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中学校保健体育教諭の年齢区分からみた 「スポーツマンシップ」に対する認識と指導について

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(4). 川崎医療福祉学会誌   原  著. 中学校保健体育教諭の年齢区分からみた 「スポーツマンシップ 」に対する認識と指導について 藤原禎子½   橋本昌栄½  藤塚千秋¾  藤原有子¾  米谷正造¿   木村一彦¿. 要     約 中学校保健体育教諭の年齢区分からみた「スポーツマンシップ 」に対する認識と指導について 目的 中学校保健体育教諭の「スポーツマンシップ 」に対する認識と ,体育授業における指導状況を年齢 区分別に明らかにし ,学校体育における指導のあり方について考察することを目的とした . 方法.  校の体育主任を対象とし ,質問紙法調査を郵送法で実施した.   月中旬から  月初旬にかけて実施した .. 全国の中学校から抽出した 年. 結果. ­ 年齢が高い層ほど「スポーツマンシップ 」を重要視しており, 代より

(5) ・ 代が有意に高かった. ­  代より ・ 代は「スポーツマンシップ 」について生徒に説明できるものが有意に多かった . ­

(6)  代より ・ 代は ,授業中に起こるトラブルについての指導が有意に多かった . ­ 全体的に指導することでの効果が認められ ,二つの項目において 代より

(7) ・ 代の効果が有意に 高かった . まとめ 「スポーツマンシップ 」についての指導には ,経験だけでなく「スポーツマンシップ 」への重要性 認識も影響している.若手教諭は「スポーツマンシップ 」に対する重要性認識をもち,授業中の態度. の評価を念頭において指導していくことが必要である.. 緒. 獲得したこれらの態度が習慣化され ,運動の場面だ. 言. けでなく日常生活に生かされる可能性を持っている.. さまざ まなストレスによって児童生徒の心の健康. これは他の教科と比較して運動場面には社会的,道. を乱し ,校内暴力,いじめ,不登校などの問題を引き. 徳的な判断が迫られる数々の要因があり,そこで学. 起こしている.これらへの対応として運動,スポー. 習される内容はそれ以外の問題に関連させることが. ツに期待するところは大きい.文部科学省は平成. できるからである.このスポーツ規範の精神を「ス. 年の中学校学習指導要領改訂  に伴い「体ほぐし運. ポーツマンシップ 」と考えると ,学校教育に於いて. 動」を入れ ,保健分野においてもストレスの解消法. 「スポーツマンシップ 」を身に付けた児童・生徒の育. . としてこの「体ほぐし運動」と関連を図って指導す. 成は重要となる.. るよう定めた .. そこで本研究は多種のスポーツを全ての生徒に指導. 一方,学校教育に体育が必修として入っている理. する中学校の体育教員が「スポーツマンシップ」につ. 由の一つには ,近藤  がいうように体育がフェアプ. いてどのような認識をもち,それを授業の中で指導し. レ イをはじめとするスポーツ規範を修得する場とな. ているかを年齢区分別に明らかにし ,学校体育におけ. りうるからである.そしてその上でスポーツ場面で. る指導のあり方について考察することを目的とした..  川崎医療福祉大学大学院  医療技術研究科  健康体育学専攻   川崎医療福祉大学大学院  医療技術研究科  健康科学専攻    川崎医療福祉大学  医療技術学部  健康体育学科 倉敷市松島   川崎医療福祉大学 (連絡先)藤原禎子   〒   

(8)   

(9)   .

(10)

(11).

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(13) . 藤原禎子・橋本昌栄・藤塚千秋・藤原有子・米谷正造・木村一彦 方. 法. 表. 年齢別割合. 表. 性別の割合.  .調査対象と方法.  年度版」 を使用して系統抽出法により抽出した 校( 全国  

(14) 校の   )の体育主任を対象とし ,「体育に 全国の中学校から「 全国学校総覧. おけるスポーツマンシップの指導」についての自己.  . 記入方式の質問紙法調査を郵送法で実施した..   月初旬にかけて実施した.  部回収し 回収率は

(15)

(16) であった .その うち 有効回答は 部であった .. 年 月中旬から.  .調査内容 調査内容は属性 , 「 スポーツマンシップ 」に対す る認識について ,体育授業における「スポーツマン シップ 」の指導状況について. 項目の質問した ..  .倫理的配慮 川崎医療福祉大学倫理委員会で許可の得られた藤 原  の方法と同様の手法を用いた .すなわち調査に. . あたっては研究目的,調査内容 データの使用方法,. 表. データ廃棄処理法,提出後は撤回できない旨につい. 年齢  区分別割合. ての説明文を同封し ,アンケート冒頭に承諾書をつ け承諾の得られた者のみに回答してもらった ..  .分析 分析には.   

(17) を用い,クロス集. 計と 二乗検定を実施した .. 結. 果.  .対象者の属性. と思いますか . 」 ( ) 「スポーツマンシップについて. . 対象者の属性について年齢別割合 性別を表.  ,. 生徒に十分説明できると思いますか . 」の. つの設. 問をした.これに「とても思う」 「思う」 「ど ちらと. に示す.また年齢別の調査項目分析に用いる年齢区. もいえない」 「思わない」 「全く思わない」の選択肢. 分について表 に示す.. を示して回答を求めた .しかし多くのセルが少数に.

(18). なお全ての項目に性差は認められなかったので , 以下の分析では男女を合わせた年齢区分別に分析し た.. なるため「とても思う」 「 思う」を合わせて新たに 「思う」, 「思わない」 「全く思わない」を合わせて新 たに「思わない」とし , 「ど ちらともいえない」の.

(19). 群とした..  .教師の「スポーツマンシップ」に対する認識状況 教師の「スポーツマンシップ 」に対する認識を明. . らかにするために , ( ) 「学習指導要領,科目体育の. .  .  .  .  .  . ,「学習指導要領 ,科目体育の目標にある 公         . 正 , 協力 , 責任 , 尊重 , 互いの良さを認め合う. 目標にある 公正 , 協力 , 責任 , 尊重 , 互いの. 等の態度は ,スポーツマンシップに当てはまるもの. 良さを認め合う 等の態度は ,スポーツマンシップ. だと思いますか . 」に対する年齢. に当てはまるものだと思いますか . 」 ( ) 「スポーツ. 図 に示す.. . . マンシップはスポーツを実践する場合に ,最も重要.

(20). な価値だと思いますか . 」 ( ) 「体育の授業で生徒に スポーツマンシップを身に付けさせることができる. .

(21) 区分別の結果を. 人( 

(22) 

(23)  )「ど ちらとも いえない」人(  ) 「思わない」 人(   )で 全体として, 「思う」. あった ..

(24)

(25) . 年齢区分別の「スポーツマンシップ 」に対する認識の違いと体育授業における指導状況. 図. 「学習指導要領,科目体育の目標にある 公正 ,協力 ,責任 ,尊重 ,互いの良さを認め合う 等の態度は ,スポー ツマンシップに当てはまるものだと思いますか . 」に対する年齢  区分別の結果. これには年齢区分別に有意な差を認めることがで きなかった.. 結果を図 に示す..

(26) 人(   )「ど ちらとも 「思わない」人( 

(27)  ) いえない」 人(  ) 全体として, 「思う」.  . ,「スポーツマンシップはスポーツを実践する 場合に ,最も重要な価値だと思いますか . 」に対する.

(28).  人(  )「ど ちらとも いえない」人(   ) 「思わない」  人(  ) 年齢 区分別の結果を図 に示す. 全体として , 「思う」. であった ..

(29)  代では, 「思う」

(30) .  )「ど ちらともいえない」 人(

(31)  ) 「思わない」  人(  )であった .

(32) ・ 代では ,「思う」

(33) 人(  

(34)  )「どちらと もいえない」 人(    ) 「思わない」 人(  ) であった. ・ 代では , 「思う」

(35) 人(  ) 「ど ちらともいえない」人(   ) 「思わない」  人 (  )であった . これを年齢 区分別にみると. 人(. 全体でみると年齢が高い層ほど「 スポーツマン.   という傾向が  代と

(36) ・ 代との間に有意な差が. であった ..

(37).   (   ) 「どちらともいえない」人(

(38)  ) 「思わ ない」

(39) 人(  )であった.

(40) ・ 代は「思う」  人(   ) 「どちらともいえない」 人(   ) 「思 わない」人(   )であった. ・ 代は「思う」 人(  )「どちらともいえない」

(41) 人(   ) 「思わない」 人(  )であった 特に  代と  ・ 代との間に有意な差が認められ これを年齢 区分別にみると, 代は「思う」 人. た..  .体育授業における「スポーツマンシップ 」の 指導状況 体育授業における「スポーツマンシップ 」の指導. . 状況を明らかにするため, ( ) 「授業のはじめ(導入). シップ 」が重要であるという. やおわり(まとめ)の時にスポーツマンシップにつ. 認められ ,特に. いて生徒に説明したことがありますか . 」 ( ) 「授業. 認められた.. 中に起こるトラブルや問題をその場で取り上げて生.  .

(42) ,「体育の授業で生徒にスポーツマンシップを. 徒にスポーツマンシップについて指導することはあり ますか. 」の二つの設問をした.また,回答を「よく. 身に付けさせることができると思いますか . 」に対. ある」 「ある」を「ある」 , 「どちらともいえない」 , 「な. する年齢 区分別の結果を図 に示す.. い」 「全くない」を「ない」と.

(43).

(44).

(45) 人( 

(46) 

(47)  )「ど ちらとも 人(   )「思わない」

(48) 人(   ). 全体として , 「思う」 いえない」. であった . これには年齢区分別に有意な差を認めることがで きなかった..  . ,「スポーツマンシップについて生徒に十分説

(49). 明できると思いますか . 」に対する年齢 区分別の.

(50) 段階として比較した.. . ( ) 「授業のはじめ(導入)やおわり(まとめ)の 時にスポーツマンシップについて生徒に説明したこ とがありますか . 」に対する年齢. . 図 に示す..

(51) 区分別の結果を.

(52) 人( 

(53)   )「ど ちらとも いえない」 人(   ) 「ない」 人(  )で 全体として, 「ある」. あった ..

(54)

(55). 藤原禎子・橋本昌栄・藤塚千秋・藤原有子・米谷正造・木村一彦. 図. 「スポーツマンシップはスポーツを実践する場合に,最も重要な価値だと思いますか . 」に対する年齢  区分別の結果. 図. 「体育の授業で生徒にスポーツマンシップを身に付けさせることができると思いますか . 」に対する年齢  区分別の 結果. これには年齢区分別に有意な差を認めることがで きなかった. .   . .指導場面と指導内容. . ( ) 「授業のはじめ(導入)やおわり(まとめ)の 時にスポーツマンシップについて生徒に説明したこ. ( ) 「授業中に起こるトラブルや問題をその場で. とがありますか . 」という設問で「よくある」 「ある」.

(56) 人( 

(57)   )を対象に ,どのような場. 取り上げて生徒にスポーツマンシップについて指導. と回答した. することはありますか . 」に対する年齢 区分別の. 面で指導しているのかを聞いた.場面として「毎時. 結果を図 に示す.. 間ごと」, 「単元ごと」, 「学期ごと」, 「学年始め」, 「特.

(58).

(59) 人( 

(60)  )「ど ちらとも 人(   )「ない」 人( 

(61)  )で. 全体として , 「ある」 いえない」 あった ..

(62)  .  )「ど ちらともいえない」  人(   ) 「 思わない 」  人(  )であった .

(63) ・ 代は 「思う」人( 

(64)  ) 「ど ちらともいえない」 人 ( 

(65)  ) 「思わない」 人(  )であった . ・. 代は「思う」 人(   ) 「どちらともいえない」. 人(  )「思わない」  人(  )であった . 特に  代と  ・ 代との間に有意な差が 認めら これを年齢 区分別にみると , 代は「思う」. 人(. れた..  場面を提示し 回答し

(66) 区分別の結果を図  に示す 「毎時間ごと」 人 ( 「 )単元ごと」人 (  ) 「学期ごと」 人(  ) 「学年始め」人(   ) 「 特に決まっていない」人(  )であった . に決まっていない」,以上の てもらった .年齢. これには年齢区分別に有意な差を認めることができ なかった .. ( ) 「授業中に起こるトラブルや問題をその場で 取り上げて生徒にスポーツマンシップについて指導 することはありますか . 」という設問で「よくする」 「する」と回答した.

(67) 人( 

(68)  )を対象に ,授業中.

(69) 年齢区分別の「スポーツマンシップ 」に対する認識の違いと体育授業における指導状況. 図.

(70) . 「スポーツマンシップについて生徒に十分説明ができると思いますか . 」に対する年齢  区分別の結果. 図. 「授業のはじめ(導入)やおわり(まとめ)の時にスポーツマンシップについて生徒に説明してことがありますか . 」 に対する年齢  区分別の結果. 図. 「授業中に起こるト ラブルや問題をその場で取り上げて生徒にスポーツマンシップについて指導することはあります か. 」に対する年齢  区分別の結果.

(71)

(72) . 図. 藤原禎子・橋本昌栄・藤塚千秋・藤原有子・米谷正造・木村一彦. 授業のはじめ(導入)やおわり(まとめ)の時にスポーツマンシップについて生徒に説明する時の場面の年齢  区分 別の結果. のど のような場面での指導が多いのかを知るため ,. ­ 「ルール違反をした時」­ 「審判に従わない,又 は文句を言った時」­

(73) 「 一生懸命やらなかった時」 ­ 「相手とケンカした時」­ 「仲間割れをした時」 ­ 「負けたチームの態度が悪かった時」­ 「準備や 片付けに協力しなかった時」­  「その他」,以上の  場面を提示し ,当てはまるものを複数回答により回. . 答してもらった .結果は図 に示す. これも年齢区分別に有意な差を認めることはでき なかった .. ­

(74) 「一生懸命やらなかっ た時」 人(

(75)   ),­  「審判に従わない,又は 文句を言った時」人(  ),­  「準備や片付 けに協力しなかった時」 人(  

(76)  ),­  「ルー ­ ル違反をした時」人(

(77)  ),  「仲間割れを した時」

(78) 人(

(79)   ),­. 「負けたチームの態度 が悪かった時」

(80) 人(

(81)

(82)  ),­ 「相手とケンカ  「その他」  人(  ) した時」

(83) 人(   ),­ であった.上位の­

(84) 「一生懸命やらなかった時」,­ 「審判に従わない,又は文句を言った時」,­  「準備 回答の多かったものから. や片付けに協力しなかった時」は ,その他の項目よ りも有意に多かった . さらに, 「その指導によって生徒の意識や行動に良. ­ ­ を尊重する態度」  「審判を尊重する態度」­

(85) 「準 備や片付けに協力する態度」­ 「応援する時の態度」 ­ 「仲間に対する態度」­ 「全力を尽くす態度」­ 「フェアプレ イを行う態度」­  「その他」,以上の  い変化がありましたか」という設問をし , 「相手. つの態度についてそれぞれ回答してもらった .年齢.

(86) 区分別の結果を図  に示す. 全体として­  「相手を尊重する態度」では「思う」

(87) 人(   )「どちらともいえない」

(88) 人(  ).   )であった.­「審判を尊重  人(    )「ど ちらとも いえない」. 人(   ) 「思わない」  人(   ) ­ であった .

(89) 「準備や片付けに協力する態度」では 「 思う」

(90) 人( 

(91)  ) 「ど ちらともいえない」

(92) 人(  ) 「思わない」  人(   )であった.­. 「 応援する時に態度」では「 思う」人(   ) 「どちらともいえない」人(   ) 「思わない」 人(  )であった .­  「仲間に対する態度」では 「思う」

(93) 

(94) 人(  ) 「ど ちらともいえない」 人 ( 

(95)  ) 「思わない」 人(   )であった.­. 「全 力を尽くす態度」では「思う」人(   ) 「ど ちらともいえない」

(96) 人(  ) 「思わない」 人 (  )であった .­  「フェアプレ イを行う態度」 ­ で  )であった .  「その他」では「思う」人 (   ) 「どちらともいえない」  人(   ) 「思わ ない」 人(  )であった .  「相手を尊重する態度」と­ 「仲間に このうち­ 対する態度」において年齢

(97) 区分の間に有意差が認 . 「思わない」 人(. する態度」では「思う」. められた.. ­ 「相手を尊重する態度」では 代「思う」 人   )「ど ちらともいえない」  人(   )「思 わない」  人(  )であった .

(98) ・ 代「思う」 人(   )「ど ちらともいえない」

(99) 人(  ) 「思わない」 人(  )であった. ・ 代「思う」. 人(  )「ど ちらともいえない」

(100) 人(  ) 「思わない」 人(  )であった .特に  代と

(101) ・ 代の間に有意差が認められた . ­ 「 仲間に対する態度」では 代「 思う」 人 ( 

(102)  ) 「どちらともいえない」

(103) 人(  ) 「思わ ない」 人(  )であった.

(104) ・ 代「思う」 人(  ) 「ど ちらともいえない」人(  ) 「思わない」 人(  )であった. ・ 代「思う」 (.

(105) 年齢区分別の「スポーツマンシップ 」に対する認識の違いと体育授業における指導状況. 図.

(106) . 授業中に起こるト ラブルや問題をその場で取り上げてスポーツマンシップについて指導する場合のよく指導する場面. 図. 「その指導によって生徒の意識や行動に良い変化があったと思うか . 」の結果.

(107) . 藤原禎子・橋本昌栄・藤塚千秋・藤原有子・米谷正造・木村一彦.

(108) 人(  )「どちらともいえない」  人( 

(109)  )  )であった.特に 代と

(110) ・ 代の間に有意差が認められた .. 「思わない」 人(. ている.これらの態度は体育の教材であるスポーツ 場面を通して培われるものであることから ,いわゆ る「スポーツマンシップ 」と置き換えても良いと考 える.競技会等運動部活動では「スポーツマンシッ. 考. 察. プ 」という言葉が一般的であり,これを使用するこ とが望まれる..  .学習指導要領に示す態度と 「スポーツマンシップ 」について. . 文部科学省 中学校学習指導要領 「保健体育」科.  .中学校体育教員の「スポーツマンシップ 」の 重要性認識について.

(111). 目「体育」の目標の( )は , 「運動における競争や協 同の経験を通して ,公正な態度や進んで規則を守り. 「スポーツマンシップはスポーツを実践する場合に 最も重要な価値だと思いますか . 」に対して. の. 互いに協力して責任を果たすなど の態度を育てる.. ものが「思う」と回答したように , 「 スポーツマン. また ,健康・安全に留意して運動をすることができ. シップ 」を重要視していることが明らかになった .. る態度を育てる. 」と定めている.そのことについて 中学校学習指導要領解説,保健体育編  によると , 「運動にはそれぞれ独自のルールや欠くことのできな いマナーがあり,運動をフェアに行うためにはこれ. (.  し かし  こ れ は 年 齢 区 分 別に 差が あ る 傾 向    )を 示し 特に 代の ものが

(112) ・ 代と 比. 較して有意に低いことが認められた .学習指導要領 はほぼ.  年ごとに改訂されている .高橋  がいう. らを身に付けておくことが重要であること ,また各. 「運動を通して何かを求める」運動手段論から「運動. 種の運動を通して生徒が身に付けたルールやマナー. を行うこと」を目的とする運動目的論に学習指導要. を守ること勝敗に対する公正な態度などは ,単に運. 領が変換したのは. 年(昭和年)の改訂からで.

(113) 代は ,このときに教員養成期間にある  歳代はこのとき「いわゆる楽しい. 動の場面だけでなく社会生活における望ましい態度. ある. ・. や行動にもつながり,人間形成に役立つものである. 大学生であり,. ことを示している. 」等と解説している.. 体育」を中学生・高校生として自ら学習してきた年.  つの運 動種目の領域と「体育に関する知識」と合わせて  つの領域が示され  これら  つの運動種目の領域に また ,学習指導要領では体育の内容には. ついてはそれぞれ「技能の内容」 「学び方の内容」と ともに「態度の内容」が示されている.そしてこの 「態度の内容」には種目によって「 公正」, 「 協力」, 「責任」, 「尊重」, 「互いの良さを認め合う」等といっ た具体的な態度が示されている.. 齢にあたる.この設問では「最も」という語句を入 れているが ,ここに各教諭がそれまで学んできた教 育の違いが認識に影響を与えたことは推察できる. また ,このことは「スポーツマンシップについて. . 生徒に十分説明できると思いますか . 」に於いて ,.  ,

(114) ・ 代  , 代 と全体と  の有意水準で年齢が高いほど「思う」が多 いこと ,さらに 代以上と 代の間に差がみられた 代以上. して. この中には「スポーツマンシップ 」という言葉の. ことからも解る. 「保健体育」  は高等学校の教科書. 明記はない.今回の調査では中学校保健体育教諭は. であるが「スポーツは一定のルールやマナーを忠実. 学習指導要領の示すスポーツ場面で培われる態度に. に守って行われるべきことを忘れてはならない.競. 対して ,これは「スポーツマンシップ 」と同じであ. 技のマナーは相手に対してだけでなく,当然自己の. るとするものは「とても思う」. チームに対しても求められるものである・・・」と記. う」. 載され ,さらにわざの最高度の発揮,正々堂々とた. 人(  )「思  人(

(115)  )であり,これを合わせて

(116) 

(117) に. 上った . ところで著者ら  が先に調査した某高校. たかう,互いに友人として尊敬する態度などの語句. の生徒の場合「スポーツマンシップ 」という言葉自. が続いている.これは現行学習指導要領の解説の文. 体はよく知っているが ,それを具体的に説明できる. 章よりも「スポーツマンシップ 」を著す文章となっ. 生徒は少なく,また ,運動部活動はともかく体育授. ていた .これに対し. 業によって「スポーツマンシップ 」を学んだと認識 している生徒は少数であった .また著者ら  は某県 の高校生を対象とした調査に「公正,協力,責任など. 年改訂学習指導要領準拠の. 「最新保健体育」  にはこれらの語句は全く入って いない.. 現行の学習指導要領の中でも「学習の学び方」す. の態度」を体育授業時に約 割の生徒が意識してい.   つの調査の生徒の認識の. なわち工夫の大切さとともに「態度の育成」も重要. ることを認めた .これら. であることは示されており,その大切さはいうまで. 差は学校体育の中では態度の内容を「スポーツマン. もない. 「 スポーツマンシップ 」に対しての認識を. シップ 」と関連させて指導していないことを示唆し. 高め ,生徒に対して十分な説明とその場その場でこ.

(118) . 年齢区分別の「スポーツマンシップ 」に対する認識の違いと体育授業における指導状況 の点に関しても生徒に工夫させることが望まれる. ただし高橋  は ,この学習指導要領の改訂はそれ. 注意に対する効果は全ての項目で.  を超えてお. り,注意をすると効果があることがわかった .この. 

(119) ・ 代以降の層が効. までの運動手段論によって生徒に運動好きの体育嫌. 中で「相手を尊重する態度」 「仲間に対する態度」. いを生み,生涯体育への移行を妨げるという反省か. については , 代と比較して. ら変換されたと指摘している. 「 スポーツマンシッ. 果を認めていた.. . プ 」を身に付けることが運動をより楽しく,喜びを. スポーツマンシップの原点は ,金子  によれば. 持って行えることを生徒に理解させる指導の工夫が. 一言では「尊重」にあると言われるが ,年齢区分の. いる.そのことは教育基本法に示される全人格形成. 高い層にこの意識が強く声かけやタイミングに違い. に寄与する体育という概念と決して矛盾しない.. が出て効果が表れたと考えられる. 「中学校保健体育指導資料」 も指摘するように.  .体育授業における「スポーツマンシップ 」の. 授業の展開の中で学習活動のねらいと形式的評価は. 指導状況. 表裏の関係にある.この点「 スポーツマンシップ 」. まず ,各授業のはじめとおわりに「スポーツマン. についてその都度指導が行えるのは経験や熟練度ば. シップ 」に関わることを指導しているかをみた . 「授業のはじめ(導入)やおわり(まとめ)の時. かりでなく前項で述べたように「スポーツマンシッ プ 」の重要性の認識をもち,授業中の態度の評価が念. にスポーツマンシップについて生徒に説明したこと. 頭になければ指摘を多くすることはできない.翻っ. がありますか . 」の回答に世代間の有意差は認めら. て考えると経験は「スポーツマンシップ 」の重要性. れなかったが ,全体では「する」が. を認識させるようになるとも考えられるがここでは. 

(120)  であった.. 生徒が全員集合したときにその日の態度に関する学. 結論を出すことはできない.. びの重点目標も,技能のねらい,学びのねらいと同. いずれにしても今後の体育授業をよくするために. 時に説明することは観点別評価の意味からも必要な. は「スポーツマンシップ 」について教諭自らが十分. ことである.. 説明ができ その重要性を認識した上で生徒に接する. また,授業のなか(展開)でおこる「体育授業時,. . ことが大切になる.そして前述したように「スポー. . ゲームなどの最中におこるトラブルや問題をその場. ツマンシップ 」の獲得が運動をより楽し く 喜びを. で取り上げてスポーツマンシップについて指導する. 持って行えることを生徒に認識させる授業の展開が. ことはありますか . 」では全体で. 必要である.. 

(121) が行ってい た .これには年齢区分別全体として  水準の有意 差を認めた .すなわち 代以上は   ,

(122) ・ 代 は 

(123)  , 代は. であった . よく指導する場面として「一生懸命やらなかった. これまでは「スポーツマンシップ 」という言葉は よく知られているがきちんと説明されてこなかった. そのため選手宣誓等ではよく使われるが ,どこか飾 りのような ,実社会においては置いてきぼりになっ.

(124)  「審判に従わない,又は文句を言った時」 「準備や片付けに協力しなかった時」 

(125) 等. は競技スポーツをしている人だけではなく,スポー. が他の場面より有意に多かった .このように問題等. ツをする誰もが持つべき,とても身近なものである.. 時」. ているもののように感じる. 「スポーツマンシップ 」. の発生場面に於いて年齢区分の高い層の方がその都. 相手を尊重すること ,ルールを守ること等が ,自然. 度指導していることが認められた. にできる人間の育成の為に ,誰もが受講する学校体. . 前項で示し た教諭が学んできた「 スポーツマン シップ 」による認識の差がなせる技とも考えられる. . 育において「スポーツマンシップ 」を身につけさせ ることは大変意義のあることである.. が 高橋ら  が「熟練教師と一般教師では ,熟練教 師の方が生徒の発言や疑問に耳を傾ける傾向にあり,. ま と. 賞賛が多く見られ全体として肯定的に関わっており, 個々の児童により積極的に働きかける傾向がある」 というように経験が関わっている可能性もある.. . . さらにそのような指導が年間計画 単元計画 本時 案のどの時期に行うかを設問として上げたが , 「特に.  , 「単元ごと」であり,. 決まっていない」. 年齢区分間に有意な差は認められなかった.これも 定期的に行うというよりも授業の中で発生する生徒 の行動にその都度行っていることが読み取れる.. め. 中学校保健体育教諭の「スポーツマンシップ 」に 対する認識と ,体育授業における指導状況を年齢区 分別に明らかにし ,学校体育における指導のあり方 について考察することを目的とした ..   

(126) 校の   )の体育主任を対象とし ,. 全国の中学校から系統抽出法により抽出した 校(全国. 自己記入方式の質問紙法調査を郵送法で実施した ..  年  月中旬から  月初旬にかけ て 実施し た ..

(127) . 藤原禎子・橋本昌栄・藤塚千秋・藤原有子・米谷正造・木村一彦.  部回収し 回収率は

(128)

(129) であった .その うち有 効回答は 部であった .結果は次の通りである. ­ 年齢が高い層ほど「スポーツマンシップ 」を重用 視しており,特に  代より

(130) ・ 代が有意に高かっ  「スポーツマンシップ 」について生徒に説明 た .­ できるものは  代より ・ 代が有意に多かった . ­

(131) 授業中に起こるトラブルについての指導は 代よ り ・ 代が有意に多かった .­ 全ての項目におい. て指導に対する効果が認められ ,二つの項目におい ては.  代よりも

(132) ・ 代の効果が有意に高かった .. 「スポーツマンシップ 」についての指導には ,経 験ばかりでなく「スポーツマンシップ 」の重要性認 識も影響している.若手教諭は「スポーツマンシッ プ 」に対する重要性認識をもち,授業中の態度の評 価を念頭において指導していくことが必要である.. 文       献.  )文部科学省:中学校学習指導要領.改訂版,国立印刷局,東京, , .  )近藤良亨:第  部   体育とフェアプレ イ.友添秀則,岡出美則編,教養としての体育原理,初版,大修館書店,東京,  , .  )全国学校データ研究所:全国学校総覧. 年度版,株式会社原書房,東京,   , .  )藤原有子,橋本昌栄,藤原禎子,米谷正造,木村一彦:小学校教諭の水泳経験と児童・生徒への月経時の水泳に対する 指導について.岡山体育学会・日本体育学会岡山支部研究発表会年度春季大会号,  , .. )文部科学省:中学校学習指導要領解説  

(133) 保健体育編

(134) .一部補訂  版,東山書房,京都, , . )藤原禎子,橋本昌栄,藤塚千秋,藤原有子,米谷正造,木村一彦:某高校生徒の「スポーツマンシップ 」についての認識 状況.岡山体育学会・日本体育学会岡山支部研究発表会年度秋季大会号,  , ..  )藤原禎子,橋本昌栄,藤塚千秋,藤原有子,米谷正造,木村一彦:高等学校学習指導要領,科目体育の内容に示される 「態度の内容」に関する検討.川崎医療福祉学会誌, (  ),  , ..  )高橋健夫:第  章  体育科の目的・目標論.竹田清彦,高橋健夫,岡出美則編著,体育科教育学の探求

(135) 体育授業づく りの基礎理論,初版,大修館書店,東京, ,  .. )浅野均一,佐々木吉蔵:保健体育.改訂版,一橋出版株式会社,東京,  ,  .  )大木昭一郎:最新保健体育.初版,一橋出版株式会社,東京,  .  )高橋健夫,岡澤祥訓,中井隆司,芳本真:体育授業における教師行動に関する研究  

(136) 教師行動の構造と児童の授業評 (  ),  ,  . 価との関係

(137) .体育学研究,.  )金子藤吉:新体育学大系   コーチのためにスポーツモラル .セット版,逍遥書院,東京,  .  )文部省:中学校保健体育指導資料

(138) 指導計画の作成と学習指導の工夫.第  刷,東山書房,京都,  , . (平成年月日受理).

(139) 年齢区分別の「スポーツマンシップ 」に対する認識の違いと体育授業における指導状況.

(140).    

(141) 

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(143)          

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(149)    ,#> +7 793 %3*7 E70  (0  1.

(150)

図  「学習指導要領,科目体育の目標にある  公正  ,  協力  ,  責任  ,  尊重  ,  互いの良さを認め合う  等の態度は ,スポー ツマンシップに当てはまるものだと思いますか . 」に対する年齢  区分別の結果 これには年齢区分別に有意な差を認めることがで きなかった.  .  , 「スポーツマンシップはスポーツを実践する 場合に ,最も重要な価値だと思いますか . 」に対する 年齢  区分別の結果を図  に示す. 全体として , 「思う」 人(  ) 「ど ちらとも いえない」  人(
図  「スポーツマンシップはスポーツを実践する場合に,最も重要な価値だと思いますか . 」に対する年齢  区分別の結果 図  「体育の授業で生徒にスポーツマンシップを身に付けさせることができると思いますか . 」に対する年齢  区分別の 結果 これには年齢区分別に有意な差を認めることがで きなかった  (  ) 「授業中に起こるトラブルや問題をその場で 取り上げて生徒にスポーツマンシップについて指導 することはありますか . 」に対する年齢  区分別の 結果を図  に示す. 全体として , 「ある」  人(
図  「授業中に起こるト ラブルや問題をその場で取り上げて生徒にスポーツマンシップについて指導することはあります か . 」に対する年齢  区分別の結果
図  授業中に起こるト ラブルや問題をその場で取り上げてスポーツマンシップについて指導する場合のよく指導する場面

参照

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