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地中連続壁の側圧に及ぼす壁厚の影響

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Academic year: 2022

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(1)V-517. 地中連続壁の側圧に及ぼす壁厚の影響 清水建設(株)土木本部技術第 1 部. 正会員. 西部ガス(株)長崎 LNG 基地建設部. 根本. 浩史. 西田. 伸弘. 東京ガス・エンジニアリング(株)LNG 技術部. 正会員. 高橋. 行茂. 清水建設(株)土木東京支店. 正会員. 梅尾. 信之. 清水建設(株)技術研究所. 正会員. 木村. 克彦. 1. はじめに LNG 地下タンクでは,山留め壁として地中連続壁(以下,連壁)が多く用いられ,壁厚も 0.8 mから 1.6 mと大き く異なる.さらに,充てん性のよいコンクリ−トが用いられることが多い.このような連壁で側圧を精度よく予測で きれば設計・施工の合理化に寄与する.しかし,側圧のメカニズムから側圧は壁厚の影響を受けることが予想されるが, これらに関する報告は少なく,壁厚を考慮した精度よい予測方法は十分に確立されていないのが現状である 1).そこで, 本研究では,充てん性を考慮したスランプ 23cmのコンクリ−トを用いた室内試験および実機において側圧を測定し,こ れらの結果を従来の実績と比較しながら,とくに側圧に及ぼす壁厚の影響について検討した. 2. 試験および測定概要 2) コンクリ−トは,スランプ 23cm で,その配合を表− 1 に示す.セメントには高炉セメント B 種,混和剤にはポリカル ボン酸系の高性能 AE 減水剤を用いた.. 表− 1 コンクリ−トの配合. コンクリ−ト側圧は,室内試験では丸形の試 験装置で,実機では深度約GL-22.8mおよびGL38.4m に設置した土圧計により測定した.打込 み速度の目標を 4.5m/h,1 回あたりの打込み高. 単位量(kg/m3). スランプ (cm). W/C (%). 空気量 (%). s/a (%). W. C. S. G. (cw%). 23.0. 46.0. 4.5. 48.0. 185. 402. 800. 907. 0.85. さ 1.125m,打込み間隔 15 分とした.. Ad. 表− 2 側圧測定結果. 側圧および鉛直圧は土圧計の測定値とする.側圧 を式(1)で与え,鉛直方向の力の釣り合いから式(2) が得られる.Pv,Pt は実測値であるからΣPf は,式(3). 土圧計深度. 区別. t ,max. Pt,max. Pv,max. Ph,max. 深度GL-38.4. 室内. 133. 142.5. 89.6. 76.7. L. 実機. 56. 59.0. 39.4. 38.2. 深度GL-22.8. 室内. 134. 142.5. 90.7. 76.0. H. 実機. 28. 40.8. 35.0. 35.5. から求められる.なお,打込み直後の各ステップの 摩擦力増分は零とし,実機では摩擦力は各ステップ の総和として与える. Ph =K0 * Pv. (1). Pv = Pt - Ah/At * Pf. (2). Σ Pf =(Pt - Pv )*A. 注)Pt,max;最大側圧時の上載荷重(kPa),Pv,max;最大側圧時の鉛直荷重(kPa) Ph,max;最大側圧(kPa) t,max;最大側圧を示した時間(分) 60 SL,L SF,L SL,H SF,H. (3). ここに,K0;側圧係数,Ph ;側圧(kPa) ,Pt ;測定深度での上載圧(kPa) ( = (γ c' * g ) * H ) ,Pv ;測定深度での鉛直圧(kPa) ,H;着目点より上のコ ンクリ−トの高さ(m) ,γc; ' コンクリ−トの水中密度 ,g;重力加速度(9.8m/ s2 ),Σ Pf ;摩擦力の総和(kN) ,Pf;単位面積あたりの摩擦力(kPa) ,Ah / At;周辺摩擦力が作用している周面積と底面積の比,A;連壁の断面積(m2) 3. 試験・測定結果および考察. SL,SF(cm). 50 40 30 20 10. 注)SF;スランプフロ−,SL;スランプ L;GL-38.4m,H;GL-22.75m. 0. LおよびHのスランプおよびスランプフロ−の経時変化を図−1に示す. 室内および実機での側圧測定結果を表−2,図−2に示す.Lおよび Hの. 0. 30. 60. 90. 120. 経過時間(分). 図− 1 スランプの経時変化. キ−ワ−ド;コンクリ−ト側圧,壁厚,摩擦力,地中連続壁 〒 105-8007 東京都港区芝浦 1-2-3 シーバンス S 館 TEL 03-5441-0559. -1034-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) V-517. 20 脱水量. 15. L H v=6m/h. 1500. 脱水量(cc). L H v=6m/h. f. 100. 2000 摩擦力. L,室内 L,実機 H,室内 H,実機 室内,文献2 実機,文献2. 摩擦力 P (kPa). 側圧Ph(kPa). 150. 50. 10. 1000. 5. 500 注)v=6m/hは文献2 いずれも室内試験結果. 0 0. 60. 120. 0. 60. 経過時間(分). 経過時間(分). 図− 3 周辺摩擦力の経時変化. 図− 2 側圧の経時変化の比較. 側圧の最大値 Ph,max は,室内で 76.7kPa,76.0kPa,実機で 38.2kPa,. である壁厚が 1.0 mの連壁を約 7m/h で施工した場合の側圧の最大 値97.2kPa2)に比べて半分以下である.これらの差は,打込み速度, コンクリ−ト温度などを考慮してもそれ以上の差であると考えら れる. 室内試験の周辺摩擦力Pf を式(2)で求め,Pf および脱水量の経. 150. 平均摩擦力 Pf '(kPa). 35.5kPaである.同品質のコンクリ−トを用い,配筋量がほぼ同じ. 20 平均摩擦力 Pf ',L Pf ',H. 距離 ΔT,L ΔT,H. 100. 10. 50. 0. 時変化を図− 3 に示す.図中には同品質のコンクリ−トの測定値 2). 0 180. 120. 0. を併記した.図ー 3 から Pf は,本試験結果の方が周辺摩擦力が. 0. 60. -10 180. 120. 測点とトレミ先端との距離△T(m). 0. 経過時間(分). 小さいことがわかった.これらは,文献2)の脱水量が本試験の約. 図− 4 平均摩擦力とトレミーの関係. 1.5 倍と多いことからも推定できる. 次に,式(3)から求められる平均摩擦力ΣPf /A(以下,Pf' )と. 後から増加しており,その時点でのトレミ先端位置は測点より幾 分下にあり,従来の実績 2) である 3 mより早い.これは,壁厚が 小さいために壁との摩擦などにより打込み時の動的な影響が低減 され,壁厚が大きい場合のコンクリ−トの流動状況と異なったた めと考えられる.. Pf '(kPa). 比較結果を図− 5 に示す.図ー 4 では Pf' は,L,H ともに約 20 分. 注)添字t,p;P f 'がt,pの関数. 平均摩擦力. 測点とトレミー先端との距離の関係を図−4, 平均摩擦力の実機の. 200. 150. 100. 50. 0. 図− 5 に示すように 2 回の実機の測定値は差がなく,Pf' が増加. L,t,室内 L,p,室内 L,実機 H,実機 実機,文献2. 0. 60. 120. 180. 経過時間(分). し始める時間および勾配は同品質のコンクリ−トの実績と異なる 傾向を示し,室内試験から算定したPf' の結果も実機に比べて小さ. 図− 5 平均摩擦力の比較. い.このように壁厚が小さい場合には,Pf'の室内試験結果は小さめに評価されるためにこれまでとは異なる考え方による 補正が必要である. 4. まとめ 本研究で得られた主な結果はつぎのとおりである. (1)側圧の最大値は,壁厚の影響を受ける. (2)Pf' は,約 20 分後 から増加しており,その時点でのトレミ先端位置は測点より幾分下にあり,これらは従来の実績と異なり,壁厚の影響と 考えられる. 参考文献 1)木村克彦ほか:高流動コンクリ−トを用いた地中連続壁の側圧に関する一考察,コンクリ−ト工学年次論文集,Vol.23,投 稿中,2)平井孝典ほか:地中連続壁打込み時の地山とコンクリ−トの摩擦力,第 55 回土木学会年次講演会講演概要集 V-193, 2000.9. -1035-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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