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トーラス型低周波無電極放電ランプシステムの試作

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Academic year: 2021

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トーラス型低周波無電極放電ランプシステムの試作

 水野保則

(工学部 技術部)

1.はじめに

 無電極放電ランプは電磁誘導を応用して 蛍光ランプを発光させる形式の放電管で、電 極を有しないことから白熱電球や蛍光灯に 比較して、寿命が長く、メンテナンスの必要 性が少なく、省資源化にも有望であり、今後、

急速に需要が増加する可能性がある。現在、

無電極放電ランプには電球型とリング型が 市販されている。しかし、現在市販されてい る無電極放電ランプは200[kHz]以上の高周 波電流により電磁波を発生させて点灯する ものであり、電磁波の漏えいが問題となって いる。さらに、金属製の周辺器具には誘導電 流路が形成されるため、不必要な熱が発生し それが電力損失につながっている。したがっ て、密閉型の器具への使用は不向きとなって いる。さらに、放電管内部あるいは放電管周

りに高周波コイルが巻かれているため、放電 管の構造が複雑になり、これが製造工程やメ

ンテナンスを困難iにしている。

 そこで、電磁波の漏えいが少なく、不必要 な部分での発熱や電力損失を抑え、さらに、

構造がより簡単な新しい無電極放電システ

ムを試作する。

2.システムのアイディア

 本研究のトーラス型低周波無電極放電ラ ンプシステムは、電磁波の漏えいを少なくす るために変圧器の原理を応用してランプを 点灯する。外鉄型鉄心の主脚部に一次巻き線 およびそれを取り囲むようにトーラス型の 放電管が配置される。外鉄型鉄心の上部脚鉄 はボルトによって取り外しが可能な構造と

し、一次巻き線に商用周波数の交流を印加す

ることによって二次巻き線であるトーラス 放電管内に誘導電界を発生させ放電を維持 する。なお、放電初期には商用周波数に同期 した初期電子供給用の高電圧パルスが電子 回路によって印加される。

3.研究内容

 放電管内の様子を観測する目的で、プロー ブを取り付けたネオン封入の透明ガラス製 トーラス放電管を製作する。この放電管に鉄 芯を介して一次巻き線より誘導電界を印加 して放電形成過程を観測する。次に、印加電 圧を変化させて放電管内の密度変化を計測

し、このシステムの有効性を評価する。

上記実験の後、放電管を市販のサークライン 型の蛍光管に替え、発光強度等を評価する。

4.研究成果

 トーラス型無電極放電ランプシステムを 試作した。さらに、鉄心の特性を測定し、放 電管への電界印加および放電管の発光状況 を試験た。電源は商用周波数の交流電源から コンデンサバンクを利用したパルス電源に

変更した。

5.終わりに

 この新概念の無電極放電ランプシステム の有効性が実証できれば、電磁波の漏えいが 少ないため、不必要な部分での発熱や電力損 失を抑えることができる。さらに、構造が現 在市販のものより簡単なため、放電管の製作 および取替えが容易となり、長寿命も期待で きる。(平成17年1月27日)

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