別紙
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論 文 審 査 の 要 旨
報 告 番 号 | 甲 第 三 笠 号 | 氏 名
主 査 倉 固 な お み 副 査 加 藤 裕 久
論文審査担当者
副 査 村 山 純 一 郎 副 査 佐 藤 均 副 査 岩 井 信 市地域医療における薬局薬剤師のプライマリケアおよび臨床判断能力の修得を目指したカリ キュラムの作成とその評価
鐙亘
地域医療の問題対応の一環で、チーム医療やプラ イマリケアの重要な担い手として薬剤師が注目さ れている。こうしたニーズへの対応に、プライマリ
施、更にその効果を評価した。研究の概要を図で示 す(
F i g .
!)。1 .
薬剤師のプライマリケア・臨床判断カリキュ ラム作成と研修会実施[目的・方法]
社会のニーズに対応した薬剤師の卒後教育
薬剤師ゆプライマリケア・臨床判断カリキュラム作成
Fig. 1研究概要図
現役の薬剤師を対象に地域におけるプライマリケアに必要な臨床判断能力の修得のため、カ リキュラムを構築し、方略の研修会を実施した。研修会は体験型とし、グループ討議を中心に 構成した。
[結果・考察】
研修会は
2 2
回実施、スケジュールはl
日(8
時間)と半日(4
時間)の2
種類を適切なものとし た。研修会参加者による内容、理解度評価は5
段階評価で4 .5
〜4 . 9
と高く、カリキュラムと 研修会は臨床判断能力の修得に有効な構成と考えられる。2 .
カリキュラムの評価坦且ム五量]
本研究のカリキュラムの効果を評価するため、プライマリケアに関する意識や業務におい
て、研修会受講後薬剤師は一般的な薬剤師と違 いが生じているのかを明らかにする。
日本薬剤師会セルフメディケーションサポート 薬局に登録のある全国の薬局からランダムに選 出した、 481薬局の薬剤師と、臨床判断研修会 を受講後1年経過した薬剤師87名にアンケート 送付した。
アンケートは薬局でのプライマリケア、臨床判
断、地域のチーム医療について(全26項目)とし、 Fig. 2一般の薬局薬剤師のプライマリケア 探索的因子分析、共分散構造分析を行った。分 に関するパス図
析は
SPSSs t a t i s t i c s 10,Amos7 (IBM
)で行っ た。[結果]
一般の薬局薬剤師へのアンケート結果から、探 索的因子分析で
5
つの因子得られた。因子は「薬 局での情報収集と臨床判断」「市販薬の活用J「チ ーム医療」「スイッチOTC
への期待」「臨床判断 の積極性」と命名した。研修会受講後の薬剤師 では「チーム医療」から「チーム医療」「地域医 療の拠点」の2
因子に分離し6
因子となった。得られた因子とプライマリケアの関連性を検証する
Fig. 3研修会を受講した薬剤師 ため、共分散構造分析で因子問の構造のパス図を作成
のプライマリケアに関するパス図 した(Fig.2, 3。)
[考察]
一般の薬局薬剤師は、プライマリケアと、臨床判断や市販薬を関連付けて認識しているが、チ ーム医療を意識していなかった。プライマリケアが市販薬を用いた医療という限られた認識と なっている可能性がある。
研修会受講者ではチーム医療や地域医療への認識が明確化し、プライマリケアと関連付けられ ていた。カリキュラムの方略の研修会で薬剤師の認識に変化が生じ、本研究の薬剤師の臨床判 断カリキュラムに一定の効果があると評価できる。しかしチーム医療とプライマリケアとの関 連は強くはなく、他の医療職種との連携を組込むなど、改善が必要と考えた。
盆 主 主
地域医療におけるプライマリケアには、症候学の知識、適切な情報収集に基づく臨床判断能力 が必要になる。本研究で実施した薬剤師の臨床判断研修会は、これらの能力の修得に有用であ る。