情 報 通 信 審 議 会 総 会 (第33回)
日 時:平成26年12月18日(木) 13時00分から 場 所:総務省 第1特別会議室(8階)議 事 次 第
1 開 会 2 議題 (1)答申事項 ① ドメイン名に関する情報通信政策の在り方 【平成25年10月1日付 諮問第20号】 ② 2020年代に向けた情報通信政策の在り方 -世界最高レベルの情報通信基盤の更なる普及・発展に向けて- 【平成26年2月3日付 諮問第21号】 (2)議決事項 特別部会の廃止について (3)諮問事項 新たな情報通信技術戦略の在り方 【平成26年12月18日付 諮問第22号】 (4)報告事項 情報通信技術分科会及び各部会の活動状況について 3 閉 会< 配 付 資 料 > 資料33-1―1 「ドメイン名に関する情報通信政策の在り方」答申(案)概要 資料33-1―2 「ドメイン名に関する情報通信政策の在り方」答申(案) 資料33-1-3 答申書(案) 資料33-2―1 「2020年代に向けた情報通信政策の在り方-世界最高レベルの情報通 信基盤の更なる普及・発展に向けて-」答申(案)概要 資料33-2―2 「2020年代に向けた情報通信政策の在り方-世界最高レベルの情報通 信基盤の更なる普及・発展に向けて-」答申(案) 資料33-2-3 答申書(案) 資料33-3 特別部会の廃止について 資料33-4―1 諮問書 資料33-4-2 「新たな情報通信技術戦略の在り方」について 資料33-5 分科会・各部会の活動状況(第32回総会[H26.6.27]以降) ※審議中継でダウンロードできる資料は、下線のもののみとなっております。
ドメイン名に関する情報通信政策の在り方
答申(案) 概要版
<平成 25 年 10 月 1 日付け 諮問第 20 号>
平成26年12月18日
情報通信審議会
資料33-1-1
目 次
第1章 我が国のインターネットの普及と DNS(Domain Name System:ドメイン名システム)
の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
第2章 諸外国の DNS と管理・運営体制の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
第3章 我が国の DNS の管理・運営体制の現状と在り方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
第4章 我が国の管理・運営体制における論点の考え方と方策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
第1章 我が国のインターネットの普及と DNS
(Domain Name System:ドメイン名システム)の現状
1 我が国のインターネットの普及
(1) インターネットの発展の経緯 1984 年 村井純氏が JUNET を立ち上げ、以後は民間主導で発展・運営。 1993 年 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)が商用インターネット接続サービスを開始。 (2) 我が国のインターネットの普及状況 インターネット利用者は 10,044 万人(2013 年末:前年比 4.1%増)。 人口普及率は 82.8%(2013 年末:前年差 3.3 ポイント増)、企業の利用率は 99.1%(平成 24 年末)。 (3) インターネットを支える基盤的技術(DNS) インターネット上の機器間通信は、それぞれの機器がもつ IP アドレスを介して実現。 DNS(ドメイン名を IP アドレスに変換するシステム)は Web 閲覧、電子メールに不可欠な技術。 ドメイン名は階層構造(トップレベルドメイン、セカンドレベルドメイン等)。 (4) DNS のシステム構造 「.jp」利用者→ルート DNS サーバー(ICANN)→TLD サーバー(JPRS)→下位の DNS サーバー(GMO 等)。 DNS が安定的に継続して稼働するためには、各階層の「DNS サーバー」の信頼性の確保が重要。2 我が国のドメイン名の普及状況(ccTLD 及び gTLD の普及状況)
【図表1:我が国のドメイン名の登録数とシェア】 我が国のドメイン名の登録数は約 490 万件(2014 年2月現在推計)。 そのうち、約 3 割(約 136 万件)は、JPRS が提供する「.jp(ccTLD)」。 GMO は、レジストラとして「.jp」の登録数の 41%(56 万件)、全 gTLD 登録数(354 万件)の 94%(334 万件)を登録。3 最近の新たな動き(新 gTLD の新たなレジストリの登場)
【図表2:新 gTLD の日本からの申請状況について】 従来、gTLD は 22 種類(例「.com」、「.net」等)。 2011 年、ICANN は新たな TLD 導入ルールを承認。 これを受け、我が国からは 69 件の新 gTLD の申請(例:「.nagoya」、「.tokyo」、「.toyota」等)。 新 gTLD の審査終了後、ICANN から委任を受けた事業者(レジストリ)は順次サービス開始。第2章 諸外国の DNS と管理・運営体制の現状
【図表3:諸外国の ccTLD の管理体制】 諸外国の ccTLD の「レジストリ」に係る管理運営体制は、国情や政策に対する考え方から様々な形態。1 米国
ccTLD のレジストリ選定と監督権限を持つ商務省が、管理・運営を行う企業を公募により選定。 委託契約により、当該企業を監督。2 英国
非営利組織の Nominet が ICANN との覚書を締結し、ccTLD の管理・運営を行っている。 2003 年通信法により、担当大臣が、障害を起こした事業者に代わる「管理人」の任命等権限を保有。3 フランス
法律により、「ドメイン名」の管理を委任された者に対して規律を付加。 担当大臣は、法令に基づき、事業者の指定と指定取消しの権限を保有。4 ドイツ
協同組合組織の DENIC が ICANN との覚書により ccTLD を管理運営。5 ブラジル
インターネット運営委員会が、ccTLD の管理運営を含む国内全てのインターネットサービスに関する取組の調整、統合等を所管 (1995 年 5 月設立)。 【図表1 我が国のドメイン名の登録数とシェア】 【図表2 新gTLD の日本からの申請状況について】 【図表3 諸外国のccTLD の管理体制】 1第3章 我が国の DNS の管理・運営体制の現状と在り方
1 我が国の管理・運営体制
(1) ICANN の概要とレジストリとの関係 ① ICANN の概要 米国カリフォルニア州に設立された民間の非営利公益法人(1998 年設立)。 米国商務省との取決めにより、インターネット資源(IP アドレス、ドメイン名、ポート番号等)の調整管理、ルート DNS サーバ ーの運営の調整等を実施。 IP アドレス支援組織、gTLD 支援組織、ccTLD 支援組織があり、各レジストリ等がメンバー。日本政府は、ICANN 理事会に助言 を行う「政府諮問委員会(GAC)」のメンバー。 2014 年3月 14 日、米国商務省は、これまで同省が担ってきた、権威ルートゾーンファイルへの変更を管理する役割等をグロ ーバルな「マルチステークホルダーコミュニティに移管する」との意向を表明した。 ② ICANN とレジストリとの関係 ICANN は、各国に割り当てた ccTLD や、新 gTLD の管理・運営業務をレジストリに委任。 「.jp」は、1986 年、IANA から村井純氏が管理権限を委任されたことが始まり。 その後、JP ドメインの管理運営は任意団体 JNIC(その後 JPNIC に名称変更)に移管され、さらに、2002 年に現在の JPRS に移管。 「.jp」の管理・運営業務は ccTLD スポンサ契約により ICANN から JPRS に委任。 遵守すべきセキュリティ基準や安定的運用・維持方針は、当該契約により記載。契約不履行の際には契約解除。 ③ レジストリ、レジストラ・指定事業者、ドメイン名登録者の関係 レジストリとレジストラ・指定事業者との契約関係 レジストラ・指定事業者はセカンドレベルのドメイン登録申請の取次窓口 指定事業者とドメイン名の登録者との契約関係 指定事業者は、「登録申請等の取次業務」等をレジストリから委託され、ドメイン名の登録者に「登録申請等の代行サービ ス」を提供。 指定事業者の中には、登録者向けに、「.jp」についての DNS サービスを提供している者も存在。 2(2) 我が国のレジストリの「信頼性」「透明性」の確保に向けた取組 ① レジストリの信頼性確保に向けた取組(JPRS(「.jp」)の取組) JPRS は、登録管理業務、DNS サーバー運用業務を運営。 信頼性確保のため、 ・ JPRS は、エスクローエージェントとの契約、24 時間有人監視体制、DNS サーバーの多重化・分散配置(全世界 26 拠点にサー バーを設置)などを実施。 ・ また、JPNIC から JPRS への業務移管の際に締結された JP ドメイン名登録管理業務移管契約(以下「移管契約」という。) に基づき、JPRS の安定性については、JPNIC と総務省が監視。JPRS は年に 1 度 JPNIC へレジストリ責任事項の実績報告と財 務報告を提出し、JPNIC は財務報告を総務省に報告。 不測の事態が発生した場合の手続きとして、以下を規定。 ・ JPNIC と政府とが協議の上、業務改善を勧告。 ・ JPRS が従わない場合は、両者の協議に基づき、再移管を予告。 ・ 改善されない場合には、再移管を決定。 ② レジストリの透明性確保に向けた取組(JPRS(「.jp」)の取組) 透明性の確保のため、JPRS の運営ポリシーを決定する JP ドメイン名諮問委員会(指定事業者、ISP、利用者等で構成、会議・議事録は公開) の設置や HP での会社情報の開示(財務データは会社法に基づく開示)を実施。
2 我が国の管理・運営体制の論点
委員会では、以下の4点から、今後の管理運営体制の在り方を検討。 【 論 点 】 [第1の論点] 「.jp」の高い公共性等に鑑み、「信頼性」の確保の観点から、管理・運営体制の在り方の検討が必要ではないか。 [第2の論点] 「透明性」の確保の観点から、「.jp」の高い公共性等に鑑み、レジストリの経営の現状や将来における経営の予見可能性な どを示す情報が開示されるべきではないか。 [第3の論点] 我が国においても、新 gTLD レジストリが登場していることから、新 gTLD に関する国の役割の明確化等、これらの管理運営 の在り方についても検討が必要ではないか。 [第4の論点] DNS は、TLD の DNS サーバーのみでなく、上位のルート DNS サーバー、下位の個々のドメイン名の DNS サーバーが一定の信 頼性を確保して継続して稼働することで IP アドレスへの変換等が出来る。DNS の信頼性を検討する場合には、TLD より下 位のドメイン名についても検討すべきではないか。 3第4章 我が国の管理・運営体制における論点の考え方と方策
1 我が国の DNS の管理・運営体制の在り方を検討するに当たっての基本的考え方
委員会では、「インターネット(the Internet)」はグローバルなものであり、その一部が我が国で運用されているという視点、我が 国のインターネットがそのグローバルな空間での経済の安定と発展のために貢献すべきであるという視点から、新たな規制を課す場合 でも、これまでのインターネットの経緯や特殊性から、『今後も民間の活力がなくならない方法で行うこと』、 『グローバルな議論に配慮すること』を基本スタンスとして、諮問事項の各論を検討。 マルチステークホルダープロセスについては、国内、国際の多くの場において議論がなされており、その実現には多くの期待が寄せ られている。2 「信頼性」の確保について [第1の論点について]
(1) JPRS のこれまでの取組と評価 JPRS の取組により、「.jp」のサービス停止や信頼性が後退した事例はないため、これまでの運用実績は高く評価。 JPRS の ICANN 等のグローバルな会議への参加により、「.jp」の DNS サーバー運営やポリシーがグローバル水準に則したものとな っている。 (2) 「信頼性」確保に当たっての各論とその考え方 将来において、「信頼性」を更に確かなものとするため、以下の視点に沿って対応することが適当。 ① DNS の堅牢性の確保 JPRS の独自の取組や JPNIC との移管契約に基づく取組等により、これまで安定的にサービス提供。 今後も自主的な検証や自律的継続的な取組が確保できるよう、政府において、国が果たすべき役割と民の自主的な取組により 対処すべき事項を明確に整理することが必要。 また、経営の破綻等、著しい支障が生じた場合の担保措置を講じることが必要。 ② 登録の一意性の確保 登録規則の公開や不正な登録使用への対処などの取組を実施。 これまで重大な問題が発生していないことから、JPRS が継続して必要な取組を講じていくことが望ましい。 ③ 不当な差別的取扱いの禁止 現在、ICANN との委託契約や JPRS とレジストラとの契約では、不当な差別的取扱いの禁止条項はなく ADR を用いて対応。 公共性が高いサービスについては、利用機会の公平性を確保することが重要。 不当な差別的取扱いの禁止を担保するため、今後も必要な取組を講じていくことが望まれる。 4④ レジストリとしてのガバナンスと会社情報の開示 JPRS の運営ポリシーは、インターネットユーザー等が構成員となる JP ドメイン名諮問委員会での意見集約等を踏まえて、JPRS が決定。登録料は市場動向を勘案し JPRS が決定。 より幅広い外部の意見の聴取やより一層の客観性の確保という観点から、当該諮問委員会のメンバーに政府を追加すべき。 ⑤ 再移管スキーム 再移管決定の手順に JPNIC と JPRS 間の移管契約に記載。 現在は、再移管決定における国の業務が法律ではなく、私人間の契約で規律されている。 【 管理運営の在り方についての考え方と検討の方向 】 (3) 「信頼性」確保に係る規律の在り方について 委員会では、①利害関係者や民間主導による「目標・基準」の設定、②国と JPRS との「契約」、③「法律」による規律の3つの方 法を比較検討。 セーフティネットを担保する手段として、国の関与の範囲が明らかとなる「法律」による規律には一定のメリットがある。 民間主導が原則であること、ICANN 等グローバルなルールに配慮されたものであることの2点が守られる場合、法律による規律は 選択肢の1つとなりうる。 民間主導の観点から信頼性の基準は JPRS が作成することが望ましい。その際は JPRS 社内にとどまらず、利害関係者による意見交 換等のためのオープンな場を設け、JPRS がその場における検討結果を尊重しつつ信頼性基準等を作成することが期待される。 【※ 規律方法ごとのメリット・デメリット】 ①利害関係者や民間主導による 「目標・基準」の設定 ②国と JPRS との「契約」 ③「法律」による規律 メリット ・ 民間活力を削ぐことはない ・ 民間活力を削ぐことはない ・ 第三者に規律内容の周知が図られる ・ 行政処分等のプロセス・根拠が明らかになる ・ 法律による行政の原理に沿う デメリット ・ 規律が担保されるか不透明 ・ 契約締結できない場合がある ・ 国民に対する透明性の点で 不十分な可能性がある ・ 過度な規律を行った場合、民間活力を 削ぐ可能性がある 5
3 「透明性」の確保について [第2の論点について]
(1) JPRS のこれまでの取組と評価 JP ドメイン名諮問委員会の議事録や会社情報などは HP 上で公開。JP ドメイン名諮問委員会は傍聴が可能。 (2) 「透明性」確保に当たっての各論とその考え方 ① 「.jp」の管理・運営の意思決定に係るガバナンスの透明性の確保。 JP ドメイン名諮問委員会関係情報や、財務及び経理情報は JPNIC を通じて国に報告する仕組みがあり、透明性は一定程度確保。 「.jp」の管理・運営業務は公共性が高いという性格を有していることに鑑み、利害関係者等にとって有用となる情報のより一層 の開示に努めることが望ましい。 【 管理運営の在り方についての考え方と検討の方向 】 ② 会社情報等の情報開示の在り方 現在は非上場企業への規律(会社法)に基づき会社情報の開示を実施。 高い公共性を有するサービス提供のため、事業・サービスの継続性・安定性に支障の無い範囲で、経営の実態等を示す財務情報 などの開示の充実を行うことが適当。 経営の実態等を示す財務情報など、事業継続性・安定性の予見可能性が確保されるという観点から、有価証券報告書等の上場企 業並みの開示が想定される。4 インターネットの特殊性等への対応について [第3及び第4の論点について]
【 管理運営の在り方についての考え方と検討の方向 】 gTLD の拡大を受け、JPRS 以外にも、我が国の TLD レジストリが登場。また、ドメイン名から IP アドレスへの変換(名前解決) においては TLD だけでなく、全てのレベルの DNS サーバーが継続的に稼働することも必要。 法律による規制を課す場合、対象範囲は、国民生活や社会経済活動への影響度の大きいものに限るなど、その範囲は必要最小限とするこ とが必要。また、利用環境等の変化に機動的に対応できるような制度設計が必要。 65 インターネットガバナンスの議論の場
「.jp」の管理・運営において必要な透明性や信頼性の基準を議論する場合には、多様な主体が集まり議論をする開かれた場が確保さ れることが望ましい。なお、このような場は、ドメインのみでなくインターネットガバナンスを議論する場としても活用可能。 このような場を設ける主体となりえる組織としては、「.jp」の信頼性確保に深く関与するなど、国内においてインターネットガバナ ンスに係る相当の役割を果たしてきた JPNIC もしくは政府(総務省)が考えられる。 このような場を設ける際は、多様な意見に配意しながらも、迅速な意見集約が可能となる体制が求められる。6 グローバルな枠組みへの参加
DNS 及びインターネットの安定かつ適切な継続運用と高機能化を実現するためのグローバルな活動や、グローバルなインターネット ガバナンスについてのグローバルな議論、マルチステークホルダープロセスに関するグローバルな議論に責任を持って参加・貢献する ことは、JPRS において今後も継続されるのみならず、TLD の DNS サーバーの運用に係わる組織など他の DNS の関係事業者においても積 極的に取り組むことが強く望まれる。 7[ 参考 ] 政策の実現に向けての留意事項
法律による規律は選択肢の1つとなりうるが、法律で規律を課す場合には、以下の点に留意する必要がある。1 事業者の自主性の尊重と確保
法律による規律を想定した場合、電気通信の業法である「電気通信事業法」も念頭に、どのような形で「法律」による規律を行うか は、国において適当な方法について検討されるべき。 会社が実現すべき技術水準も含め、できる限り機動的な変更が可能となる自主基準(任意規定)による規律が適当。 政策目的の確実な実現のため、国が果たすべき役割と事業者の自主性による取組とのバランスを勘案した上で、規律の在り方を検討す ることが適当。2 規制対象範囲の確定
今後、新 gTLD のレジストリが順次登場するとともに、将来の利用者動向によっては、「.jp」と同等の公共性を有するドメイン名の登 場の可能性あり。 TLD 以外のドメイン名の管理・運営事業や DNS サーバーのホスティング事業は市場参入の障壁が TLD より低い。 「DNS サーバー」は重要な DNS の設備であり、「DNS サーバー運用」は電気通信事業法で定義する電気通信事業に該当する可能性があ る(現在は、同法制定時の電気通信市場の現状に鑑み、政策的に適用除外)。 規律の対象範囲を決定する場合、電気通信設備である「DNS サーバー」に着目し、当該設備を有している事業者全てに対し、新たな規 律を課すことも想定可能。 規律の対象範囲は、国において、新たな規律を課すことによるメリット・デメリット等を勘案し、決定することが必要。 併せて、規律の対象範囲については、インターネットの特性に鑑み、今後の利用動向等を注視し、機動的かつ迅速に制度整備と運用 が図られるようにすべき。3 他の規制とのバランス
規律の内容等は、電気通信事業法(基礎的電気通信役務や特定電気通信役務など)の体系等とのバランスや整合性を考慮して決定することが 重要。 政策目的の実現についての容認性と必要性、他の事業者への規律等を踏まえ、今後のインターネットの発展を阻害しないことと利用 者利益が確保されることとの、全体のバランスの下、制度整備が図られることが必要。4 DNS サーバーの運営における信頼性の確保に向けた検討
(1) 自主基準の実効性の確保 規律の実効性を担保する措置(報告徴収・検査、遵守命令、変更命令等)も併せて検討することが必要。 また、それらの措置が行われる要件・範囲の明確化が必要。 (2) DNS サーバーの運営に深刻な事態が発生した場合等 重大な事故や不当な差別的取扱いが生じた場合の報告義務、報告徴収・検査、業務改善命令など DNS サーバーの運営に深刻な事態 が発生した場合等における措置の検討が必要。 82020年代に向けた情報通信政策の在り方
−世界最高レベルの情報通信基盤の更なる普及・発展に向けて−
<平成26年2月3日付け諮問第21号>
答申(案) 概要
平 成 2 6 年 1 2 月 1 8 日
情 報 通 信 審 議 会
資料33-2-1
目 次
1
5.便利で安心して利用できるICT環境の整備
4.公正競争の徹底を通じた世界最高水準のICT環境の実現
6.適切な行政運営の確保等
3.ICT基盤の利活用による新事業・新サービスの創出
1.検討に当たっての基本的考え方
2.2020年代に向けた情報通信の展望と目指すべき姿
1.検討に当たっての基本的考え方
「日本再興戦略」
(2013年6月閣議決定)等を踏まえ、世界最高水準のIT社会を実現し、経済活性化と国民生活
の向上を図るため、我が国が誇る世界最高レベルのICT基盤の更なる普及・発展の在り方について検討。
※本審議会の検討対象である「ICT基盤の更なる普及・発展」と、政府の各種会議で検討されている「ICT利活用の推進」を車の両輪として推進。
具体的には、2020年代に向けたICTの役割やその動向を踏まえ、2020年代の我が国にふさわしいICT基盤
の姿を明らかにした上で(2.)、ICT基盤を担う電気通信事業の在り方について個別具体的な検討(3.∼
6.)を行い、政策の具体的方向性を提示。
検討の目的
検討に当たっての基本5原則
①公正競争徹底
2020年代に向けて、世界最先端の技術を活用した強靱なICT基盤を多様なプレーヤーにより実現するとともに、このICT基盤を低廉かつ多様な条件で利用できるよう、設備及びサービスの両面で公正な競争環境を一層徹底することを目指す。 2020年代に向けて、ICT基盤を活用した新事業・新サービスの創出を促進し、利用者が新たな価値や多様なサービスを享受 できるよう、イノベーションによる民間事業者の創意工夫が促される仕組みとすることを目指す。②イノベーション促進
2020年代に向けて、少子高齢化等により生ずる社会的課題の解決や地域の元気に資するため、我が国が有する世界最高レ ベルのICT基盤を享受・活用できるようにすることを目指す。 少なくとも2020年オリンピック・パラリンピック東京大会までには、日本人のみならず訪日外国人も最先端のICT基盤をストレスな く活用でき、その魅力が世界に発信される環境を整備することを目指す。 ①∼④のいずれにおいても、民間事業者の自由な事業活動を促進しつつも、常に利用者視点に立って、高齢者や青少年を 含む全ての利用者が多様で低廉なサービスを安心して利用するための環境を整備するなど、利用者便益の最大化を目指す。③社会的課題解決
④魅力向上・発信
⑤利用者視点
2
3
①経済の活性化・効率化
新事業創出・生産性向上、経済シ
ステムの効率化、投資の拡大、国際・グローバル展開
②社会的課題の解決
医療・教育の高度化、財政支出の削減、
エネルギー問題への対応
③便利な社会の実現
交通システムの高度化、行政サービス
の向上、生活支援の充実
④安心・安全の実現
災害対策、インフラ老朽化対策、サイ
バー攻撃への対応
⑤地域の活性化
地域経済の活性化、地域での生活支援
⑥オリンピック・パラリンピック東京大会への対応
日本の
存在感向上、訪日外国人へのおもてなし
2.2020年代に向けた情報通信の展望と目指すべき姿
①ネットワークの動向
・4G、5G等による高速化・大容量化の進展、トラヒックの急増
・移動通信/固定通信の相互補完
②利用の動向
・あらゆるモノがつながるIoTの時代へ
・移動通信/固定通信を意識しない利用環境
③利活用、サービス・産業の動向
・M2M、クラウド、ビッグデータ等の新技術・サービスによるICT利
活用・サービスの裾野拡大
・様々な分野・産業との連携による新事業・新サービスの創出
・グローバルなICT産業の拡大
Ⅰ.様々な産業が新事業・新サービスを創出できるICT基盤
・様々な産業がネットワークを自由に組み合わせて、様々な分野で利活用できるICT基盤
Ⅱ.活発な競争を通じた世界最高水準のICT環境
・利用者がニーズに応じた端末やサービス、料金プランを自由に選択できる環境
・多様なプレーヤーが活発な競争の下で多彩なICTサービスを提供できる環境
・活発な競争を通じた強靱でセキュリティに強い世界最高レベルのICT基盤の維持・発展
Ⅲ.誰もがより安心して利用できるICT環境
・高齢者から青少年まで誰もが安心して利用できるICT環境
・都市部でも過疎化が進む地域でも、訪日外国人にとっても、誰もが便利に利用できるICT環境
2020年代に向けて目指すべき姿
2020年代に向けたICTの役割
2020年代に向けたICTの動向
4
3.∼6.2020年代に向けたICT基盤政策
3.1.異業種との連携に係る支配的事業者規制の見直しによるイノベーション促進
・移動通信市場における禁止行為規制を緩和し、異業種との連携を促進3.2.光ファイバ基盤の利活用推進によるイノベーション促進
・NTT東西が提供予定の光アクセス回線の卸売サービス(「サービス卸」)について、公正競争を確保しつつ利活用を推進4.1.主要事業者のグループ化・寡占化の進展に対応した競争政策の推進
・電波政策との連携を図りつつ、グループ化(合併、株式取得等)に関する規律の導入、非対称規制へのグループ概念の導入等により、公正競争を徹底4.2.移動通信サービスに関する競争の促進
・移動通信ネットワークのアンバンドル促進、SIMロック解除の推進、多様な料金プランの促進等により、移動通信サービスの競争を促進4.3.超高速ブロードバンド基盤に関する競争の促進
・加入光ファイバに係る接続制度の在り方について専門的な知見に基づく検討に着手する等、超高速ブロードバンド基盤の競争を促進6.1.適切な行政運営の確保
・基本的な指針を定め、市場動向の分析・検証や業務の適正性等のチェックを行うことにより、予見性・透明性ある行政運営サイクルを確立6.2.本検討のフォローアップ
・本検討について、市場の環境変化等を踏まえ、検証を実施5.1.消費者保護ルールの見直し・充実による安心してICTを利用できる環境の整備
・適合性の原則を踏まえた説明の制度化、初期契約解除ルールの導入、代理店監督の制度化等、消費者保護ルールを見直し・充実5.2.ICT基盤の整備推進による地方の創生
・補助金の活用による未整備地域の解消を推進するとともに、その解消状況等を踏まえユニバーサルサービス制度の見直しを検討5.3.訪日外国人にとっても利用しやすいICT環境の実現
・「SAQ2 JAPAN Project」の推進により、訪日外国人のICT利用環境を整備
5.便利で安心して利用できるICT環境の整備
4.公正競争の徹底を通じた世界最高水準のICT環境の実現
6.適切な行政運営の確保等
(参考)政策の具体的方向性
3.1.異業種との連携に係る支配的事業者規制の見直しによるイノベーション促進
6
2020年代に向けて、ICTと様々な業種との連携によりイノベーションが更に促進され、新事業や新サービスの創出が期待される。
他方、現在、公正競争を確保する観点から、市場支配的な事業者に対して、禁止行為規制が課されている。
以上を踏まえ、イノベーションの促進と公正競争の確保の観点から、市場の環境変化に対応した禁止行為規制の在り方につい
て検討が必要。
現状と2020年代に向けた課題
1) 接続関連情報の目的外利用・提供の禁止
事情変更は認められず、現在の規律を維持することが適当。
2) 不当な優先的取扱い等の禁止
異業種との連携を加速させる観点から、緩和する方向で見直
すことが適当。ただし、自己の関係事業者に対する不当な優先
的取扱い等は引き続き禁止していくことが適当。
3) 不当な規律・干渉の禁止
グローバル企業の伸張や、コンテンツ・プロバイダや端末メー
カーに対する影響力の低下を踏まえ、撤廃する方向で見直す
ことが適当。
① 固定通信市場における禁止行為規制の見直し
第一種指定電気通信設備を設置する事業者
(NTT東西)の設備シェア
(加入者回線に占めるシェア)は、引き続き適用基準(50%)を超
えて(83.7%(2014年3月末))おり、現行の規律を維持することが適当。
【禁止行為規制の3類型について】
(電気通信事業法第30条) 【具体例】 他の事業者との接続の業務に 関して知り得た他事業者の情 報を、本来の利用目的を超え て社内の他部門や他社に提供 すること 【具体例】 自己の関係事業者に対する料 金等に提供条件について、不 当に有利な取扱いをすること 【具体例】 製造業者・コンテンツ配信事業 者等に対し、他の事業者と取 引をしないことを強要すること 1号:接続の業務に関し 知り得た情報の 目的外利用・提供 2号:特定の電気通信 事業者に対する不当に 優先的・不利な取扱い 3号:製造業者等への 不当な規律・干渉 情報の目的外利用・提供 不当に優先的な取扱い等 不当な規律・干渉② 移動通信市場における禁止行為規制の見直し
異業種との連携サービスの進展、グローバル企業の伸長等の環境変化を踏まえ、次のとおり、公正競争の確保に支障がない
範囲で見直す方向で検討を進めることが適当。
政策の具体的方向性
3.ICT基盤の利活用による新事業・新サービスの創出7
本年5月、NTTは、NTT東西が2014年度第3四半期以降に光アクセス回線の卸売サービス(「サービス卸」)を提供すると発表。
NTT東西による「サービス卸」の提供は、多様な事業体とのコラボレーションを通じた多様なサービス創出や固定系超高速ブロードバンド
の利用率の向上につながり、我が国の経済成長や社会的課題の解決に貢献する可能性がある。
一方で、NTT東西は市場支配力を有しており、公正競争の確保に支障を及ぼすおそれがあることから、NTT東西による「サービス卸」の
在り方について検討が必要。
① 多様なプレーヤーとの連携によるイノベーションの促進
NTT東西による「サービス卸」の提供は、世界最高レベルを誇る我が国の光ファイバ基盤を利用した様々なプレーヤーとの連携によるイノ
ベーション促進を通じた多様な新サービスの創出や、光回線の利用率向上に資するものであり、我が国の経済成長への寄与も期待できる
新たな取組と評価。
現状と2020年代に向けた課題
3.2.光ファイバ基盤の利活用推進によるイノベーション促進
② 「サービス卸」に関する公正競争の確保
一方で、NTT東西が依然として固定通信分野で市場支配力を有していること、協調的寡占とも指摘される移動通信市場の現状や、設備
競争の重要性を踏まえ、総務省において、次の方向で検討を進めることが適当。
・ 現行規律では、保障契約約款の事前届出・公表等の義務、業務改善命令、禁止行為規制
(不当な優先的取扱い等の禁止)が適用され、
一定の適正性・公平性・透明性が確保。
・ 他方、第一種指定電気通信設備を用いて提供するサービスであること、利用者利益に及ぼす影響が極めて大きいこと等を踏まえ、総務
省において、料金その他の提供条件の適正性及び公平性が十分に確保されるとともに、イノベーションを阻害しないことに留意しつつも、
外部による検証可能性を含め、一定の透明性が確保される仕組みの導入を検討することが適当。
・ また、競争環境に影響を与え得る要素として次の点に留意し、総務省において必要に応じ適切な措置を検討することが適当。
− FTTHサービスと移動通信サービスのセット割引について、過度のキャッシュバック等により料金の適正性が実質的に損なわれ、競争
が歪められるおそれがあること。
− 移動通信市場における禁止行為規制の適用事業者が、FTTHサービスと自らの移動通信サービスのセット割引を正当な理由なく排他
的に組み合わせて提供することは、「自己の関係事業者のサービスを排他的に組み合わせた割引サービスの提供」と実質的に同様の
行為であると考えられること。
政策の具体的方向性
3.ICT基盤の利活用による新事業・新サービスの創出4.1.主要事業者のグループ化・寡占化の進展に対応した競争政策の推進
8
現状と2020年代に向けた課題
移動通信市場においては、電波の割当てを受けてサービスを提供する事業者(MNO
※)による他のMNOの株式取得等により
3グループに集約し、その結果、3グループの主要各社の料金プランは横並びとなるなど、協調的寡占の色彩が強い状況。
また、近年は各グループ内で携帯電話・BWA等を組み合わせた「電波利用の連携」が進展しており、こうした事業者のグルー
プ化・寡占化の進展に対応した競争政策について検討が必要。
② グループ経営を踏まえた非対称規制の見直し
非対称規制である第二種指定電気通信設備制度や禁止行為
規制の対象事業者の指定
※について、それぞれの規制の目的に
応じて検討し、携帯電話に加えBWA等を含め、「グループ単位」
のシェアを考慮することが適当。
※現在は「個々の事業者単位」で指定。③ 同一グループ内外での取引の公平性の確保
事業者の同一グループ内での「電波利用の連携」等に係る相
対取引
(卸電気通信役務の提供等)に関し、同一グループ内外での
公平性を確保するため、総務省において内容を把握できる仕組
みを導入するとともに、適切なチェックを実施し、規制の実効性を
高めることが適当。
※ イー・アクセスは、2014年6月1日にウィルコムを吸収合併し、2014年7月1日にワイモバイルに社名変更した。 ※ このほか、地域BWA事業者が電波の割当てを受けてモバイルサービスを提供している。 ※ KDDIは国内会計基準、ソフトバンクは国際会計基準(IFRS)を適用している。 【主要事業者のグループ化・寡占化の進展と電波の割当状況(2014年9月末)】 2010年出資 NTTドコモ ソフトバンク (ソフトバンクモバイル) 旧ウィルコム※ UQコミュニケーションズ ワイモバイル (旧イー・アクセス)※ ワイヤレスシティプランニング 2007年出資 2013年出資 持分法適用 関連会社 移動通信事業者の変遷 39.4% 28.6% 32.0% KDDI 25.5% UQコミュニケ-ションズ 3.1% ソフトバンクモバイル 22.7% ワイヤレスシティ プランニング 3.2% ワイモバイル 6.2% (旧イー・アクセス、 旧ウィルコム) 契約数シェア 携帯電話・PHS・BWA ソフトバンクモバイル(携帯電話用) :計 90MHz ワイモバイル(旧ウィルコム) :計31.2MHz (PHS用) ワイヤレスシティプランニング(BWA用) :計 30MHz ワイモバイル(旧イー・アクセス) :計 50MHz (携帯電話用) KDDI(携帯電話用) :計110MHz UQ(BWA用) :計 50MHz NTTドコモ(携帯電話用):計160MHz 電波の割当状況 連結子会社 KDDI 連結子会社 連結子会社 2010年出資 (一部周波数共用)① 主要事業者のグループ化に関する規律の導入
グループ化による更なる寡占化を防止し、設備設置事業者による競争を維持・促進するため、事業者のグループ化
(合併、株式 取得等)について、総務省が審査を行うことを可能とする規律等を導入することが適当。
また、「グループ」に関する規律の扱いも含め、競争政策と電波政策
で十分に連携を図っていくことが適当。
政策の具体的方向性
※ MNO:Mobile Network Operator 4.公正競争の徹底を通じた世界最高水準のICT環境の実現
4.2.移動通信サービスに関する競争の促進
9
昨今の移動通信市場はMNOの契約数シェアが均衡しつつある一方、事業主体が3グループに収れんし、料金プランが横並
びとなるような協調的寡占の色彩が強い市場が形成。
移動通信市場では、MNOの新規参入は容易でないため、MNOのネットワークを利用してサービスを提供するMVNO
※1が競
争できる環境が必要だが、MVNOの契約数シェアは5.1%
※2に留まっており、MVNOの普及発展による競争の促進が必要。
また、SIM
※3ロックや多額のキャッシュバック等による利用者を囲い込む競争や国民の負担感の増大を踏まえ、競争の適正化
や利用者のニーズに応じた料金プランの設定が必要。
このような状況を踏まえ、移動通信サービスに関する公正競争の徹底と利用者利益の確保に向けた検討が必要。
※1 MVNO:Mobile Virtual Network Operator※2 2014年9月末における携帯電話・PHS・BWA契約数に占めるMVNOの割合。「MNOであるMVNO」を除く。 ※3 SIM(Subscriber Identity Module):MNOが発行する利用者が通信サービスを受けるためのICカード
① MVNOの更なる普及促進のための環境整備
1) MVNOが移動通信ネットワークを迅速かつ確実に利用できるようにするため、現在ガイドラインで規定されている移動通信ネットワークの
アンバンドル等
※4について法令で規定を整備することが適当。
※4 移動通信ネットワークの必要な部分のみを接続すること。2) MVNOのサービス多様化の実現のため、MVNOによるHLR/HSS
※5の保有について、事業者間協議の状況を踏まえ、「注視すべき機能」
としてガイドライン上位置付けるかどうかを検討するとともに、携帯電話番号をMVNOへ直接割り当てるかどうかを検討することが適当。
【モバイル市場においてMVNOの 契約数の占める割合】 契約総数 16,335 万件 MVNO契約数の割合 (「MNOであるMVNO」を除く)5.1%
(出典)総務省調査政策の具体的方向性
現状と2020年代に向けた課題
② 多額の販売奨励金等の適正化とSIMロック解除の推進
多額の販売奨励金やキャッシュバックについては、SIMロック解除等の競争環境整備を
通じて適正化を促すことが適当。
SIMロックについては、事業者は、少なくとも一定期間経過後は、利用者の求めに応じて
迅速、容易かつ利用者の負担なく端末のSIMロック解除に応じることが適当であり、ガイド
ラインの改正に当たってその実効の確保を前提とした検討がなされるべき。
③ 低廉で多様な利用者料金の実現
データ通信料金について、利用者のデータ通信量分布に応じた多様な料金プランの提
供を事業者に対して促すとともに、その検証のため、各事業者から利用者1人当たりの
データ通信量の分布及び料金プランについて定期的に報告を求め、把握することが適当。
こうした取組に加え、接続料や利用者料金に係る制度の在り方についても、市場の実
態を踏まえつつ見直すことが適当。
※5 HLR:Home Location Register/HSS:Home Subscriber Serverの略。3G/LTEのネットワークに おいて、携帯電話番号、端末の所在地、顧客の契約状況等の顧客情報を管理するデータベース 4.公正競争の徹底を通じた世界最高水準のICT環境の実現
4.3.超高速ブロードバンド基盤に関する競争の促進
10
固定通信は、4K8K等のコンテンツの大容量化や医療・教育等様々なICT利活用促進のために必要になるとともに、移動通信
のオフロード、基地局回線の需要増大を背景として、経済・社会活動や国民生活に不可欠な基盤としてその重要性は増大。
このような状況の中、超高速ブロードバンド基盤(固定系)の整備率は98.7%
(2014年3月末)である一方、その利用率は51.1%
(2014 年3月末)にとどまっている。また、FTTH市場におけるNTT東西のシェアは高止まり
(2014年9月末:71.0%)。
このほか、我が国の基幹的な通信網であるNTT東西のNGN
※の更なるオープン化の在り方の検討や、NTTグループに課されて
いる規律等に対する検証が必要。
以上を踏まえ、2020年代に向けて、超高速ブロードバンド基盤に係る競争の促進について検討が必要。
現状と2020年代に向けた課題
① 加入光ファイバに係る接続制度の在り方
加入光ファイバに係る接続制度の在り方について、情通審接続政策
委員会においてより専門的な知見に基づく検討に着手することが適当。
② NGNの更なるオープン化
NTT東西のNGNのオープン化については、既に一定のオープン化が
実現。しかし、NGNの更なるオープン化に向け事業者間協議の加速が必
要であり、総務省において、事業者間協議を促進するとともに、アンバン
ドルの要件を満たす場合には、接続料規則を改正することによりアンバ
ンドル機能を拡充することが適当。
③ NTTグループに課されている規律等の検証
「機能分離」、「業務範囲規制」等、NTTグループに課されている規律等
については、今後も、規律等が十分に機能しているか引き続きフォロー
アップしていくことが適当。
政策の具体的方向性
※ NGN:Next Generation Network 4.公正競争の徹底を通じた世界最高水準のICT環境の実現 【固定系超高速ブロードバンドの整備率】 約 51.1% 約 98.7 % 利用率 【2014年3月末】 整備率 【2014年3月末】 ※ 固定系超高速ブロードバンド:FTTH、CATVインターネット、FWA(FTTH以外は下り30Mbps以上のものに限る) ※ 整備率:固定系超高速ブロードバンドのカバーエリアの世帯数/住民基本台帳の世帯数 ※ 利用率:固定系超高速ブロードバンドサービスの契約数の総計/住民基本台帳の世帯数 1,034 811 323 230 202 545 879 1,215 1,502 1,780 2,022 2,230 2,385 2,532 2,600 0 1,000 2,000 3,000 2006.3 2007.3 2008.3 2009.3 2010.3 2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2014.9 その他 電力系事業者 KDDI NTT西日本 NTT東日本 ※ KDDIの契約数には、JCN(2008.3末以降)、CTC(2009.3末以降)及びJCOMグループ(2014.3末以降)等を含む。 ※ 電力系事業者のシェアには、北海道総合通信網、東北インテリジェント通信、北陸通信ネットワーク、ケイ・オプ ティコム、四国通信ネットワーク、エネルギア・コミュニケーションズ、九州通信ネットワーク等を含む。 NTT東西計 1,845 (71.0%) (万契約) 【FTTHサービス契約数の推移】
5.1.消費者保護ルールの見直し・充実による安心してICTを利用できる環境の整備
ICTサービスの高度化・多様化・複雑化や、利用者からの苦情・相談の件数が増加している現状を踏まえ、2020年代に向け
て、消費者保護ルールの見直し・充実により、安心してICTを利用できる環境の整備が必要。
【電気通信サービスに係る苦情・相談件数の推移】
(2011-13年度)
① 説明義務等の在り方
適合性の原則(利用者の知識等に配慮した説明)、 契約内容が記載され
た書面の交付義務等の制度化
② 契約関係からの離脱に関するルールの在り方
1) 重要事項に係る不実告知
(事実と異なることを告げること)の禁止等の制度化
2) 初期契約解除ルールの導入
① 契約が複雑、②実際に利用しないと品質を十分に把握できないといった電気通信サービスの基本的特性を踏まえ、契約当初に解除を
可能とするルール(初期契約解除ルール)導入の検討
※店舗販売における端末等の物品については、現時点では、事業者の取組状況等を注視することとし「初期契約解除ルール」の適用対象としない。 対象となる具体的サービスは引き続き検討。3) 期間拘束・自動更新付契約の解約可能期間の延長や更新月を知らせるプッシュ型の通知の改善等が必要であり、事業者の取組を検証
③ 販売勧誘活動の在り方
再勧誘禁止や電気通信事業者等による代理店監督の制度化
④ 苦情・相談処理体制の在り方
業界での苦情・相談を受け付けて分析する体制の早急な実現を期待。今後の取組・検討状況を「ICTサービス安心・安全研究会」
等にフィードバック
消費者保護ルールの見直し・充実に向け、「ICTサービス安心・安全研究
会」報告書で示された次の考え方を踏まえ、具体的な制度設計を行うことが
適当。
また、青少年等のICTリテラシーの向上のほか、情報セキュリティ対策等に
ついても、政府の各種会議等と連携し、政府全体として安心・安全なICT利用
環境を整備することが重要。
11
現状と2020年代に向けた課題
政策の具体的方向性
5.便利で安心して利用できるICT環境の整備 5085 5659 5300 14107 17239 18642 15997 19092 22467 0 5000 10000 15000 20000 25000 30000 35000 40000 45000 50000 平成23年度 平成24年度 平成25年度 インターネット通信サービス 移動通信サービス 電報・固定電話 35,189 46,409 41,99012
ICTは経済活動の活性化や社会的課題の解決のほか、地方の創生にも資するなどその役割が今後ますます増大。しかし
ながら、競争原理下では、条件不利地域におけるICT基盤の整備・維持は困難。
また、現在ユニバーサルサービスに規定されている固定電話は、契約者数が年10%程度減少し、NTT東西が多額の赤字を
抱える中、その赤字の一部をユニバーサルサービス基金により補填している状況。
こうした状況を踏まえ、2020年代に向けて、条件不利地域におけるICT基盤の整備・維持の在り方について検討が必要。
5.2.ICT基盤の整備推進による地方の創生
① 希望する全ての国民がICTを利用できる環境の整備推進
未だに存在する携帯電話や超高速ブロードバンドが利用できない未整備地域について、引き続き、その解消を進めていくことが適当。
【ICT基盤の整備状況】
約 98.7 %
世帯整備率※2 【2014年3月末】 固定系 ブロードバンド※3 固定系超高速 ブロードバンド※4 データ通信約 99.9%
エリア外人口※1 約4万人 人口整備率※1 【2013年11月末】 携帯電話約 99.9%
未整備世帯※2 約7万世帯 未整備世帯※2 約74万世帯 音声通話 ※1 国勢調査等に基づき、事業者情報等から一定の仮定の下に推計。整備率は携帯電話が利用できる 地域の人口を総人口で除したもの。 ※2 住民基本台帳等に基づき、事業者情報等から一定の仮定の下に推計。整備率はカバーエリアの世 帯数を総世帯数で除したもの。 ※3 固定系ブロードバンド:FTTH、DSL、CATVインターネット、FWA、衛星、BWA(地域WiMAXに限る) ※4 固定系超高速ブロードバンド:FTTH、CATVインターネット、FWA(FTTH以外は下り30Mbps以上のも のに限る)② ICT基盤の整備及び支援の在り方
携帯電話については、引き続き、競争政策及び電波政策を通じた
民間事業者による整備を促進しつつ、補助金を活用することにより、
未整備地域の解消を推進していくことが適当。
超高速ブロードバンドについても、引き続き公的整備を補助金の
活用等により支援していくことが必要。特に光ファイバは、地域におけ
るニーズを的確に把握しつつ、支援の在り方について検討を進めて
いくことが適当。
③ ユニバーサルサービス制度の在り方
基礎的な音声通信サービスである固定電話を、当分の間、ユニ
バーサルサービス制度により維持していくことが適当。
携帯電話やブロードバンドの未整備地域の解消やサービス提供状
況等を踏まえて、見直しの検討を行うことが適当。
なお、対象サービス、地域、技術、費用負担等の在り方の検討に当
たっては、負担と受益の関係に留意が必要。
政策の具体的方向性
現状と2020年代に向けた課題
5.便利で安心して利用できるICT環境の整備ICTを訪日外国人と日本の魅力との出会いの架け橋とするため、訪日外国人のICT利用環境整備に向けたアクションプランと
して、「SAQ² JAPAN Project
※」を取りまとめ公表(2014年6月12日)。
※ 訪日外国人が我が国の世界最高水準のICTを「サクサク」利用できるよう、選べて(Selectable)、使いやすく(Accessible)、高品質な(Quality)、ICT利用環境を実現 することを目指す。
5.3.訪日外国人にとっても利用しやすいICT環境の実現
13
2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催やグローバル化の一層の進展に対応し、少なくとも同大会までに我が国
の魅力向上・発信を図る観点から、訪日外国人にとっても利用しやすいICT環境の実現が必要。
2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会開催を見据え、関係省庁、機関、団体、
事業者等と幅広く連携し、 「SAQ² JAPAN Project」に沿って次の取組を重点的に推進
することが適当。
① 無料Wi-Fiの整備促進と利用円滑化
② 国内発行SIMへの差替え等によるスマートフォン・携帯電話利用の円滑化
③ 国際ローミング料金の低廉化
④ 「言葉の壁」をなくす「グローバルコミュニケーション計画」の推進
【無料Wi-Fiの整備促進と利用円滑化】
駅 観光地 スタジアム 外国人の動線に沿った整備を促進 空港 喫茶店 ホテル現状と2020年代に向けた課題
政策の具体的方向性
5.便利で安心して利用できるICT環境の整備6.適切な行政運営の確保等
14
近年、「電波利用の連携」や固定通信と移動通信等のサービス連携等、これまでの市場の枠組を超えた新たな動向が見られる
ほか、2020年代に向けた新たな政策の推進に当たり、市場動向を適切に分析・検証し、規制の実効性を担保することがますま
す重要。
以上を踏まえ、2020年代に向けて、イノベーションを促進するとともに、公正競争環境や利用者利益を確保する観点から、これ
までに掲げてきた具体的政策とあわせ、適切な行政運営の確保等が必要。
現状と2020年代に向けた課題
1) 統一的な行政運営の方針の作成・公表
2) 市場動向の分析・検証に関する行政運営サイクルの確立
3) 各事業者の業務の適正性等のチェックに関する行政運営サイクル
の確立
4) 行政運営体制の充実・強化
制度・運用の
改善促進
(監督上の措置を含む)情報の収集
市場動向の分析・検証 業務の適正性等のチェック行政運営の方針
(法令・ガイドライン等を含む)政策の具体的方向性
① 適切な行政運営の確保
明確なルールに基づく公正かつ透明な行政運営を通じて自由競争を有効に機能させ、新事業・新サービスの創出や利用者
利便の向上を図るため、次のような新たな行政運営サイクルを確立することが適当。
② 本検討のフォローアップ
これまでに掲げてきた各種政策について、市場の環境変化等を踏ま
え、有効かつ適切に機能しているかを検証した上で必要な場合には
見直しを行うことが適当。
6.適切な行政運営の確保等(参考)諮問の概要と審議状況
諮問の概要
(1) 2020年代に向けた情報通信の展望
(2) 情報通信基盤を利用する産業の競争力強化のための電気通信事業の在り方
(3) 情報通信基盤の利用機会の確保や安心・安全の確保のための電気通信事業の在り方
(4) その他必要と考えられる事項
「日本再興戦略」(2013年6月閣議決定)等では、「世界最高水準のIT社会の実現」のための世界最高レベル
の通信インフラの整備が掲げられており、その実現のために必要な制度見直し等の方向性について、
2014年中に結論を得るとされている。
以上を踏まえ、2020年代に向けた情報通信の発展の動向を見据えた上で時代に即した電気通信事業の
在り方の検討を行い、世界最高レベルの情報通信基盤の更なる普及・発展による経済活性化・国民生活
の向上を実現するため、「2020年代に向けた情報通信政策の在り方」について諮問。
16
1.諮問理由
2.答申を希望する事項
【2020-ICT基盤政策特別部会 委員】
部会長 山内 弘隆 一橋大学大学院 商学研究科 教授 部会長 代理 徳田 英幸 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究 科 委員長環境情報学部 教授 相田 仁 東京大学大学院 工学系研究科 教授 磯部 悦男 株式会社三菱総合研究所 顧問 木場 弘子 キャスター・千葉大学 客員教授 須藤 修 東京大学大学院 情報学環長・学際情報 学府長 住川 雅晴 株式会社日立製作所 顧問 滝 久雄 株式会社ぐるなび 代表取締役会長 谷川 史郎 株式会社野村総合研究所 理事長 知野 恵子 読売新聞東京本社 編集委員 新美 育文 明治大学 法学部 教授 野間 省伸 株式会社講談社 代表取締役社長 山根 香織 主婦連合会 会長 米倉 誠一郎 一橋大学 イノベーション研究センター 教授 主査 山内 弘隆 一橋大学大学院 商学研究科 教授 主査 代理 相田 仁 東京大学大学院 工学系研究科 教授 石戸 奈々子 特定非営利活動法人CANVAS 理事長 江 浩 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授 大谷 和子 株式会社日本総合研究所 法務部長 酒井 善則 放送大学 特任教授 東京渋谷学習センター所長 菅谷 実 慶應義塾大学 メディア・コミュニケーション研究所 教授 砂田 薫 国際大学GLOCOM 主幹研究員・准教授 関口 博正 神奈川大学 経営学部 教授 辻 正次 兵庫県立大学大学院 応用情報科学研究科 教授 東海 幹夫 青山学院大学 名誉教授 長田 三紀 全国地域婦人団体連絡協議会 事務局次長 新美 育文 明治大学 法学部 教授 平野 祐子 主婦連合会 社会部 舟田 正之 立教大学 名誉教授 三友 仁志 早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科 教授【基本政策委員会 委員】
検討体制
17
情報通信審議会に新たに「2020-ICT基盤政策特別部会」を設置。さらにその下に「基本政策委員会」を設置し審議。
これまでの審議状況
第1回 (2月26日) ・「2020年代に向けた情報通信政策の在り方−世界最高レベルの情 報通信基盤の更なる普及・発展に向けて−」 ・委員からのプレゼンテーション(谷川史郎委員) ・委員会の設置について 第2回 (5月8日) ・基本政策委員会におけるこれまでの検討状況 ・今後の検討に当たって ・委員からのプレゼンテーション(住川雅晴委員、磯部悦男委員) 第1回 (3月11日) ・「2020年代に向けた情報通信政策の在り方−世界最高レベルの情報 通信基盤の更なる普及・発展に向けて−」 第2回 (3月27日) ・委員等からのプレゼンテーション(砂田薫委員、(株)野村総合研究所 北 俊一氏) ・「今後の検討に向けて、これまでに頂いた御意見」について 第3回 (4月8日) ・関係事業者・団体等ヒアリング① −(株)ケイ・オプティコム、ソネット(株)、DSL事業者協議会、日本通信(株)、 UQコミュニケーションズ(株) 第4回 (4月15日) ・関係事業者・団体等ヒアリング② −日本電信電話(株)、(株)NTTドコモ、KDDI(株)、ソフトバンク(株) 第5回 (4月22日) ・関係事業者・団体等ヒアリング③ −徳島県知事、(株)ジュピターテレコム、(一社)日本ケーブルテレビ連盟、(一 社)日本インターネットプロバイダー協会、イー・アクセス(株)、(株)ティーガイ ア、(一社)テレコムサービス協会、(一社)情報通信ネットワーク産業協会 第6回 (5月13日) ・これまでの検討を踏まえた個別論点(案) 第7回 (5月30日) ・検討の全体像 ・電気通信事業分野における競争状況の評価 ・2020年代に向けたモバイル分野の競争政策の在り方 第8回 (6月10日) ・2020年代に向けた固定通信分野の競争政策の在り方 ・市場の環境変化を踏まえたNTTグループを中心とした規律の在り方 2020-ICT基盤政策特別部会 基本政策委員会 第9回 (6月27日) ・関係事業者等ヒアリング −日本電信電話(株) 第10回 (7月1日) ・関係事業者等ヒアリング −KDDI(株)、ソフトバンク(株)、ケーブルテレビ事業者および光通信事業 者等222者代表3者、(一社)日本インターネットプロバイダー協会 第11回 (7月10日) ・2020年代に向けた条件不利地域における基盤の整備・維持の在 り方 ・訪日外国人にとっても利用しやすいICT基盤の実現 第12回 (7月18日) ・安心してICTを利用できる環境の整備 第13回 (8月5日) ・中間整理(案)について 第14回 (9月16日) ・2020年代に向けたモバイル分野の競争政策の在り方 ・適切な行政運営の確保の在り方 第15回 (10月3日) ・NTT東西による「サービス卸」に関する公正競争確保の在り方 ・光ファイバ基盤に係る接続制度の在り方 ・安心してICTを利用できる環境の整備 第16回 (10月8日) ・報告書(案)について 第3回 (8月19日) ・中間整理(案)について 第4回 (10月16日) ・基本政策委員会 報告書について 第5回 (12月11日) ・「2020年代に向けた情報通信政策の在り方−世界最高レベルの 情報通信基盤の更なる普及・発展に向けて−」答申(案)について ・委員会の廃止について18
附
則
(検討)
第五条 政府は、この法律の施行後三年
(※2014年)を目途として、この法律による改正後の規定の実施状況につい
て検討を加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて所要の措置を講ずるものとする。
第Ⅱ.3つのアクションプラン 一.日本産業再興プラン
4.世界最高水準のIT社会の実現
④ 世界最高レベルの通信インフラの整備
圧倒的に速く、限りなく安く、多様なサービスを提供可能でオープンな通信インフラを有線・無線の両面で我が
国に整備することで、そのインフラを利用するあらゆる産業の競争力強化を図る。このため、情報通信分野におけ
る競争政策の更なる推進等により、OECD 加盟国のブロードバンド料金比較(単位速度当たり料金)で、現在の1
位を引き続き維持することを目指す。
○ 料金低廉化・サービス多様化のための競争政策の見直し
・NGN(Next Generation Network)のオープン化やモバイル市場の競争促進を含めた情報通信分野における
競争政策についての検証プロセスを本年夏から開始し、今年度中に検討課題を洗い出す。この結果を踏まえ、
電気通信事業法等の具体的な制度見直し等の方向性について、来年
(※2014年)中に結論を得る。
日本再興戦略等
19
日本再興戦略
(2013年6月閣議決定)
電気通信事業法及び日本電信電話株式会社等に関する法律の一部を改正する法律
(2011年11月施行)
※ ※NTT東西が接続に関して知り得た競争事業者の情報を自らの営業活動に不当に利用しないようにすることにより、NTT東西と競争事業者の間の公平性の 確保を徹底するため、NTT東西の設備部門と営業部門の間のファイアウォールの強化(兼職禁止等)等を実施。資料33-3
特別部会の廃止について
平成26年12月18日
情報通信審議会事務局
1 二〇二〇―ICT基盤政策特別部会の廃止(案) 平成 年 月 日 情報 通信審議会決定第 号 情 報 通 信 審 議 会 決 定 第 十 四 号 ( 平 成 二 十 六 年 二 月 三 日 ) は 、 廃 止 す る 。
2 二〇二〇―ICT基盤政策特別部会の設置 平成二十六年二月三日 情報通信審議会決定第十四号 臨 時 に 、 次 の 部 会 を 設 置 す る 。 一 名 称 二〇 二〇―ICT基盤政策特別部会 二 組 織 会 長 が 指 名 す る 委 員 、 臨 時 委 員 及 び 専 門 委 員 三 所 掌 平 成 二 十 六 年 二 月 三 日 諮 問 第 二 十 一 号 「 二 〇 二 〇 年 代 に 向 け た 情 報 通 信 政 策 の 在 り 方 ― 世 界 最 高 レ ベ ル の 情 報 通 信 基 盤 の 更 な る 普 及 ・ 発 展 に 向 け て ― 」 の 調 査 審 議 四 設 置 期 限 前 項 の 諮 問 事 項 に 関 す る 審 議 会 答 申 の 日 ま で と す る 。 五 委 員 会 1 部 会 長 は 、 部 会 の 審 議 す べ き 事 項 の う ち 専 門 的 な 事 項 を 調 査 す る た め 、 主 査 を 長 と す る 委 員 会 を 置 く こ と が で き る 。 2 委 員 会 の 構 成 、 議 事 の 手 続 、 そ の 他 そ の 運 営 に 関 し 必 要 な 事 項 は 、 部 会 長 が 定 め る 。