教 師 の 力 量 形 成 に 関 す る調 査 研 究
一 静岡大学教育学部の 8つ の卒業 コーホー トを同二対象 とした
1984年調査及 び 1989年追跡調査の結果の比較分析報告 一
A Research on Professional lDeVelopment of Teachers in Prirnary and Secondary Schools
山崎準二・ 小森麻知子*・ 紅林伸幸**・ 河村利和***
Jul崎i YAMAZAKI, MaChiko KOMoRI, Nobuyuki KuREBAYASHI, and Toshikazu KAWAMURA
(平成2年10月11日受理)
0。 研 究 の 目的 と調 査 の実 施 概 要 (1)本調査研究の問題意識と発端
「教師の資質・ 能力の向上」が叫ばれ始めて久 しい。特 に '80年代 に入 ってか らは、 欧米 諸国では教育改革の中心課題の一つ として位置づけられてきている。
日本において も、'86年 1月に臨教審「審議経過の概要 (その3)」 が出 されて以降、一段 とその声 は強まって きている。教育委員会等の行政諸機関は採用後の現職教育の在 り方をめぐっ て、「生涯研修 システム」なるものの開発・ 整備を進めて きている。
一方、教師の養成機関である大学側 においては、養成教育の制度 0内 容・ 方法などの改善の 自主的な努力 もかつてな く広範囲に取 り組 まれ、量的にも質的にも優れた成果を生みだ してき ている。
では、教師 (ここでは小・ 中学校教師を念頭においている)は、教師 としての専門的力量を、
いかなる場 において、いかなることを契機 として、 いかなる内容の ものとしてそれを自覚 しな が ら、獲得 してい くのか。
この研究テーマは、教師研究の基盤を形成す るものとして、養成段階、現職段階、あるいは その接続の問題をどう改善 していった ら良いのかといった問いに応える意味か らも現実的に重 要性を帯 びてきている。 またそれ故 に、研究的にも当然魅力的なテーマであり、そのような問 題意識 に支え られなが ら、教育学の諸分野か ら様々な研究が近年急速に蓄積 されてきている。
本調査研究の狙 いは、同様の問題意識か ら、現職教師の、就職以前の段階 も含めた「教師 と しての自己形成史」をアンケー ト調査によって把握 し、その結果を分析す ることによつて、教 師の力量形成過程を実証的に明 らかに しようと試みるところにある。
筆者 〔山崎〕 は、過去 に、同様の問題意識 の下 に組織 されたプロジェクト・ チーム「 ライフ・
コース・ リサーチにもとづ く教師の力量形成の研究」(代表・ 稲垣忠彦)に参加 して きた。 そ こでは昭和6年に長野県師範学校を卒業 し、40数年を教師 として生 きた コーホー ト(同年齢 集団)を対象 として、彼 らの ライフコースをア ンケー トとイ ンタビューによって把握 し分析す
* 清水市立興津小学校 (1989調 査時静岡大学大学院教育学研究科在籍)
** 東京大学大学院教育学研究科 (1984調 査時静岡大学教育学部在籍)
***静岡大学大学院教育学研究科、清水市立興津小学校教諭 (本 稿執筆順)
山崎準二・ 小森麻知子・ 紅林伸幸・ 河村利和
ることを行 った。(詳しくは、その成果である『 教師のライフコース 昭和史 を教 師 と して生 きて』、東京大学出版会、1988年 、を参照願いたい。)
同時に、筆者個人の課題 として、そ こで得 られた知見を もとに統計的な処理を主眼 とした自 己記入式質問紙を作製 し、戦後の教師を対象 とす るア ンケー ト調査研究を 1984年 に実施 した。
その一部 は、長野調査結果 と比較す る意味か ら日本教育学会第45回大会にて報告 した。(その 質問内容全般 にわたる回答結果 は、報告書『 教師の力量形成に関す る調査研究 一 静岡大学教 育学部卒業生を対象 としたア ンケー ト調査結果』、内部資料、1984年 。)
今回報告するのは、その 1984年 静岡調査 と同一の対象者 に対 して行 った5年後の1989年静 岡調査を踏 まえての、両調査結果の比較分析報告である。
(2)1984年及び 1989年 静岡調査の実施概要 ― 調査内容の説明
ほぼ同一の内容を持 った 2つ の質問紙 は、大別す ると次のような 5つ のカテゴリーか ら内容 構成 されている。すなわち、①教職の選択動機や教職志望意識の変化、あるいは大学生活上の 諸 々の経験が教師 としての力量形成 において どのような意味を持 っているか等 々の「 教職 に就 く以前の予期的段階の諸問題」、②新任期教師の力量形成に影響を及ぼすであろ う赴任校、 意 味ある他者、新採研修等々の「新任期段階の諸問題」、③教師 としてのライフコース全般を通 し て力量形成 に影響を及ぼすであろう研究会、サークル活動、赴任校 における雰囲気 0人間関係、
実践上 のゆきづまりの原因やその克服要因等々の「力量形成過程全般 に関わる諸問題」、④教師 自身の持つ「教育観や教職観 に関わる諸問題」、そ して⑤教師 としての ライフコース全般を通 し て、その時代背景や教師自身の職場・ 家庭における地位0役割が力量形成 に影響 を及ぼす、い わば力量形成における「時代背景0人間的成熟等々に関わる諸問題」、の 5つ である。
対象者 は、静岡大学教育学部を卒業 し、静岡県下 に在職す る主 として小・ 中学校教師である が、同学部同窓会名簿を もとに 1984年 調査の時点で、卒業後1、 5、 10、 15、 20、 25、 30年を 経た教師を中心 にそれぞれ7つのおよその卒業 コーホー トを編成 した。 1989年 調査で は、 こ れに新 しく更に若 い卒業 コーホー トを調査対象者に加えた。調査方法 は、 自己記入式質問紙を 郵送す る方法を採 った。実施時期 は、1984年8月、1989年 8月 であ る。 回収状況及 び分析対 象者の構成 は 〈表1〉 の通 りである。各 コーホー トには、便宜的な呼称として、GC Graduate Cohort)1〜8をつけておいた。但 し、2つの調査の分析対象者 は、'84調査が原則的 に無記 名 にて返送 されるシステムを採 ったため、'89調査の回答者 との一対一対応 の確認 が出来ず、
その意味か らは厳密には同一 とは言えないことをあ らか じめお断 りしておきたい。 しか し、回 収率の高 さか ら、かな りの回答者部分が重なっているであろうことも事実である。
<表 1>調査対象者の構成 (左表:1984年調査、右表:1989年調査)
呼称C頭 性別 (男女 の構成比平り1末萌 合計(回収率) 性 別男(男 │女 の構成比率) 合計(回収率)
C一 C一 G G一 G一 l 一2 一3
S27‑29。 3 S32‑34。 3
203(76.39イ 62(23.3ツ6 266(78.0ツ6
275(80。9% 146(75.69̀ 47(24.496)
% 一% 一%
御一鰯 一α
︲93
︲89一 203一
207(75.3% 67(24.4% 148(78.3% 41(21.7%) S37‑39.3 84(33.3%)
95(44.49イ)
252(75。7% 133(65.5%)
98(60.59イ)
70(34.5%)
4GC5GC S42‑44。S47‑49。 33
S52‑54̲3
214(67.9% 64(39.5%) 162(55.5%)
137(51。9%)
80(46.5,イ 172(63.8%
153(51.2%
69(50,49イ) 68(49,6%)
C一 C一 6G一
7G一 51(33̲39イ 102(66.7%)
i090:4%) 53(36.69イ49(42.9%))
92(63.49イ)
66(57.9%)
145(45.0,6 115(41.7%
S58.3 62(36.0%) 172(58.9%
8GC S63.3 50(45.99イ) 59(54.19イ) 109(55.6,6
不 田 者 1
総 計 902(59。9ツ6) 600(39.99イ ) 1505(63.196 746(59.59イ) 507(40.59イ) 1253(53.896 (註1)宛先不明で送 り返 されて きたもの もあり、実配布数が異なる。回収率 は、その実配布数で計算。
教師の力量形成 に関す る調査研究
G)対象各 コーホー トの属性、及びライフ・ コースの特徴
〈表1〉 は、2つの調査の回収状況及び分析対象者の属性構成を示 した ものである。 ここで は特 に、各 コーホー トの男女比 に注 目しておきたい。つまり、第5世代において男女比が両調 査 ともほぼ同率であり、それより上の第4、 3、 2、 1世代 にいくに従 って男性の比率が高 く なっていき、逆 にそれより下の第6、 7、 8世代 にい くに従 って女性の比率が高 くなっている ことがわかる。 この傾向は、たんに有効回答者数の構成が2つの調査 とも偶然 ほぼ一致 したと いうことばか りではな く、静岡大学教育学部のそれぞれの年代における卒業生の男女比をほぼ 反映 していることにも起因 しているといって良 い。 ともあれ、各回答結果 を考察す る際 には、
この属性構成の特徴をまず念頭 においておかねばな らないように思 う。
次 に く図1〉 は、「'84調査及 び'89調査における各 コーホー トのライフ・ コースの平均的 ス テ ップ」を描いた ものである。横軸に教育や政治社会に関する歴史的事項を描 き、縦軸に年齢 を描いた ものであり、斜めの8つの太い実線が調査対象の各 コーホー トを示 している。各 コー ホー トの ライフ・ コースの特徴を述べ るな らば、およそ次のように言えよう。
第1、 2世代 は、戦争体験 と敗戦直後の生活体験、戦後新教育の教育体験を有する世代であ り、教師 としての20歳代は勤評反対闘争の時期にあた り、'84調査時点では学校現場での管理 職の位置におり、'89調査時点では第1世代の少な くない部分が退職を迎えている世代である。
第3世代 は、10歳の頃か ら朝鮮特需を契機 とする日本経済の復興と政治 0社会・ 教育の逆コー ス期を迎え、大学時代及び新任期 は'60年安保闘争 とそれ以後の経済の高度成長期にあた る世 代である。そ して自らが教職中堅期にさしかかろうとす る時期に主任制度化問題 に遭遇す る。
第4、 5世代 は、いわゆる「大学紛争」の洗礼を受 けた世代である。社会的背景 と して は、
国際的にベ トナム戦争の激化 と米国敗北での終結、国内的には革新 自治体運動の拡がりと衰退、
'70年安保があった。教育界では、'68069年版学習指導要領での「現代化」推進、教科書裁 判 における「杉本判決」、そ して「第二の教育改革」 を うたい文句 と した中教審答 申な どが、
大学時代及び新任期の大 きな問題 としておこっている。
第6、 7世代 は、「大学紛争」の熱気 は失われつつあり、大学 は表面上の「 静 けさ」 を取 り 戻 している時期 に大学入学を果た し、オイル・ ショック以降の「低成長時代」の中で大学生活 を迎えることとなった世代である。教育の F現代化」運動 も、 その失敗が言 われ始 め、 '77 年「 ゆとりと充実」をスローガ ンとした学習指導要領への転換が図 られた。特に、第7世代は、
共通一次試験の第一期生 にあたる。
'89調査で新たに追加 された第8世代 は、その中学・ 高校時代に、二重県尾鷲市立尾鷲中学 校事件 (対教師暴力)に象徴 され るように学校の「荒れ」状況に遭遇 し、大学時代 には岐陽高校 体罰死事件や「 い じめ」を苦 に自殺 した中野区立富士見中学鹿川君事件に象徴 される管理主義教 育・ 体罰・「 い じめ」問題を投げ掛 けられている。いわば教師や学校に対する不信感が湧き起 こっ て くる中で、また教員採用数が減少する厳 しい中で教職を志望 し、就職 していった世代である。
以上、一般的な意味で、対象各 コーホー トがそれぞれの同時期に共通 して経験 した社会経済 上び教育上の出来事を概観 してきた。それ らの出来事が、各 コーホー ト内の成員にどのような 共通 な意識傾向を もた らしているのか、そのコーホー ト間の比較考察が必要であるし、あるい はまた同 じ出来事が各 コーホー ト内の成員 にどのような受 け止め方の違いを もた らしているの か、そのコーホー ト内の比較考察 も同時に必要であろう。 しか し、今回の報告では、前者の比 較考察が中心 となっている。(山峙)
226 山峙準二・ 小森麻知子・ 紅林伸幸・ 河村利和
――ぐノる 大学紛争
〈図1)調査対象コーホー ト、
そのライフ・ コースの平均的ステップ
教 育 学 部 大谷地 区移転(S45'70)
浜松 分校廃 止・ 統 合(S40.165) 教育 学 部2年課 程 廃止(S36.'61)
島 田分校 廃 止・ 統合(S30.'55) 三島教 場廃 止・ 統 合(S27.=52)
静岡大学教育学部発足 (S24. '49)
60歳―――
退 職
管理 職 50歳 ―― ―
主 任職 40歳 ―― ―
(aョ調成υり晰芦罰日田日圏) 高校時 代 中学 校時代
小学 校時 代
ライフ・コースの平均的ステップ ラ
イ
l
の 平 均 的 テ プ
:綜 L
3〜優 1 量警 5 詈
↑; ζヨ ttι曇ξラ 爵ロ万 ,ミ 奪 賛 ゞT ヌ n3 υ垢
教師の力量形成 に関する調査研究 227
1.教職 に就 く以 前 の段 階
職業的社会化論の観点か らいうな らば「予期的社会化」の段階、教師教育の観点か らいうな らば「準備 (養成)教育」 の段階である。 この段階では、教職を自らの職業 として選択 した時 期 とその要因、あるいはまた教職 イメージの具体的中身 とその形成要因、 といったことが明 ら かにされる必要があろう。
以下では、第8世代が加わ った '89調査結果を もとに、それ らの問題を考察 してい きたい。
(1)教職選択の時期
「 自分の職業 として教職を心 に決めた時期 (Ql)」 をたずねた結果 は、 〈図2〉 のようで あるが、各世代 ごとに教職選択の時期 に違いが見 られるようである。
第1世代 は、「 高校3年の頃」 (17.6%)「 小学校の頃」(17.6%)「 中学校の頃」(17.1%)の 3つ がほぼ同率で多 くなっている。 しか し男女で若干の違いが見 られ、「高校3年の頃」(男=
20.5%、 女 =8.5%)、 「小学校の頃」(男=11.6%、 女=36.2%)とい う結果か ら窺われ るよ う に、女性の選択時期の早 さが指摘で きよう。 これは、後述のように教職選択の要因2つに関係
している。すなわち多 くの場合、「 小学校時代 に教育を受 けた教師の影響」 と「 親 ない し身 内 に教師がいた」 ことの 2つ の要因が、・
当時 としては社会的に自立 した女性の職業の象徴でもあっ た教職への一種の憧れと選択、そ してその選択への周囲か らの支持を、 この世代の女性に早期 に もた らしたのだといえよう。 第2、 3世代 は、「 高校3年の頃」(2GC=32.2%、 3GC=30。
5%)、「 中学校の頃」(17.5%、 18.7%)が第1、 2位であることは共通 しているが、 それに続 く時期 として第2世代では「大学入学の頃」(15。9%)、 第3世代 で は「 小学校 の頃」(15.8%) の多いことが両者の違いとなっている。男女の違いという点では、 この2つの世代 も女性の選 択時期の早 さが指摘できうる。
第4、 5、 6世代 は、「 高校3年の頃」(4GC=18.5%、 5GC=20.4%、 6GC=24.1%)が第
1位であるもののt他の世代 と比べて「教育実習以後」(16.7%、 19.0%、 18.6%)の比率が高 まってお り、数値の上では「 高校3年の頃」に匹敵す るものであることが特徴的であろう。男女 の違 いという点では、 この3つの世代 も女性の選択時期の早 さが指摘できうる。
第7、 8世代 は、「教育実習以後」(7GC=10.4%、 8GC=10.1%)の 比率 の低下 と「 中学校 の頃」(18.3%、 26.6%)の相対的上昇 とが特徴的である。「教育実習以後」は、 特 に男性 にお いて比率低下が激 しく、第7世代の男=8.2%(女性 =12.1%)、 第8世代の男=2.0%(16.9%)
(N=lGC
(N=1892GC
(N=2033GC (N=4G (N=15G (N=16GC (N=17GC (N=18 Gl
(図2)自分の職業 として教職を心に決めた時期 (01)(上位5位まで表記)
228 山時準二・ 小森麻知子・ 紅林伸幸・ 河村利和
とな っている。逆に、「 高校1、 2年の頃」の比率の上昇が激 しく、 第7世代 の男=22.4%(女
性 =4.5%)、 第8世代の男=16.0%(女性=3.9%)となっている。
全体 として、各世代共通 して、高校や大学への進学を控えた「 中学校の頃」「高校3年の頃」
が多 く、その学校選択の時期が職業 としての教職選択の時期 と重なっていることが理解できよ う。 しか し、第1世代を中心 に年輩世代の女性 において教職の早期選択がみ られること、共通 一次試験世代の第7、 8世代 になると、「 中学校の頃」「小学校 の頃」の相対的比率上昇がみ ら
れることも特徴的であるといえよう。
(2)教職選択の要因
「 自分の職業 として教職を心 に決めた一番大 きなきっかけは何か (Q2)」 という質問の回答 結果が く図3〉 である。
各世代 とも共通 して「小・ 中・ 高校で教わ った教師の影響」及び「親 ない しは身内の者の影 響」 という2つの項 目に集中 している。
しか し世代間の相違に目をやると、「小・ 中・ 高校で教わった教師の影響」 は、第7、 8世 代の若手世代 においてその比率を高めてお り (7GC二37.4%、 8GC=46.8%)、 逆 に「親 ない しは身内の者の影響」 は、若手世代 になるに従 っておおむねその比率を低下 させていることが わかる (lGC:37.3%→2GC:33.3%→3GC:41.4%→4GC:24.1%→5GC:21。9%→6GC:13.1%→7
GC:16.5%→8GC:8.3%)。 この傾向は、男女 とも同様であるが、第1世代の女性 に関 しては両 項 目に等 しく比率が分かれている (共に36.2%)。 先 に教職選択時期をたずねた質問結果 にお いて第1世代の女性 に 「/1ヽ学校 の頃」 が多いことを指摘 しておいたが、 自らの教育体験であ る小学校時代の教師の影響を受 けているか らに他な らない。
「 親ない しは身内の者 の影響」に関 しては、 く図4〉 が示 しているように、第1、 2、 3世 代の特 に女性 に親ない し身内に教員がいたものの比率が高 く、教職選択 にあたつてそ こか らの 影響が強 くあったことを推測 させ る。「教職 についた頃、身内に教員 (退職者 も含む)がいた
か (F3)」 と「 自分の職業 として教職を心 に決めた一番大 きなきっかけは何か (Q2)」 とを クロス集計 してみた結果か らも、全体 として男女 とも「父母の両方 または片方が教員であった」
群および「父母・ 親族の中に教員がいた」群 に入 る者たちは 「 親 ない しは身内の者 の影響」
が大 きく (前群=55。7%、 後群 =71.1%)、 「親族に教員がいたが父母 は教員 でなか った」 群 と「父母・ 親族そ して親 しくつ きあっていた人の中にも教員 はいなか った」群に入 る者たちは
(N=193lGC (N=2GC (N=3G (N=4GC
(N=1375GC (N=6GC
(N=117GC 8GC
←自分が受けてきた教育や現在の 教育の在り方に不満を感 じたから (図3)自分の職業 と して教職を心 に決めた一番大きなきっかけ (Q2)(上位5位まで表記)
(N=109
(図4)教職 に就 いた頃、身内に教員がいたか (F3)
教師の力量形成 に関する調査研究
に も教 員 いた
229
(N=1lGC
(N=1892GC (N=3G
(N=164GC (N=15G (N=1456GC
(N=1157GC
(N=1098CC
の両 方 な い
しい人 で な か った が 親 しい 人 の
(図5)影響を受けた教師の有無 (03)
いない
い
機肇議 いた
IIIIいなか った 40 50 60 70 80 90 1
な い
「小・ 中・ 高校で教わった教師の影響」の方が大 きいことがわかる。(回答者数の少なさか ら参 考程度 に しかいえないが)第1、 2、 3世代の女性で「父母の両方ないし片方が教員」であっ た者の内、教職選択の要因が「親ない しは身内の者の影響」 と答えた者は、 じつにlGC=85,7
%,2GC=57.1%,3GC=77.8%に ものぼっている。
また、第4世代以降において「教育実習の経験」が相対的比率を高めていることも特徴的で あるが、 これ も先に見てきた教職選択の時期の傾向に重なっている。
暢)教職イメージの形成要因
a)教育体験
「大学 までの学校生活 において、 教職 を 志望 した り、あるいは教育実践 を行 ってい くのに際 して、少なか らぬ影響 をあなたに 与えた教師がいま したか (Q3)」 とい うlGCQ判 質問については、 〈図5〉 が示 しているよ 2GCO判 うに、全体では73.2%の者が「 いた」 と答3GC僻=203
えている。特に第7、 8世代 にお けるその 4GCQ=1 比率が高 く、7GC=83.5%、 8GC=91.7%5GC● 判
6cc●=14
に亀のぼって
}:る。男女別では、第8世代;[[温二iii
で「 いた」 と答えた男性が96.0%(女性=8GCQ判09 88.1%)と 高率なのを除 いて は、 各世代 と 鉢(N=253
も女性の「 いた」 と答えた者 の比率が男性
のそれを上回 っている。特に第1世代 においてその差 は大 きく、男=65.8%に対 して女=80.9
%という結果 も見 られるが、 これは上述の教職選択時期及び要因の結果傾向とも重なっている。
「影響 を受 けた教師はどの段階の教師か (Q4)」 という質問結果 〈図6〉 で は、「 小学校」
「 中学校」の教師であったと答えた者の比率がそれぞれ全体の3分の1ずつを占めて いる。 た だ世代別、及び男女別に見た場合、おおむね男性 は「中学校教師」、女性は「小学校教師」を 指摘す る傾向が見 られる。 これは一般 に、影響を受 ける側=生徒の発達段階が影響 していよう。
230
しか し、第1世代 と第 8 世 代 に「 小 学 校 教 師」 を
[壁〔ξ tT票 肛 』
て い る (lGC男 =34.4、 3GC(N=153)
女=44.7%、 8GC男=41.4CC(N=116)
山時準二・ 小森麻知子・ 紅林伸幸・ 河村利和
〈図6)影響 を受 けた教 師 は、 どの段 階 の教 師か (Q4)
0 10 20 30 40 50 60 70 80
4 NA2.1 NA3.0
z71NA3.9
1:
議論
Tぜこ
地 胴罵肛
Iを指摘す る者 の比 率 は低 全体(N="7)
く、特 に「大学教師」の場合 は、第1世代 において20。1%あるものの、世代 が若手 の方 に下 が ってい くに従 って比率は低下 し、第8世代では指摘率0%とい う結果におわつている。
このように具体的な教職イメージの形成や、 自らの教育実践の遂行にあたつてのモデル形成 においては、 自らが教育体験の中で出会 った教師、それ も自分 と重なる教職段階である「小学 校教師」及び「 中学校教師」の もつ意味は大 きいことが推測される。
では、それはどのような影響なのか。 この点 についてたずねた質問結果 く図7〉 か らは、全 体 として「物事に対 して常 に情熱を持 って、前向 きに取 り組 む こと」(全体 で45。4%)、 「一 人ひとりの子 どもの心の内面を とらえ、それに理解 と共感を示 す こと」(同38。2%)、 「 授業 の方法・ 技術を自分で創意工夫 し、たえず子 どもたちを引き付 けてお くようにす ること」(同
35。9%)の 3つの影響内容項 目の指摘率が各世代共通 して高いことがわかる。 しか し、 この3 つの項 目に集中 していると言えるほどの顕著な傾向はみ られず、その意味では教師を志望 した
り、教育実践を行 ってい くのに際 して影響を与えた教師像の多様性を うかがわせ る結果である といえよう。但 し、大 まかに括 るな らば、「主 に教師あるいは人間 としての生 き方 に関す る事 柄」を指摘す る率が多 く、教師 となった教え子 にそれ らの内容がいわば自然 に伝わっていって いるといえよう。世代別及び男女別の影響の受 け止め方の違いという点では、第1世代 におい ては、「教師 として常 に良 く勉強 し、豊富な知識・ 技術を身につけていること」(51.5%)、「 一 個の人間 として常 に誠実 さを忘れないということ」(40。3%)を指摘す る率が他 の世代 に比 べ て多 く、「 主に教師あるいは人間 としての生 き方に関する事柄」中心である。 その傾向 は第2 世代以降若手世代 に下が るにつれて薄れ、第7、 8世代の若手においては、男性で「 時に応 じ ては厳 しく叱るなど、良い意味での厳 しさを持つ こと」(7GC=51.3%、 8GC=52.1%)、 女性 では「一個の人間 として常に精神的な若 さを忘れずにいて、健康であること」(7GC=30.8%、
8GC=28。8%)を指摘する率が他の世代に比べて多 くなり、やや傾向を異に している。 │
影響 を受 けた教師の学校段階別 にその影響内容を見た場合 はど うであろ うか。 1〜15ま で
の選択肢を 5つ ずつ(i)「主に子 どもとの関わ り方 に関する事柄」、(iil「主に教育実践 の方法 に 関す る事柄」、liiil「主 に教師あるいは人間 としての生 き方に関す る事柄」 とい う3つのカテ ゴ リーに括 ってみると、影響を受 けたのが小学校教師だ った場合 =(i)379.7%、 (ii1 247.4%、 ω 351.4%、 同 じく中学校教師だ った場合 =(i)333.2%、 (ii1 292.7%、 liii1 361.1%、 とな る。 この 傾向の違いは、やはり影響の受け手=児童・ 生徒側の発達段階に主 に起因す るであろう。
教師の力量形成 に関す る調査研究
(図7)被教育体験上の教師か らの影響の具体的内容 (Q5) (複数選択可
)
(N=917)
(N=134) (N=122) (N=153) (N=116) (N=95) (N=101) (N=96) (N=100)
牟季姿駿需8場倉EF写言事:j:Lわり方に
蓋鴇教育
][i,法
に関する
圭讐勢霜畠争:撃森間としての
351.4%
361.1%
b)情報源
教職に就 く以前の段階において、教職イメージを形成するには、 フォーマルな養成教育内容 や教育実習での経験、それに上で述べてきた自らの「教育体験」が もた らす様々な知識の持つ 意味は大 きい。同時に、それ ら以外に、「教職 に就 く以前 に読んだ本0雑誌、見た り聞いたり した映画・ ラジオ・ テ レビ番組のなかで、職業 として教職を選択 したことに影響を及ぼ したと 思われるもの (Q ll)」 でどのよ うなものを、各世代は共有 しているのであろうか。 その点 も 見てゆ くことが教職 イメージを把握する上で大切であり、その点の考察が ここでいうところの
「情報源」 の問題である。
〈表2〉 は、上記質問に対 して、 自由に3つずつ挙げて もらった結果をまとめたものである。
各世代共通 して高い指摘を受 けているものに壺井栄の『二十四の瞳』がみ られる。映画化 も幾 度 もされたこの文学作品は、永遠 に、 とりわけ年輩世代 にとっては教師 と子 どもたちとの関係 世界の一種の理想像を形作 ってお り、多 くの者を教職への道へ と誘 うものとならている。その 他、教師や子 どもを主人公に した文学作品 として、夏 目漱石の『 坊ちゃん』、 島崎藤村 の『 破 戒』、石川達三『 人間の壁』、下村湖人の『 次郎物語』、山本有三の『 路傍の石』、新田次郎『 聖 職の碑』 などが、影響を受けた ものとして指摘 されている。
しか しこれ らの作品は年輩世代か らの指摘が中心であり、第7、 8世代の若手世代 において は、代わ って灰谷健次郎の『 兎の眼』や『 太陽の子』などの作品が挙げられてきている。 また 同世代では、テ レビ番組 として人気のあった『 金八先生』や『 熱中時代』などの作品 も多 く指 摘 されて きてお り (第8世代 には同 じくテ レビ番組であった『 教師びんびん物語』 も登場 して いる)、 テ レビの もう影響度の大 きさと同時 に、 そ こか ら形成す るであろ う若手世代 の描 く
教師 と子 どもたちとの理想的な交流の姿"を知 る上で興味深 いものがある。
具体的な教育実践に関する情報を与えて くれるものとしては、第1、 2、 3世代では無着成 恭の『 山びこ学校』、第4、 5世代では斎藤喜博の諸著作、第6世代では須長茂夫 の『 どぶ川 231
全 体 選 択 項 目
卒業年度
子 ど も を 平 等 に 扱 い 接 す る
子どもに理解・共感を示す 良 い 意 味 で の 厳 し さ を 持 つ
子 ど も と よ く 交 流 し 接 す る
悩 み事 など の相 談 に親 身 にな る
専 門的 知 や識 技術
を も つ
授 業 の 準 備 を し っ か り と す る
れ たる え 授 ず 業 引を き す つる け ら
学級 集団 くづ り に 力 を入 るれ
生 活 指 導 や 部 活 指 導 に も 熱 心
豊 富 な 知 識
・技 術 を も っ て い る
教 職 に 誇 り を も っ て い る
物 事 を 常 に 前 向 き に 取 り 組 む
人 間 と し て の 誠 実 さ を 忘 れ な い
精 神 的 な 若 さ と 健 康 を も っ て い る
反 面 教 師 的 な 影 響 だ っ た
そ の 他
1
5GC
232 山崎準二 0小森麻知子・ 紅林伸幸・ 河村利和
学級』 などがあるが、 とりわけて も斎藤喜博の影響 は中堅世代にとって大 きいものがあるふう だ。いわゆる教育学の古典作品 とも呼ばれるものに関 しては、ルソーの『 エ ミール』以外 はペ スタロッチ、マカ レンコ、デューイ、ニイルなどの作品が散見 され うる限 りであり、それ も第
7、 8世代ではまった く見 られな くな っている。
全体 として、第1世代の回答の中には「食べるのに精一杯の時代で本など読んでいる余裕が なか った」 とか、「具体的な ものの名を忘れて しまった」 とかい う意見 もあったが、く表2〉 の 右端に明記 した指摘作品数か ら窺われるように、実際に指摘 された作品には様々なジャンルか らの多様性が見 られた。 また回答者数の違いにも関係するが、若手世代、特に第7、 8世代 と 下がるに従 って挙 げ られる作品の種類 も少な くなっている。
第7、 8世代の若手世代にとっては、 もう一つインフォーマルで大 きな情報源がある。 それ は学生時代にアルバイ トとして行 う塾講師や家庭教師 としての「教え」の体験 である。「 教職 活動の上で、基盤を培 うこととな った大学生活上の事柄 は何か(Q6)」 をたずねた結果 〈図8〉
か らもその一端が窺われる。他の世代 と同様「教育実習の経験」が若手世代 にとって も一番大 きな意味を持 っていたのであるが、「 塾講師や家庭教師な どで直接子 どもたち と接 した経験」
にも比較的多 くの支持が寄せ られてお り、「大学での授業か ら得た知識・ 経験」 を上回 って い る。彼(女)らの「塾講師や家庭教師などで直接子 どもたちと接 した経験」 と結びつき、意味づ けてい くような学習の機会を設 けてい くことも当然考え られて良いように思 う。 K/1協黒・ 山峙)
〈表2)「教職に就く以前に読んだ本0雑誌、見たり聞いたりした映画・ラジオ0テレビ番組のなかで、職業として教職を選択したことに
影響を及ぼしたもの(08)」 ‑3つまで自由記述してもらったものを第5、 6位まで表記した ( )内は人数―
(図8)教職活動 の上 で、基盤 を培 うことにな った大学生活上 の事柄 (06) (重要なものを2つだけ選択)
%値
第 1位 第 2 位 第 3位 第 506
lGC 小 説『 二十 四の国 (17)
映画『 二+四の国 (5) 無 看 収 黍 t10'
『 山 び こ学 級 』
< 他 翻 劇 崎 破 島
F 夏 目漱石 (6) 山本有 ヨ0
『 坊 ち ゃん』Dと』 『 路傍 の石』
ルソー(5) 〔99種類:
『 エミール』
2GC 小映説画 一一一一十十四四のの剛園 255 夏 目漱石 (12)
『 坊 ち ゃん』他
ルソー(8)
『 エミール』
石川達 ヨ6)下村 湖人 (6)〔80種 類
『 人 間 の壁』 『 次 郎物語』
6 級
< 学 恭 こ 成 び 一鰭
m
3CC 小説『 二映 画『 二 四四のの 国園 0 石川達三 (11)
『 人間 の壁』
着成 恭 (9) 山 び こ学級』
下村 湖人 (8)
『 次郎物 語』
騎 藤村(3+5)夏日漱石(8)〔 91種 類 〕 用 『 夜明け前』 『 坊 ち ゃん 』
4GC 斎藤喜博(25)
『 島小の女教師』他 小 説『 二十 四の国 (16)
映 画『 二十 四の国 (5) 旧次育 の刑(6)
く 壁 一二 の 達 間 川 人 石
F 下村 湖人 (4) 〔73種 類 〕
『 次郎物 語』
5GC
一一 二 説 両 小 映
国 圃 の の 四 四
︲6 2
> 他 博 入 喜
業 す ゑ (7)
│のな い川』
ル ソー(4) 隊 育 の剣
『 エ ミール』 (4) /1…翻鴫諦0)『ある 〔60種類〕
6CC 小説『二十四の国 (12) 写曇蜃喬挙&] 婦災闇云墨∫) 『 いま学校で』(5)
¨¨
/〔〔49雇37重7CC 灰 谷健 次郎 (14)
『 兎 の眼』 他
『 金八畑
(13) 小 説『 二 十 四
の 臓 』(12)
代 10 時
< 中
熱 『教育は死なず』(2)静岡の政師たちの手になる 雁回鹿の開 (2)『われら生涯ヒラ教員』9)
8CC 灰谷健次郎 (22)
『 兎の眼』他 小説『 二十四の国 (14) 『金八先生』 『熱中時側
(13) (13)
ィ 係 夕 ユ関 育 シ
教 『 一 年一組先 生 あのね 』131
『 締一 年一組 先生 あのね』
全 体 (N=1253) 選択項 目
卒業 コーホー ト 教 育 実 習 の 経 験
家 庭 教 師 な ど の 経 験
友 ク 人
と フ の ス 交 流 等
先 ク 輩
と フ の ブ 交 流 等
大学教師との交流 教 小 師・
と中 のO 交 高 流 の
自 治 的 諸 活 動 の 経
験 寮 生 活 の 経 験
研 自
曇主
の ゼ 経 験 ミ
大 学 の 授 業
卒 論 執 筆
得 マ ス
知た コふ
識 ら そ の 他
特 に な に も な い
GC(N=193)
2GC(N=189) 14.8 26.5
3GC(N=203) 58.1 8.4 10.3
4GC(N=162) 14.8 5GC(N=137) 60.6
6GC(N=145) 14.5
7GC(N=114) 14.8
8GC(N=109) 74.3 12.8
2.新任期の学校体験
(1)新任期:教育イメージの再構成期
我 々は、教師が教職経験 を重 ね る中で、 自 らの持 っている教育 イメー ジを どのよ うに変 容 させているのかを捉える10の設 間を用意 し た。新採世代 の回答結果 を見 て最初 に気付 く ことは、「 変わ らない」 と回答 して いる者 があ まりに少ないとい うことであ る。 最 も高 い数 値を示 しているもので「 教師への管理・ 統制 体制」 に対する24.8%であ り、10%を越 え る ものはそれを含 めて も4項目のみであ る。 そ して現職全体 の平均値 を越 え る項 目に至 って は、わずか3項目にす ぎない。 つ ま り、 新採 世代の教育 イメージの修正率 は、 他世代 を上 回 っているので あ る。 予期的社会化段階 とさ れる教員養成系学部 での4年間 を通 じて、 彼 らは教師になる準備 を し、教育 に関す る諸 々 の知識を得、 そ うした情報を基 に して、彼 ら な りに教育 に対す るイメージを形成 している ものと推測 され る。 に もかかわ らず、彼 らは 採用後わずか一年 の後 には、 そ う したイメー ジの修正を余儀 な くされてい るのである。 こ の ことだけで も、教 師の力量形成 に新任期が 果す役割の大 きさが窺 ぃ知れ よ う。 く表3〉
を参照。
教師の力量形成 に関す る調査研究
〈表3)教育イメージの変化一覧
注1)各項の%値は、 5段 階評定の1+2, 3, 4+5である。
注2)星印は、今回の調査で新採世代と現職全体の差が5%以上の もの。
(図9)教育 イメー ジ変化 の コ…ホ ー ト間推移
「学校の雰囲気は堅苦しいと思うようになった」
233
これ らの項 目の結果を前回の84年調査 と今 回の89年調査で比較すると、「教師に対す る世 間の眼」「 教師への管理・ 統制体制」「 同僚教 師の力量」「学校の雰囲気」 の4項目に対す る 第7世代 (84年 調査 の新採世代)の回答結果 に興味深 い変化が認 め られた。 第7世代 は、
前回調査で はいずれの設間 において も、今回 の新採世代 であ る第8世代 と非常 によ く似 た 回答傾向を示 していたが、今回 は上 の世代 に
近 い傾向を示 してい るも したが つて、2度の 注)[言警昌冒胃暑1、9日奮薔曇3多言グ子Z彬ふ嘉漏秀たまが
'
調査結果を一つの図にまとめると、く図9〉 (「学校の雰囲気」のグラフ)に見 られ るよ うに折れ 線がちょうど5年分右 にずれ こんだ形を描 くことになった。 このことは、第7世代が この5年 の間に、上の世代 と同 じような教育イメージを持つに至 ったことを示 していると言えるのでは ないだろうか。つまり、 これ ら4項目に関 しては、新採世代のイメージ形成 には新採世代に特 有 な ものがあり、5年目の教師には5年目の教師特有の ものがあることが推測 されるのである。
1989年 調査 現職 全体
(新採世 代)
教師の仕事 量は
多 い と思 うよ うにな った 92.8 (91.7)
かわらなし 5.3 (6.4)
少 な い と思 うよ うにな った 1.6 (0.9) 教師という
仕事のやり がいは
大きいと思 うようになった リセ76.7 (84.4)
かわらなし ☆10.8 (5.5)
4ヽさいと思 うようになった
讐量実82 程はる可能
大きいと思 うようになった ☆59.9 (68.9)
かわらなし 8.5 (7.3)
小 さい と思 うよ うにな った ☆31.0 (23.8) 教師に対す
る父母の期 待は
大 きい と思 うよ うにな った ☆68.5
かわらなし 9.5 (9.2)
イヽさいと思 うようになった ☆21.6 (13.8) 教師に対す
る世間の眼 は
暖かいと思 うようになった ☆14.5 (23.8)
かわらない ☆10,3 (16.5)
冷たいと思 うようになった ☆74.3 (58.7) 教師への管
理 0統 制体 制は
ゆるいと思 うようになった 9.4 (12.8)
かわらなし ☆11.9 (24.8)
きついと思 うようになった ☆77.9 (61.5) 同僚教 師 の
力量 は
あると思 うようになった ☆55.5 (79.8)
かわらなし ☆16.1
ないと思うようになった ☆26.7 学 校 の雰 囲
気 は
の びやか だ と思 うよ うにな った ☆27.9 (52.3)
かわらなし 9.3 (8.3)
堅苦 しい と思 うよ うにな った ☆61.9 (37.6) 子 ど もの能
力差 は
大きいと思 うようになった ☆81.7 (89.9) かわらない
小さいと思 うようになった 5.3 (0.9) 子 ど もの学
習意欲 は
強いと思 うようになった 26.4 (28.4) かわらなし
弱 い と思 う よ うに な った 57.7 (55.0)
70
60
50
40
30
20
10
0
lGC 2CC 3GC 4GC 5GC 6GC 7CC GC 84年
調 査 74.9
89̀「
調査