答 申(案)
1 運営審議会への諮問について
平成25年10月16日成田市公設地方卸売市場運営審議会に対し、成田 市長より諮問された「成田市場の今後のあり方について」は、下記のとおり 検討した。
2 検討結果の内容
①成田市場の将来性について
・青果部の平成30年度の取扱高見込み19億円 ・水産部の平成30年度の取扱高見込み87億円
・有意性の高い他の戦略を進めた後、国際的な物流の状況を踏まえた展開 ・戦略の順調な推移による決算見込み
・独立採算を見込んだ場合の施設使用料 ②廃止した場合の影響について
・零細農家が少量でも出荷できる場、近接性を備えた卸売市場が廃止となるこ とは、看過できない
・生鮮食料品等の流通の基幹的なインフラとしての役割を果たしている ③水産棟の跡地利用について
・加工施設等の付加価値を付けていくことは重要である ・配送等の企業を誘致となれば相応の土地が必要となる ・新しい戦略では新たな土地利用が必要となる
・将来の戦略展開の可能性を担保
・市場開放の取組みなどを活かしながら当面の有効活用策を検討 ・現段階で何に利用するかを決めることはできない
④整備手法のあり方について
・新地移転には、当面の耐震対策、移転の為の時間と費用が膨大となる ・耐震補強は市場運営に支障をきたし、数年後には移転または再整備を検討
する必要性が生じ時間と費用が必要となる
・現地再整備はスペース的な制限はあるものの、整備に必要とされる面積は 確保できる。再整備に際し段階的に実施することで市場機能を停止させる ことなく整備することが可能となる
・現地での再整備を方針とする ⑤管理運営手法について
・第3セクター方式は独立採算が基本となるため、現在の市場事業者の経営 状況からは困難である
3 審議会の判断
①成田市場の将来性について
青果部卸会社の目標取扱高20億円は青果部ピーク時の約50%、現在の 流通形態の変化により達成が厳しいとした8割試算、現卸会社による出荷者 への信頼回復の取り組み、冷蔵施設設置などの流通インフラ整備などによる 取扱高増は十分見込める。また、検討された戦略が順調に推移した場合の効 果、取扱高3億円増についても順調に推移したと仮定すれば妥当である。 水産物部の取扱高87億円は平成19年から平成23年の取扱高とさほど
変わらず維持出来ると考えられる。検討された戦略も青果部同様妥当である。 国際的な物流の状況を踏まえた展開についても、公設市場のあり方を考慮
すれば有意性の高い他の戦略を進めた後が望ましいといえる。
決算見込み及び独立採算の積算は報告書にもあるように算定は適正である。
②廃止した場合の影響について
公設市場の役割として少量でも出荷できる場と、零細農家が出荷先として 重視する近接性を備えた卸売市場が廃止となることは、零細農家に与える影 響は大きく、検討結果のとおり廃止となるとその影響は看過できない。 また、生鮮食料品の60%が市場を経由している事を踏まえると流通の基幹 的なインフラとしての役割を失することは、地域の経済に多大な影響があるも のと考えられる。
③水産棟の跡地利用について
現在の生鮮食料品の流通において鮮度管理は不可欠なものとなっており、 現在では加工等による付加価値を加えていかないと流通の基幹的インフラと して存続していくことは困難と言わざるをえない。新たな戦略展開の可能性 踏まえれば現段階でどのような形で利用していくことが望ましいかの判断が できないのは当然であり、現状の市場開放等の取組みを活かし、当面の有効 活用策を検討していくことが妥当である。
④整備手法のあり方について
は妥当とは言えない。
このため、検討結果のとおり、市場用地に制限はあるが、市場機能を止め ることなく、報告書にある必要面積を確保することができる現地再整備を方 針とすることが妥当である。
⑤管理運営手法について
独立採算となる第3セクター方式とするためには現行の施設使用料を約2 倍とする必要があるため市場内事業者の負担が大きく、報告書にある戦略が 順調に推移した場合でもその数字はさほど変わらないものと思われる。さら に、現地再整備が基本方針となるとその費用は当然施設使用料に反映させる こととなる。この負担は市場内事業者が耐えられる負担ではないと思われる。 今後の市場内事業者の負担を考慮し、指定管理者制度への移行は十分検討
するに値するものである事案である。
4 運営審議会の結論
成田市長より成田市公設地方卸売市場運営審議会設置条例に基づき当運営 審議会に諮問された「成田市場の今後のあり方について」は検討の結果、上記 のとおり答申する。