ロシヤ語に移入した英独仏語の比較研究 並びに移入語の歴史的考察
浦 元 俊
一一一
現代ロシヤ語の中には他言語から移入した語がかなり多いのである。これらの外来語は ロシヤ語の語彙組織の一部をなすばかりでなく,その語形はロシヤ語における語構成の一 要素となっているのである。
本論文は英独仏語からロシヤ語に移入した語群を意味論,文体論及び歴史的見地から比 較分析し,さらにそれらの外来語がロシヤ語に移入した過程を考察したものである。その 方法として1939年出版のウシャコフ露露辞典全4巻に収録されている85289語の中から英 独仏語を原語とする語を抽出し,それらの語を上記の三つの観点から言語別に整理し,移 入語の特質を比較解明したのである。
先ず,最初に述べたいことは移入語の原語についてである。移入語の中には,その原語 がフランス語とも,またはギリシャ語とも考えられるもの或は原語がフランス語とも,ま たは英語とも考えられるものが相当数あって,その選択にもっとも苦心したのである。で き得る限り移入語の原語の正確を期すために,上記のウシャコフ露露辞典の外に,1954年 改訂のペトロフ外来語辞典を参考にしたのである。
原語の選択にあたり,問題にした移入語を二,三記してみよう。その一つはG.MeTP''で ある。上記のウシャコフ露露辞典は.・MeTP''をその意味から三つに分けて,次のように説 明している。
その1.長さの国際単位を意味する時にはギリシヤ語のGcrnetron''を原語とする。
その2.詩の韻律を意味する時にはギリシヤ語のGGrnetron''を原語とする。
その3.芸能界の先生,師匠を意味する時にはフランス語のG6maitre''を原語とする。
他方,ペトロフ外来語辞典には次のような解説がなされている。
そ の 1 . メ ー ト ル 法 の 基 本 単 位 で あ る 長 さ の 尺 度 を 意 味 す る 時 に は フ ラ ン ス 語 の GGmetre''を原語とするが,フランス語のGGmetre''はギリシャ語のcGInetron'' から出たものである。
その2.詩の音律,音楽の楽律を意味する時にはギリシャ語のG6nletron''を原語とする。
その3.科学,芸術または文学の領域において傑出した才能や知識をもつ人に対する敬 称を意味する時にはフランス語のcGmaitre''が原語である。
上述のような,二つの辞典の説明を比較すると,メートル法の基本単位を表示する外来
語"MeTP"は語原的にはギリシャ語のGGmetron''を原語とし,ロシヤ語への移入はフラン
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三 浦 元 俊
ス語を経たものに過ぎないと考えられるのである。本論文はこの見解に立って,この種の 語を捨て,両辞典に同一の原語を示してある「その3」の意味の場合のみを取りあげたの である。またこれと全く同じことが"arOH3M''についても言い得るのである。上記のウシ ヤコフ露露辞典には「G6arOH3M''はラテン語の.6ego"‑"H"(私)から出たものである。」
と説明されているが,ペトロフ外来語辞典には「フランス語のG6egoisme''を原語とする が,このフランス語の6Gegoislne''はラテン語のc6ego''から出てものである。」と説明さ れている。本論文は前記の"MeTP''と同じように,この語も取り入れていないのである。
本論文はあくまでも,現代ロシヤ語の中で明確に英独仏語を原語と考えられる語のみを資 料とし,これに基づく外来英独仏語の比較研究を目的としたからである。
但し次に記す二つの外来語は例外として,本論文は取りあげたのである。その一つは
"acKaJIaTOP"である。ペトロフ外来語辞典には「"acKaJIaToP''は英語のcGescalator"を 原語とするが,英語のc6escalator''はフランス語のG6escalader''から出たものであ る。」と記されてある。他方,ウシャコフ露露辞典には「"acKaJIaTOP"はフランス語の
"escalader"‑"B36HpaTbcH"(昇る)を原語とするが,フランス語のG6escalader''はラテ ン語の"scala"‑"JIeCTHHUa''(はしご)から出たものである。」と説明されてある。以上 の二つの説明を照合した時,.GacKaJIaTOP"の原語は英語のGGescalator''に求めるべき か,或はフランス語のG6escalader''に求めるべきか,その選定に檮跨したのであるが,
"3cKaJIaTOP''とGGescalator''との語形上の類似性から判断して,英語のG・escalator''を
"acKaJIaTOP"の原語と見倣すのが妥当であると考えたのである。もう一つは"cmUoMeTP"
である。ペトロフ外来語辞典には「"cnH"oMeTP"の原語は英語のG6speedometer''であ る。」と記されてあるが,ウシャコフ露露辞典には「GGCⅢ皿oMeTP"は英語のG・speed"‑
"CKOPOCTb"(速度)とギリシャ語の"metreo"‑"MePIo''(計る)が合体したものである。」
と説明されてある。本論文は前述の語と同じように,語形上の類似性から判断して,英語 の..speedometer''を・GcnHZoMeTP''の原語と考えたのである。
最後に記すべき語は。66JIoK''である。この語が「提携,連合,ブロック」などの政治用 語の意味で使用される場合に,この語の原語として,上記の二つの辞典にはともに英語の G・bloc''とフランス語のc6bloc''が併記されてあるが,英仏語から移入した語の総体的な 特質またはその移入過程から判断して,本論文はフランス語の.@bloc''を"6JIoK''の原語
と し て 取 り 入 れ た の で あ る 。
次は,意味論に基づく移入語の分類について述べることにしよう。
本論文に収録した移入語の総数は2675語で,その内訳は英語からの移入語が410語,ド
イツ語からの移入語が650語,フランス語からの移入語が1615語である。これらの移入語
は「資料の部」に示したように,意味論,文体論及び歴史的見地から分類し,さらにこ
の分類を基礎にして,移入語を言語別に10の意味論上のグループに整理統合し,統計的比
較を行なったのでるあ。移入語の意味に基づく整理統合は移入語の意味の特質,使用度,
ロシヤ語に移入した英独仏語の比較研究並びに移入語の歴史的考察
代替語の有無などを考慮して,慎重を期したつもりである。その結果,英語からの移入語 の中でもっとも高いパーセンテージを示したグループは厚生・スポーツの用語,就中スポ ーツに関する用語で,総数の25.1パーセントを示したのである(第1表参照)。ドイツ語 からの移入語の中では,科学・技術に関する用語がもっとも多く,総数の33.1パーセント を示し(第2表参照),フランス語からの移入語の中では,衣・食・住に関する用語がも っとも多く,総数の21.8パーセントを占め,次いで文学・芸術に関する用語で,総数の 14.2パーセントを占めたのである(第3表参照)。以上の分析によって明らかなように,
ロシヤ語は英語からはスポーツに関する用語,ドイツ語からは科学・技術に関する用語,
フランス語からは衣・食・住に関する用語と文学・芸術に関する用語を多く借用したので
ある。
次の諸表に使用した分類用語の内容は次の通りである。
文 学 ・ 芸 術
文学,詩,戯曲,神話童話,音楽,映画,演劇,絵画,彫刻,美術一般
科学・技術
医学,薬学,工学,工業,土木,化学,物理学,数学,図学,教育,心理学,社 会学,生物学,生態学,天文学,気象,農業,農機,畜産,鉱業,地質学,地学,
機械,電気,ラジオ,写真,製本,印刷 政治・法律・経済
政治,制度,外交,社会,政治評論,法律,法制,経済,商業 運輸・交通,通信
運輸,鉄道,船舶,交通一般,通信 軍事・軍制
陸軍,海軍,空軍,軍制,兵器 衣 ・ 食 ・ 住
衣服,装身具,食物,飲料,建築,室内装飾,室内備品 厚生・スポーツ
厚生・衛生施設,スポーツ,舞踊,ケーム 人 間 関 係
階級,身分,社交,交友,尊称,卑称 生 物
動物,植物,鳥類,魚類,昆虫類
そ の 他
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浦 元 俊
一一一
第 1 表 英 語 の 部
意味論に基づく分類 移 入 語 総 数 4 1 0 語
目|名詞│形容詞│動詞│間投詞|計%
項
学 . 芸 術 学 ・ 技 術 治 ・ 法 律 ・ 経 済 輸 ・ 交 通 ・ 通 信 事 ・ 軍 制
・ 食 . 住 生 ・ ス ポ ー ツ 間 関 係 物 の 他 計
文科政運軍衣厚人生そ
16 73 46 48 15 49 101 21 16 15 400
00100000135 00001020003 00000000022
16 73 47 48 16 49 103 21 17 20 410
9857901119
●●●●●●●●●●3711325544
11112第 2 表 ド イ ツ 語 の 部
意味論に基づく分類 移 入 語 総 数 6 5 0 語
目|名詞│形容詞│動詞│述語|計|%
項
文科政運軍衣厚人生そ
学 . 芸 術 学 ・ 技 術 治 ・ 法 律 ・ 経 済 輸 ・ 交 通 ・ 通 信 事 ・ 軍 制
・ 食 . 住 生 ・ ス ポ ー ツ
間 関 係 物 の 他 計
43 205 65 30 74 109 23 25 32 15 621
02100000148 08013010070
2 0000000001143 215 66 31 77 109 24
6.6 33.1 10.2 4.8 11.8 16.8 3.7 3.8 5.1 4.2
2 5 1
33 27 650
第 3 表 フ ラ ン ス 語 の 部
意味論に基づく分類 移 入 語 総 数 1 , 6 1 5 語
|名詞│形容詞│動詞│副詞│間投詞│小詞|計|%
項
目文 学 ・ 芸 術 科 学 ・ 技 術 政 治 ・ 法 律 ・ 経 済 運 輸 ・ 交 通 ・ 通 信 軍 事 ・ 軍 制 衣 ・ 食 ・ 住 厚 生 ・ ス ポ ー ツ 人 間 関 係
生 物
そ の 他 計
204 183 141 71 159 340 96 61 56 139
1,450
229 203 158 75 175 352 104 65 59 195
1,615
66520600128
125
94126644242
11129
00100020036 00000020057 00000000022
111214294016432
●●●●●●●●●●2686884051
次は,文体論に基づく移入語の分類について述べてみよう。
移入語は上述のような意味論的分類の外に,文体論の上から口語と文章語に分類し(資 料の部参照),さらに言語別に統計的分析を行なったのである。その結果,移入語の中に は口語,文章語は意外に少なく,口語にも,文章語にも属しない文体に中立的な語がき
‐
わめて多いのである。その割合は英語からの移入語においては総数410語に対し口語が7 語,文章語が7語,中立語が396語(第4表参照),ドイツ語からの移入語においては総 数650語に対し口語が22語,文章語が21語,中立語が607語(第5表参照),フランス語 からの移入語においては総数1615語に対し口語が91語,文章語が90語,中立語が1434語 である(第6表参照)。
ロシヤ語の口語は他言語の口語と同じように,本来話し言葉であり,文章語は書き言葉 を本筋とするのであるが,ロシヤ語における両者の使用は厳密に区別することができない のである。従って文章語といえども,文語的ニュアンスをもって口語に使用することがで きるのである。
上記の分析並びに現代ロシヤ語における口語,文章語の使用状況などから考えれば,現
代のロシヤ語は文体論に基づく口語,文章語の方式から,いわゆる中立語化の方式に進み
つつあると言い得るのである。
三 浦 元 俊
262
第 4 表 英 語 の 部
文体論に基づく分類 移 入 語 総 数 4 1 0 語
言 「茗 詞T形容詞│動詞│副詞│間投詞|計|%
項
3 1 2 1 0 1 0 1 2 1 7 6 1 0 0 0 7 3 9 1 2 3 0 0 3 9 6
40,53 4'。
1.7 1.7 96.6
語語他︑ノ
垂函 中 口文そく 章の立計
第 5 表 ド イ ツ 語 の 部
文体論に基づく分類 移 入 語 総 数 6 5 0 語
百 丁茗 詞│形容詞│動詞│副詞│間投詞│述語|計|毛
項
出 i
1 2 2 0 2 1 0 6 0 7 1 1 6 5 0
3.4 3.2 93.4
0000 語語他︑J
壼胆 中 口文そ/ 章の立計
第 6 表 フ ラ ン ス 語 の 部
文体論に基づく分類 移入語総数1,615語
言 詞T兎蓉詞T罰 詞│副詞│間投詞│小詞|計|%
目
項
7 1 9 6 2 2 1 5 5 9 2 2 0 3 1 1 , 3 2 4 4 0 6 4 4 2 0
1,45058192672
5.6 5.6 88.8 91 90
1,434 1,615
語語他j
垂叩
章の立計
中 口文そ
一
ロシヤ語に移入した英独仏語の比較研究並びに移入語の歴史的考察 次は,歴史的見地から行なった移入語の分類について述べてみよう。
移入語を言語別に歴史的見地から分類すれば,第7,8,9表に示した結果となる。
第 7 表 英 語 の 部 歴 史 的 見 地 か ら の 分 類 移 入 語 総 数 4 1 0 語
目一「茗 詞T露詞│動詞│副詞│間投詞」計|%
項
077754
●●●●●●
1010149437367081 34
0000033 0000000 0000022
新 語 革 命 前 の 用 語 史 語
古 語
廃 語 そ の 他
計
0000055
4373670
7034
第 8 表 ド イ ツ 語 の 部 歴史的見地からの分類 移 入 語 総 数 6 5 0 語
白|名詞│形容詞│動詞│副詞│間投詞I述語|計|%
項
212375 ●●●●●● 036036
80000000
22
0000000 00000112 20 40 2 24 562 650 2
19 40 2 24 534 621
0000000
0100078
新 語
革 命 前 の 用 語 史 語 古 語 廃 語 そ の 他
計
三 浦 元 俊
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第 9 表 フ ラ ン ス 語 の 部
歴 史 的 見 地 か ら の 分 類 移 入 語 総 数 1 , 6 1 5 語
目|名詞│形容詞│動詞│副詞│間投詞│小詞|計|%
項
212411
●●●●●●
00404083 2 68
7 60
1,475 1,615
新 語
革 命 前 の 用 語 史 語
古 語
廃 語 そ の 他
計
3 2 67
7 67
1,294 1,450
0000628
55
000057289
0000246 0010157 0000022上記の諸表から新語と廃語を取りあげて述べてみよう。先ず,新語の内容であるが,新 語は第1次世界大戦時代並びにロシヤ革命時代にロシヤ語に移入した語を意味するのであ る。本論文に収録した語は主として,18世紀から19世紀の前半において移入したものと考 えられるので,新語はきわめて少ないのである。次に新語を記してみよう。
英語からの移入新語
1.6皿帥<bluff−威嚇,桐唱 2.KJIy6S<club−労働組合の文化部 3.pe"<raid−抜き打ち検査
4.CePBIIC<service−サービス,サービス係り,
ドイツ語からの移入新語
l.6Hp>Ka<B6rse−職業安定所
2.ceMIIHap<Seminar一大学におけるゼミナール フランス語からの移入新語
1.MeTPa>K<metrage一メートルで表わした映画フィルムの長さ 2.HIIOHeP<pionnier‑ピオネール,共産少年団員
3.ca60Ta>K<sabotage‑サポタージ
最後に,廃語に触れてみよう。廃語の数は英独仏語からの移入語の総数2675語に対し76
語である。これを言語別に分析すれば,英語から移入した語の中で廃語となった割合は総
数410語に対し1.5パーセント(第7表参照),ドイツ語からの移入語においては総数650
語に対し3.7パーセント(第8表参照),フランス語からの移入語においては総数1615語
ロシヤ語に移入した英独仏語の比較研究並びに移入語の歴史的考察265
に対し4.1パーセントとなるのである(第9表参照)。これらの諸語は長い間ロシヤ語の 中に定着して,外来語の役目を果たしてきたのであるが,ロシヤ革命に伴なう国家機構並 びに社会制度の改変により,またはネップ時代(1921‑1927年)後の国民生活の改善によ って廃語となったものと考えるのである。
移 入 語 の 歴 史 的 考 察
西ヨーロッパの諸言語がロシ語に移入しはじめたのは16世紀頃からと考えられるが,特 に移入が活溌に行なわれたのはピョートル1世時代(1662‑1725年),就中18世紀の初頭 である。18世紀を迎えると,西ヨーロッパ諸国とロシヤとの交流が頓に活溌化し,またこ れに伴なって,西ヨーロッパの文化が潮のようにロシヤに流れ込んだのである。文化的に 立ち後れていたロシヤ国民は西ヨーロッパの文化に眩惑し,西ヨーロッパの諸言語を無差 別に借用しはじめたのである。他方,当時のロシヤ貴族はフランス文化に心酔し,フラン ス語を社交語として取り入れ,ロシヤ語と使い分けていたのである。このような貴族の露 仏二ケ国語併用主義は当時の無軌道的な外来語使用に油を注ぐ結果となったのである。こ のために終に国語浄化の運動が起り,国語尊重の風潮が次第にロシヤ国民の間に広まり,18 世紀中葉においてはこの運動が支配的な力となったのである。この結果,ピョートル1世 時代に移入した外来語の大半はロシヤ語の領域から脱落し,新しい概念や名称を表示する 語のみが辛うじてロシヤ語の中に踏みとどまり,その数もきわめて少なかったのである。
しかしこのような試錬を経て,ロシヤ語の中に定着した外来語はその後におけるロシヤ語 の外来語摂取の地盤ともなり,また尺度ともなったのである。
本論文に収録した外来語の大半はピョートル1世時代から19世紀の30年代頃までにロシ ヤ語の中に移入したものと考えられる。この外来語の移入過程はロシヤ語史の見地から二 つの段階に分けることができると考える。その第1の段階はピョートル時代とピョートル 後時代(1726‑1740年)である。前期のピョートル時代においては,西ヨーロッパの文化 は主としてポーランド語を経て,ロシヤに移入していたのである。このような外来語の移 入過程はロシヤ語史の中において特筆すべきことである。これとともにこの当時西ヨーロ
ッパの諸国から新しい概念や名称を摂取し,さらにそれらをロシヤに伝えたポーランド語 の功績は高く評価されるべきものと考えるのである。
ヴェ・ヴェ・ヴィノグラードフはその著4@OIIepKHHoHcTopHHpyccKoroJIHTepaTyp‑
HoroH3HKaXVII‑XIXBB.,1938r.''の中で次のように指摘している。
「ポーランド文化はヨーロッパの知識の手荷物と,フランスとドイツのことばの貨物を ロシヤに運ぶ仲介人であった(48頁)。」
しかし18世紀にはいると,西ヨーロッパの文化はポーランドを経ずに,直接ロシヤに移
入 し は じ め た の で あ る 。 高 度 の 西 ヨ ー ロ ッ パ 文 化 に 接 し た ロ シ ヤ 国 民 は ヨ ー ロ ッ パ 文 化 に
眩 惑 し , 西 ヨ ー ロ ッ パ の 諸 言 語 を 無 差 別 的 に 取 り 入 れ た の で あ る 。 こ の 結 果 余 分 な 外 来 語
266 三 浦 元 俊
がロシヤ語の中を澗歩すると言う奇怪な現象さえ生まれたのである。かかる言語現象は終 に国語浄化の運動を誘発し,このためにピョートル1世時代に移入した外来語は18世紀の 中葉にし、たり,新しい概念や名称を表示する語を除いて,他は多くロシヤ語の領域から脱 落したことは前述したところである。
第2の段階は18世紀の後半から19世紀の初頭までである。厳密に言うならば,18世紀の 41年代から19世紀の30年代までを言うのである。18世紀の後半になると,ロシヤ国民の外 来語に対する態度は慎重となり,ロシヤ語の中に取り入れられた外来語の数も著しく減少 したのである。かかる現象はロシヤ語の中に余分な外来語を持ち込むことを排除し,これ によってロシヤ語の純潔を守り抜こうとするロシヤ国民の希求によって生まれたもので ある。従って第2の段階においてはピョートル1世時代とは全く異なった社会情勢がつく り出されたのである。
しかしその半面,18世紀の末葉にいたり,ロシヤ貴族のプラス文化に対する心酔は極度 に高まり,フランス語の言い回しや表現形式が貴族たちによってロシヤ語の中に持ち込ま れたのである。当時のロシヤ作家ノヴィコフやフォンヴィズンは早速弧刺作品をもって,
かかるロシヤ貴族の態度を痛烈に非難したのである。しかしかかるロシヤ貴族のフランス 心酔はロシヤ語の中に外来語を移植する地盤をつくりあげたばかりでなく,さらにロシヤ 語の発達,改良のための一助ともなったことは否定のできないことである。
ユ・エス・ソロキンはその著"Pa3BHTHecJIOBaPHOrOcOcTaBaPycCKOroJIHTeTaTyPHOro H3bIKa30‑90‑xrr.XIXB.,1965r."の中で次のように述べている。
「西ヨーロッパの諸言語の借用はロシヤ語の本能的な発達段階であった。また根拠のな い外来語の借用でさえもロシヤ語の発達,改良に役立ったのである(66頁)。」
かかる二つの異なる社会情勢のもとにロシヤ語は外来語摂取の第2の段階を迎えたので ある。18世紀の末期にはいると,一時緩慢であった外来語の移入は再び活溌化し,西ヨーロ
ッパの諸言語から多数の新しい名称や概念をもつ語がロシヤ語の中に移入したのである。
この時代における移入語の特徴は先ず術語の中に求めることができるのである。すなわち 政治・外交に関する用語,科学・技術に関する用語,陸軍・海軍に関する用語,商業・貿 易に関する用語,手工業に関する用語,文学・芸術に関する用語,抽象的な文章用語,ス ポーツ・ゲームに関する用語などはこの第2の段階においてロシヤ語の中に定着したもの と考えるのである。
次は,形容詞の移入過程について述べてみよう。
西ヨーロッパの諸言語の形容詞がロシヤに移入しはじめたのはピョートル1世時代,就 中18世紀の初頭である。17世紀にはいると,西ヨーロッパの諸言語がポーランド語を経て,
ロシヤに移入したのであるが,外来語の形容詞はこの時代の移入語の中にはなく,18世紀の
初頭に西ヨーロッパの諸言語から直接ロシヤに移入した語群の中に現われたのである。し
ロシヤ語に移入した英独仏語の比較研究並びに移入語の歴史的考察
か し こ れ ら の 形 容 詞 は 他 の 一 般 の 移 入 語 と 同 じ く 新 し い 概 念 を も つ も の は 少 な く , ロ シ ヤ 語の中に定着したものは殆どなかったものと考えられる。18世紀の後半から19世紀の初頭 にかけて意義の発達した一連の形容詞が西ヨーロッパの諸言語からロシヤ語の中に移入
し,ロシヤ語の形容詞の領域は急激に拡大したのである。
本論文の形容詞は18世紀の後半から19世紀の初頭において,英独仏語からロシヤ語の中 に 移 入 し た 形 容 詞 を 収 録 し た も の で あ る が , そ の 中 で も っ と も 多 い の は フ ラ ン ス 語 か ら 移 入した形容詞である(第4,5,6表参照)。フランス語から移入した形容詞の中には,他 の言語から移入した形容詞と同じように,ロシヤ語の形容詞の語尾c.‑Hii‑''をとって,ロ シ ヤ 語 の 形 容 詞 の 語 形 を 整 え て い る も の の 外 に , 純 粋 の フ ラ ン ス 語 の 語 形 で 移 入 し た も の もあるので,これらの形容詞は用例をもって示した(資料の部参照)。しかしこれらの形 容詞は現代のロシヤ語においては全く使用されていないのである。この種の形容詞が古典 ロシヤ文学の作品に見られるのはピョートル1世時代におけるロシヤ貴族の露仏二ケ国語 併用主義の名残りを物語るものである。
最後に移入動詞について述べてみよう。
英独仏語から移入した動詞を語形の上から分類すると,次のような結果となる。すなわ ち英語から移入した動詞(3語)は悉く接尾辞GG‑HpOBa‑''をもち,ドイツ語から移入し た動詞(20語)は接尾辞"‑HpOBa‑"をもつものが11語,接尾辞6G‑OBa‑''をもつものが6 語,接尾辞"‑II3HPOBa‑"をもつものがl語,接尾辞 ‑中皿HPOBa‑"をもつものが1語,
その他1語,フランス語から移入した動詞(192語)は接尾辞。G‑HPOBa‑"をものものが69 語,接尾辞GG‑OBa‑''をもつものが7語,接尾辞"‑H3HPOBa‑''をもつものが10語,接尾辞 cG‑H30Ba=''をもつものが3語,その他3語となるのである。
以上の分析から明らかなように,移入動詞は接尾辞G.‑HPOBa‑"をもつものが圧倒的に 多く‐次いで接尾辞G6‑OBa‑''をもつもの,接尾辞G。‑H3IIPOBa‑"をもつものの順である。
これらの接尾辞を歴史的に考察すれば,上記の外来語動詞がロシヤ語の中に移入した過程 を解明することができるのである。
先ず,接尾辞G6‑OBa‑''から述べてみよう。接尾辞cG‑0Ba‑''は現代のロシヤ語において 名詞から動詞をつくる際に使用されている古代期(11‑14世紀)からの成語要素で,ポー
ランド語の接尾辞G6‑oMJa‑c6にあたるものである。
17世紀にはいると,西ヨーロッパの諸言語の動詞がポーランド語を経て,ロシヤに移入
しはじめたのであるが,これらの移入動詞は接尾辞6G‑OBa‑''をもっていたのである。こ
のことはその当時の外来語動詞は先ず最初にポーランドに移入し,ポーランド語の接尾辞
GG‑owa‑''をとってポーランド語の動詞となり,次いでロシヤに移入したことを物語るも
のである。ポーランド語の接尾辞GG‑owa‑''はロシヤ語の接尾辞"=OBa‑''と同音である
ために,"‑owa''を接尾辞とするポーランド語の動詞は機械的にロシヤ語の中に流入した
268
三 浦 元 俊 のである。
例えば,次のような動詞をあげることができるのである。
1.芸術用語
MaJIeBaTb<malowa6−絵具で画く PHCOBaTb<rysOwa6−スケッチする 2 . 技 術 用 語
rIIHCOBaTb<gipsowa6‑ギブスをはめる MyPOBaTb<murowa6−石,煉瓦を積んで造る 3 . 政 治 用 語
a6,mHKToBaTb<abdykowa6‑退位する PaTH中HKoBaTb<ratyfikowa6‑批准する 4 . 軍 事 用 語
aTaKoBaTb<atakowa6‑攻撃する 6JIoKoBaTb<blokowa6‑封鎖する 5 . 商 業 用 語
npo中HToBaTb<profitowa6‑儲ける
mHHKoBaTb<szynkowa6‑酒場の主人となる
17世紀の後半にはいると,ポーランド語の動詞の外に,西ヨーロッパの諸言語の動詞が 接尾辞cG‑OBa‑''をとってポーランド語を経ずに,直接ロシヤに移入しはじめたのである。
この結果,ロシヤ語の中には接尾辞G6‑OBa‑''をもつ動詞が急に多くなったのであるが,
ロシヤ語の中に定着した数は少なかったのである。その原因として,先ず第1に考えられ ることは当時の外来語動詞は他の移入語の場合と同じように,偶然的にしかも一種の流行 語として取り入れられたために,使用上の必要性に乏しくまた借用の根拠もないので,ロ シヤ語の領域から脱落し,新しい概念をもつ動詞のみがロシヤ語の中に踏みとどまったか らである。
次に考えられる原因は接尾辞G6‑OBa‑''には名詞との関連性が少ないことである。従っ て接尾辞GG‑OBa‑''をもつ移入動詞の多くは名詞との相互関係の大きい接尾辞。.‑HpOBa‑"
をもつ外来語動詞に押し出され,ロシヤ語の動詞の中に踏みとどまることができなかった のである。ピョートル1世時代に接尾辞"‑OBa‑"をとってロシヤに移入した外来語動詞 の中で,名詞との関連性の少ない動詞がロシヤ語の中に定着できたのは上述したように,
新しい概念をもっていたからである。
例えば,次のような動詞をあげることができるのである。
l.aKpe,mIIToBaTb<akredytowa6<accr6diter‑信任状を与える
ロシヤ語に移入した英独仏語の比較研究並びに移入語の歴史的考察
Bep60BaTb<werbowa6<werben‑信仰する
"HKToBaTb<dyktowa6‑口授して書きとらせる。
MaJIeBaTb<malowa6−絵具で画く
MyPoBaTb<murowa6−石,煉瓦を積んで造る
●●●●
2345次は,接尾辞.G‑IIpOBa‑''について述べてみよう。
18世紀にはいると,西ヨーロッパの諸言語の動詞は新しい接尾辞"IIPoBa‑"をとって,
直接ロシヤに移入しはじめたのである。接尾辞。s‑HpOBa‑"はロシヤ語の古代からの接尾辞 GG=OBa‑''にドイツ語の動詞の接尾辞。G‑ieren‑''の前の部分が結合してつくられたもので,
前記の接尾辞GG‑OBa‑''よりはるかに大きい造語能力をもつのである。しかし接尾辞
"‑HPOBa‑''でつくられた動詞はその他言語的な性格から当時のロシヤ人に親近感を与える ことができなかったのである。従って18世紀の初頭においては接尾辞。.‑HPOBa‑"をもつ 外来語動詞は接尾辞e6=OBa‑''をもつ動詞より少なく,また接尾辞"‑HPOBa‑"をとる動詞は 多くドイツ語からの移入動詞の中に見られ,フランス語及びその他の西ヨーロッパの諸言 語から移入した動詞の中には少なかったのである。18世紀の初頭に接尾辞"‑HPOBa‑"を とって,ロシヤ語の中に移入した動詞も前に述べた接尾辞GG=OBa=''をもつ動詞と同じよ うに短命に終わり,ロシヤ語の中に定着したものはきわめて少なかったのである。またロ シヤ語に定着した動詞も意味が単調で,多くは軍事用語に関するものであったのである。
例えば,次のような動詞をあげることができるのである。
1 . ド イ ツ 語 か ら の 移 入 動 詞
60M6ap,mIIpoBaTb<bombardieren‑砲撃する KoMaH及叩oBaTb<kommandieren‑派遣する Map皿HPoBaTb<marschieren‑行進する
2 . フ ラ ン ス 語 か ら の 移 入 動 詞
瓜e中唖叩oBaTb<d6filer‑分列行進する
瓜e皿"PHPoBaTb<dechiffrer‑暗号を解読する
しかし18世紀の後半から19世紀の初頭において,西ヨーロッパの諸言語の動詞が接尾辞
"‑IIPOBa‑''をとって活溌にロシヤに移入したのである。その中でフランス語からの移
入動詞が圧倒的に多く(一部はイタリー語とオランダ語からの移入動詞),ドイツ語か
らの移入動詞はきわめて少なかったのである。このことは接尾辞・.‑HPOBa‑が単にド
イツ語の動詞ばかりでなく,広く西ヨーロッパの諸言語の動詞をロシヤ語の中に吸収す
る生産的な接尾辞に成長したことを意味するのである。このような接尾辞G6‑HPOBa‑''の
機能の発達はロシヤ語史の中で注目すべきことである。ロシヤ語が英語の動詞の借用がで
270
三 浦 元 俊
きたことも接尾辞"‑HPOBa‑''のこの生産的機能によるものである。さらにこの時代にお いては新しい接尾辞"‑H3IIPoBa‑''とそのワリアントであるeG‑H30Ba‑''をもつ外来語動詞 も現われ,ロシヤ語の動詞はその数が増大したばかりでなく,意味論の領域においても未 曽有の発達を遂げたのである。
略 語 の 説 明
意味論に基づく分類に使用した略語のうち特殊なもののみを説明す。
文 ( 新 聞 ) 文 章 語 で 新 聞 用 語 に 属 す 。 公 ( 施 ) 公 共 施 設 転 ( 文 ) 転 意 で 文 章 語 と な る 。 室 ( 備 ) 室 内 備 品 政 ( 史 ) 政 治 用 語 で 史 語 に 属 す 。 室 ( 装 ) 室 内 装 飾 品 貨 ( 古 ) 貨 幣 用 語 で 古 語 に 属 す 。 工 ( 製 ) 工 業 製 品 建 ( 廃 ) 建 築 用 語 で 廃 語 に 属 す 。 ギ 神 話 ギ リ シ ャ 神 話 階 ( 身 ) 階 級 用 語 で 身 分 を 示 す 。 地 単 地 積 単 位 衣 ( 装 ) 衣 類 の 用 語 で 装 身 具 を 示 す 。 数 単 数 量 単 位 装 ( 廃 ) 装 身 具 を 示 す 用 語 で あ る が , 廃 語 重 単 重 量 単 位 に 属 す 。 行 単 行 政 単 位 軍(革前)軍用語であるが,10月革命前に使
用した語であることを示す。
文体論に基づく分類並びに歴史的見地に基づく分類に使用した略語の説明 口 口 語 廃 廃 語 革 前 1 0 月 革 命 前 の 用 語 文 文 章 語 詩 詩 語 新 語 第 1 次 世 界 大 戦 時 代 並 び 公 公 用 語 方 方 言 に ロ シ ヤ 革 命 時 代 に 移 入 官 官 庁 語 稀 稀 用 語 し た 語
俗 俗 語 幼 幼 児 語 学 学 内 用 語
古 古 語 滑 滑 稽 語 童 童 話 ・ 民 話 の 用 語
史 史 語 皮 皮 肉 語 親 な れ な れ し い 表 現 語
ロシヤ語に移入した英独仏語の比較研究並びに移入語の歴史的考察
英 語 の 部 名 詞
分 類 船 鉄(運)
地 単
ス ポ ー ツ船,鉄,航 経(商)
食,海,鉱 階(身)
ス ポ ー ツ
政 船 食 新 語 鉱 機 政(経)
工
職
意 味
全員上甲板集合,全員作業 自動運搬車
エーカー(英,米の地積単位)
ア ウ ト
底荷;道床用の砕石,砂利;調節荷量 銀行券,銀行紙幣
バー,酒場;砂洲;採鉱機の錐棒 従男爵(英国の爵位)
パ ス ケ ッ ト ポ ー ル
議会の法律案,議案(英,米の)
船 梁
ビ フ テ キ威嚇,桐唱,虚勢 有 泡 銅
滑 車 封 鎖
分塊圧延機,ブルーミング ポーイ,給仕
ボーイスカウト,少年団 ボクシング;ボックス革
ポ ク サ ーポ ル ト
兵曹長;水夫長,船頭 ブリッグ
ブリツジ(カルタ遊びの一種)
乗馬ズボン 保育箱(ひな鳥の)
耕作機の一種 ブ ル ド ッ ク
ブーム,センセーション;俄景気 石炭置場;穀物箱,刈取機の穀物箱 緩衝機;緩衝,それを行なう人 ブッシェル(穀量単位)
ベ ー コ ン
収支予算
車輌,貨車一両の積荷量 水 洗 便 所
水 球
防水外套,婦人の夏外套 捕鯨用ポート
ベルベット,綿ビロード
T
a狐cT
韮︑巾王 室叩ロ︐Kamyrbe
ヤpTpKpa
画︑師伽beaHT
皿皿咽︑町 知剛唖卿叩伽伽卿剛︾伽伽伽卿輌伽伽唖伽錘伽︾伽岫伽︾州︾︾︾蜘蜘岫加伽伽囲皿皿配匪配 印印印叩醒皿岬岬岬加唖 シ狐KaH
a狐K 皿H
外
原 語
over‑aIlautocar acre
aut
ballastbank‑note bar baronet
basket‑ball bill beamsbeef‑steaks
bluffb l i s t e r ( c o p p e r )
biock bloCkade
blooming
boy boy‑scoutbox boxer
boltboatsman
b r i g bridge
breeches brooderbucker
bulldog
boom bunker buffer
bushelbacon
budget
wagon
water‑clasetwater‑polo
water‑proof whaleboat velvetスポーツ,製靴
ス ポ ー ツ エ軍(革前),船 船
ゲ ー ム 衣 養 鶏 農 動 口,経 船 , 農 鉄 , 文 度 量 衡 食 政(経)
鉄 廃 語
ス ポ ー ツ衣(廃)
船
衣(識)
三 浦 元 俊
, ジ ャ ー ナ リ ズ ム
272verdict
wherry whig whisky
whi9tv o l l y ‑ b a l l gasholder guide‑rope gallon handicap handicapper
geyser
garne●
gulnea
heatg l i s s e r goal goalkeeper g o l f
groggrooIn
deckdumping dandy
detective detectorJazz
jazz‑aand
Janl Jurnper
gentleman
Jersey●
g】n
● ● ●
J1ngo1srn
joker
John‑Bulljute
discountdispatcher dog
dock docker dollar dominion法,ジャー 船(廃)
政(史)
食(飲)
ゲ ー ム
ス ポ ー ツ エ航 度量衡
ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ地 質 学
ス ポ ー ツ経(貨)
ス ポ ー ツ
船
ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ
食(飲)
外(革前)
船 経 口 語 職
ラジオ 音 音 食品 衣 人(関)
織 , 衣 食(飲)
政治 ゲ ー ム
判 決 ; 批 判 , 意 見 小 艇 , 僥 舟 ホイック党
ウ イ ス キ ーホイスト(4人でやるカルタ遊び)
パ レ ー ポ ー ル ガ ス タ ン ク
気球,飛行船の誘導索
ガ ロ ンハンディキャップ;ノ、ンディキャップ 付きの競馬
ノ、ンディキャパー
間歌熱泉,間歌噴水 ゲ ー ム
ギニー(21シリング,英の貨幣単位)
競馬の一回りの競争;競輪の一種 水上滑走艇,快速発動機船
ゴーノレ
ゴ ー ル キ ー パ ー
ゴ ル フグロッグ(湯を割って砂糖を入れたラ ム )
騎馬従者,馬丁 甲 板 ダ ン ピ ン グ
しゃれ者,伊達者,ダンディ 探偵,刑事
検 波 器
ジ ャ ズ ジ ャ ズ パ ン ド ジ ャ ム水夫用ジャケツ,ジャンパー 紳士;男子への丁重な呼びかけ 上質毛糸;セータ
ジ ン
侵略的外交論,排外的愛国主義 ジョーカー(トランプ)
ジ ョ ン ブ ル
ジュート,黄麻
手形割引,(手形の)割引料 運 転 指 令 者
猛犬(ブルドック,グレートデン)
ドック,船渠
ドック,造船所の労働者
ド ル自治領
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ジ ャ ー ナ リ ズ ム
植
経(商)
鉄 動 船 船 経(貨)
政(制)
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KeK‑yoK/KaK‑yoK/
doping
drivedrednought jockey i n p o r t
interviewcarter
quaker
cakes
cakewalk kangaroo kick kicks keepsake klaxon clinker clown club clubmanclump
cowboycovercoat
coctailc o l l e g e
cold‑cream colt combine commander compoundcornbort conveyer
consols constable container controllerconcern
cordite
corner
court
cottagecracking
cricketcroquet C r o w n g l a s S
薬
ス ポ ー ツ軍(海)
ス ポ ー ツ
経(商)
文章語 機 宗 食(菓)
舞 踊 動
ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ古 語 交 建 劇 , 興 ス ポ ー ツ , 新 語
興奮剤(馬の);強壮剤 ドライブ(庭球)
弩級艦 競 馬 騎 手 輪 入
インタービュー,記者会見,訪問記事 歯車箱,クランク室,ハウジング
クエーカー教徒
シ ョ ー ト ケ ー キ黒 人 ダ ン ス の 一 種
カ ン ガ ル ーキック(蹴球などにおいて)
撞き損い,ミス
豪華な版画本(19世紀の初頭に流行し た贈答品)
警笛(自動車,トラクターの)
透 化 煉 瓦
道化役者;サーカスの道化役者 クラブ,集会所;労働組合の文化部 クラブの常連
花床,花壇
カウボーイ(北アメリカ)
毛織物の一種(乗馬外套用の生地)
カ ク テ ル
米国の単科大学,英,仏の高等学校 コ ー ル ド ク リ ー ム
コルト式拳銃,機関銃の一種
コ ン パ ィ ン砲術長,掌砲長 複式機関;複巻電動機 安楽,気持のよいこと コンベヤ,伝送装置 整 理 公 債 , コ ン ソ ル 公 債
英米の警官,巡査;中世英国の宮内官 コンテナ,貨物運搬容器
制 御 器 , 整 流 器
コ ン ツ ェ ノ レ ン
黒 煙 火 薬 、
コーナーキック,味方のミス(蹴球)
価格釣上げを目的とする買占め
テ ニ ス コ ー ト小さな郊外の家,コツテージ 分 解 蒸 溜 工 場 , 分 解 蒸 溜 法
クリケット(球戯の一種)
クロケット(戸外遊戯の一種)
上等板ガラス(光学用)
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園 芸 外 衣(織)
食(飲)
教(学)
化 粧 兵 器 農 軍(海)
機 , 電 抽 機 経(財)
職 , 史 語 鉄 電 経 軍
ス ポ ー ツ経(商)
ス ポ ー ツ
建 化
ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ光 学
274 一一一
浦 元 俊
鉱 , ス ポ ー ツ
ス ポ ー ツ医 交
ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ
衣(幟)
ス ポ ー ツ
階(身)
階(身)
衣(識)
工
料 理 機 政 階(身)
政(制)
食 食 品
風橋,クロッシング;反則横断 田野横断競争
クルップ。(呼吸困難を伴なう炎症),
クルップ性炎症
一頭立2輪,4輪の辻馬車 ライン審判員(庭球,蹴球の)
最後の一球,ラストポール(庭球)
裏地用毛糯子,裏地用安綿布 庭 球
ロード夫人;貴婦人 英国の大地主
光沢のある柔らかな布地の一種 曲管,サイフォン
レバー,もつ 昇降機,エレベーター
ロックアウト,工場閉鎖 ロード,卿
英国大都市の市長 ランチ,昼食 ラード(豚の脂)
職長,名人,巨匠 競技,試合
ミックス(庭球,卓球)
貴婦人に対する敬称(英国)
貴人に対する敬称(英国)
擬態;偽装
未婚婦人の名,姓につける敬称(英米)
既婚婦人の名,姓につける敬称(英米)
男子の名,姓につける敬称(英米)
集 会 海軍少尉 厚木綿の一種
歌と踊りの演芸場,ミュジックホール ミュール精紡機
ニップル,接続管 ノックアウト(拳闘)
ノックダウン(拳闘)
ナ ン セ ン ス , ば か ば か し い こ と 当座貸越,オンコール オフサイド(蹴球)
オフセット印刷,オフセット版 郵便船,定期船
公園;車庫,修理所;補給用移動倉庫 国会,議会
瀝青,チヤン
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lever liver lift lock‑out lordlord‑mayor
lunch lardrnaster
match mixedmylady mylord
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●
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meeting midshipman
moleskin music‑hall mulenipple
knock‑out
knock‑downnonsense
oncall off‑side
offset
packet‑boat park parliament pekス ポ ー ツ ス ポ ー ツ
人(関)
人(関)
生態学,文 人(関)
人(関)
人(関)
政 軍(革前)
衣(織)
音
工 工ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ
文 経(商)
ス ポ ー ツ
印 船(廃)
鉄 , 軍 政(制)
工
ロシヤ語に移入した英独仏語の比較研究並びに移入語の歴史的考察
275罰としてのハンデキャップ(蹴球)
ペンス(英の貨幣),ペ二(フィンラド の貨幣)
ペンス(英の貨幣)
薄荷酒,ペパミント 背広服(上衣)
印度回教徒の寛いズボン,パジャマ ピックアップ。(合成式刈取機の選出機),
小型貨物自動車 ピクニック,遠足 ピクル,漬物 支 柱 ピンポン,卓球
仏の昔の液量単位;パイント(英米の 液量単位)
狩立用の猟犬(英国種の)
豊 誉 鐙 か い シ ョ ー ル ( 格 子 縞 で 房 の つ
いた),スコットランド高地人着用の 格子縞の羅紗マント
棒ピストン
ポ イ ン タ ーポーカー(カルタ遊びの名)
巡査,警官(英米の)
ポロ,馬上球戯
ハーフパック,中衛,(蹴球,ホッケー)
小馬,駒(スコットランド産)
ポプリン(一種の絹毛織物)
英国産黒ビール
炭酸カリューム,ポッタース 大公使館などの新聞報道部 プディング(デザート用)
パドリング,攪錬鉄法
企業者合同(英米の);農産物販売者 合同(アメリカ,カナダなどの)
頭からかぶるセーター ポンス,ポンチ,プンジュ
刈取結束機(馬で後から押す仕組の)
プ ッ シ ュ ボ ー ル
厚い帆布 ど く む ぎ 属 の 一 種 カルタ遊びの一種 ラウンド,拳闘の一回 大 夜 会
可逆スイッチ 連 発 拳 銃
長く寛いフロックコート
敵の後方,側面に対する騎兵,飛行機 の急霞;抜き打ち的検査
レコード;最高の記録成績 penaltykick
penny pence
peppermint pea‑jacket
pyjarnas
pickup
●●
plcnlc
pickles p i l l a r s
●
plngpong
p i n t pincher planx‑sheer plaid plunger pointer
pokerpoliceman
polo half‑backpony
popelyne
porterpotash
press‑bureaupudding puddle pool pullover punch pushbinder pushball
ravenduckrye‑grass r a m S
rolmd
rout reveser
revolver
ridingcoat
raid recordス ポ ー ツ
経(貨)
経(貨)
食(飲)
衣 衣 機 , 運 娯 食 船
ス ポ ー ツ度 量 衡 動(猟)
船 衣 機 動(猟)
ゲ ー ム 職(警)
ス ポ ー ツ
(翻訳語)スポーツ 動
織 食(飲)
化 外交 食(菓)
冶 金 経 衣 食(飲)
農(機)
ス ポ ー ツ
船 植 ゲ ー ム
ス ポ ー ツ古 語
工兵 器 衣(古)
軍 , 新 語 スポーツ,転
e
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叩印
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丞Tp邸印皿閲血m eⅢ
276
三 浦 元 俊
記録樹立・保持者;記録樹立者
(種々の領域における)
レール,軌条 探訪記者,通信記者
レプス(壁掛け用畝織物)
人力車夫,人力車
買占め,売止めの協定;アメリカ政党 の一時的分派;リング
暗礁;帆の短縮部 外衣,外抱,ガウン 三番勝負(カルタ)
ロビンソン漂流記;漂流奇談;沢山の 冒険
児童用ローラー・スケート,子供用ハ ンドル付きスケート
ラム酒
ロストビーフ,それに用いる肉 正午時報,正午の時鐘を鳴らす。
セ ー タ ー
引網船
金庫,貴重品保管室 自動紡績機械 下水消毒タンク 同 上
サ ー バ ーサーブ(庭球,その他)
サービス(携帯品の急ぎの修理,購入 品の託送,案内など),その係 セッター(猟犬の一種)
租界;セツルメント,隣保事業 ボーイ・スカウト,少年団
イギリスの地主の姓につける敬称,イ ギリスの貴族とアメリカの治安判事に 対する尊称
北米,オーストラリヤなどの未開地占 有者,オーストラリヤの牧場借用者 小公園,辻公園
氷の山を滑りおりる舵のない橇 ス ケ ー ト ・ リ ン グ
おどけ芝居,一幕演劇;小作品;スケ
ッ チスキップ。(坑道用の巻揚函);トロッコ (工場用)
競走用ポート 鉄 屑
土工機械,スクレーパー;掻器 擦 刷 子
ス カ ン ク
モーター・ボート,モーター付き快速艇 船を岸に引揚げる斜路・船台 鋼鉄圧延機,平板フライス盤 スモーキング,タキシード PeKOPnCMeHrecordsman
PeJIbCrails PenOPTePreporter
P e n C r e p sPHKmarickshaw P H H r r i n g p I I * r e e f p o 6 a r o b e Po66ePrubber
Po6HH30Ha,maRobinsonCrusoe POJIJIeProller
P O M r u m
POCT6"roastbeef PHHma,PHH,my6HTbringthebell
スポーツ,転 鉄
ジャーナリズム 織
交
経,政,スポーツ 地 質 , 船 衣(船)(廃)
ゲ ー ム 文 芸
(用具)
ス ポ ー ツ
食(飲)
食 船 衣 船 経(金融)
機 衛 生 衛 生
ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ新 語 動(猟)
政 , 社
sweater
●
se】ner
safe
selfactors e p t i c ( t a n k )
septictankserver
●
serv1ce
●
serv1ce
setter
settlementscout
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KT 正匪・叩血皿皿即恥皿即岬班揃
D1D△D4H⑪H⑫H狐︑ⅢD&D4D&TTaB BeeeeeeeeeeKKCcccccccccccc
人(関)
squlre
史 語 公(施) 堵
ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ
劇,文,画 鉱
ス ポ ー ツ エ土 木 , 鉱 機 動
ス ポ ー ツ船
工衣 squatter
square
skeletonskatingring
sketchskip
skiffscrap scraper scrubber skunks scooter
slip slabS m o k i n g ‑ j a c k e t
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ロシヤ語に移入した英独仏語の比較研究並びに移入語の歴史的考察
277D星HD凸T
3
TreD&姫D△D&D昼
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卿唾即恥pH瓜
邸正KTTH
e伽〆OepH及唾叩唖︑伽脚頤顕︑皿脚卿睡理伽伽艸KM皿皿皿皿mmm配mmm位M巾 Vジ aOBaeHH 皿皿唖加皿叫叫叩叩叫叫唖函函函函函唾唾唾唾唾皿皿皿皿皿皿岬叩馴即函︺皿・w mmmmmmm
軍 文章語 経(貨)
船 衣(廃)
機
政(制),スポーツ
選抜狙撃兵,優良射手 流行を追うデモ紳士
イギリスの1ポンド金貨 上甲板(通常3甲板船の)
一種の短上衣,ジャケツ 自動車などの速度計
英米の下院議長;勝負をアナウンスす る人(拳闘)
回転する釣魚用の擬似魚,それによる 釣り
卓上演説,席上の挨拶 憂愁,憂うつ,憂うつ症 スポーツ,競技 ス ポ ー ツ マ ン , 選 手 猟犬の一種,スプリンガー 消火撒水装置
短 距 離 競 走
短距離競走者,スプリンター 練習用1人乗りボート
力走,力漕,スパート(スキー,スケ ート,ボートレース)
長距離選手 積上機
標準,規格;本位;月並み,紋切り型
ス タ ー トスタータ;始動機(飛行機,自動車な どの)
風景中の人物,動物 乗 馬 用 の 鞭 船 首 材
製造機械検査場(工場の),展覧品陳 列台
消火ポンプへの給水管 桧 座
惜座,積卸仲仕
一方にペン,他方に鉛筆のついたペン 軸,ペン鉛筆
障碍物競走用の馬 障碍物競走;障碍物競走馬 自動給炭機,ストーカー 栓,塞子;留め装置;留索 梁 受 縦 材
帯 索 ; 環 索
一人乗二輪車,競走用二輪車 支柱,台,支え承
サー(英国でナイトに冠する尊称),
英語で男子の敬称 セット(庭球)
試合の規定時間,タイム 台 風
snlper snob
○
soverelgn
spardeck
spencer
speedometer speaker回■
splnnlng
speech spleen
sport sportsman●
sprlnger
sprinkler s p r i n t sprinter
●
spoonlng
spurt stayerstacker
standartstart starter staff
sticksteln
stand stander steps stevedores t y l o
steeplersteeple‑chase
stoker
stoppers t r i n g e r
stropsulky
support●
s1r
set
timetyphoon
漁
抽
ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ動(猟)
工 ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ
エ(機)
経 , 口
ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ , 工画
ス ポ ー ツ
船
工 工船 船 文 具
ス ポ ー ツ ス ポ ー ツエ(機)
工 , 船 船 , 飛 船 , 飛
ス ポ ー ツ エ人(関)
ス ポ ー ツ ス ポ ー ツ