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会社設立について

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2006-IAD

食産国際化

6

平成

18 年度 食品産業国際化可能性調査

外食産業のタイ国進出関連情報

2007 年 3 月

日本貿易振興機構(ジェトロ)

産業技術・農水産部

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【免責事項】

ジェトロは、本報告書の記載内容に関して生じた直接的、間接的、派生的、特別の、付随的、あ るいは懲罰的損害および利益の損失については、それが契約、不法行為、無過失責任、あるいは その他の原因に基づき生じたか否かにかかわらず、一切の責任を負いません。これは、たとえ、 ジェトロがかかる損害の可能性を知らされていても同様とします。

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はじめに 近年の世界的な日本食人気をきっかけに、日本食を文化として紹介するイベントの開催や、 各国の食品関連展示会で日本産品ブースを設置、また世界の市場視察や関係先への売込みな ど、関連省庁や日本各地の自治体、業界関係者あるいは企業が単独で積極的に日本食市場の 開拓に取組んでいる。このような広報宣伝活動が行われる中、欠かせないのが進出先の法規 制や市場参入のための商習慣などの情報収集であり、既に進出している企業などからの体験 に基づく現地事情の把握である。 この報告書は、ジェトロ・バンコクセンターが担当し、日本の外食産業がタイへ進出する ための情報をとりまとめたものである。飲食店舗設置と営業に関係する法令と手続き、日本 から食品を輸入する際に関係する規制状況を整理した。併せて、これまでの調査や情報収集 による蓄積をもとに、タイの外食産業の概況や日本料理店の食材の仕入れ状況を紹介してい るので、日本食材の輸出のための情報としても利用可能である。 情報のとりまとめに当っては、バンコクを中心にタイで営業している日本料理店の皆様に、 本報告書の趣旨をご理解いただき経験に基づく貴重なお話をおうかがいすることができた。 ご協力に感謝申し上げるとともに、今後のご発展を心より願いたい。 本報告がタイへ進出を計画する方々のお役に立てば幸いである。 2007 年 3 月 日本貿易振興機構(ジェトロ) 産業技術・農水産部

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目 次 1.飲食業の会社設立について ··· 1 2.飲食店舗の設置・営業に関する事項 ··· 4 (1)飲食店舗の設置のためのプロセス... 4 (2)会社設立の手続き ... 5 (3)税について ... 10 (4)飲食業の手続き ... 15 (5)労務関係 ... 36 (6)店舗の設置 ... 52 (7)その他 ... 56 3.食材の仕入れ ··· 62 (1)日本料理店等の飲食業者による食材の仕入れの概要... 62 (2)分野別の食材仕入れの実態... 62 (3)日本からの食材の輸入に関する課題や要望... 74 (4)主要な食材の産業動向 ... 75 (5)貿易制度上の輸入制限品目... 77 (6)食品の輸入許可 ... 78 4.知的財産権 ··· 94 (1)商標権 ... 94 (2)著作権及び意匠権 ... 95 (3)営業機密保護 ... 96 5.外食産業について ··· 98 (1)外食産業の概況 ... 98 (2)消費者事情 ... 101 (3)日本料理店事情 ... 105 別添1:申請書類等 ...112 別添2:バンコク内の主要な商業施設 ... 149 別添3:飲食業の開業に係る主要関係機関 ... 153 別添4:タイの主な日本食品輸入・卸業者リスト... 158 別添5:日本食レストランの調査に関するアンケート... 159 別添6:「日本料理店開店のためのセミナー」の概要... 167 別添7:フードコートレストランの日本食レストランリスト...172 別添8:タイの日本食レストラン等リスト ... 173 (注)本報告書に掲載されいてる URL は、2007 年 3 月時点のものであり、予告なく変更され る可能性がある。

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1.飲食業の会社設立について タイにおいて、外国人が飲食業を開業する場合、飲食業は外国人事業法が規定するカテゴ リー3 の (19)項「食品・飲料の販売」に該当し、原則的に外国人が事業することが禁止され ているが、外国人事業委員会の承認を得て、商務省商業登記局長の許可を取得すれば外国人 名義で開業できる。しかし、こうした規定に基づいて事業許可を申請することは可能である が、これまでに(2006 年 10 月時点)米国人を除く外国人(自然人または法人)が認可され た事例はなく1、事実上、外国人が外国人名義(外資マジョリティー)で飲食業を開業するこ とは困難である。 そのため、外国人がタイで飲食店舗を開設するにあたっては、次のどちらかの形態をとる こととなる。

1

米国とタイは 1966 年にタイ米友好条約(USA - Thailand Treaty of Amity and Economic Relation)を締結してお り、両国民はある分野(金融、通信、土地購入など)を除き、相手国の外国人事業規制法による規制を受け ないため、米国民はタイ人と同様の待遇を受けることができる。この条項はWTOコミットメントに抵触し ていると指摘されているが、これまで両国は期限の再延期を続けている。 外国人事業法について 外国人事業法において「外国人」とは、以下の者をいう。①タイ国籍を有しない自然人、②タイ国 籍で登記されていない法人、③タイ国で登記されている以下の性格を有する法人a)その資本の半 b)執行パートナーまたは管理者として①を擁す る有限パートナーシップまたは登記済みの普通パートナーシップ、④タイ国で登記されている法人 で、その資本の半分以上を①②または③が所有する法人、または資本合計の半分以上が①②または ③によって出資されている法人 また外国人事業法では、外国人に対してその従事を禁止または規制する事業を列挙しており、そ の規制業種は、次のとおり区分されている。(カテゴリー1)それぞれ特別な理由により外国人が従 事することが認められていない事業。例えば新聞・放送事業、農業、骨董品取引、仏像製造、土地 売買など。(カテゴリー2)国家の安全保障に関わる事業、芸術・文化、伝統、民芸または自然資源・ 環境への影響が考慮される事業。例えば武器製造、国内輸送、タイ美術品・民芸品等の販売、採石 など。(カテゴリー3)外国人事業との競合体制がタイ国民によって未だ整備されていない事業。例え ば法律・会計業務、小規模の小売業・卸売業、広告業など。カテゴリー1はいかなる理由でも外国 人の事業が禁止されている業種、カテゴリー2は内閣の承認を得て大臣が認可した場合に認められ る業種、カテゴリー3は委員会の承認を得て局長が認可した場合に認めれらる業種。飲食業はカテ 分以上を①または②によって出資されている法人、 ゴリー3に分類されている。 なお、外国人事業法については、2007 年 1 月 9 日の閣議において、同法の改正法案を承認してお り、この改正によって「外国人」の定義が拡大され、上述の「①または②に基づく者が法律もしくは定 款または合意に基づき、その法人の全議決権の過半を有する法人」も「外国人」とみなし、規制の対象 となる。そのため、規制業種(カテゴリー1∼3)を営む既存の法人がこれに該当する場合、施行後 1 年以内に商務省事業開発局に届出をする必要があり、さらにカテゴリー1または 2 の規制業種に ついては2 年の猶予期間内に議決権の是正をしなければならない。ただし、飲食業を含むカテゴリ ー3 の規制業種については該当していても届出のみすれば事業の継続が認められることとなってい る。そのほか、同法の改正案では罰則規定も改正されており、違反した者の罰金額が従来の5 倍に 引き上げられ(10 万バーツ∼50 万バーツを 50 万バーツ∼100 万バーツに引き上げなど)、既存の対象「外 国人」(法改正以前からの違反者)については法改正施行後に90 日以内に届け、1 年以内に修正手 続きを取れば良いことになっている。また、規制事業のカテゴリー3 の種類についても見直されて いるが、飲食業については引き続きカテゴリー3 に分類されている。 同法の改正法案の成立については閣議承認後に内閣法制委員会に送付され、さらに立法議会で議 会審議されるため、成立までにはさらに3、4 ヶ月を要する見込みである。

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1)タイ人(自然人または法人)のパートナーと合弁の会社(非公開株式会社)を設立す る。ただし外国人の出資比率は 49%以下、発起人(7 名以上)の過半数はタイ人(自然 人)でなければならない。この条件を満たせば、外国人であっても(労働許可取得は必要 であるが)会社の代表取締役として就任することが可能である。この会社設立による事業 形態が、外国人が飲食店舗を開設するにあたって最も一般的で確実な方法であると言える。 2) タイ人のパートナーと共同で会社登記によらない個人事業で運営する。一般にはタイ人 の知人、親類、配偶者などの縁故者が名義上の事業主となり、この事業主の下で就労する こととなる。ただし外国人が個人的な出資やノウハウの伝授を超えて、経営に携わったり、 料理人としての職責を行った場合、たとえ手伝いや給与を得ていないとしても不法就労と いう違法性は免れないため、係る個人事業主の下で労働許可の取得が必要である。(労働 許可の発給条件は会社設立の場合と異なる) 上記のようにタイ人とパートナーを組んで合弁で会社または個人事業としての形態をとる か決定する必要があるが、そのほかタイで飲食業を開業する場合、日本と同様に監督庁(バ ンコクの場合、各区役所、県の場合は所在の市町役場)に商業登録(個人事業のみ)及び飲 食業営業許可を取得する必要がある。また状況に応じて看板税の支払い申請、パプ・娯楽施 設を含む場合は警察に娯楽施設営業許可、アルコール類・タバコを販売する場合は財務省物 品税局から許可などを取得する必要がある。 会社か個人事業か 前述でも触れたように、外国人がタイで飲食業を開業する場合、信頼できるタイ人をパー トナーとして合弁で会社(外資 49%以下)を設立するのが一般的であるが、中には、タイ 国籍の友人、親類、配偶者を名義上の個人事業主として会社登記せずに飲食店を開業してい る場合も見られる。特に飲食店の規模が零細でかつ家族的な運営で、職責や利益配分が双方 で明確になっている場合に多く見受けられる。なお、タイ人が飲食業を開業する場合、まず は会社登記をせずに個人事業として開業し、事業が軌道に乗ってから会社形態に変更する場 合が多いように見受けられる。 個人事業(タイ人が事業主となる): 1. 外国人の労働許可発給条件が会社の場合と異なり、労働許可の発給が不確実な場 合が多い。2004 年 10 月 8 日に施行の「外国人の就労許可審査の原則についての雇 用局規則」での個人事業主の下での就労許可条件は次のとおりとなっている。1) 個人事業に係る過去 1 年間もしくはその年の営業収入が 70 万バーツ以上を有する使 用者のもとで就労する外国人は、収入 70 万バーツにつき一人許可する。ただし 3 人 までを上限とする。2)過去 1 年間の所得税納税額 5 万バーツ以上ある使用者のも とで就労する外国人は、納税額 5 万バーツにつき一人許可する。ただし 3 人までを 上限とする。3)タイ人を 4 人以上雇用している使用者のもとで就労する外国人 は、タイ人 4 人につき一人許可する。ただし 3 人までを上限とする。 以上の基準はタイ人と合法的に婚姻し、夫婦関係を公開している外国人について 半額となる。なお、これらの条件に合致していても、タイ人ができない技術を使 用する、もしくは国内労働市場の需要を十分に満たしていない仕事に就労する場 合のみであり、そうでない場合は発給されない。 2. 会社設立にかかわる手続きの煩雑さがない。一人以上から開業できる。商業登録 申請のみ。(バンコクの場合は各区役所、他県の場合は各市町役場で商業登録申 請を提出するのみ)

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3. 月別または年次の会計報告(特に付加価値税 VAT 計算の月次報告)義務がない。 従業員の社会保険への加入手続きは会社の場合と異なる。 4. 売り上げに付加価値税(7%)を課す必要がない。但し年間売り上げ収入が 180 万 バーツ以下の場合。(180 万バーツを超えた場合は付加価値税登録をしなければなら ない。) 5. 売り上げ収入は事業主個人の所得税で対応できる。(年に 1 回の確定申告で対応 できる。)但し会社で認められる各種税控除の恩典が得られなかったり、収入額 によっては所得税率よりも法人税率の方が低い場合がある。また個人事業の場合、 収入や利益等の配分が不明瞭になりやすい。 6. 優秀な人材を採用することが難しい。(家族労働や縁故による採用のため、すべ て個人間契約となり、外部の人材を採用しにくい) 7. 会社が領収書を発行することができるため、企業との取引や、飲食店や販売店の 場合のカード決済が可能となる。 以上のように外国人においても、信頼できるタイ人パートナーがいれば、会社設立登記に よらない飲食店舗の開業に参画できるが、当外国人の就労が認められない場合もあることや、 法人運営での税控除などのメリットを享受できない場合もあり、不確実的な要素が多く、ま た自ずと小規模な家族的運営にならざるを得ない。そのためタイにおいて飲食業を開業する 場合においては、例外的な場合を除いて非公開株式会社の設立による飲食業の経営が望まし い。

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2.飲食店舗の設置・営業に関する事項 (1)飲食店舗の設置のためのプロセス タイにおいて会社設立から飲食店を開業するまでのプロセスは概ね次のとおりとなる。 会社名予約 基本定款登記 資本金払込 最終登記 設立登記完了 飲食業営業許可申請 担当官による衛生検査 代行業者の選定 法人税・VAT 登録 労働許可取得 銀行口座正式開設 資材購入等開店準備 区役所での商業登録 (法人の場合は任意) 会社設立 飲食店開業 調理師・従業員の募集 事務所物件及び店舗物件の選定 (通常、設立登記完了前に手付支払契 約、登記完了後に賃貸契約を結ぶ) 店舗施工 採用・労務手続き 教育・研修 アルコール酒類・ タバコ販売許可申請 (必要な場合) 「健康を害する活動」 許可申請 (必要な場合) 娯楽施設設立 許可申請 (必要な場合) 通関者登録の取得 (「輸入者」として直接、資 材・食品を輸入する場合) 食品輸入許可の申請・取得 (「輸入者」として直接、食品 を輸入する場合) 賃貸契約 事務所・店舗物件 従業員の採用・研修 資本金払込口座開設 設立発起人総会

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(2)会社設立の手続き 会社の種類

タイで登記可能な商業を目的とした会社法人は以下の4種類である。 1) 登記済普通パートナーシップ(Registered Ordinary Partnership)

社員は全て無限責任

2) 有限パートナーシップ(Limited Partnership) 無限責任社員と有限責任社員

3) 非公開株式会社(Limited Company)

株主は全て有限責任、株式の公開発行はできない。 4) 公開株式会社(Public Company Limited)

株主は全て有限責任、株式は一般大衆に向けてタイ国証券市場を通じて公募される。 このうち、3)の非公開株式会社が最も一般的であり、外資系の進出企業や外国籍の個人は ほとんどが非公開株式会社である。 設立事務代行業者の選定 会社設立及び飲食業に関連する法的手続きについては、様々な提出書類が必要であり、ま たタイ語記載の申請書類がほとんどであるため、専門家のいる現地の代行業者やタイ人パー トナーの協力の下で作業を進めていくことが一般的である。特に会社設立登記や労働許可取 得については書類の不備、記入ミスだけで再手続きを要したり、審査に合格しなかったり却 下されたりするため、自前で作業をすることはかなり無理がある。 バンコク内でも会社設立、労働許可書申請、飲食業営業許可申請の手続きを代行してもら える経験豊富な日系の代行業者が多数あり、こうした業者に相談し、手続きを依頼すること も一つの選択肢と考えたほうがよいだろう。なお日系業者の中には具体的な手続きの情報を 各社ウェブサイトでも提供しているところがあり、事業開始にあたってこうした情報も予備 知識として入手しておくことも必要である。 株式会社(非公開株式会社)の設立の手続き 非公開株式会社は民商法典に基づき設立され、通常、会社設立登記は、提出すべきデー タ・資料を準備、提出できれば、概ね 1 ヶ月から 1 ヵ月半程度でできる。通常、会社設立手 続きは、次の 4 ステップからなる。 ① 商号予約 会社名(商号)を決定し、商務省登記局にその予約申請を行なう。類似商号がなく、予約許 可が出れば、その商号を用いて会社登記ができる。第一候補、第二候補及び第三候補までの 候補名を準備して申請することが多い。またタイ商務省ビジネス開発局のウェブサイト (http://www.dbd.go.th/regis/index.phtml)に商号予約ページ(タイ語)があり、同ウェ ブサイトでも照会は可能である。(但し所要時間2∼3営業日)これらの予約は 30 日間有 効であり、30 日以内に基本定款の登記をしなければならない。30 日を過ぎると、商号予約 は無効となる。なお、商号は飲食店舗の名称と必ずしも一致させる必要はない。また商号予 約が完了した時点で社印(カンバニーシール)を作成し、最終登記の時点でこの社印も登録す る必要がある。タイにおいても法的な書類を作成する際に代表者の署名と社印の押印を求め られる。社印のデザインについては様式は問われないが通常は社名(英語名またはタイ語 名)のフルネームのみ、または標章(ロゴ)を追加したもので円形または楕円形のものが多 い。

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②基本定款の登記 「基本定款の登記」とは、以下の事項を登記する作業である。 1) 社名(商号) 2) 登記資本、株式数及び一株当たりの額面金額 3) 会社の目的 4) 発起人氏名、住所、職業、年齢、国籍、持ち株数 5) 本社所在地(県のみ記載) 6) 基本定款登記料の支払い 定款に当たっての留意点は以下のとおりである。 1) 社名(商号):前記①において商号予約がなされたものを登記する。 2) 登記資本、株式数及び1株当たり額面金額:1 株当たりの額面金額は、法律上最低 5 バ ーツである。このため法律上は会社の最低資本金は 35 バーツ(最低株単価 5 バーツ×最低株 主数 7 人)でも会社設立は可能である。しかし通常は額面 100 バーツ、1,000 バーツが多く、 登記資本金額については会社設立後の日本人の労働許可取得を考慮して、決定しておく 必要がある。現在のところ、外国人1人の労働許可取得には払込資本金額が最低 200 万 バーツは必要であるため、最初の登記の段階で少なくとも 200 万バーツ以上の登記資本金額 にしておくのが望ましい。(設立時には、登記資本金額の 4 分の 1 の額で会社は登記で きるが、外国人の労働許可発給条件を満たすためには、最終的には 200 万バーツ以上の払 込みをしなければならない。) 3) 発起人氏名、住所、職業、年齢、国籍、持株数: タイでは外国人事業規制法により飲食業などサービス業の場合、外資が全体の 49%以下 ではなければならない。また発起人は個人のみで 7 人以上が必要であり、一株以上の株 主とならなければならず、さらに発起人のうち過半数はタイ人でなければならない。つ まり日本及びタイの法人は株主にはなれるが、発起人にはなれないため法人を除いて7 人の個人(うち 4 人はタイ人)は最低必要である。通常、便宜のため、タイ人(公認会 計士や設立業務代行者)1 名を入れるケースが多い。また株主の出資構成はタイ人(個人 または法人)名義の出資を合計 51%以上としておく必要がある。なお、発起人について は名義登録で必要なものとして登記申請用紙への署名及び ID カードの写しのみである が、株主(出資者)については 2006 年 8 月以降、名目的な名義借用の防止を目的に株 主が単なる名義だけでなく、実際に余裕のある資金から自らで出資したことを示す証拠 書類を提出することが求められている。 タイでの法人登記制度変更∼ 法人設立時の「名義貸し」を監視 脱法行為の取締り強化へ 商務省事業開発局は 2006 年 7 月 20 日、外国人株主を有する企業を設立登記する際の提出書類 を変更する内容の布告を発令した。同布告は 2006 年 8 月 15 日から施行されている。外国人事業 規制法の脱法行為に当たる「名義借り」行為に対する規制強化が狙いである。 <銀行口座残高証明書などの提出を義務づけ> この布告により、以下の 2 種類の法人を設立登記する場合を対象に、タイ人株主に対して 6 ヶ 月に遡って銀行預金通帳または銀行ステートメントの写し、株主の資金ポジションを示す銀行保 証、出資金の出所を示す証拠の提出を義務づけている。 1. 登録資本の 40%以上 50%未満を外国人株主が所有する非公開会社を設立する場合 2. 40%未満であっても外国人が代表権を有する場合 <名義借り行為を規制> タイでは、外国人事業規制法に定められた業種(サービス業など)に関しては、外国人資本の

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割合が過半数を占める会社を作ることは原則として禁止または許認可の取得が要求される。した がって、外国人がタイで対象業種を行う場合には、タイ人(個人または法人)が資本の半分以上 を占める合弁企業を設立する必要がある。 ところが、十分な資本力、信頼性があり、なおかつ経営ビジョンを共有できる合弁相手を短期 間で見つけることが難しいことから、外国企業の中には、実際には資本の全額を出資するが、タ イ人に名義だけを借りて資本の 51%をタイ人名義で登録する、いわゆる「名義借り」行為を行 って外国人事業規制法による規制を逃れ、法人を設立する企業も実際に存在する。 当然、名義借りは外国人事業規制法に定められた違法行為である。 (注)違法行為が露見しない場合でも、登録資本の過半数を所有するタイ人との、配当の受け取 り、議決権の行使など名義借りに端を発したトラブルはこれまでも多く発生しており、名義を貸 したパートナーに経営権を掌握される事例も散見されている。今回の布告により、こうした名義 借り行為を監視する体制が強化されることとなる。 4) 本社所在地(ここでは県のみ記載) この手続きにより、本社所在地管轄の登記局に書類を提出することになる。 5) 基本定款登記料の支払い 商務省登記局に支払う登記料は、登録資本 100,000 バーツにつき 50 バーツ。ただし最低 500 バーツ、最高 25,000 バーツ。 ③ 設立総会の開催 発起人は設立総会を開催し、以下の事項を決定しなければならない。ただし、通常はタイ 人パートナーや関係者と既に合意を得て進めているため、設立総会は形式的な場合が多い。 1) 付属定款(株主総会、取締役会などに関する会社の規則) 2) 発起人の設立準備行為に関する承認 3) 取締役、代表取締役及び監査人(公認会計士)の選任 4) 取締役の権限の決定 ④ 最終登記 「株式会社の登記(最終登記)」とは、以下の事項を登記する手続き。 1) 株主氏名、住所、職業、国籍、持株数 この時点で、株主構成を確定しておく必要がある。また株主数は、常時 7 名以上必 要となる。 2) 取締役及び代表取締役の氏名、住所、年齢、職業 この時点で、取締役及び代表権を持つ取締役が確定していなければならない。なお、 取締役全員の指定された定型フォームへのサインが必要となる。 3) 代表取締役の代表権(サイン権)の形態(単独署名か共同署名か)及び署名 4) 会社の住所:番地までの詳細な住所が必要 5) 付属定款(株主総会、取締役会などに関する会社規則)会計決算期もここで登録され る 6) 初回資本金払込金額 初回の資本金の払い込みは、前述のように登記資本の 4 分の1(25%)以上。外国人 の労働許可の条件となる資本金額(1 名につき最低 200 万バーツ)とは、この実際払込 金額を指す。 7) 設立総会議事録 前段階で開催した設立総会の議事録を登記 8) 社印

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9) 付属定款など登記料の支払い

この際に商務省商業登記局に支払う登記料は、登録資本 100,000 バーツにつき 500 バー ツ。ただし最低 5,000 バーツ、最高 250,000 バーツ。

この登録料支払い時の領収証の日付が会社設立日。なお、設立総会から 3 ヶ月以 内に最終登記を行なわなければならない。

以上の手続きが終了すると法人登録証明書(Company License, 様式 Thor Khor 0401) が発行される。また登録以降は申請に応じて、法人証明書(Company Certificate、有効 期限 3 ヶ月)が発行される。 なお、2006 年 2 月 14 日の閣議で民商法典の以下のような改正案が承認されている。現在 (2006 年 10 月時点)のところまだ公布・施行に至っていないが、今後の動向に留意してお く必要がある。 民商法典改正法案 改正点 1)株式会社の発起人数を 7 人以上から 3 人以上に、2)株式会社登記を 1 日で完了、 3)株式会社の減資・合併の場合の債権者の反対期限を 1 ヶ月に、4)株式会社の株主総会での 特別決議方法原則を株主総会 2 回連続から 1 回に、5)パートナーシップ登記証書発行の廃止、 6)営業していない会社の登記取消方法原則の改定。 会社設立登記後の手続き 会社登記完了後、以下の手続きを順次進めていく必要がある。 ① 法人税及び付加価値税(VAT) などの納税者登記 これは会社登記に続いて重要な手続きであり、この証明書は登記した事務所内 または飲食店舗内に見えるように掲示しておく必要がある。 申請に必要な書類 1)申請書(通常、代行業者が記載) 2)賃貸契約書または LETTER OF CONTENT 3)会社の登記簿 4)商業施設またはビルの家屋登録証明書(通称「タビアンバーン」) 5)会社のサイン権のある取締役の ID カードまたはパスポートコピー 6)地図 7)会社看板の写真(新会社実在の証拠として) 以上はすべて原則的には申請時にはコピーにサインしたもの及びオリジナルの 提出が必要である。 ② 日本人の労働許可及びビザの取得・延長 タイで労働する場合、労働許可を取得する必要がある。そして、その労働許可 を取得するためには、労働目的のための入国許可(ビザ)を取得する必要がある。 飲食業では経営者や料理人が日本人である場合も多く、これらの職責に応じたビ ザ申請や労働許可を取得することが必要である。労働許可の場合、万一取得した 労働許可の種類と異なった職責をしていることが見つかった際には全員の労働許 可が却下される。 入国許可(ビザ)の申請手続きの日本語での詳細については在日のタイ大使館 または総領事館のウェブサイトに掲載しており、タイ入国許可に関する最新の情 報は入国管理局のウェブサイトに掲載されている。 ・在京タイ大使館(http://www.thaiembassy.jp/visa-j/index.htm) ・大阪総領事館(http://www.thai-kansai.net/)

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・警察庁入国管理局(www.immigration.go.th)

労働許可の取得については、申請場所は労働省雇用局(Department of

Employment, Ministry of Labor)の外国人労働管理事務所(Office of Foreign Workers Administration)である。必要書類については労働省雇用局のウェブサ イト(http://www.doe.go.th/workpermit/index.html)のほか、現地日系代行業者 のウェブサイトでも手続き代行費用も含めて掲載されているので、事前に情報を 入手しておくことが望ましい。 入国許可(ビザ)と労働許可取得に係る留意事項としては次のようなものが挙 げられる。(JETROホームページ「タイの投資環境(外国人就業規制・在留許可、現地 人の雇用)」 http://www.jetro.go.jp/biz/world/asia/th/invest_05 より抜粋 ) 入国許可 労働を目的に入国、入国後労働許可証を申請する場合、ノン・イミグラントビザを申請する必 要がある(移民法)。入国時、90 日間の滞在許可が与えられる。労働許可証取得後は滞在許可の 延長が可能。 労働許可 BOI の投資奨励を受けている企業、または IEAT 管轄の工業団地を所有している会社は、比較的 容易に労働許可を取得できるが、そうでない会社については、労働許可に関して以下のような条 件があるため、会社の設立にあたり労働許可取得のための考慮が必要。 1.外国人 1 人の労働許可を取得するためには、原則的にその会社の資本金の払込額が最低 200 万 バーツ必要。 2.資本金 200 万バーツの払い込みがあったとしても、外国人事業規制法において規制されているビ ジネスを行う場合には規制されていないビジネスよりも労働許可の取得は困難。 3.当該外国人が従事する職務が、会計・法律・労務・営業・単純労働等外国人が従事することが 認められていない職務である場合には、労働許可の取得は非常に困難。 4.特にサービス業については、取締役の中にタイ人が含まれていること、労働許可を欲する当該 外国人が取締役であること等を要求される場合がある。 5.外国人 1 名についてタイ人の従業員を最低 4 名(ビザ延長の条件)雇用していることが必要。 ただし、入国許可、労働許可取得の条件は状況によって変更されることもあるため、申請時には 必ず最新情報を入手し、確認する必要がある。 ③ 銀行口座開設と資本金の払い込み 基本定款の登記後、資本金払い込み口座を銀行に開設し、その後、最終登記が終 了してから会社としての正式な銀行口座が開設される。 ④ 通関者登録(カスタムカードの取得) 店舗設営に係る資材や食材を会社が「輸入者」として直接輸入する場合、財務省関 税局で通関者登録を事前にしておかなければならない。登録は容易で必要書類を提 出すれば、通常、1 日でカスタムカード(プラスチック製)を発行してもらえる。 ただし食品を輸入する場合は、保健省食品医薬品局で通関時の輸入申請あるいは 事前の輸入許可、アルコール飲料を輸入する場合は財務省物品税局で輸入・販売許 可を別途、事前に取得する必要がある。 通関登録証発行のための必要書類(会社の場合) 1)申請書

2) VAT 申請書(Por Por 20)

3) パスポート、納税者カード及び労働許可書 (外国人がサイン権のある取締役の場合)

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4) Bank Statement(通帳コピー) 5) 商務省発行の登記証明書 6) 社印登録証(Bor Orr Jor 3)

7) 写真 2 枚(申請者 1 インチ×1 インチ、6 ヶ月以内のもの) 申請場所:財務省関税局輸出入登録部 ⑤ 就業規則の作成と提出(提出は従業員が 10 名以上の場合) ⑥ 労働災害補償基金及び社会保障基金への加入 ⑦ 土地及び家屋の登記(所有の場合) ⑧ 飲食業営業許可及びアルコール飲料・タバコ販売許可の取得 (3)税について 租税は大きく国税、地方税に分かれ、前者のものは所得税(法人所得税、個人所得税)、 付加価値税、特別事業税、関税、物品税、印紙税であり、後者のものは土地建物税、看板税、 地方開発税がある。飲食業を開業する場合に関連する主な租税は次のものがある。 ①所得税(法人所得税、個人所得税) 1)法人税 タイで事業活動を行っている法人は、法人税をタイで納めなければならない。 法人税は、通常法人所得(税務上の利益)の 30%(中小企業:15%∼)である。ただし BOI 奨 励企業は有利な税額計算のルールが適用できる。すべての法人は、決算日後、150 日以内に 確定申告及び当該税額を納付。中間申告・納税は半期末(6 ヶ月終了後)より 2 ヶ月以内に年 間予想課税所得を計算し、この 2 分の 1 に税率を掛けた中間法人税額を申告及び納税しなけ ればならない。会計期間が 1 年未満となる法人設立初年度、または最終年度については、中 間申告を行う義務が免除される。 納付すべき法人税額は会計上の収益と費用をベースとして以下のように計算される。 (会計上の収益±税務上の調整)−(会計上の費用±税務上の調整)=税務上の利益(法人所 得) (税務上の利益×法人税率)−顧客に徴収された源泉税−中間法人税額=納付すべき法人税額 2004 年 4 月 1 日以降からの会計年度から、中小企業の法人税率は以下ような減税措置を 講じている。 対象中小企業:年度末の払込済資本金が 500 万バーツの法人 税率:課税所得額 100 万バーツ以下の分については 15%、課税所得額が 100 万バーツを超え、 300 万バーツまでの分は 25%。300 万バーツを超える分については通常の 30%。 なお、一般に日本の法人税制度との違いは以下のものが挙げられている。 a) 所得を計算する上で確定した決算の上で収益・費用として経理(日本でいう損金 経理)をする必要がない。 b) 損金計上に関しては以下の特徴がある。 ・一部の例外を除き引当金は税務上認めていない。 ・償却資産の計上について重要性の基準が設けられていない。 ・減価償却の計算に関しては耐用年数、償却可能限度額等、日本と大きく異なる。 c) 様々な取引に法人税の源泉徴収を要求している。 d) 中間報告に関して「予想利益」による申告方式が原則である。 e) 税務調査官は取引のみなし権限、加算税・延滞税の軽減を行う権限等多くの権限

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を持っている。 2) 個人所得税 タイで働いて得た給料には原則としてタイの個人所得税が課される。確定申告は年1回、3 月末であり、会社は所定の額を天引きし、毎月支払わなければならない。 課税対象所得の範囲は、居住者(1年間で通算180 日以上タイに滞在する者)の場合で国 内源泉所得に対しては課税される。 課税所得=年間総所得―所得控除 * 年間総所得:家賃補助、会社負担の税金、日本払いの給与等も含まれる。 * 所得控除:本人控除、配偶者控除、子供控除、教育費控除、社会保険料控除等。 所得税は純年間所得に従って、0%∼37%までの累進課税となっており、その税率は次のと おりとなっている。 控除後の課税対象所得 税率 0∼100,000バーツまでの分 免税(2004年以降) 100,000 超∼500,000バーツまでの分 10% 500,000 超∼1,000,000バーツまでの分 20% 1,000,000 超∼4,000,000バーツまでの分 30% 4,000,000バーツ超の分 37% 注)上記の税率は1992年から適用されているものであるが、1999年に0∼5万バーツまでの分が免税となり、 2003年からは0∼8万バーツまでの分が免税となり、2005年1月21日付勅令で2004年度から0∼10万バーツまでの分 が免税となっている。 個人所得税の課税年度は、暦年(1 月1 日より12 月31 日)であり、毎年の確定申告を翌 年の3 月までに、各個人が行うことになっている。 タイにも日本と同様に給与所得に対する個人所得税に関して源泉徴収制度がある。すなわち、 法人は従業員に給与を支払う場合、所定の税金を天引きして支払う義務がある。 毎月の給料に対する源泉徴収税額は、所定の方法で年間の予想所得を計算し、それに対する 個人所得税を算定し、その税額を給料の支払回数で割り返すことによって計算する。 給与の支払者である法人は、給与の支払が生じた月の翌月7 日までに所定のフォームで申 告・納税を行わなければならない。 給与所得控除は、総額の40%または60,000 バーツいずれか低い方を適用。そのほか、以下の ような控除がある。 納税者本人 30,000 バーツ 配偶者 30,000 バーツ 子ども 15,000バーツ(一人につき。最高3 人まで。25 歳以下で未就労の場合のみ) 教育費 20,000 バーツ(一人につき。最高3 人まで。25 歳以下でタイ所在の教育機関 在籍の場合のみ) その他 ・納税者夫婦の住宅購入、割賦購入、建築のための融資の利子支払い:最高 50,000バーツ ・納税者夫婦の社会福祉基金への拠出:最高10,000 バーツ ②付加価値税 付加価値税(VAT)の制度は1992 年から導入されている。税率は当初10%であったが、景 気の刺激を目的に1999 年4 月1 日から2001 年3 月31 日まで7%に引き下げられた。しかし、

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その後も数次にわたって(2000 年6 月、2001 年5 月、2002 年8 月、2003 年9 月、2005年 8月)、減税期間の延長が閣議決定され、現在も7%である。 タイのVAT は会社が負担する税金ではないが(負担者は最終消費者)、会社に納税義務が 課されている。会社は、VAT登録者として、毎月月末締めで集計し翌月の15日までに申告納 税しなければならない。VAT の証拠となる タックスインボイス に関しては厳格な規定が 設けられている。 1) VAT の課税対象 VAT は原則としてタイ国内における以下の取引が課税対象となる。 ・ すべての物品販売 ・ すべてのサービスの提供 ・ すべての輸入 2) ゼロ税率 製品の輸出及び一定の要件を満たす外国へのサービス提供についてはVATのゼロ税率が通 常適用される。 3) 課税義務 以下の時点で納税義務が生じる。 ⅰ) タイ国内の物品販売−基本的に所有権の移転、商品価格に対する支払の領収、タック スインボイスの発行に対して。 ⅱ) 物品の輸入−基本的に物品が輸入関税がかからない場合を除いて、輸入関税の支払、 安全保障の備付などに対して。 ⅲ) サービスの提供−原則としてサービスの対価を受領した時点。 4) VAT 納税額の計算 VAT納税義務者は基本的には毎月の売上VAT(アウトプットVAT)から仕入VAT(インプット VAT)をひいた額に相当するVATを支払う。 納税額=(売上に対するVAT*1)−(②購買に対するVAT*2) ただし、もし仕入VAT が売上VAT を超過する場合には、その超過分を翌月以降に繰り越す か、または還付請求を行う。会社立ち上げ時で売上がない場合、輸出が多い企業がこのよ うな状況になる。 しかし、還付に際しては原則として必ず税務調査が行われる。VAT に関する税務調査は主 にタックスインボイスにつき行われる。また、還付申請する企業が多く、税務調査が遅れ 気味で、還付の遅延が問題となっている。(対策として優良輸出企業認定制度の活用) 5) VAT の申告と納税

タイのVAT の申告は、毎月の売上VAT と仕入VAT を月末締めで集計し、翌月の15日までに 申告し、同時に納税する。またサービスの輸入(例えば日本本社へのロイヤリティーの支 払)等がある場合には、その支払者が所定の申告書を用いて翌月の7 日までに申告・納税 しなければならない。 6) VATの登記 新会社の場合、その会社が事業を開始する前に管轄の税務署で納税者登記を行っておく必 要がある。この納税者登記をしていないと、仕入VATを売上VATからの控除や還付請求に用 いることができないので注意が必要である。

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④看板税(SIGNBOARD TAX) 収益事業目的で使用されている会社名、商号、商標等が書かれた看板に課される税金で、 税額は以下のように「看板の面積×税率」となる。税率は 1)外国語のみの看板、2)タイ語 と外国語の併記、3)タイ語のみの看板、の順で税率が低くなる。またタイ語と外国語が混 在する場合はタイ語が上になければならず、タイ語が下にある場合は 「外国語だけの看 板」と見なされる。ただし、タイ語文字の大きさに関しての制限はないため、普通、外国語 をメインにしたい場合、看板の上部に小さくタイ語標記して税金を安く抑えていることが多 い。税の支払いは、看板設置から 15 日以内に各管轄の税務署に申告しなければならず、そ の後は年に 1 回、通常 3∼4 月の間に所定の申告、税額の査定、税金の納付することになる。 看板の記載言語 税率 タイ語だけの看板(図が入っていない物) 500cm2当たり 3 バーツ タイ語と外国語の看板 または タイ語と図 または タイ語と外国語と図 による看板 500cm 2当たり 20 バーツ 外国語だけ または 外国語と図 の看板 500cm2当たり 40 バーツ 注)すべて 500cm2当たりの税額となるが、500cm2に満たない端数に関しては 250cm2 以上は 500cm2 に切り上 げ、250cm2未満は切り捨てとなる。 税金は 1 年当たりの税額。 ⑤物品税(EXCISE TAX) 物品税は商品及びサービスに対して課税される。この課税対象には、石油製品、タバ コ、アルコール飲料/酒類、ソフトドリンク/清涼飲料、果汁飲料、ランプの傘、香料、空 調機器、クリスタル製品、定員10 名以下の乗用車両、ナイトクラブ、ディスコの売り上げ、 浴場(入浴またはサウナ)及びマッサージ施設の売り上げ、競馬場での勝ち馬投票収入、宝 くじ、ゴルフ場サービス利用料及び会員料、通信事業における固定電話事業及び移動電話も しくはセルラー方式無線通信電話の国内外電話サービス売り上げ、等が含まれる。 アルコール飲料/酒類の物品税(酒税)については種類によって税率が異なっており、従価 税(CIF 価格+関税の合計額を基に算出)または従量税のいずれか高い方で課税される。な お、アルコール飲料/酒類について物品税のほか、内国税(内務省税、物品税の 10%)、健 康振興基金負担金(物品税の 2%)、付加価値税(CIF 価格+輸入関税+物品税+内国税の合 計額の7%)が輸入時に課税されることとなる。

⑥土地・家屋税(LAND AND HOUSE TAX)

課税対象は所有者が居住していない家屋(例えば他人に賃貸している物件)、工業用また は商業用に使用している土地建物である。 賃貸の場合、土地建物の所有者に納税義務が生じ、土地と建物の所有者が異なる場合には、 建物の所有者が土地・家屋税の納税者となる。年に 1 回、通常 2 月∼4 月の間に所定の申告、 税額の査定、税金の納付が行われる。税額の計算は以下のとおりである。 土地・家屋税=不動産の年間賃貸価値×所定の税率(7%または 12.5%)

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⑥その他の公租公課 1)労働災害補償基金(労災保険) 労働災害補償基金は 1994 年労働災害保障法に基づいて設立された基金で、会社は加 入することが義務つけられている。この基金から従業員の労働を原因とする傷害や疫 病等に対する補償がなされる。会社は年 1 回、毎年 1 月に拠出金を納付しなければな らない。拠出金は以下のように算定する。 拠出金=年間賃金(上限額:1994 年 9 月労働省省令で 24 万バーツ)×業種別拠出率(飲 食業の場合 0.2%) 2)社会保障基金(社会保険) 社会保障基金は 1990 年社会保険法(94 年、99 年改正)傷害、疫病、死亡、子女扶養、 老齢、失業に対する補償として 1990 年に社会保険法が成立、その後 2 回(1994 年、 1999 年)改正されている。社会保障基金は 1 名以上を雇用する事業主を加入義務とし ている。社会保険は健康保険、子女扶養・老齢年金、失業保険の 3 種類からなる。会 社は従業員負担分につき毎月賃金より徴収し、会社負担分(従業員負担分と同額)と 合わせて、翌月 15 日までに申告及び納付しなければならない。保険料は以下のよう に算定する。 保険料=1 ヶ月の賃金(上限額:1.5 万バーツ)×保険料率(健康保険 1.5%+子女扶養・ 老齢年金 3%+失業保険 0.5%、計 5%)

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(4)飲食業の手続き ①営業許可

飲食店を開店する際には営業許可を取得しなければならない。法制度としては 1992 年保 健衛生法(Public Health Act 1992 )に準拠しており、保健省保健局が所管している。同省 では飲食店の営業に関わる衛生規則を同法に基づく省規則として制定している。 バンコクの場合、同法に基づき「健康に害する恐れのある活動に関する条例(2002 年)」、 「飲食店及び食料品店に関する条例(2002 年)」、及び「飲食店及び食料品店営業規則(2003 年)」を制定している。 これらの条例・規則はバンコク衛生局食品衛生課が所管している。 営業許可には 2 種類あり、飲食店の面積によって取得する許可の種類が異なる。飲食店の 規模が 201 ㎡以上だと「営業許可書」を申請し、200 ㎡以下であれば、「営業届出証明書」 を申請することになる。これらは許可書の名称が異なるのみで、手続きは両者とも同じであ る。申請場所はバンコク内の場合は各区役所(バンコクは 50 の区役所がある)の環境衛生 課、県の場合は各市郡(テサバーン)または郡(アンプー)の衛生事務所で申請する。 申請に係る必要書類はバンコクも県の場合も同じである。ただし申請書様式は異なってい る。以下は主にバンコクの場合である。 申請場所: 各管轄の区役所、環境衛生課 必要書類: 1. 申請書様式 Sor・Or1(飲食店の位置図も含む) (なお、タイの場合、レストランの名称については同名称あっても許可申請は可能で ある。ただし同名称の商標などが知的財産権分野で権利登録されている場合はその限 りでではない。) 2. 申請者の身分証明書のコピー 3. 飲食店の家屋登録証のコピー 4. 法人登録証のコピー(法人の場合) 5. 委任状(代理人が申請に来る場合) 手数料: 飲食店の敷地面積が 200 ㎡以下の場合 2,000 バーツ 初 回 飲食店の敷地面積が 201 ㎡以上の場合 1㎡につき 4 バーツで 3,000 バーツ以下 飲食店の敷地面積が 10 ㎡以下の場合 100 バーツ 更 新 飲食店の敷地面積が 11 ㎡以上の場合 1㎡につき 4 バーツで 1,000 バーツ以下 飲食店営業許可書、 飲食店営業届出証明書 交付 検査に合格した場合 区役所で飲食店営業許可書 検査に合格しなかった場合 または営業届出証明書の申請 区の職員が申請者に連絡し、検査日を決定 区の職員が申請者の飲食店を検査 再検査

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バンコクの場合、区役所で申請を終えると区の環境衛生課職員が申請者に連絡し、飲食店 の検査日を決定する。区の職員は決められた日に申請者の飲食店の検査に訪れる。通常、す べての店舗が設置でき、従業員も揃った段階で検査日が設定される。(実際の制度運営では 検査は飲食店の開業後に実施されており、申請・検査が開業前でなければならないという厳 密 や衛生条件をクリアにしていくことが可能である。) この検査に合格すると、区から営業許可書または営業届出証明書が交付される。申請者は 検査に合格し、区から許可書交付の連絡を受けた場合、飲食店営業許可書の場合は 15 日以 内に、営業届出証明書の場合は 7 日以内に手数料を支払い、後日許可書を受け取ることにな っている。この期間内に手数料を納めなければ各証明書は無効とみなされる。 これらの営業許可書及び営業届出証明書は 行 食店ならば禁固 3 ヶ月または 5,000 バーツ以下の罰金が科せられる。また営業許可書ま たは営業届出書を店舗内の掲示していない場合は 500 バーツ以下の罰金が科せられる。 区で ランダ ム検査を行なっている。 飲食店及び 公務員業務規定 及 項、第 13 項、 た。 第2条 合、 第5条 府 けれ 第6条 ならな 第7条 れ を 性はない。また検査の際に区の職員が不備な点をアドバイスしてもらえるため、実際はそ の指示に従いながら手続き 1 年毎に既存の許可書の有効期限が切れる前に なわなければならない。また、更新の際にも飲食店の検査が行なわれる。これらの許可、 許可更新を行なわずに飲食店を経営した場合、1992 年保健衛生法及びバンコク条例により、 201 ㎡以上の飲食店ならば、禁固 6 ヶ月または 10,000 バーツ以下の罰金が科せられ、200 ㎡以 下の飲 なお、 は決められた検査日以外に、頻繁ではないが飲食店の衛生状態に関して バンコク 飲食店及び食料品店営業規則(2003 年) 食料品店営業に関して規則が必要なことから仏暦 2528 年(西暦 2003 年)「バンコク 法」第 49 条及びバンコク条例「飲食店 び食料品店」第 9 項、第 11 項、第 12 第 14 項、第 15 項、第 16 項、第 17 項、第 20 項から以下のとおり規則を規定し 第1条 この規則は「バンコク飲食店及び食料品店営業規則(2003 年)」と称する この規則は布告があったその翌日から適用される 第3条 各規則、規定、命令等の内容にこの規則について触れられていた場合この規則と 異なる点、矛盾する点等があった場 この規則を適用しなければならない。 第4条 この規則において 「飲食店事業者」とは飲食店事業を展開する者のことを指す。 「食品調理師」とは、食材の準備、調理、加工等行なう者のことを指す。 「給仕人」とは、料理品を給仕、食器及び調理器具洗浄、その他調理を手伝う者 のことを指すが、料理品を販売する者、調理師は含まれない。 2 「許可書」とは、店舗の敷地面積が 200m 以上の飲食店及び食料品店を経営する際 の許可を証明した書類のことを指す。 2 「営業届出証明書」とは、店舗の敷地面積が 200m 以下の飲食店及び食料品店を経 営する際に通知したことを証明する書類のことを指す。 飲食店事業者、調理師、給仕人はバンコクが規定するカリキュラムに従って食品 衛生の研修を受講しなければならない。または、バンコクが指定する民間及び政 の教育機関のカリキュラムに従った食品衛生研修を受講しな ばならない。 第 5 項の食品衛生研修受講対象者は 3 年毎にこの研修を受講しなければ い。 飲食店及び食料品店営業許可書申請、交付の際には以下に示した工程で進めなけ ばならない。 (1) 飲食店及び食料品店営業許可書及び営業届出証明書の申請には様式 Sor・Or1 提出しなければならない。

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(2) 証明書は様式 Sor・Or2 のことである。 (4) (5) 場合は形式 Sor・Or5 を提出しなけ (6) った場合)、飲食店 ) 飲食店及び食料品店の仮営業許可書は様式 Sor・Or7 のことである。 (8) (9) (10 を届出るために様式 Sor・Or10 (11 (12 Sor・Or12 に必 (13 職員はその申請者には営業資格がないとみなし、 第9条 地方職員が飲食店及び食料品店営業届出を受理した場合、申請者に連絡される。 申請者は地方職員からの連絡を受けた日から 7 日以内に営業届出証明書を受け取 り、認定料を納入しなければならない。申請者が期日までに営業 け取らず認定料を納入しなかった場合、地方職員はそ とみなし、その申請者の営業届出証明書を取り消すことになる。 第10条 営業許可書及び営業届出証明書を 失、破壊、古びた等で記載事項が確認できな い場合、営業許可書あるいは営業届出証明書申請者本人はそれらの書類が紛失、 破壊、古びたことを知った日から 15 日以内に仮営業許可書あるいは仮営業届出証 明書を地方職員に申請しなければならない。 第11条 地方職員が仮営業許可書あるいは仮営業届出証明書申請書を受理すると、申請書 の記載事項と発行済みの本営業許可書あるいは営業届出証明書との事実確認が行 なわれる。この確認で地方職員が仮営業許可書あるいは営業届出証明書を再発行 できるか否かが決定される。 第12条 バンコク副都知事にこの規則に関わる権限を委任する。 2003 年 5 月 14 日 サマック・スントラヴェート バンコク都知事 飲食店及び食料品店の営業届出 (3) 飲食店及び食料品店設置の届出には様式 Sor・Or3 を提出しなければならない。 飲食店及び食料品店設置届出証明書は様式 Sor・Or4 のことである。 飲食店及び食料品店営業許可を継続申請する ればならない。 (飲食店及び食料品店営業許可書を紛失あるいは破壊してしま 及び食料品店の仮営業許可書を申請するために様式 Sor・Or6 を提出をしなけれ ばならない。 (7 (飲食店及び食料品店営業営業届出証明書を紛失あるいは破壊してしまった場 合)、飲食店及び食料品店の仮営業届出証明書を申請するために Sor・Or8 を提出 しなければならない。 飲食店及び食料品店仮営業届出証明書とは、様式 Sor・Or9 のことである。 ) 飲食店及び食料品店を廃業する場合には、その旨 を提出しなければならない。 ) 営業許可及び営業届出証明書を取得した飲食店及び食料品店事業者が第 3 者にそ の事業を譲渡する際には飲食店及び食料品店事業譲渡許可書を申請するために形 式 Sor・Or11 を提出しなければならない。 ) 飲食店及び食料品店事業者が第 3 者に事業を譲渡する際には形式 要事項を記入し、譲渡許可書を申請しなければならない。 ) 飲食店及び食料品店営業許可書あるいは営業届出証明書に記載されている事項の 変更を希望する際には形式 Sor・Or13 を提出しなければならない。 第8条 地方職員が飲食店及び食料品店の営業を許可した場合、申請者に連絡される。申 請者は地方職員からの連絡を受けた日から 15 日以内に営業許可書を受け取り、認 定料を納入しなければならない。申請者が期日までに営業許可書受け取らず認定 料を納入しなかった場合、地方 その申請者の営業許可書を取り消すことになる。 届出証明書を受 の申請者に営業資格がない 紛

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②飲食店の衛生条件 営業許可・届出または更新の際の検査に係る衛生条件は、バンコクの場合、「1992 年保健 衛生法」に基づいた「バンコク飲食店及び食料品店に関する条例(2002 年)」で定めている。具 体的な検査項目についてもバンコク衛生局食品衛生課が発行する「衛生的な飲食店のマニュ アル」(タイ語)で説明している。他県の場合は、保健省保健局が各県の市郡・郡の担当官 に検査を委任しており、各担当官は同局が策定した衛生検査基準のガイドラインに沿って検 査を実施している。ただし、1992 年保健衛生法の第 40 条では「地方の行政組織が規定する 衛生条件に従わなければならない」とされており、他県の場合においては、所管の担当部署 (市郡または郡役所の衛生課)に詳細を事前に問い合わせすることが望ましい。

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<保健省保健局の飲食店検査基準ガイドライン∼バンコクを除く他県で使用されている検査表> (仮訳)

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<バンコクの飲食店の衛生に関する条例全文> バンコク飲食店及び食料品店に関する条例 (2002 年) この条例はタイ国憲法第 29 条、第 50 条より構成された 1992 年の保健衛生法第 40 条、第 48 条、第 50 条、第 54 条、第 55 条、第 56 条、第 58 条の国民の権利及び自由に関する規定及びバンコク公務員業 務規定法の第 97 条より構成されている。 第1条 この条例は「バンコク飲食店及び食料品店に関する条例(2002 年)」と称する。 第2条 この条例は布告から 60 日以降に施行されなければならない。 第3条 この条例が各条例、法令、規定、規則、命令等と異なる点があった場合、この条例を適用 しなければならない。 第4条 この条例において「食品」とは生命維持のために食べるものあるいはその他の材料のこと であり、以下のようなものが挙げられる。 (1) 食べる、飲む、含むまたは食べ方、ものの特質に限らず体内に入るもののことを指す が、薬類、精神や神経に毒性をもたらすものあるいは違法とされる麻薬類は含まれない。 (2) 食品を製造する際に配合されたり、用いられる添加物、着色料、香料など。 「飲食店」とは食材を加工あるいは調理しそれら調理済みの食品をその場で消費者が飲食す る場所や建物その他の施設のこと。この定義の中には調理済みの料理品を購入、持ち帰る行 為も含まれている。 「食料品店」とは加工または調理されていない生鮮や乾燥食品を販売する場所、建物または その他の施設のこと。これらの場所には場所と呼ばれない場所や公衆の場は含まれていな い。 「食堂(フードセンター)」とは様々な飲食店が各店舗を構え、一つの場所に集まって料理品 を販売している施設。 「汚物」とは人の排泄物や汚染物や悪臭を放つもの 「ゴミ」とは紙くず、布切れ、食べかす、物のかす、プラスチック製袋、プラスチック容 器、炭、動物の死体、または動物を飼育している路上や市場から回収されるもののこと。 「公共の場所」とは民間の土地や道路ではなく、国民が利用したり観光したりできる場所の こと。 「建物」とはビルや建物、家屋、店舗、筏、倉庫、事務所または人が使用するために建設し た建物のこと。 「市場」とは商人が決められた日に集まり、ものを販売するための場所。動物、食肉、野 菜、果実、加工済みの生鮮物、腐敗しやすい生鮮物またはその他の商品を販売している。 「地方職員」とはバンコク知事を指す。 「保健省職員」とは 2002 年保健省法令に基づいて委任された職員を指す。 第5条 飲食店及び食料品店の事業者は敷地面積が 200m2を超える店舗での営業することは禁止され ている。敷地面積が 200 m2を超える場合はバンコク知事からの営業許可書が必要であり、 敷地面積が 200 m2に満たない場合はバンコク知事にその旨を通知し、バンコク知事からの 営業届出証明書が必要である。 第6条 第 5 条で述べられた事項は以下の事業では適用外である。 (1) 健康を害す恐れがあるとされる活動 (2) 市場での商品販売 (3) 公共の場所あるいは歩道での商品販売 第7条 飲食店及び食料品店の事業者は経営の際に利用する場所の衛生状態を常に管理しておかな ければならなく、以下に示したとおりの条件に適合しなければならない。 (ア) 公共の場所や歩道以外の屋外に設置している飲食店あるいは 25m2以下の屋内に設置して いる飲食店の場合

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(1) 店舗設置場所は健康を害する恐れがあるものから離れた場所に設置しなければならな い。健康を害する恐れがある場所とは、埋葬地、火葬場、死体保管所、廃棄物処理 所、動物飼育所あるいは保健省職員が健康に害する恐れがあると指示する場所から少 なくとも 100m 離れた場所で営業しなくてはならないが保健省職員や地方職員の指示に 従い衛生上適した環境に改善できる場合は例外とする。 (2) 床の材質は耐久性のあるもので清掃が容易に行なえるものを選ばなければならない。 (3) 衛生上適した排水システムを設置しなければならない。 (4) 衛生上適した遮光及び換気システムを設置しなければならない。 (5) 営業所に衛生上適した消費者用及び事業者用のトイレ及び手洗い場を設置しなければ ならないが営業所に飲食場所がない場合は例外とする。 (6) 衛生上適したゴミ収集所を設置しなければならない (7) 殺菌、消毒を済ませた調理用、調味用あるいは保存用の食器及び調理用品を備えてお かなければならない。 (8) 衛生上適した食器洗浄場及び油脂等を取り除くろ過槽を設置しなければならない。 (9) その他の事項に関してはバンコクの規則、規制及び命令、または保健省職員の衛生指 導あるいは地方職員の命令に従って実施しなければならない。 (イ) 屋内で 25m2以上の敷地面積を所有している飲食店の場合 (1) 店舗設置場所は健康を害する恐れがあるものから離れた場所に設置しなければならな い。健康を害する恐れがある場所とは、埋葬地、火葬場、死体保管所、廃棄物処理 所、動物飼育所あるいは保健省職員が健康に害する恐れがあると指示する場所から少 なくとも 100m 離れた場所で営業しなくてはならないが保健省職員や地方職員の指示に 従い衛生上適した環境に改善できる場合は例外とする。 (2) 床の材質は耐久性のあるもので清掃が容易に行なえるものを選ばなければならない。 (3) 調理場及びその壁の材質には清掃が容易に行なわれるものを選ばなければならない。 (4) 衛生上適した排水システムを設置しなければならない。 (5) 衛生上適した遮光及び換気システムを設置しなければならない。 (6) 衛生上適したトイレを設置しなければならない。 (7) 衛生上適したゴミ収集所を設置しなければならない。 (8) 清潔で耐久性のあるテーブルセット及びその他の椅子を設置しなければならない。 (9) 殺菌、消毒を済ませた調理用、調味用あるいは保存用の食器及び調理用品を備えてお かなければならない。 (10) 食器洗浄場を設置し、調理用具を常に清潔に保っておかなければならない。 (11) 手洗い場及び手洗い用具を備えなければならない。 (12) 食品の調理、加工、保存による障害を防止するため、健康状態を管理しなければなら ない。 (13) 衛生上適した油脂等を取り除くろ過槽を設置しなければならない。また敷地面積が 200m2を超える飲食店では汚水排水基準に従った汚水排水システムを設置しなければな らない。 (14) その他の事項に関してはバンコクの規則、規制及び命令、または保健省職員の衛生指 導あるいは地方職員の命令に従って実施しなければならない。 (ウ)食料品店 (1) 店舗設置場所は健康を害する恐れがあるものから離れた場所に設置しなければならな い。健康を害する恐れがある場所とは、埋葬地、火葬場、死体保管所、廃棄物処理所、 動物飼育所あるいは保健省職員が健康に害する恐れがあると指示する場所から少なくと も 100m 離れた場所で営業しなくてはならないが保健省職員や地方職員の指示に従い衛 生上適した環境に改善できる場合は例外とする。 (2) 床の材質は耐久性のあるもので清掃が容易に行なえるものを選ばなければならない。 (3) 衛生上適した排水システムを設置しなければならない。 (4) 衛生上適した遮光及び換気システムを設置しなければならない。 (5) 衛生上適したトイレを設置しなければならない。 (6) 衛生上適したゴミ収集所を設置しなければならない。 (7) その他の事項に関してはバンコクの規則、規制及び命令、または保健省職員の衛生指導 あるいは地方職員の命令に従って実施しなければならない。

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