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粘塑性有限要素法によるフレッシュコンクリートの流動解析

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(1)

【論  文

1

UDC :691

32 日本建 築 学 会 構 造 系 論 文報 告 集 第 374号

昭和 62年 4 月

性 有

フ レ

ュ コ

流 動 解析

正 会 員 正 会 員

丿

1

* *  

1.

ま えが き  フ レ ッ シュ コ ン ク リ

トの流 動 性 質 をレオ ロジ

に よっ て解 明 し よ う と する研究が近年 数 多く報 告 3)

S〕さ れ ている が

これ ら の研究に よ れば,フ レッシュ コンク リ

トの流動性 質はビンガム モ デル を用い てほ ぼ表現し う る こと が 確 認 さ れ てい る

フ レッシュ コ ンク リ

トを 理想 的なビンガムモ デルと仮 定す れば, その物理量で あ る2 つ の レオロ ジ

定 数 (降 伏 値お よび塑 性 粘 度 )を用いて

こ れ まで定 性 的に し か表 現さ れ て い な かっ た フ レッシュ コ ンクリ

トの流 動 特 性 を, 定 量 的かつ 統

評 価 す る ことも可 能と なる。 レオロジ

の見 地に立っ たフ レッ シュ コ ン ク リ

トに関する既往の研 究の多く は

回 転 粘 度 計

球 引上 げ粘 度 計

平 行 板 プラス トメ

タ な どの 種 粘 度 計を用い て

ス ト

モ ル タル お よ びコ ンク リ

トの レオロ ジ

定数の測 定を行い

各種要因がこ れ らの流 動 性 質に与え る影 響につ い て報告し たもの で あ る6♪

9,

特に 繊 維 補 強コ ンク リ

ト, 流 動化コ ンク リ

トあるい は水 中コ ンクリ

トなど, 近 年 開 発さ れ た多種 多 様なコ ン ク リ

トのなか に は 従来のス ランプ値のみ による コ ンシステンシ

評 価 方 法で は到 底 表現で き ない 流 動 性 質をもつ の がありle}

且1〕

ロ ジ

定 数によ るフ レッシュ コ ン クリ

トの流 動 性 質のより正確な把 握 は

当面す る重要な研究課 題の

つ であ る とい えよ う。  

構造体コ ンク リ

トの品質確保を 目的と し た施 工の合理化や作 業 自体の省 力化 を 図 る た めに は

混 練

運 搬

打 設お よ び締固 め時に お け るフ レッ シュ コ ン ク リ

トの変 形

流 動 性 状 を予 測し う る解 析方 法 を 確 立 し, 現 場に おけるコ ン ク リ

工 性 を 合 理評 価 する こと が 必要で あ るt4,

15)

例えば まっ た く 同

の レ オロ ジ

定 数 をもつ フ レッシュ コ ンク リ

トで も

そ れ が 用い ら れ る条件によっ て

その ワ

カ ビ リ チ

の 評 価 は然 異な るはずであ り

フ レッ シュ コ ン ク リ

トの コ ンシステン シ

か ら

その施工性 能 を理論に よっ て 予測 し う る技 術, す な わ ち施工 設計 法を 開 発 す ることは

こ 本 論 文の

部は

引 用文献1およ び2〕に発表した

重 大 学   助 手

工修

重 大 学   教 授

工博   (昭和61年9月 2日原 槁 受 理 } の分 野に お け るも うひとつ の重 要な課 題である。   フ レッ シュ コ ン クリ

トの流 動シ ミュ レ

シ ョ ン は

施 工 設 計 法 を確立 する上で の重要な手がか りとな るばか りでは な く

その

手 段と なる可 能 性 を もっ て い る

こ の よ う な シ ミュ レ

ショ ンを行うに は

コ ン クリ

トの レオロ ジ

性 質に関 す る情 報の収 集と流 動 解 析の手 法の 検 討が, と もに不可 欠な要素と な る が

現 在

フ レ ッ シュ コ ン クリ

トの レオロ ジ

的 研究のほ と ん ど は

前者に ウエ トがか れ て お り

後 者に関 す る情 報は 非常に な く

特に

各 種 施 工 条 件に対 応で き る流 動 現象の解析 手 法に関す る報 告はほと ん どみ られ ない

  本研 究は

コ ン ク リ

トの施工性 評 価 方 法の確 立 を最 終の目 的と している が

本 報で はフ レッ シュ コ ンクリ

トの変形

流動シ ミュ レ

ショ ンを行 う

手 段と して

粘 塑性 有限要素法を用いた流動 解 析の手 法を提 案する

すな わち

まず初 めに

フ レッシュ コ ンクリ

トの流 動 解 析 方 法を提 案し

これを理 論 解の得 られて いる二 三 の問題に適 用し て

解 析 手 法の妥 当 性 を検 討する

次に

コ ンシス テンシ

評 価 方 法とし て最 も代 表 的なス ランプ 試験に関す る若干の解 析 例を挙 げる。  

2,

粘 塑 性有 限要素解析方 法  2

1 構 成 則  粘 弾 性 体モ デル の全ひずみ

va

度 

IE

, 温度変化に よ るひずみ成 分 を無 視 すれ ば

以 下の よ うに表さ れ る15,

  

 

lel

IEe

liei

ld

1

偏 卜

……

(・)

 こ こ に

IEei

 1弾 性ひずみ成 分        

1

謂 :粘 性ひずみ成 分        

la

}:偏 差 応 力      

1

σ面:平均 垂 直 応 力      ηG,ηκ:せ ん断 変 形お よび体 積変形の粘性係数  フ レッシュ コ ン クリ

トの弾 性変形は

粘性 変形に比 べ て極め て小さ いもの と考え られ る

ま た 粘 性変形 量 の う ちの体 積 変 形 量 も

せん断 変 形 量に比べて極めて小 さい も の と考え ら れ る た め

本 解 析で は

(1)式を単 純 化 し た 以下の式 を構成則とし て用い た。

  

 

igl

1

〆ト

………・

…・

………・

…・

2

(2)

Y

叩   「

      τ       Ty 図

1  ビンガム モデル

 

般に フ レッ シュ コ ン クリ

トの流 動 特性はニ ュ

ト ン粘性を示さず

ある大き さ ま で の偏 差 応力 が作用 し て も流 動し ない ビンガム モ デル (図

1 参照

7

:せ ん断 ひずみ速 度, r :せん 断 応 力)で表 現し得ること が知ら れ てい る3)

。Bingham

が 提案し た降 伏 関 数は

単 純せん 断状態にあ る粘塑性 材料を表現す る もの であ る が

本 解

析で は

,Hohene

皿ser

・Prager1T

1

こよっ て

f

壬意 応力状 態 に対して拡 張 さ れ た次 式を用い る ことに し た

 

 

 

州 齬

ll

……・

…・

…・

………・

…  

F

は降伏 関 数で あ り, 以 下の ように表さ れ る。

   F

= 1

τs〃

τ 一 ……・

……・

…………・

(4>  ここに η :塑性粘度       

VtJ

:変形 速度テン ソ ル       σ ’ 丿:偏差応力テン ソ ル       τy  :降 伏 応 力       ゐ:偏 差 応 力テン ソ ル の 2次 不 変 量

 

同様に

コ ンシス テン シ

曲 線が直 線で はな く, 図

1破 線の ように

曲線 状にな る場 合 も含め ると, 次 式の よ う な表 現と な る。

 

 

 

cv

1

,。

ll

…・

…・

……・

……

  こ こ に

,C ,

 n :材 料 定 数

 

5

)式におい て

n

1

 

C =

ηと すると, (

3

)式の ビン ガム モ デル に等し く な り

n >1の条 件で は チク ソ トロ ピ

を示 す18i。 これらの式で表 され る材料は, 等 方 性であ り

非圧縮性であ る。 降 伏 関 数が負の と き, 材 料は 剛体と な り

正の値を と れ ば流れ が起こ る

降 伏関 数が

F =O

と な る ような応 力 状 態は降 伏 面 を 形 成し, こ の面を横切る方 向に応 じて

粘 塑 性 流 動が開始 あるいは 停 止 す る

 

2.2

解 析 手 法   通 常の粘 弾 性 解 析におい て は

時 間刻み で繰り返さ れ るひず み

応 力の算 定 時に

粘 性ひずみ成 分が前ス テッ プの弾性応 力成 分関 数と して得ら れ る が

本 解 析で は

弾 性 変 形 囲

=0

と仮 定し てい る た め

非 常に大き な弾 性 係 数 を用いた場 合の計算に類 似し

任 意の位 置にお け る応 力は全 体 を 瞬 間 的な性体と仮定して計 算さ れ る。  粘 塑 性 有 限 要 素 法 (以 下,

FEM

と 略 記}の計算手順

2

以 下に示す と おり で ある

まず

弾 性 計 算にょっ て 得ら れ る応 力 を (3)式に代 入し

得られた要 素ひずみ 速度に, 弾 性 剛 性マ ト リックス [

D

]を乗じて見か けの弾 性 応 力

Iaal

を求める

次に

1

σ’

1

を 生 じ さ せ る の に必 要 な節 点 力

iF

1

を積分 して逆算 し

全 体の変 形 を 見か け の点 力

1F

* }に対し て弾 性計 算でめる。 その結 果と して

粘 性 変 形に よっ て生 じ る単位 時間当た りの変形を 算 定する

 以 上の ように 本 解 析 方 法は, 比 較的単純な計算の繰 り返 しで あり

ソナル コ ン ピュ

タで も十 分実行可 能である。 解析に用いたプロ グ ラム の フロ

チャ

トを 図

2に示す

 フ レ ッ シュ コ ンクリ

トと型わ く

容器

底板な どの 面との 間に は すべ り がじ る が

の水 平 方 向 に働く反 力の大き さ に よ り,節点の固 定 条 件 を決 定した、 すな わ ち

水 平 力が すべ 抵 抗 力

そ の方 向 に節 点が移 動し

すべ が生じ る

すべ 抵 抗 応 力

付 着 応 力と ま さつ係 数 を用い て 以 下のよ う に与え ら れ る19) (図

一3

参照)。     砺 = rh 十 μσπ

……・

………・

…・

………・

…・

(6 )  こ こ に crh :すべ 抗 応 力        τh :付着応 力          μ :ま さつ係 数        an :垂直応力   STARTS

ヒ 1ni ヒia1  ⊂ond 正し10n   (匸

O)          Ga1CuL8 ヒ

¢

  Egad

 

term         Cakula しe

 

SLLffnEss

a 匸dx          〔or

 

oach 巨L2me目t

μ

q

        A55Emb [

 St

εfness ma

ric

5

II      and

 

v

匚or5

詈      5eしb。und

ry C。

d1匚i。n

         Ca1

ula にe  s【ress

留       ξ

ea

h  elemen

鵠     G

lc

iaしe l…} 配r

(2)

(3 )

q

       Ca1Cu己証e du

 

y 匸。 r ⊂ e oo

Ass

mbL

ε

dummy r。r匸e vec 匸or5

So1

Ψ

巳  正n ⊆rεm巳 noal  displa ⊂ement

Q

   Ch

ε

ck b

undary  CQnd 辻 重on    Wr正 【e

 

re5

lt じo

 

DI5K

         E配 け σh τh 図

2 フ ロ

チャ

ト 図

3 すべ り抵 抗 力 σn

(3)

L

rSlider ashpet 図

4  要 素モデル V v VO t

eef£ 図

5 ひずみ速 度 変 化 t  フ レッ シュ コンク リ

トが特 定の容 器に充てん さ れ る と きに は

コ ン ク リ

ト表 面 部の 節 点座 標を常に チェ ック し

壁面の 座標を 超 え た 場合は時 間を戻し

そ の節点に新た な境界 条件を加え た上で計算を続け る。 こ れ らの節点に対 しても

すべ り抵 抗 力が働くことにな る

 

2.

3

 慣 性力 (動的挙動)の慮   前 項までの解 析は

基 本 的に は静 的なつ り合いを得る た め の解で あり

速度変化の少な い場 合に は適 用 可 能で あ る が

流 動が

定 速 度で はな く

停止し た り

あ るい は流動 し始め た り といっ た例に対して は解 析の追従性に 限 界が あ る。  図

4 に示 す よ う な 簡単な 要素モ デル を 考える

い ま, 要素部分 の力学 性 状が, 図

一1

に示し たビンガムモデル によっ て表 現さ れ る場 合, 抵 抗 応 力は,      S

Ty 十 yη

 

r・

 (7)  こ こ に

S :抵 抗 応 力

  rv :降 伏 値       

y

: ひみ速 度

η:塑 性 粘 度 であ り

静 的なつ り合い (等 速 度 運 動)で は

,S

Gm

(こ こ に

G

:外 力の加 速 度

  m :質 量 )とし て

    

Vノ

Gm −

ry)/η

 

一・

 (

8

) とな り

V

の速 度で等 速 度 運 動し て い れ ば

つ り合い 状 態にあ る。 前 述の FEM 解 析で得 ら れ るの は, こ の っ り合いひずみ速 度である

しか し

こ こ で動 的なつ り 合い を考え ると

    

Gm − s

= am

 〔9 )  こ こ に, α :加速度 の運 動 方 程 式が成 立し

これ に (

7) 式 を代入 し て

微 分 方 程 式 を解くと

    

V =

C

exp (

− Bt

)十A/

Bl ・

………・

(10)  こ こ に

, C

:定 数

 A

=G 一

τノm        B

η/ml

  t:時 間      

1

要 素の長 さ を 得る

t

0 におけるひずみ速 度を V。とし

(8) 式 のつ り合い ひずみ速 度 V

を用い て書き直す と     

V =

Vo−

V

exp (

− Bt

)十 V

’・

…・

……・

 (11) と

なり, (ll)式は,  V。か ら

V

の範 囲で 時 間 と と もに 変化す る 図

5の よ うな速度変化の遅れ を表現する

 (11) 式 を微 分し,

t=

0を 代入 して得 られ る α。 (初 期 加 速 度 )は

    α o

(1!

Vo)Bl

G

(Ts 十V』η)/m

 

(12) であ り

,B

一5

に示す

t

(遅 れ時間)の逆数に等 しい の で

11 )式は

以下のよ うにけ る

     

v

= (

v

− v ’

exp ←

t

t

)+

v ’

     

V

− Ve

11

exp

− t

t

t

Vo…・

…・

13

)  パ ラ メ

タ t’ は

ηと m の関 数で あり

これを ある 値に設定す るこ とに よっ て

前ス テップの ひずみ速 度

V

。と

つ り合い ひずみ速 度

V’

よ り

要素ひずみ速度 V が得ら れ る。 解析におい て

時間刻み At で計算を 繰 り返す と き

,At

間の 平 均ひずみ 速度は

(13)式 を 積分 し て

以下の ように な る。     

v

VD− v

)ガ/

At

v ’

一・

…・

…・

……・

…・

14

)   慣 性 力のパ ラメ

タで ある ガ は

以下の手 順で設 定 し た

(12>式に Ty

=O

, 

V

=0

を代入 す ると

α。

=G

が得ら れ るよ うに ニ ュ

トン流 体において は

ご く微 小な時 間で は

変 形の加 速 度は外 力の加 速 度に等し い。 そ こ で

1ス テッ プの計 算の前に

rs 

Oの条 件 下で計 算を行 うステップを設 け

節 点力の加速度が外力 加速 度 に等 し く な る よ う な t

を 逆算し た。 同

の条件下にお い て も

試 料のサイ ズが大きい場 合

粘 性が小さい場 合に は 〆 の値は大き く な る。  2

4 要素モ デル   以 上の粘 塑 性 FEM をフ レ ッ シュ コ ンクリ

トに適 用 する と き

大 別して 2つ の ア プロ

チ が考え ら れ る。  第 1の方 法は

フ レッシュ コ ン クリ

トを

粗骨材も 含めて均 質な連 続 体 材 料と み な す もの であ る。 この方法 は非常に単純であ り,実用 的で あ る が,反面,材料分離

崩れ現 象などの シ ミュ レ

ショ ンを行 うた め に は

特 別 な処 理

工夫が 必要と な る。 ま た

コ ンク リ

トの レオ ロ ジ

定 数の測 定 結 果す る資料が少ない とい う問題 を有す る。 レオロ ジ

定 数の測 定に関す る既 往の ほ と ん どの研 究では

ス トあ るい はモル タル を対 象と して お り

粗骨材を含むコ ンクリ

トにつ い て は 測 定 方 法 自体の信頼性が 十 分確 認さ れ ていない

 第 2の方 法は コ ン クリ

トを粗 骨 材とモ ル タ ルマ ト リッ クス か ら な る二相 材 料 とみ な して解 析するもの であ る

フ レッ シュ コ ン クリ

トの流 動

変 形は, す なわち 粗骨材間の モル タル の変形に起 因する の で

FEM

解析 におい ても, 変形 し ない粗 骨材 部の要 素と

変 形する モ ル タル部の要 素の 2つ を用い て計 算を行 う方 法であ る

こ の方 法の利 点は

比 較 的レオロジ

試 験の行いや すい

(4)

モ ルタル の特 性が用い られ ること, 粗 骨材の影 響

材料 分 離

崩れ現 象な どの シミュ レ

シ ョ ンが可 能である こ と な どであ る が

個々 の粗 骨 材を要 素とし て扱うため, 計 算 量は莫 大と な り

フ レッシュ コ ン ク リ

トの施 工 性 の評価には現 実的でない。  最も有 効と思わ れ る の は 上記の 2つ の手 法を組み わ せ たア プロ

チで あ る。 すな わち

骨材

繊 維などの 影響のいわ ゆ るミ クロな立場で後 者の解 析モ デルを 用い

これに よっ て得ら れ た物 性 値を 入力デ

タ と し て (マ クロ な立 場で

前者の解 析モ デルを 用いる 方 法が考え られ る

こ の方 法によ る解 析結果につ い て は

別 報で考 察す る

 

3.

解 析例お よび結果の考察  

3.

1 管内 流 動  円 形断 面の細 管 内にお け る層 流は

理 論 解の得ら れ る 流動の最 も代表 的なもの といえ るza) 。 境 界 条 件 と して

管内面と流体の間にすべ りが生じな いとい う仮 定を設け れば力の つ り合い条 件か ら

ニ ュ

トン流 体につ い て

以 下の式が導か れ る3%     v

=P

R2−

r2)/

4

η

1

………・

……

(15)  ここ に

v :流 速

  P :単 位 面 積 当た りの圧 力          R ;管の半 径

r :中 心か らの距 離       η:粘 性

‘:管の長 さ  同様に

ビンガム流 体につ い て は

以 下の式が導か れ る21) 。     v

IP

Rt−

r’ )/

4

 

1−

ry(

R −

r)

1

/ηρビ

 

16

)  こ こ に

ty:降 伏 値, η。1 :塑 性 粘 度   (16 >式は r > r

2 r.

1

P

の範囲の流速を表す式で ある

r≦r。の範 囲において は, 流体は降伏せず

いわ ゆる plug 

flow

(栓 流)を呈す る。  図

6は 管 内流動の シ ミュ レ

ショ ン に用いた軸 対 称三角 形 要素の分 割 例で あ る

層流の仮定に基づ き, 全 節 点の半 径 方 向の変 位 を 固 定し

また

管 内壁 面にお け るすぺ りを無 視する と い う仮 定によ り, この部分の節 点 を固 定し た。 な お

圧 力は

等 価 節 点 力 と して各 要 素の 受け る総荷重を節点に等 分 し た

 図

7に

解 析 結 果の

例を示す。 また

1に半 径 方向の各位流速にっ い て

FEM

の解 析 値 と

(15 ) お よ び (

16

)式よ り得ら れ る 理論 値の比 較の

例を示 す。

(a)Nent。n

 

mode1 mo

lkP8

3) (b)Nevten  medel (n

0

17kPa

8)

(c) Bingha四皿bde1       (d) Bin巳ha

model

 

(n

… 5kP…

・ 广2gf/e・ 2 )

   

(n

O

。33kP・

s

y

3gf1・m2) 図

7 管内流 動の シ ミュ レ

ション結 果 (高さ は流 速を表す) 表

1によれ ば

FEM 解 析に よる流速 値 は

誤 差 2% 以内で理 論 値とよく

致して おり, ビンガム流 体に お け るplug 

fLow

の範 囲 も理 論 式によ る そ れと 同じであ る

流 速の解析値が

わずかで はあるが

いずれ も理論値よ り小さ く なっ て い る の は

本 来 等 分 布し てい る荷重を 節点に作用す る集中 荷 重に置 換した こ とに よ る もので あ り

要素を さ らに細か く分 割すれば

解 析 値は さ ら に 理 論値に近づ くもの と思われる。 層 流の仮定の た め の拘束 (半径 方 向の変 位の固 定 ) を解 除し, 同様の解析を行う と

8に示す よ うに 圧 力を受け る側の面 (図で は

下 面に相 当 )と

反 対 側の押 し出さ れ る面 (上面 )では

曲面 形 状が異なっ て くるが 管 径に比べ

き く な るほど

層 流を仮 定し た理 論 値に近づ く

 3

2  平 行板 プラ ス トメ

タ  単純せ ん断でない状 態で近 似 理 論 解が得 られて いる数 少ない例とし て

平 行 板 プラ ス トメ

タの シ ミュ レ

ショ ンを行っ た。 この装 置に対して は

ニ ュ

トン流 体 を 用い た場 合は,

Stefan

ら に よっ て理 論 公 式が得ら れ て お り

ビンガム流 体を用い た場 合は

,Scett

や岡の近 表

1 管 内流 動 に お け る流速 の理 論 値とFEM 解 析 値の比較 Symmetric ax ±s 争  l 

f

  l  曾 r − 1

1

  ↑    書  ↑ lo、皿

一一一 一

一 図

6  管 内 流 動 解 析 用 要 素分割 「d012       3456789    10 酊e

しonmQde 工 Eq

且5) F剛 25

oo24

742424

乃3024

0022

75 23

5122

262LOZO

53σ ユ8

ア518

3216

0015

6312

7512

459

008794

750

004

640

00 BlnghammodelEq

(亘6) FE団 9

008

849

008

849

00  9

00 8

84  B

849

008

848

758

588

007

846

756

62500、:、,

ll

ll

 

l

13

濫濃

日:Di

ta211 (

fglm

しeE ,

i

TgS

 

2nt2g

nd ,

1

lc

s 、

ll

91

fluidity calcu ユa にed by  F班

  Viscosi 仁y (η) of Newしon 田odel  

 0

工 kPa

sl  Plastlc

lc

nQ 田 ’ ngha

田田

de’

°” kP

s

Yle’d  st

ess (τ・〕

°

f  B1

巳bam  m

°

de’

4

(5)

  OO

  oD ひ

O

σ

丶 臨

O fece)  8凵rface )       012345678910

      DiStance from cenrer  (em}

8 管内流動にお け る流速の論値とFEM 解析値の比較      

1

              1Sy  et「ic

 

axis              

i

r

−一

一”一

  !

L

一_

       !

     

1

    図

一9

 平 行 板プラス トメ

タ解 析 用 要素 分 割 表

2 平 行 板プラス トメ

タに お け る変 位速度の計 算 値と      FEM 解 析 値の比 較 n(kPa

s )0

050

100

150

200

250

30 Newtonmode1L

1kg Eq

(17)         F剛 0

1440

1430

0720

0720

0480

0480

0360

0360

0280

0Z90

0240

024 L

lkg   Eq

(17)        FEMOJ330

1110

0670055o

04400370 ρ

0280330

02700220

0220

 18 B1ロgha口 mode1 レ2kg Eq

(17)        FEM0

27ア 0

2540

ユ380

1280

0920

0850

0690

0640

0550

0510

0460

042 L

3kg E見

(正7)        F団40

4200

3970

2100

1990

1400

1320

1050

0990

08400790

0700066

[Noしes】 n;Plestic  vi$cosi

y

 

L:Load

 Eq

(17);Veloctty  of d1

placement

celculeted   by  Eq

 〔17) (cm/sec )t  FE岡 :Velocity  o匠  dlsplacement calculat 巳d by F剛

 Yield s しress (τ  of Bingham mode1  

 O

lgf/cnt2

      y O

  ひ

O   oD

O

σ 国

Σ 口 山 ● Newton

ode1 ° 、、。8h_ ,。、 τ y

°

1gfXc

2 ▲      τy

o

2gf/⊂m2 oo ▲ O ▲       ▲        】00Q    2000    3000        Load(9) 図

10 平 行 板 プラス トメ

タに おける変 位 速 度の計 算値と       FEM 解 析値の比 較 似 式が報告さ れて いる22} 。

岡は

平 行 板に加わ る荷 重と 平 行 板の変 位 速 度の関 係 を以 下のよ う に表し てい る23)

    

L

− 3

πη

R4h’

2

 

hS

十π

R3

τy/3 

h …・

…・

 (17)  こ こ に

L

重, η :塑性粘度       

R

平行板直径

,h

平 行板の距離       

h’

変位速度

τ。 :降 伏値   要 素 分 割 を 図

9に示 す。 理 論 式で は

平 行 板 と 試 料 の 間にすべ り が ない もの と仮 定 してお り

解 析におい て も該当す る節点の変位を拘束し た。 平行板は完全な剛 体 とし

こ れ に接す る節点の y方向 (対称軸方向 )の変 位が同

にな る とい う 条件で解 を求め た

  表

一2

は, 変位速度に関す る

FEM

の解析 値と

(17) 式に よ る計算値との比較の

を示し たもの である

両 者の 値は

ニ ュ

トン流体で は

誤 差 1

5%以 内で ほ ぽ

致す る が, ビンガム流 体で は解 析 値の方が小 さく な り

その誤 差は図

10に示す よ うに

降 伏 値が大き く な る ほ ど 大 きい

この原因 と しては

(17)式が導かれ る 過程で, 荷重と変位速度の関 係を

1

次式で表 現で き る もの と して

平行板の の試料の 全域におい て

せ ん断 応 力が降 伏 値を超え る状 態が仮 定さ れているこ と が考え られる

し たがっ て, (

17

}式 が成 立す る の は, 平行 板 の半 径に対 して板 間の距 離が無 視で き る ほど 小さ く

軸 方 向 変 形に対し て せ ん断 変 形が卓 越すること

さ らに 試 料の全 域において降 伏 が 起こ っ ていることが条 件と な り

こ の範 囲で は計 算 値は

FEM

解 析 値 と よ く

致 し て い る。   平 行 板 プラス トメ

タを用いてコ ン ク リ

トの レ オロ ジ

定 数 を 測 定し た結 果 がい くつ か報 告さ れて い るea) が

フ レッシュ コ ン ク リ

トで は 平 行 板 径 / 平 行 板間 距 離 を大き く す ること は難しい う え, 板と試料のすべ り を無 視する こ とができ ない

試 料のすべ い と して も

降 伏 値が大きい試 料ほど

測 定され る変 位 速 度は 計 算 式 より小 さ 目にな り

結 果と して降 伏 値 を 大 き く見 積る可 能 性が あ る。   3

3 ス ラ ンプ試験  ス ランプ試験は

フ レッシュ コ ン ク リ

トの コ ン シス テンシ

を測定す る試験方法の中で最も簡便で多用さ れ てい る

ス ランプ値が

な ん ら かの形で コ ン ク リ

トの レオロ ジ

性質を表現してい るこ と は事 実で あ り

試料に対し て, 各 種粘度 計に よ る レ オロ ジ

定数の測定 とス ランプ試験を行っ て

降伏値お よ び塑性粘度とスラ ンプ 値との関係を求 めた報 告 もあ るz5)

es} 。 しか し

粗 骨 材を含むコ ンク リ

ト自体の レオロ ジ

定 数の測 定 値に は

各 研 究 者によっ て か なり の差 異がみ られ

測 定 方法 が十 分 確 立さ れて い る と はい え ない た め

当 然コ ンク リ

トのス ランプ値とレオロ ジ

定 数とのも十分に は明ら かに さ れ てい ない

 コ ンク リ

トをレオロ ジ

り扱う場合, その流 動 特 性に は時 間 項 を含む 「粘 性 」の パ ラメ

タが不 可 欠 であ る

しか し

ス ランプ試 験は

流 動 速 度を無 視し

流 動が停 止し たと きの形 状 (高さ〉の み を測 定 対 象と し て いるた め

粘 性 (塑 性 粘 度 )の評 価に は適 さ ない。  ス ラ ン試 験が非 常にゆっ く り と し た流 動 変 形である な ら ば, コ

上 げ後 ン ク

形 状 , ビ ンガム流 体の降 伏 値によっ て決 定さ れ る14}

以 下に, 簡 単な計算に よ てス ランプ値と降伏値の関係を求め て み

(6)

る。

 

ス ランプ試 験時の試料の変 形 (ス ラ ンビン グと呼ぶ 止 し た と きの を円 錐 台 と仮 定す れ ば, 体 積

定の 条件よ り

そ の高さ  は次の よ うになる

     

h =

5250/〔xt 十ax 十a2)

 

 

一・

一・

18

>  こ こ に

, h

円錐 台の高 さ (cm         x :底 面の半 径 (cm         α:上面の半 径 (cm

 

荷重は

コ ン クリ

トの 自重である た め, 簡 単の た め 最下部に垂 直応力の み が作 用す る とすれ ば 底 面 近 傍の せ ん断応力 (τ)は,      τ

v

p/

2

πx1=

875

 p/x2

 

一・

 (19)  こ こ に ρ :比 重

v :体 積 (cm とな る

こ の部分の せん 断応力 が, 試料内部に働く最 大 せ ん断 応 力で ある と仮 定す れば, r

.ry (降 伏 値 )で あ る ため

(i8) および 〔

19

)式よ り

ス ラン プ値(

Sl.

) と降 伏 値 (ry)の近 似 的な 関係は次 式でら れ る。      

Sl

=30− 5250

/(

875p

/ ry          十

5a

 

35p

/τy 十at)

 (ZO )  ここ に

τy :降伏値 (gf/cm2  粘 塑性

FEM

解 析に ょっ て ス ラ ンプ試 験の シ ミュ レ

ショ ン を行っ た

要素分 割を図

11に示 す

解 析 に用い た パ ラメ

タは

3に示 し た と おり で あ る

前 述の 2つ の例に関する シ ミュ レ

ショ ン と は異な り

ス ラン ピング は動 的 挙 動であり

停 止状態か ら流動し

3 ス ラ ンプ試 験の解析に用いたパ ラ メ

タ 流 動 状 態か ら再び停 止する

し たが っ て

(14)式 を 用 い た近 似 動 的 解 析 を行い, 速 度変化に及ぼ す慣性力の影 響 を考 慮 した。 表

3に示し た遅れ時間 t ’ は

前 述の 手 法に よっ て計 算さ れ た値で ある

底 板とコ ン ク リ

ト の間に働く水平抵 抗 力は, 付 着力と ま さつ 力に起 因 する が

こ こで は, 資料 も少ないた め

単純に垂直反 力に比 例し た (ま さつ係 数 を乗じ た)水 平 抵 抗 力が働く もの と し た

 図

12および図

13 にス ラン ピン グ挙 動の シミュ レ

ショ ン結果の

例 を示す

流動 が 進 み

し だい に安 定し た形 状にな ると,内 部の応 力は小さ く な り, やがて, 全 域で降 伏 値 以 下に なる。 た だ し

こ の瞬 間 直 ちに流 動 ρ 333333

7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

222222888888

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1

 

1

 

1

 

1

 

1

 

1000000

 

 

O

 

 

 

 

 

 

 

 

333

 

3

 

333333

 

 

 

 

 

 

22223333

 

 

 

 

 

 

22

 

2   23333

 

 

 

 

 

 

2222 ya 00000D

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

000000000000

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OOOOOOOOOOOO

 

 

 

 

0

 

 

 

 

 

 

ODOODO0000

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

00000000

 

 

 

 

 

 

00005050

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0 ユ Ol

a 000000

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OOOOOO000DOO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

000000DOOOOO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

000000OOOO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

00000000P

 

 

 

 

 

 

0

12120000

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0000 ピ 363098 21LlOO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ODOOOO830876 111000

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

000000127420 3

 

 

 

l

 

l

 

l

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

00000033

 

3

 

3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0000 〜 〜 〜 〜 22

 

Z

 

2DOOO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

000033QO22

 

1

 

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DOOO3300 2

 

Z

 

l   l

 

 

 

 

 

 

 

 

0

 

 

 

 

0000 μ 333333

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

000000333333

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OOOOOO333333

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0DOOOO33

 

3

 

3

 

 

 

 

 

 

00003333

 

 

 

 

 

 

OOOO3333

 

 

 

 

 

 

0

000G y τ 888888 1

 

L

 

1

 

1

 

1

 

1 〜 〜

0000008098888 1

 

 

 

L

 

 

 

 

 

 

L い い い 帥 伽 い 888888 且

 

 

L

 

l

 

1

 

1 〜 〜 〜 〜 〜

0000004040   1

 

 

 

 

16666 3333 〜 〜

〜 OOOO6666 3333

〜   〜   〜 0000 η 04

 

8260 1

 

1

 

1

 

2

 

23

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

000000048260 1

 

11

 

2

 

23

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

000000048260 1

 

1

 

1

 

22

 

3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0000000022 11

 

2

 

2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

000000

 

22 1

 

L22

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0000OO22 LL2   2

 

 

 

 

 

 

0000 Seir 駐 S 999999 ユ 23456 〜 〜 〜 〜 〜 〜 OOOOOO 123

 

4

 

56 周 国 闘 H 殫 闘 999999 123456 〜

  〜   〜 〜 〜 000000 123456 LLLLLL999999 123456 〜 〜 〜 〜 〜  

 

000000 123456 H ” HHHHff

 

f

 

fO123 〜 〜 〜 〜 ⊥

 

L   L

 

LO123 工 I

 

I

 

I99 口

9 0123 〜 〜 〜 〜 OOOO O123 XXXX9999 01

 

2   3

〜 〜 〜 OOOO O123 YYf

 

ア          「5cm 「

    厂

7一

   ’

   !

    「     〜     t

  /

  

1

  /

 

i

  卩

 ノ

 

i

 

ii

/      

L _−

lth、、

_

」 図

11 ス ラ ンプ試験解析 用 要素分割 図

12 ス ランピングの シミュ レ

ショ ン結 果の

例 【国OtesIp

 

Coefficlent  of  frietionel  re

istance

:Retarda しi。n しime  (se⊂

 P :Specific  greviヒy

      図

13        τ :Yleユd Value  (gf!c皿2)

n  :Plas :ic  viscosi しy  (kPa

s}

a :Laしeral  accelera しion (xG

 ay :Verにical  aoce ユera しiqn  (xG x      y

ス ランビン グの シ ミュ レ

ショ ン結果の

(0

1秒ご との

1

(7)

が停 止す る わ けで はない。 速 度が 0になるまで に は, さ ら に若 干の時間が 必要で あ る

一12

に よ れば

解 析 に よ るス ランピン グ終 了 時の形状には

上 面部分の径が 広が ら ない こ と

ま た

上面に凹み が生 じる こと などの 特微が あ る

これ らの現 象

骨材の大きい コ ンク リ

トで は あ ま り観察 さ れ ないが, 写真

1 し た よ う モ ル タル を用い てス ランプ試 験を行う と実 際にも観察さ れ る。  図

14 は

ス ランプ試験時の試料上面の 降下 量 (sl

) と時 間 {t)の関 係を示し たもの であ る。 こ の図には

自 然 落 下曲線

お よ び

14

)式に よ る動的考慮を し ない 場 合の解 析 結 果

な ら びに

実 験よ り得ら れ た曲 線1 ) も 併 示して あ る。 動 的 挙 動の考 慮を し ない場 合, 初 期の降 下 速度が自由落下の速度よ り も速く な り不自然で あ るの に対 して

動的 考慮 を 行っ た曲 線は

実測曲 線と も よ く

  (20 )式 との比 較 を行う た め, 底 面に働く水 平 抵 抗 力 を無 視 し て解 析 を行い

ス ラン プ値 (Sl

〉と降 伏 値 (τ

) との関 係をプロ ッ トし た ものが図

15で あ る。 円 錐 形 状の上 面が ほ と ん ど広が ら ない こ と か ら

20

) 式 中の a の値 を5cm と し

比 重ρ は

重 量

普 通お よび軽 量 コ ン ク リ

トを 想 定し て そ れ ぞ れ 3

0 2

3および 1

8とし た

解 析に よるス ラン値 と降 伏 値の関 係は

(20)式に よる関係 と類 似しでい るが

両 者の差は

(20) 式 を導く際に 単純 化の た め そ の形 状を円 錐 台と仮 定 し たこと

また 垂 直 応 力 以 外の内 部 応 力 を無 視し た こ となどに起 因するもの と考えられる。     O        

 

     

 

                      2 倉

房  

D 冓 冒 コ 房 写 真

1 モ ル タルのス ランプ試 験       0      1       2       Time  しsec

) 図

14 スラン ビング 〔sL }

降 下 時 間 (t)曲 線に与え る降 伏値       (τ

)の影 響  3

4 粗 骨 材の沈 下  

2.

4

節で述べ た

コ ンク リ

トを粗 骨 材とモ ル タルマ ト リックス か ら な る二相 複 合 材 料とみなし た場 合の解 析 の

を示す。 計算 量を節 約 する た め

粗 骨 材 を球 形と 仮 定し

粗骨材間の要 素と し て図

一16

に示す ような円 柱 体 (サス 要素と呼ぶ〉を考え た。 サス要 素は

粗 骨 材 間を連結し

軸 方 向応力お よ び せ ん断 応 力の み を受 ける もの と し

周辺 の応力状態に よ る影響は考え ない。ま た

粗 骨材の 回転も無 視し た。 これ らの簡 単 化に よっ て, 解 析 手 法は

,一

般 的な立 体 トラ ス のマ トリック ス法に似た も の と な る。 粗 骨 材が節 点と なり

近 傍の他の骨 材との 間に レオロ ジ

的に変 形するサス要 素が存 在する

粗 骨 材 間の距 離が あ る値 (今 回の解 析では

骨 材の径の 2倍 ) よ り も小さい

そ の間に サス要 素が作 られ る

し た がっ て

要素数 は 逐 次変化 し

あ る 部 分 が 他の部分の間 に入 り込む象や,

部が崩れ る現象が再現で き る。  図

17に解 析 結 果の

例 を示す

プロ グラムは

,3

次 元 解 析 用に開発し た が

こ こ で は

結果の表現の簡 単な n

O

N6

゜。 法 4

      

o       O         IO        

20       Sl

〔C

) 図

15 スランプ 値 (Sl

}と降 伏 値 (τy)の関係 (すべ り抵 抗を無       視したとき}       Node

16 サス要 素 (破 線で示し た 円柱 体 部分〉

i

1

靆 耋

0

Osec

      0

2sec

      0

43ec

17 粗 骨 材 沈下の シ ミュ レ

ショ ン (モル タルの τy

2

      gf/crn2

η

0

1KPa

s

骨 材の比 重

2

6

垂 直 方 向

(8)

9000 轟 ロ 日 p 嵩       0                         1                         2       TiJoe tCseC

) 図

18 振動 を受け た 場合の スランピング(sl

降 下 時

Fdi

 (t)曲       線 2次 元 解 析の例を 選 ん だ

こ の図は

骨 材の径を1cm と し モ ル タ ル と外壁面 (底 面)は すべ ら ない と仮 定 した場 合を表 して い る。 外力は, 粗 骨 材の 自重である。 粗 骨材とモ ルタルの付 着 力

粗 骨 材 形 状

静 水 圧な ど の 影 響を考 慮す れ ば

さ らに現実 的な解 析が可 能で ある。  

3.

5

 振 動 力の考 慮

 

打設時の フ レッ シュ コ ンクリ

トの流 動 性質を シ ミュ レ

ショ ンす る と き, バ イブレ

タによ る強 制振動 力に よる影 響を考慮す ること は解析の必 要 条 件で ある が

本 解析手 法で は

振 動 力 を簡 単に導 入 すること が可 能で あ る。 最も単 純な方 法は, 振 動の加 速 度 を試 料 内で

要 素の量に対し て

加速度を乗じ て節点 力 と して 加え

解 析の 1ステップご とにこ の力の方 向 を逆 転さ せ る手法で あ る

 

一18

は,

3.

3

項で述べ たスランプ試 験の解 析に振動 力を加え たときの ス ラン ピン グの解 析 例であ る。 この解 析は 1ス テ ップ0

02秒で計 算を行っ てい る た め, 振 動の周 波 数は 25Hz であ る。こ の図 よ り 明 らかな よ うに

振 動の加速度の方 向に よっ て, コンクリ

トの流 動 速 度 に与え る影 響は異な る もの の い ずれも振 動によっ て

流 動がか なり促 進さ れ る。 ス ランプ値約 7cm の試 料が

1G (

 980 gal)の加速度に よっ て, 見か け上ス ラン フ 値 17cm 程 度の 流動 性を示し てい る

コ ン ク リ

トの レオロジ

定 数に及ぽす振 動の影 響につ い て は すで に 二

三の報 告がみ られ るZ’}

za)

本解析手法 を 用 れ ば

静止 状 態の レオロジ

性 質によっ て

振動時の変 形が 予 測 可 能と な る

 

4.

ま と め  本 研 究で は

フ レ ッ シュ コ ンク リ

トの変 形

流 動シ ミュ レ

ショ ン を行う

手 段とし て

粘 塑 性 有 限 要素法 を用いた解析 手 法 を提 案し た。 ま た

本 解 析 方 法の妥当 性 を検 討するた め

若 干の解 析 例を示し た。 本解析 手 法 は 以下の よ うな特 徴を もっ て い る

 

1

) 構 成 則

降 伏 関 数が単純であ り, 3 次元解析 も容     易に行 うこと がで き る。

 

2 ) フ レッ シュ コン ク リ

トの材 料 性 質と しては, ビ    ンガムモ デル の 2つ の定 数で ある降伏 値と塑性粘 度

8

   を与え れば よい

 

3

)型わ く面 等の外 部 境 界 面におけるフ レッ シュ コ ン    ク リ

トの すべ り が考 慮

付 着

ま さつ 力の影    響を導入 す る こと がで き る

 4) 近 似 動 的 解 析が可 能で あ り

速度変化のある場 合    および振 動を受け る場合の流動シ ミュ レ

ショ ンが     可 能である。

 

5 >比 較 的 記 憶 容 量の少ない コ ン ピュ

タで も解析が     可 能である。  引き続き

ス ラ ンプ試 験

フロ

な どの各種コ ン システンシ

ー ・

レオロ

試 験 方 法に関 する詳 細な検討 結 果 を報 告 する予 定であ る。

 

本研究に際して

筒 井

仁 君および黒 川善幸君 (三重 大 学大学院生)の助 力を得た。 ま た

本研究費の

竹中育英会 建 築 研 究 助 成 金によっ た。 付 記し て謝 意 を表 す る

引用 文 献

1)Tanigawa

 Y

 and Mori

 H

:Rheelegical Analysis of

  

Slumping BehavioT of Fresh Concrete

 Proc

 o〔2gth

   

Japan

 Ceng

 on MaterlalsResearch

 pp

129

136

1986

2) 谷 川 恭 雄

森 博 嗣

筒井

黒 川善 幸 :粘 塑 性 有 限

   要 素 法によ るフ レッ シュ コ ン ク リ

トの流 動シ ミュ レ

   ショ ン

第8回コ ク リ

ト工 学 年 次 講演会 論文 集

   pp

377

380

 1986

3) Tattersall

 G

H

 and  Banfill

 P

F

 G

:The RheoLogy

   of Fresh Concrete

 Pitrnan Advanced Publishing Prog

    ram

356 pp

1983

4} 岩 崎 訓 明 : ワ

カビリ チ

判定 法

コ ンクリ

ト工 学

   VeL

21, No

10

 pp

4

12

1983

10

5) 村 田二郎 ;ま だ固ま ら ないコ ンク リ

トの レオロジ

に    関す る基 礎 的 研 究

コ ン ク リ

ト工学

Vol

15

 No

1

    pp

25

34

 1977

1

6) 村 田二郎

菊 川 浩 治 :回転 粘 度 計に よるフ レ ッシュ ペ

   ス ト

モ ル タ ル およ びコ ンク リ

トの レオロ ジ

定数測    定 法, フ レッ シュ コ ンクリ

トの物性 値の測定な ら びに    挙 動に関す る シンポジ ウム論 文 集

土 木 学 会

pp

9

16

    1983

3

7}長滝 重 義

米 倉 亜 州 夫 :回 転 粘 度計によ るモ ル タルの流    動 性 解 析の 1 考 察

セ メ ン ト技 術 年 報

Vol

29

   pp

207

212

 1975

8)Cabrera

 

J

G

 and  Hopkins

 C

J.

:AModification of

   the Tattersall Two

Point Test Apparatus for Measuring     Concrete WorkabiLity

 Magazine of Concrete Research

   Vo]

36

 No

129

 pp

237

240

 Dec

1984

9) 水口裕之 : フ レッ シュ モ ルタル の流 動 特 性に及ぼす 細 骨    材の旦お よび粒 度の 影 響を 表 すパ ラ メ

材 料

   Vol

34

 No

376

 pp

1

7

1985

1

10>Tanigawa

 Y

 and Mori

 H

:SuperplasticizeCl Steel

   Fiber Reinforced 

High・

Strength Concrete

 Trans

 of

   

JCI,

 Vol

6

 pp

89

94

 1984

11)

芳 賀孝成

十 河茂幸

三浦 律 彦

玉 田 信二 :分 離 低 減 剤

   を用いた水中コ ン ク リ

トに関す る研 究

第6回コ

図 一 8  管内流動 に お け る 流速 の 理 論値 と FEM 解析値 の 比 較                     1               1Sy  et 「 ic   axis               i r −一 一 一 一”一 一 … … ’   ! L . 一_ 上 = 聖 = 鞘            !                     1     図 一9   平 行 板 プ ラ ス ト メ ー タ解 析 用 要素 分 割 表 一 2 平 行 板 プ ラ ス

参照

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