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はじめに 少子高齢化の急速な進行 経済活動のグローバル化など 社会 経済状況の急激な変化に対応していく上で 男女が互いに人権を尊重しつつ 責任も分かち合い 性別にかかわりなくその個性と能力を発揮することができる男女共同参画社会の実現が重要な課題となっています 国においては 男女共同参画社会基本法 の

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平成25年度

男女共同参画資料

《男女共同参画に関する意識調査の結果と考察》

女 と 男 が

自分らしく輝いて暮らせる

まちづくり

ひと ひと

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は じ め に

 少子高齢化の急速な進行、経済活動のグローバル化など、社会・経済状況の 急激な変化に対応していく上で、男女が互いに人権を尊重しつつ、責任も分か ち合い、性別にかかわりなくその個性と能力を発揮することができる男女共同 参画社会の実現が重要な課題となっています。  国においては、「男女共同参画社会基本法」の下、男女共同参画社会の形成 に向けた施策を推進してきましたが、近年の経済社会情勢の変化等に対応する ため、男女共同参画計画(第3次)を策定し、平成22(2010)年12月17 日に閣議決定されました。また、平成24(2012)年6月22日には、『女性 の活躍推進による経済活性化行動計画~働く「なでしこ」大作戦~』が関係閣 僚会議で策定されました。   このような中、本町では、平成15年度に「男女共同参画計画・まさき」を 策定し、(1)男女共同参画に向けての意識づくり(2)男女が共に生きる環境 づくり(3)自立した生き方づくりを主要施策とし、男女が平等に生活や活動 ができる職場・家庭・地域などの社会環境の整備に向けた様々な取組を進めて きました。  平成25年度の男女共同参画意識調査は、平成14年度に実施した第1次調 査、平成20年度の第2次調査に続き第3次の意識調査となります。また、今 回の意識調査は、平成26年度に策定する「第2次男女共同参画計画・まさき」 の前年度の調査で、その結果を参考資料として施策に生かしていく調査です。 意識調査項目も26項目に及びアンケートの内容もかなり専門的で細かい質問 も含まれていますが、最後まで真剣に回答していただき、ありがたく思います。  今回の調査によって、男女共同参画について、皆さんがどのような意識をも ち、家庭・地域・職場・学校のなかで活動されているか、その現状や課題が明 らかになってきました。      今後、松前町でも、少子高齢化が一層進む中で、「女ひとと男ひとが自分らしく輝い て暮らせるまちづくり」が益々重要になってきます。今回の意識調査の結果を 生かし施策の検討を図りながら、意識改革や各種委員会、審議会への女性の登 用をはじめ、幅広い分野への男女の参画を促す諸施策を積極的に推進していき たいと思います。調査にご協力いただきました方々に、心から厚くお礼申し上 げます。   今後も、「みんなでつくろう男女共同参画社会~学ぶ・つながる・広がる 輪~」の実現に向かって町民の皆さんとともに松前町の男女共同参画の推進に 努めたいと思います。 平成26年3月     松前町教育委員会教育長  永 見 修 一

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目     次

は じ め に

Ⅰ 調査の概要

  1 調査目的 ……… 1   2 調査方法 ……… 1   3 調査項目 ……… 1

Ⅱ 調査結果の考察

  1 回収状況 ……… 2   (1)意識調査の回収結果 ……… 2   (2)回収結果の考察 ……… 2   2 調査結果からの考察 ……… 3    1 男女の平等について……… 4    2 家庭生活、地域活動について……… 7    3 子育て、教育について……… 12    4 女性の社会進出について……… 14    5 人権について……… 20    6 男女共同参画社会の形成について……… 25   3 主な意見 ……… 27     4 まとめ ……… 29

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男女共同参画に関する第3次町民意識調査実施要綱

Ⅰ 調査の概要  1 調査目的     男女共同参画に関する町民の意識を把握するとともに、前回調査(H20年 実施)からの変化を探り、分析結果を次の「第2次男女共同参画計画・まさき」 の策定及び、今後の施策展開の基礎資料とする。  2 調査方法   (1)調査対象   松前町内在住の20歳以上の男女   (2)標本数    1,000人   (3)抽出方法    住民基本台帳を基に町役場電算係による無作為抽出を行う。 また、それぞれの校区の人口比率及び、男女・年代別の 構成比率を加味して抽出   (4)調査方法   郵送により実施(送付、返信)   (5)調査期間   平成25年7月1日(月)~7月22日(月)  3 調査項目   (1)男女の平等について      (2)家庭生活、地域活動について   (3)子育て、教育について   (4)女性の社会進出について   (5)人権について   (6)男女共同参画社会の形成について

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Ⅱ 調査結果の考察

 1 回収状況

   男女共同参画の関心度については、意識調査の回収結果によって直ちに判断することには 無理があるが、各年代別・男女別の抽出者数と回答者数(回収率)によって、その傾向を考 察する。 (1)意識調査の回収結果 (資料1)年代別・男女別回収状況 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上 合計 男 16 22 22 25 45 37 167 女 20 44 36 39 47 48 234 計 36 66 58 64 92 85 401 (資料2)年代別・男女別回収状況      (%) 年齢 性別 回収率 20歳代 男女 4.05.0 計 9.0 30歳代 男女 11.05.4 計 16.4 40歳代 男女 5.59.0 計 14.5 50歳代 男女 10.06.0 計 16.0 60歳代 男女 11.211.7 計 22.9 70歳以上 男女 12.09.2 計 21.2 (2)回収結果の考察  ①  資料1によると、全体の回収率は、401名で(40.1%)であった。前回(平成20年度 49.5%)に比べると9.4%の減少となり、町民の男女共同参画に関する関心度が低下している。 具体的な施策を町民の目に見える形で推進していくことが求められる。性別で見ると女性 の関心度が男性より20%高くなっている。今後一層の啓発が必要である。     ②  年代別に見ると、60歳代・70歳以上の回収率が高い。逆に、20歳代・40歳代の回収率が 低い。今後社会人としてキャリアを積んでいく20歳代の若い世代や家庭と仕事の両立をめ ざして頑張っている40歳代への啓発を一層推進していく必要がある。 0 5 10 15 20 25

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2 調査結果からの考察  女性の回答者が58.4%で、男性の回答者が 41.6%である。  女性の方が、男女共同参画についての意識・ 関心が高いことがうかがえる。  前回(平成20年)の調査と比べると、性別の 比率は全く同じ比率になっている。  回答者が1番多い年齢は、60歳代(22.9%)、 2位が70歳以上(21.2%)、3位が30歳代(16.4%) となっており、1番少ない年齢は、20歳代(9.0%) となっている。回答年齢の傾向は、前回の調査 とほぼ同じである。  これらの結果から、60歳代・70歳以上は、昔 からの性別役割分担意識の慣習の中で生きてき た世代、30歳代は、子育て真っ最中の世代で、 男女共同参画についての意識・関心が高いもの と考えられる。  また、20歳代が少ないのは、年齢的に家庭・ 社会・地域での体験が浅いため質問事項に、該 当しない項目が多いこと等が原因と考えられる。  「結婚している」が、82.7%となっており前回 調査よりも4.5ポイント高くなっている。また、 「結婚していない」は、15.5%となっており、前 回調査よりも3.7ポイント低くなっている。 【参考】 前回調査         結婚している  78.2%      結婚していない 19.2%   その他      2.0%         不明       0.6% 問1 あなたの性別は 問2 あなたの年齢は 問3 あなたは結婚(入籍していない事実婚も含む)していらっしゃいますか。【1つに○】 58.4% 41.6% ■ 男 ■ 女 21.2% 22.9% 16.0% 14.5% 16.4% 9.0% ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 1.8% 15.5% 82.7% ■ 結婚している ■ 結婚していない ■ その他

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1 男女の平等について  男女の地位について分野別に見ると、 「学校教育の場で」以外のほとんどの 分野で、男性優位になっている。男性 の方が優遇されていると思う分野の第 1位は、「社会通念や慣習、しきたりな ど」(81.7%)、第2位が「社会全体で」 (76.3%)、第3位が「政治の分野で」 (72.8%)となっており、男女平等には、 まだまだ程遠い現実である。  性別で見ると、各分野で男女の意識 の差に温度差があり、女性は男性優位 と感じ、男性は、平等だと認識しがち な傾向がある。特に、「家庭の中」では、 女性の62.0%が、男性の方が優遇されて いると思っているのに対し、男性は、 22.3ポイント低い39.7%が男性が優遇さ れていると思っており、44.0%が平等に なっていると認識している。  年代別に見ると、「家庭の中で」は、 20歳代の44%が男女平等になっている と認識しているが、年代が上がるに連 れて男性が優遇されているが高くなり、 認識の差が生じている。どの年代にお いても、男性の方が非常に優遇されて いる・どちらかといえば優遇されてい ると思っている分野は、「政治の分野 で」であり、今後の大きな課題である。  各分野において、男女の地位は、ま だまだ平等とはいえず、男性の方が優 位になっている分野が多い。特に、「社 会通念や慣習、しきたりなど」「社会全 体で」での男性優位の考え・男女差に は根深いものがあり、一人一人の意識 改革に加え、国や地域を挙げての男女の地位の平等に向けた具体的な取り組みが必要である。 問4 あなたは、次の分野で、男女の地位は平等であると思いますか。              【各分野それぞれについて1つに○】 0 10 20 30 40 50 60 社会全体で 政治の分野で 法律や制度の上で 社会通念や慣習、しきたりなど 地域社会の中で 学校教育の場で 職場の中で 家庭の中で ■ 平等になっている       ■ 男性の方が非常に優遇されている ■ どちらかといえば男性の方が優遇されている ■ 女性の方が非常に優遇されている ■ どちらかといえば女性の方が優遇されている ■ わからない 全体 (%) 0 10 20 30 40 50 わからない どちらかといえば女性の方が 優遇されている 女性の方が非常に優遇されている どちらかといえば男性の方が 優遇されている 男性の方が非常に優遇されている 平等になっている ■ 男  ■ 女 家庭の中で(性別) (%) 0 10 20 30 40 50 60 ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 家庭の中で(年代別) (%) わからない どちらかといえば女性の方が 優遇されている 女性の方が 非常に優遇されている どちらかといえば男性の方が 優遇されている 男性の方が 非常に優遇されている 平等になっている

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 全体で見ると、「男は仕事、女は家庭」と いう考え方については、否定的な意見が 46.3%、肯定的な意見が27.9%で、否定的な 意見が肯定的な意見を18.4ポイント上回って おり、5年前の前回の調査、肯定派(34.8%) と否定派(33.9%)が逆転している。  「仕事を持っている場合でも、家事、育児 は、女性がすべきである」という考え方に ついては、否定的な意見(64.0%)、肯定的 な意見(17.1%)で、否定派が肯定派を46.9 ポイントも大幅に上回っている。  性別で見ると、「男は仕事、女は家庭」と いう考え方については、女性では否定的な 意見が51.9%、肯定的な意見が25.3%と、否 定派が肯定派の2倍になっている。これに 対し男性は、否定 派 が38.5%、肯定 派 が 31.3%となっており、男女の意識差は大きい。 男性は、今回の調査で初めて否定派が肯定 派を上回った。  「仕事を持っている場合でも、家事、育児 は、女性がすべきである」という考え方に ついては、女性は否定派が71.4%で肯定派の 4.9倍になっており肯定派を大きく上回って いる。男性も否定派が53.9%となっており、 肯定派を33.5ポイント上回った。  年代別に見ると、「男は仕事、女は家庭」 という考え方については、50歳代までは、 否定派が肯定派を上回っており、特に30歳 代が62.1%、40歳代が56.9%と高くなってい る。肯定派は、年齢が高い世代ほど高くなっ ている。  「仕事を持っている場合でも、家事、育児は、女性がすべきである」という考え方についても、どの 年代も、否定派が肯定派を大きく上回っており、特に、30歳代が83.3%、20歳代が77.7%、40歳代が 72.4%と高くなっている。肯定派は、年齢が高いほど高くなっている。  「男は仕事、女は家庭」という考え方は、60歳代、70歳以上ではまだまだ肯定的な意見が否定的な意 見を上回っており、昔からの性別役割分担意識が根強く残っている。  「仕事を持っている場合でも、家事、育児は、女性がすべきである」という考えが、男女とも、どの 年代も否定派が肯定派を上回っているのは、共働き夫婦の増加により、夫婦が家事、育児を協力し合っ て生活している実態を反映していると考えられる。 問5 「性別役割分担意識」について、どう思いますか。     【各項目それぞれについて1つに○】 0 10 20 30 40 50 そう思わない どちらかといえばそう思わない どちらともいえない どちらかといえばそう思う そう思う ■ 「男は仕事、女は家庭」という考え方は当然である ■ 仕事を持っている場合でも、家事、育児は女性がすべきである 全体 (%) 0 5 10 15 20 25 30 35 40 そう思わない どちらかといえばそう思わない どちらともいえない どちらかといえばそう思う そう思う ■ 男  ■ 女 「男は仕事、女は家庭」という考え方は当然である(性別) (%) 0 10 20 30 40 50 60 そう思わない どちらかといえばそう思わない どちらともいえない どちらかといえばそう思う そう思う ■ 男  ■ 女 仕事を持っている場合でも、家事、育児は女性がすべきである(性別) (%)

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 全体で見ると、「女性の就業、社会参加を 支援する施設やサービスの充実を図ること」 が46.4%で最も高く、次いで「女性を取り巻 く様々な偏見、固定的な社会通念、慣習、し きたりを改めること」が40.4%、「女性自身が 経済力をつけたり、知識・技術を習得するな ど、積極的に力の向上を図ること」が31.7% となっている。この順序は、前回の調査と同 じである。  性別で見ると、男女共に、1位は、「女性 の就業、社会参加を支援する施設やサービ スの充実を図ること」、2位は、「女性を取り 巻く様々な偏見、固定的な社会通念、慣習、 しきたりを改めること」となっている。しか し、第3位は、男性が「政府や企業などの重 要な役職に一定の割合で女性を登用する制 度を採用・充実すること」に対し、女性は「女 性自身が経済力をつけたり、知識・技術を習 得するなど、積極的に力の向上を図ること」 となっており、男女の意識の違いが見られる。  年代別に見ると、各年代で最も重要と思う トップ項目が異なっていることに注目すべき である。  20、50、60歳代のトップは、「女性の就業、 社会参加を支援する施設やサービスの充実 を図ること」、30、40歳代のトップは、「女性 を取り巻く様々な偏見、固定的な社会通念、 習慣、しきたりを改めること」、70歳以上の トップは、「政府や企業などの重要な役職に 一定の割合で女性を登用する制度を採用・ 充実すること」となっている。  今後、男女が社会のあらゆる分野でもっと 平等になるためには、それぞれの年代で直面 している課題について、具体的な政策を立て て実践化を図っていくことが必要である。ま た、女性の地位向上のためには、内閣府が進 めているように、「重要な役職に一定の割合、 目標値を設定して、女性を登用する制度を採 用・充実すること」が重要であると考える。 問6  今後、あなたが、男女が社会のあらゆる分野でもっと平等になるために重要と思うこ とは何でしょうか。 【2つ以内で○】 全体 0 10 20 30 40 50(%) わからない その他 政府や企業などの重要な役職に一定の割合で 女性を登用する制度を採用・充実すること 女性の就業、社会参加を支援する施設や サービスの充実を図ること 女性自身が経済力をつけたり、知識・技術を習得するなど、 積極的に力の向上を図ること 女性を取り巻く様々な偏見、固定的な社会通念、 慣習、しきたりを改めること 法律や制度の上での見直しを行い、 性差別につながるものを改めること 性別 0 10 20 30 40 50 ■ 男  ■ 女 (%) わからない その他 政府や企業などの重要な役職に一定の割合で 女性を登用する制度を採用・充実すること 女性の就業、社会参加を支援する施設や サービスの充実を図ること 女性自身が経済力をつけたり、知識・技術を習得するなど、 積極的に力の向上を図ること 女性を取り巻く様々な偏見、固定的な社会通念、 慣習、しきたりを改めること 法律や制度の上での見直しを行い、 性差別につながるものを改めること 年代別 0 10 20 30 40 50 60 わからない その他 政府や企業などの重要な役職に一定の割合で 女性を登用する制度を採用・充実すること 女性の就業、社会参加を支援する施設や サービスの充実を図ること 女性自身が経済力をつけたり、知識・技術を習得するなど、 積極的に力の向上を図ること 女性を取り巻く様々な偏見、固定的な社会通念、 慣習、しきたりを改めること 法律や制度の上での見直しを行い、 性差別につながるものを改めること ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 (%)

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2 家庭生活、地域活動について  全体で見ると、「結婚してもしなく てもどちらでもよい」は、肯定派が 68.3%、否定派が29.7%で、肯定派が 否定派の2.3倍になっている。「必ずし も子どもをもつ必要はない」と「満 足できなければ離婚」は、肯定派と 否定派がほぼ同じ率になっている。 「離婚は女性に不利」は、肯定派が 66.8%、否定派が25.6%で、肯定派が 否定派の2.6倍になっている。  性別で見ると、「結婚してもしなく てもどちらでもよい」は、肯定派が 女性は71.4%、男性は64.1%で男女共 に肯定派が否定派を上回っている。 「必ずしも子どもをもつ必要はない」 は、女性は、肯定派が10.8ポイント多 いのに対し、男性は、否定派が17ポ イント多くなっている。「離婚は女性 に不利」は、肯定派は、女性75.5%男 性54.8%で、女性が男性を20.7ポイン ト上回っている。「満足できなければ 離婚」は、女性は、肯定派が否定派 を8.9ポイント上回っているが、逆に 男性は、否定派が9ポイント上回っ ており、前回の調査とは男女の肯定 派と否定派の逆転現象がおこってい る。  時代の流れや社会の変化と共に、結婚・出産に対する考えが大きく変化しており、前回の調 査と比較すると、「結婚してもしなくてもどちらでもよい」は肯定派が7.7ポイント、「必ずしも 子どもをもつ必要はない」が6.7ポイント、「満足できなければ離婚」が6.0ポイントそれぞれ増 えている。現在の社会現象の課題となっている未婚化・少子化・離婚率増加の一因となってい ると思われる。 問7 結婚に対する考え方について、あなたのお考えに近いものを選んでください。       【各項目それぞれについて1つに○】 ■ そう思う ■ どちらかといえば、そう思う ■ どちらかといえばそう思わない ■ そう思わない ■ わからない 全体 (%) 0 10 20 30 40 50 結婚しても相手に満足できないときは 離婚すればよい 一般に今の社会では離婚すると 女性の方が不利である 結婚しても必ずしも 子どもをもつ必要はない 結婚は個人の自由であるから 結婚してもしなくてもどちらでもよい 0 10 20 30 40 50 わからない そう思わない どちらかといえばそう思わない どちらかといえば、そう思う そう思う ■ 男  ■ 女 結婚は個人の自由であるから結婚してもしなくてもどちらでもよい(性別) (%) 0 5 10 15 20 25 30 35 わからない そう思わない どちらかといえばそう思わない どちらかといえば、そう思う そう思う ■ 男  ■ 女 結婚しても必ずしも子どもをもつ必要はない(性別) (%)

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 全体で見ると、「食事のしたく」「洗 濯」「食事の後片付け」「掃除」「日常の 家計の管理」の順で妻が担っている割 合が8割7割と高くなっている。「夫婦 共同」の割合が高い項目は、「育児、子 どものしつけ」48.8%と「地域活動」 41.9%となっている。  「親の世話」は、主に女性・夫婦共同 となっており、家庭生活全体を通して、 女性の負担は大である。  年代別に見ると「掃除」「洗濯」「食 事のしたく」「食事の後片付け」は、ど の年代も7割から8割、「食事のした く」の60歳代に至っては9割が、主に 主婦が行っている。  「育児、子どものしつけ」を、「夫婦 で共同」で行っている割合が一番高い のは、40歳代で61.5%、次いで30歳代が 56.8%、20歳代が44.4%となっており、 子育て期を夫婦で頑張っている様子が うかがえる。  「親の世話(介護)」は、60歳代がピー クとなり、「主に妻・夫婦」で行ってい る割合が92.3%になっている。また、70 歳以上では、24.0%が「その他の人」と なっており、施設等での介護を利用し ていると推測される。  「地域活動」は、20歳代で「夫婦で共 同」が5割と一番多く、若い夫婦の特 徴が現れている。また、70歳以上で初 めて、「主に夫」が「主に妻」を6.7ポイ ント上回っている。これは、男性が現 職を退いて時間の余裕ができ、地域活 動への参加が増加したものと思われる。  家庭での家事、「掃除」「洗濯」「食事のしたく」「食事の後片付け」等においては、女性の負担が 非常に大きいが、5年前の調査と比較すると、全ての項目において、 「夫婦で共同」が増加している。 特に「日常の家計の管理」では19.6ポイント、「育児、子どものしつけ」では14.9ポイント、「親の世 話(介護)」は19.1ポイント高くなっている。これらの変化は、共働き家庭の増加により、夫婦が共 に協力しながら家庭生活を送っている家庭が増えていることが一因と考えられる。 0 20 40 60 80 100 地域活動 (町内会、PTA、ボランティア等) 日常の家計の管理 親の世話(介護) ※日常的に親の世話をしている世帯のみ 育児、子どものしつけ ※子どもがいる世帯のみ 食事の後片付け 食事のしたく 洗濯 掃除 ■ 主に妻 ■ 夫婦で共同 ■ 主に夫 ■ その他の人 全体 (%) ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■70 歳以上 (%) 育児、子どものしつけ(年代別) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 その他の人 主に夫 夫婦で共同 主に妻 ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■70 歳以上 (%) 親の世話(年代別) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 その他の人 主に夫 夫婦で共同 主に妻 問8 あなたの家庭では、ア~クのようなことをどなたが担当されていますか。       【各項目それぞれについて1つに○】

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 性別で見ると、男性は「家事等は していない」が27.7%と最も高く、 次いで、「30分から1時間未満」が 24.8%となっており、男性の家事・ 育児・介護に関わる時間は、非常に 短くなっている。これに反して、女 性は「2時間から4時間未満」が 39.4%と最も高く、次いで「4時間 から6時間未満」が22.3%となって いる。また、「8時間以上」が11.4% にも達しており、女性の家事・育児・ 介護に関わる時間は、非常に長くなっ ており、女性の負担が大である。  年代別に見ると、30歳代以外の年 代では、「2時間から4時間未満」が 1番高くなっているが、30歳代では、 「4時間から6時間未満」と「8時 間以上」が、共に20.8%と1番高く なっている。20歳・30歳代の2割が、 「1日に8時間以上」しているとい う現実を見ると、子育て真っ最中の 年代の負担の大きさは、極限に達し ており、早急の改善が必要である。  男性の家事・育児・介護等の時間は、5年前の調査に比べると、「していない」が4.1ポイン ト減、「30分未満」が5.2ポイント減、「30分~1時間未満」が7.9ポイント増になり、わずかでは あるが、男性の意識が前向きになっていることがうかがえる。しかし、依然として男性の家事・ 育児・介護の時間は、妻と比べ非常に短くなっている。この現実を解消するには、固定的性別 役割分担意識の解消を図るとともに、長時間労働の抑制等、働き方の見直しが必要であると思 われる。 0 5 10 15 20 25 30 35 40 8 時間以上 6 時間から 8 時間未満 4 時間から 6 時間未満 2 時間から 4 時間未満 1 時間から 2 時間未満 30 分から 1 時間未満 30 分未満 家事等はしていない ■ 男  ■ 女 性別 (%) 年代別 0 5 10 15 20 25 30 35 8 時間以上 6 時間から 8 時間未満 4 時間から 6 時間未満 2 時間から 4 時間未満 1時間から 2 時間未満 30 分から1時間未満 30 分未満 家事等はしていない ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 (%) 問9 あなたは、平日に家事、育児、介護を何時間程度していますか。       【1つに○】

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 全体で見ると、女性の望ましい生き 方について「家庭生活と仕事の両立」 がトップで46.5%となっており、前回 の調査よりも9.5ポイント高くなってい る。男性の望ましい生き方は、「仕事 専 念 」 と「 仕 事 優 先 」 を 合 わ せ て 52.6%をしめ前回よりも3.6ポイント高、 次 い で「 家 庭 生 活 と 仕 事 の 両 立 」 39.6%で、前回よりも9.9ポイント高く なっている。  性別で見ると、女性が考える女性の 望ましい生き方は、「家庭生活と仕事 の両立」が43.0%と最も高く、次いで、 「家庭生活優先」が28.3%となっている。 男性が考える女性の望ましい生き方 は、「家庭生活と仕事の両立」が51.3% と最も高く、女性よりも8.3ポイント高 くなっている。男性が考える男性の望 ましい生き方は、「仕事専念」と「仕 事優先」を合わせた「仕事優先型」が 48.4%で最も高くなっている。女性が 考える望ましい男性の生き方も「仕事 優先型」が55.9%で最も高く、男性よ りも7.5ポイント高くなっている。  女性の望ましい生き方について年代 別に見ると、どの年代においても「家 庭生活と仕事の両立」が一番高くなっ ており、その中でも50歳代がトップで 54.1%となっている。男性の望ましい 生き方については、20・30・40歳代が 「家庭生活と仕事の両立」がトップに なっているのに対して、50・60・70歳 代以上は、「仕事専念」「仕事優先」を合わせた「仕事優先型」が、トップとなっており、40歳代ま でと50歳代以上での年代層による意識の違いが見られる。  前回の調査に比べて、男性の望ましい生き方としては「家庭生活と仕事の両立」が増加してはい るものの、やはり、「仕事専念」「仕事優先」が一番高くなっている。これに対し、女性の望ましい 生き方は「家庭生活と仕事の両立」が、ますます高くなっており、女性の負担は大きい。家庭生活 と仕事の両立を支援するための各種サポートが必要である。 0 10 20 30 40 50 男性の生き方について 女性の生き方について ■ 家庭生活又は地域活動よりも仕事に専念する  ■ 家庭生活又は地域活動にも携わるが、あくまで仕事を優先させる ■ 家庭生活又は地域活動と仕事を同じように両立させる  ■ 仕事にも携わるが、家庭生活又は地域活動を優先させる  ■ 仕事よりも家庭生活又は地域活動に専念する ■わからない 全体 (%) 0 10 20 30 40 50 60 ■ 男  ■ 女 男性の生き方について(性別) (%) わからない 仕事よりも家庭生活 又は地域活動に専念する 仕事にも携わるが、家庭生活 又は地域活動を優先させる 家庭生活又は地域活動と仕事を 同じように両立させる 家庭生活又は地域活動にも携わるが、 あくまで仕事を優先させる 家庭生活又は地域活動よりも 仕事に専念する 0 10 20 30 40 50 60 ■ 男  ■ 女 女性の生き方について(性別) (%) わからない 仕事よりも家庭生活 又は地域活動に専念する 仕事にも携わるが、家庭生活 又は地域活動を優先させる 家庭生活又は地域活動と仕事を 同じように両立させる 家庭生活又は地域活動にも携わるが、 あくまで仕事を優先させる 家庭生活又は地域活動よりも 仕事に専念する 問10 仕事と家庭生活又は地域活動について、女性及び男性それぞれの生き方として、あな たが望ましいと思うのは、どのような生き方でしょうか。 【各項目それぞれについて1つに○】

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 全体で見ると、「労働時間の短縮や 休 暇 制 度 を 普 及 さ せ る こ と 」 が、 39.7%で最も高くなっている。次いで、 「男女の役割分担についての社会通念、 慣 習、 し き た り を 改 め る こ と 」 が 33.9%、「夫婦の間で家事などの分担を するように十分に話し合うこと」が 31.9%と続いている。  性別で見ると、男女ともに第1位は、 「労働時間の短縮や休暇制度を普及さ せること」で一致している。第2位は、 女性は、「男性が家事などに参加する ことによるライフスタイルの変化に対 する抵抗感をなくすこと」、男性は、 「仕事中心という社会全体の仕組みを 改めること」となっており、男女の意 識の違いが現れている。  年代別に見ると、20歳代から50歳代 までは、第1位が「労働時間の短縮や 休暇制度を普及させること」、60歳代 は、「男女の役割分担についての社会 通念、慣習、しきたりを改めること」、 70歳以上は、「夫婦の間で家事などの 分担をするように十分に話し合うこ と」となっている。それぞれの年代で 直面する現実や課題よって意識の差が 生じているものと考えられる。  今後、男性と女性が共に家庭生活及び地域活動に積極的に参加していくためには、まずは、家 庭や地域で過ごせる十分な時間が必要である。そして、時間確保のためには、労働時間の短縮 や休暇制度を普及させたり、仕事中心という社会全体の仕組みを改めたりすることが必要であ る。それと共に、男女の役割分担についての社会通念、慣習、しきたりを改めたり、男性が家 事などに参加することによるライフタイルの変化に対する抵抗感をなくしたりする意識面での 変革が必要である。 全体 0 10 20 30 40 50 わからない その他 妻が経済力を持ち、 夫だけに経済力や出世を求めないこと 夫が家事などをすることに妻が理解すること 男性が家事などに参加することによる ライフスタイルの変化に対する抵抗感をなくすこと 男性の仕事中心の生き方・考え方を改めること 女性の人権問題に対する男性の関心を高めること 家事などを男女で分担する考え方で、 子育てや教育をすること 夫婦の間で家事などの分担をするように 十分に話し合うこと 労働時間の短縮や休暇制度を普及させること 仕事と家庭の両立などの問題について 相談できる窓口を設けること 仕事中心という社会全体の仕組みを改めること 男女の役割分担についての社会通念、 慣習、しきたりを改めること (%) 性別 0 10 20 30 40 50 わからない その他 ■ 男  ■ 女 (%) 妻が経済力を持ち、 夫だけに経済力や出世を求めないこと 夫が家事などをすることに妻が理解すること 男性が家事などに参加することによる ライフスタイルの変化に対する抵抗感をなくすこと 男性の仕事中心の生き方・考え方を改めること 女性の人権問題に対する男性の関心を高めること 家事などを男女で分担する考え方で、 子育てや教育をすること 夫婦の間で家事などの分担をするように 十分に話し合うこと 労働時間の短縮や休暇制度を普及させること 仕事と家庭の両立などの問題について 相談できる窓口を設けること 仕事中心という社会全体の仕組みを改めること 男女の役割分担についての社会通念、 慣習、しきたりを改めること 問11 今後、男性と女性が共に家庭生活及び地域活動に積極的に参加していくためには、ど のようなことが必要だと思いますか。 【3つ以内で○】

(15)

3 子育て、教育について  全体で見ると、「男の子は男らしく、 女の子は女らしくしつけるのがよい」 の肯定派は67.6%で、否定派30.6%の2.2 倍になっている。「性別にこだわらず子 どもの個性を伸ばすほうがよい」は肯 定派が93%、「知的な能力は、性別によ る差よりも個人差の方が大きい」は肯 定派が89.4%で共に、肯定派が圧倒的に 高くなっている。「学校で出席簿の順番 等「男子が先」という習慣をなくした 方がよい」は、肯定派と否定派が拮抗 している。「女性は文系、男性は理系の 分 野 が 向 い て い る 」 は、 否 定 派 が 60.9%、肯定派が39.2%となっており、 否定派が21.7ポイント高くなっている。  性別で見ると、「男の子は男らしく、 女の子は女らしくしつけるのがよい」 という考え方の肯定派は女性が59.4%、 男性が78.8%となっており、男性が女性 よりも19.4ポイントも高くなってなって いる。「女性は文系、男性は理系の分野 が向いている」は、男性は否定派が 56.2%、女性の否定派は63.9%となって おり、女性の否定派のほうが7.7ポイン ト高くなっている。その他の項目にお いては、全体の傾向とほぼ同じである。  子どもの教育に対する考え方で、特 に注目すべきは、ジェンダー意識が、 まだまだ根強く残っているということ である。最も若い20歳代のみが、「男の 子は男らしく、女の子は女らしくしつ けるのがよい」の考えに対して否定派 が肯定派を上回っているが、30歳代からは、年代が高くなるにつれて肯定派が増え、60歳代、70 歳以上では8割を超えている。「性別にこだわらず子どもの個性を伸ばすほうがよい」と思っては いても、ジェンダー意識はしっかり持っていることが現実の実態である。 0 10 20 30 40 50 60 70 80(%) ■ そう思う ■ どちらかといえばそう思う ■ どちらかといえばそう思わない  ■ そう思わない ■ わからない 知的な能力は、性別による差よりも 個人差の方が大きい 女性は文系、男性は理系の分野が 向いている 学校で出席簿の順番など「男子が先」と いう習慣をなくしたほうがよい 性別にこだわらず子どもの個性を 伸ばすほうがよい 男の子は男らしく、女の子は女らしく しつけるのがよい 全体 (%) ■ 男  ■ 女 男の子は男らしく、女の子は女らしくしつけるのがよい(性別) 0 10 20 30 40 50 60 わからない そう思わない どちらかといえばそう思わない どちらかといえばそう思う そう思う 男の子は男らしく、女の子は女らしくしつけるのがよい(年代別) (%) ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 0 10 20 30 40 50 60 わからない そう思わない どちらかといえばそう思わない どちらかといえばそう思う そう思う 問12 子どもの教育に対するお考えについて、あなたのご意見に近いものはどれですか。      【各項目それぞれについて1つに○】

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 全体で見ると、子どもにしてほ しい将来の生き方は、「家庭や周り の 人 た ち と 円 満 に 暮 ら す 」 が、 71.3%で最も高くなっている。次い で、「本人の個性や才能を生かした 生活をする」が50.1%で続いてい る。  性別で見ると、男女ともに、「家 庭や周りの人たちと円満に暮らす」 が最も高くなっている。次いで、 男性は、「本人の個性や能力を生か した生活をする」、女性は、「人権 を大切にし、人間性豊かな生活を する」と続いており、男女の意識 の違いが見られる。  年代別に見ると、全ての年代で 「家庭や周りの人たちと円満に暮 らす」が最も高くなっている。次 いで、20・30・70歳以上は、「人権 を大切にし、人間性豊かな生活を す る 」、40・50・60歳代は、「 本 人 の個性や才能を生かした生活をす る」と続いており、年代による意 識差が見られる。  前回の調査と比較すると、今回も前回同様、「家庭や周りの人たちと円満に暮らす」が最も高 くなっている。次いで、前回3位だった「本人の個性や才能を生かした生活をする」が6.5ポイ ント上がって第2位になっている。これに対して、最も低いのが前回同様、「社会的な地位を得 る」、次いで「社会に貢献する」となっており、社会の価値観の変化を反映しているように思え る。 0 10 20 30 40 50 60 70 80 その他 本人の意思にまかせる 本人の個性や才能を生かした生活をする 人権を大切にし、人間性豊かな生活をする 家族や周りの人たちと円満に暮らす 社会に貢献する 経済的に豊かな生活をする 社会的な地位を得る 全体 (%) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 その他 本人の意思にまかせる 本人の個性や才能を生かした生活をする 人権を大切にし、人間性豊かな生活をする 家族や周りの人たちと円満に暮らす 社会に貢献する 経済的に豊かな生活をする 社会的な地位を得る ■ 男  ■ 女 性別 (%) 年代別 0 20 40 60 80 100 その他 本人の意思にまかせる 本人の個性や才能を生かした生活をする 人権を大切にし、人間性豊かな生活をする 家族や周りの人たちと円満に暮らす 社会に貢献する 経済的に豊かな生活をする 社会的な地位を得る ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 (%) 問13 あなたは、子どもには将来どのような生き方をしてほしい(ほしかった)と思いますか。     【3つ以内で○】   ※子どものいない方も「いる」と仮定してお答えください。

(17)

4 女性の社会進出について  全体で見ると、今後、もっと様々な 職業分野で女性が「増えたほうがよい と思う」が72.8%で、前回の調査よりも6.9 ポイント高くなっている。次いで「ど ちらともいえない」が、20.5%と続いて いる。  性別で見ると、「増えたほうがよいと 思う」が、男性が76.6%、女性が70.0% となり、男女共に最も高くなっている。 しかも、男性の方が女性よりも6.6ポイ ント高くなっており、男性は女性の進 出を歓迎している。  年代別に見ると、20歳代・60歳代は 約7割が、30・40・50歳代は約8割が 「増えたほうがよいと思う」と回答し ている。これらに対し、70歳以上は、 58.8%が「増えたほうがよいと思う」、 28.2%が「どちらともいえない」と回答 しており、年代による意識の差が少し 生じている。  前回の調査と比べると「増えたほうがよいと思う」が、全体で6.9ポイント、男性で9.6ポイン ト高くなっている。男女共同参画社会を推進するためには、今後、もっと様々な職業分野に女 性が進出することが大切であるとの意識がより一層高まってきていることがうかがえる。 全体 (%) 0 20 40 60 80 100 わからない よいとは思わない どちらともいえない よいと思う 性別 (%) 0 20 40 60 80 100 わからない よいとは思わない どちらともいえない よいと思う ■ 男  ■ 女 年代別 (%) ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 0 20 40 60 80 100 わからない よいとは思わない どちらともいえない よいと思う 問14 あなたは、今後、もっと様々な職業分野で女性が増えるほうがよいと思いますか。     【1つに○】

(18)

 全体で見ると、「もっとついた方が よい」と回答した役職や公職のトッ プは、「県や市町の審議会委員」で 72.1%、次いで「国、県、市町の議 会議員」が70.1%、「職場の管理職」 69.2%と続いている。  性別で見ると、女性が思うトップ は「 県 や 市 町 の 審 議 会 議 員 」 で 73.1%、男性が思うトップは、「PT A会長」で74.7%となっており、男 女の意識差が見られる。  男女差が著しく現れているのは「区 長(町内会長)」で、男性の65.2%が 「もっとついた方がよい」と思って いるのに対し、女性は「そう思う」 13.1%、「そう思わない」43.8%となっ ている。女性の「区長」職に対する、 固定観念がまだまだ強いことがうか がえる。  上位3つの順番を前回調査と比べ ると、第1位と第2位が入れ替わっ ている。第3位については、同じで ある。そして、今回第1位になった「県 や市町の審議会議員」は前回より9.3 ポイント上昇、第2位の「国、県、 市町の議会議員」は前回より6.5ポイ ント、第3位の「職場の管理職」は 前回より10ポイントそれぞれ高く なっており、女性が要職にもっとつ いた方がよいという意識の高まりが うかがえる。しかし、現実には、女 性の登用率は大変低い状況である。 ■ そう思う ■ そう思わない ■ わからない 全体 (%) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 国、県、市町の議会議員 知事や市町長 県や市町の審議会委員 職場の管理職 PTA会長 区長(町内会長) (%) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 わからない そう思わない そう思う 区長(町内会長)(性別) ■ 男  ■ 女 (%) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 わからない そう思わない そう思う PTA会長(性別) ■ 男  ■ 女 (%) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 わからない そう思わない そう思う ■ 男  ■ 女 県や市町の審議会委員(性別) 問15 あなたは、次にあげるような役職や公職に女性が「もっとついた方がよい」と思いま すか。  【各項目それぞれについて1つに○】

(19)

 全体で見ると、女性の参加が少ない 原因のトップは「男性優位の組織運営」 で55.9%、次いで「家庭、職場、地域 における性別による役割分担や性差別 意識」34.2%、「家族の支援・協力が得 られない」25.2%となっている。これ らの順位は、前回の調査と同じであ る。  性別で見ると、男女ともに「男性優 位の組織運営」が最も高くなっている。 男女の意識の差が最も現れているの は、「女性側の積極性が十分でない」 で、男性32.9%、女性18.4%となってお り、14.5ポイント差がある。男性側か ら見ると、女性の積極性が十分でない ことが、まだ、重要な政策や方針決定 への参加が少ない一因であると思って いることがうかがえる。  年代別に見ると、第1位は、全ての 年代において「男性優位の組織運営」 となっている。第2位は、20歳代から 50歳代までは、「家庭・職場・地域に おける性別にによる役割分担や性差別 の意識」、60歳代は「女性側の積極性 が十分でない」、70歳以上は「女性の 能力開発の機会が不十分」となってお り、年代を反映した意識差が一部見ら れる。  女性が重要な政策や方針決定の場へ の参画を進めるためには、今なお根強 く残っている「男性優位の組織運営」 の見直しや改善、「家庭・職場・地域における性別による役割分担や性差別の意識」の改革等が 必要である。それと共に、女性側も積極的に研修に励み、力をつけていくことが重要である。 0 10 20 30 40 50 60 わからない その他 女性側の積極性が十分でない 女性の活動を支援する ネットワークの不足 女性の能力開発の機会が不十分 家族の支援・協力が得られない 男性優位の組織運営 家庭、職場、地域における 性別による役割分担や性差別の意識 (%) 全体 (%) 性別 0 10 20 30 40 50 60 ■ 男  ■ 女 わからない その他 女性側の積極性が十分でない 女性の活動を支援する ネットワークの不足 女性の能力開発の機会が不十分 家族の支援・協力が得られない 男性優位の組織運営 家庭、職場、地域における 性別による役割分担や性差別の意識 0 10 20 30 40 50 60 70 ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 (%) 年代別 わからない その他 女性側の積極性が十分でない 女性の活動を支援するネットワークの不足 女性の能力開発の機会が不十分 家族の支援・協力が得られない 男性優位の組織運営 家庭、職場、地域における 性別による役割分担や性差別の意識 問16 最近は女性もいろいろな分野に進出するようになりましたが、まだ重要な政策や方針 決定への参加が少ないのが現状です。その原因はどこにあると思いますか。あなたの お考えに近いものを選んでください。  【2つ以内で○】

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 全体で見ると、第1位は、「子どもが できたら職業をやめ、子どもが大きく なったら再び職業をもつ方がよい」で 42.6%、次いで「子どもができても、ずっ と職業をもち続ける方がよい」で39.0% となっている。前回の調査と比べると、 順位は同じであるが「子どもができても、 ずっと職業をもち続ける方がよい」と回 答した人が、10.1ポイント上昇している。    性別で見ると、男女ともに順位は第1 位が「子どもができたら職業をやめ、子 どもが大きくなったら再び職業をもつ方 がよい」、第2位が「子どもができても、 ずっと職業をもち続ける方がよい」と なっている。前回の調査と比べて注目す べきは、「子どもができても、ずっと職 業をもち続ける方がよい」と回答してい る男性が10.4ポイント上昇したのに対し て、女性は4.7%下降していることである。 男女の意識差が現れている。  年代別に見ると、20・30・60歳代・70 歳以上は、「子どもができたら職業をや め、子どもが大きくなったら再び職業を もつ方がよい」が第1位、40・50歳代は、 「子どもができても、ずっと職業をもち 続ける方がよい」が第1位となっている。 特に、20歳代においては、「子どもがで きたら職業をやめ、子どもが大きくなっ たら再び職業をもつ方がよい」が47.2%、 「子どもができても、ずっと職業をもち 続ける方がよい」が22.2%となっており、 2倍のポイント差が生じている。女性の 労働力率がM字カーブとなる現実の生 活実態がそのまま数値に現れている。  望ましい女性の働き方は、実際に直面 している現実によって、性別・年代別で 意識の差が大きく現れている。特に、子 育て真っ最中の女性の「子どもができた ら職業をやめ、子どもが大きくなったら再び職業をもつ方がよい」の回答率が最も高いという現実から、 女性の望ましい多様な働き方や再就業のあり方の対策が必要である。 問17 女性の働き方について、望ましいと思うのはどれですか。     【1つに○】 (%) 全体 0 10 20 30 40 50 わからない その他 女性は職業をもたない方がよい 子どもができたら職業をやめ、子どもが 大きくなったら再び職業をもつ方がよい 子どもができても、 ずっと職業をもち続ける方がよい 子どもができるまでは、 職業をもつ方がよい 結婚するまでは、 職業をもつ方がよい (%) 性別 ■ 男  ■ 女 0 10 20 30 40 50 わからない その他 女性は職業をもたない方がよい 子どもができたら職業をやめ、子どもが 大きくなったら再び職業をもつ方がよい 子どもができても、 ずっと職業をもち続ける方がよい 子どもができるまでは、 職業をもつ方がよい 結婚するまでは、 職業をもつ方がよい 0 10 20 30 40 50 60 わからない その他 女性は職業をもたない方がよい 子どもができたら職業をやめ、子どもが 大きくなったら再び職業をもつ方がよい 子どもができても、 ずっと職業をもち続ける方がよい 子どもができるまでは、 職業をもつ方がよい 結婚するまでは、職業をもつ方がよい ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 (%) 年代別

(21)

 全体で見ると、「家事や育児、 介護との両立がむずかしいこ と」が75.6%で最も高く、次いで、 「育児や介護について、職場の 理解や協力が得られないこと」 が41.4%、「再就職のときに正規 採用されることが難しい」が 36.4%と続いている。  性別で見ると、「家事や育児、 介護との両立がむずかしいこ と 」 が、 女 性 で76.9%、 男 性 73.7%と、共に最も高く、しか も女性が男性よりも3.2ポイン ト高くなっている。女性の方が、 障害になっていると強く感じて いることがうかがえる。2位3 位の順位は、男女ともに同じで ある。  年代別に見ると、いずれの年 代層においても、「家事や育児、 介護との両立がむずかしいこ と」が最も高くなっている。第 2位は、20歳代と60歳代は、「再 就職のときに正規採用されるこ とが難しい」、30・40・50・70 歳以上は、「育児や介護につい て、職場の理解や協力が得られ ないこと」となっている。  前回の調査と比較すると、今回の調査の方が「家事や育児、介護との両立が難しいこと」と 回答している人が、全体で1.5ポイント、女性で1.8ポイント、男性で0.9ポイント上昇している。 5年間で、家事や育児、介護に対する支援や対策がまだまだ進んでいないことがうかがえる。 (%) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 わからない その他 障害となっていることはない 再就職のときに正規採用されることが難しい 長く勤めていると、 同僚や上司から圧力がかかること 補助的な仕事しかあたえられないなど 仕事内容に魅力がないこと 職場に、結婚・出産時は 退職するという慣習があること 女性自身の就業に対する自覚が 不足していること 昇給、昇格に男女差があること 家族の理解や協力が得られないこと 育児休暇などが取りにくいこと 育児や介護について、 職場の理解や協力が得られないこと 家事や育児、介護との両立がむずかしいこと 全体 ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 (%) 年代別 0 20 40 60 80 100 再就職のときに正規採用されることが難しい 長く勤めていると、同僚や上司から圧力がかかること 補助的な仕事しかあたえられないなど 仕事内容に魅力がないこと 職場に、結婚・出産時は退職するという 慣習があること 女性自身の就業に対する自覚が不足していること 昇給、昇格に男女差があること 家族の理解や協力が得られないこと 育児休暇などが取りにくいこと 育児や介護について、 職場の理解や協力が得られないこと 家事や育児、介護との両立がむずかしいこと 問18 女性が仕事を続けていくうえで、障害になっていることは何だと思いますか。     【3つ以内で○】

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 全体で見ると、「出産・育児・介護 などで退職しても同一企業に復帰で きるようにする」が51.1%で最も高く、 次いで、「保育時間の拡大や0歳児か らの受け入れなど保育サービスを充 実する」が44.1%で続いている。  性別で見ると、男性は第1位が「出 産・育児・介護などで退職しても同 一企業に復帰できるようにする」で 58.1%。これに対して、女性は、「保 育時間の拡大や0歳児からの受け入 れなど保育サービスを充実する」が 45.7%となっており、男女の意識差が 現れている。  年代別の第1位を見ると、20・30 歳代は、「保育時間の拡大や0歳児か らの受け入れなど保育サービスを充 実する」、40歳代は、「多様な職種や 年齢制限の緩和など働く場を多くす る」、50・60・70歳代以上は、「出産・ 育児・介護などで退職しても同一企 業に復帰できるようにする」となっ ている。年代によって直面した切実 な課題の違いが意識差となっている。  前回の調査と比較すると、前回、 女性の回答として第3位だった「保 育時間の拡大や0歳児からの受け入 れ な ど 保 育 サ ー ビ ス を 充 実 す る 」 31.1%が、今回は、第1位と拮抗する 45.7%となり、前回より14.6ポイント 上昇している。特に20・30歳代の子 育て真っ最中の女性にとっては、切 実な課題となっており早急な対策が 必要とされている。 (%) 全体 0 10 20 30 40 50 60 わからない その他 技術や技能・ビジネスマナーの 学習の機会を多くする 求人情報を入手しやすくする 就職に関する相談体制を充実する 介護・看護の支援体制を充実する パート・アルバイト等の 労働条件を向上させる 保育時間の拡大や 0 歳児からの 受け入れなど保育サービスを充実する 多様な職種や年齢制限の緩和など 働く場を多くする 出産・育児・介護などで退職しても 同一企業に復帰できるようにする (%) 性別 0 10 20 30 40 50 60 ■ 男  ■ 女 わからない その他 技術や技能・ビジネスマナーの 学習の機会を多くする 求人情報を入手しやすくする 就職に関する相談体制を充実する 介護・看護の支援体制を充実する パート・アルバイト等の 労働条件を向上させる 保育時間の拡大や 0 歳児からの 受け入れなど保育サービスを充実する 多様な職種や年齢制限の緩和など 働く場を多くする 出産・育児・介護などで退職しても 同一企業に復帰できるようにする ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 (%) 0 10 20 30 40 50 60 70 年代別 技術や技能・ビジネスマナーの 学習の機会を多くする 求人情報を入手しやすくする 就職に関する相談体制を充実する 介護・看護の支援体制を充実する パート・アルバイト等の 労働条件を向上させる 保育時間の拡大や 0 歳児からの 受け入れなど保育サービスを充実する 多様な職種や年齢制限の緩和など 働く場を多くする 出産・育児・介護などで退職しても 同一企業に復帰できるようにする 問19 退職後、再び就職しようとしている女性に対して、どのような援助や対策が必要だと 思いますか。  【2つ以内で○】

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5 人権について  全体で見ると、女性の人権が尊重さ れていないと感じるのは、「就職先の制 限や職場における差別待遇」が最も高 く、49.4%、次いで、「男女の固定的な 役割分担意識を他の人に押し付けるこ と」が47.4%と続いている。  性別で見ると、男女で上位1位2位 が逆になっており、男性は、「就職先の 制限や職場における差別待遇」が第1 位、女性は、「男女の固定的な役割分担 意識を他の人に押し付けること」が第 1位になっており、男女の意識差が見 られる。  年代別に女性の人権が最も尊重され ていないと感じる第1位を見ると、30・ 40・50歳代は、「男女の固定的な役割分 担意識を他の人に押し付けること」、 60・70歳代以上は、「就職先の制限や職 場における差別待遇」、20歳代は、これ ら2項目が同率となっている。年代層 による意識の違いが見られる。  女性の考えを前回の調査と比較する と、「男女の固定的な役割分担意識を他 の人に押し付けること」が9.4ポイント 上昇して第1位となり、「就職先の制限 や職場における差別待遇」が3.1ポイン ト下がって第2位となって、1位と2 位が逆転している。ともに第3位の「職 場におけるセクシャル・ハラスメント」 は今回、2.1ポイント上昇しており、女 性の人権はまだまだ尊重されていると はいえない現状である。 (%) 全体 0 10 20 30 40 50 60 特にない その他 売春、買春、援助交際 ヌード写真など、女性の「性」を商品化した 雑誌や広告などが使われる 男女の固定的な役割分担意識(「男は仕事、 女は家庭」など)を他の人に押し付けること 夫が妻に暴力をふるうこと (酒によってなぐる、精神的な苦痛を与えるなど) 職場におけるセクシャル・ハラスメント (性的いやがらせ) 就職先の制限や職場における差別待遇 (賃金などの労働条件で男性と格差がある等) (%) ■ 男  ■ 女 0 10 20 30 40 50 60 特にない その他 売春、買春、援助交際 ヌード写真など、女性の「性」を商品化した 雑誌や広告などが使われる 男女の固定的な役割分担意識(「男は仕事、 女は家庭」など)を他の人に押し付けること 夫が妻に暴力をふるうこと (酒によってなぐる、精神的な苦痛を与えるなど) 職場におけるセクシャル・ハラスメント (性的いやがらせ) 就職先の制限や職場における差別待遇 (賃金などの労働条件で男性と格差がある等) 性別 0 10 20 30 40 50 60 特にない 売春、買春、援助交際 ヌード写真など、女性の「性」を商品化した 雑誌や広告などが使われる 男女の固定的な役割分担意識(「男は仕事、 女は家庭」など)を他の人に押し付けること 夫が妻に暴力をふるうこと(酒によってなぐる、 精神的な苦痛を与えるなど) 職場におけるセクシャル・ハラスメント (性的いやがらせ) 就職先の制限や職場における差別待遇 (賃金などの労働条件で男性と格差がある等) ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 (%) 年代別 問20 女性の人権が尊重されていないと感じるのは、どのようなことについてですか。あな たのお考えに近いものを選んでください。  【2つ以内で○】

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 全体で見ると、配偶者や親しい 異性から「過去に暴力を受けたこ とがある」人は、12.5%となって おり、前回と比べると、1.7ポイン ト高くなっている。  「現在、暴力を受けることがあ る」も、0.7%となっており、前回 と比べると0.4%高くなっている。  性別で見ると、「過去に暴力を 受けた経験がある」男性は3.6%、 女性は18.8%になっており、女性 の被害者は男性の5倍強となって いる。また、「現在、暴力を受け ることがある」女性は、1.3%となっ ている。  年代別に見ると、「過去に暴力 を受けたことがある」トップの年 代は30歳代で19.7%、次いで20歳 代で16.7%、70歳以上で15.3%と続 いている。  また、「現在、暴力を受けるこ とがある」年代は、40歳代が3.4%、 30歳代が1.5%となっている。  前回の調査と比較すると、前回「過去に暴力を受けたことがある」女性は、男性の4倍弱であっ たが、今回は、5倍強に増えている。また、「現在、暴力を受けることがある」女性も、0.7%か ら1.3%となり約2倍に増えている。DV防止の対策・啓発が一層求められる。 全体 (%) 0 20 40 60 80 100 暴力を受けたことがない 現在、暴力を受けることがある 過去に暴力を受けたことがある 性別 (%) 0 20 40 60 80 100 暴力を受けたことがない 現在、暴力を受けることがある 過去に暴力を受けたことがある ■ 男  ■ 女 年代別 (%) 0 20 40 60 80 100 暴力を受けたことがない 現在、暴力を受けることがある 過去に暴力を受けたことがある ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 問21 あなたは、配偶者や親しい異性(恋人等)から暴力を受けた経験がありますか。     【1つに○】

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 全体で見ると、最も多く受け た暴力の種類は、「大声でどなら れる」で69.8%、次いで、「医師 の治療が必要とならない程度の 暴行を受ける」で45.3%、「『誰の おかげで生活できるんだ』とか いわれる」が30.2%と続いている。  また、見逃せないのが、「命の 危険を感じるほどの暴行を受け る」と回答した人が7.5%、「医師 の治療が必要となる程度の暴力 を受ける」と回答した人が15.1% いるという現実である。  年代別に見ると、各年代の暴 力の種類の第1位は、20・30・ 40・70歳以上では、「大声でどな られる」、50歳代は、「大声でど なられる」と「交友関係や電話 を細かく監視された」が同率で 1位、60歳代では、「医師の治療 が必要とならない程度の暴行を 受ける」となっている。また、 注目すべきは、「命の危険を感じ るくらいの暴行を受ける」「医師 の治療が必要となる程度の暴力 を受ける」のトップは、共に、 一番若い20歳代であるという現 実である。  前回の調査と比べると、上位3位の暴力の種類は同じであるが、女性の受けた暴力のポイン ト数は、今回それぞれ上昇しており、「大声でどなられる」が7.4ポイント増、「医師の治療が必 要とならない程度の暴力を受ける」が12.5ポイント増、「『誰のおかげで生活できるんだ』とかい われる」が9.0ポイント増になっている。これに対し、「命の危険を感じるくらいの暴行を受ける」 「医師の治療が必要となるくらいの暴力を受ける」の全体数は減少しているが、今回の調査で 大きな課題となるのは、男女平等の教育を受けてきたはずの若い世代で、命の危険を感じたり、 医師の治療が必要な暴行や暴力を受けている被害者が最も多いことである。原因の究明と対策 が早急に必要である。 (%) 全体 0 10 20 30 40 50 60 70 80 その他 交友関係や電話を細かく監視された 生活費を渡されないことがあった 大声でどなられる 何を言っても無視され続ける 「誰のおかげで生活できるんだ」とかいわれる いやがっているのに性的な行為を強要される 医師の治療が必要とならない程度の暴行を受ける 医師の治療が必要となる程度の暴力を受ける 命の危険を感じるくらいの暴行を受ける ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 (%) 0 20 40 60 80 100 その他 交友関係や電話を細かく監視された 生活費を渡されないことがあった 大声でどなられる 何を言っても無視され続ける 「誰のおかげで生活できるんだ」とかいわれる いやがっているのに性的な行為を強要される 医師の治療が必要とならない程度の暴行を受ける 医師の治療が必要となる程度の暴力を受ける 命の危険を感じるくらいの暴行を受ける 年代別 問22 問21で「1.過去に暴力を受けたことがある」、「2.現在、暴力を受けることがある」 と答えた方だけにおたずねします。それはどのような暴力ですか。【あてはまるものすべてに○】

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 全体で見ると、配偶者や親し い 異 性 か ら 暴 力 を 受 け て も、 「どこ(だれ)にも相談しなかっ た」人が56.6%で最も多く、次 いで「家族や親戚に相談した」 が24.5%、「友人・知人に相談し た」が18.9%と続いている。  年代別に見ると、配偶者や親 しい異性(恋人)から暴力を受 けたとき、20歳代から60歳代ま では、「どこ(だれ)にも相談 しなかった」がトップ、70歳以 上は、「家族や親戚に相談した」 がトップになっている。また、 「 ど こ へ 相 談 し た か 」 で は、 20・40・50歳代では「友人・知 人 」、30・60・70歳 以 上 で は、 「家族・親戚」が最も多くなっ ており、公の専門機関への相談 は、極めて少ない状況である。  配偶者や親しい異性から暴力を受けたとき、一人で抱え込まないで、身近な人や様々な関係 機関に早期に相談することが被害の拡大を防ぐことになる。特に、命の危険を感じるくらいの 暴行や医師の治療が必要な程度となる暴力を受けたときは、警察や医療機関、配偶者暴力相談 支援センター等に早急に相談するよう、暴力の潜在化を防ぐ日頃からの広報活動やDV防止に 向けた具体的な対策・啓発が必要である。 問23 あなたは、配偶者や親しい異性(恋人等)から暴力を受けたとき、どこへ相談しまし たか。  【該当する項目すべてに○】 (%) 0 10 20 30 40 50 60 その他 学校関係者に相談した 法務局・地方法務局・人権擁護委員に相談した 男女共同参画センターに相談した 配偶者暴力相談支援センターに相談した 民間の専門家や専門機関に相談した 警察に連絡・相談した 医療関係者(医師、看護師など)に相談した 友人・知人に相談した 家族や親戚に相談した どこ(だれ)にも相談しなかった 全体 ■ 20 歳代 ■ 30 歳代 ■ 40 歳代 ■ 50 歳代 ■ 60 歳代 ■ 70 歳以上 (%) 年代別 0 20 40 60 80 100 配偶者暴力相談支援センターに相談した 民間の専門家や専門機関に相談した 警察に連絡・相談した 医療関係者(医師、看護師など)に相談した 友人・知人に相談した 家族や親戚に相談した どこ(だれ)にも相談しなかった

参照

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