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電子デバイスの形状最適化問題に関する研究

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Academic year: 2021

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電子デバイスの形状最適化問題に関する研究

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酒井 乾

論文要旨 電磁場の周波数応答現象は Maxwell 方程式に基づく Helmholtz 型偏微分方程式の境界 値問題としてモデル化される.この問題は電子デバイスにおける電力や信号の伝搬現象 を解析する際に用いられる.本研究では,この問題を状態決定問題に用いた伝搬特性を改 善する形状最適化問題を定式化して,その数値解法を開発することを目的とする.具体的 には,電子デバイスとしてコネクタを取り上げ,ローパスフィルタの機能を表す目的関数 を定義して,その形状微分を評価する式を理論的に導出する.数値解法は,それを用いた H1 勾配法によって構成される.これらの理論の有効性は数値例によって示される. 形状最適化問題を以下のように定義する.E0と Ω0 =Rd\E0 はそれぞれ初期の平行電極 とその外側の電場を表す d∈ {2, 3} 次元領域とする (図 1).ΓI0 ⊂ ∂E0 と ΓO0 ⊂ ∂E0I0 はそれぞれコネクタの入力ポートと出力ポートを表す境界とする.形状最適化問題の設計 変数には領域変動の変位 ϕ :Rd → Rd を選ぶ.ただし, Γ I0∪ ΓO0 上では ϕ = 0 とする. ϕ によって変動したあとの E0 と Ω0 をそれぞれ Ω (ϕ) と E (ϕ) とかくことにする.ま た,フィルタ特性を観測するサンプリング周波数を F ={ω1,· · · , ωm} とかく.設計変数 ϕ が与えられたとき,入力ポート上の既知の電流密度 iR : ΓI0× F → Cd に対する電場強 度 e : Ω (ϕ)× F → Cd は Helmholtz 型偏微分方程式の境界値問題の解として決定される とする.このとき,目的関数と制約関数を f0(ϕ, e) =ω∈F wR ∫ ΓO0 Re[iR· e]dγ, (1) f1(ϕ) =E(ϕ) dx− c1 (2) とおく.ここに,iR : ΓO0× F → Cd は ΓI0 のものと同じ関数を使用する.また, wR =        −sign (∫ ΓO0 Re [iR· e] dγ ) for ω < ωc sign (∫ ΓO0 Re [iR· e] dγ ) for ω > ωc (3) はカットオフ周波数 ωcをもとにフィルタの役割を果たす重み関数である.ここで,sign(·) はシグナル関数を表す. コネクタのローパスフィルタのための形状最適化問題は,f1 = 0 を満たしながら f0 を 最小にするような領域 Ω (ϕ) を求める問題として定式化される.数値例では,図 1 のよ うな初期形状に対して, ωc/2π = 0.8 [GHz],F ={0.5, 1.1} [GHz] のとき,図 2 のよう な最適化された形状を得ている.電力の伝搬特性を示す S21パラメータの結果を示す図 3 は,ローパスフィルタとしての特性が向上していることを示している. ¡I0 0 ¡O0 iR E0 optimized shape 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 − 10 − 8 − 6 − 4 − 2 0 initial shape frequency(GHz) S21 pa ra m ete r( dB ) 図 1 初期形状 図 2 最適化された形状 図 3 S21パラメータ

参照

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