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鼻咽腔に原発した悪性腫瘍の二例

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Academic year: 2021

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9,最澁一年半に於ける小児急性腎炎に就て (小児科)藤原 京子 昭和30年10月より31年春にかけて,小児の溶連菌性腎 炎の流行があり,奇病と称して新聞を賑わしたが,その 頃当小児科に於ても腎:炎の入院患者が増加し,その期間 に診療した急性腎:炎は入院外来合せて35名であった。こ れらの患児に就いて,原病関係,溶連菌との関係,初発 症状,検査事項及び経過等に就て,統計的観察を試みた ので,その成績を述べる。 10,人工妊娠中絶後の子宮外妊娠について (婦入科)新藤 理代 近来子宮外妊娠の症例が増加しつつある傾向にある。 抗生物質等の発達によって性器炎症,腹膜炎症等が著し く減少したに拘らず却って子宮外妊娠の頻度が高くなっ て来たことの原因はいつれにあるか注目すべき課題であ る。昭和29年以降当教室に於ける子宮外妊娠中絶患者手 術例41例に就いて調査した結果,その約50%は入工妊娠 申絶後の最初の妊娠に発生した卵管妊娠であり,しかも 稀有であるべき聞質部妊娠の頻度が著しく高率に現われ ている。又これらの妊娠中絶後に発生した卵管妊娠の患 者には結核,虫垂炎等の子宮外妊娠の原因となる可能性 ある既往症の率は,其の他の場合の子宮外妊娠に比較し て著しく低い。これらの事実は人工妊娠中絶後に於ける 弱菌力の細菌の感染の結果,甚だ軽度の卵管炎が発生し これが看過された結果,後来卵管機能を障害し通過障碍 を残して卵管妊娠発生の原因となったものと思われる。・ 11,歯宥の形態と前歯の矯正に就て (口腔外科)河西 一一秀 歯弩の形態には三角形,方形,円形等があるが,正常 であり:叉最:も審美的なものは円形歯鴛である。 既の円形等号に近づける為我々は各種の方法を用いて いるが,理想とする所は12,3才期迄に於ける歯列矯正で ある。此の方法を以てすれば,全く非観血的に然も天然 歯牙を意とする所に置く事が可能であるが,此の期を過 ぎたものに対しては顎骨の形態により,継続歯,叉は抜 歯或は外科的に歯槽部整形により義歯等を装着し,審美 的に歯列を補正している。以下症例をスライドに依り説 明する。 12,Plastic Surgery(造形クト科)について (外科)太田八重子 Plastic Surgeryを訳して成形外科と云うと,整形外 科と紛らはしくなってよろしくない。それ故造形外科な る語を創案し提唱されているのが榊原教授である。 このP工astic Surgeryは,しばしば一般外科医達か らは異端視されて,まともなものとしては取上げられ ず,一部の限られた人々により,むしろ営利の対象とさ れている憾がある。これを正しく育み,専門の分野に独 3 立させる事は大いに意義ある事と思う。 治療に於て,これら造形外科の対象となる患者の申に は往々にして精神的の病気を持っている。これに対する 治療も忘れてはならない。 13,鼻咽腔に原発した悪性腫瘍の呂例 (耳鼻科)窪 敦子,鈴木貴美子,(演)金井美津 悪性腫瘍の治療に際して放尉線及びある種の化学療法 剤使用時に於いて治療中止の原因となるのは主として白 血球の著減である。 鼻咽腔に原発した細網肉腫症と癌腫の2例に遭遇し白 血球数減少の回復を企図して,種々の白血球増多剤の 他,テレ・ビン油注射により白血球増多を来し治療継続中 の症例を経験したので報告する。 第1例 柴○の○,46才女。主訴は右側頸部腫瘤,開放 性鼻声。昭和30年12月末から開放性鼻声,右扁桃腫大, 1月末右側頸部腫瘤に気づき,血性霊漏あり。現官:全 身的には著変なく,局所的には右側の上咽頭腫瘍と口蓋 扁桃腫大,同側頸部淋巴節腫脹を認めた。両側扁桃並に 頸淋巴節摘出術施行。いつれも組織学的に細網肉腫の未 熟型であった。術後上咽頭にラジウム1840mg時照射の 他,三回に亘り頸淋巴節摘出術を施行し,且ナイト・ミ ン480mg,ザルコマイシン25g注尉せるも白血球著減の ため治療を中止し,大量輸血の他種々の白血球増多剤も 効なきため,無菌テvビン油0.5ccを2回に亘り大腿部 皮下に注射し白血球増多を来した。これにより更にラジ ウム,アクチノVイシン注駈の併用を企図している。検 査成績は軽度の貧血,赤沈中等度促進,赤血球抵抗減 弱,軽度肝障碍の他著変はなかった。 第2例 多○き○,51才女。主訴は鼻出血。昭和30年10 月末より無蓋に際し鼻出血あり,本年3月始より右鼻閉 塞感,悪臭性鼻漏を認めた。現症:全身的に著変なく, 局所的には易出血性の腫瘍が右上咽頭部に認められた。 右側頸部淋巴節栂指頭大に腫脹。両側口蓋扁桃摘出,上 咽頭腫瘤及び右側頸部淋巴節摘出を行った。組織学的に いつれも単純癌であった。右上咽頭部にラジウム照射 1750mg時使用後,白血球著減のため輸.血,パニr’7レチ ンその他を使用せるも効なく,テレビン油注射により治 療継続を企図している。検査成績は,貧血,白血球減 少,血沈高度促進の他中堅はみられなかった。 白血球増多法としての無菌テVビン油注射に際して は,全身的に発熱,局所的に激痛,発赤腫脹,熱感を伴 い,局所が平常に復するに約2∼3週聞を要し,此の点 今後の検討を要する。 14,心弁膜症(所謂リウマチ性心内膜炎による) に於ける三尖弁の態度 (病理)(演)野口昌子,丹沢康子,近藤智里 リウマチ性心内膜炎による弁膜症の際に,病理学的に

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