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イネいもち病菌の

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Academic year: 2021

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北海道大学 大学院農学院 修士論文発表会 201828

イネいもち病菌の DNA 修復タンパク質解析のための ネイティブ発現系の構築

応用生物科学専攻 生命分子科学講座 応用分子微生物学研究室 小竹 史仁

1.背景,目的

イネいもち病はイネの最重要病害であり,その防除には農薬や抵抗性品種などが使用され ている。しかし,これらはいもち病菌の突然変異により無力化される。突然変異菌の発生の メカニズムの一つに

DNA

修復時の相同組み換えがある。そこで,本実験では

DNA

修復時の 相同組み換えに関わる

MRN

複合体という

MRE11, RAD50, Nbs1

3

つのタンパク質の複 合体に注目した。

MRN

複合体は

DNA

二重鎖切断個所に集結し,修復に必要な様々なタンパ ク質を誘引するという

DNA

修復の開始に重要な役割を担っている。これまでに,イネいも ち病菌において,MRN 複合体のうちどれか一つでも失った欠失変異株はイネへの病原力を 失うこと,熱処理したタマネギの表皮には侵入できるが,生きたイネの葉には侵入できない ことが分かっている。MRN 複合体の各相互作用を確認するために,いもち病菌の

MRE11

RAD50

Nbs1

のホモログである

Mhm11

Rhm50

Nhm1

にそれぞれ異なるタグを付け,

共免疫沈降を行ったところ,バンドが確認された。しかし,Mhm11と

Rhm50,Mhm11

Nhm1

の相互作用が予想されたが,非特異バンドや目的バンドが薄かったためにプロモータ ーを恒常強発現プロモーターに変更し,より確実なタンパク質発現を実現することを目的と した。

2.方法・結果

Mhm11

Rhm50

Nhm1

を導入したベクタープラスミド

pBARSTFLAGmre11comp.,

pDESTRrad50HA, pBlastrMycnbs1

を鋳型とし,そのプロモーター部分を除く配列を

PCR

対象としてプライマーを設計した。インバース

PCR

により,pBARSTFLAGmre11comp.に おいてプロモーターを除いたベクターが得られた。他

2

つは非特異的な産物が優先してしま い,プライマー設計を変更しても結果は同様であった。また,

TEF

プロモーターを,

pBARSTFLAGmre11comp.の強発現性代替インサートとなるようプライマーを設計した。

PCR

によりインサートとしてのプロモーターが得られた。ベクターとインサートをエキソヌ クレアーゼ,ポリメラーゼ,リガーゼを用いて

Gibson Assembly

を行い,強発現プロモータ ーを持つプラスミドを作成した。そのプラスミドをエレクトロポレーション法による形質転 換で大腸菌へ導入した。しかし,回復培養後のプレーティングでコロニーが観察されなかっ た。そのため,ベクターとインサートが正しくアッセンブリしていた際にのみ反応が進むプ ライマーの組み合わせで

PCR

を行ったところ,産物は得られず,また,ベクターとインサー トの

DNA

を電気泳動し確認したところ,正しい目的物と思われるバンドがあったため,ア ッセンブリ段階に問題があることが示唆された。現在,再度アッセンブリ反応を行っている。

参照

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