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改質アスファルトの回収における性状変化

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第55回年次学術講演会(平成12年9月). Ⅴ-63. 改質アスファルトの回収における性状変化 建設省土木研究所 正会員 寺田. 剛. 建設省土木研究所 正会員 焼山 明生 建設省土木研究所 正会員 明嵐 政司 1.まえがき 地球環境低減やリサイクル法の制定に伴い、アスファルト舗装の再生率は 90%を超えており、改質アス ファルトの再生も今後更に増加していくと思われる。 改質アスファルトを再生する場合、現在は「舗装廃材再生利用技術指針(案) ( (社)日本道路協会、昭 和 59 年7月発行) 」に準拠して、ストアスの再生と同様にアブソン抽出・回収による針入度調整を行って いる。そこで、本研究では、多種多様な改質材が使用されている市販の改質アスファルト(Ⅰ型・Ⅱ型・ 高粘度)に対して、アブソン抽出・回収の可能性及び回収後の性状変化を確認した結果を報告する。 2.試験概要 改質アスファルト 10 種類(Ⅰ型:2種類、Ⅱ型:4種類、 高粘度:4種類)を用いて、マーシャル供試体を作製し、それ ぞれアブソン抽出・回収を行った。次に回収したアスファルト に対して、針入度試験、軟化点試験、伸度(7℃)試験、DS R試験を行い、回収前後での性状を比較した。混合物は密粒度 (20)アスコン、アスファルト量は6%、溶剤はトリクロロエ. 表-1 骨材抽出率. Ⅰ 型 Ⅱ 型. チレンを用いた。なお、マーシャル供試体作製時の熱劣化の影 響をなくすため、混合物は作製せずアスファルトのみを用いて のアブソン抽出・回収を行い、回収後のアスファルトの性状比 較も併せて行った。 3.試験結果 3.1 抽出率と回収率の結果. 未満の試料はフィラー等の損失分の影響によるも のと思われる。100%を超える試料はアスファル トが骨材に付着して抽出が不十分であったものと 思われる。B−1〜B−4のⅡ型全試料とC−1 の高粘度は目視でも抽出後の骨材にアスファルト が付着していた。これは、トリクロロエチレンを 用いたアブソン抽出では、改質アスファルト中の 改質材が抽出せず付着したものと思われる。. 65 A-1 A-2 B-1 B-2 B-3 B-4 C-1 C-2 C-3 C-4. 60 55 針入度(1/10mm). 表−1に骨材抽出率の結果を示す。骨材抽出率 は 99.96%〜100.52%となった。抽出率が 100%. 高 粘 度. 試料名骨材抽出率 アスファルト (%) 付着有無 A-1 99.79 なし A-2 99.52 なし B-1 100.06 有り B-2 100.1 有り B-3 100.44 有り B-4 100.03 有り C-1 100.51 有り C-2 99.7 なし C-3 99.76 なし C-4 99.6 なし. 50 45 40 35 30 25 20 原アスファルト. 原アスファルト回収. 混合物回収. 図−1 針入度試験結果. 3.2 針入試験結果 針入度試験の結果を図−1に示す。すべての改質アスファルトともアスファルトのみの回収では、針入 キーワード:改質アスファルト、アブソン抽出・回収試験、性状試験、DSR試験 連絡先:化学研究室 〒305-0804 茨城県つくば市旭1番地 TEL 0298-64-4892 FAX 0298-64-4464.

(2) 土木学会第55回年次学術講演会(平成12年9月). Ⅴ-63. 度が低くなる。混合物の回収ではさらに針入度が 低くなり、熱劣化が進行している。ただし、C−. 100. 4の高粘度は、アスファルトのみの回収と混合物. 90. 3.3 軟化点試験結果 軟化点試験の結果を図−2に示す。アスファル トのみの回収では、軟化点の変化と試料の種類と の間に明確な関係は見いだせなかった。これに対. 80. 軟化点(℃). の回収後の針入度に差がなく、熱劣化の少ない試 料であった。. A-1 A-2 B-1 B-2 B-3 B-4 C-1 C-2 C-3 C-4. 70 60 50 40 原アスファルト. して、混合物の回収ではⅠ型とⅡ型のB−1、B −2は、軟化点が高くなった。しかし、高粘度す 70. A-1 A-2 B-1 B-2 B-3 B-4 C-1 C-2 C-3 C-4. 60 50 伸度(cm). のみを回収した場合、すべての試料のも原アスフ. 混合物回収. 図−2 軟化点試験結果. べてとⅡ型のB−3、B−4は逆に軟化点は低く なっていた。 3.4 伸度試験結果 伸度試験の結果を図−3に示す。アスファルト. 原アスファルト回収. 40 30. ァルトに比べ、伸度は伸びておらず、アブソン抽. 20. 出・回収による影響を受けた結果であった。混合. 10. 物の回収ではさらに伸びなくなり、混合物作製時. 0 原アスファルト. 原アスファルト回収. 混合物回収. による熱劣化の影響とアブソン抽出・回収による 図−3 伸度試験結果. 影響を併せて受けたことがわかった。高粘度に比 べⅠ型とⅡ型の方が性状変化が大きく、劣化の度 250. 3.5 DSR試験結果 DSR試験のG*/sinδ(40℃)の結果を図−4. 200. に、G*sinδ(40℃)の結果を図−5に示す。G * /sinδは、流動性や動きやすさを現す指標であり、 G*sinδはぜい性やもろさを現す指標である。 G*/sinδとG*sinδとも高粘度は変化が少なか. G*/sinδ(40℃,Kpa). 合は大きかった。. A-1 A-2 B-1 B-2 B-3 B-4 C-1 C-2 C-3 C-4. 150 100 50 0. ったが、Ⅰ型とⅡ型は、アスファルトのみの回収 及び混合物の回収とも変化は大きかった。. 原アスファルト. 原アスファルト回収. 混合物回収. ) 図−4 DSR試験結果(G*/sinδ(40℃) 4.まとめ 骨材抽出率の結果、今回試験を行った改質Ⅱ型は 骨材にアスファルトが付着し、抽出率も 100%を. ルトのみの回収後の性状も変化していた。改質ア スファルトを抽出した場合、アスファルトに含ま れる改質材や改質材とアスファルトが結合したゲ ル状物質が、溶剤に溶けなかったことが原因と思 われる。これらのことから、改質アスファルトの アブソン抽出、回収は不適切と思われる。. A-1 A-2 B-1 B-2 B-3 B-4 C-1 C-2 C-3 C-4. 140 G*sinδ(40℃,Kpa). 超えていた。また、性状試験の結果、今回試験を 行った改質アスファルトのほとんどが、アスファ. 160. 120 100 80 60 40 20 0 原アスファルト. 原アスファルト回収. 混合物回収. ) 図−5 DSR試験結果(G*sinδ(40℃).

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