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鋼橋の落下解析

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Academic year: 2022

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(1)I‑017. 土木学会中部支部研究発表会 (2012.3). 鋼橋の落下解析 長野工業高等専門学校 学生会員 石川 賢也 長野工業高等専門学校 正 会 員. 永藤 壽宮. 1.目的 自然災害による橋台の損失や鋼橋本体の撤去時の 鋼部材における発生する応力等の解析を行うことで、 補修や撤去に役立てることができる。 また、 現在では鋼橋の撤去の低コスト化が図られ、 橋梁を直接落下させる方法が着目されている。 本研究では、安全性の見地から各部材の変形や応. 図1 モデル寸法. 力によりボルトや鋼部材の飛散を防ぐために注意し なくてはいけない箇所すなわち補剛を必要とする箇 所を見つけるため種々の落下条件で解析を行なって 情報を提供することを目的とする。 2.方法 3 次元 CAD システム「Solid Works」を使用し、立. 図2 落下解析時の条件. 体トラス橋のモデルを図1に示すように作成し材料 特性を SS400 に指定し落下解析で自由落下状態、弾 塑性有限変位解析で強制変位を発生させた状態で行 なった。 また、実際の橋梁のサイズで解析を行うとパソコ ンの処理能力不足で完全な解析を行うことができな いので、1/50 スケールでモデルを作成した。 (斜め 横構を含まないケースについて図示したもの). 図3 弾塑性有限変位解析の条件. ・落下解析(自由落下状態) 落下解析は、高さ 6m からの落下を想定し、モデ ル同様 1/50 した 0.12m から落下させたという条件 で解析を行なった。(図2) ・弾塑性有限変位解析(強制変位) 落下解析では、片方を固定して反対側だけを落下 させる解析ができなかったのでモデルの片方を固定 し、もう一方を 20,40,60,80,100,120mm と段階的に 変更し応力、変位の解析を行なった。(図3) また、強制変位を面に発生させるだけではなく、点 のみにも変位を発生させねじれながらの落下を想定 で面の時とどのように違うかを検討する。 3.解析結果. 図4 落下解析結果(応力). ・落下解析(自由落下状態) ‑33‑.

(2) I‑017. 土木学会中部支部研究発表会 (2012.3). 0.12m からの落下解析の結果は応力が図4、変位 が図5のようになった。 応力の結果を見ると部材が集合している格点回り に大きな応力が発生していることがわかる。部材が 集中して部材の変形が制限されている部分は応力が 過大となりそれに引きずられて、上弦材横構の変形 が大きくなったと考えられる。また、この結果から 上弦材の格点部分はボルトによる固定がされている ところなのでボルトの飛散などの可能性があると考 えられる。また、リベット接合の場合、橋梁の撤去 工事においてすべての部材にリベットが使用されて. 図5 落下解析結果(変位). いることが多いので飛散する可能性がある。高力ボ ルトの場合は遅れ破壊による飛散、欠落等も考えら れる。 ・弾塑性有限変位解析(強制変位) 6 つの結果を見てみると、桁との固定されている 支点の近傍部分に大きな応力が発生することがわか る。 固定してある部分は、橋梁本体のボルト以外に桁 との固定のためのボルトやアンカーなどにも曲げモ ーメントがかかりより多くの部品が飛散する可能性 が考えられる。また、桁との固定のためのボルト等 が外れた場合、橋梁本体が跳ね上がり、橋梁の落下 以外に桁との衝突などが発生する可能性もあると考 えられる。 (図6は 120mm 強制変位させたもの) また、点での強制変位をかけた場合は本体の横構に より大きな応力や変位の違いはなかった。(図7). 図6 弾塑性有限変位解析(面上). 4.展望 ・今回の解析は、風荷重などの気象条件を含んで解 析を行う ・解析の結果を利用して、橋梁本体の剛性の強化や 飛散の防止策の検討をする ・可能であれば、今回はトラス橋の解析を行なった が、他にも様々なタイプの橋梁があるので解析を行 う 上記の研究結果は発表時に譲る 参考文献 座屈設計ガイドライン,改訂第2版,土木学会,2005. 図7 弾塑性有限変位解析(点) ‑34‑.

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