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在来線における高架上への線路切換施工計画

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Academic year: 2022

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(1)

在来線における高架上への線路切換施工計画

東日本旅客鉄道㈱ 東北工事事務所 正会員 ○成瀬 大祐 東日本旅客鉄道㈱ 東北工事事務所 池野 誠司

1. はじめに

宮城県多賀城市の中心市街地では、JR仙石線の踏切による交通渋滞や地域分断などが都市発展上大きな問 題となっている。このため、JR仙石線多賀城駅付近の約1.8km区間において「JR仙石線多賀城地区連続立 体交差事業 」が進められている。本工事は仮線方式を採用し、【図-1】に示す様に上下線分割施工により高 架橋を構築し、順次線路切換を行う計画である。

現在上り線が開業しており、本論文ではステップ2およびステップ3に示す、地上の仮下り線から高架上 下り線への切換における施工計画について報告する。

2.工事概要

(1)線路線形

仮下り線と新しい下り線の切換点付近の線路線形は【図-2】に示す様に、起点方は曲線半径 R=400m、カ ント 65mm、勾配 25‰、終点方は R=2000m の緩曲線で勾配無しとなっている。このため起点方については高低 差が大きくなる事から、切換点の施工に関する詳細な検討が必要であった。

(2)施工間合い

線路切換工事は夜間線路閉鎖間合 いにて施工する必要があるが、線路閉鎖間合い時間は7時間程度であり、

電気工事の時間を除くと、軌道工事は4時間程度で終わらせる 必要がある。

線高架橋

線高架橋

ステップ1 ステップ2 ステップ3

【図-1】切換ステップ

キーワード 線路切換

連絡先 〒983-0853 宮城県仙台市宮城野区東六番町 31番2号 TEL:022-268-6490

【図-2】多賀城駅付近高架化平面略図

東田中RC

12k179 多賀城St

12k360

留ヶ谷RC 12k431

石巻方 あおば通方

第1下馬RC 13k247 志引RC

11k834

仮下 ホー

線橋 新下

ホー

ホー

学校前RC 12k825

R=400m カント=65mm

R=200m カント無し 起点方線

路切換区間

終点方 路切換区間 東田中RC

12k179 多賀城St

12k360 多賀城St

12k360

留ヶ谷RC 12k431

石巻方 あおば通方

第1下馬RC 13k247 第1下馬RC 13k247 志引RC

11k834

仮下 ホー

線橋 新下

ホー

ホー

学校前RC 12k825

R=400m カント=65mm

R=200m カント無し 起点方線

路切換区間

終点方 路切換区間

IV-12

土木学会東北支部技術研究発表会(平成23年度)

(2)

新下り線 仮下り線

上り線

移動量3568mm 高低差577mm

山側

海側 11k670m

75m 横移動 (a)【当初案】

あおば通方

石巻方

【図-4】起点方切換点平面図

新下り線 仮下り線

上り線

移動量1791mm

高低差187mm 山側

海側 11k646m

20m 横移動 仮敷設

65m

現継目位置 (11k647m) (b)【修正案】

あおば通方

石巻方

3.施工計画

当夜の施工時間が4時間程度と限られているため 、可能な範囲で 事前作業を多くし、当夜作業を少なくした施工計画を立てる必要が ある。

(1)切換点

起点方の切換点付近は上り線と仮下り線の線間が広く、また軌 道に高低差が生じているため、上り線からの重機による施工が難 しい事から、軌道移動は人力で行う事とした。

切換工事において切換点を決める際は、軌道に支障しない範囲 まで新設線の軌道を敷設し、その点を切換点とする【図-3,4(a)】。

本切換工事でその点となる 11k670m 付近を切換点とすると、軌道 移動量が 3568mm、高低差が 577mm となる。山越器による軌きょう の横移動可能量は、山越器の横幅 4000mm から、軌きょう幅 1067mm を引いた、約 3000mm 程度である。そのた

め切換点が 11k670m の場合、山越器の盛 替えが必要となり当夜の施工性が悪くな る事が考えられた。そこで、軌道移動量 を小さくするために、変更案として切換 点を起点方 に移動した 位置で検討 した

【図-4(b)】。この場合、切換点付近の新 下り線の軌道は仮下り線に支障しない様、

海側にそらして仮敷設する必要があるこ とから、切換当夜は仮下り線を海側に、

新下り線を山側に横移動する。

この変更案において当初は、切換当夜 における仮下り線と新下り線の移動にか かる作業量が等しくなる様、横移動量が 等しくなる 11k647m を切換点として計画した。

しかし、現地を確認すると 11k647m には仮下り線の継目があり、列車の運行によって継目が磨耗されて いる可能性があった。切換当夜に仮下り線と新設線を繋げると、磨耗されたレール断面と新設のレールの 頭部断面がずれる恐れがある。そこで、切換点をさらに起点方に 1m ずらし 11k646m とすることとした。こ の点での軌道移動量は 1791mm、高低差は 187mm のため、山越器の盛換の必要がなくなる事から、当夜の施 工性も良く、効率的な作業が行えると考えられた。

(2)準備作業

切換当夜の施工時間が限られているため 、施工前に準備作業を出来るだけ多く行い、当夜作業を最小 限とする必要がある。切換時には、営業線となる仮下り線のバラストを撤去しなければならないが、撤 去を容易にするために予め土嚢袋に置換えておく。また、新下り線は、当夜の移動が円滑に行える様、

事前に敷設するバラストをマクラギ下位置まで敷設しておく。さらに、当夜横移動後に補充するバラス トは新下り線と上り線の線間に土嚢で仮置きし、当日のバラスト運搬に掛かる時間を短縮する。

4.おわりに

高低差が大きい線路切換について、効率的に施工が行える様施工計画を策定する事が出来た。実際の線 11k670m 付近

新下り

仮下

3568mm 切換当夜バラスト敷設範囲

事前バラスト敷設範囲

新下り

仮下

3568mm 切換当夜バラスト敷設範囲

事前バラスト敷設範囲

【図-3】 起点方切換点 付近断面

路切換が 4 月に予定されているが、無事故で完了させたい。

土木学会東北支部技術研究発表会(平成23年度)

参照

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