近畿大学学生のジェンダー意識に関する考察
近畿大学人権問題研究所 准教授 熊本 理抄 はじめに 2016 年 10 月、世界経済フォーラムは 2016 年版ジェンダー・ギャップ指数を発表した。「経 済参加と機会」「教育達成」「健康と生存」「政治的エンパワメント」の 4 分野 14 項目を数値化し、 毎年順位を公表する。日本は、調査対象 144 カ国中 111 位で、前年より順位を 10 下げ、過去 最低となった。 2015 年、日本が女性差別撤廃条約を批准して 30 年を迎えた。2016 年 3 月、女性差別撤廃 委員会は、日本の第 7 回・第 8 回政府報告を審議し、総括所見を発表した1。委員会は、家族及び 社会における女性と男性の役割と責任に関する、家父長的態度の存続及び根深いステレオタイプに 懸念を表明し、女性と男性の伝統的役割を強化する社会的規範を変える取り組みを求めている。ま た、数値目標や女性の登用目標を定めた第 3 次男女共同参画計画(2010 年)及び第 4 次男女共 同参画計画(2015 年)の採択によって、政治的及び公的活動への女性の参画を推進しようとする 日本の努力に留意しながらも、立法、行政、司法、外交、学術分野における女性の参画が少ないこ とに懸念を表明している。さらに、2015 年に制定された「女性の職業生活における活躍の推 進に関する法律」を歓迎しつつ、賃金のジェンダー・ギャップの拡大、女性のパートタイム労働へ の集中等に懸念が示された。 2015 年は、婚姻・パートナーシップ制度をめぐって、多様性の尊重・推進と、固定的な制度・ 習慣の維持という異なる動きが起きた。2015 年 3 月、東京都渋谷区で「男女平等及び多様性を 尊重する社会を推進する条例」が成立し 4 月から施行、同年 11 月から「パートナーシップ証明 書」が公布されるようになった。渋谷区は、「パートナーシップ証明は、法律上の婚姻とは異なる ものとして、男女の婚姻関係と異ならない程度の実質を備えた、戸籍上の性別が同じ二者間の社会 生活における関係を『パートナーシップ』と定義し、一定の条件を満たした場合にパートナーの関 係であることを証明するもの」と説明している。 一方、2015 年 12 月に、最高裁判所が、「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫または 妻の氏を称する」と規定した民法 750 条を合憲と判断した。実際は 96%の夫婦が夫の姓を選択、 つまり女性が男性の姓を名乗ることを事実上強いられており、女性差別撤廃委員会も繰り返し、夫 婦の氏の選択に関する差別的法規定の改正を勧告している。 本学では、2010 年に、「人権と社会」受講生を中心として、各学部の学生を対象に、ジェンダー に関する意識調査を実施した。今回は、ジェンダーに関する 2 回目の意識調査である。学生のジェ ンダー意識に変化はあるのか。ジェンダー意識に男女差は見られるのか。暴力、結婚といった事柄 とジェンダー意識はいかなる関連を有しているのか。本稿の考察はこの問いに当てる。 1 CEDAW/C/JPN/CO/7-8.1.2010 年調査との比較 2010 年に実施した調査との比較から始める。 図 1 にあるように、暴力を肯定する意見は、2010 年と比較して減少している。唯一、「恋人同 士でも、相手の携帯電話を勝手に見るのは、悪いことだ」と思わないという意見が 5.4 ポイント増 加している。それ以外の項目に関しては、暴力を肯定する意見は減少している。 図 1 暴力に関する考え(2010 年調査との比較) 78.5 84.1 35.4 37.0 26.5 32.0 26.5 28.8 22.5 38.7 21.3 24.1 18.1 24.3 18.0 20.3 16.5 13.9 14.9 10.7 14.5 7.4 11.2 6.7 9.8 5.6 20.2 14.8 62.6 62.5 72.1 67.4 71.9 70.4 75.9 60.4 76.8 74.8 80.6 74.7 80.5 79.1 82.0 84.7 84.4 87.8 84.8 91.0 87.8 91.9 89.6 92.9 0% 20% 40% 60% 80% 100% 恋人同士でも、相手の携帯電話を 2016 勝手に見るのは、悪いことだ 2010 性的関係では男性がリードすべきだ 2016 2010 2016 2010 恋人が、自分以外の異性との交友関係や相手の行動を 2016 チェックしたり制限するのは、好きな証拠だから仕方がない 2010 たとえ暴力をふるったとしても 2016 謝ったら許してあげるべきだ 2010 性暴力の被害者にも落ち度がある 2016 2010 連絡が来て、すぐに返信がないと怒るのは 2016 愛されている証拠だ 2010 恋人がキスやセックスを要求したら 2016 相手は応じるのが当たり前である 2010 服装や髪形は恋人の好みに合わせたほうがよい 2016 2016 2010 暴力を受けても別れないのは 2016 愛し合っているからだ 2010 恋人であれば、二人の気持ちや考えは 2016 同じでなければならない 2010 恋人同士なら、思わず手をあげることがあっても 2016 嫉妬や愛情表現なら仕方がない 2010 恋人なら、恋人を何よりも優先させるよう 2016 相手に強制するのも愛情だ 恋人がいる人は、異性の友人と親しくしてはいけない 恋人からは束縛されてもいい ■ そう思う+ややそう思う ■ そう思わない+あまりそう思わない
図 2 は、これまでに学校で受けた学習内容について 2010 年調査と比較している。2010 年か ら 5 ポイント以上減少しているのは、「性差別」(− 8.6 ポイント)、「『女らしさ』『男らしさ』」(− 6.8 ポイント)、「条約、法律(女性差別撤廃条約や男女雇用機会均等法など)」(− 6.1 ポイント) である。 図 2 学校でこれまでに受けた学習内容(2010 年調査との比較) ※ 1 2010 年調査では、「恋愛・デート DV」 ※ 2 2010 年調査では、「結婚・家族」 87.3 83.2 79.4 72.7 54.5 54.4 48.8 47.4 47.0 40.7 36.8 35.2 34.7 32.5 32.5 29.5 29.4 28.9 18.6 85.8 83.9 77.5 69.6 52.6 54.7 57.4 23.7 53.1 25.4 42.0 39.3 37.0 28.3 23.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 思春期の変化、月経、射精 HIV/AIDS、性感染症 生殖(受精)のしくみ 避妊、中絶 セクシュアル・ハラスメント 男女共同参画社会 性差別 DV、デートDV(※1) 条約、法律 (女性差別撤廃条約や男女雇用機会均等法など) 育児 性的虐待、性被害 「女らしさ」「男らしさ」 社会における家族のありよう 結婚(※2) 女性解放運動 多様な性 (同性愛、LGBT、性別違和など) 恋愛における対等な人間関係 キャリア、労働 買売春、援助交際 2016 2010
「DV、デート DV」及び「性的虐待、性被害」の学習経験は増加している。DV に関しては、 2010 年調査の 2 倍で 23.7 ポイントの増加である。「性的虐待、性被害」は、11.4 ポイントの 増加である。 2001 年に施行された「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV 防止法)」 は、配偶者以外の交際相手からの暴力、いわゆる「デート DV」と呼ばれる恋人間の暴力とその被 害者保護が対象外であることが問題とされてきた。2014 年に施行された改正 DV 防止法が、同 居する交際相手からの暴力及びその被害者へと適用対象を拡大したが、同居していない場合は依然 として保護対象外とされるなど課題は残る。「デート DV という言葉は 2003 年に、DV 加害者更 生教育プログラムを実施する機関“アウェア”代表の山口のり子が初めて著書で紹介した造語」で、 「山口が、若者のデート DV 防止教育の必要性を感じてプログラムを開発」した2。 「DV、デート DV」の学習経験の急増の背景には、言葉とプログラムの広がりの影響があると推 察する。これら教育と暴力認識に関する連関は後述する。 暴力の加害経験及び被害経験は、全体で見ると 2010 年調査より減少しているが、性別で見る と、女性の加害経験が 3 項目、女性の被害経験が 6 項目で、下記のとおり増加している。 ●女性の加害経験が増加していた項目 「交友関係や電話を細かく監視したり、外出を制限する」(+ 2.2 ポイント) 「殴ったり、蹴ったり、髪をひっぱったりする」(+ 1.1 ポイント) 「大切にしているものを、わざと壊したり捨てたりする」(+ 0.4 ポイント) ●女性の被害経験が増加していた項目 「殴ったり、蹴ったり、髪をひっぱったりする」(+ 4.5 ポイント) 「相手の意に反して性的な行為を強要する」(+ 3.0 ポイント) 「何を言っても長時間無視する」(+ 2.8 ポイント) 「アルバイトを辞めさせる」(+ 1.8 ポイント) 「大切にしているものを、わざと壊したり捨てたりする」(+ 1.6 ポイント) 「見たくないのに、ポルノビデオやポルノ雑誌を見せる」(+ 0.4 ポイント) ジェンダー意識については、図 3 のとおり、2010 年調査と比較して、ジェンダーを肯定する 意見は減少している3。また、図 4 にあるように、家庭及び学校における、ジェンダーに基づく否 定的な経験も減少している。 2 吉祥眞佐緒,2014,「デート DV と防止教育」『現代性教育研究ジャーナル』35: 1-6. 3 2010 年の調査では、ジェンダーについての考えを把握する問 9 の全項目に約 2 割の未記入・無回答があった。そのた め、この問いに関しては、未記入・無回答を除き割合を出した。比較のため、2016 年度の調査においても、この問いに 限り、同様の処理を行なった。
図 3 ジェンダーに関する考え(2010 年調査との比較) ※ 1 2010 年調査では、「子どもが 3 歳くらいまでは母親のもとで育てる方がよい」 83.3 78.1 77.9 68.3 62.1 68.8 55.4 57.0 48.0 48.7 46.4 52.7 44.3 37.3 43.8 45.3 42.4 42.4 40.4 52.2 39.5 46.0 39.4 41.2 31.2 41.1 29.1 31.5 23.6 31.4 23.4 24.1 23.3 23.5 21.9 16.4 20.9 16.6 21.8 22.0 31.6 37.9 31.1 44.5 42.9 51.9 51.2 53.5 47.2 55.6 62.6 56.1 54.6 57.5 57.6 59.5 47.7 60.4 53.9 60.5 58.7 68.8 58.8 70.8 68.4 76.3 68.5 76.5 75.8 76.6 76.4 78.0 83.5 79.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 男性に向いている仕事/女性に向いている仕事がある㻌2016 共働きなら家事の負担は半分ずつするのがのぞましい㻌2016 2010 重い荷物は男性がもつべきだ㻌2016 妻や子どもを養うのは、男性の責任である㻌2016 2010 㻌 子どもが3歳くらいまでは母親が子育てに専念した方がよい(※1)㻌2016 2010 育児・介護休業は、男性より女性がとった方がよい㻌2016 2010 女の子は女らしく、男の子は男らしく育てる方がよい㻌2016 2010 妻の転勤が決まったら、別々に暮らすのもよい㻌2016 2010 体育会系のサークルのマネージャーは女性がやる方がよい㻌2016 2010 結婚したら、妻が夫の姓を名乗るのは当然だと思う㻌2016 2010 男性は少しぐらい強引に女性をリードする方がよい㻌2016 2010 職場で、来客にお茶を出すのは女性がした方がよい㻌2016 2010 デートなどでは、男性が金銭面の負担をするべきだ㻌2016 2010 家事や育児の能力が低い女性はのぞましくない㻌2016 2010 男性は、家庭をもって一人前だといえる㻌2016 2010 「男性は仕事、女性は家事・育児」と役割分担をする方がよい㻌2016 2010 男性の方が女性より、管理職としての資質がある㻌2016 2010 女性の幸福は結婚にあるので、女性は結婚する方がよい㻌2016 2010 男性はよわみをみせてはいけない㻌2016 夫の親を妻が介護・看護するのは当然だと思う㻌2016 2010 そう思う+ややそう思う そう思わない+あまりそう思わない ■ そう思う+ややそう思う ■ そう思わない+あまりそう思わない
図 4 家庭・学校におけるジェンダー経験(2010 年調査との比較) 自尊感情を把握する問いに対する回答を示したものが図 5 である。2010 年調査と比較すると、 「いろいろな良い要素を持っている」(+ 10.6 ポイント)、「自分に満足している」(+ 8.5 ポイン ト)、「人並みには、価値のある人間である」(+ 5.9 ポイント)、「自分に対して肯定的である」(+ 5.6 ポイント)、「物事を人並みには、うまくやれる」(+ 5.5 ポイント)と、自己を肯定的に評価 する回答が増加している。 図 5 自尊感情(2010 年調査との比較) 49.3 37.8 33.8 30.9 26.5 16.2 10.9 10.6 10.3 9.6 53.7 46.0 35.1 34.8 32.9 18.0 11.6 15.1 13.4 12.0 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% "VDBQ> *X>%$\^Z$VKQ#EPN R>?WOE]cKUJB@S-b`N e$W'f= "VDBQ>V%gVKQOH ^Q]`NFAPN "VDBQ>[ UT+VKQ E]Eb`NISFA_ R>?%]KGUB@?]KGUB@ ?%WGMV@?WGMV@S-b`N1 ,E]> ([!cHNISFA_ "VDBQ>%$\^Z$W&-F .dL]`_ISFAPN "VDBQ> *E]> ([!cHNISFA_ R>?%Xc0CUH`YRXUB@ ?%U]Ka@S-b`Ne%$W'f ,/W!c+N^)BNISFA_ 2016 2010 81.3 81.9 80.0 81.5 62.1 63.5 61.5 56.0 61.4 55.5 57.5 46.9 50.0 47.0 48.2 47.3 48.2 42.6 35.4 26.9 17.4 16.9 18.7 17.3 36.5 35.2 37.3 42.6 36.9 43.4 41.2 51.8 48.7 51.5 50.5 51.3 50.4 56.3 63.5 72.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% もっと自分自身を尊敬できるようになりたい㻌2016 2010 自分はダメな人間だと思うことがある㻌2016 2010 自分には、自慢できるところがあまりない㻌2016 2010 物事を人並みには、うまくやれる㻌2016 2010 人並みには、価値のある人間である㻌2016 2010 いろいろな良い要素を持っている㻌2016 2010 敗北者だと思うことがよくある㻌2016 2010 何かにつけて、自分は役に立たない人間だと思う㻌2016 2010 自分に対して肯定的である㻌2016 2010 自分に満足している㻌2016 2010 そう思う+ややそう思う そう思わない+あまりそう思わない ■ そう思う+ややそう思う ■ そう思わない+あまりそう思わない
結婚についての考えを把握する問いに対する回答が図 6 である。「結婚したら、離婚すべきでは ない」という意見に賛同する回答が 19.8 ポイント減少し、「結婚したら、子どもを持つのは普通 だ」という意見に賛同する回答が 8.2 ポイント減少している。「同性どうしの結婚も法的に認めら れるべきだ」という意見に賛同する回答が 11.7 ポイント増加し、「夫婦別姓は認められるべきだ」 という意見に賛同する回答が 8.8 ポイント増加している。結婚に関する固定的な意見が減少し、多 様な結婚のありようを肯定する意見が増加している。一方、「結婚しても婚姻届を提出する必要は ない」という意見に賛同する回答が 7.7 ポイント減少している。 また、「結婚しても婚姻届けを提出する必要はない」と思わないが 73.0%、「結婚したら、離婚 すべきではない」が 60.9%、「結婚は家と家とが結びつくことでもある」が 59.2%、「誰でも人 は結婚する方がいい」が 41.5%、「結婚したら、子どもを持つのは普通だ」が 39.7%、「夫婦別 姓は認められるべきだ」と思わないが 37.2%など、一定程度、結婚に対する固定的な意見が支持 されている。 図 6 結婚に関する意見(2010 年調査との比較) 90.8 90.0 70.3 77.6 69.6 57.9 60.9 80.7 60.4 51.6 59.2 61.3 41.5 46.0 39.7 47.9 24.5 32.2 7.0 8.6 27.2 21.1 28.1 40.7 37.0 18.0 37.2 46.7 38.5 37.2 56.6 52.8 58.1 50.7 73.0 66.2 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2016 2010 結婚・出産すれば、家庭生活を中心にする方がいい 2016 2010 同性どうしの結婚も法的に認められるべきだ 2016 2010 結婚したら、離婚すべきではない 2016 2010 夫婦別姓は認められるべきだ 2016 2010 結婚は家と家とが結びつくことでもあるので、 2016 家族の同意が尊重されるべきである 2010 誰でも人は結婚する方がいい 2016 2010 結婚したら、子どもを持つのは普通だ 2016 2010 結婚しても婚姻届を提出する必要はない 2016 2010 結婚は当事者間の問題であり、 二人の意思が尊重されるべきである ■ そう思う+ややそう思う ■ そう思わない+あまりそう思わない
図 7 と図 8 は、結婚相手を考える際に、「相手の人柄や性格以外で、気になること」を尋ねた問 いの回答結果である。女性は、「家事に協力的かどうか」、「子どもがほしいかどうか」、「学歴」と いった回答が 2010 年調査より増加している。「相手が家事に協力的かどうか」は、2010 年調査 は、「相手は家事が苦にならないか」で、選択項目の表現が異なっているが 18.3 ポイントの増加 である。一方、「経済力」と「職業」はどちらも約 10 ポイント減少している。女性が結婚相手に 気になることとして挙げた回答結果の多い 5 つは順番に、「相手が働いているかどうか」、「相手の 経済力」、「相手が家事に協力的かどうか」、「相手のコミュニケーション能力」、「相手の職業」であ る。 男性の回答は 2010 年調査より減少している。男性が結婚相手に気になることとして挙げた回 答結果の多い 5 つは順番に、「相手の容姿・外見」、「相手のコミュニケーション能力」、「相手が家 事に協力的かどうか」、「相手の知性」、「相手が子どもがほしいかどうか」である。 女性も男性も、結婚相手に、コミュニケーション能力と家事協力を求めることは共通している。 加えて、女性は結婚相手に職業と経済力、男性は容姿・外見を求めている。「特に気にしない」と 回答した割合は、男性が女性より 14.7 ポイント高い。男性より女性の方が、人生における結婚の 意味づけが強く、結婚相手の条件によって自分の生活が影響される程度が大きいと読み取る。とり わけ女性と男性の回答割合の差の大きかった項目として、「相手が働いているかどうか」(55 ポイ ント差)、「相手の経済力」(49.6 ポイント差)、「相手の雇用形態 (正規か非正規か)」(41.7 ポイ ント差)、「相手の職業」(32.5 ポ イント差)といった項目が挙げら れ、すべて女性が男性より回答割 合が高い項目である。女性の結婚 にとって、相手の職業と経済力が 重視されていると言える。 2010 年調査で、性別「その 他」を選択した回答者 8 人中、結 婚相手に気になることとして挙 げた回答が多かったものは、「相 手の容姿・外見」が 3 人、「特に 気にしない」が 3 人であった。 2016 年調査では、性別自由記 述回答者 5 人中、回答が多かっ たものは、「相手のコミュニケー ション能力」の 2 人であった。 図 7 結婚相手を考える際に気になること (女性、2010 年調査との比較) ※ 1 2010 年調査では、「相手は家事が苦にならないか」 69.9 64.3 56.7 55.6 50.2 46.9 45.7 41.8 40.3 36.7 36.3 28.5 28.1 21.5 21.4 17.1 10.7 5.1 73.9 38.4 60.1 38.6 44.5 39.9 29.9 24.8 16.4 20.2 8.2 0% 20% 40% 60% 80% 相手が働いているかどうか 相手の経済力 相手が家事に協力的かどうか(※1) 相手のコミュニケーション能力 相手の職業 相手の雇用形態(正規か非正規か) 相手が子どもがほしいかどうか 相手の知性 結婚後、仕事を続けることを相手が認 めるかどうか 相手の家族との同居の有無 相手の容姿・外見 相手に障害があるかどうか 相手の家柄 相手の宗教 相手の学歴 相手の国籍・民族 相手の出身大学 特に気にしない 女性 2016 女性 2010
図 8 結婚相手を考える際に気になること(男性、2010 年調査との比較) ※ 1 2010 年調査では、「相手は家事が苦にならないか」 図 9 は、差別に関する考えを把握する問いの回答である。2010 年調査より、「性にもとづく差 別は法律で禁止する必要がある」が 9.0 ポイント増加し、「性差別だという訴えをいちいち取り上 げていたらきりがない」が 6.6 ポイント減少している。 47.0 44.9 42.1 36.6 32.2 25.4 19.8 17.7 17.3 16.7 16.3 15.9 15.2 14.9 14.7 8.9 5.6 5.2 48.8 42.0 35.6 20.0 21.5 26.4 24.0 24.3 19.4 15.6 11.1 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 相手の容姿・外見 相手のコミュニケーション能力 相手が家事に協力的かどうか(※1) 相手の知性 相手が子どもがほしいかどうか 相手に障害があるかどうか 特に気にしない 相手の職業 相手の国籍・民族 相手の家族との同居の有無 相手の宗教 相手の家柄 結婚後、仕事を続けることを相手が認める かどうか 相手が働いているかどうか 相手の経済力 相手の学歴 相手の出身大学 相手の雇用形態(正規か非正規か) 男性 2016 男性 2010
図 9 差別に関する考え(2010 年調査との比較) ※ 1 2010 年調査では、「女性に対する差別をなくすために、学校や行政は努力する必要がある」 ※ 2 2010 年調査では、「最近は男性の方が差別されている」 ※ 3 2010 年調査では、「女性差別の原因には、女性の側に問題があることも多い」 2.暴力を肯定する意識、ジェンダーを肯定する意識 暴力に関する考えを把握する 14 の項目について、「そう思う」を 4 点、「ややそう思う」を 3 点、「あまりそう思わない」を 2 点、「そう思わない」を 1 点として得点化した。全項目を足し算 し、合計得点を「暴力肯定意識」得点とした。合計の際には、反転項目に関する処理を行なってい る。「暴力肯定意識」得点が高い方が暴力を肯定する意識が高いことを示す。 ジェンダー意識を把握する 20 の項目についても同様に、「そう思う」を 4 点、「ややそう思う」 を 3 点、「あまりそう思わない」を 2 点、「そう思わない」を 1 点として得点化した。全項目を足 し算し、合計得点を「ジェンダー肯定意識」得点とした。合計の際には、反転項目に関する処理を 行なっている。「ジェンダー肯定意識」得点が高い方がジェンダーを肯定する意識が高いことを示 す。 「暴力肯定意識」得点は、女性 22.56 点、男性 25.13 点、性別自由記述回答者 26.20 点で、 性別自由記述者、男性、女性の順に高い。性別自由記述回答者は少数のため、女性と男性で見ると、 88.4 85.4 85.8 85.3 86.1 74.7 65.7 59.1 65.7 54.9 52.2 33.3 31.6 9.0 13.0 11.4 11.9 12.2 22.2 32.7 37.8 32.6 42.2 46.3 63.6 66.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 性にもとづく差別をなくすために 2016 行政は努力する必要がある(※1) 2010 2016 性にもとづく差別の問題に無関心な人にも 2016 差別問題についてきちんと理解してもらうことが必要である 2010 性にもとづく差別は法律で禁止する必要がある 2016 2010 性差別だという訴えをいちいち取り上げていたらきりがない2016 2010 最近は女性の方が、男性よりも優遇されている(※2)2016 2010 2016 2010 男女共生社会を実現するために 学校で人権教育を進めることがだいじだ 性にもとづく差別の原因には 差別される側に問題があることも多い(※3) ■ そう思う+ややそう思う ■ そう思わない+あまりそう思わない
男性の方が女性より暴力を肯定する意識が高いことが分かる(p<0.01)。「ジェンダー肯定意識」 得点は、女性 42.31 点、男性 46.95 点、性別自由記述回答者 46.50 点で、男性、性別自由記 述回答者、女性の順に高い。性別自由記述回答者は少数のため、女性と男性で見ると、男性の方が 女性よりジェンダーを肯定する意識が高いことが分かる(p<0.01)。 暴力を肯定する意識について、性別に基づく各項目の差を見たものが、表 1 である。暴力に関す る考えを把握する 14 の項目について、「そう思う」を 4 点、「ややそう思う」を 3 点、「あまりそ う思わない」を 2 点、「そう思わない」を 1 点として得点化し、女性、男性それぞれの平均値を算 出し t 検定を行なった。分析については、各項目における女性得点の平均値から、男性得点の平均 値を差し引いたものを平均値の差得点として算出を行ない、その結果の正の値を取りかつ有意差が 認められた項目、負の値を取りかつ有意差が認められた項目、平均値に有意差が認められなかった 項目を分類し、最終的に平均値の差得点の絶対値の降順で表に示している。加えて表では、各項目 の女性と男性の得点の平均値とその有意性を記号を用いて付し、平均値の差得点については不等号 によりその大小関係を示している。以下、本稿における t 検定による分析と表示は同様の手法で行 なっている。 女性より男性の方が暴力を肯定しており、その中でも、「たとえ暴力をふるったとしても謝った ら、許してあげるべきだ」、「連絡が来て、すぐに返信がないと怒るのは、愛されている証拠だ」、 「暴力を受けても別れないのは、愛し合っているからだ」、「恋人なら、恋人を何よりも優先させる よう相手に強制するのも愛情だ」といった項目に見られるように、暴力を愛情として解釈し、また 受容するよう他者にも求める傾向が、女性より男性に高い点に注目する。 ジェンダーに関する考えを把握する 20 の項目について、性別に基づく差があるかを見たものが、 表 2 である。ジェンダーについても、女性より男性の方がジェンダーを肯定しており、その中で も、「重い荷物は男性がもつべきだ」、「男性はよわみをみせてはいけない」、「妻や子どもを養うの は、男性の責任である」、「デートなどでは、男性が金銭面の負担をするべきだ」、「男性は、家庭を もって一人前だといえる」といった項目に見られるように、「男性はこうあるべき」といった男性 性を肯定する意識、及び男性に「強さ」と経済的責任を求める意識が男性に高い点に注目する。 表 1 暴力を肯定する意識得点、及び平均値の差と t 検定結果 女性 (平均値) (平均値)男性 平均値の差 恋人同士でも、相手の携帯電話を勝手に見るのは、悪いことだ 3.35 > ** 3.19 0.154 たとえ暴力をふるったとしても、謝ったら許してあげるべきだ 1.60 < ** 2.01 -0.413 連絡が来て、すぐに返信がないと怒るのは、愛されている証拠だ 1.55 < ** 1.85 -0.303 暴力を受けても別れないのは、愛し合っているからだ 1.35 < ** 1.60 -0.247 恋人なら、恋人を何よりも優先させるよう相手に強制するのも愛情だ 1.29 < ** 1.51 -0.223 服装や髪形は恋人の好みに合わせたほうがよい 1.62 < ** 1.83 -0.212 恋人がキスやセックスを要求したら、相手は応じるのが当たり前である 1.67 < ** 1.88 -0.211 恋人からは束縛されてもいい 1.85 < ** 2.05 -0.200 恋人が、自分以外の異性との交友関係や相手の行動をチェックしたり制限するの は、好きな証拠だから仕方がない 1.82 < ** 2.01 -0.193 恋人同士なら、思わず手をあげることがあっても、嫉妬や愛情表現なら仕方がない 1.25 < ** 1.42 -0.174 性暴力の被害者にも落ち度がある 1.72 < * 1.83 -0.103 恋人であれば、二人の気持ちや考えは同じでなければならない 1.47 < * 1.54 -0.075 恋人がいる人は、異性の友人と親しくしてはいけない 1.63 < 1.67 -0.039 性的関係では男性がリードすべきだ 2.11 = 2.11 0.000 **p<0.01 *p<0.05
表 2 ジェンダーを肯定する意識得点、及び平均値の差と t 検定結果 女性 (平均値) (平均値)男性 平均値の差 共働きなら家事の負担は半分ずつするのがのぞましい 3.28 > ** 3.05 0.230 妻の転勤が決まったら、別々に暮らすのもよい 2.55 > ** 2.33 0.228 男性は少しぐらい強引に女性をリードする方がよい 2.43 > ** 2.21 0.218 重い荷物は男性がもつべきだ 2.28 < ** 3.12 -0.834 男性はよわみをみせてはいけない 1.39 < ** 2.09 -0.703 妻や子どもを養うのは、男性の責任である 2.32 < ** 2.88 -0.557 デートなどでは、男性が金銭面の負担をするべきだ 1.89 < ** 2.40 -0.504 男性は、家庭をもって一人前だといえる 1.71 < ** 2.16 -0.445 「男性は仕事、女性は家事・育児」と役割分担をする方がよい 1.66 < ** 2.06 -0.409 体育会系のサークルのマネージャーは女性がやる方がよい 2.14 < ** 2.44 -0.307 女の子は女らしく、男の子は男らしく育てる方がよい 2.16 < ** 2.45 -0.286 家事や育児の能力が低い女性はのぞましくない 1.89 < ** 2.11 -0.224 男性の方が女性より、管理職としての資質がある 1.83 < ** 1.98 -0.152 男性に向いている仕事/女性に向いている仕事がある 3.14 < * 3.24 -0.102 結婚したら、妻が夫の姓を名乗るのは当然だと思う 2.38 < * 2.28 0.096 育児・介護休業は、男性より女性がとった方がよい 2.36 < 2.42 -0.069 女性の幸福は結婚にあるので、女性は結婚する方がよい 1.87 < 1.93 -0.067 子どもが3歳くらいまでは母親が子育てに専念した方がよい 2.59 > 2.54 0.049 職場で、来客にお茶を出すのは女性がした方がよい 2.25 > 2.22 0.033 夫の親を妻が介護・看護するのは当然だと思う 1.78 > 1.75 0.021 **p<0.01 *p<0.05 表 3 は、ジェンダーに関する考えを把握する項目に対して、主因子法、バリマックス回転による 因子分析を行なった結果である。固有値の変化を参考に、2 因子解を採用した。第 1 因子は「性別 役割分担肯定因子」、第 2 因子は「男性性肯定因子」と名付ける。 表 3 ジェンダーに関する因子分析結果 第 1 因子 第 2 因子 共通性 男性の方が女性より、管理職としての資質がある 0.683 0.177 0.500 育児・介護休業は、男性より女性がとった方がよい 0.641 0.135 0.498 職場で、来客にお茶を出すのは女性がした方がよい 0.616 0.149 0.436 女性の幸福は結婚にあるので、女性は結婚する方がよい 0.606 0.352 0.498 夫の親を妻が介護・看護するのは当然だと思う 0.586 0.128 0.367 結婚したら、妻が夫の姓を名乗るのは当然だと思う 0.581 0.181 0.438 子どもが3歳くらいまでは母親が子育てに専念した方がよい 0.580 0.097 0.434 家事や育児の能力が低い女性はのぞましくない 0.538 0.310 0.407 「男性は仕事、女性は家事・育児」と役割分担をする方がよい 0.536 0.259 0.389 男性は少しぐらい強引に女性をリードする方がよい 0.531 0.222 0.367 女の子は女らしく、男の子は男らしく育てる方がよい 0.522 0.313 0.460 体育会系のサークルのマネージャーは女性がやる方がよい 0.502 0.364 0.419 重い荷物は男性がもつべきだ 0.086 0.681 0.587 男性はよわみをみせてはいけない 0.277 0.627 0.471 デートなどでは、男性が金銭面の負担をするべきだ 0.316 0.595 0.489 男性は、家庭をもって一人前だといえる 0.455 0.525 0.488 妻や子どもを養うのは、男性の責任である 0.391 0.505 0.632 因子寄与 4.60 2.49 寄与率 23.01 12.49 累積寄与率 23.01 35.51 因子抽出法 : 主因子法 回転法 : Kaiser の正規化を伴うバリマックス法
男性性肯定因子の 5 つの項目について、「そう思う」を 4 点、「ややそう思う」を 3 点、「あまり そう思わない」を 2 点、「そう思わない」を 1 点として得点化した。全項目を足し算し、合計得点 を「男性性肯定因子」得点とした。値が高い方が男性性を肯定する意識が高いことを示す。「男性 性肯定因子」得点を 3 等分し、「低群」「中群」「高群」とカテゴリー化した変数と、家庭・学校で の経験をクロス集計したものが表 4 である。表 2 から、男性性を肯定する意識が男性に高かった ことから、表 4 は、男性回答者のみ選択している。男性性を肯定する意識が低いグループ(低群) と、男性性を肯定する意識が高いグループ(低群)に 5 ポイント以上の差がある項目にアミカケを している。 家庭で、「男は妻子を養えなければ一人前ではない」、「男なら出世しろ」、「男らしくない」、「男 のくせに」と言われた経験、学校で、「教職員は、男子生徒よりも女子生徒に対して甘かった」、「男 子生徒よりも女子生徒の発言が軽んじられることがあった」という経験をしている人の方が、男性 性を肯定する意識が高い。家庭で、男性性を強化し内面化する発言を受ける、学校で、女子と男子 が対等に対応されていない、といった経験が、男性のジェンダー意識において、男性性規範を肯定 するような影響を及ぼしていると推察する。 表 4 男性性肯定因子×家庭・学校での経験 家庭・学校での経験 家 庭 内 で、「女の 子だから 家事をし な さ い」 と言われ た 家庭内で、 「 男 は 妻 子を養え なければ 一人前で は な い 」 「 男 な ら 出世しろ」 と言わ れ た 家 庭 内 で、「男ら しくない」 「女らしく ない」「男 のくせに」 「女のくせ に」と言 われた 親 か ら、 体罰や暴 力を受け たことが ある 両親間の 暴力を見 たり聞い たことが ある 学校にお いて、教 職 員 か ら、体罰 や暴力を 受けたこ とがある 学校にお いて、 教 職 員 は、 男子生徒 よりも女 子生徒に 対して甘 かった 学校にお いて、 男 子生徒よ りも女子 生徒の発 言が軽ん じられる こ と が あった 学校にお いて、 容 姿や体型 など外見 に 対 し て、から かわれた ことがあ る 学校にお いて、主 に男性/ 女性に対 し て だ け、 割り 当てられ た仕事が あった 無回答 合計 度数 行の N % 男性 男性性肯定 因 子 低群 .5% 5.6% 22.8% 17.3% 9.9% 14.5% 50.3% 10.7% 28.4% 31.0% 28.7% 394 100.0% 中群 .3% 10.0% 25.1% 16.4% 9.8% 13.7% 55.1% 9.8% 32.5% 36.4% 20.8% 379 100.0% 高群 .9% 16.0% 32.8% 17.4% 9.1% 14.5% 57.8% 16.8% 33.3% 34.5% 19.1% 351 100.0% 合計 .5% 10.3% 26.7% 17.0% 9.6% 14.2% 54.3% 12.3% 31.3% 33.9% 23.0% 1124 100.0% 男性性肯定因子と学習経験の内容のクロス集計を、男性回答者について見たものが表 5 である。 男性性を肯定する意識が低いグループ(低群)と、男性性を肯定する意識が高いグループ(低群) に 5 ポイント以上の差がある項目にアミカケをしている。 学校で、「多様な性」「恋愛における対等な人間関係」「社会における家族のありよう」「女性解放 運動」「性差別」「条約・法律」「男女共同参画社会」を学習した人の方が、男性性を肯定する意識 が低い。性に関わる「多様性」「対等性」に関する学習、「解放運動」「差別」に関する学習、そし て「条約・法律」に関する学習が、男性性を肯定する男性の意識を低める可能性を示唆している。
表 5 男性性肯定因子×学習経験内容 学習経験内容 思春期の 変化、月 経、射精 生 殖( 受 精)のしく み HIV/AIDS、 性感染症 避妊、中絶 多様な性 (同性愛、 LGBT、性 別違和な ど) 「女らしさ」 「男らしさ」 買 売 春、援助交際 DV、デート DV 恋愛にお ける対 等 な人間関 係 結婚 社会に お ける 家族の あ りよ う 育児 男性 男性性肯定 因 子 低群 82.7% 75.4% 82.1% 72.5% 31.3% 36.7% 21.1% 49.5% 35.1% 33.9% 37.7% 43.5% 中群 83.4% 77.3% 80.7% 67.1% 32.5% 36.9% 18.0% 43.4% 27.8% 31.9% 30.5% 37.3% 高群 84.0% 73.6% 78.8% 69.1% 22.7% 36.1% 19.7% 47.6% 28.3% 34.9% 32.7% 39.0% 合計 83.4% 75.5% 80.6% 69.7% 29.1% 36.6% 19.6% 46.9% 30.6% 33.5% 33.8% 40.0% 学習経験内容 キャリア、 労働 セクシュ アル・ハラ スメント 性的虐 待、 性被害 女性解放運動 性差別 条 約、 法 律 (女性差別撤 廃 条 約 や 男 女 雇 用 機 会 均等法など) 男女共同 参画社会 その他 無回答 合計 度数 行の N % 男性 男性性肯定 因 子 低群 32.9% 55.9% 39.6% 35.1% 53.4% 45.0% 56.9% 2.2% 0.0% 313 100.0% 中群 27.1% 53.6% 35.9% 30.2% 46.8% 42.7% 54.2% 0.7% 0.3% 295 100.0% 高群 28.3% 56.9% 37.5% 29.4% 48.3% 39.0% 45.7% 0.7% 0.0% 269 100.0% 合計 29.5% 55.4% 37.7% 31.7% 49.6% 42.4% 52.6% 1.3% .1% 877 100.0% 表 6 は、ジェンダーに関する考えを把握する項目と暴力を肯定する意識の相関を示し、相関係数 が 0.3 以上のものにアミカケをしている。 女性では、「仕事」「強引なリード」「管理職資質」「金銭面負担」を男性に求める人の方が暴力を 肯定する意識が高い傾向にある。男性では、「仕事」「強引なリード」「管理職資質」「金銭面負担」 「強さ」を男性に求め、「家事・育児」「介護・看護」「ケア役割」「結婚」を女性に求める男性の方 が暴力を肯定する意識が高い傾向にある。性別分業を支持する考えは、暴力を肯定する意識と相互 作用していることが分かる。 表 7 は、暴力に関する考えを把握する項目とジェンダーを肯定する意識の相関を示し、相関係数 が 0.3 以上のものにアミカケをしている。ジェンダーを肯定する意識が高い人は、女性も男性も、 「恋人がキスやセックスを要求したら、相手は応じるのが当たり前である」、「性的関係では男性が リードすべきだ」、「服装や髪形は恋人の好みに合わせたほうがよい」という考えに賛同する傾向に ある。暴力を肯定する意識とジェンダーを肯定する意識の相関を見ると、特に、性的自己決定権並 びに性的対等性の教育が必要であることが分かる。 表 6 と表 7 からジェンダーを肯定する意識と暴力を肯定する意識が相関していることが分かる。
表 6 ジェンダーに関する考えと暴力肯定意識の相関係数 女性 男性 暴力肯定意識 暴力肯定意識 「男性は仕事、女性は家事・育児」と役割分担をする方がよい 0.358 ** 0.402 ** 女の子は女らしく、男の子は男らしく育てる方がよい 0.278 ** 0.354 ** 妻や子どもを養うのは、男性の責任である 0.242 ** 0.290 ** 結婚したら、妻が夫の姓を名乗るのは当然だと思う 0.229 ** 0.347 ** 職場で、来客にお茶を出すのは女性がした方がよい 0.240 ** 0.346 ** 男性は少しぐらい強引に女性をリードする方がよい 0.397 ** 0.427 ** 夫の親を妻が介護・看護するのは当然だと思う 0.285 ** 0.411 ** 男性の方が女性より、管理職としての資質がある 0.325 ** 0.407 ** 育児・介護休業は、男性より女性がとった方がよい 0.260 ** 0.331 ** 子どもが3歳くらいまでは母親が子育てに専念した方がよい 0.156 ** 0.277 ** デートなどでは、男性が金銭面の負担をするべきだ 0.317 ** 0.354 ** 体育会系のサークルのマネージャーは女性がやる方がよい 0.237 ** 0.372 ** 男性は、家庭をもって一人前だといえる 0.291 ** 0.366 ** 女性の幸福は結婚にあるので、女性は結婚する方がよい 0.282 ** 0.459 ** 家事や育児の能力が低い女性はのぞましくない 0.241 ** 0.343 ** 共働きなら家事の負担は半分ずつするのがのぞましい -0.055 0.005 妻の転勤が決まったら、別々に暮らすのもよい -0.113 ** 0.012 男性に向いている仕事/女性に向いている仕事がある 0.081 * 0.062 * 男性はよわみをみせてはいけない 0.254 ** 0.330 ** 重い荷物は男性がもつべきだ 0.234 ** 0.154 ** **p<0.01 *p<0.05 表 7 暴力に関する考えとジェンダー肯定意識の相関係数 女性 男性 ジェンダー 肯定意識 ジェンダー肯定意識 恋人からは束縛されてもいい 0.178 ** 0.169 ** 恋人がいる人は、異性の友人と親しくしてはいけない 0.191 ** 0.315 ** 恋人が、自分以外の異性との交友関係や相手の行動をチェックしたり制限するのは、 好きな証拠だから仕方がない 0.231 ** 0.285 ** 恋人同士なら、思わず手をあげることがあっても、嫉妬や愛情表現なら仕方がない 0.163 ** 0.274 ** 恋人がキスやセックスを要求したら、相手は応じるのが当たり前である 0.328 ** 0.404 ** 連絡が来て、すぐに返信がないと怒るのは、愛されている証拠だ 0.257 ** 0.319 ** 恋人同士でも、相手の携帯電話を勝手に見るのは、悪いことだ -0.010 0.075 * 恋人であれば、二人の気持ちや考えは同じでなければならない 0.228 ** 0.315 ** たとえ暴力をふるったとしても、謝ったら許してあげるべきだ 0.066 0.230 ** 暴力を受けても別れないのは、愛し合っているからだ 0.227 ** 0.279 ** 性的関係では男性がリードすべきだ 0.484 ** 0.461 ** 性暴力の被害者にも落ち度がある 0.204 ** 0.261 ** 服装や髪形は恋人の好みに合わせたほうがよい 0.369 ** 0.386 ** 恋人なら、恋人を何よりも優先させるよう相手に強制するのも愛情だ 0.271 ** 0.406 ** **p<0.01 *p<0.05 表 8 は、「現在あるいは過去に、パートナー・恋人」がいた回答者のなかで、暴力の加害・被害 経験を把握する 20 項目について、いずれかの行為を「されたことがある」と回答した人と、いず れの行為も「されたことがない」人の、暴力に関する考えの連関を見たものである。「暴力肯定意 識」得点を 3 等分し、カテゴリー化した変数を、「低群」「中群」「高群」と示している(以下同じ)。 女性も男性も、暴力の被害経験のある人の方が、暴力を肯定する意識が高い傾向にあることが分か る。
なお、暴力の被害経験とジェンダーを肯定する意識の間には有意差は見られなかった。 表 8 暴力被害経験×暴力肯定意識 (女性 χ2 = 8.915, df = 2, p<0.05 男性 χ2 = 14.052, df = 2, p<0.01) 暴力肯定意識 性別 低群 中群 高群 合計(N) 女性 暴力被害経験 なし 35.8% 37.6% 26.6% 100%(173) あり 25.2% 33.1% 41.7% 100%(151) 合計 30.9% 35.5% 33.6% 100%(324) 男性 暴力被害経験 なし 41.7% 32.0% 26.3% 100%(350) あり 26.5% 37.2% 36.3% 100%(215) 合計 35.9% 34.0% 30.1% 100%(565) 合計 暴力被害経験 なし 39.8% 33.8% 26.4% 100%(523) あり 26.0% 35.5% 38.5% 100%(366) 合計 34.1% 34.5% 31.4% 100%(889) 3.暴力を肯定する意識、ジェンダーを肯定する意識に影響を及ぼすもの 表 9 は、学習経験と暴力を肯定する意識の連関を表示したものである。暴力を肯定する意識が低 いグループ(低群)と、暴力を肯定する意識が高いグループ(低群)に 5 ポイント以上の差がある 項目にアミカケをしている。 男性の方に該当する項目数が多い。男性の非暴力意識を高めるうえで、教育が有効だと言える。 低群と高群の差の大きいものを性別で見ると、女性には、「キャリア、労働」の教育、男性には、 「買売春、援助交際」「恋愛における対等な人間関係」「結婚」「社会における家族のありよう」「性 差別」の教育が、非暴力意識を高めるうえで有効だと推察する。 表 9 学習経験内容×暴力肯定意識 女性 男性 暴力肯定意識 暴力肯定意識 低群 中群 高群 合計 低群 中群 高群 合計 度数 行の N % 度数 行の N % 思春期の変化、月経、射精 33.5% 34.1% 32.3% 498 100.0% 34.6% 33.9% 31.5% 708 100.0% 生殖(受精)のしくみ 33.7% 34.4% 31.9% 457 100.0% 35.5% 33.4% 31.1% 640 100.0% HIV/AIDS、性感染症 33.0% 35.5% 31.5% 467 100.0% 34.4% 35.0% 30.6% 686 100.0% 避妊、中絶 33.2% 34.9% 32.0% 413 100.0% 35.7% 33.3% 31.0% 594 100.0% 多様な性(同性愛、LGBT、性別違和など) 35.8% 32.7% 31.5% 162 100.0% 36.4% 33.6% 30.0% 250 100.0% 「女らしさ」「男らしさ」 36.0% 29.7% 34.3% 175 100.0% 34.6% 35.9% 29.4% 309 100.0% 買売春、援助交際 40.9% 27.3% 31.8% 88 100.0% 40.0% 31.2% 28.8% 170 100.0% DV、デート DV 35.4% 32.7% 31.9% 260 100.0% 36.7% 32.3% 31.0% 403 100.0% 恋愛における対等な人間関係 41.6% 24.8% 33.6% 149 100.0% 43.0% 30.1% 27.0% 256 100.0% 結婚 36.6% 29.9% 33.5% 164 100.0% 37.6% 34.8% 27.5% 287 100.0% 社会における家族のありよう 33.0% 33.5% 33.5% 191 100.0% 40.2% 32.5% 27.3% 286 100.0% 育児 36.9% 29.0% 34.1% 217 100.0% 35.9% 32.9% 31.2% 337 100.0% キャリア、労働 39.2% 33.8% 27.0% 148 100.0% 37.3% 30.2% 32.5% 252 100.0% セクシュアル・ハラスメント 33.8% 35.9% 30.3% 284 100.0% 37.1% 31.6% 31.4% 475 100.0% 性的虐待、性被害 35.8% 33.7% 30.5% 187 100.0% 38.2% 31.4% 30.4% 322 100.0% 女性解放運動 36.9% 29.0% 34.1% 176 100.0% 34.8% 34.1% 31.1% 270 100.0% 性差別 39.1% 30.4% 30.4% 253 100.0% 38.4% 34.0% 27.6% 424 100.0% 条約、法律(女性差別撤廃条約や男女雇用機会均等法など) 32.2% 36.0% 31.8% 292 100.0% 37.3% 32.9% 29.8% 362 100.0% 男女共同参画社会 33.1% 35.4% 31.5% 305 100.0% 38.6% 31.5% 29.9% 448 100.0% その他 33.3% 0.0% 66.7% 3 100.0% 30.0% 60.0% 10.0% 10 100.0% 無回答 33.3% 0.0% 66.7% 3 100.0% 0.0% 50.0% 50.0% 2 100.0% 合計 32.3% 34.6% 33.1% 529 100.0% 35.4% 33.5% 31.1% 848 100.0%
表 10 は、学習経験とジェンダーを肯定する意識の連関を表示したものである。「ジェンダー肯 定意識」得点を 3 等分し、カテゴリー化した変数を、「低群」「中群」「高群」と示している(以下 同じ)。ジェンダーを肯定する意識が低いグループ(低群)と、ジェンダーを肯定する意識が高い グループ(低群)に 5 ポイント以上の差がある項目にアミカケをしている。 男性の方に該当する項目数が多く、ジェンダーを否定する男性の意識を高めるうえで、教育が有 効だと言える。低群と高群の差の大きいものを性別で見ると、女性には、「結婚」「社会における家 族のありよう」「キャリア、労働」の教育、男性には、「多様な性」「買売春、援助交際」「恋愛にお ける対等な人間関係」「性差別」「条約、法律」「男女共同参画社会」の教育が、ジェンダー解消に 導くうえで有効だと推察する。 表 10 学習経験内容×ジェンダー肯定意識 女性 男性 ジェンダー肯定意識 ジェンダー肯定意識 低群 中群 高群 合計 低群 中群 高群 合計 度数 行の N % 度数 行の N % 思春期の変化、月経、射精 34.1% 33.9% 31.9% 501 100.0% 35.4% 30.8% 33.8% 715 100.0% 生殖(受精)のしくみ 34.4% 34.6% 30.9% 459 100.0% 35.4% 32.6% 32.0% 647 100.0% HIV/AIDS、性感染症 33.3% 35.0% 31.8% 472 100.0% 35.9% 32.2% 31.9% 693 100.0% 避妊、中絶 35.2% 32.8% 32.1% 418 100.0% 37.2% 30.7% 32.1% 599 100.0% 多様な性(同性愛、LGBT、性別違和など) 33.7% 36.2% 30.1% 163 100.0% 43.0% 29.9% 27.1% 251 100.0% 「女らしさ」「男らしさ」 35.0% 35.6% 29.4% 180 100.0% 36.5% 30.2% 33.3% 315 100.0% 買売春、援助交際 30.4% 31.5% 38.0% 92 100.0% 43.8% 27.2% 29.0% 169 100.0% DV、デート DV 33.8% 35.0% 31.2% 263 100.0% 37.9% 30.9% 31.2% 401 100.0% 恋愛における対等な人間関係 36.4% 30.5% 33.1% 151 100.0% 41.8% 26.6% 31.6% 263 100.0% 結婚 37.4% 37.4% 25.2% 163 100.0% 36.6% 30.7% 32.8% 287 100.0% 社会における家族のありよう 37.4% 36.3% 26.3% 190 100.0% 37.8% 31.9% 30.2% 288 100.0% 育児 35.6% 38.7% 25.7% 222 100.0% 39.0% 30.5% 30.5% 344 100.0% キャリア、労働 37.7% 38.4% 23.8% 151 100.0% 38.6% 30.7% 30.7% 251 100.0% セクシュアル・ハラスメント 33.7% 35.8% 30.6% 288 100.0% 36.3% 32.4% 31.3% 476 100.0% 性的虐待、性被害 35.8% 34.7% 29.5% 190 100.0% 37.5% 31.4% 31.1% 325 100.0% 女性解放運動 36.3% 34.1% 29.7% 182 100.0% 39.3% 30.5% 30.1% 272 100.0% 性差別 35.5% 36.7% 27.7% 256 100.0% 39.3% 31.4% 29.3% 427 100.0% 条約、法律(女性差別撤廃条約や男女雇用機会均等法など) 35.4% 33.0% 31.6% 294 100.0% 38.8% 32.5% 28.7% 363 100.0% 男女共同参画社会 34.1% 37.3% 28.7% 314 100.0% 39.6% 31.3% 29.1% 450 100.0% その他 33.3% 66.7% 0.0% 3 100.0% 45.5% 27.3% 27.3% 11 100.0% 無回答 50.0% 0.0% 50.0% 2 100.0% 0.0% 100.0% 0.0% 1 100.0% 合計 33.1% 33.7% 33.1% 531 100.0% 35.2% 32.3% 32.5% 855 100.0% 表 11 は、母親の現在の勤務形態とジェンダーを肯定する意識の連関を表示したものである。ジェ ンダーを肯定する意識が低いグループ(低群)と、ジェンダーを肯定する意識が高いグループ(低 群)に 5 ポイント以上の差がある項目にアミカケをしている。 女性では、母親が「正規雇用・常勤」だとジェンダーを肯定する意識を低めるが、「自営業」「専 業主婦」の場合、ジェンダーを肯定する意識が高くなっている。男性では、母親が「自営業」の場 合、ジェンダーを肯定する意識が高くなっている。「自営業」については、公的領域と私的領域に おける女性と男性のジェンダー不平等に、日常生活の中で触れる機会が多くなるからではないかと 推察する。
表 11 母親の現在の勤務形態×ジェンダー肯定意識 ジェンダー肯定意識 低群 中群 高群 合計 度数 行の N % 女性 母親の現在の勤務形態 正規雇用・常勤 36.0% 34.0% 30.0% 150 100.0% 非正規雇用 33.6% 32.4% 34.0% 253 100.0% 自営業 31.4% 31.4% 37.1% 35 100.0% 専業主婦 26.9% 34.6% 38.5% 130 100.0% その他 50.0% 20.0% 30.0% 10 100.0% 無回答 46.2% 38.5% 15.4% 13 100.0% 合計 33.2% 33.2% 33.7% 591 100.0% 男性 母親の現在の勤務形態 正規雇用・常勤 34.9% 32.4% 32.7% 318 100.0% 非正規雇用 35.4% 32.8% 31.8% 424 100.0% 自営業 23.3% 34.2% 42.5% 73 100.0% 専業主婦 32.1% 34.4% 33.5% 218 100.0% その他 53.3% 26.7% 20.0% 15 100.0% 無回答 34.8% 30.4% 34.8% 46 100.0% 合計 34.0% 32.9% 33.1% 1094 100.0% 表 12 は、家庭あるいは学校において、ジェンダーに基づく否定的な経験をしたと回答した人の、 各経験と、暴力肯定意識あるいはジェンダー肯定意識の連関を見たものである。暴力を肯定する意 識あるいはジェンダーを肯定する意識が低いグループ(低群)と、暴力を肯定する意識あるいは ジェンダーを肯定する意識が高いグループ(低群)に 5 ポイント以上の差がある項目にアミカケを している。 その差の大きいものに注目してみると、女性も男性も、「学校において、男子生徒よりも女子生 徒の発言が軽んじられることがあった」という経験がある人の方が、暴力を肯定する傾向にある。 「学校において、教職員から、体罰や暴力を受けたことがある」女性は、暴力を肯定する傾向にあ る。男性は、「家庭内で、『男は妻子を養えなければ一人前ではない』『男なら出世しろ』と言われ た」経験があると、暴力及びジェンダーのいずれをも肯定する傾向にある。 学校で、女性が男性と対等な対応をされない経験は、暴力を肯定する意識を、女性、男性の両方 において高めている可能性がある。また、教職員と生徒間の非対称な関係性における暴力の経験が、 暴力を肯定する女性の意識を高めていると推察する。男性にとっては、「男はこうあるべき」とジェ ンダーを強化する発言の中で成長することが、暴力を肯定する意識とジェンダーを肯定する意識を 高めている可能性がある。
表 12 家庭・学校におけるジェンダー経験×暴力肯定意識、家庭・学校におけるジェンダー経験×ジェンダー肯定意識 暴力肯定意識 ジェンダー肯定意識 低群 中群 高群 合計 低群 中群 高群 合計 度数 行の N% 度数 行の N% 女性 家庭内で、「女の子だから家事をしなさい」と言われた 30.9% 33.6% 35.4% 223 100.0% 30.5% 33.6% 35.8% 226 100.0% 家庭内で、「男は妻子を養えなければ一人前ではない」「男なら 出世しろ」と言われた 40.0% 0.0% 60.0% 5 100.0% 40.0% 20.0% 40.0% 5 100.0% 家庭内で、「男らしくない」「女らしくない」「男のくせに」「女 のくせに」と言われた 30.4% 34.2% 35.4% 161 100.0% 32.9% 29.3% 37.8% 164 100.0% 親から、体罰や暴力を受けたことがある 36.3% 24.2% 39.6% 91 100.0% 37.0% 23.9% 39.1% 92 100.0% 両親間の暴力を見たり聞いたことがある 36.2% 29.3% 34.5% 58 100.0% 33.3% 30.0% 36.7% 60 100.0% 学校において、教職員から、体罰や暴力を受けたことがある 12.0% 20.0% 68.0% 25 100.0% 34.6% 38.5% 26.9% 26 100.0% 学校において、教職員は、男子生徒よりも女子生徒に対して甘 かった 28.8% 39.5% 31.7% 243 100.0% 37.1% 29.0% 33.9% 248 100.0% 学校において、男子生徒よりも女子生徒の発言が軽んじられる ことがあった 23.1% 38.5% 38.5% 52 100.0% 34.0% 32.1% 34.0% 53 100.0% 学校において、容姿や体型など外見に対して、からかわれたこ とがある 31.1% 37.2% 31.7% 183 100.0% 37.0% 33.2% 29.9% 184 100.0% 学校において、主に男性/女性に対してだけ、割り当てられた 仕事があった 33.5% 39.5% 27.0% 200 100.0% 30.2% 39.5% 30.2% 205 100.0% 無回答 32.8% 36.1% 31.1% 119 100.0% 33.6% 35.3% 31.0% 116 100.0% 合計 32.9% 34.3% 32.8% 589 100.0% 33.2% 33.2% 33.7% 591 100.0% 男性 家庭内で、「女の子だから家事をしなさい」と言われた 33.3% 16.7% 50.0% 6 100.0% 33.3% 0.0% 66.7% 6 100.0% 家庭内で、「男は妻子を養えなければ一人前ではない」「男なら 出世しろ」と言われた 19.8% 34.2% 45.9% 111 100.0% 20.0% 27.8% 52.2% 115 100.0% 家庭内で、「男らしくない」「女らしくない」「男のくせに」「女 のくせに」と言われた 29.0% 35.5% 35.5% 290 100.0% 26.0% 36.1% 37.8% 296 100.0% 親から、体罰や暴力を受けたことがある 28.1% 35.1% 36.8% 185 100.0% 31.6% 33.7% 34.8% 187 100.0% 両親間の暴力を見たり聞いたことがある 27.9% 35.6% 36.5% 104 100.0% 32.1% 40.6% 27.4% 106 100.0% 学校において、教職員から、体罰や暴力を受けたことがある 32.7% 33.3% 34.0% 153 100.0% 25.9% 38.6% 35.4% 158 100.0% 学校において、教職員は、男子生徒よりも女子生徒に対して甘 かった 31.4% 35.1% 33.6% 593 100.0% 29.5% 34.6% 35.9% 596 100.0% 学校において、男子生徒よりも女子生徒の発言が軽んじられる ことがあった 24.6% 30.0% 45.4% 130 100.0% 24.8% 27.8% 47.4% 133 100.0% 学校において、容姿や体型など外見に対して、からかわれたこ とがある 33.2% 34.7% 32.1% 343 100.0% 33.1% 33.4% 33.4% 344 100.0% 学校において、主に男性/女性に対してだけ、割り当てられた 仕事があった 31.0% 35.6% 33.4% 374 100.0% 28.9% 36.2% 34.9% 370 100.0% 無回答 44.7% 23.1% 32.2% 255 100.0% 42.8% 27.6% 29.6% 250 100.0% 合計 34.8% 31.7% 33.5% 1092 100.0% 34.0% 32.9% 33.1% 1094 100.0% 4.暴力を肯定する意識、ジェンダーを肯定する意識が影響を及ぼすもの 表 13 は、自尊感情を把握する問いの回答結果及び自己評価を把握する問いの回答結果と、暴力 に関する考えあるいはジェンダーに関する考えの相関を見たものである。相関係数が 0.2 以上のも のにアミカケをしている。 「流行に敏感である」と思っている人の方が、女性も男性も、暴力並びにジェンダーを肯定する 傾向にある。「顔だちや体型など外見を変えたいと思う」女性が、暴力を肯定する傾向にあること にも注目したい。 「流行に敏感である」ことは、社会規範や社会の価値観に敏感であることを示唆している。「女性」 あるいは「男性」に何が求められているのかを「敏感に」察知し内面化することは、社会への適応 力としてのジェンダー規範を肯定する意識を高めているのではないだろうか。
表 13 自尊感情・自己評価と、暴力肯定意識・ジェンダー肯定意識の相関係数 女性 男性 暴力肯定意識 ジェンダー肯定意識 暴力肯定意識 ジェンダー肯定意識 自分に満足している -0.037 0.098 * 0.050 0.071 * 自分はダメな人間だと思うことがある 0.041 0.030 -0.014 -0.033 いろいろな良い要素を持っている -0.035 0.040 0.004 0.065 * 物事を人並みには、うまくやれる -0.040 0.079 0.007 0.086 何かにつけて、自分は役に立たない人間だと思う 0.085 * 0.085 * 0.100 ** 0.012 人並みには、価値のある人間である -0.074 0.032 -0.011 0.070 * もっと自分自身を尊敬できるようになりたい 0.063 0.032 0.027 0.099 ** 敗北者だと思うことがよくある 0.145 ** 0.045 0.094 ** 0.059 * 自分には、自慢できるところがあまりない 0.091 * -0.032 0.051 0.015 自分に対して肯定的である -0.075 0.067 0.045 0.083 ** 勉強ができる -0.009 -0.013 0.143 ** 0.106 ** 運動ができる -0.007 0.028 0.110 ** 0.181 ** 友だちが多い -0.004 0.115 ** 0.147 ** 0.192 ** 誰とでも仲良くなれる -0.003 0.133 ** 0.117 ** 0.192 ** おしゃれである 0.071 0.191 ** 0.223 ** 0.178 ** 流行に敏感である 0.163 ** 0.283 ** 0.291 ** 0.254 ** コミュニケーション能力がある 0.026 0.133 ** 0.113 ** 0.169 ** 顔だちや体型など外見を変えたいと思う 0.204 ** 0.172 ** 0.178 ** 0.163 ** **p<0.01 *p<0.05 自尊感情を把握する 10 の項目、及び自己評価を把握する 8 の項目について、性別に基づく差が あるかを見たものが、表 14 と表 15 である。自尊感情については、男性の方が、「自分に満足」、 「自分に対して肯定的」と回答しているのに対して、女性の方が、「もっと自分自身を尊敬できるよ うになりたい」、「自分には、自慢できるところがあまりない」、「自分はダメな人間だと思うことが ある」、「自分は役に立たない人間だと思う」と回答している。女性が男性より自尊感情が低いと言 えるし、男性が女性より、現状肯定型とも言える。 自己評価については、「外見を変えたい」「流行に敏感」「おしゃれである」は、男性より女性の 方が高く、「運動ができる」は、女性より男性の方が高くなっている。 表 14 自尊感情得点、及び平均値の差と t 検定結果 女性 (平均値) (平均値) 平均値の差男性 もっと自分自身を尊敬できるようになりたい 3.48 > ** 3.14 0.340 自分には、自慢できるところがあまりない 2.85 > ** 2.67 0.171 自分はダメな人間だと思うことがある 3.22 > ** 3.06 0.154 何かにつけて、自分は役に立たない人間だと思う 2.56 > * 2.46 0.097 自分に満足している 2.15 < ** 2.28 -0.136 自分に対して肯定的である 2.43 < ** 2.55 -0.123 いろいろな良い要素を持っている 2.63 < 2.70 -0.074 人並みには、価値のある人間である 2.68 < 2.71 -0.035 物事を人並みには、うまくやれる 2.68 < 2.70 -0.017 敗北者だと思うことがよくある 2.54 < 2.54 -0.003 **p<0.01 *p<0.05
表 15 自己評価得点、及び平均値の差と t 検定結果 女性 (平均値) (平均値) 平均値の差男性 顔だちや体型など外見を変えたいと思う 3.17 > ** 2.61 0.567 流行に敏感である 2.05 > ** 1.86 0.181 おしゃれである 2.01 > ** 1.88 0.129 運動ができる 2.12 < ** 2.43 -0.309 誰とでも仲良くなれる 2.50 > 2.45 0.050 勉強ができる 2.08 > 2.06 0.026 コミュニケーション能力がある 2.32 < 2.34 -0.025 友だちが多い 2.41 > 2.39 0.015 **p<0.01 *p<0.05 表 16 は、暴力に関する考えあるいはジェンダーに関する考えと、「将来どんな生き方や働き方 をしたいか」を尋ねた問いの回答結果の連関を見たものである。暴力を肯定する意識あるいはジェ ンダーを肯定する意識が低いグループ(低群)と、暴力を肯定する意識あるいはジェンダーを肯定 する意識が高いグループ(低群)に 5 ポイント以上の差がある項目にアミカケをしている。 女性は、ジェンダーを肯定する意識が高い人の方が、結婚あるいは出産の段階で「仕事を辞める」 ことを希望している。ジェンダーを肯定する意識が低い女性は、結婚の有無に関わらず、あるいは 結婚・出産しても、「仕事を続ける」ことを希望している。男性は、ジェンダーを肯定する意識が 高い人の方が、結婚したり子どもができても、「仕事を続ける」ことを希望している。女性も男性 も、ジェンダーを肯定する意識が低い人の方が、「結婚しないで、仕事を続ける」ことを希望する 回答、及び「わからない」という回答が多くなっている。ジェンダーを肯定する意識が高い人には、 ジェンダー秩序に基づく生き方・働き方のモデルがあるが、ジェンダーを肯定する意識が低い人に は、思い描くことのできる生き方・働き方のモデルがないことを示している。 表 16 暴力肯定意識×将来の生き方・働き方の希望、ジェンダー肯定意識×将来の生き方・働き方の希望 将来の生き方・働き方の希望 結婚して も、仕事 を続ける 結婚した ら、仕事 を辞める 結婚しな いで、仕 事を続け る 子どもが で き て も、仕事 を続ける 子どもがで き たら、子育ての ために仕事を 辞めて、子ども が大きくなった らまた働く 子どもができ たら、子育て のために仕事 を辞める 仕事は しない わからない その他 無回答 合計 度数 行のN % 女性 暴力肯定 意識 低群 71.1% 8.2% 13.4% 37.1% 46.9% 7.2% .5% 8.2% .5% 2.1% 194 100.0% 中群 76.7% 5.0% 6.9% 35.6% 45.5% 4.0% 1.0% 11.4% 0.0% .5% 202 100.0% 高群 67.9% 16.1% 12.4% 28.5% 50.8% 7.3% 1.6% 7.8% 1.6% 1.0% 193 100.0% 合計 72.0% 9.7% 10.9% 33.8% 47.7% 6.1% 1.0% 9.2% .7% 1.2% 589 100.0% ジェンダー 肯定意識 低群 74.5% 5.6% 16.3% 42.9% 41.8% 3.6% 1.5% 14.3% 1.5% 1.0% 196 100.0% 中群 76.0% 9.7% 9.7% 37.2% 42.9% 6.1% 0.0% 7.1% .5% 1.0% 196 100.0% 高群 66.3% 14.1% 6.5% 22.1% 57.3% 9.0% 1.5% 6.5% .5% .5% 199 100.0% 合計 72.3% 9.8% 10.8% 34.0% 47.4% 6.3% 1.0% 9.3% .8% .8% 591 100.0% 男性 暴力肯定 意識 低群 86.6% 1.3% 13.4% 70.5% 2.1% .5% 2.1% 5.3% 1.8% 2.4% 380 100.0% 中群 89.9% 0.0% 11.8% 76.0% 2.3% 0.0% .9% 4.9% .9% 2.0% 346 100.0% 高群 84.7% 2.7% 9.0% 65.0% 2.7% 1.1% 1.9% 6.3% .8% 2.5% 366 100.0% 合計 87.0% 1.4% 11.4% 70.4% 2.4% .5% 1.6% 5.5% 1.2% 2.3% 1092 100.0% ジェンダー 肯定意識 低群 83.1% 1.3% 14.8% 64.5% 2.7% .5% 2.4% 8.6% 2.4% 2.4% 372 100.0% 中群 88.9% .6% 10.8% 76.1% 2.2% 0.0% 1.4% 6.1% .8% 1.4% 360 100.0% 高群 91.2% 1.9% 8.3% 73.2% 1.7% 1.1% 1.1% 1.9% .8% 1.9% 362 100.0% 合計 87.7% 1.3% 11.3% 71.2% 2.2% .5% 1.6% 5.6% 1.4% 1.9% 1094 100.0%
表 17 は、暴力に関する考えあるいはジェンダーに関する考えと、「将来パートナーと暮らすと したら、相手の人にはどんな生き方や働き方をしてほしいか」を尋ねた問いの回答結果の連関を見 たものである。暴力を肯定する意識あるいはジェンダーを肯定する意識が低いグループ(低群)と、 暴力を肯定する意識あるいはジェンダーを肯定する意識が高いグループ(低群)に 5 ポイント以上 の差がある項目にアミカケをしている。 女性は、暴力を肯定する意識並びにジェンダーを肯定する意識が高い人の方が、結婚後もパート ナーに仕事の継続を希望し、低い人の方が、「パートナーと暮らすことは考えていない」という割 合が高くなっている。男性は、暴力を肯定する意識並びにジェンダーを肯定する意識が高い人の方 が、結婚あるいは出産の段階で、パートナーに「仕事を辞める」ことを希望し、低い人の方が、結 婚・出産にかかわらず、「仕事を続けてほしい」と希望している。 女性も男性も、ジェンダーを肯定する意識が低い人の方が、「わからない」という回答が多くなっ ている。パートナーとの関係性について、ジェンダーを肯定する意識が高い人には、ジェンダー秩 序に基づくパートナーとの関係性の構築モデルがある。一方、ジェンダーを肯定する意識が低い人 は、ジェンダー秩序に基づかないパートナーとの関係性を思い描くことができないことを示してい る。 また、表 16 と表 17 から暴力を肯定する意識が高い人の方が、女性は自分が仕事を辞めること を希望し、男性は相手が仕事を辞めることを希望していることが分かる。経済的に依存する関係性 が、暴力からの自立を困難にすると推察する。 表 17 暴力肯定意識×パートナーに希望する将来の生き方・働き方、ジェンダー肯定意識×パートナーに希望する将来の生き方・働き方 パートナーに希望する生き方・働き方 結婚して も、仕事 を続けて ほしい 結婚した ら、仕事 を辞めて ほしい 子どもが で き て も、仕事 を続けて ほしい 子どもができた ら、子育てのた めに仕事を辞め て、子どもが大き くなったらまた 働いてほしい 子どもができ たら、子育て のために仕事 を辞めてほし い パートナー と暮らすこ とは考えて いない わから ない その他 無回答 合計 度数 行のN % 女性 暴力肯定 意識 低群 86.1% 0.0% 64.9% 1.5% 0.0% 7.7% 5.7% .5% 2.6% 194 100.0% 中群 92.1% 0.0% 73.3% 1.0% 0.0% 0.0% 5.9% 0.0% 1.0% 202 100.0% 高群 91.7% 1.0% 66.8% 1.6% .5% 2.6% 5.2% 0.0% .5% 193 100.0% 合計 90.0% .3% 68.4% 1.4% .2% 3.4% 5.6% .2% 1.4% 589 100.0% ジェンダー 肯定意識 低群 82.1% .5% 65.3% 3.1% .5% 8.2% 9.7% .5% 1.5% 196 100.0% 中群 94.4% 0.0% 74.0% 0.0% 0.0% 2.0% 3.1% .5% 1.5% 196 100.0% 高群 94.0% 1.0% 65.3% 1.0% 0.0% 0.0% 4.5% 0.0% .5% 199 100.0% 合計 90.2% .5% 68.2% 1.4% .2% 3.4% 5.8% .3% 1.2% 591 100.0% 男性 暴力肯定 意識 低群 50.3% 3.2% 26.6% 27.6% 4.2% 7.1% 21.8% 10.5% 4.2% 380 100.0% 中群 47.4% 4.3% 18.5% 39.9% 9.5% 3.8% 16.5% 7.8% 2.9% 346 100.0% 高群 41.8% 10.9% 16.1% 33.1% 9.8% 2.5% 19.7% 7.1% 2.7% 366 100.0% 合計 46.5% 6.1% 20.5% 33.3% 7.8% 4.5% 19.4% 8.5% 3.3% 1092 100.0% ジェンダー 肯定意識 低群 49.7% 4.0% 25.8% 22.0% 3.8% 7.8% 23.9% 12.1% 3.2% 372 100.0% 中群 45.6% 3.1% 21.9% 34.7% 6.4% 2.8% 22.5% 8.1% 3.3% 360 100.0% 高群 47.0% 9.9% 14.6% 45.0% 12.4% 3.3% 11.6% 5.5% 1.9% 362 100.0% 合計 47.4% 5.7% 20.8% 33.8% 7.5% 4.7% 19.4% 8.6% 2.8% 1094 100.0% 表 18 は、暴力に関する考えあるいはジェンダーに関する考えと、「結婚相手を考える際、相手 の人柄や性格以外で、気になること」があるかを尋ねる問いに対して選択した回答結果の連関を見 たものである。暴力を肯定する意識あるいはジェンダーを肯定する意識が低いグループ(低群)と、 暴力を肯定する意識あるいはジェンダーを肯定する意識が高いグループ(低群)に 5 ポイント以上
の差がある項目にアミカケをしている。 女性も男性も、ジェンダーを肯定する意識が高い人の方が、結婚相手に求める条件を多く挙げて いる。女性は、暴力を肯定する意識並びにジェンダーを肯定する意識が低い人の方が、「結婚後、仕 事を続けることを相手が認めるかどうか」を選択した人の割合が高くなっている。男性は、暴力を 肯定する意識並びにジェンダーを肯定する意識が低い人の方が、「特に気にしない」を選択した人 の割合が高くなっている。また、ジェンダー肯定意識について低群と高群の差が最も大きい項目を 見ると、ジェンダーを肯定する意識が高い人の方が、女性は結婚相手に「家柄」を、男性は「国籍・ 民族」を重視することが分かる。 表 18 暴力肯定意識×結婚相手に求める条件、ジェンダー肯定意識×結婚相手に求める条件 結婚相手に求める条件 相手の 学歴 出身大学相手の 相手の経済力 相手の職業 相手の家柄 国籍・民族相手の 相手に 障害が あるか どうか 相手の 宗教 相手の容姿・外見 相手の知性 相手の コミュニ ケーショ ン能力 女性 暴力肯定 意識 低群 21.1% 9.8% 63.9% 49.5% 28.4% 18.0% 22.7% 22.2% 34.0% 43.3% 55.2% 中群 22.3% 9.4% 62.9% 49.5% 22.8% 12.9% 30.7% 20.3% 34.2% 40.6% 53.0% 高群 22.3% 13.5% 67.9% 52.3% 33.7% 21.2% 32.6% 22.3% 42.0% 43.0% 61.1% 合計 21.9% 10.9% 64.9% 50.4% 28.2% 17.3% 28.7% 21.6% 36.7% 42.3% 56.4% ジェンダー 肯定意識 低群 19.9% 9.2% 54.6% 45.9% 18.4% 10.2% 25.0% 20.9% 30.1% 39.8% 54.6% 中群 19.4% 7.1% 66.3% 49.5% 20.9% 18.9% 25.5% 23.0% 37.2% 43.4% 54.6% 高群 26.1% 16.6% 73.4% 56.3% 44.2% 21.6% 34.7% 21.6% 42.2% 42.7% 58.8% 合計 21.8% 11.0% 64.8% 50.6% 27.9% 16.9% 28.4% 21.8% 36.5% 42.0% 56.0% 男性 暴力肯定 意識 低群 7.1% 4.2% 15.5% 18.2% 14.7% 13.9% 21.6% 16.6% 37.4% 34.2% 42.6% 中群 6.4% 4.0% 14.2% 17.6% 16.5% 18.2% 30.1% 17.9% 53.5% 43.4% 46.8% 高群 13.4% 8.5% 15.6% 17.8% 17.5% 20.5% 26.5% 14.8% 51.9% 34.4% 47.0% 合計 9.0% 5.6% 15.1% 17.9% 16.2% 17.5% 25.9% 16.4% 47.3% 37.2% 45.4% ジェンダー 肯定意識 低群 6.5% 3.8% 13.4% 14.5% 9.4% 10.2% 21.5% 15.3% 39.0% 36.0% 37.1% 中群 7.5% 4.4% 14.2% 17.8% 15.3% 16.1% 25.3% 15.8% 49.2% 35.8% 48.9% 高群 13.3% 8.8% 18.0% 22.4% 24.0% 27.1% 30.9% 18.8% 55.5% 40.9% 51.4% 合計 9.0% 5.7% 15.2% 18.2% 16.2% 17.7% 25.9% 16.6% 47.8% 37.6% 45.7% 結婚相手に求める条件 相手の 家族との 同居の 有無 相手が 家事に 協力的か どうか 相手が 子どもが ほしいか どうか 結婚後、 仕事を続け ることを 相手が認め るかどうか 相手が 働いている かどうか 相手の 雇用形態 (正規か 非正規か) 特に 気にしない その他 無回答 合計 度数 行の N% 女性 暴力肯定 意識 低群 36.6% 63.4% 43.8% 43.8% 73.2% 50.5% 4.6% 1.0% 2.1% 194 100.0% 中群 36.1% 55.9% 49.0% 45.0% 70.3% 48.0% 4.0% 1.0% 1.5% 202 100.0% 高群 37.3% 52.8% 45.1% 33.2% 68.4% 42.5% 6.7% .5% 1.6% 193 100.0% 合計 36.7% 57.4% 46.0% 40.7% 70.6% 47.0% 5.1% .8% 1.7% 589 100.0% ジェンダー 肯定意識 低群 35.2% 59.2% 40.8% 45.9% 68.4% 45.9% 7.1% 2.0% 3.1% 196 100.0% 中群 39.3% 56.1% 43.9% 41.3% 71.9% 46.9% 3.1% .5% 1.0% 196 100.0% 高群 35.2% 55.8% 53.8% 35.2% 71.4% 49.7% 5.0% 0.0% 1.0% 199 100.0% 合計 36.5% 57.0% 46.2% 40.8% 70.6% 47.5% 5.1% .8% 1.7% 591 100.0% 男性 暴力肯定 意識 低群 16.1% 39.2% 27.4% 14.2% 15.0% 4.5% 24.5% 2.9% 4.7% 380 100.0% 中群 20.2% 46.5% 35.8% 15.0% 16.5% 4.9% 17.6% 2.0% 2.6% 346 100.0% 高群 14.8% 42.1% 33.3% 15.6% 14.5% 5.7% 16.7% 2.2% 4.4% 366 100.0% 合計 16.9% 42.5% 32.1% 14.9% 15.3% 5.0% 19.7% 2.4% 3.9% 1092 100.0% ジェンダー 肯定意識 低群 15.9% 35.2% 26.3% 14.0% 14.5% 4.0% 26.9% 4.0% 3.8% 372 100.0% 中群 15.6% 45.3% 32.5% 15.6% 15.0% 4.2% 18.6% 1.1% 2.8% 360 100.0% 高群 19.1% 48.6% 40.3% 16.9% 16.6% 7.5% 13.3% 2.5% 3.6% 362 100.0% 合計 16.8% 43.0% 33.0% 15.4% 15.4% 5.2% 19.7% 2.6% 3.4% 1094 100.0% 結婚に関する考えを把握する 9 の項目について、性別に基づく差があるかを見たものが、表 19 である。「同性どうしの結婚も法的に認められるべきだ」との考えは女性の方が賛同しており、「結