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甲殻類と教育 : 企画趣旨とプログラムなど(シンポジウム報告 甲殻類と教育)

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Academic year: 2021

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5) Cαrcinological Society of Japan

甲殻類と教育

企画趣旨とプログラムなど

Education dealing with crustaceans

一 寸 木 肇

l Hajime Chokki 圃 企 画 趣 旨 甲殻類の研究は,単なる分類学として発達してき ただけでなく,水産資源としての活用をはかるとい う大きな側面もあった. しかし,近年は地球環境問題に対する意識の高ま りのなかで, ・生態系の一員としての位置付け(他の生物との かかわり,絶滅危倶種) ・生物多様性にかかる問題(絶滅危倶種と環境保 全) -環境指標としての位置付け ・外来種問題(在来種と外来種との関係,生態系 にもかかわる) -人とのかかわり(水産資源,愛玩のための採 取・輸送・販売・放置) なと‘についても,研究者は無関心ではいられない状 況があり,これらの分野も甲殻類研究の対象となっ てきている. そして,これらは研究者だけの問題ではなく,一 般の人々(特に若い人)へ自然のしくみや生物多様 性について啓発していく教材としても大きな意味を 持っており,この分野での研究の充実が喫緊の課題 となっている. 具体的には,学校教育(例えば生活,理科, 総合 的な学習の時間など)だけでなく,社会教育(白然 1神奈川県大井町教育委員会 干258-8501 神奈川県足柄上郡大井町金1995 Oi Town Boardof Education, Kanagawa 1995 Kaneko, Oi, Asigarakami, Kanagawa 258-8501, Japan E-mail: [email protected] 観察会など)でも様々な動植物を教材化し,甲殻類 も既に活用されており,これからますますその可能 性を広け、ていけると考えられる. そこで,本シンポジウムでは,甲殻類を活用した 様々な教育実践やその課題について発表し,今後の 甲殻類研究と教育活動のあり方について考えた. 以下に当日のプログラムを掲載する . ._--y面グラム 日本甲殻類学会(第 52回大会)および国際ザリガ ニ学会(第 20回学会) 合同大会シンポジウム「甲殻類と教育」 会場:北海道立道民活動センターかでる2.7 日時:2014年 9月 20日(土)10:00-12:00 司会進行:一寸木肇(大井町教育委員会) (1)趣旨説明

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一寸木叢(大井町教育委員会) (2)甲殻類の教材化 高等学校の現場から

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小林弥吉(戸塚高等学校) (3)絵本作りと環境教育 ニホンザリガニの絵本作 りを通して

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野中俊文(株式会社建設技術研究所) (4)博物館の学びと甲殻類

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奥野淳見(千葉県立中央博物館 分館海の博物 館) (5)小学校における甲殻類教材の現状と課題

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一寸木肇(大井町教育委員会) なお,詳しい内容については,この後に続く各自 の報告を参照されたい. 日 本 甲 殻 類 学 会 卸T脚 斜 側 御 仰

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一寸木 筆 図I. 発表の様子. . シ ンポジウム総括 昨年行われた2つのシンポジウムを受け,今回の シンポジウムでは「甲殻類と教育」をテーマに行わ れたが,その意義は大きい.甲殻類と教育との関連 については,今まで日本甲殻類学会で取り上げるこ とはなかったからだ. しかし,昨今は自然環境や生物多様性,特に外来 種問題が様々な場面で取り上げられるようになり, 甲殻類の研究も無縁ではないことがはっきりしてき た. また,次世代を担う子どもたちの環境を見てみる と,子どもたちの自然体験や生活経験が激減してい ることは,周知のとおりだ.子どもたちに甲殻類や 彼らが棲む環境を通して,様々な自然環境や生物多 様性について関心を持ってもらうための教育活動の 重要性を論じた.そして, これからの研究者に何が できるのかを,各演者から自分の実践を通して語っ

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24 (2015) 図2. 総合討論の様子 てもらった(図 1,2)

これからの子どもたちには,豊かな自然の中での 教育活動を通して,自然界を見る確かな感性や知識 を培っていってほしい.そして,その子らが,将来 様々な立場でよりよい社会を築いていってほしいと 願っている.そういった意味で,今回のシンポジウ ムが,よいきっかけになると考えている.研究者の 方々が,自らの研究活動と併せて,未来ある子ども たちへの普及・啓発活動にも力を注いでいってほし いと願っている.

. 謝 苦 手

今回のシンポジウム開催の機会を与えてくださっ た日本甲殻類学会事務局及び国際ザリガニ学会事務 局をはじめ,合同大会実行委員長の川井唯史先生, そして本報告にあたってご尽力いただいたCAN -CER編集委員長の下村通誉先生に深謝する.

参照

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