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スウェーデンの臓器移植法草案 一一ヨーロッパの臓器移植法(一)一一

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Academic year: 2021

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資 料

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スウェーデンの臓器移植法草案

││ヨーロッパの臓器移植法 付 ー ー

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61 3 2号(1990 9 ( 1 ) スウェーデンでは、一九七五年に制定された移植法の改正作業が進められていたが、その成果として報告書﹃移植

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倫理的、医 ︿ 3 ﹀ 学的および法的観点﹄が一九八九年に公表され、その中で移植法の改正草案が示された。本稿はその報告書の中で提案された移植 法草案を訳出し、わが国における臓器移植法の議論の素材として提供しようとするものである。 移植法改正草案 第一条この法律は、他人の疾病または傷害の治療のために臓器または他の生物学的組織を生体または死体から摘出する侵襲に適 用 さ れ る 。 第二条特別の理由が存在するときは、社会省は第一条に掲げた目的以外の他の医学的目的での生物学的組織の摘出を認めること が で き る 。 第一段の目的での血液採取、皮膚の移植または他の軽徴な侵襲の問題についてはこの法律は適用されない。 第三条この法律が規定している侵襲は病院で行われなければならない。政府または政府によって指定された機関はこの法律上の 侵襲を他の機関で行うことを許可することができる。 侵襲の問題についての決定は、病院においては医長の、他の機関においては指導監督者によってなされなければならない。その 決定は移植がなされる者の担当の医師によってなされてはならない。

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第3巻2号一一6Z 第四条この法律が規定している侵襲は、それに同意した生きている人からも行うことができる。再生可能でない生物学的組織の 摘出を伴う侵襲は、対象となるレシピエントと親族関係にある者またはそれ以外の特に近い関係にある者にのみおこなうことがで き る 。 侵襲は一八歳以下の者、精神病または他の形式の精神的ハンディキャップに基づき上記の同意ができない者にも、医学的な理由 により移植のために生物学的組織の摘出が必要な場合には、行うことができる。しかしこの侵襲はドナーが対象となるレシピエン トと親族関係にあり、かっそれが再生可能でない生物学的組織の摘出を伴わないという前提の下でのみ認められる。侵襲が認めら れるためにはさらに年少者の場合には、ドナ!の保護者、上述の精神的ハンディキャップを持つ者の場合には、後見人または監督 者がその侵襲に同意したことが必要である。この段で規定されている場合には、加えてその侵襲に関する許可を健康・福祉省から 得なければならない。許可は特別の理由に基づいてのみ認められる。侵襲はドナ l の意思に反してなされてはならない。 本条で規定されている同意は書面でなされなければならない。しかしこのことは血液の採取のための侵襲には妥当しない。 第五条ある者が生物学的組織のドナーとなることを希望している場合には、第三条に基づいて侵襲を決定する権限を持つ医師は、 その者、および必要な場合には、その保護者、後見人または監督者に、侵襲の性質、ならびにその侵襲に含まれる危険に関する情 報を提供しなければならない。第四条に規定されている同意はその医師に与えられなければならない。その場合医師はドナーが与 えられた情報を理解しているかどうかを確認しなければならない。 第六条臓器または他の生物学的組織は、もしその侵襲がその性質上またはドナ I の健康状態に照らして、生命または健康に重大 な障害を加えるおそれのある場合には摘出されてはならない。 第七条この法律に規定されている侵襲は、死者が生前に書面でそれに同意した場合、そのような侵襲に賛成する表示を行なって いた場合または侵襲がその死者の見解に適合したものであることを示す十分な理由が存在する場合には、おこなうことができる。 その死者の態度が不明の場合には、侵襲は、その死者の遺族である配偶者、子供、両親または他のその死者と特に近い関係にあ った者がそれに反対しなかった場合に認められる。しかし侵襲は、上述の近親者が行おうとされている侵襲およびそれを禁止する 権利について告知される前になされてはならない。そのような近親者がいない場合には侵襲は認められない。 第八条(削除﹀ 第九条臓器または他の生物学的組織の摘出は、検視または他の法医学的な検査の必要があり、その侵襲によってそのような検査

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の結果が不明になる場合には、認められない。 第 一

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条死体からの臓器または他の生物学的組織の摘出に関する書面の記録は保管されなければならない。 第一一条第四条第二段による社会省の決定に対しては行政裁判所への異議申し立てによって争うことができる。 第一二条故意にこの法律に違反して侵襲を行った者は、その行為が刑法典において処罰されていない場合には、罰金または六月 までの拘禁刑に処す。 さらに次の者、即ち故意に、 付利得意図での移植目的で臓器または他の生物学的組織を生者または死者から譲り受けまたは買い受けた者、

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同じ利得意図での目的で上述の組織を斡旋した者、 付そのような組織が糾および

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で規定されている譲り受けまたは斡旋の対象であったということを知って、その組織がドナーから 摘出され、またはレシピエントに移植されることに関与した者にも第一段で述べた刑が科される。 現行法と改正草案の対照表 第二条特別の理由が存在するときは、社会省は第一条に 掲げた目的以外の他の医学的目的での生物学的組織の摘出 を認めることができる。 現 行 法 第一条この法律は、他人の疾病または傷害の治療のため に臓器または他の生物学的組織を生体または死体から摘出 する侵襲に適用される。 この法律は、血液採取、皮膚の移植または他の軽徴な侵 襲には適用されない。 改 案 正 草 第一条この法律は、他人の疾病または傷害の治療のために 臓器または他の生物学的組織を生体または死体から摘出する 侵襲に適用される。 第二条特別の理由が存在するときは、社会省は第一条に掲 げた目的以外の他の医学的目的での生物学的組織の摘出を認 めることができる。 第一段の目的での血液採取、皮膚の移植または他の軽徴な

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第3巻2号一一64 第三条この法律が規定している侵襲は病院で行われなけ ればならない。政府または政府によって指定された機関は この法律上の侵襲を他の機関で行うことを許可することが で き る 。 侵襲に関する決定は、病院においては医長の、他の機関 においては指導監督者によってなされなければならない。 その決定は移植がなされる者の担当の医師によってなされ て は な ら な い 。 第四条この法律が規定している侵襲は、それに書面で同 意した生きている人からも行うことができる。 侵襲は一八歳以下の者、精神病、知能発育遅滞または他 の形式の精神異常に基づき上記の同意ができない者にも、 医学的な理由により移植のために生物学的組織の摘出が必 要な場合には、行うことができる。そのような場合には、 その侵襲に関する許可を健康・福祉省から得なければなら ない。健康・福祉省によって許可の問題が決定される前に、 年少者の場合には、ドナ l の保護者、精神傷害の場合には、 後見人または監督者に表明の機会が与えられなければなら ない。許可は特別の理由に基づいてのみ認められる。侵襲 は ド ナ l の意思に反してなされてはならない。 侵襲の問題についてはこの法律は適用されない。 第三条この法律が規定している侵襲は病院で行われなけれ ばならない。政府または政府によって指定された機関はこの 法律上の侵襲を他の機関で行うことを許可することができる。 侵襲の問題についての決定は、病院においては医長の、他 の機関においては指導監督者によってなされなければならな い。その決定は移植がなされる者の担当の医師によってなさ れ て は な ら な い 。 第四条この法律が規定している侵襲は、それに同意した生 きている人からも行うことができる。 再生可能でない生物学的組織の摘出を伴う侵襲は、対象と なるレシピエントと親族関係にある者またはそれ以外の特に 近い関係にある者にのみおこなうことができる。 侵襲は一八歳以下の者、精神病または他の形式の精神的ハ ンディキャップに基づき上記の同意ができない者にも、医学 的な理由によけ移植のために生物学的組織の摘出が必要な場 合には、行うことができる。しかしこの侵襲はドナーが対象 となるレシピエントと親族関係にあり、かっそれが再生可能 でない生物学的組織の摘出を伴わないという前提の下でのみ 認められる。侵襲が認められるためにはさらに年少者の場合 には、ドナ l の保護者、上述の精神的ハンディキャッ。フを持 つ者の場合には、後見人または監督者がその侵襲に同意した ことが必要である。この段で規定されている場合には、加え

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第七条この法律に規定されている侵襲は、死者が生前に 書面でそれに同意した場合には、おこなうことができる。 臓器または他の生物学的組織の死者からの摘出は前記の 同意がない場合には、その死者がそのような侵襲に賛成す る表示を行っていた場合または侵襲がその死者の見解に適 合したものであることを一万す十分な理由が存在する場合に 第七条この法律に規定されている侵襲は、死者が生前に書 面でそれに同意した場合、そのような侵襲に賛成する表示を 行っていた場合または侵襲がその死者の見解に適合したもの であることを示す十分な理由が存在する場合には、おこなう こ と が で き る 。 その死者の態度が不明の場合には、侵襲は、その死者の遺 第六条臓器または他の生物学的組織は、もしその侵襲が その性質上またはドナ!の健康状態に照らして、生命また は健康に重大な障害を加えるおそれのある場合には摘出さ れ て は な ら な い 。 第六条臓器または他の生物学的組織は、もしその侵襲がそ の性質上またはドナ 1 の健康状態に照らして、生命または健 康に重大な障害を加えるおそれのある場合には摘出されては な ら な い 。 第五条ある者が生物学的組織のドナーとなることを希望 している場合には、第三条に基づいて侵襲を決定する権限 を持つ医師は、その者、および必要な場合には、その保護 者、後見人または監督者に、侵襲の性質、ならびにその侵 襲に含まれる危険に関する情報を提供しなければならない。 第四条に規定されている同音山はその医師に与えられなけれ ばならない。その場合医師はドナーが与えられた情報を理 解しているかどうかを確認しなければならない。 第五条ある者が生物学的組織のドナーとなることを希望し ている場合には、第三条に基づいて侵襲を決定する権限を持 つ医師は、その者、および必要な場合には、その保護者、後 見人または監督者に、侵襲の性質、ならびにその侵襲に含ま れる危険に関する情報を提供しなければならない。第四条に 規定されている同意はその医師に与えられなければならない。 その場合医師はドナーが与えられた情報を理解しているかど うかを確認しなければならない。 ド ない。許可は特別の理由に基づいてのみ認められる。侵襲は てその侵襲に開閉する許可を健康・福祉省から得なければなら ナ l の意思に反してなされてはならない。 本条で規定されている同意は書面でなされなければならな い。しかしこのことは血液の採取のための侵襲には妥当しな

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ドナーから摘出され、またはレシピエントに移植されるこ とに関与した者にも第一段で述べた刑が科される。 ( 1 ) 斗 門 出 口 曲 目 ︾ ︼ 恒 三 己 目 。 口 色 白 問 。 口 ( 忌 叶 印 HSO) 。同法の対訳として川口﹁スウェーデンと日本の臓器移植法﹂(奈良法学会雑誌 2 巻 4 号 ) が あ る 。 ( 2 ) 同 イ 釦 口 ω 匂 宮 口 件 古 田 ・ 2 2 r p B o e n g m r 白 D n F ﹃ 笠 宮 ロ 間 同 白 血 唱 。 H a o ♂

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