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厚生労働科学研究費補助金 ( こころの健康科学研究事業 ) 分担研究平成 22 年度報告書 リワークプログラムを中心とするうつ病の早期発見から職場復帰に至る包括的治療法に関する研究分担研究報告書 全国におけるリワークプログラムの実施状況と利用者に関する調査研究 分担研究者五十嵐良雄 ( うつ病リワー

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1 厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業) 分担研究 平成22 年度報告書 リワークプログラムを中心とするうつ病の早期発見から 職場復帰に至る包括的治療法に関する研究 分担研究報告書 全国におけるリワークプログラムの実施状況と利用者に関する調査研究 分担研究者 五十嵐 良雄 (うつ病リワーク研究会、メディカルケア虎ノ門院長) 要旨:うつ病リワーク研究会所属の施設と利用者を対象とし、リワーク(復職支援)プログラ ムの実施状況を調査した。今回は3 回目の調査であったが、88 医療機関のうち 63 医療機関か ら回答を得た(回収率71.6%)。入院施設を有している施設が4 割を占め、病院の比率が昨年 より10%程度増加した。デイケアで実施する施設が67%、ショートケアが 60%、デイナイト ケアが 14%であった。現在運用されているリワーク施設全体の定員は昨年と大きく変わらず 2488 人であった。63 施設で合計 343 名のスタッフが勤務していたが、臨床心理士が最も多く全 体の3 割を占め、精神保健福祉士、看護師が 2 割強であり、心理士の占める割合が昨年より増 加した。プログラムの開始にあたり9 割以上の施設では開始条件を定め、在職者のみとして いる施設は4 割であった。プログラム開始までの待機期間は平均 10 日程度であった。利用 開始時に、9 割の施設で 1 週間の最低利用日数を定めており、昨年同様で平均週 2 日であっ た。利用にあたって一定のステップを設けている施設は7 割であった。7 割の施設で他院の 患者を受け入れており、うち 7 割の施設が主治医と文書で連絡を取っていた。スタッフに よる評価は、9 割近くの施設で実施しており、うち評価シートの利用が 7 割、心理テストの 利用が 8 割と昨年と同様であった。復職時の勤務先企業の産業医・産業保健スタッフに対 する連絡・調整は7 割の施設で行っており、書面が最も多く 7 割、診察時が 5 割、訪問が 2 割を占めており、いずれも昨年と比較して割合が増加していた。人事労務担当者に対して の連絡・調整は7 割の施設で実施しており、診察や書面が最も多く各々6 割であった。復職 後のフォローは外来診療が最も多く 8 割であったが、復職後のフォローアッププログラム を実施している施設も35%にのぼった。再休職予防に対するプログラムの工夫として、休 職に至るモメントの自己理解と受容の促しを実施している施設が昨年同様 9 割を占めた。 利用後に終了した利用者との交流を目的としたプログラムを行っている施設は 6 割、家族 を対象としたプログラムを行っている施設は16%と、昨年に比べ増加した。平成 22 年 10 月の任意の1 日に登録されていたリワーク利用者 700 人について個別調査を実施した。休 職回数は、初回が46%で 2 回目以上が 54%であった。今回の休職期間は平均 406.1 日で総 休職期間は574.0 日であった。利用者の ICD-10 による診断の内訳は、F3 気分(感情)障 害が8 割、F4 神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性が 1 割であった。また、 DSM-Ⅳtr による双極Ⅱ型の可能性がある利用者は 22%であった。

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2 研究協力者 大木洋子:メディカルケア虎ノ門 林俊秀:うつ病リワーク研究会、メディカルケア虎ノ門 A.調査目的 うつ病等で休職する労働者の増加や休職 期間の長期化、および再休職の問題に対す る復職支援は、社会的にも大きな課題とな っている。そのような患者を対象とした復 職リハビリテーションとしてのリワークプ ログラムは、全国の医療機関に広がりつつ ある。 本調査は、医療機関で行われるリワーク プログラム(以下リワーク)の運営状況と その利用者の背景を明らかにすることを目 的とした。 B.調査方法 平成22 年 10 月 1 日現在における、うつ 病リワーク研究会正会員の所属する医療機 関およびその利用者を対象とした。調査は 以下の調査票により実施した。 Ⅰ.プログラムの運営状況に関する調査 平成22 年 10 月 25 日に Excel ファイル の調査票(別表 1)をメール添付にて送付 し、平成22 年 10 月 31 日までに回収した。 Ⅱ.登録者の利用状況に関する調査 平成22 年 10 月 25 日に郵送にて調査票 (別表2)を送付し、平成 22 年 11 月 5 日 までに回収した。 いずれの調査も、平成22 年 10 月 1 日~ 31 日の 1 か月間のうち、任意の 1 日の登録 者に関して調査した。 C.調査結果 Ⅰ.プログラム運営状況に関する調査 うつ病リワーク研究会正会員が所属する 施設88 施設のうち、63 施設から回答を得 た。回収率は、71.6%であった。 ①リワーク施設情報 医療機関施設情報 (表 1) 対象施設のうち24 件(38.1%)が病院であ り、39 件(61.9%)が診療所であった。病院 の 精 神 科 病 床 数 の 平 均 は 215.7 床 (SD150.1)であった。そのうちストレスケア 病棟を有する施設は13 件(54.2%)であり、 ストレスケア病棟の平均病床数は 56.4 床 (SD50.0)であった。リワーク施設としての 年数は、平均2.5 年(SD1.8)であった。 リワークを専門としている施設は 46 件 (73.0%)であり、非専門施設は 17 件(27.0%) であった。リワーク専門施設の開設年数は 平均2.4 年(SD1.8)、非専門施設は平均 2.8 年(SD1.8)であった。 診療報酬上の区分 リワークを行う診療報酬上の区分は、複 数回答で精神科デイケア42 件(66.7%)、合 計定員数1257 人、精神科ショートケア 38 件(60.3%)、合計定員数 777 人であった。精 神科デイナイトケアは 9 件(14.3%)で合計 定員数が317 人であった。精神科作業療法 は4 件(6.3%)で合計定員数が 112 人、通院 集団精神療法は 7 件(11.1%)で合計定員数

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3 18 人、自費 1 件(1.6%)で定員数 4 人であっ た(表 2)。定員数の総合計は 2488 人であっ た。 精神科デイケア施設のうち、小規模デイ ケアは18 件(42.9%)、大規模は 24 件(57.1%) であった。デイケア施設の施設専用面積は、 平均204.2 ㎡(SD173.7)であり、定員数は平 均33.6 人(SD19.3)であった。またデイケア 施設の 1 週間の開催日数は、平均 4.6 日 (SD1.0)であった(表 3)。 精神科ショートケア施設のうち、小規模 は24 件(63.2%)、大規模は 12 件(31.6%)で あった。施設専用面積は、平均 140.3 ㎡ (SD118.1)であり、定員数は平均 23.6 人 (SD16.4)であった。また、ショートケア施 設の 1 週間の開催日数は、平均 4.6 日 (SD1.6)であった(表 4)。 精神科デイナイトケア施設の施設専用面 積は、平均316.4 ㎡(SD172.2)であり、定員 数は平均 42.4 人(SD20.3)であった。また、 デイナイトケア施設の1 週間の開催日数は、 平均4.4 日(SD1.9)であった(表 5)。 精神科作業療法を行う施設の施設専用面 積は、平均133.3 ㎡(SD100.8)であり、定員 数は平均33.3 人(SD14.4)で、1 週間の開催 日数は、平均3.3 日(SD2.1)であった(表 6)。 また、通院集団精神療法を行う施設の施設 専用面積は、平均16.5 ㎡(SD2.1)であり、1 週間の開催日数は平均1.3 回(SD0.6)であっ た(表 7)。また、自費によりリワークを行う 施設の定員数は、1 施設のみであり、定員 は7 名であった。 設備・什器について(表 8) 各施設に備えられる設備・什器は、PC は 平均5.8 台(SD4.2)、プロジェクタースクリ ーンは平均1.1 台(SD0.3)、大型テレビ・モ ニターは平均1.2 台(SD0.5)であった。 ②リワークに関わるスタッフ情報 スタッフの資格等 回答を得た63 施設に 343 人のスタッフ が勤務していた。スタッフの主な資格は、 臨床心理士が最も多く、101 人(29.4%)であ った。次いで精神保健福祉士78 人(22.7%)、 看護師 73 人(21.3%)、作業療法士 36 人 (10.5%)、その他の心理職 15 人(4.4%)、産 業カウンセラー8 人(2.3%)、保健師 6 人 (1.7%)、その他は 24 人(7.0%)であった(表 9・図 1)。 また、主な資格以外に67 人(19.5%)が他 の資格を有していた(表 11)。主な資格以外 の副資格としては、産業カウンセラーが14 人(20.9%)と最も多く、次いで精神保健福祉 士13 人(19.4%)、臨床心理士 6 人(9.0%)、 看護師5 人(7.5%)、保健師 4 人(6.0%)、キ ャリアコンサルタント 3 人(4.5%)、その他 の心理職2 人(3.0%)、その他 18 人(26.9%) であった(表 10)。 スタッフの背景 (表 11) 性別は、女性245 人(71.4%)、男性 98 人 (28.6%)であり、平均年齢は 36.0 歳(SD21) であった。主資格の経験年数は、平均 9.1 年(SD7.9)であり、そのうちリワークの経験 年数は平均2.0 年(SD1.3)であった。 スタッフの勤務形態は、常勤が228 人(66 .5%)、非常勤が 115 人(33.5%)であった。非 常勤スタッフの勤務時間は、1 週間平均 2.0 日(SD1.2)、12.1 時間(SD9.7)であった。 企業での就労経験がないスタッフは、237 人(69.1%)、産業保健スタッフ以外で就労経

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4 験がある者は82 人(23.9%)、産業保健スタ ッ フ と し て 就 労 経 験 の あ る 者 は 18 人 (5.2%)、産業保健スタッフ・それ以外の両 方の就労経験のある者は2 人(0.6%)であっ た。 ③利用の決定・開始条件に関する情報 利用の決定 リワークの利用の決定方法は、主治医に よる決定が25 件(39.7%)と最も多く、次い で会議で決定19 件(30.2%)、院長などの管 理者が決定が12 件(19.0%)、その他が 4 件 (6.3%)であった(表 12)。利用の決定の重要 ポイントは、病状の安定が27 件(42.9%)と 最も多く、次いで日中の生活レベル 14 件 (22.2%)、参加へのモチベーション 10 件 (15.9%)、睡眠覚醒リズムの回復 4 件(6.3%)、 その他4 件(6.3%)であった(表 13)。 プログラム開始の条件 開始条件のうち就労に関して在職者のみ とする施設は27 件(42.9%)、失職者も可能 としている施設は34 件(54.0%)であった(表 14)。 適用疾患を特定の疾患に限定している場 合、限定される疾患は複数回答で気分障害 が最も多く48 件(76.2%)、次いで適応障害 35 件(55.6%)、不安障害 35 件(55.6%)、神 経症24 件(38.1%)、発達障害 10 件(15.9%)、 摂食障害5 件(7.9%)、統合失調症 3 件(4.8%)、 その他5 件(7.9%)であった(表 15)。 また除外疾患として特定の疾患を設けて いる場合、除外疾患は複数回答で統合失調 症31 件(49.2%)が最も多く、次いで物質依 存30 件(47.6%)、人格障害 28 件(44.4%)、 発達障害 21 件(33.3%)、摂食障害 16 件 (25.4%)、気分障害以外 12 件(19.0%)、双極 性障害6 件(9.5%)、パニック障害 6 件(9.5%)、 その他4 件(6.3%)であった(表 16)。 回復度(重症度)に関する条件では、医 師の判断が45 件(71.4%)と最も多く、通所 可否で判断が 4 件(6.3%)、その他の基準に よる判断が1 件(1.6%)であった(表 17)。 同一企業内の患者に関しては、条件なし が49 件(77.8%)、同時期のリワーク参加を 不可とする施設は 5 件(7.9%)、その他が 7 件(11.1%)であった(表 18)。 主治医の条件としては、条件なし 24 件 (38.1%)、原則的に主治医を変更とするが 14 件(22.2%)、利用者に意思によるが 13 件 (20.6%)、主治医の変更を必須とするが 11 件(17.5%)、その他 1 件(1.6%)であった(表 19)。 年齢に関する条件では、条件を設定して いない施設は59 件(93.7%)、設定している 施設は4 件(6.3%)であった(表 20)。また、 学生の受け入れに関しては、受け入れ可と する施設は21 件(33.3%)、不可とする施設 は42 件(66.7%)であった(表 21)。学歴の条 件を設定している施設は1 件(1.6%)であ り、中卒以を条件としていた。受け入れ会 議に関しては、受け入れ会議を必要とする 施設は29 件(46.0%)、受け入れ会議の条件 なしとする施設は34 件(54.0%)であった(表 22)。この他に何等かの条件を設けている施 設は、11 件(17.5%)であった。 ④リワークの運用に関する情報 利用に至るまでの情報 (表 23) 利用前の見学は、本人のみ見学可とする 施設は11 件(17.5%)、家族も可能が 42 件 (66.7%)、見学不可 10 件(15.9%)であった。

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5 また、利用前の試験利用を認める施設は28 件(44.4%)であった。リワーク開始までの待 機期間は、平均10.4 日(SD20.0)であり、開 始時の 1 週間の最低利用日数は、平均 2.0 日(SD1.0)であった。 利用規定等 (表 24) 利 用 規 定 を 設 け て い る 施 設 は 59 件 (93.7%)、利用規定なしは 4 件(6.3%)であっ た。利用にあたり誓約書・同意書の取り交 わしを行う施設は59 件(93.7%)であった。 参加者の利用の仕方は、ルールを制定して いる施設は53 件(84.1%)、本人の希望に任 せている施設は10 件(15.9%)であった。 利用ステップの有無に関しては、段階的 だが開始条件を定めていない施設は 27 件 (42.9%)、段階的で開始条件を明確にしてい る施設は20 件(31.7%)、ステップなしは 16 件(25.4%)であった。利用日数の決定は、段 階を設定している施設が29 件(46.0%)と最 も多く、利用者に一任している施設は15 件 (23.8%)、その他 15 件(23.8%)であった。 利用期間の設定に関しては、最長利用期 間を使用開始時に定めていない施設は 43 件(68.3%) 、 定 め てい る施 設 は 20 施 設 (31.7%)であった。利用終了の決定条件は、 受入先の条件によるが20 件(31.7%)、期限 設定によるが13 件(20.6%)、評価の実施に よるが10 件(15.9%)、出席日数・率が 3 件 (4.8%)、その他 7 件(11.1%)であった。 中止・脱落基準等 (表 25) 利用中、施設側の意向として利用の継続 を中止する場合の基準は、症状の悪化24 件 (38.1%)、他のメンバーへの迷惑行為 18 件 (28.6%)、その他 11 件(17.5%)、特になしは 4 件(6.3%)であった。利用中止の決定者は、 リワーク施設管理医師33 件(52.4%)、主治 医 17 件(27.0%)、リワークスタッフ 4 件 (6.3%)、その他 4 件(6.3%)であった。中止 する場合の再利用は、再利用ありが 50 件 (79.4%)であった。 利用者側の要因により利用継続から脱落 する場合、その判断基準は欠席状況 40 件 (63.5%)が最も多く、モチベーションの低下 9 件(14.3%)、その他 6 件(9.5%)であった。 他院患者の受入れ (表 26) 現在他院の患者をリワーク利用者として 受け入れている施設は45 施設(71.4%)であ り、現在の受け入れ人数は、平均 6.2 人 (SD10.9)であった。他院患者を受けている 45 施設のうち、主治医との連絡の方法は、 定期的に文書で行うか20 件(44.4%)と最も 多く、不定期に文書で連絡を取るが 15 件 (33.3%)、その他 4 件(8.9%)、取っていない が3 件(6.7%)であった。また、文書で連絡 を取っている35 施設のうち、主治医との連 絡文書の書式は、リワーク専用文書が19 件 (54.3%)、診断情報提供所を使用している施 設が11 件(31.4%)、両方を使用が 1 件(2.9%) であった。 スタッフによる評価 (表 27) スタッフによる評価を実施している施設 は、59 施設(93.7%)であった。評価の方法 は 複 数 回 答 で 心 理 テ ス ト の 利 用 49 件 (83.1%)、評価シートの利用 42 件(71.2%) であった。スタッフによる評価の利用に関 しては、評価結果を利用している施設は56 件(94.9%)であった。スタッフによる評価結 果の利用を利用する者は、複数回答で主治

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6 医48 件(85.7%)、患者本人 33 件(58.9%)、 産業医21 件(37.5%)、産業保健スタッフ 15 件(26.8%)、その他 12 件(21.4%)であった。 復職時・復職後 (表 28) 復職時に勤務先の産業医・産業保健スタ ッフに対し、連絡・調整を行っている施設 は45 件(71.4%)であった。その方法につい ては複数回答で書面にて実施が最も多い 31 件(68.9%)、診察時に実施 23 件(51.1%)、 訪問にて実施9 件(20.0%)であった。また復 職時に人事労務担当者に対し、連絡・調整 を行っている施設は45 件(71.4%)であった。 その方法については複数回答で診察時に実 施が最も多い28 件(62.2%)、書面にて実施 が26 件(57.8%)、訪問に実施が 11 件(24.4%) であった。 復職後のフォロー体制については、複数 回 答 で 外 来 に て 診 察 が 最 も 多 く 53 件 (84.1%)、復職後フォロープログラムが 22 件(34.9%)、スタッフが定期的に連絡 7 件 (11.1%)、その他 26 件(41.3%)であった。ま たリワーク終了の後に再休職に至った場合 の リワー クの 再利用 に関 しては 、56 件 (88.9%)が再利用可としていた。 記録・ケースカンファレンス等 (表 29) 個 別 記 録 作 成 時 間 の 平 均 は 42.3 分 (SD38.4)であった。また、スタッフミーテ ィングを行っている施設は50 件(79.4%)で あった。その実施頻度は月に平均 4.5 回 (SD5.0)であり、実施時間は 1 回平均 46.6 分(SD25.5)であった。ケースカンファレン スを行っている施設は45 件(71.4%)であっ た。その実施頻度は月に平均4.3 回(SD5.3) で あ り 、 実 施 時 間 は 1 回平均 48.5 分 (SD29.7)であった。ケースカンファレンス 参加者は、医師も参加が36 件(80.0%)、ス タッフのみ参加9 件(20.0%)であった。 プログラムの工夫 (表 30) プログラムにおいて休職に至るモメント の自己理解と受容の促しを行っている施設 は56 件(88.9%)、行っていない 6 件(9.5)で あった。行っている施設のうち、モメント の促しの介入者に関しては、複数回答でス タッフが 54 件(96.4%)、主治医が 32 件 (57.1%)であった。また、本人への結果のフ ィードバック方法は、複数回答でスタッフ との面談においてが45 件(80.4%)、集団で のプログラムを通じて行うが43 件(76.8%)、 主 治 医 と の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン が 27 件 (48.2%)、その他 4 件(7.1%)であった。 利用を終了した利用者との交流を目的と したプログラムを行っている施設は 35 件 (55.6%)、家族を対象としたプログラムを行 っている施設は10 件(15.9%)であった。 Ⅱ.登録者の利用状況に関する調査 平成22 年 10 月 1 日~31 日の 1 か月間の うち、任意の1 日を選択してもらい、その 日に登録されていたリワーク利用者につい て調査を実施し 56 施設から 700 人の登録 者の調査票を回収した。 利用者背景 (表 31) 利用者の性別は、男性545 人(77.9%)、女 性155 人(22.1%)であった。平均年齢は 39.0 歳(SD8.7)であり、最年少は 18 歳、最年長 は 68 歳であった。婚姻状況は、未婚 376 人(53.7%)、既婚 324 人(46.3%)であった。 就業状況は、在職中594 人(84.9%)、失職中

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7 106 人(15.1%)であった。 休職の状態に関しては、本調査における “休職”の定義は、精神疾患等の理由によ り、一定期間以上会社を休んでいる状態と した。また休職期間に関しては、1 か月を 30 日に換算し、利用者から得られる情報を もとに記入を依頼した。そこで得た休職回 数は、初回319 人(45.6%)、2 回目 165 人 (23.6%)、3 回目 93 人(13.3%)、4 回目 39 人(5.6%)、5 回目 15 人(2.1%)、6 回目以上 19 人(2.7%)であった(図 2)。今回の休職期間 は平均406.1 日(SD377.5/median330)、総 休職期間は 574.0 日(SD465.9/median465) であった。 リワークの利用状況は、初回利用者が 626 人(89.4%)、再利用者 74 人(10.6%)であ った。利用予定日数は、1 週間あたり平均 4.1 日(SD1.2)であった。主治医が自院であ る利用者は 523 人(74.7%)、他院 177 人 (25.3%)であった。 診断別の利用者数 利用者の ICD-10 による診断の内訳は、 F3 気分(感情)障害が 575 人(82.1%)、F4 神経症性障害、ストレス関連障害および身 体表現性67 人(9.6%)、F2 統合失調症、統 合失調症型障害および妄想性障害 38 人 (5.4%)、F8 心理的発達の障害 9 人(1.3%)、 F7 精神遅滞[知的障害]4 人(0.6%)、F0 症状 性を含む器質性精神障害3 人(0.4%)、F6 成 人のパーソナリティおよび行動の障害3 人 (0.4%)、F1 精神作用物質使用による精神お よび行動の障害 1 人(0.1%)であった(表 32・図 3)。また、DSM-Ⅳtr による双極Ⅱ 型の可能性がある利用者は 155 人(22.1%) であった(表 33)。 D. まとめ 1. リワーク研究会所属の施設と利用者を対 象とし、リワーク(復職支援)プログラ ムの実施状況を調査したところ、病院の 比率が昨年より10%程度増加した。 2. 63 施設で合計 343 名のスタッフが勤務 していたが、臨床心理士が最も多く全体 の3 割を占め、精神保健福祉士、看護師 が2 割強であり、心理士の占める割合が 昨年より増加した点が注目される。 3. 復職時の勤務先企業の産業医・産業保 健スタッフに対する連絡・調整は7 割 の施設で行っており、書面が最も多く 7 割、診察時が 5 割、訪問が 2 割を占 めており、いずれも昨年と比較して割 合が増加していた。人事労務担当者に 対しての連絡・調整も7 割の施設で実 施しており、診察や書面が最も多く 各々6 割であった。 4. 復職後のフォローは外来診療が最も多 く8 割であったが、復職後のフォロー アッププログラムを実施している施設 も35%にのぼり注目された。 5. 再休職予防に対するプログラムの工夫 として、休職に至るモメントの自己理 解と受容の促しを実施している施設が 昨年同様9 割を占めた。利用後に終了 した利用者との交流を目的としたプロ グラムを行っている施設は6 割、家族 対象のプログラムを行っている施設は 16%と昨年に比べ増加した。 6. 今回の調査では、平成 22 年 10 月の任 意の1 日に登録されていたリワーク利 用者700 人について個別調査も実施し た。休職回数は、初回が46%で 2 回目

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8 以上が54%であった。今回の休職期間 は平均 406.1 日で総休職期間は 574.0 日であったように、頻回かつ長期間の 休職状態にある利用者が多いことが判 明した。また、DSM-Ⅳtr による双極 Ⅱ型の可能性がある利用者は 22%で あった。このように診断としても双極 性障害の可能性を持つ利用者が多く、 難治性の気分障害が対象となっている ことが浮き彫りとなった。 E.結論 これまでの3 年間にわたり基礎調査を行 ったが、この3 年間で調査対象施設が著し く増加してきたが、回収率は年々低下して おり、回収率を維持することは今後の課題 である。 プログラムに関してはプログラム内容の 充実やフォローアッププログラムの実施が 増加する等が示された。また、企業との連 携が徐々に充実して生きていることも判明 した。 利用者に対する大規模な調査を行ったが、 休職回数が多く、また、休職期間も長い利 用者がプログラムを利用している現実が明 らかとなり、双極性障害を疑う症例も2 割 を超えていることも示され、今後の課題が 残されていると考える。 F.健康危険情報 なし G.研究発表 1.論文発表 なし 2.学会発表 なし H.知的財産権の出願・登録状況 なし I.文献 なし

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(n=63) 項目 n % 運営施設 病院 24 38.1 診療所 39 61.9 ストレスケア病床 あり 13 (54.2) (精神科病床を有する病院 n=24) なし 11 (45.8) リワーク専門 専門 46 73.0 非専門 17 27.0 表1 医療機関施設情報 (n=63) 項目 n % 診療報酬上の区分 精神科デイ・ケア 42 66.7 精神科ショート・ケア 38 60.3 精神科デイナイト・ケア 9 14.3 精神科作業療法 4 6.3 通院集団精神療法 7 11.1 自費 1 1.6 定員数合計 (人) 精神科デイ・ケア (1257) 精神科ショート・ケア (777) 精神科デイナイト・ケア (317) 精神科作業療法 (112) 通院集団精神療法 (18) 自費 (7) 定員数総合計 (人) 2488(人) 表2 診療報酬上の区分(複数回答)・定員数 表3 精神科デイ・ケア (n=42) 項目 n % 施設基準 小規模 18 42.9 大規模 24 57.1 プログラム開催日数 (日/週) 4.6(mean) 1.0(SD) プログラム定員数 (人) 33.6(mean) 19.3(SD) 施設専用面積 (㎡) 204.2(mean) 173.7(SD) 表4 精神科ショート・ケア (n=38) 項目 n % 施設基準 小規模 24 63.2 大規模 12 31.6 不明 2 5.3 プログラム開催日数 (日/週) 4.6(mean) 1.6(SD) プログラム定員数 (人) 23.6(mean) 16.4(SD) 施設専用面積 (㎡) 140.3(mean) 118.1(SD) 表5 精神科デイナイト・ケア (n=9) 項目 mean SD プログラム開催日数 (日/週) 4.4 1.9 プログラム定員数 (人) 42.4 20.3 施設専用面積 (㎡) 316.4 172.2

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表6 精神科作業療法 (n=4) 項目 mean SD プログラム開催日数 (日/週) 3.3 2.1 プログラム定員数 (人) 33.3 14.4 施設専用面積 (㎡) 133.3 100.8 表7 通院集団精神療法 (n=7) 項目 mean SD プログラム開催日数 (日/週) 1.3 0.6 施設専用面積 (㎡) 16.5 2.1 表8 設備・什器数 項目 mean SD PC (台) 5.8 4.2 プロジェクタースクリーン (台) 1.1 0.3 大型テレビ・モニター (台) 1.2 0.5 (n=343) 項目 n % 看護師 73 21.3 保健師 6 1.7 精神保健福祉士 78 22.7 作業療法士 36 10.5 臨床心理士 101 29.4 その他の心理職 15 4.4 産業カウンセラー 8 2.3 その他 24 7.0 不明 2 0.6 表9 スタッフの主資格 看護師 21.3% 保健師 1.7% 精神保 健福祉 士 22.7% 作業療 法士 10.5% 臨床心 理士 29.4% その他の 心理職 4.4% 産業カウ ンセラー 2.3% その他 7.0% 不明 0.6% 図1 スタッフの主資格

(11)

(n=67) 項目 n % 看護師 5 7.5 保健師 4 6.0 精神保健福祉士 13 19.4 臨床心理士 6 9.0 その他の心理職 2 3.0 産業カウンセラー 14 20.9 キャリア・コンサルタント 3 4.5 その他 18 26.9 不明 2 3.0 表10 スタッフの副資格 (n=343) 項目 n % 副資格 あり 67 19.5 なし 276 80.5 性別 女性 245 71.4 男性 98 28.6 年齢 (歳) 36.0(mean) 21(SD) 主資格経験年数 (年) 9.1(mean) 7.9(SD) リワーク経験年数 (年) 2.0(mean) 1.3(SD) 勤務形態 常勤 228 66.5 非常勤 115 33.5 非常勤スタッフ勤務日数 (n=115) (日/週) 2.0(mean) 1.2(SD) 非常勤スタッフ勤務時間 (n=115) (時間/週) 12.1(mean) 9.7(SD) 企業での就労経験 経験なし 237 69.1 産業保健スタッフ以外 82 23.9 産業保健スタッフとして 18 5.2 両方の経験あり 2 0.6 不明 4 1.2 表11 スタッフの背景 (n=63) 項目 n % 主治医が決定 25 39.7 院長などの管理者が決定 12 19.0 会議で決定 19 30.2 その他 4 6.3 不明 3 4.8 (n=63) 項目 n % 睡眠覚醒リズムの回復 4 6.3 日中の生活レベル 14 22.2 病状の安定 27 42.9 参加へのモチベーション 10 15.9 家族の協力 0 0.0 その他 4 6.3 不明 4 6.3 表12 利用の決定方法 表13 利用決定の重要ポイント

(12)

(n=63) 項目 n % 在職者のみ 27 42.9 失職者含む 34 54.0 不明 2 3.2 表15 適応疾患条件(複数回答) (n=63) 項目 n % 気分障害 48 76.2 適応障害 35 55.6 不安障害 35 55.6 神経症 24 38.1 発達障害 10 15.9 摂食障害 5 7.9 統合失調症 3 4.8 その他 5 7.9 表16 除外疾患条件(複数回答) (n=63) 項目 n % 気分障害以外 12 19.0 双極性障害 6 9.5 物質依存 30 47.6 人格障害 28 44.4 発達障害 21 33.3 摂食障害 16 25.4 パニック障害 6 9.5 統合失調症 31 49.2 その他 4 6.3 (n=63) 項目 n % 条件なし 10 15.9 医師判断 45 71.4 質問紙判断 0 0.0 通所可否 4 6.3 その他基準 1 1.6 不明 3 4.8 表18 同一企業内に関する条件 (n=63) 項目 n % 条件なし 49 77.8 同時期不可 5 7.9 その他 7 11.1 不明 2 3.2 表14 就労状況に関する条件 表17 回復度(重症度)に関する条件

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表19 主治医の条件 (n=63) 項目 n % 条件なし 24 38.1 主治医変更必須 11 17.5 原則的に主治医変更 14 22.2 利用者の意思 13 20.6 その他 1 1.6 表20 年齢の条件 (n=63) 項目 n % なし 59 93.7 あり 4 6.3 表21 学生の条件 (n=63) 項目 n % 受入れ可 21 33.3 受入れ不可 42 66.7 表22 受入れ会議の条件 (n=63) 項目 n % 条件なし 34 54.0 受入れ会議が必要 29 46.0 表23 利用に至るまで (n=63) 項目 n % 利用前の見学 本人のみ 11 17.5 家族も可 42 66.7 不可 10 15.9 利用前の試験利用 可 28 44.4 不可 35 55.6 開始までの待機期間 (日) 10.4(mean) 20.0(SD) 開始時の最低利用日数 (週) 2.0(mean) 1.0(SD)

(14)

表24 利用規定等 (n=63) 項目 n % 利用規定の有無 あり 59 93.7 なし 4 6.3 誓約書・同意書 あり 59 93.7 なし 4 6.3 利用の仕方 本人の希望 10 15.9 施設ルール 53 84.1 利用ステップの有無 ステップ無し 16 25.4 段階的で開始条件が 明確 20 31.7 段階的だが開始条件 は定めず 27 42.9 利用日数の決定 利用者に一任 15 23.8 段階を設定 29 46.0 その他 15 23.8 不明 4 6.3 最長利用期間 開始時に制定 20 31.7 制定なし 43 68.3 利用終了決定条件 期限設定 13 20.6 受け入れ先の条件 20 31.7 評価実施 10 15.9 出席日数・率 3 4.8 その他 7 11.1 不明 10 15.9 表25 中止・脱落基準等 (n=63) 項目 n % 利用中止基準 特に無し 4 6.3 症状の悪化 24 38.1 他のメンバーへの迷惑 行為 18 28.6 その他 11 17.5 不明 6 9.5 利用中止決定者 リワーク施設管理医師 33 52.4 リワーク施設スタッフ 4 6.3 主治医 17 27.0 その他 4 6.3 不明 5 7.9 中止の場合の再利用 再利用なし 12 19.0 再利用あり 50 79.4 不明 1 1.6 脱落の判断基準 欠席状況 40 63.5 モチベーション低下 9 14.3 その他 6 9.5 不明 8 12.7

(15)

表26 他院患者の受入れ等 項目 n % 他院患者の受入れ (n-63) 可 45 71.4 不可 18 28.6 現在の受入れ人数 (n=45) (人) 6.2(mean) 10.9(SD) 主治医との連絡方法 (n=45) 定期的に文章で 20 44.4 不定期に文章で 15 33.3 連絡していない 3 6.7 その他 4 8.9 不明 3 6.7 連絡文書書式 (n=35) 診断情報提供書 11 31.4 リワーク専用文書 19 54.3 両方使用 1 2.9 不明 4 11.4 表27 スタッフによる評価等 項目 n % スタッフによる評価の実施 (n=63) 実施している 59 93.7 実施していない 4 6.3 評価方法 (複数回答) (n=59) 評価シートを利用 42 71.2 心理テストを利用 49 83.1 評価結果の利用 (n=59) 利用している 56 94.9 利用していない 3 5.1 評価結果の利用者 (n=56) 主治医 48 85.7 産業医 21 37.5 産保スタッフ 15 26.8 患者本人 33 58.9 その他 12 21.4 表28 復職時・復職後 (n=63) 項目 n % 産業医・産業保健スタッフとの連絡・調整実施 45 71.4 実施せず 18 28.6 産業医・産業保健スタッフとの連絡方法 書面にて実施 31 68.9 (複数回答) (n=45) 訪問にて実施 9 20.0 診察にて実施 23 51.1 人事労務担当者との連絡・調整 実施 45 71.4 実施せず 18 28.6 産業医・産業保健スタッフとの連絡方法 書面にて実施 26 57.8 (複数回答) (n=45) 訪問にて実施 11 24.4 診察にて実施 28 62.2 復職後のフォロー体制 (複数回答) 外来で診察 53 84.1 スタッフが定期的に連絡 7 11.1 復職後フォロープログラム参加22 34.9 その他 26 41.3 再休職後の再利用の可否 利用可 56 88.9 利用不可 4 6.3 不明 3 4.8

(16)

表29 記録・ケースカンファレンス等 項目 n % 個別記録作成時間 (n=63) (分) 42.3(mean) 38.4(SD) スタッフミーティング (n=63) 実施 50 79.4 実施せず 13 20.6 スタッフミーティング実施頻度 (n=50) (回/月) 4.5(mean) 5.0(SD) スタッフミーティング実施時間 (n=50) (分/回) 46.6(mean) 25.5(SD) ケースカンファレンス 実施 45 71.4 実施せず 18 28.6 ケースカンファレンス実施頻度 (n=45) (回/月) 4.3(mean) 5.3(SD) ケースカンファレンス実施時間 (n=45) (分/回) 48.5(mean) 29.7(SD) ケースカンファレンス参加者 (n=45) スタッフのみ 9 20.0 医師も参加 36 80.0 表30 プログラムの工夫 (n=63) 項目 n % 休職に至るモメントの自己理解と受容の促し 実施 56 88.9 実施せず 6 9.5 不明 1 1.6 介入者 (複数回答) (n=56) 主治医 32 57.1 スタッフ 54 96.4 本人へのフィードバック方法 (複数回答) 集団でのプログラムを通して 43 76.8       (n=56) 主治医とのディスカッション 27 48.2 スタッフとの面談 45 80.4 その他 4 7.1 プログラム上の工夫(再休職予防の観点) 実施 47 74.6 実施せず 14 22.2 不明 2 3.2 終了者との交流を目的としたプログラム あり 35 55.6 なし 28 44.4 家族を対象としたプログラム あり 10 15.9 なし 53 84.1

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表31 利用者背景 (n=700) 項目 n % 性別 男性 545 77.9 女性 155 22.1 年齢 (歳) 39.0(mean) 8.7(SD) 婚姻 未婚 376 53.7 既婚 324 46.3 就業 在職中 594 84.9 失職中 106 15.1 休職回数 初回 319 45.6 2回目 165 23.6 3回目 93 13.3 4回目 39 5.6 5回目 15 2.1 6回目以上 19 2.7 不明 50 7.1 今回の休職期間 (日) 406.1(mean) 377.5(SD) 総休職期間 (日) 574.0(mean) 465.9(SD) 利用予定日数 (日/週) 4.1(mean) 1.2(SD) 主治医 自院 523 74.7 他院 177 25.3 利用状況 初回利用 626 89.4 再利用 74 10.6 初回 45.6% 2回目 23.6% 3回目 13.3% 4回目 5.6% 5回目 2.1% 6回目以上 2.7% 不明 7.1% 図2 休職回数

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(n=700) 項目 n % 3 0.4 1 0.1 38 5.4 575 82.1 67 9.6 0 0.0 3 0.4 4 0.6 9 1.3 0 0.0 F6 成人のパーソナリティおよび行動の障害 F7 精神遅滞[知的障害] F8 心理的発達の障害 F9 小児期および青年期に通常発達する行動および情 緒の障害 F4 神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性 障害 F5 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候 群 表32 ICD-10による診断 F0 症状性を含む器質性精神障害 F1 精神作用物質使用による精神および行動の障害 F2 統合失調症、統合失調症型障害および妄想性障害 F3 気分(感情)障害 F3 82.1% F4 9.6% F2 5.4% F8 1.3% F7 0.6% F0 0.4% F6 0.4% F1 0.1% 図3 ICD-10による診断 (n=700) 項目 n % なし 545 77.9 あり 155 22.1 表33 DSM-Ⅳtrによる双極Ⅱ型の可能性

(19)

記入要綱

当調査票は、うつ病リワーク研究会の正会員所属医療機関に対するリワーク施設に対する基礎 調査です。当調査は、年に1回 会員所属医療機関に対し実施いたします。 当調査票の記入にあたり、以下の点にご注意下さい。 当調査票はシートごとに A.リワーク施設情報 B.リワークに関わるスタッフ情報 C.リワークプログラム利用開始時について D.リワーク・プログラムの運用について E.リワーク・プログラムと関与スタッフに関する情報 F.ホームページ掲載について で構成されています。 手順 ①各シートの設問に対し、網掛けしたセルに回答を記入、または矢印をクリックしボックス内に表 示される該当箇所をクリックしてください。 自由記入個所は、セルの大きさには関係なくご自由に記載ください。 ②昨年度の基礎調査「リワークプログラム実施状況に関する研究」の調査票をご記入いただいた 医療機関はその内容を大部分記載しています。内容をご確認いただき変更個所があった場合は 訂正をお願いいたします。記載されていない個所につきましては設問に対する解答の記入をお願 いいたします。 ③ご記入漏れがないかご確認いただき、ファイル名に医療機関名を入れた後、パスワードを設定 して下記アドレスまで平成22年11月15日までにパスワードと別メールでご返信くださいますよう お願いいたします。 ●パスワード設定方法 1.保存時に「名前を付けて保存」の「ツール」をクリック 2.「全般オプション」をクリック 3.「読み取りパスワード」にパスワードを入力後、「OK」をクリック 4.「パスワードをもう一度入力して下さい」にパスワードを入力後、「OK」をクリック 5.「保存」をクリック お問合せ先 うつ病リワーク研究会事務局 担当:林 TEL:03-5512-1161 FAX:03-5512-1161 Email:information@utsu-rework.org

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リワーク施設情報

記載日 医療機関名称 リワーク施設名称 所在地  併設の精神科入院施設の有無 精神科病棟は何床ですか(無ければ0) うちストレスケア病棟は何床ですか(無ければ0)

●診療報酬上の区分について 

デイ・ケア ショート・ケア デイナイト・ケア 精神科作業療法 通院集団精神療法 自費 その他 リワークプログラムの定員数

●設備、什器について

利用者の専用ロッカーの数 プログラムに使用するパソコン数 プロジェクター・スクリーン数 大型テレビ・モニター数 その他の備品(自由記載)

●スタッフミーティング、ケースカンファレンスについて

毎日の打ち合わせ・業務連絡以外のスタッフミーティング 実施頻度(月実施回数を記載、行っていない場合は0を記入) 実施している場合、1回あたり実施時間(分) ケースカンファレンス 実施頻度(月実施回数を記載、行っていない場合は0を記入) 実施している場合、1回あたり実施時間(分) 実施している場合の参加者内訳(1 スタッフのみ、2 医師も参加) 1週間のうちのリワークプログラム開催日数 規模(1 小規模、2 大規模) 該当する施設に1を記載してください。 施設の専用面積(平米 ㎡) リワークプログラムを開始した年(西暦) 特化度(1 リワーク専門、2 非専門)

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(22)

リワークに関わるスタッフ情報

スタッフ1 スタッフ2 スタッフ3 スタッフ4 スタッフ5 スタッフ6 スタッフ7 スタッフ8 スタッフ9 スタッフ10 スタッフ11 スタッフ12 スタッフ13 スタッフ14 スタッフ15 ※15名以降の方につきましては、列を挿入して記載して下さい。 所有する主な資格に関し、以下から該当する番号 をひとつ記入して下さい。 1 看護師、2 保健師、3 精神保健福祉士、4 作 業療法士、5 理学療法士、6 臨床心理士、7 そ の他の心理職、8 産業カウンセラー、9 キャリア・ コンサルタント、10 その他 所有する主な資格以外の資格に関し、以下から該 当する番号をひとつ記入して下さい。 1 所有していない、2 看護師、3 保健師、4 精 神保健福祉士、5 作業療法士、6 理学療法士、7 臨床心理士、8 その他の心理職、9 産業カウンセ ラー、10 キャリア・コンサルタント、11 その他 企業での就労経験(1 無し、2 産業保健スタッフ として就労、3 産業保健スタッフ以外、4  1・2両 方)  非常勤の場合の勤務日数(週あたり○日)  非常勤の場合の勤務時間(週あたり○時間) 主な資格・職種としての経験年数 リワーク・プログラムの経験年数 性別(1 男性、2 女性) 記入日現在の年齢 勤務形態(1 常勤、2 非常勤)

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リワーク・プログラム利用開始時について

利用の決定はどのようにして行われますか 主治医が決める (該当するものにクリック) 院長などの管理者が決める 会議で決める →会議参加者について記入ください(自由記載) その他(自由記載) 利用の決定にあたってどのような点が重要なポイントですか 規則的な睡眠覚醒リズムが回復している (該当するものにクリック) 日中の生活レベルが一定以上になっている →レベルが一定以上の条件は(自由記載) 病状が安定している プログラム参加へのモチベーションがある 家族の協力がある その他(自由記載) プログラムの開始条件 決めていない →決めていない場合、どのように利用を開始するのかをお書き下さい (該当するものにクリック) 決めている →決めている場合、以下の設問に回答ください 就労状況に関する条件 在職者のみ →①失職者を含む場合、参加対象となる条件 (該当するものにクリック) 失職者含む 例)失職後○か月以内なら利用可  ②失職者を含む場合、どのくらいの期間受け入れますか。(自由記載) 病名に関する条件 適応疾患 すべて 除外疾患 除外なし (該当するものに1) 気分障害 気分障害以外 適応障害 双極性障害 不安障害 アルコール依存症などの物質依存 神経症 人格障害 発達障害 発達障害 摂食障害 摂食障害 統合失調症 パニック障害 その他疾患名(自由記載) 統合失調症 その他疾患名(自由記載) 回復度(重症度)に関する条件 条件なし (該当するものにクリック) 医師の判断 質問紙で判断 通所可否で判断 その他の基準(自由記載) 同一企業内の条件 条件なし (該当するものにクリック) 同一企業の社員は同時期に行わない それ以外(自由記載) 主治医の条件 条件なし 転院・主治医変更に関する自由記載欄 (該当するものにクリック) 主治医変更が必須 原則的に主治医変更、ただし例外あり 利用者の意思に任せる その他(内容を記入) 年齢の条件 (条件なしは0、条件ありは内容記入) 学生の条件 受け入れ可 (該当するものにクリック) 受け入れ不可 学歴の条件 (該当するものにクリック) 条件なし 大卒以上 高卒以上 専門学校卒以上 中卒以上 その他(内容を記載) 受け入れ会議の条件 条件なし (該当するものにクリック) 受け入れ会議必要 その他の条件(自由記載)

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リワーク・プログラムの運用について

利用前の見学 本人のみ可 (該当するものにクリック) 家族も可 ①見学や試験利用の目的は(自由記載) 不可 ②いずれも不可の場合、実施しない理由は(自由記載) 利用前試験利用 可 (該当するものにクリック) 不可 リワークプログラム開始までの待機期間(日数、 無しは0) 利用規定の有無 あり (該当するものにクリック) 無し 誓約書・同意書の取り交わし あり (該当するものにクリック) 無し 参加者の利用の仕方 本人の希望に任せる (該当するものにクリック) 施設がルール制定 開始時の1週当たり最低利用日数 利用ステップの有無 ステップ無し (該当するものにクリック) 段階的で開始条件が明確 段階的だが開始条件は定めず 利用日数の決定 利用者に任せる (該当するものにクリック) 段階を定めている →どのような段階ですか(自由記載) その他(自由記載) 利用中止基準 特に定めていない (該当するものにクリック) 症状の悪化 他のメンバーへの迷惑行為 その他(自由記載) 利用中止決定者 リワーク施設管理医師 (該当するものにクリック) リワーク施設スタッフ 主治医 上記以外その他(自由記載) 中止の場合の再利用 再利用はない (該当するものにクリック) 再利用がある →再利用ありの場合 基準はない 基準がある →再利用の基準は(自由記載) 脱落の判断基準 欠席状況 (該当するものにクリック) モチベーション低下 その他(自由記載) 他院患者の受け入れ 受け入れ可 →受け入れ可の場合、①主治医との連絡方法(該当するものにクリック) 文章を使用する場合の書式   (該当するものにクリック) (該当するものにクリック) 受け入れ不可 定期的に文書で連絡 医師同士の診断情報提供書 不定期に文書で連絡 リワーク専用の文書 取っていない その他(自由記載) その他(自由記載)  受け入れ可の場合、②現在の受け入れ人数 最長利用期間の設定 開始時に制定している (該当するものにクリック) 制定していない 利用終了決定条件 期限を設定 (該当するものにクリック) 受け入れ先の条件による 評価の実施 出席日数・出席率 その他(自由記載) (利用中止とは施設側の意向として利用継続を停止したもの) (脱落とは利用者側の要因により利用継続を停止したもの)

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スタッフによる評価の実施状況 している →「1 している」は以下の設問にお答えください していない 評価シートの利用は? 利用あり →「1 利用あり」は実物を添付して下さい 利用していない 心理テストの利用は? 利用あり →「1 利用あり」は実施している心理テストと実施時期について記載ください(自由記載) 利用していない 評価結果の利用は? 利用あり →「1 利用あり」は以下の該当している項目に1を入力してください(複数回答可) 利用していない 主治医へ 産業医へ 産業保健スタッフへ 利用者へ その他(自由記載) 復職時の勤務先企業との連絡・調整 産業医・産業保健スタッフ 書面にて実施 (該当するものに1を入力 複数回答可) 訪問にて実施 診察にて実施 していない 人事労務担当者 書面にて実施 訪問にて実施 診察にて実施 していない 復職後のフォロー体制 外来で診察 (該当するものに1を入力 複数回答可) スタッフが定期的に連絡 復職後フォロープログラム参加 その他(自由記載) 再休職後の再利用の可否 利用可 利用不可 利用者の個別記録の作成に要する時間(分 記録作成ない場合は0) 分 再休職予防に対するプログラムの工夫  休職に至るモメントの自己理解と受容を促していますか? させている →「させている」は以下の設問にお答えください (該当するものにクリック) させていない 誰が介入していますか? 主治医 (該当するものに1を入力 複数回答可) スタッフ その他 その結果をどのように本人にフィードバックしていますか (該当するものに1を入力 複数回答可) 集団でのプログラムを通して 主治医とのディスカッション スタッフとの面談 その他(自由記載) 再休職予防の観点から、休職に至るモメントの自己理解と 受容の工夫をプログラム上でしていますか? している →「している」は以下についてお答えください (該当するものにクリック) していない (例) 再休職予防のためのプログラム上での工夫       実施頻度:週当たり  3  時間 内容 主体プログラムで再休職しないことを大テーマとして、内的・外的休職要因を取り上げるケーススタディとその共 有を行っている。  テーマは利用者等が自ら提案するようにさせている。 再休職予防のためのプログラム上の工夫       実施頻度:週当たり    時間 内容

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リワークプログラムと関与スタッフに関する情報

既に利用を終了した利用者との交流を目的としたプログラム なし →ありの場合、具体的な内容

(該当するものにクリック) あり →ありの場合、目的

家族を対象としたプログラム なし →ありの場合、具体的な内容

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ホームページでの公開希望確認

うつ病リワーク研究会のホームページに下記のように情報の公開を検討しています。 下記情報の公開を希望しますか?(該当するものに1) 希望する →例に倣って下の表に全項目を記載して下さい。なるべく簡便にお願いします。 希望しない HP掲載項目 医療機関名 リワーク施設名 住所 電話番号 施設種類 開催曜日 開催時間 適用保険 勤労状況の条件 主治医の条件 主なプログラム 心理療法的手法の有無 備考 メディカルケア虎ノ門 リワーク・カレッジ® 東京都港区虎ノ門1-2-11交洋ビル3F・7F 03-5510-3898 デイケアデイナイトケア ショートケア 月~土 8:30~16:008:30~19:00 適用 休職者のみ 主治医変更が必須 オフィスワークセルフケア、軽スポーツ 有 医療機関名をクリックすると各医療機関のHPへリンクするようになります。 リンク先HPアドレス

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記入者名

医療機関名

記載年月日

平成22年     月     日

選定日

平成22年   10月     日 厚生労働省障害者対策総合研究事業(精神障害分野) 「リワークプログラムを中心とするうつ病の早期発見から職場復帰に至る包括的治療法に関する研究」の分担研究

「リワークプログラム実施状況に関する研究」

調査票

提出期限:平成22年11月5日(金)

記入要領 当調査票は、厚生労働省 障害者対策総合研究事業(精神障害分野)「リワークプログラム を中心とするうつ病の早期発見から職場復帰に至る包括的治療に関する研究」の分担研 究である「リワークプログラム実施状況に関する研究」に使用する調査票です。 当調査票の記入にあたり、以下の点をご確認下さい。 2010年10月の任意の1日を選定していただき、その日にリワークプログラムに参加した 方について利用者1名につき1枚記入して下さい。 質問項目は全12項目となっております。いずれの項目もプログラム導入面接で把握する ような利用者に関する基本的な情報です。 質問項目10~12 『休業』とは、精神疾患等の理由により一定期間以上会社を休んでいる状態を指します。 質問項目10,11休業期間に関しては、1カ月を30日に換算し、利用者から得られる情 報をもとに記入して下さい(利用者が「3ヶ月くらい休んでいました」と述べていれば、そ の時の休業期間は90日として下さい)。 Q5で「失職中」の方につきましては、Q10、Q11の回答は不要です。 調査票を20部送付していますが、不足する場合はコピーして記入ください。 ご記入漏れや資料の添付漏れが無いか確認いただき、同封した返信用封筒に入れて平成 22年11月12日(金)までに到着するようご返送ください。 お問合せ先 うつ病リワーク研究会事務局 担当:林 TEL:03-5512-1161 FAX:03-5512-1161 Email:information@utsu-rework.org

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登録者

登録者の利用状況に関する調査

平成22年10月の任意の1日に登録されていた利用者全員を対象として下さい。 それぞれの利用者1名ごとに調査票を作成してください。 利用者NO ※付属リストに氏名を記入し、利用者番号のみ左欄にご記入下さい。 リストは提出不要ですが、保管しておいてください。のちに、調査項目の不明な点について問い合わせを させていただく際には利用者番号を使用しますので、その際に氏名と対照してください。 Q1 性別について該当する箇所に○を記 入してください。 1.男性 2.女性 Q2 年齢を記入してください。     歳  1.症状性を含む器質性精神障害(F0)  2.精神作用物質使用による精神および行動の障害(F1)  3.統合失調症、統合失調症型障害および妄想性障害(F2)  4.気分(感情)障害(F3)  5.神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害(F4)  6.生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群(F5)  7.成人のパーソナリティおよび行動の障害(F6)  8.精神遅滞[知的障害](F7)  9.心理的発達の障害(F8)  10.小児期および青年期に通常発達する行動及び情緒の障害(F9) Q4 DSM4TRによる双極Ⅱ型の可能性は ありますか? 1.なし 2.あり Q5 現在失職中ですか? 1.いいえ 2.はい Q7 主治医はどちらですか?  1.リワーク施設内 2.リワーク施設外 Q8 1週間あたりの利用予定日数は何日 ですか?          日/週 Q9 リワーク施設の再利用者ですか? 1.いいえ(初回利用者) 2.はい(2回目以上) Q10 現在の休業期間は何日ですか? 日(例えば、休職して半年であれば180日) Q11 今までの総休業期間は何日です 日(例えば、総休職期間が2年であれば730日)  1.初回 2.2回目 3.3回目 4.4回目  5.5回目 6.6回目以上 1.未婚 2.既婚 Q12 今までの休業回数は何回ですか? Q3 主診断としてICD診断名で該当する 箇所にひとつ○を記入してください。 Q6 婚姻状況について記入して下さい。

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登録者リスト 「登録者の利用状況に関する調査」の整理に利用ください。 ご利用いただいた当リストの提出は不要です。 利用者 ナンバー 氏名 利用者 ナンバー 氏名 1 21 2 22 3 23 4 24 5 25 6 26 7 27 8 28 9 29 10 30 11 31 12 32 13 33 14 34 15 35 16 36 17 37 18 38 19 39 20 40

参照

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