症 例 報 告 「汎 発 性 釀 母 菌 症 」
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(2) 症 例 報 告 「汎 発 性 醸 母 菌 症 」. 625. し小 出 血 点 が あ る.雛 襞 の 像 は 明 瞭 で 浮 腫 が. 呼吸 麻痺 を起 して 死 亡 した. 発 病 よ りの経 過 及 び脾 腫 大 が 著 明 で な い 事. 著 し くゼ ラ チ ン様 で あ る.フ ァ ー テル 氏 乳 頭. か らして 肝 外 性 即 ち総 輸 胆 管 の 完 全 閉 塞 で あ. 部 は 径 約0.7cm長. る事 は 確 実 で あ る が,当 初 よ り肝 機 能 に 高 度. し て 認 め られ 非 常 に 硬 い.内 腔 は 閉 鎖 し て お. の障 害 が あ る事 ・腹 部 所 見 に 乏 し い 事 ・低 血. り,細 い ゾ ン デ を も通 さ な い.腸 管:内. 圧 等 か ら して,単. な る機 械 性 黄 疸 よ り も,む. しろ 所謂 カ タル 性 黄 疸 の 第3型(エ. ッピ ンゲ. さ約1.5cmの. 腫瘍状 物 と. 容. は 黄 色 を 呈 し,雛 襞 は 明 瞭 で 且 浮 腫 状 を 呈 し て い る.睾 丸:鞘. 膜 は黄 疸色 を呈 し毛細血. 管 は 拡 張 して い る.内 容 の 実 質 は 黄 褐 色 泥 状. ル)が 考 へ られ た.. 物 とな り非 常 に萎 縮 性 で あ る.肝 臓: 病理 解 剖學 的記録. 1290gr,. 硬 い.表 面 は 黄 緑 色,割 面 は 黄緑 褐 色 で 稍 々 重. 膨 隆 し小 葉 像 は 著 明 で あ る.胆 嚢 は 黒 褐 緑 色. 54kg.高 度 に 羸痩 す る.皮 膚 及 び 粘 膜 は 黄 疸. 粘 稠 の液 状 物 約4ccを 容 れ,粘 膜 は 緑 褐 色 で. 色が 著 しい.瞼 結 膜 に 少 数 の 小 出血 点 が あ る.. 網 状 像 は 梢 々不 明 で あ る.総 輸 胆 管 は 稍 々拡. 肉眼 的 所 見:死. 後 経 過 約2時. 間,体. 腹 腔 を ひ ら くと,や は り黄疸 色 が 強 く,腹. 張 す る.膵 臓:黄. 緑 色 で 硬 く,小 葉 像 は 著. 膜 に は 随 所 に 出 血 点 を 認 め,殊 に 胃 底 部 及 び. 明 で あ る.膵 頭 リン パ 節 に は 著 変 を 認 め な. 諸腸の所 々には無数 の微細 な る出血 点 が瀰 漫. い.. 性に 生 じて い る.腹 水 約200ccが. あ り黄褐 色. で溷 濁 す る.腸 間 膜 リンパ 節 は 豌 豆 大 乃 至 大 豆大 の もの が 数 ケ あ る. 心 臓:重. 量270grで. 1.. 左 室:筋. 線 維 は 稍 々狭 小 とな り,褐. 色 々 素 の 出 現 が あ る.筋 線 維 間 ・筋 束 間 或 ひ 軟 い.内 膜 ・外 膜 共. に黄疸 色 を 呈 し,外 膜 殊 に 右 室後 上 面 に は 出 血 点 が あ る.肺 臓:左. 組 織 学 的 所 見:. 肺 は 黄赤 色を 呈 し上. は 筋 線 維 内 に 嚢 胞 性 に 拡 大 した 腔 が 生 じ て お り,内 にTorulaを. 成 の為 に 筋 線 維 は 圧 迫 萎 縮 ・断 裂 或 ひ は 蚕 食. 葉 後 部 に カ タル 性 肺 炎 の 像 が あ り,下 面 に 小. され,或. 出血点 を 認 め る.右 肺 の 上 葉 後 下 部 に カ タル. て い る.. 性 肺炎 の像 が あ る.気 管 支 粘 膜 ・肺 血 管 壁 は. 充 し て い る.こ の嚢 胞 形. る箇 所 で は 筋 線 維 が 嚢 胞 内 に 遺 残 し. 血 管 と の 関 係 は 嚢 胞 の 部 で は全 く不 明 で あ. す べ て 黄疸 色 を 呈 し,前 者 に は 小 出 血 点 が 認. る が,未. め られ る.脾 臓:. 面はウ. Torulaを 容 れ た 腔 を 観 察 す る と腔 の 構 造 及 び. グ イ ス色 を 呈 しチ リメ ン皺 状 で あ り,粟 粒 大. そ れ が 毛 細 血 管 と の位 置 関 係 か ら し て,毛 細. の出血 点 が 散 在 す る.割 面 は 暗 赤 色 で脾 柱 像. 管 に ひ つ か ゝつ たTorulaが. は 明瞭 ・リンパ 小 節 像 は 不 明 瞭 で あ る.腎. 考え られ る.之 は更に筋線維内或ひは筋線維. 臓:左. 間 に 浸 潤 性 に 繁 殖 し網 工 を つ く りつ ゝ遂 に 上. 130gr.稍. 腎(130gr)右. 軟 い.表. 腎(142gr)共. に 稍 々軟. く表 面 は 緑 褐 色 平 滑 で あ る.星 状 静 脉 は 著 明 に認 め られ る.割 面 は 黄 緑 褐 色 を 呈 し膨 隆 は み られ な い.皮 髄 両 質 の 境 界 は 明 瞭 で あ る.. だ嚢 胞 に まで 増 殖 し て い な い 数 ケ の. 繁 殖 した もの と. 述 の 如 き変 化 に 到 る. こ のTorulaは. 径 約5〜15μ 大 で 楕 円 形 乃 至. 腎孟 粘膜 は 黄 疸 色 が 著 し く毛 細 血 管 の 充 盈 が. 稜 角 形 を と り,重 屈 折 性 不 染 性 の 被 膜 を 被 り, ヘ マ トキ シ リ ンに 著 染 す る グ ラ ム 陽 性 の 微 生. あ り,殊 に 左 腎 孟 に は 小 三 角 形 の 出 血 斑 が あ. 物 で あ る.. る.副 腎:左 い る.胃:少. 副 腎 に は,内 に 血 腫 を 生 じて 量 の 黄 色 粥 状 物 を 容 れ て い る,. 粘膜 は 黄褐 赤 色 で,噴 径約5cm及. び 約1cm円. 門 部 か ら大 彎 に か け て 形 の 出 血 斑 が 見 られ,. 定 型 的 の嚢 胞 は,壁. 薄 層 で あ る か 或 ひ は 細 小 動 脉 壁 ・毛 細 血 管 壁 が そ の 儘 嚢 胞 壁 と な つ た も の か で あ る. Torulaは そ の 壁 に 一 つ づ つ 密 着 し,間 隔 を と. 糜爛 を 生 じて い る.雛 襞 の 像 は 不 明 瞭 で あ. つ て 並 び,腔. る.十 二 指 腸:粘. とは,稜. 膜 は 赤 黄色 で細血 管 充盈. は エ オ ジ ンに 淡 染 す る. 内 に 突 出 す る.腔. 内 のTorula. 角又 は楕 円端 で 相 互 に エオ ジンに淡.
(3) 626. 村. 上. 染 す る 「蜘 蛛 の 糸 」 状 物 で 網 工 を 構 成 す る. 一 般 に 血 液 成 分 は全 く介 在 しな い .嚢 胞 内液. 育. 郎. さ を 凌 駕 し て い る. 5.. 副 腎:皮. Torulaの. 性 成 分 の 着 染 性 は 不 分 明 で あ る.. 嚢 胞 形 成 が 皮 質 の球 状 層 ・索状. 嚢 胞 の 内 外 に 炎 症 を全 く認 め な い.. 層,及. グ ラ ム 染 色 標 本 で は,筋. 中 に も存 在 す.. す るTorulaを 2.. も明 瞭 に 発 見 で き る.. 右 室:浸. Torulaで. 線 維 間 に 個 々散 見. して 上 述 の 如 き嚢 胞 内 の構 造 が つ く られ て い の 肉芽 は 大 小 種 々 の類 円 形 乃 至 稜 角 形. のTorulaが,或. 睾 丸 及 び 副 睾 丸:精. ひ は 相 互 に 糸 状 物 で 連 絡 し,. セ ル トリー 氏 細 胞 は 増 殖 す る. Torulaは 正 確. 中 の 毛 細 血 管 内 に 疑 は し い 像 を 見 る. 7.. 前 立 腺:間. を 認 め る. 8.. 膀 胱:著. 質 が 線 維 状 に 見 られ る 箇 所 が あ り,細 長 い 線. 9.. 左 肺:カ. 維 形 成 細 胞 の 核 を 圧 平 した 様 な 核 を 混 じ て る. 3.. 脾;濾. 胞 は 萎 縮 し,内 に 多 量 の 硝 子. 様 物 質 の 沈 着 が あ る.赤 髄 に 鬱 血 を み る. 赤 髄 に 嚢 胞 形 成 を 見 る.而. して嚢 胞壁 は 心. に お け る如 く明 瞭 で は な く,網 状 で あ る. 脾 の グ ラム 染 色 で 見 る と, Torulaは 多 数 瀰. 質 の 増 殖 を 認 め,腺 の萎. 縮 を 見 る.間 質 毛 細 血 管 内 に 数 ケ のTorula. 部 に基. 或 ひ は 比 較 的 密 に 且 重 つ て排 列 す.一. 変は な い. タル 性 出 血 性肺 炎 の 像 が あ. る. 胞 隔 に はTorulaに. よ る 多 数 の 病 巣 が あ り,. 或 ひ は 明 瞭 な 嚢 胞 を つ く り,或 は 蜂 窩 状 を呈 し,又 或 ひ は 小 嚢 胞 が 集 つ て い る病 巣 の 中に Torulaが 密 集 し,周 囲 に は 限 局 性 の 肺 炎 を 起 し多 型 核 球 ・ リン パ 球 の 滲 出 が 著 しい 出血 を. 漫 性 に 血 液 の 分 布 に 従 つ て 赤 髄 内 に 撒 布 され,. 伴 つ て い る.グ. 集 落 を つ く る も のは 稀 で あ る.脾 被 膜 に は 瀰. は 多 数 瀰 漫 性 にTorulaが. 漫 性 に 多 数 のTorulaが. 最 も著 明 で あ る.. 認 め られ,所. 々緻 密. 10.. に 集 つ て い る. 4.. 両 腎:糸. 上 皮 は萎 縮 強 く,. に は 認 め られ な い.曲 細 精 管 間 の 間 質 結 締 織. あ つ て 白 血 球 は 認 め ら れ ぬ.. 又 肉芽 様 の 病 巣 が 見 られ る.其 の 一 側 に 偏. る.こ. び 髄 質 に 認 め られ,又 副 腎 周 囲 結 締 織. 6.. 潤細 胞 の如 く見 るの は. 質 は 萎 縮 性 で あ る.. 球 体 は 鬱 血 及 び 浮 腫 が 強 い.. 細 尿 管 上 皮 に は 胆 汁 色 素 が 沈 著 し,又 管 腔 内. 右 肺:気. ラ ム染 色 に よ る と,肺 炎 巣 に 存 在 し,全 臓 器 中. 管 枝 炎 が あ り,又 助 膜 胼 胝. が 生 じ て い る. 胞 隔 及 び 細 動 脉 ・毛 細 血 管 内 にTorulaに. に は 黄 胆 性 円 柱 が 多 数 見 られ る.実 質 性 変 性. よ る嚢 胞 形 成 が あ る.時 に1〜2の. 及 び慢 性 間 質 炎 を 認 め る.. 嚢 胞 内 に 取 込 ん で い る像 を み る.又 小 動 脉 内. 諸 所 の 糸 球 体 に はTorulaが. 蹄 係 内 に繁 殖. し嚢 胞 性 に な つ て い る 像 を 認 め る.蹄 係 の 構 造 上,毛 細 血 管 壁 が 嚢 胞 壁 と な つ て い る.嚢 胞 内 に は 血 液 成 分 は 認 め られ ぬ.繁. 殖 が極 度. に 達 す る と,遂 に 破 裂 し,ボ ー マ レ氏 嚢 内 腔. 赤血 球 を. に 隔 壁 を つ く り嚢 胞 を 形 成 して 血 流 を血 管 内 の 一 側 へ 圧 排 し て い る像 が あ る. 11.. 胃:粘. 膜 の 萎 縮 強 く,粘 膜 下 か ら筋. 層 一 帯 に 蜂 窩 織 炎 が あ る. 12.. 廻 腸:内. 輪筋 々層 中に広汎 な病巣が. に ごぼ れ 更 に ボ ー マ ン氏 嚢 内 腔 を 強 く拡 張 し. あ り,粘 膜 の 基 底 部 に も 中 等 大 の 嚢 胞 が 散 見. て,糸 球 体 蹄 係 の 他 の 部 分 を圧 迫 し た り取 込. す る.そ. ん だ り し て他 の 糸 球 体 の2倍 の 大 い さ に 達 す. い. 13.. る もの が あ る, Torulaは 糸 球 体 の 血 管 極 を 経 て細 尿 管 に 流. の 他 腸 管 に 特 記 す べ き所 見 は な. 肝:グ. リ ソ ン氏 鞘 は 線 維 性 に 肥 厚 し,. 微 細 な 結 締 織 線 維 が 組 葉 周 辺 部 に 侵 入 し,円. 出 す る 事 が あ り,任 意 の場 所 に 定 著 す る と直. 形 細 胞 の 浸 潤 及 び 胆 管 の 増 殖 を 認 め る.肝 細. ち に 嚢 胞 を つ くつ て い る.. 胞 及 び 星 細 胞 の胆 汁 色 素 沈 著 強 く.胆 栓 が 非. 又 間 質 の細 小 動 脉 乃 至 毛 細 血 管 に もTorula の 嚢 胞 形 成 を 認 め,大. き な もの は 細 尿 管 の大. 常 に 多 く見 られ る.肝 細 胞 の萎 縮 強 く,殊 に 細 葉 中 心 部 で は 著 し くて 肝 細 胞 の 消失 が あ り,.
(4) 症 例 報 告 「汎 発 性 醸 母菌 症 」. 分 類 学 上 醸 母 菌 に は.子. 細葉 内 に小 出 血 を 見 る. 尚漿 膜 下 の 結 締 織 の 一 部 に 少 数 のTorula が散 見す る. 14.. 総 輸 胆 管 開 口 部(大 十 二 指 腸 乳 頭)の. 結節:筋. 627. 層 中 に 腺 腫 の 発 生 が あ り,腺 腫 細. (Fungi. imperfecti)中. のThallosporeae,こ. poreae)の. 両 者 が あ つ て,病. 形或は 管 状 で 分 岐 す る も の が あ り,細 葉 形 成. Myzeloblastanonと. を認 め る.膵 輸 送 管 上 皮 の 迷 芽 か ら 発 生 した. ptosoccusと Busse. 総 輸 胆 管 の 上 皮 は 消 失 し,粘 膜 下 の 結 締 織. Blastomykosisと. る.腺 腫 組 織 は 上 方 で は,膵 管 の 周 囲 に 主 と. ristが. して発 育 して い る.. schkeの. 16.. 膵:萎. 全 く菌 糸 を 形 成 し な いCry. 菌 を 発 見 し,. 腸 の 粘膜 下か ら連 続 性 に 円 形 細 胞 の 浸 潤 が あ. 変 は な い.. の無 子 嚢 性 醸 母. よ れ ば 更 に 菌 糸 形 成 の あ る. (1894)は. し て,. 小 十 二 指 腸 乳 頭:著. 原 性 を 有 す る も. に 分 け ら れ る.. は 肥厚 し,管 腔 は 非 常 に 狭 小 で あ る.十 二 指. 15.. と にBlastos. の は 主 と し て 後 者 で あ り,こ 菌 は 太 田 氏 に. 初 め て 人 体 に 病 原 性 醸 母. Buschke8)は. 更 に 同 一 菌 を 研 究. Blastomyzetenと. し,之. 云 つ た.然. に よ る 疾 患 を る に 同 じ 頃Gilch. 報 告 し た 北 米 の 醸 母 菌 症 は, も の と は 異 り,夫. schke型. Busse‑Bu. 々菌 種. か 特 徴 を 具 え て い る の で,欧. 縮 性 で あ る.ラ 氏 島 は 浮 腫 状. と 不 全 菌 類. の 無 子 嚢 性 菌(Hypho. mycetes中. 胞 は骰 子形 乃 至 低 円 柱 状 で あ り,腺 腔 は 類 円. もので あ ら う.. 嚢 性 菌. と 病 変 に 聊. 洲 のBusse‑Bu. 並 に 米 国 のGilchrist病. と称 し て 稍 々. に腫 大 す る.実 質 内 に 少 数 の 明 瞭 な嚢 胞 を 認. 対 立 的 に 記 載 さ れ て 来 た.症. め る.. 名 称 でSaccharomycosis. hominis,. Blastomykose,. (Torulosis),. 17.. 腸 間膜 リンパ 節:著. 型Torulaの. 明 な大 型 及 び 小. 集積 乃至 肉芽 腫 様像 が 多数 の 静. coccosis等. Torulose はBusse‑Buschke型. 当 し,. 嚢 胞 を 辺縁 静 脉 洞 に 認 め る.そ の 他 多 少 に 拘. Americana,. らずTorulaを. 濾 胞 を と りか. American. こん だ嚢 胞 も存 在 し,濾 胞 の 購 造 と錯 輳 し て. あ る.現. い る.所 に よつ て リン パ 節 全 体 が 全 くTorula. Cryptococcosis或. はTorulosisと. の病 巣 と化 し,巨 態 細 胞 を 随 所 に 認 め る も の. 病 を 北 米 型(又. は 米 国 型)醸. があ る.. mycosis)と. 18. 大 網:. Torulaを. 少数 に証 明 し うる.. Dermatitis. 1). blastomycetica,. American. 今 米 国9,10)で. Crypto. Oidiomycosis. Blastomycosis,. Blastomycosis等. North. はGilchrist病. で. はBusse‑Buschke型. 称 し て い る.米. し,. を Gilchrist. 母 菌 症(Blasto. 国 で はBlastomycosis. と 云 う 概 念 中 に 北 米 型 と 南 米 型 を 入 れ,夫 Blastomyces. 病 理 解 剖 診 断. Europaische. 醸 母 菌 症 に 相. 脉洞 に 認 め られ,又 広 範 な 且 可 成 り充 実 し た. 諸 所 に 認 め,又. 例 報 告 に 冠 し た. dermatitis,. に よ つ て 起 り,後. Blastomyces. 々. brasiliensis. 者 は 分 芽 形 式 に お い て 前 者. フ ァ ー テル 氏 乳 頭 部 に 於 け る総 輸 胆 管. と 稍 々 異 な る も の と さ れ て い る.太. 田 氏 に よ. 上皮 の腺 腫 様 増 殖 並 に そ れ に よ る 高 度 の 機 械. る と 北 米 型 及 び 南 米 型 の 両 者 は,仮. 性 醸 母菌. 性 黄疸.. 2)胆 汁 性 肝 硬 変 症.. 性 疾 患 中 に 入 れ ら れ て い る.即. 胆嚢 炎.. 4)腎 臓 の 黄 疸 性 実 質 変 性.. 発性醸 母菌 症(頭 た). 中葉).. 6)カ. 3)カ. タル 性 5)汎. 部 の 剖 検 を 行 ひ 得 なか つ. タル 性 出 血 性 肺 炎(左 上 葉,右. 7)蜂〓. 織 性 胃 炎.. 縮. 9)鬱 血 脾, 10)心. 8)高 度 の睾 丸 萎. 筋 褐 色萎 縮,. 臓萎縮, 12)副 腎 皮 質 の萎 縮, 13)全. は,. Buschkeの. 類 を 批 判 し,醸. ち 太 田 氏11,12). 醸 母 菌 症(Blastomycosis)の. 母 菌 症 を 真 性 と 仮 性 に 分 か ち,. 真 性 に は 子 嚢 性 醸 母菌 と無 子 嚢 性 醸 母菌 に よ る も の を 属 せ し め,仮. 性 に は 醸 母菌 に 似 て 非. 11)膵. な る 類 似 疾 患 を 属 せ し め,こ. 身 黄 疸.. 病 の 大 部 分(Gilchrist病. の 内 にGilchrist. と報 告 され た もの は. 単 一 で は な く 数 種 に 分 類 さ れ,一. 考. 按. 太 田1‑3),樋 口4),奥 野5‑7)氏 等 に よれ ば,. 分. 大 部 分 は 仮 性 に 属 し て い る)及 菌 症 を 入 れ て い る.仮. 部 は 真 性 に, び 南 米 型 醸 母. 性 とは 分 芽 菌 に よ る も.
(5) 628. 村. 上. 育. 郎. の で は な くて 糸 状 菌 に よ る と 云 ふ 意 味 で あ. 病12,18)等が 報 告 され て い る が,本 症 で は 胆 汁. る.. 欝 滯 性 黄 疸 が 基 礎 的 疾 患 を な して い る.尚 抗. 尚Torulosisを 称13,14)は,現. 惹 起 す るTorulaな. 今 で は 無 子 嚢 性 醸 母菌 を表 わ. す 広 義 の 場 合 と,. Cryptococcusを. の 場 合 と が あ り,樋 Torulaと. る名. 口15),奥. 表 わす 狭 義. 野 両氏 は前 者 を. す る の が 安 当 で あ る と し,之. に反 し. 生 物 質 及 び スル フ ァ ミン剤 は 一 切 使 用 し てい な い19,20). 2). 侵 入 門 戸:文. は(1)皮. 膚(之. 気 道(3)腸. 献 に よれ ばToruloseに. は 否 定 す る 人 も居 る)(2)上. 管(4)尿. 路 上 行 の4種. 類の侵入. て 米 国 で は 一 般 に 狭 義 に 使 用 し て い る様 で あ. 門 戸 が 考 え られ るが,我. る.即. 病 巣 特 に 肉 芽 腫 様 像 を 腸 間 膜 リ ンパ 節 に 認 め. ちTorula. hominisで. histolyticaはCryptococcus. あ り,又Cryptococcus. neoformans. と も 云 う.又Crone16)やBruns17)の て い るTorula. Hansenは. 々の症例 で は顕著な. る の で 腸 管 よ り感 染 の 疑 い が 濃 厚 で あ る.. 報 告 し. 狭 義 のTorulaで. あ. る.. 3). Toruloseの 症 状:我. 々 の 例 で はToru. loseの 症 状 は 認 め 得 な か つ た.基 礎 的 疾 患 の 蔭 に か くれ て 一 切 無 症 状 で あ る事 が 内 臓 性 の. 我 々 の 症 例 で は,遺. 族 の 希 望 に よ り頭 部 の. Toruloseの. 特 徴 とな る事 が あ る.本 例 の死 亡. 剖 検 は 行 い 得 な か つ た が,醸. 母 菌 症 に特 有 な. 前 の 短 期 発 熱 は 卵 黄 摂 取 の 為 で あ る と臨 牀 的. 脳 症 状 は 全 然 認 め ら れ ず,単. に 内臓 に のみ嚢. に は 考 え られ て お り,そ の 他 血 液 像 に も特 別. 胞 を 主 体 と し た 病 変 を 見 出 し た に す ぎ な い. 而 も す べ て 固 定 後 に 検 索 さ れ た も の で,一 の 生 物 学 的 検 索 も 行 ひ 得 な か つ た が,. 切. Bruns. の 報 告 例 に 掲 載 され た 腎 糸 球 体 の嚢 胞 の 像 が 我 々 の も の と 全 く 同 一 で あ り,そ. の他 の記 載. な 所 見 を 見 な い. 4). 嚢 胞 の 形成 が主 病変 を な した ものは内. 臓 諸 臓 器 に 認 め られ,又 肉 芽 腫 様 像 も陽 間膜 リンパ 節 及 び 心 臓 右 室壁 に 存 在 した.嚢 胞 内 に は 小 型 細 胞 が,肉 芽 腫 様 病 変 部 に は 大 型 細. に 於 い て も,硬. 脳 膜 炎 の 項 を 除 け ば 全 く同 一. 胞 を も観 察 せ られ,両. で あ る の で,醸. 母菌 症 中 の 無 子 嚢 性 醸 母 菌 症. 形 態 の 相 違 は 諸 学 者 の 説 く如 くAllergie上 の. 即 ち 広 義 のToruloseと. 見 做 し て 差 支 な い.の. 種 の 病 変 形 式 及 び細 胞. 問 題 と思 は れ る21).. み な らず本症 例 の嚢 胞 像 は種 々の文献 を渉 猟 し 或 は そ の 掲 載 写 真 を 参 照 し た 結 果,無. 性 醸 母菌 症 の もの で あ る こ とを 確 め る こ とが 出 来 た.尚MyzeloblastanonとCryptococcus. 要 と思 わ. れ る 考 察 を 加 へ る. 1). 括. 組 織 学 的 検 査 で 判 明 し た 本 症 のTorulaの 性 格 を ま とめ る と, (1)血 液 中 に 浮 漂 し, (2). の 区別 は病的 変化像 のみで は決 定 し得な い. 次 に 我 々 の 症 例 の 特 徴 を あ げ,必. 總. 子嚢. 通 過 が 比 較 的 容 易 で な い 箇 所 に 定 著 し繁 殖 を 始 め る.従 つ て 特 定 な 好 発 部 位 は な く迂 曲 走 行 す る毛 細 血 管 に とむ 臓 器 に 著 明 で あ る.即. 基 磯 的 疾 患 と し て,フ. ァ ー テル 氏 乳 頭. ち 腸 間 膜 リンパ 節,脾,全. 肺 葉,腎,心,廻. 部 の 腺 腫 様 増 殖 に よ る胆 汁 欝 滯 性 黄疸 並 に 胆. 腸,副. 汁 性 肝 硬 変 症 を 有 す る 事:肝. の 病 巣 或 は 個 々 のTorulaを. 像 を 認 め る 外,. Torula嚢. 臓 に は硬 変 の. 胞 を 見 出 し 得 な い.. 腎,膵,胆. Torulaは. 嚢,前. 立 腺,大 網,肝 に そ 認 め た. (3)本 症. 嚢 胞 形 成 を 本 領 と し,稀. に肉芽腫. 但 し 漿 膜 下 結 締 織 の 一 部 に 極 く少 数 のTorula. 様 病 巣 を 形 成 す る.嚢 胞 内 に は 多 数 のTorula. を 散 見 す る に す ぎ ぬ.こ. を 充 す が,往. の際 胆 汁欝 滯 の原 因. を 精 査 す る も 乳 頭 部 の 狭 窄 症 状 の 外,乳 及 び 之 に い た る 全 胆 道 に はTorulaの. 頭部 片鱗 を. る 際,基. 感 染 し汎 発 症 乃 至 全 身 症 を 発 病 す 礎 的 疾 患 例 へ ば 妊 娠 末 期,糖. のTorulaを. 有 す るに. 過 ぎ な い もの が あ る. (4)本 症Torulaは. 極く. 徴 細 な 糸状 物 を 産 出 す る 事 が 多 い. (5)嚢 胞 壁 の構 造 は 定 著 した 臓 器 の 組 織 構 造 に よつ て. も 認 め 得 な か つ た. Torulaが. 々1〜2ケ. 尿. 多 少 特 徴 を 具 え る. (6)以 上 に よつ て 本 症例 は 二 次 性 の汎 発 性 無 子 嚢 性 醸 母菌 症 で あ る と.
(6) 症 例報 告 「 汎 発 性 醸 母菌症 」. 629. た恩 師 浜 崎 教 授 に 深 く感 謝 致 し ま す.. 診 断 され る. 擱筆 にあ た つ て,御 懇 篤 な御 指 導 と御 校 閲 を賜 つ. 文 1). 太 田.皮. 泌 誌26;. 1,. 2). 太 田.皮. 泌 誌27;. 152,. 3). 大 田.皮. 泌 誌28;. 381(昭3). 4). 樋 口.実. 験 医 報28. (5);. 5). 奥 野.福. 岡 医 誌34;. 6). 奥 野.福. 岡 医 誌36;. 7). 奥 野.皮. 性 誌.. 9). Moor.. Text. 10). Baker.. Anderson's. 11). 太 田.愛. 知 医 誌32;. 12). 小 島.満. 医 誌35;. 751(大15). 909(昭2). 435(昭17). 1049,. 1257(昭16). 402(昭18). 54; book. 111,. 91, of. 133(昭18). Pathology. 617, 629,. 13). 橋 谷.酵. 14). Hansen.. 15). 樋 口.皮. 16). Crone.. Amer.. 17). Bruns.. Zbl.. 18). 樋 口.福. 19 420. Pathology. 献. 372. (1951) (1949). 美 甘.月. f.. 泌 誌4;. 21). William.. J.. 正 常 の 約2倍. Bulletin (1939). 大 に 達 し た ボ ー マ ン 氏 嚢 内 に 小 型Torulaを 色). (1904). 863. 321. (1937). (1951). 108(昭13). (2);. 学 の あ ゆ み14. 腎. 容 れ 嚢 胞 を 形 成 す る(H.‑E.染. 529. 13;. 87;. 岡 医 大 誌31;. 22. 12;. Path.. Path.. 933(昭16). 左. Bakt.. 553(昭11). 本 臨 牀10. 東鄕.医. 64;. (1936). Cents,. 20). 757(大14). 母 学68. of. 105(昭27) (2); the. 76(昭27) J.. H.. Hospital.
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