別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲・ ○ 乙 第
3035号 氏 名 前田 敦雄
論文審査担当者
主査 救急災害医学 土肥謙二教授
副査 生理学講座 生体調節機能学 泉﨑雅彦教授
副査 外科学講座心臓血管外科 田中弘之教授
(論文審査の要旨)
血流予備量比検査は、血管拡張剤を投与した状態で、狭窄病変の前後の平均血圧を測定する ことによって、患肢が虚血状態であるか推定する検査方法である。閉塞性動脈硬化症に対 する FFR は、血管拡張剤も投与量も確立 されていない。本研究はアデノシン三リン酸 100μg、アデ ノシン三リン酸 200μg、塩酸パパベリン 10mg、硝酸イソソルビド 1.5mg を比較検討している。
各血管拡張剤間の FFR 値に有意差は認められなかった(p = 0.7569)が、塩酸パパベリン 10mg 投与、硝酸イソソルビド 1.5mg 投与でそれぞれ1症例が、血管拡張薬投与による体 血圧低下の 合併症のため検査を中止している。アデノシン三リン酸 100μg は、他薬剤と同等の血管拡張 効果で、他の血管拡張薬と比較し副作用を認めず、閉塞性動脈 硬化症患者に対する FFR 検査で 用いる至適血管拡張剤と考えられた。
閉塞性動脈硬化症患者に対する FFR 検査で至適血管拡張剤を示した本論文は、臨床での有用 性が高く学術的な価値もあり、学位論文に相当すると判断した。
(題 名)
Safety and efficacy of adenosine 5’ -triphosphate as a hyperemic agent for the assessment of peripheral fractional flow reserve
(末梢血管に対する血流予備量比測定時の血管拡張薬剤としてのアデノシン 5'-三リン酸 の安全性と有効性について)
(掲載雑誌名)
THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL OF MEDICAL SCIENCES 2018 年
(主査が記載、500字以内)