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新田裕瀞元田意※ 五十嵐豊ヂ末松哲男,※

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Academic year: 2021

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201Tl 'TIWashoutRateの検討 清水賢ご水野清瀞 杉原範彦ヅ堀田祐紀鵜 久田欣一学※分校久志※※

糖尿病性心筋障害における 新田裕瀞元田意※

五十嵐豊ヂ末松哲男,※

小西堅正ヂ竹田亮祐;※

中嶋憲一※※

糖尿病患者では、冠動脈病変がないにもかかわ らず心筋障害が起こり得ることが知られている。

そこで今回、糖尿病患者における潜在`性心筋障害 を定量的に検討する目的で、運動負荷心筋シンチ グラフィでのWashoutRate(以下WR)と心臓 カテーテル検査でのEjectionFraction(以下EF)

を中心に検討した。

〔対象と方法〕

対象は、冠動脈造影上有意狭窄を認めず、また 高血圧その他心機能に影響を及ぼす疾患の合併が ない糖尿病患者(DM)20名(男10名,女10名,47

±13才)、およびControl10名(男5名,女5名,

45±10才)である。全例に運動負荷心筋シンチグ ラフィと左室造影を行なった。

運動負荷心筋シンチグラフィは、自転車エルゴ メータによる多段階負荷法により、最大運動時お よび3時間後の再分布時にデータ収集を行ない、

CircumferentialProfile解析を用いて解析を行な った。そして、LAD60o像についてこの解析結 果をPostero-LateraLApical及びAntero-Septalの 各Segmentに分けて検討を加えた(図1:なお図 中E=early曲線,D=delayed曲線,WR=washout rateを示すprofile曲線である)。

また左室造影像については、LAO60.像につ いて大動脈基部,僧帽弁弁輪を除いた左室内腔 を、重心をもとに3分割し、各Segmentごとの RegionalEFを算出した。なおこの際、運動負荷 心筋シンチグラフィにおける壁の3分割と太宰造 影像における壁の3分割は、各々部位が一致する

ように設定した。

〔結果〕

1.運動負荷心筋シンチグラフィの結果(図2)

DM群,Control群,両群における初期取り込 み率(以下UT)とProfile解析によるWRを示 す。UTではWholeHeartで有意差なく、Segment 別でみてApicalSegmentでだけDM群が低値を 示したのに対し、WRではWholeHeart及び全

てのSegmentでDM群が有意に低値を示した

(WholeHeartでみるとUTはDM群で85±5%,

Control群で86±3%,WRはDM群で46±7%,

Control群で52±6%)。

2.左室造影の解析結果(図3)

WholeHeart及び各SegmentでのEFをDM群 とControl群とで比較すると、平均値でみるとい ずれにおいてもDM群の方がControl群より低値 を示したが、有意差は認めなかった(WholeHeart でみるとEFはDM群で66±10%,Control群 で70±6%)。

3.WRとEFの関係(図4)

WholeHeart,各Segmentいずれにおいても、

DM群,Control群の両方でWRとEFの間には 相関を認めなかったが、これら4つのグラフのい ずれにおいてもControl群はWREFがともに高 値を示す右上の部分にかたよっているのに対し、

DM群ではWREFが低値の左側及び下側にまで 広がる傾向が認められた。

〔考案〕

糖尿病症例と対照例とで左室造影上のEjection Fraction及びRegionalEjectionFractionには有意 差を認めなかったが、運動負荷心筋シンチグラフィ では、その特徴的所見としてWashoutRateの明

らかな低下が認められた。

以上より、糖尿病患者では臨床的に把握し得な い時期に、既に心筋障害が生じているものと推定

される。

※金沢大学第二内科

※※同核医学科

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