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授業料クーポン制の検討

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(1)昭和60年度 修士論文. 授業料クーポン制の検討. 兵庫教育大学大学院学校教育研究科 教科・領域教育専攻 社会系コース. 学籍番号 M84259     西  川  敏  之.

(2) 目. 次. はしがき. 序章     ……1 第■章教育における政府の役割  第1節 市場への政府介入の経済的根拠         …… 10.  第2節政府の失敗               …… 16  第3節教育における政府の役割          …… 24  第4節 教育における政府の失敗            …… 37. 第2章授業料クーポン制の原理.  第1節授業料クーポン制の説明         …… 49  第2節授業料クーポン制支持拡大の背景       ・…・・58.  第3節 アラム・ロックの実験          …… 65. 第3章授業料クーポン制の評価  第1節賛成論               …… 76  第2節反対論                …… 90  第3節 反対論への反批判              …… 99. 第4章授業料クーポン制実施案.  第1節官業対民業              ……118  第2節変革への兆し              ……128  第3節授業料クーポン制試案           ……138  第4節 授業料クーポン制実施案            ・…・・158. 終章     ……162.

(3) は し が き.  現教職員にとって本学は、①教える側と教えられる側の逆 転、②校種・年令・出身地も異なる学生集団と大学の諸先生 方との問で人を通して学ぶことの大切さを知ること、③修士 論文の作成、にその価値があると考えています。とりわけ、. 論文作成の中で時代的焦眉となっている教育の諸問題を経済 学的視点から「授業料クーポン制の検討」という形で考察で きたことは、望外の幸せでした。.  この小論の作成にあたっては,増井幸夫教授から、背景と なる経済思想から論文の書き方に至るまで、理論的かつ実践 的なご指導と終始かわらぬ暖かい励ましを賜わりました。衷 心より感謝の意を申し上げます。また、教育経営の青木薫教 授には多くの示唆を、白井義彦教授には学ぶことの厳しさと 楽しさを、井上計理教授には教育の本質を、鎮西恒也教授に は学問の方法論をそれぞれ教えていただきました。心より感 謝申し上げます。.  尚、このような研究の機会を与えていただいた山口県教育 委員会、下松市教育委員会、下松市立公事小学校の声先生方 に対し、篤く御礼申し上げます。. ig85年. 12月20日 西 川 敏 之.

(4) .序章.     1二はじめに.  昭和5.9年の臨穀審1)の発足以来、教育改革論議が盛んだ. なっている。しかし、教育論議は最近急に起こったのではな. い。森右礼の諸学校令(明治19年)からわずか10年後に は、もう高等教育会議が開かれ、その後もほとんど休みなく、. 政府関係審議会が存在し続けたことがわかる。審議会設置の 背景には、それを求める世論がある。したがってある意味で は、明治以来の学校教育の歴史は、教育改革論議の歴史でも あり、常に学校現場は改革の対象になったといえる。 ﹁.       表1  明泊以降政府僕1係審議会一覧 名 称. 存 続 期 間. 所 属. 高等教育会議. 文部大臣. 明治29年12月∼大正2年5月. 教育調査会. 文部大臣. 大正2年6月一大正6年9月. 三時教育会.波. 総理大臣. 大正5年9月∼大正8年5月. 臨時教育委員会. 文部大臣. 大正8年5月、大正田年7月. 教育共電会. 文部大臣. .大正田年7月∼大正口受4月. 文致審議会. 逡理大臣 ・. 大正13年4月∼昭和田年乳2月. (農済審践会). 詮理大臣. 昭和3年9月∼昭和5年4月. i内閣密議会). 珍理大臣. 昭和m年5月∼昭和11年5月. 教育」剥新審譲会. 文部大臣. 昭和【0年5月∼昭和12年5月. 文教審司会. 竃理大臣. 昭和【2年5月∼昭和12年12月. 教育密議会. 毘理大臣. 昭和12年正2月㌘甲和17年5月’. 教育矧厨委盛会. 竃理大臣. 1瑠和21年8月∼昭和2・1年直配. 教醐新鎧司遡姫. β召和24r弓三6  月∼昭曙…{127年5.月. 中央孜育審三会. 昭和27年6月一. 文部大臣. thpkJ黒羽三一(1 9gzl一)P: i斗. 1.

(5) 2.学校教育の現状  さて、朝日新聞の世論調査(昭和60年6月)によれば、 現在の学校教育の問題点は、①いじめ・校内暴力、②先生の 質、③不十分な道徳教育、④偏差値による進路指導、⑤入試 制度、とのことである。他の報道機関の調査でもほぼ同様で あるZ)。 ‘幻. So 40 30. 36. 35 30. je. w 27. zS. zp. 簾 st. !.18{., i lt’. to. λ試鉗憂. σ野講・難 図1 今日の教育の問題点. 出彫辱月噺蝿1亨2埼6酔臼弓 粉igkfr一ドガらz・寺縄手  鎮静化の傾向があるとはいえ、校内暴力等の生徒の逸脱行. 為は目を見張らせるものがある。昭和58年度の中学校(文. 部省調べ)に限ってみても、全国で、①対教師暴力1139. 件、②生徒間暴力1978件、③器物損壊の損害額2666           3)            。これは表面に出たケースであって、 万円、にのぼっている. 実際はまだまだ多いと思われる。さらに、昭和60年4月 18日の警察庁発表(日本経済新聞記事)によれば、①いじ. 2.

(6) めに起因した事件531件で1920人補導、②いじめが原 因の目殺7名、③いじめの仕返しによる殺人事件(未遂を含. む)4件、放火6件、という状況であり、この6月には、 「いじet,・]に関する文部省の方St4)一生命の危険に及ぶよう. な心身の悩みなどがある場合、通学区域を越えた転校も認め る一・が出される事態に至っている。.  また、教育現場では一部に本末転倒現象が起きている。児 童・生徒が万引きをすれば、謝りに行き、もらいさげてくる のは、親ではなく教師であり、家出した生徒を夜中まで捜し. 回わるのも教師の仕事となっている。また、月1回は、排便 の高温、洗顔、歯みがき、ハンカチの所持等を調べ、挨拶の 大切さ、箸の持ち方、給食の食べ方を教え、街頭補導に出、 休日等の子供会行事に参加するのも教師の役目なのである。. そして、特に中学校では、非行対策も兼ね、出来るだけ生徒 を学校に縛っておく目的もあって、クラブ活動の休みは月1. 日、したがって、週休2日制が普及しっっある中で、教師の 休日は月1日だけという学校も相当数ある。したがって、生 徒の学力保障のための教材研究や放課後の個別指導の時間は 削られていっているのが現状である。もちろん、教育は、知 的な面だけでなく、知、徳、体の調和のとれた人間形成を目 的とする。しかし、授業が学校教育活動の中心ではあるまい か。授業を通して学ぶ楽しさ、学ぶことのすばらしさを生徒 に伝えることが大切ではあるまいか。そうでなければ、学校 までが事故を起こさないように神経を費やし、子どもたちを. しつける巨大な保育所に化す一現在はすでにその徴候がみ. 3.

(7) られる  であろう。.  以上のような校内暴力・いじめ等の逸脱行為、学校現場の 保育所化、後述する学習塾の隆盛等の病理現象を考えると、. 学校教育の制度的基盤にまでさかのぼって、それらの問題解 決への道をさぐる必要があると思われる。.    3 研究の動機  本研究の動機は、①教育における政府の役割を再検討し、. @教育荒廃現象の解決策を考察することである。以下①につ いて説明する。    (提供者としての国家)        (統治者としての国家) 政府の失敗(財政赤字の. 政舟の役割の拡大によ. 拡大・国民負担率の上昇).  る国家の規制. 政府万能論への懐疑  豊かになった国民 制限される国民の選択. \く=.. ’巨大産業’としての教育. 官・ のt.      教育の官僚化. / 担の 検言・. 授業料クーポン制の検討. 畏膿灘浬賂.t一議おける国民品触  図2 教育における政府の役割の再検討.. ヰ.

(8) 国家には、提供老としての国家及び統治者とし丁の国家2っ の側面がある.近年その両側面にお’. u・. 虫骼O三につくよう. になっている。例えば提供者としては、85年度末に借金. (国債)の累積が133兆円(国民1人当たり約110万円) にものぼり、財源の2割以上の借金(国債の発行)をしない と予算が組めない状況(付図1参照)に陥っている。  また、統治者としては、政府の役割の増大とともに国家が. 寵大化し、1945年から80年までの36年間に法律. 6,417、政令14,143、勅令337が制’定されてい る㌻)。このほか省令や地方公共団体の条例、規制などもあり、. 総数は「、。万件を優にこえるの」のではあるまいか.この ような大きな政府維持のために国民負担率(租税・社会保障. 負担の対国民所得比率)は上昇(図3)し、政治的自由に不 可欠の経済的自由、すなわち、所得処分の自由、職業選択の. %碧. 自由も犯される(管理が増大)現象が起きている。. 36.0. .”. z3, X. Zb.   図3 国民負担率の推移. 出所ノ鵡謙、馬。灘崎訳す    y巳εレ5鳳ヰ皇計.         ケ.

(9)  この点は海外からの批判、また我々の実体験からしても明 らかなように、各種の規制、行政指導を数多く生み出してい る。資金を出せば口も出す世間の常識からいっても、政府の 肥大化(財政膨張)は国民生活への政府の規制・介入。干渉 を強めることを通じて国民生活の細部にわたる国家管理を結 果する。.  一方、国民は、教育水準の上昇により判断力も以前より増                            の. し、また経済的にも1人あたりのGNpが1万ドルを超える. までに豊かになっている。.  したがって、以前は民間で出来なかったが現在は出来る (例えば教育費の父兄負担)ことが相当程度あるのではない. か。単なる財政再建のためだけでなく、“過剰統治の病”を 直し、また、その病気にかからないためにも、今や「官・民 の役割分担」を再検討する時期に来ているのである。.  上述の点を教育の場において具体的にみておこう。矢野経. 済研究所によれば、1982年の教育⑱総市場規模は、約 22兆6000億円にものぼると推計され8?、うち公的教育 支出は約15兆3000億円である9)。この公的教育支出は. GNPの実に5.7%(防衛費の1%論争と比較すれば、い かに大きな数字かが分かるであろう)、学校の直接の関係者. が約3000万人(在学老2780万人、教職員205万人) になっているiOj。したがって、教育はもはや保護の必要な “幼稚産業”ではないのである。.  次に、教育の官僚化の進行である。表2を見れば、間接部 門である教育委員会職員数(指導主事を含む)の伸びが、現. 6・.

(10) 場教師数の伸びよりはるかに大きいことが明白である。さら に、校長、教.頭ほまず教壇に立たないので彼らを管理間接部. 門と考えると、直間比率は6:・1を切っているのである。大 規模校では週数時間しか教えないことが多い教務主任の数、. それに文部省職員数を考慮すれば、いかに現在の学校教育制 度で、間接部門が肥大化しているかがわかるであろう。. 表z問撫7r『の肥夫一門殉. 獅二一禍. d雄ノト・中高. シ員教. 灘“. 3ア,z3ア. 3、劉. 7’4,5ア0. 一. 70,み∼を. z雛. gzgノよア7. L87. 1.30. 為 撹緻. B槽. θεぎ. 篇. }783. 1.30. P幼ト・サ. 4 c o.〃鈷. ワリお 0,076. 一. 1β2. B. 刀†P. c.. C−0. 0.ρ05よ o.oo7ノ. 一 〃.ノ7. 1.44.  葦♪タ窒陣幸心廊調五祝言惚監暢(178s).  また、今年(4月1日∼5月27日)の道府県新任教育長 も「教職経験があり、前職が教育関係者」という教育畑の人. は、3人に1人しかいないのである。もちろん、教育長には 対議会対策、予算の獲得という重要な仕事があり、教育畑が ベストとは限らないが、これまで教育とはほとんど関係のな いといって良い人でも、教育長が務まるということは、やは り、教育の官僚化の1つの証左にはなるのではないか。. 7.

(11) 表3蓮厨県新仕数回長((?t9.4」年s.27♪の前回調五. 道軸. ’繊. 揖 ゴし海図. 漁. 無 肩. ム影 焉、葛. 肩. 無.. 孝危言三二. 議藩鵬長 京都. 無. 数育次長. 耕*飾弓 広島. 三三. 踊り. 無、. 香・ワ尋轍肴長. B自纏略) 丈考臓靖嚇・. 亭撫指鰐. 話,り. 巌「旨次長. 憂媛. 無,. 吻醗韓ヲ. 数育)面長. 大分. 雲、. 3論踊宅F長. 辮蘇 商エ部長. 宮崎. 無、. 病. 肩. 表野. 前置. 識霧局長 荊潟. 角. 埼玉. 」. 無. 劣吾. 滋聯. 前戯. O三勘成弓長. )数鰍長. 註)『uオ一坐恥辱』q98三三4日lP暑∼   5一月27日る)の指手♂ソ霊台.  さらに、教育における政府の失敗もみられる。例えば、① 学校設置上の規制もあって、私学で学ぶ小学生が全体のわず. か0.5%、中学生で2.9%の数字が示すように義務教育 における公立校の独占状況ttl)、②その独占状況に支えられた. 教える側のシンジケート化、③公立中学校で英語が週3時間 に制限された例のように教育内容の画一化、④画一化から来 るシラストレーションの暴発としての生徒の逸脱行為の増加、 ⑤私立中・高の人気の高まりと学習i塾の隆高等である。計画. した事業がいい結果を生まないと、もっと人を、もっと金を. 8.

(12) いう要求になってはね返ってくるのが公的事業の通弊である。 これは民間部門では通用しない。学校教育においても、人材,. 資金に優先して、制度的枠組そのものの検討が必要と思われ る。.    4.:方法.  本論文は経済学的視点から公立学校制度を検討し、授業料 クーポン制(フリードマン)の適用可能性を論じようとする ものである。.  教育は神聖なものであり、経済学的手法で研究するなども ってのほかであるという意見があるかもしれない。なるほど 実務家が力を持っている教育界の現状を思えば、今こそ教育 哲学は復活すべしという意見ももっともであり、金銭ですべ ての教育現象を律することができないことを否定するもので はない。むしろ、あるべき教育が実現されるための「学校制 度はどうあるべきか」を論じようとするものである。現実に、. 教育に費用がかかっている。ちなみに昭和57年度の学校教. 育費は16兆5400億円である朗。本論文では、「教育」 サービスを経済財ととらえ、あるべき学校制度を考察しよう とするものである。. 9.

(13) 第1章 教育における政府の役割. 第1節 市場への政府介入の経済的根拠 厚生経済学によれば、市場経済への政府介入の根拠は、. 1 独占の排除、2 市場の失敗 である。.   1.独占の排除  通常、人々が独占に対して浴びせる非難は巨大な独占利潤 の存在、それから発生する所得分配の不平等を理由としてい る場合が多いゆ。しかし、国民経済的にみれば、それだけで なく、パレート最適(Pareto opti皿皿)でない、すなわち一. 国の資源配分上の浪費が発生することも忘れてはならない。. 独占による供給制限を排除することにより国民産出高は増加 する。パレート最適とは、「他の者を不利にすることなしに は、もはや誰もより右利にはなれない」状態をいう。.  したがって、独占の弊害を排除するために、政府の介入が 必要である。しかし、独占対策としてなされる公企業の設立. 公的独占には、後にのべるX非効率の問題を含んでおり、独 占規制の:方が望ましい。.   2.市場の失敗  完全競争市場がパレート最適を実現するためには、いくつ かの条件が必要である。したがって、それらの条件のうち、. あるものが満たされなければ、競争的均衡そのものが存在し JO.

(14) ないか、たとえ競争的均衡が成立しても、そのときの資源配 分は最適でなくなる。市場がこのように資源の最適分配をも たらさない場合を「市場の失敗」(market failure)という。. 典型的なものとして、(1)費用逓減、 (2)外部効果、 (3)公共財、 (4)不確実性、がある。.    (1)費用逓減  財・サービスの中には、国民経済上極めて重要であるが、. 需要水準に比べて巨額の固定資本投下を必要とするため自由 競争にゆだねていては、供給されないか、あるいは一社の独 占とならざる得ないものが存在する2)。この費用逓減が電力、. ガス、上・下水道、鉄道、航空、電信電話などに対する政府. の介入を正当化してきた。しかし、面々公社が、NTTと民 営化されたように、技術の進歩(この場合はマイクロエレク トロニクス、通信衛星、光ファイバーなど)が、市場に複数 の企業が存立できる状態を生み、また、目動車や航空機とい う代替輪虫の出現で、鉄道にも競争的環境が生まれたように、. 時間の経過とともに背景となる経済条件が変化し、介入の根 拠が失われる可能性があることも忘れてはならない。.    (2)外部効果  外部効果(externality)とはある経済主体が無償で他の 経済主体に右利(外部経済)ないし不利(外部不経済)な影 響を与えることである。. ’. ∬.

(15)   1) 外部経済  典型例としては、灯台、隣家の庭の借景、養蜂業者と果樹 園、科学知識、技術知識などがあげられる。公的供給や助成 金交付などの政府介入が正当化される。特許制度も、外部経 済に対する政府介入の一例である。.   2) 外部不経済  典型例は、騒音、水質汚濁、排ガス、有毒排出物などの環 境汚染、公害問題である。したがって、不利益を発生させた 老にコストを負担させるために、政府の介入が要請されるの. である。なお、例えば、汚水対策としては、次の2つの方式 が考えられる。第1は、環境基準の設定、すなわち、一・定限. 度以上の環境汚染を法令によって禁止する方法である。第2 は、「汚水排出税」や「汚水処理料」などの形で徴収し、汚 水処理を公共団体が集中的に行なう方法である。.    (3)公共財  公共財(public goods)とは、「消費における共同性が存 在しかっ排除不能(あるいは著しく困難)な財3)」である。. いいかえれば、外部効果を伴う共同消費財が公共財であると いえる。典型例として、公衆衛生、治山治水、消防、警察、. 国防(軍事力のみを指すのではない)などがある。国民生活 に不可欠であるが、その性格上、フリーライダー(ただ乗り). を排除できず、私的市場では充分に供給されないために政府 が供給すべし、というのである。. 12.

(16) 表1一「広共財の概裁・規kし. ヌ腰1㌦洛・げる. 詹サ橡あ・ ラ肖萱1謡、サる. r心柱直し. i共月ヲ睦). 排除可能 蓮学の私的財  (私的挟鉾♪ロ越・有三一三明甘ど. 二一除イ 能 (白繭細事) 公共貯. E塾年的イ強制痩・タトな画防・桝彦・一旦.環あ凄ど・. (公的縁・). ラ蓮.道路尽ど. 些些;野口藍鼠雌qga2)P.161  公共財は、無料で提供され、その費用は税金や公債などの 一般財源でまかなわれている。したがって、個々人にとって は、受益と負担との間に直接の関係がないことが公共財の特 徴とされる。.  なお、市場経済の原理にゆだねることは可能であるが「公 共財」として供給した方が、メリットがあると判断される 「価値財」 (例えば、道路)を公共財に含める立場もある4>。. しかし、メリットの拡大解釈がすすめば、公的供給はすべて 公共財ということになるので、「価値財」は、公共財に含め るべきでなく「準公共財」とすべきであると考える。公営住 宅や国鉄は「公共財」ではなく、前老は所得再分配の目的か ら、後者は費用逓減などの理由で、政府が関与していると考 えるのが、経済学的常識であろう。政府が直接管理するしか ない「公共財」と市場原理で解決可能な「準公共財」とは明 確に区別して、公共財論議をすべきである。. 13.

(17)   (4)不確実性  不確実性とは、予知することができない、あるいは制御す ることができない事情により経済活動の結果が変わってくる ことをいう。なるほど、外国為替や特定の商品のように先物 市場が存在するものもある。しかし、あらゆる財サービスの 市場があるという競争の最適性の条件が成立しないという意 味で、不確実性はやはり市場の失敗であるといわれる。目盛 車の損害賠償の強制保険は、これを根拠にしていると考えら れる。.  以上、厚生経済学からみた、政府介入の根拠をみてきたが、. 現実の経済ではこれらの範囲をはるかに超えた様々な規制が. なされている。例を2、3あげると以下の通りである。.  1)産業政策の観点から行われる政府の介入一幼稚産業   の保護育成、中小企業政策など.  2)経済安全保障の観点から行なわれる政府の=介入一壷   業やエネルギv一一一産業などの特定産業の保護育成など.  3)弱老保護の観点から行なわれる政府の介入一労働環   境基準、医薬品許認可、建築基準、広告規制など。この   分野の政府の介入は、近年急速に拡大しているS)。  これらの政府規制は、普遍性をもたない。そして、戦後の 日本で「海運業の再建」「船腹の拡充」「外貨の節約」「貿 易外収支赤字の改善」等々の理由で永年にわたって続けられ てきた「計画造船」が、国際収支の赤字ではなく黒字が問題. となり、その縮減が政策課題となり始めた1960年代末期. 千.

(18) でさえ、なおその存続が、政策当局や海運業者には既定の事 実であったのことが明白に物語るように、一度始まった政府 の介入・規制はなかなか廃止されないのが現実である。した がって、時代の変化、環境の変化とともに変わるべき政府規 制においてスクラップは進まず、ビルドばかりが増大してい る故に、現在、規制緩和が問題になっているといえる。. t’!i’.

(19) 第2節 政府の失敗  第1節であげた根拠をもとに、政府の介入がなされてきた が、では、その政府の介入には失敗はなかったのか、失敗の 原因は何かを、この節で考えてみたい。.  序章でも触れたが、i985年末の政府の累積赤字(国債 発行残高)が133兆円にのぼり、国債の利払いを1時間に つき・・億円強のもしている現状は測政のまぎれもない失 敗の一例であろう。この財政の失敗の重要な一因は、いわゆ翻 る「ハーベイ・ロード」の前提、すなわち「政府は賢明で、. 博愛心に満ちた存在」であるという前提自体の間違いに気が 付かなかったことである。換言すれば、経済政策が現実化さ れる政治過程を無視したこと、民間人と同様政府にも失敗が あることを看過したことで泌・).では次に、(、)社会的. 選択一選挙一,(2)官僚の裁量権,(3)行政コスト, の3面から、政府の失敗の構造的理由を考えていきたい。.    (1)社会的選択一一pe挙一  国民の政治的意志表示の場は、いうまでもなく選挙である。 ではこの選挙について考察したい。.  柴田弘文氏の日本経済新聞「やさしい経済学」「現代財政. 論一政府の失敗」1985・7・27)の一部を.以下要約引 用する。. 間接民主制は少数派が多数派を利する可能性を提供する。 ’. 6.

(20) 例えば表1−2のよう. 測一2少数ラ京三三. にAから1まで9人の. 選 誉 丘. 各区から1人ずつ選出 された代議士の多数決 で政策が決定されると. 2i茎. 3区. 幹HI. 選挙区に属しており、. lE. ◎◎F ④③c. 殺蒙 . 指. 選挙民が3人ずつ、3. しよう。.  お互いに競争する政党はこの代議員制度の特徴を最大限活蚕 用せざるを得ない。いま、前掲九人の選挙民に一万円ずつ課 した税収入九万円をいかに支出するかが選挙の争点で、選挙. 民は全員がサラリーマンで、A,B,D,Eの4人は農業を 兼営しているとしよう。甲政党は1人1万円のサラリーマン. 減税案を、乙政党は兼業農業者に1人2万2千5百円の農i業 補助金案を公約するとする。甲政党案は全投票老に課税ゼロ (1万円の税金マイナス1万円の減税)の結果をもたらすが、. 乙政策案はA,B,D,Eに税金分の1万円を差し引いた1 人当たり1万2千5百円の純益を、その他の人に1万円の純 損をもたらす。したがってA,B,D,Eは乙党に、他は甲 党に投票する。乙党が代議員の過半数を占め、農業補助金政 策が多数派の犠牲において成立する。.  この分析から,政権を取る政党はサラリーマンとか、女性 一般のような大グループの利益より、少数グループの利益を 手厚く擁護することがわかる。なんとなれば、幾つかの小グ ループの支持票の積み上げの方が、大グループのなかの票を ’. 7.

(21) かき集めるよりも確実に必要最小票数をまとめやすいからで ある。選挙のたびに、さまざまの小グループに便益が提供さ れ、その結果、予算規模が拡張しがちな傾向も併せて予測さ れよう。.  したがって、少数派が多数派を押えることによって、政治 的外部費用が極めて大になるケースが発生するのである。な お政治的外部費用とは集合的意志決定ルールで決定されたこ とが、その反対者まで強制されることで反対老が被る費用で ある。.  では、予算規模の拡大傾向を例によって説明する。今、例. えば1万人に総額10億円の補助金が支出されるケースを考 えればより明らかになる。補助金は対象者にとっては1人当. たり10万円の価値があるが、他の国民(約1億2000万 人)にとっては、わずか10円以下の価値しかないのである。 したがって、対象者1万人は補助金獲得運動、レソト・シー キング9・)を大変熱心に行なうであろうが、わずか10円以下 の金を節約するために、その補助金に対する反対運動をおこ す人が何人いるであろうか。このようにして、各種の利益集 団が互いに自らの利益を追い求め補助金獲得競争に走ってき. た結果、遂に国民負担率(36%)の上昇という形で自らの 首をしめているのが、今日の日本の姿ではあるまいか。総理. 府の「国民生活に関する世論調査」(1985.8発表)で、 「税の問題」が政府に対する要望のトップになったことが、 その一つの証左であろう。. ’. 8.

(22) (%e>,. Sc. x ”” ’ ’n. ’\物伽策 40 jo :乙O. 灘\を一一郵    ..一一.一...v−r NBa?. の瀬/、、” g….・z. /;謀青砥能 je.       ク.        朗R2)3 St凶紗       図1−1 最近5年の政府に対する            要望の推移.        贈ノ辱朋新閉』1?鈷柵2賜.         均二二燈  また集合的意志決定を行なう選挙制・に関しては、1983. 年12月現在で最大格差4.40倍という一票の重みの格差 という問題もある。さらに、社会党は総評に、民社党は同盟 ・企業に自民党は企業団体・企業に大口政治献金を依存して. いる問題もある(付表1,2参照)。. 19.

(23) 贔三. 紹1 4.4e. 三+ ㌦定数敏正. 差3. 診. を.  ?.17,.  2  1. 諒. 止. Ol 冾P・1曾 質/i 窟響鷺    ロ   ぴ   ロ               ロ.                   二二誉年・珂  図1−2 衆議院選1票の重み. 嵐鰐『酵締獺ヨ19£5鞘199号.    .(2)官療の政策実施上の裁量.  実際の行政をおこなうのは官僚である。ここでは、官僚制 の弊害について考えてみたい。.  中国管区警察局長で退官した鈴木達也氏は、自著で、Y県 の県警本部長であった時、警察庁長官からの電話で、S候補                      1e)                       。これなど の選挙違反に手心を加えたことを告白している. は、官僚の裁量権の乱用以外の何ものでもあるまい。  また、地方の時代といえば、.  1)コミュニティ・アイランド(国土庁)  2)アメニティ・タウン構想(環境庁).  3)ヘルスパイオニアタウン事業ボランドピア計画    (厚生省). )0.

(24) .4)マリノベーション構想(農水省). 5)テクノポリス構想(通産省) 6)テレトピア・モデル都市(郵政省)「. 7)。_ドビア三熱建設省)〃 と類似の構想が調整なく各省庁から出てくるという事実は、 官僚の意識の中では、一国民の福利厚生よりも、自己の属する.. 部局の予算拡大が優先することを示しているのではないか。 だから、東北のある町のように、’公民館(文部省)、老人福. 祉センター(厚生省)、働く婦人の家(労働省)などが同居 した三階建ての福祉センターに、各監督官庁がバラバラに口 を出したため、4っの事務所と4っの図書室ができるP;)とい う、笑うに笑えないことさえ起こるのである。 表1−3繭1・雛駄げカ・い伽.  では次に、官僚が無駄 づかいをしがちである根 拠の一つを説明する。  おカネを使うときは、. 自分のおカネか他人のお カネか、自分のために使 うのか、他人のために使. ait;嗣k7ソードマ〉   くノタS’ 02 P−iys. うのか、によって左表の. ように、4っのケースに 分けることができる。.  官僚がおカネを使うのは、ケース皿かケースNである。ケ ース皿による無駄づかいの好例は、役職の乱発である。大阪. 府がまとめた30市の59年度職員(一般行政職)動向調査 21.

(25) によれば、東大阪市では役職者の比率が全職員の51.9% にのぼり、「わたり(特尉昇給)制度」の適用を受けるビラ 職員を含めると、役職者給与をもらっている職員は実に、. 85.2%もいるpoのである(付表3参照)。  また、ケース四では、他人のおカネ(税金、公債)を使う のだから、費用を節約する誘因も、他人(国民)のためにす るのだから、ベストの政策を実行しようとする誘因も、ケー. ス1、IIに比べれば弱いと予想される。したがって、国費の 無駄づかいが起こりがちなのである。さらに、今もって天下 りが絶えないことを考えると、特定の産業、企業を財政的に. 保護し規制することによって、OBの天下り先を確保しよう とする誘因も相当程度強いと思われる。つまり、官僚といえ ども人の子であるという視点を忘れてはならないのである。.    (3)行政コスト  独占的支配力を確立した企業は、競争圧力にさらされない ため、費用最小化努力を怠るし、また、新技術の開発や導入 にも熱意を示さなくなる。これによって生ずる資源の浪費を、. H・ラインベンシュタインは、rX非効率」と名付けている。 そして、このX非効率性は、私的独占企業よりもむしろ公的 独占企業のほうが著しいのではないか。なぜならば、公的独 占企業一一政府の各部門もそういえる一の:方が私的独占企. 業よりも組織存在の保障度が高いからである。このX非効率 の1例として、強大な官僚国家であるソ連の農業を挙げたい。.  r1970年の時点で、全国耕地面積のわずか3.3%し             22.

(26) かない付属地によって、食肉生産高の35%、ミルク生産高. の36%、卵の53%、じゃがいもの65%、野菜の38% がまかなわれているのである画したがって討属地の生 産性は、公有地のそれの、食肉で15.8倍、ミルクで. 16.5倍、卵で34.2倍、じゃがいもで54.7倍、野 菜で18.0倍なのである(付表4参照)。  このようなX非効率は市場部門では競争によって排除され るのが通例である。では次に、競争を制限したことによって、. 消費者が被った不利益の具体例として、自動車の対米自主規. 制を取り上げたい(付表5参照)。窟見芳浩豊凶浩喜両氏の 試算によれば、日本車輸入規制による供給不足により、米市 場での価格競争が極端に弱まったため、米国の消費老の年間. 負担増の総額は120億ドルにのぼっている。120億ドル の分配は、米国メーカー4社の利益増分が50億ドル、自動 車労連所属の時間外手当て、ボーナス分が20億ドル、日本 のメーカーやそれにつながるディーラー一の利益増が50億ド. ルである軌  したがって、米子メーカーの経常収益率の急回復(付図2 参照)からもわかるように、競争の制限は、供給サイドにと っては極めて好都合なことなのである。また、国鉄の試算で. は、82億円の建設費がかかるといわれた新花巻駅が、建設 費の負担が全額地元負担になったため、創意工夫をし、わず か41億円で完成したという例もある1り。これらの例から推 測しても、競争にさらされない、あるいは競争を制限されて いる公的部門が、相当程度に、非競争の利益を得、国民サイ ドからいえば、無駄を発生させている。.             23.

(27) 第3節 教育における政府の役割  この節では、近代(日本では明治)以降の学校教育制度を 前提にして、経済・法・経営・政治的視点から、公立学校の 存在理由を考察してみたい。.   1.経済的視点  本章第1節から考えると、政府による教育の根拠は、(1) 費用逓減(目然独占)、 (2)温情主義(不確実性、親の教 育費負担能力)、 (3)外部効果(近隣効果)、が考えられ る。.    (1)費用逓減  例えば、ある地域には児童・生徒数が5名しかいないと仮 定する。そこでは、5人の教育需要量に比べて多額の資本投 下(学校施設備品、人件費など)が必要となってくる。それ 故に、自由市場にゆだねていては、教育サービスが供給され ないか、私立一校の独占になる危険性がでてくる。そこで、 政府による学校教育が必要になる、というのである。しかし、. 公的独占が私的独占より必ずしも優れているとはいえず、政 府が直接経営しなくても補助金で損失を補うという形でも、 この問題は解決可能なのである。さらに、人ロの都市集中、. 交通機関の発達等によって、この目然独占の可能性は、これ から弱まっていくと予想される。. 2千.

(28)    (2)温情主義(パターナリズム)  現在は教育を受ける価値あるいは資質がないと思っていて も、教育を受けてみたら究極的にそうしてよかったと喜ぶ人 々が存在する17)。また、教育費を捻出できない低所得家庭が ないわけではない。したがって、能力評価や将来予測が困難 であること(不確実性)、および親の教育費負担能力や判断 力の問題を考え合わせると、賢い政府が適切な教育を決め、. それを政府の手で国民に提供すべきである、という議論が成 り立つ。.  しかし、将来を見通して、何が望ましい教育であるかの決 定は、政府が職業・教育情報を提供することによって、国民 の判断に委ねる方法が安全である。教育費の問題では、政府 が学校を直営しなくても必要な教育費(例えばクーポンの形 で)を出すことも可能であり、奨学金、生活保護等の社会保 障制度も現にあるのである。次に、親の判断力の周題である が、政府には個人の希望や家庭環境について詳細な知識を持 ち得ないという弱点がある18)。しかも、この温情主義は、誰 かが彼自身の意志で、他人のことを決定するのだから、人々 を一定の型にはめようとする傾向が強く、個人の自由と責任 を社会目的とする民主主義の原理と相容れないのである。加 藤尚武氏の言うように、「このパターナリズムが存続するか ぎり、学校は、 “自由不在の豊かな社会”に向かって歩みつ づける。jgi)」可能性大なのである。. 2S.

(29)    (3)外部効果  教育における外部効果(近隣効果)を、M。フリードマン は次のように説明している20)。.  市民の大多数の側にある最低限度の読み書きの能力と知識 がなければ、そしてある共通な価値体系が広く受けいれられ ているのでなければ、安定した民主的な社会は存立できない。. 教育はこの双方に貢献することができる。したがって、子供 の教育から得られる利益はその子供や親に帰属するのみでは なく、その社会を構成する他の人々にも帰属する。わたしの 子供の教育は、安定した民主的な社会を助長することによっ てあなたの福祉にも寄与する。しかし、利益を受睦る特定の 個人(もしくは家族)を識別して、ほどこされたサービスの 代価を請求するようなことは、実現不可能である。それゆえ に重要な「近隣効果」が存在する。.  したがって、「外部効果が存在する場合、教育サービスに 対する支払いを個人の負担だけに委ねておけば、この外部便 益に相当する分だけ、社会的に望ましいと判断される教育量 よりも教育需要が少なくなるので、社会的見地から最適規模 と推定される教育量を確保するためには、教育の社会的便益 が私的便益を上まわる分だけ、公共負担によって教育費支出 を補填する必要があるzti>」というのである。.  義務教育を公費で負担することには、国民のコンサンセス が出来ていると考えられる。なぜならば、義務教育費を税金 ?s.

(30) の形で負担させられている、子供のいない人からも、それに 対して特別の不満がきかれないからである。もちろん、公費 による義務教育が、即学校の国右化を意味するものではない ことは、言うまでもないことである。.  ところで、選択的な性格を持つ大学教育への公的補助(年 聞、人当たり、国公立大生が約、6・ 9万げ9、私立大生が. 21万1千円8))を、外部効果だけで正当化するのは、相当 無理があるように思われる。その理由は以下の通りである。  ① 国家のために右為な人材の育成を図った「帝国大学」.   の時代と、大学が大衆化した現在とでは、大学卒の外部   効果に相当の差があると考えられる。.  ② 高校を出てすぐ働く人々は、何がしの税金を納めるの   に比べ、立身のために国立大へ進んだ学生が年間約.   169万円も補助金をもらうのは、やや公正さに欠ける   と考えられる。.  ③ 国公立大生と私立大生との間で、年間148万円弱の   助成金分の違いがある根拠、及び自治医大・東京医大生.   (年間248万円)は、東京女子医大生(年間380万    z4).   円)      の3分の2以下の助成金しか得られない根拠が極.   めて、曖昧である。国立大生と私立大生との間、あるい   は自治医大と東京女子医大との間に外部効果においてこ   のような差があるか疑問である。. 27.

(31) ④ 大学卒の私的収益率  もかなり高く.  (表1−4)また生涯  賃金においても中・高  校卒と相当の開きがあ  るからである(詳しく.  は第4章第1節参照)。  もちろん、これらの数  字は、平均値であるこ.  と、大学在学中の精神. 出吻制叡鯛(耀卯η・.  的効用は含んでいない。. したがって、経済的視点からは、義務教育をはじめ国民教育 における政府の役割は大きいけれど、すべての学校(義務教 育も含めて)を国右化する根拠はないといえる。.    2.法的視点  公立学校の存在理由に関係が深いと思われる基本内法律及 び憲章を以下抜粋してみたい。.   (1)日本国憲法 第二六条 すべての国民は、法律の定めるところたより、  その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を右する。. ② すべての国民は、法律の定めるところにより、その保. 2S.

(32) 護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教 育は、これを無償とする。.   (2)教育基本法(1947午) 第三条(教育の機会均等)すべての国民は、ひとしく、そ  の能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなくてはな  らないものであって、人種、信条、性別、社会的身分、.  経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。. ②国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経  済的理由によって修学困難な者に対して、奨学の方法を  講じなければならない。. 第四条(義務教育)国民は、その保護する子女に、九年の  i義務教育を受けさせる義務を負う。. ② 国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育  については、授業料は、これを徴収しない。. 第六条(学校教育)法律に定める学校は、公の性質をもつ  ものであって、国又は地方公共団体の外、法律に定める  法人のみが、これを設置することができる。 ② 法律に定める学校の教員は、全体の奉仕者であって、.  自己の使命を自覚しその職務の遂行に努めなければなら.  ない。このためには、教員の身分は尊重され、その待遇  の適正が、期せられなければならない。. z7・.

(33) 第十条(教育行政)教育は,不当な支配に服することなく、.  国民全体に対し直接に責任を負って行なわれるべきもの  である。. ② 教育行政は、この自覚のもとに、教育の目的を遂行す  るに必要な諸条件の整備確立を目標として行なわれなけ  ればならない。.   (3)学校教育法(1947年) 第三条 学校は、国、地方公共団体及び私立学校法第三条  に規定する学校法人(以下学校法人と称する。)のみが、  これを設置することができる。. ③ 第1項の規定にかかわらず、放送大学学園は、大学を  設置することができる。. 第六条 学校においては、授業料を徴収することができる。.  ただし、国立又は公立の小学校及び中学校又はこれに準  ずる盲学校、聾学校及び養護学校における義務教育につ  いては、これを徴収することができない。.   (4)民法 第八二七条 親権を行なう老は、自己のためにすると同一  の注意を以って、その管理権を行なわなければならない。.   (5)児童憲章(1951年) ④ すべての児童は、個性と能力に応じて教育され、社会. 30.

(34) の一員としての責任を自主的に果たすように、みちびか れる。. ⑥ すべての児童は、就学のみちを確保され、また十分に整  つた教育の施設を用意される。. ⑧ すべての児童は、その労働において、心身の発育が阻害  されず、教育を受ける機会が失われず、また、児童として  の生活がさまたげられないように、十分に保護される。.   (6)児童福祉法(1947年) 第二条 国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、  児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。.   (7)児童の権利宣言(1959年) 第七条 児童は、教育を受ける権利を面する。その教育は、.  少なくとも初等の段階においては、無償、かっ、義務的  でなければならない。一略一.  児童の教育及び指導について責任を面する者は、児童の  最善の利益をその指導の原則としなければならない。そ  の責任はまず第一に児童の両親にある。  一略一. 6/.

(35)   (8)国際人権規約(1966年) 第十三条. ③ この規約の締約国は、父母及び場合により法定保護者  が、公の機関によって設置される学校以外の学校であっ  て国によって定められ又は承認される最低限度の教育上  の基準に適合するものを児童のために選択する自由並び  に目己の信念に従って児童の宗教的及び道徳的教育を確  保する自由を右することを尊重することを約束する。.   (9)世界人権宣言(1948年) 第二六条. ① すべての人は教育を受ける権利を右する。教育は、少  なくとも初等且っ基礎的の段階においては無償でなけれ  ばならない。初等教育は、義務的でなければならない。.  技術教育及び職業教育は、一般に利用できるものでなけ  ればならず、また高等教育は、能力に応じ、すべての者  にひとしく開放されていなければならない。. ③ 親は、子に与える教育の種類を選択する優先的権利を  右する。.  (1)∼(6)は、国内法、 (7)∼(9)は国連総会で 採択されたものである。これらの注・憲章からは、義務教育 は公費によってなすべきであるとは言える。しかし、国公立 でしか義務教育は行なえないとは断じていえないのである。. 親の教育権という発想は元来キリスト教に根ざしている一. 62.

(36) 神から親に与えられた自難上の権利互しものなのでxキリ スト教の伝統に乏しい我国にはふさわしくないという意見も あるかもしれない。しかし、思想的背景、国は違おうと、親 の教育権は最も始原的なものであり、子供の教育に対する親 の役割の重要性は変わらないといえるth?。.  以上まとめると、法的視点からは、国は無償義務教育と奨 学の義務を負う。しかし、義務教育といえども国営に限定す る根拠はないのであって、私立学校が担当してもよい。国民 は教育内容の選択権を持ち、教育は子供の人格形成と幸福追 求のためにある。.   3.経営的視点  永年の教育ノウハウの蓄積もあり教育情報も豊かである政 府が、直接教育サービスを行う:方が、そうでないよりも、教. 育目標の設定、教育水準、経営効率からいっても、優れてい る、という意見がある。つまり、従来からの教育専門家にま かせよ、というのである。これについて以下検討してみたい。.    (1)教育目標の設定  教育目標を決定する上で、永年の教育ノウハウの蓄積と豊 かな教育情報を持つ政府の役割は、確かに大きく、活用しな い手はないとはいえる。しかし、過去の失敗事例(軍国主義 教育)が示すように,政府による教育目標の設定・実行は、. 全国あるいは一定地域全体に強制されるために、失敗した場. 3S.

(37) 合の被害は甚大にならざる得ないことを考えあわせると、教 育目標の設定に役立っからといって政府が学校を国右化する のは避けるべきである。政府は最低限の基準設定、ノウハウ、. 情報の提供だけにし、学校(法人)間の競争を促しっっ目標 を多元化させるのが望ましい。.    (2)教育水準  学校を国法化できる前提の一つが、各学校からの教育サー ビスに差異がないことである。もし、差異があるのなら、水 準の低い学校に行かされる児童・生徒こそ不幸であり、学校 指定を親に納得させることは困難になるであろう。.  したがって、学校の教育水準を均一に保つことが必要とな る。しかし、施設・整備など物的条件はとも角、教職員や児 童・生徒の人的要素並びに家庭・地域など学校外環境につい て均質化をはかることは事実上不可能である。それ故に、 「ある学校が教職員の努力や熱意、創意工夫によって教育成. 果をあげた場合、格差是正の名の下に、教職員の人事移動や 学区の再編成が行われ、教育水準のレベルダウンを強要され         z7) かねないのである。           」つまり、学校教育の公的供給の場合 は、教育水準の低水準での均質化傾向が大なのである。.    (3)経営効率  努力しようとしまいと、どの学校にも必ず一定数の児童・. 生徒及び教育資源・教育費用が供給され、勤務成繕や能力に 関係なく一律に教職員給与が支給される、親方日の丸の下で. 3チ.

(38) は、いかに資源の無駄遣いがなされているかは、第2節、政 府の失敗で触れた通りである。.  したがって、経営的視点からも、学校国:有化の必然性は出 てこないことになる。.   4.政治的視点  国家・社会の一員として最低限必要な市民性や社会性を培 養し、最小限度の共通した価値観を身につけさせることは、. 国民の分裂を避けて社会的融合をはかり、政治的な安定と統 一を維持するための必須条件である。それには「多様な社会 階層の子弟を同じ学校で学ばせることが必要だが、これは公 立学校でなければできない仕事である2D)」という主張ある。. この考えを、M.フリードマンは、「安定的な社会のために 必要とされる共通な社会的価値観をあたえることと、他方で、. 思想と信仰の自由を禁じるような教化活動とのあいだに一線 を画することは、言うはやすいが定義するとなるとむずかし い?9)」と批判している。私は、これに付け加え、「社会的融. 合」の名の下に、教育に対する政府の統制強化が図られる危 険性、即ち、「国家」あるいは「社会」の観点から教育を手 段と考え、個人はこの手段によって動員されるべき素材ある いは対象であるという思想の拡大の危険性を、指摘したい。. なぜならばこれらの典型例は、北朝鮮やソ連などに観られる が、どんな政権といえども、教育を通して、自分たちの都合 の良い国民を育てたいという誘因を持っているからである。. 3ポ.

(39)  以上、経済・法・経営・政治的視点のどれからも、政府が 教育に関与すべきこと(例えば、教育の義務づけや公費負担). はいえても、学校国右化や公的供給の必然性の根拠は出てこ ないことになる。それ故に、ある種の公共規制や公費助成の 原則を守りながら、民間にイニシアティブをとらせ、消費者 (児童・生徒・父兄)に学校選択をさせる授業料クーポン制. が注目され、これについて、第2章以下で考察することとす る。. 5S.

(40) 第4節 教育における政府の失敗  この節では、教育における政府の失敗はあるのか、あると したらその典型例はどんなものがあるのかを考えてみたい。.   1。富山県三・七体制  「三・七体制」というのは、県立高校の入学定員を普通科. 3、職業科7の比率に分け、高校受験生を無理やりその枠に 押し込めようとした入試制度である。.          一三・七体制の略歴一. 昭和24年・普・職比率63対37   27年・第1次県政総合計画策定      ・県立高校職業科の定員が50.8%と初めて普       通科を上回る。.   36年・第2次県政総合計画策定。県立高校学科別定員.       を45年までに、職業科70%、普通科30%       とする方針(三・七体制)を打ち出す。.   39年・富山高岡地区が新産業都市に指定される。.      。県立高校普通科の定数は39.6%となり40       %台を割る。.   41年・第3次県政総合計画策定。三・七達成目標年次       を50年とする。   45年・三・七是正の署名運動、陳情、請願が活発にな       る。. 37.

(41)    ・知事、県議会で三・七是正を表明.    ・県立高校普職比率は、36.6対63.4と     「三・七」に最も近づく。職業科は42学科     となり細分化のピーク. 49年・県立普通科比率は47.9% 52年・県立普通科比率51.4%と職業科を上回る。. 56年・高校進学率97.6%で全国1位 57年・県教育長、県議会で「63年度に県立高校普通     科の比率を60%台にする。私立も含め普通科     は7割を超す」と三・七軌道修正の終わりを宣     言. 58年・県立普通科比率57.3%(全国平均は     70.7%). (資料)北日本新聞社編集局編[1984]P.29,.  PP.200∼204より作成  この三・七体制に対して、産業に奉仕するという批判があ る。しかし、学校の役割の一つが、社会人として生きていく ことを援助することにある以上、生きる糧を得る場の一・つで. ある産業界の動向に教育界が目を配ることは当然であろう。. 問題なのは、生徒や父兄の意向を無視して、職業科を押しつ けたことである。医者不足が予想された時、医科大や医学部 の新設増設に対して、学校教育が医学界に奉仕するとはげし からんという意見はあまり出なかったように記憶している。. 38.

(42)  この三・七体制の欠陥は、.  (1)地方政府が一種のパターナリズムで、一方的に入学   定員の枠を決定し、県民に強制したこと.  (2)県民のニーズの変化に柔軟に対応しなかったこと. である。45年のピーク時には、強制的に高校志望者のわず. か36.6%しか普通科に進学させなかったことはまさに生 徒・親の意向を無視したものである。さらに失敗とわかれば、. すみやかに是正すべきであるのに、45年の三・七是正運動 を受けて、県知事がその是正を表明したあとでさえ、今日ま. で、富山県の普通科率が全国平均よりも常に10%以上低い 状態を県民に強いていることは問題である。.  58年の県立全日制普通科(理数科を含む)の定員枠. 6849人に対し10081人の生徒が普通科を希望してい た(57年5月県教委調べ)事実so)や、高校進学率全国一位 になったこともある教育熱心県であることから考えると、富. 山県での普通科希望が、全国平均よりも10%も低いとは思 われない。したがって、富山県の中学生やその父兄のニーズ は今日まで軽視され続けたといえる。.  なお富山県の三・七体制は極端な例であるが、職業高校に 不本意入学者が増加しているのは全国的な傾向である。. t. δ. 9.

(43) 茨レ鯵剃姫轍蓄甜瞬ラ聯. 与度. 誌 47 49. 害山県 3μ. 塗扇殉 5F7. 弾.ダ. ぷ£2. タη. ∠μ. 56. ‘2. よ≧一3. 蘇ダ. よ7:δ. ∠∠,〃. ざ8.∠. 勿7. ‘ノ. よ3. 朔7 ∠3.3. th酋∫・し日三二騙病編d98つR27り鱗  さて、普通科を希望しているのに、職業科に押し込む、国 民の二 一一ズ軽視がなぜ可能なのか、「市場」との対比の中で. 以下考察してみたい。.  和光証券経済研究所の調べによると、昭和24年の東京証. 券取引所再開以降58年末までの33年間に上場した企業数. は1876社で、そのうち485社が上場廃止になっている㌍ 23.4%、およそ4社に1社が消えた勘定になる。これら の各社は、環境変化・社会のニーズに適応できなかったので ある。.  一方、学校では、農業関係学旧卒業者640人中、農業に 就いたのはわずか11人32)というように、環境変化にまった く対応できなくても、公立農業高校が「倒産」しないのであ る。本来の希望者が減っているのなら、かって石炭会社であ った宇部興産がセメント・機械ブラントメ.一カーに変身して. いったように、農業高校という名は残しながら、なぜどんど ん普通科を併設し、拡大できなつかたのか。. 40.

(44)  その原因は、.  ① 行政当局のメンツ.  ② 職業科担当教員の配置転換の困難性 が考えられる。①は、県政総合計画で決めたことを、そう簡 単には変更できない、過去の失敗は認めたくないという官僚. の意識である。あのVTRにおいてベータ方式の盟主である ソニーでさえ、VHSの優位の中で、メンツを捨て、海外に 繍、て国内でもVHS方式のビデオテ_プを販売しはじめぞ これと対比すれば、いかに公教育界が硬直しているかが分か るであろう。②は、例えば、農業土木科を縮小・廃止した場 合に、その担当教員をどうするか、という問題である。数学 や理科など他の免許を持っていれば転勤も比較的簡単だが、. そうでない場合は、クビにもできず対応に苦慮、結局、その 科の存続となるのではないか、ということである。通信教育 で新しい免許を取るから、受験生のニーズに合わせ、自らの 属する職業科を縮小・廃止しようとする運動が、教師集団に よって大々的に展開されている例を、不幸にして、私は知ら ない。.  そして、①、②の背景には、地:方では私立高校がほとんど. ないため、供給独占が成立していることが考えられる。つま. り、高校進学率は90%を超え、普通科が少ない以上、不本 意であろうとなかろうと、職業高校には、必ず新入生が来る という現実があるのである。このような状態の下では、改革 への誘因が低いことは当然であろう。独占の弊害は、教育界 にもあてはまるのである。.  . 4.

(45)  しかしながら、市場では、学力レベルで相違はあるかもし れないが、普通科希望者総数に合った学校が提供されたはず である。なんとなれば、消費者のニーズに合わなければ、上 場企業さえつぶれるのだから、学校自身、教師自身が変容せ ざる得ないからである。.  松下電器には「3%のコストダウンは難しいが、3割のコ クトダウンはできる」という逆説めいた格言があるという。. 従来のやり方をそのまま踏襲した部分的な改善策では、とて. も3%のコストダウンはできない。しかし発想を変え、切り ロを変えて、イノベーション的改革を実行すれば、3割程度 のコストダウンはできると、、う甜であるSt)..  この言葉を借りれば、現在の公教育は、3%のコストダウ ンを目指して、四苦八苦していると言えるのではないか。.  最後に、私は職業高校を否定しているのではなく、希望し ない老まで職業高校に押し込めている現状を批判しているだ けであることを、念のために付け加えて置きたい。.   2.教育赤字の発生  公立学校においては、財政・国鉄のように金銭的赤字は発 生していない。しかし、非行・校内暴力・いじめといった逸 脱行為や、体罰・公立校離れ・塾の繁栄どいった現象は、ま さに教育赤字の発生を物語るものである。さらに、学校群制. 度、共通一次、ゆとりの名の下に中学校で英語を週3時間に 強制したこと、戦前の軍国少年の育成など、父兄・生徒の意 向を無視して行なった政府の公教育の失敗事例は決して少な. 4Z.

(46) くない。ここでは、現段階の教育赤字の例を2、3検討する。.    (1)逸脱行為.   1) 刑法犯  59年に刑法犯で補導した少年の学三三状況は、小学生. 5.6%、中学生47.8%、高校生24.5%である・り.. しかも過去10年間をみれば、中学校の14歳・15歳の補 導人員は各2.58倍、2.07倍と一大幅に増加している。. 綱 zSo ユ4P. (昭和39年=1。o). ’斗歳. /.. 1?O. 一ノ万. ⋮’. u)o. /歳.  ノ. ! / /. 220. t6p ノ.  t  x. ’挙o. ノ. 1ユ0. !の.       コメの      ノ     . S.    /  傭∼噂\ 戸。ゴ. 1pft. 0 曽 5D S/s之 S3 sg 寛 ’6 87 聲                      纏.  図1−3 刑法学少年の年令別補導人員の推移  ム所;篇野方青少千君財祁論.(198・S’」)E隔り.    一回婿. 43.

(47)   2) 校内暴力  校内暴力事件のうち特に問題の多い対教師暴力は㌧警察が. 処理しただけでも下表の通りである。中学校で55年以降き わだって増加し、そのピ一一クの58年には、①914件、. ②補導人員1,943名、③被害教員1,266名にのぼっ ている・6).これは警察の手をわずらわせたケースだけであり、. まさに氷山の一角にすぎない数字である。. ︵今善卿勘 7ep 60p. 6Dp (lc・e・. 30V 20ic. tbO. 04sSDsユsss6・y s7(鞍♪ 図1−4警察の処理した対教師暴力事件      (中野校). 鯨彰漸筋q9ぶ3)Rl跨出方編.    clg2P_s一) P.i24よ・ソ 5iεΣミ.          塀.

(48)   3) いじめ  59年に警察が少年相談等.を通じて把握したいじめは. 2,424件で、このうち531件を事件として処理し、・ 1920人の少年について送狭,通告等の措置を採っている。 これらの少年達の学校別割合は、小学生2.1%、中学生 79.5%、高校生18.4%であり37)、ここでも中学校が 主役である。また東京都教育委員会の「いじめ」に関する調’. 査(60年5月)をみても、発生率は、中学校85.5%と 一番高い。.   表1−6いじあの三主(穿京%F). T得 kφ S懸. 発生律 g教(授. 倉計. ら. 二野丁 日帥 煤iイ争. 三三な釈. ・3∫1テ ’. も・3う・回議三枚. 騨窟. 麟“ 暢.. ‘1∫. 248. 2ム7. 5夕. ’7. 月. 一 }. しρ60. 占6θ. ノ認. 一. 一. 録肱. 尉,㌦. 7崎. 一. 一. 鵡. 之さ. 尉. 敬. ?レ. 中轍. 多f.   絞種. 欝 ノ2. 鯵ア. 晶 し湖. 一 } 一. 7晦.   致吻畷’自修」’十年1・薦P・ ’73  以上からは、犯罪行為老・対教師暴力老の増加、教師の指 導力の低下、いじめに苦しむ中学校壕が浮かんでくる。任意 教育である高校で、対教師暴力事件等逸脱行為が少ないのに 中学校で多発する原因の1っは、現行の義務教育制度の在り 方にある。生徒に学校を選択させない以上、学校が生徒を選 択できず、またどの中学校の教育内容も同質・均質でなけれ ばならない。同質・均質にしょうとすれば、画一化せざる得. 45.

(49) なくなる。教育内容の基準(画一化)は、学力でいえば中位 程度を通常目安とする。したがって、上位の生徒には物足り なく、下位の生徒は授業についていけなくフラストレーショ. ンが溜る。このフラストレーションのはけロが、逸脱行為で. はないか。警察が校内暴力事件で送致した生徒の72.3%、 対教師暴力では87.9%が学業成働・不振である・の.なお いじめに関しては、学業成績不振老が多いわけではない。.  したがって、生徒の逸脱行為対策として、従来①1人1人 を大切にする教育、②落ちこぼしをつくらない教育、③個性 重視の教育といったスローガンや④家庭・社会との連携、⑤ 生徒指導の重視といった対策以外に、以下のような案も検討 できるのではないか。.  ◎ 進学重視、勤労体験重視、スポーツ重視、しっけ重視   等の学校が出来、どこに進むかを生徒に選択させる。.  ⑤停・退学基準を予め公表して、それに触れたら中学校   といえども生徒の停・退学を行なう.  ⑥ 一定水準に達するまでは進級させない落第制度を復活   させる(落第させることは教師の恥でもあり、今以上に   教育熱心になると予想される).  ⑥ 学校内に興味・関心に沿った多様なコースをつくる.    (2)学習塾  学習塾は、公立学校制度の敵であるとの意見がある。しか し、実態は、動脈硬化した公立学校制度の存命を助ける味方 である。その理由は以下の通りである。. 4E.

(50) ① 学習塾の通学等家庭教育開始の動機のうち「学校の指.  導だけでは不安だから」という項目が、1983年と  85年を比べれば、わずか2年聞で小学校で1.5倍、  中学校で1.9倍に増加している。. }ビうが勃1噸. 溢牧うお毎ドrγ. }ども。彦が戸Ψ. 望す多かラ. ナ、哲本吉’ラ. 宦Aて・・5ガラ. 蒲4他. 1弓93. 3ヂ.1%. 3千,o%   靴. zク.ユ%. iJyW l g 8S 1?8よ. 3ス∫%. βク,y% ーノ. ?23. z7≧3γ二. 19.ク%. !%% ノユ1/%.   ’ @ ’ @’ m. 、、. 露.  ’. 千9.ヂ%. 中猛1ラ8s 1ラ85’. 一. ヲ♂〆%. 36.1%. 2ρす% 63。.. 図1−5 家庭教育(学習塾、家庭教師等)の動機. 断〉日時唯一3鑛(1鋤R・・4一・・5凄嘱   (磯料.麟銀行調亙1脚キ絹,ノ93丁丁). ② 小・中学校への「ゆとり」の導入前と導入後を比べれ  ば、通塾率が上昇している。直接の因果関係は証明でき.  ないが、例えば、公立中学校で英語が3時間(私立では.  5時間、6時間のところもある)に制限されたことも通  学塾を上昇させたのではないか。. 47.

参照

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