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KOBE STEEL ENGINEERING REPORTS
/Vol. 51 No. 2(Sep. 2001)新 製 品 ・ 新 技 術
溶融 Zn-5%Al 系合金めっき鋼板(ガルファン)は耐食性が優 れており,住宅の柱 ・ 梁などの構造部材として多用されている。
一方,近年,ハウスメーカでは,住宅寿命の延長を目的に,よ り耐食性の優れた鋼板が要望されはじめた。
そこで,今回,ガルファン表面を特殊化成処理皮膜で被覆し て高耐食化した コーベスーパーガルファン を開発した。
特 徴
1)優れた耐食性を有する
・平板耐食性は,従来ガルファンにくらべ,耐白錆性:5 倍 以上,耐赤錆性:2 倍以上(第 1 図)
・クロスカット,曲げなどの加工部耐食性も良好(写真 1)
・紫外線を照射しても,耐食性劣化がない
2)皮膜の潤滑性が優れており,成形時の摺動 による疵付きが少ない(写真 2)
3)樹脂皮膜は薄膜であり,スポット溶接も可 能である
建材用高耐食皮膜付きガルファン「コーベスーパーガルファン」
入江広司・清水正文
鉄鋼カンパニー・加古川製鉄所・技術研究センター
問い合わせ先:鉄鋼部門 生産本部薄板商品技術部 TEL(03)5739−6272 FAX(03)5739−6937
近年,薄板材の表層に要求される品質レベルは,ユーザの高 級化指向により,その厳格さを増してきている。とくに,自動 車外板材に代表される表面品質厳格材に対し,溶鋼清浄度向上 などの対策をおこなってきたがさらなる清浄化を求められてお り,鋳片表皮下の品質を向上させる必要があった。
今回,鋳片表皮下の品質を向上させるため,4 号連鋳 1 スト ランド設備に鋳型内電磁攪拌装置を設置し,2000 年 4 月より稼 働させた。第 1 表に仕様を示す。
特 徴
1)本設備の稼働条件を最適化することにより鋳型内の溶鋼流 動を鋳型全幅にわたって確保し,鋳片表皮下の介在物,ピン ホールを洗い流すことが可能となった。第 1 図に概念図を示す。
2)連鋳定常部の鋳片表皮下品質が向上するとともに,連鋳非 定常部においても良好な品質がえられるようになり,品質の 安定が図られた。第 2 図に示すように薄板製品の製鋼起因不 良を従来の約 25%まで低減できた。
問い合わせ先:鉄鋼部門 加古川製鉄所製鋼部 TEL(0794)36−1302 FAX(0794)36−1405
電磁撹拌による連鋳スラブ品質の向上技術
鈴木陵平・三宅和郎
鉄鋼部門・加古川製鉄所・製鋼部 高耐食樹脂皮膜 クロメート Zn-5%Al合金めっき 鋼板
めっき付着量:130g/m2
コーベスーパーGF 従来GF
8 000
6 000
4 000
2 000
0
劣 ← 耐食性 → 優3
%錆発生時間 h白錆 赤錆
コーベスーパーGF
コーベスーパーGF 観察
従来GF 従来GF
クロスカット IT曲げ
第 1 図 平板塩水噴霧試験結果 写真 1 塩水噴霧試験後外観(2000h) 写真 2 U 曲げ成形材の外観
第 1 表 4CC-1st の鋳型内電磁攪拌装置の仕様
450mm ポールピッチ
リニアモータ型(水平方向攪拌)
タイプ
4 ポール数
max 650A × 2 サイド 電 流
586kVA 容 量
1〜4Hz 周波数
溶鋼 鋳型
介在物(アルミナ、パウダなど)
気泡
鋳型
溶鋼 鋳型 鋳型
鋳型内電磁撹拌装置OFF 凝固界面に気泡、介在物が 捕捉される。
旋回流により凝固界面を洗い流 し、気泡、介在物を浮上させる。
鋳型内電磁撹拌装置ON
第 1 図 鋳型内電磁攪拌の効果の概念図
1.2 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0
表面欠陥指数
鋳型内電磁攪拌装置OFF 定常部
鋳型内電磁攪拌装置ON 定常部
鋳型内電磁攪拌装置ON 非定常部 第 2 図 鋳型内電磁攪拌装置適用による鋳造各部の品質への影響