は多くのステロ イド抵抗性拒絶反応を抑制し,その強い免疫治療効果 が評価された.しかし,本剤はヒトに異種抗原性を示 し,丁細胞を強く活性化するマイトジェン作用も報告 されている.このため,抗OKT3一二次抗体産生の症例 では,その治療効果が顕著に減少することもあり,投 与期間や投与回数も限られてくる.今回,治療用 OKT3(CD3/IgG2。)ならびにBMA O31(TcR定常域 に特異的/IgG、b)にFITC蛍光色素を標識し, FACs− canを用いたOKT3−T細胞反応阻害試験より,OKT3 投与患者血清中の抗OKT3一二次抗体の特異性を検討 した.

この結果,BMA O31前処置T細胞ではOKT3の反

応性が低下し,BMA O31によるTcRcappingに伴う CD3分子数の減少が推察された.また抗OKT3一アイ ソタイプニ次抗体陽性の患者血清で,BMA O31の反応 性が低下したことより,IgG2。(OKT3)とIgG2b(BMA O31)サブクラスの類似性も推察された. 13.無症候性キャリアー由来末梢血リンパ球の HBs抗原遺伝子導入細胞に対する細胞障害機能の検 討 (消化器内科) 春田 郁子・鴨川由美子・鈴木 義之・

中村哲夫・孫

野青・石黒典子・ 磯野 悦子・山内 克巳・小幡 裕

我々はHBウイルス関連抗原を表出する細胞に対

するB型慢性肝炎患者(B−CH)末梢血リンパ球の細胞 障害機能を検討し,その末梢血中にHBV関連抗原と

MHCクラス1抗原を同時に認識するキラーT細胞

(CTL)が存在することを報告してきた.今回,無症候 性キャリアー(ASC)末梢血リンパ球のHBs抗原特異 的CTL活性を測定し, B℃HのCTL活性との比較検 討を行った. 方法:(1)標的細胞;Myeloma cell(ARH 77)に 遺伝子導入によりHBs抗原を表出する細胞を作製し 標的細胞とじた(ARH S6).(2)E丘ector細胞;ASC, B・CHの末梢血リンパ球を用いた.(3)測定;51Crを 用いた細胞障害試験でCTL活性を測定した. 結果・考察:ASCのS6に対するCTL活性は(5.6+ 3.4%)でB−CH(22.0+4,8%)に比し有意に低かった. 今回の我々の結果は,肝炎を発症するCHと,発症し

ないASCはともにHBs抗原に対し抗体産生は認め

られないものの,HBs抗原に対するCTLの活性の違 いがあり,HBV感染による肝炎発症にHBs抗原特異 的CTLが重要な役割を果たしていることを示唆して いる. 14.胃癌患者の宿主側要因一特に細胞性免疫能の立 場から一 (第二病院外科) 小川 健治・勝部 隆男・稲葉 俊三・ 渡辺 俊明・矢川 裕一・梶原 哲郎 胃癌患者の宿主側の要因として,細胞性免疫能をと りあげ,治療成績との関連につき検討した.対象は治 癒切除胃癌で,術後,BRM療法としてOK−432を皮内 投与で用いた123症例である.細胞性免疫能のパラメー

ターとしては,末梢血リンパ球のTcell subsets, PHA

幼若化反応,血清IAP値,皮膚反応(PPD, Su−PS) を用い,術前ならびに術前術後のパラメーターの変動 と治療成績についてみた. 1.術前PPD皮膚反応陽性例,血清IAP値陰性例な らびに術後6ヵ月のSu−PS皮膚反応陽性例の治療成 績は良好であった. 2.OK−432を用いたBRM療法を行う場合,とくに Su−PS皮膚反応の術前後の変動を把握することが重 要と考えられる. 15.抗リン脂質抗体症候群妊婦の臨床的検討 (産婦人科) 雨宮 照子・安達 知子・武田 佳彦 (母子総合医療センター) 高木 耕一・中林 正雄・坂元 正一 抗リン脂質抗体症候群妊娠10例について,その臨床 像と抗リン脂質抗体価(ACA)および凝固線溶系動態 一1075一

参照

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