療 薬 が 抱 え て い る 有 害 事 象 を 減 弱 さ せ る 可 能 性 も 示 さ れ た 。 本 研 究 で の ミ チ グ リ ニ ド で の 一 連 の 薬 物 併 用 の 検 討 は ,血 糖 値 お よ び イ ン ス リ ン 分 泌 の 解 析 に よ り ,併 用 薬 と し て の ミ チ グ リ ニ ド の 有 用 性 を 動 物 モ デ ル で 初 め て 示 す こ と が で き た 。現 在 の 薬 物 で 制 御 が 難 し い 食 後 高 血 糖 の 抑 制 を 目 的 と し て 併 用 薬 を 選 択 す る 場 合 ,早 期 の 生 理 的 状 態 に 近 似 し た イ ン ス リ ン 分 泌 に よ り 食 後 の 血 糖 上 昇 を 抑 制 す る と と も に 低 血 糖 リ ス ク が 少 な い 速 効 性 イ ン ス リ ン 分 泌 促 進 薬 は 併 用 療 法 に 適 し た 有 用 な 糖 尿 病 治 療 薬 の 一 つ と 考 え ら れ る 。 [研 究 結 果 の 掲 載 雑 誌] (1) Drug Research., 65, 416-421 (2015). (2) Drug Research., 67, 396-403 (2017).
論文審査の結果の要旨 今回の赤羽研二氏の研究目的は、速効性インスリン分泌促進作用を持つグリニド系経口血糖降下 薬、ミチグリニドと5 種類の 6 薬物の経口血糖降下薬の併用効果を各種糖尿病動物を用いて明ら かにすることで、併用薬としてのミチグリニドの有用性を検証することである。 第1 章ではミチグリニドとインスリン抵抗性改善薬であるメトホルミンやピオグリタゾンの併用 効果をzucker fatty(ZF)ラットにて検討した。インスリン抵抗性改善薬は反復投与により、高 血糖並びに高インスリン血症を改善させた。ここにミチグリニドを併用することで更なる血糖降 下作用とインスリン分泌の節約作用がみられた。ミチグリニドにとってはインスリン分泌の面で、 インスリン抵抗性改善薬にとっては食後の高血糖改善効果の面で併用によるメリットが確認され た。 第 2 章ではミチグリニドと α-glucosidase 阻害薬であるボグリボースの併用効果を単回併用では
streptozotocin-nicotinamide(STZ-NA)ラットで、反復併用では zucker diabetic fatty(ZDF)