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ナノテクのトレンド:0.編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)1.. 2. 42. 43巻1号 情報処理 2002年1月. −1−.

(2) どうやってついていくのか.雇用のミスマッチという 言葉もある.5 年後 10 年後に必要とされるスキルについ. ■特集 ナノテクのトレンド. て,思いを巡らすのも正月の一興かもしれない. 時代の先端をいくナノテクだが,古い一面も持つ.. 編集にあたって. 量子コンピュータの基本概念が Deutsch 教授(Oxford 大 学)により提示されたのは 1985年である.1994年の Shor 氏(AT & T)による素因数分解の高速アルゴリズムの発 表を機に,セキュリティとの関連から注目を集め,現 在に至っている.また,飯島氏(NEC)によるナノチュ ーブの発見は 1991 年だが,1960 年代に発見されたカー ボンの巻物に,チューブも混ざっていたのではとの推 測もある 1).当時は誰もそんなものに見向きもしなかっ. [email protected]. たようだ.. (株)日立製作所 インターネットプラットフォーム事業部. 現在のコンピュータは,「半導体の性能と集積度は 18 カ月ごとに 2 倍になる」という「ムーアの法則」にそっ て進歩してきている.現状,シリコン半導体チップ上. [email protected]. のトランジスタ集積度はチップあたり数千万トランジ スタ.トランジスタの基本サイズを示すゲート長でい うと 0.1um 程度である.このまま「ムーアの法則」に従 って微細化が進めば,2020 ∼ 30 年にはトランジスタの 研究開発の最前線の華やかさの一方で,後進の育成. サイズは原子並みの大きさになる.しかし,現状の半. についての地味だが深刻な議論がある.インターネッ. 導体技術による比例縮小では,2010 年までに限界がく. トを行き交う情報は,圧倒的な量を指摘されることが. ると予測されている.現在のデバイス構造をナノ領域. 多いが,質の深さにおいても同様である.高度に抽象. まで比例縮小した場合,消費電力(発熱)密度や電子の. 化された数理物理学の議論,生物学における緻密な構. 量子的性質が無視できなくなる(デバイス動作原理上の. 造解析,あるいは,生命科学の化学による的確な表現.. 限界).また,現在のデバイス加工技術に使われている. 行き会う対象は人それぞれと思うが,その深さへの驚. 光リソグラフィー技術が,光の波長を基本的に加工限. きに違いはなかろう.そして,それらは日々刻々と深. 界としているために,ナノ領域の加工には使えない(微. まっている.通常は,試験を乗りきれば無関係となる. 細加工技術の限界)のである.. これらの事柄だが,それもこれまでの話かもしれない.. そこで,前者の解としては,量子的性質を積極的に. これらが 21 世紀を支える力を形成している限り,どん. 利用する量子デバイス技術が注目され,後者の解とし. どんと身近になってくるからである.技術立国を標榜. ては,分子という単位を組み立てて微細機能デバイス. する国においては,なおさらである.. を構成する分子デバイス技術が注目されている.量子. 本小特集は,「温新知今」を意図して企画された.ナ. デバイスや分子デバイスは,従来のデバイスとはまっ. ノテクはきわめて学際的な分野であり,さまざまなバ. たく異なる特長を持っている.この特長を積極的に利. ックグラウンドを持つ多数の研究者が,各自のアプロ. 用して,従来型コンピュータよりはるかに高速な,量. ーチを試みている.話題をポスト・シリコンに絞って. 子コンピュータや分子コンピュータの実現も期待され. も,物理学からのアプローチ(量子コンピュータ),化. ている.. 学からのアプローチ(分子コンピュータ),生物学から. 本小特集では,量子デバイスと分子デバイスのそれ. のアプローチ(DNA コンピュータ)とさまざまである.. ぞれの専門家に記事の執筆を依頼した.理論や技術的. 21 世紀の幕開けとなった昨年は,カーボンナノチュー. 詳細に立ちいることなく,直感的な理解を得やすいよ. ブや単分子層を用いた回路が開発され,分子コンピュ. うに図や記述を工夫していただいている.そのご苦労. ータが実現に向け大きく前進した.. に感謝したい.. トランジスタを博物館で見物する時代には,どのよ うな教育が必要/可能なのだろうか.もちろん,自然 1)Ball, P.: Carbon Nanotubes: Roll up for the Revolution, Nature 414, pp.142-144(2001) . (平成13 年12 月5 日). 回帰してもよい.必要以上に便利になってもしょうが ない,というのも一理だからだ.しかし実は,これは 我々自身の問題でもある.時代の変化のスピードに,. IPSJ Magazine Vol.43 No.1 Jan. 2002. −2−. 43.

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