は じ め に
同志社大学歴史資料館にとって、2007 年度は、多様な取り組みを行った年でした。
2005 年度にはじまった第3期南山城総合学術調査「南山城の古代寺院」では、古代寺院のデータ の集成作業を行っています。2008 年度中にはこの作業は完了する予定です。
また、それに関連して、京田辺校地に隣接する古代寺院普賢寺跡(現大御堂観音寺)の測量調査 を引き続き行いました。7・8世紀の塔基壇跡と考えられる遺構の測量が完了しました。この成果 の報告については、本書に掲載しています。この調査では、レーダー・磁気探査も併用し、遺構の 有無や形状について発掘以外の手法による調査データを蓄積しました。
さらに、岡山県黄島遺跡という縄文時代早期の貝塚関連資料報告の続報を掲載しました。また、
2007 年度には二條家屋敷跡として重要な遺構の眠る同志社女子大学内の遺跡調査も行いました。そ れに関連して、同志社女子大学の今出川校地の前身にあたる「平安義會」の施設についても調査成 果を掲載しました。
いずれも博物館の収蔵資料や活動の持つ可能性を広げる研究方向です。本館では、このような館 蔵資料の再評価につながる活動も続けたいと考えています。そのためにも、今後とも多くの方々の ご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2008 年 10 月 30 日