ヒ ト末 梢 血 由来 リ ンパ芽 球 様株 細胞 に関す る研 究
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(2) 570. 長. 器 に 放 置 し,検. 索 時 に1,000回. 転,. PH7.1〜7.2の1/100Molリ BS)で. 洗 浄 し,少. 5分. 谷. 間遠 沈 して. 川. 晴. Table. 1. Procedure. ン 酸 緩 衝 食 塩 水(P 量 のPBSに. of. immunofluorescence. staining. 再 浮 遊 し た.次. い A). で1枚. 巳. Preparation. of. cell. smears. の カ バ ー ス リ ッ プ(6×32mm)に5×105個. 程 度 の 細 胞 数 を塗 抹 出 来 る よ う に 加 減 し て,カ ス リ ッ プ に 塗 抹 し た.室 分 間 固 定 し,保. 温 で 乾 燥 後,ア. culture. cell. suspension. washed. with. PBS. バー. セ ト ン で10. resuspended. 存 す る こ と な く直 ち に蛍 光 抗 体 の検. 1•~108. 索 に 使 用 し た(Table 2). に20,. 80,. 40, 160,. 2,560倍)に. 640倍(必. 洗 浄 し,さ. anate. (FITC)標. 記 のP3HR‑1. 30分 反 応 させ る.次. ら にfluorescein. isothiocy‑. 識 抗 ヒ トIgG兎. (Behringwerke製)の20倍 30分 染 色 後,封 し た.観. 要 に応 じて さ ら. 稀 釈 し,前. 塗 抹 標 本 の 上 に か ぶ せ て37℃, にPBSで. 稀 釈 液 を か ぶ せ て37℃. 入 剤 を 用 い て ス ラ イ ドグ ラ ス に 封 入. 励 起 方 式 に よ っ た(Table. 価 の 確 認 し て あ るIM患. 1). EBV抗. 1のB).. 者 の 血 清(TS)を. 体. 使用 した. 原の検索. 胞 の 場 合 と 同 じ で あ る4)5).な お,株. 細 胞樹. 立 前 の 培 養 細 胞 に お い て は 培 養 開 始 時 に,リ. ンパ 節. 組織 由 来 の 線維 芽細 胞 に つ い て は 検 索 日の 数週 間 前 らか じ め カ パ ー ス リ ッ プ を シ ャ ー レ 内 に 入 れ. て お き,monolayerを. fixed. with. used. for. cover. room. slips. (6•~32mm). temparature. acetone. for. staining. Determination. 10min.. immediately of serum. EBV. antibody. titers. staining). acetone. fixed. overlaid. with. incubated. smears serial. for. of. P. 3 HR-. dilutions. 30min. overlaid with labeled rabbit incubated,. at. of. 1 cells. test. 37℃. serum. and. washed. な した 細 胞 を アセ トン固 定 し. 1:20 dilution of FITCanti-human IgG globulin. washed. and mounted. with ultraviolet. C) Demonstration. 被 験 培 養 細 胞 の 塗 抹 標 本 作 製 方 法 は 前 節 のP3H. に,あ. at. observation microscope. 塗抹 標 本 の作 製. R‑1細. about. with PBS. UV. な お コ ン ト ロ ー ル と し て あ らか じ め 高EBV抗. B). on. dried. (indirect. グ ロ ブ リ ン抗 体. 察 は ニ コ ン 製 の 蛍 光 顕 微 鏡 を 使 用 し,. 2節. to. 7.2). cells/ml. smeared. 凍 結 保 存 し て お い た 被 験 血 清 を 溶 解 後1/100Mol て10,. PBS. pH. 1のA).. 蛍光抗体染色法. PBSに. in. (at. fluorescence. of EBV antigen. (indirect staining) acetone fixed smears. of test. cells. unlabeled goat anti-human IgG globulin blocking IgG produced in the cells incubated. for. 30min. at. 37℃. and. for. washed. with PBS. た. 2). Igの. ブロ ック. 被 験 培 養 株 細 胞 はIgを の で,ア Gヤ. 産 生 し て い る と思 わ れ る. 37℃,. 30分 反 応 させ る.こ. 中 のIgG産 抗IgG抗 3). 液 を か ぶせ て. の処 置 に よ つて培 養細 胞. 生 細 胞 は ブ ロ ッ ク さ れ,. FITC標. 反 応 と し て,被. 洗 浄 し,. 験 塗 抹 標 本 にTSの10倍. 30分 反 応 さ せ る.次. 10〜20倍. か ぶ せ て 再 び37℃,. 色 後 同 様 に 洗 浄 し,ス. 検 鏡 した.観. 1:20 dilution of FITC-labeled rabbit) anti-human IgG globulin incubated,. washed. goat. (or. and mounted. よ. 30分 染 色 を 行. ラ イ ドグ ラ スに 封 入 し. 察 は 各 株 細 胞 と も 染 色 標 本2枚. D) Demonstration of immunoglobulin-product ion (direct staining) acetone. 識 抗 ヒ トIgG. 兎 或 い は ヤ ギ グ ロ ブ リ ン 抗 体(Behringwerkeお びHyland製)を. 稀. い でPBSで2回. 稀 釈 のFITC標. proven. observation. 蛍光抗 体染色法. 釈 液 を37℃,. う.染. 識. 体 と は 反 応 し な く な る.. 第1次. with the. incubated and washed. セ ト ン 固 定 の 塗 抹 標 本 に 無 標 識 抗 ヒ トIg. ギ グ ロ ブ リ ン 抗 体(Hyland製)原. 1:10 dilution of serum high EBV antibody titer. 以上作. fixed smears. of test. cells. appropriate anti-human or IgM. dilution of FITC-labeled rabbit globulin specific for IgG, IgA. incubated,. washed. observation. and mounted.
(3) ヒ ト末 梢 血 由 来 リンパ 芽 球 様 株 細 胞 に 関す る研 究. 製 し,各 々500〜1,000個. の細 胞 を観 察 し,そ の 中 の. 蛍 光 を発 す る細 胞 の百 分 率 を求 め た(Table 3節. 免 疫 グ ロブ リ ンの検 索. EBV抗. IgA,. werke製)の. IgM兎. 倍 健 康 成 人 の 正 常 範 囲 と み な した6)7) 2). 培 養 を試 み たdonorの. 抗体価. 培 養 を試 み た 患 者 お よ び正 常 人35名 の抗 体 分 布 は. 原 検 索 の場 合 と同 様,各 培 養 細 胞 の アセ. トン固定 塗 抹標 本 を作 製 し, FITC標 gG,. 1のC). 571. Table. 2の ご と くで あ る.な お 培 養 は試 み た が,抗. 識 抗 ヒ トI Table. グ ロ ブ リン抗 体(Behring. 2. Distribution various viduals. 各 々 と反 応 させ る直 接 法 を用 い た.各. of. anti-EBV. patients. and. titers. healthy. in indi. グ ロ ブ リン抗 体 は10〜30倍 の稀 釈 液 を用 い,塗 抹 標 本 を37℃, 30分,染. 色 後 洗 浄,ス. 封 入 し検 鏡 した(Table. 3章 1節 1). 血 清EVB抗. ライ ド グ ラス上 に. 1のD).. 実 験成績 体. 正常人の抗体価 The. 測 定 し た正 常 人 は20才 か ら40才 位 まで の健 康 成 人 74名 で,こ の うち男 性 は35名,女. 性 は妊 娠 中 の もの. も含 め て39名 で あ る.男 女 別 抗 体 の 分 布 はFig. 1の. figures. in the parenthesis. of patients from whom. indicate. cell lines were. numbers. established.. 体 の検 索 を行 な わ なか っ た数 名 は,こ の図 よ り除 外 して い る.す べ てのdonorは. 抗 体 陽 性 を示 し,そ の. 抗 体 価 の 分 布状 態 は前 記 正 常 人 の そ れ とほ ぼ 同 じ傾 向 を示 した. IM患 者4名 の 抗 体価 は20倍2名 倍1名. , 80倍1名,. 640. で,こ の うち20倍 と80倍 の 抗 体 価 を示 した3. 名 全 員 よ り株 細 胞 を樹立 し,株 化 の 成 功 率 は4名 よ り6回 試 み3系,. 50%の. 高 率 を 示 した. SMONお. よ び白 血病 患者 で は 各 々8名, ‑160倍. たdonorは1名. Fig. 1 Distributionof anti‑EBV titers in 74 normal individuals (35 males,39 females). 11名 と も抗 体 価 は10. の正 常 範 囲 に あ り , 160倍 以 上 の 高 価 を示 し もみ られ な か った.し か しSMON. 白血 病 患 者 か ら も各 々4系, そ の成 功 率 は38%,. ,. 2系 の株 細 胞 を樹 立 し,. 18%と か な り高 か った.そ の他. 敗 血 症,胃 癌, sarcoidosis,細. 網 細 胞 肉腫 等 の 患 者. 6名 にお いて も抗 体価 は正 常 人 と変 わ りな か っ た が ご と くで, 10倍 よ り40倍 ま で の抗 体 保 有 者 が 圧 倒 的. これ らの 患 者 か らは1系. に 多 く, 80%以 上 を 占 めて い た. 160倍 の 抗体 価 は男. な か った.コ. 性5名,女. 人 ま で6名 の正 常 人 で培 養 を行 な った が,い ず れ も. 性6名(平. この 男 女11名 はIMや. 均15%)に. 見 い 出 され た が,. そ の他 の 特 定 疾 患 に羅 患 して. も長 期 培 養 細 胞 を樹 立 出 来. ン トロー ル と して7ヶ 月 の 乳 児 か ら成. 不 成 功 に終 って い る.. お らず,何 らの異 常 所 見 もみ られ なか っ た. 640倍 と. 3). い う異 常 高値 の 抗 体 を保 有 して い た女 性1名. 40組 の 出 産 時 妊 婦 末 梢 血 お よ び 新生 児 〓 帯 血 の血. は,臨. 妊 婦 お よ び新 生 児 の 抗 体 同 時検 索. 床 的 に も妊娠 直後 とい う こ と以 外 み とめ られ る異 常. 清EBV抗. 所 見 も既 往 疾 患 もな く,こ の 原 因 につ い て は 全 く不. 陰 性 のpair血. 明 で あ る.一 方 抗 体 価 が10倍 に て 検 出 で きな い正 常. まで 陽 性 で そ の新 生 児 に は抗 体 が み られ な い1組 を. 人 も男 女 各 々1名 に み られ,こ の グル ー プは ま だE. 除 い て,他 の38組 は母 子 と も抗 体 陽 性 を示 し,一 般. BVに. に母 親 の抗 体 価 は そ のpairの. 感 染 して お らず 陰 性 と考 え られ る.. 以 上 の 結 果 よ り正 常 人 の90%以. 上 がEBV抗. 体を. 体 価 はFig. 2の. ご と くで あ る.母 子 と も. 清 は1組 の み で あ っ た.母 親 が10倍. 〓 帯 血 の それ と 同 じ. か,わ ず か に高 く,あ る程 度 の 相 関 関 係 が み と め ら. 保 有 し,そ の 殆 ん どの 血 清 が10〜40倍 の 抗 体 価 を示. れ た.こ れ らの抗 体 価 は,健 康 成 人 の そ れ と殆 ん ど. した.し か し160倍 もか な りの 頻 度 に み られ,10〜160. 変 わ りな い こ と も明 らか に な った..
(4) 572. 長. 谷. 川. 晴. 巳. 同程 度 の抗 原 陽 性 細胞 が 検 出 され, EBV抗. 原 はか. な り持 続 的 に存 在 す る もの と思 わ れ る. 他 方Hodgkin病. 患 者 リンパ 節 由 来 の 線 維 芽 細 胞. 3系 で は,い ず れ に もEBV抗. 原 は 見 い 出 され な か. った. 蛍 光抗 体 間 接 法 によ る実 際 の 抗 原 陽 性 細 胞 の 染 ま り方 は細 胞 全体 に ビマ ン性 に蛍 光 を発 す る もの が 多 くみ られ た(写 真2).時. に細 胞 周 辺 にring状. に. 限 局 した蛍 光 も観 察 され た. 3節. Ig産 生 細 胞 の 検 索. 各培 養 細 胞 中 のIg産 Fig. 2. Relation titers. 2節. of. mothers. at. the. EBV抗. EBV抗. of. EBV. in 40. antibody. matched and. time. of. Table. pairs. 4. 生 状 態 はTable. Immunoglobulin. production. cell lines as tested. infants. unofluorescence. 4の. ごと. in OUMS‑. by direct. imm. method. delivery.. 原の検索. 原 はす べ て の株 細 胞 に検 出 され7),そ. 陽 性 細 胞 数 は0.4〜5.4%,平. 均2.1%で. の. あ っ た.由. 来 した 疾 患 に よ って 陽 性 細 胞 数 の 割 合 に殆 ん ど変 化 は な く, SMON患 均4.7%と (Table. 者 よ り樹 立 したOUMS‑13が. 平. わず か に高 値 を示 した 程 度 で あ った 3). 又OUMS‑16株. 化 前 に お け るEBV抗. 原 は,末 梢. 血塗 抹標 本 お よ び7日 目の カバ ー ス リッ プで は 陰 性 Table. 3. Determination itive. cells. escence. of by. EBV. indirect. antigen. pos. immunofluor. method. くで あ り, IgG,. IgA,. 産 生 細 胞 を,各 々0よ て 示 した.最 17日 目 で は 数 千 個 の 細 胞 中 数 個 の リ ン パ 球 とmacr ophageに. 陽 性 細 胞 を み と め,30日. で もそれ よ りわ. ず か に 多 い 陽 性 細 胞 を み と め た.OUMS‑11aと‑11b は 樹 立 直 後 の 培 養52日, %のEBV抗 UMS‑3,. 51日. ‑5の. よ う に,. ら にO. た が,産 生 細 胞 の 割 合 は0〜50%以. 1年 以 上 経 過 し て い て も. 以 上 を 占 めて い たOUMS‑5の 〜10%ま. 類 のIgの. も遅 く樹 立 したOUMS‑16は1回,他. の す べ て の株 細 胞 は い ず れ も2〜3回. 動 した.例 え ば始 めIgA陽. 目 に は す で に1.3〜1.2. 原 保 有 細 胞 が 見 い 出 さ れ た.さ. IgMの3種. り50%以 上 ま で6段 階 に分 け. 検 索 を行 な っ 上 まで か な り変. 性 細 胞 が 全 細 胞 の50% よ うに,次 回 には5. で 低 下 し, 3日 目 に は全 く陰 性 に な って し. ま っ た例 もみ られ た..
(5) ヒ ト末 梢 血 由 来 リンパ 芽 球 様 株 細 胞 に関 す る研 究 しか し全 般 的 に は株 細 胞 に よ って あ る程 度 産 生 す るIgが. 定 ま っ て い て,例 え ばIM由. Aが 最 も多 く,IgGは. 来 の3系 はIg. 産 生 して い な い か,産 生 し. て いて もわ ず か しか 見 られ な か った. 同 一SMON患. OUMS‑13で. じ くSMON由. 来の. は,株 細 胞 の樹 立 よ り前 の 培 養21日 目. にIgMを5〜10%,. IgGを0〜0.5%み. 細 胞 樹 立 前 で もIgを. 産 生 して い る こ と を確 認 した. なおIg陽. した 状態 に お く と,そ れ の60%は. 出 生 後3ヶ 月 以 内. 抗 体 を 保有 して い るが,8〜10ヶ. 月 後 に は 抗 体 をな. 生 後 減少 して つ い に 消失 す る もの と解 され るが,人. も少 数 な が ら合 成 して い て. ほ ぼ同 一 の 傾 向 が み られ た.同. と を明 らか に して い る.赤 ん 坊 猿 を生 後 外 界 と隔 離. く して し ま う とい う.こ れ は母 猿 よ り貫 った 抗 体 が. 者 由 来 のOUMS‑11aと11bは,. どち ら も3種 類 のIgと. 573. とめ,株. 性 細 胞 の 蛍 光 色 素 に よ る染 色 程 度 は 陽 性. 間 に お い て も同様 に母 親 よ り胎 盤 を通 過 して きたE BV抗. 体 が,出 産 後 次 第 に消 失 す る こ と を示 唆 して. い る.し か る に生 後1年6ヶ 再 び上 昇 し,満2〜3才. 月 以 後,抗 体 保 有 率 は. ま で に幼 児 の80%がEBV. 抗 体 陽性 とな り,以 後Fig. 1の よ うに陽 性 率 は90%. 以 上 を維 持 して い る.こ の 理 由 と して2つ の 可 能 性. 細 胞 の 割 合 が 多 い と き,特 に50%以 上 の場 合 に 著 し. が考 え られ る.第1は. く蛍 光 を発 し,そ の 細 胞 の 内部 構 造 も明 らか で は な. が 出産 後 次 第 に消 失 す る と, EBVの. いが,逆 に 陽 性 細 胞 が 少 な い場 合 は蛍 光 は 弱 く,細. 母 親 よ り貰 った 乳 児 のEBV 初 感 染 を受 け. (水平 感 染)乳 児 は あ らため て 抗 体 を産 生 す る.第. 胞 内の 部 位 によ って 蛍 光 の 差 が み られ た.し か し,. 2は 妊 娠 中 にす で に胎 盤 を介 して 母 親 よ りEBVが. 胞 体 内 に 限 局 した り,細 胞 周 辺 部 の み に蛍 光 を み と. 胎 児 へ 感 染(垂 直 感 染)し て い るが 抗 体 産生 は み ら. め た こ とは な く,核 の 上 も染 め 出 され る場 合 もみ ら. れず,出 生 後 免 疫 機 構 の 発 達 に伴 な い,体 内 に 潜 伏. れ た(写 真3).. して い るEBVに 4章. 血 清EBV抗. 考. 対 す る抗 体 を産 生 す る.. ア メ リカ に お い て は思 春 期 に な って 始 め てEBV 察 抗 体 保 有 率 は80%の 体 の 検 索 よ り,こ の ウ ィル ス は 世 界. に よ る と, IMは. レ ベ ル に達 す るが, Evansら12). 唾 液 を介 して のEBVの. 水平感染. 各 国 に普 遍 的 に 伝 播 して い る こ とが 明 らか に され て. の可 能 性 が 強 い.又 開 胸 術 の 際 体 外 循 環 や 大 量 の 輸. い る が,今 回 の 検 索 か ら本 邦 に お い て も,健 康 成 人. 血 を 行 な う と,術 後IMに. の殆 ん どが この 抗 体 を保 有 して い る こ とが確 認 され. るpost‑perfusin. た.. Gerber13)ら. 株 化 に成 功 したdonorの. 抗 体 価 も正 常 人 の そ れ と. 類 似 した 臨 床 症 状 を呈 す. syndromeが. お よ びHenleら14)は. み られ る こ とが あ る. 患者の術前術後の. 抗 体 価 の 変 化 よ り,こ の疾 患 の一 部 はEBVよ. り生. 殆 ん ど変 わ りな く,異 常 に高 い抗 体 価 を示 すdonor. じた もの と考 え,体 外 血 液環 流 や輸 血 と い う異 常 な. は1例. 経 路 か ら も感 染 し得 る こ とを 報告 して い る.. もみ られ な か っ た.. この 結 果 よ り株 細 胞 の 樹 立 に はEBV抗. 体価の高. このEBVの. 感染 経 路 と して,垂 直感 染 と水 平 感. 染 の2つ が 考 え られ るが8)9),も. 西 山 ら15)は本 邦 の 一 地方 で 集 団的 に み られ た泉 熱 の 疫 学 的 な 検索 よ り,こ の疾 患 がEBVに. 低 は あ ま り関係 な い もの と思 わ れ る.. し垂 直 感 染 に よ る. な らば,妊 娠 中 にす で に胎 盤 を介 して ウ ィル ス は母. 症 で あ る こ とを示 唆 し,EBVは. よ る感 染. 時 に は 水 に よ って. 伝 播 す るの で は な い か と推 測 して い る. 以 上 はEBVの. 水 平 感 染 を示 唆す るデ ー タで あ る. 親 よ り胎 児 へ と伝 播 して い る こ と を意 味 す る.妊 婦. が,一 方 垂 直感 染 に 関 して は未 だ そ れ を裏 づ け る記. の血 清 お よ び新 生 児 の〓 帯 血 清EBV抗. 体 を検 索 し. 載 は み られ ず,そ の可 能 性 は あ る もの の殆 ん ど明 ら. 体 陽性 で,母 親 の. か に な って い な い.自 験 に お い て も新 生 児 の大 部 分. 抗 体 と比 較 して,そ の 陽性 率 お よ び抗 体 価 が か な り. が 抗 体 を保 有 して い て,こ の抗 体 は胎 盤 を介 して母. よ く相 関 す る こ とが 明 らか とな った.従. 親 よ り移 行 した もの で あ る と推 測 され た が,こ の抗. た結 果,新 生 児 の95%がEBV抗. って 新 生 児. に み られ た この抗 体 は,母 親 よ り胎 盤 を介 して胎 児. 体 の存 在 がEBVの. に 移行 した もの と解 され る.. 不 明 で あ る.Changら16)は45例. 吉 田 ら10)の成 績 に よ る と,生 後6ヶ 月 〜1年5ヶ 月 まで の 乳 児 の 抗 体 保 有 率 は約40%で. あ り,今 回の. 養 し,1例. 感 染 を も意 味す る の か ど うか は の〓 帯 血 白血 球 を培. も株 化 に成 功 しな か っ た が コ ン トロ ー ル. と して41例 の 同 白血 球 にIM由. 来 の リン パ芽 球 様 株. 成 績 と照 ら し合 せ る と,生 後6ヶ 月 間 に抗 体 保 有 率. 細 胞 の培 養 慮 液 を加 え た とこ ろ,そ の 内 の19例 よ り. が 減 少 す る こ とが推 測 され る. Landonら11)は. 株 細 胞 を樹 立 して い る.こ の こと は〓 帯 血 に はEB. 接 触 して い る猿 は常 にEBV抗. 人と. 体 を保 有 して い る こ. Vが 存 在 せ ず,加 え た リンパ 芽 球 様 株 細 胞 よ り ウ ィ.
(6) 574. 長. 谷. ル ス が 移 行 した こ と を示 唆 す る.. 川. 晴. 巳. 作 用 か ら解 放 され て 賦 活 化 し,抗 原 と して認 識 され る よ うに な るの で は な い だ ろ うか.. 現 在 の と こ ろ,妊 娠 中 に母 体 よ り胎 児 へEBVが 移 行 した とい う確 か な証 拠 は 得 られ ず,水 平 感 染 経. さ らに写 真1で 示 され るよ う に, macrophageに. 路 を介 して伝 播 す る可 能 性 の 方 が 強 い よ うに思 わ れ. 接 触 した リン パ球 に もEBV抗. る.恐. リン パ球 がmacrophageよ. ら く多 くの 場 合 は 乳 幼 児 の 時 期 に不 顕 性 感 染. の形 で感 染 す る もの と解 され る6).. こ と を示 唆 す る.こ. 9系 の 株 細 胞 す べ て に,少 数 な が ら持 続 的 にEB. 原 が み られ た こ とは, りこの 抗 原 を受 け とっ た. う して リンパ 球 へ 入 っ たEBV. は さ らに増 殖 し,抗 原 刺 激 と して そ の リン パ球 に作. V抗 原 陽 性 細 胞 が み と め られ た こ とは,こ れ ら リン. 用 して, blastoid. パ 芽球 様株 細 胞 にEBVが. は な い か と推 測 され る.. か な り長 期 に わ た って 感. transformationを. 起 させ るの で. 染 して い る こ とを示 して い る.こ の ウ ィル ス は未 だ. 株 化 した9系 の培 養 細 胞 にお いて, macrophage. 生 体 材 料 か らは直 接 分 離 され て お らず,株 化 され た. の増 殖 が著 明 で あ った こ と は,こ の仮 説 を裏 づ け る. リ ンパ芽 球 様 細 胞 に お い て の み 検 出 され て い る. E. 所 見 と も思 わ れ る.. BVが. 病 原 ウ ィル ス で はな いか と疑 わ れ て い る後 鼻. 腔 癌17)癌組 織 由 来 の 培 養 細 胞 に は,ガ 着 してmonolayerと. ラ ス管 壁 に密. して発 育 す る線 維 芽 細 胞 様 細. しか し, macrophageと ン パ球 に もEBV抗 ず してEBVが. 接 触 して い な い 少 数 の リ. 原 が み られ, macrophageを. 経. 賦 活 化 した こ と も考 え られ,リ. ンパ. 胞 と,浮 遊 状 態 で 多数 の細 胞 集 塊 を形 成 す る リンパ. 球 に潜 伏 して い た ウ ィル ス が賦 活 化 して,直 接 その. 芽 球 或 い は細 網 細 胞 様 細 胞 の2種 類 が み られ る.こ. リン パ球 に作 用 した可 能 性 もあ る.. の う ち前 者 で はEBV粒. 子 或 い は 抗 原 は 陰 性,後 者. ヒ ト由来 の リン パ芽 球 様 株 細 胞 にIgが. 産 生 され. で は 陽 性 で あ る と い う18)19).又 自 験 のHodgkin患. て い る こ とは 多 くの 諸家22)23)24)25)26)に み と め られて. 者 由 来 の3系 の 培 養 細 胞 に お いて も,線 維 芽 様 細 胞. い るが,そ の 産 生 され て い るIgの. と リンパ 芽球 様 細 胞 が み られ たが,同 様 に前 者 で は. て は 一 定 で な く,報 告者 に よ って い ろ い ろで あ る.. 全 くEBV抗. 1966年 始 め て これ に つ い て 記 載 し たTanigakiら22). 原 をみ と めず,後 者 で はす べ て の系 に. 数%の 抗 原 陽 性 細 胞 を み とめ て い る.こ の 結果 もE. は,検 索 し たBLお. BVは,リ. べ て1〜3種. ン パ芽 球 様 細 胞 に の み存 在 す る こ と を示. 唆 す る もの と思 わ れ る. 染細 胞 が す べ て リンパ. 芽 球 様 細 胞 で あ る こ とは,こ の ウ ィル スの 感 受 性 細 胞 が リンパ球 系 に 限 られ て い る こ と を意 味 して い る の で は な い か とい う.さ. らにEBV感. 染 細 胞(リ. ン. パ 球)が 生 体 外 に分 離 され た場 合,他 の 細 胞 は次 第 に死 滅 す る が,こ の細 胞 だ け はin vitroで 無 限 に増 殖 を続 け る よ うに な っ て,株 細 胞 の 樹 立 に至 るの で. 培 養 の初 期 にmacrophageの. 出現 と増 殖 を み とめ, リ ンパ球 が密 接 な接 触 状. 態 を有 して い て,こ のmacrophageと. リン パ球 が,. 株 細 胞 の樹 立 に何 らか の 役割 を 演 じて い るの で は な い か とい う こ と を前編 に お い て 記載 した. 今 回 の蛍 光抗 体 によ って,さ らに このmacrophage と リンパ球 の 一 部 に培 養17日 以 後EBV抗. 原 をみ い. 出 した こ と は,こ の 推 定 を支 持 す る知 見 と思 われ る macrophageは. 単 球 或 いは リンパ 球 が 変 化 し た も. の と考 え られ て い るが20)リンパ 球 が 培 養 状 態 で変 化 してmacrophageと BVはNadkarniら21)が. 産 生 して い た が,く. み られ,さ. りか え. 生 細 胞 にか な りの変 動 が. らに方 法 に よ ってIgの. 種 類 も変 化す る. こ と を報 告 して い る. OUMS株. 細 胞 で もIgG,. のIgの. うち, 1〜3種. IgA,. IgMの3つ. 類 を産 生 して い る こ とが 証. 明 され た.し か し1つ の 株 細 胞 を経 時 的 に 検 索 す る と産 生 す るIgの MS‑5の. 種 類 に変 化 が み られ,例. え ばOU. よ うに,始 め の2回 の 検 索 で はIgAが. 陽 性 で あ った が, 3回 目に は 全 く陰 性 と な る例 も存. は な い か と記 載 して い る.. 以 後 数 週 間macrophageと. よ び白 血 病 由 来 の 培 養 細 胞 はす. 類 のIgを. し検 索 を行 な う と, Ig産. 日沼 ら8)に よ れ ばEBV感. 種類や量 につい. な り,そ の 中 に潜 伏 して い たE 指 摘 した ように.宿 主 の 抑 制. 在 し,こ の よ うな 変 化 に つ い て は現 在 は っ き り しな い. OUMS‑13が. ま だ株 化 され て い な い 培養 開 始3週. 間 目 に お い て,す で にIgGとIgMの2種. 類 のI. gを 産生 して い るこ とが証 明 され た が,Chessinら 27)は末 梢 血 の リ ンパ球 をin vivoで 短期 間 培 養 す る と, Igを MS‑13の. 産生 す る こ とを 明 らか に して い る. OU 場 合 も株 化 前 のIg産. 生細 胞 は,末 梢 血 よ. り移 行 され た リンパ 球 系 細 胞 よ り産 生 され た もの と 解 され る. 蛍 光 抗 体 陽 性 細 胞 の染 ま り具 合 や 蛍 光 部 位 は一 定 して い な か っ た. EBV抗. 原 陽 性 細 胞 で は, ring状. に特 異蛍 光 を 発 す る もの,細 胞 質 肉 や核 内 に い ろ い.
(7) ヒ ト末 梢 血 由来 リン パ 芽球 様 株 細 胞 に 関 す る研 究. ろ な 形 で 一 部 分 特 異 的 に光 る細 胞 もあ り,こ れ は抗. な い もの と思 われ る. 原 は培 養2〜3週. 後 よ り培 養 細 胞 中. の リン パ球 お よ びmacrophageに. 5). 出現 し,株 細 胞樹. 原 が 同 部 に局 在 して い る た め と思 わ れ る.又 細 胞 全 体 がdiffuseに Ig産. 染 め 出 され る もの もみ られ た.. 生 細 胞 で も細 胞 全 体 がdiffuseに. しか も特. 異 的 に強 く蛍 光 を発 す る こ と が 多 く,こ の傾 向 は特 にIg産. る. 6). 結. 語. transformationを. 起 し,リ ン パ 芽球 様細. 胞 に 変 化 させ た もの と推 測 され る. 7). 体 お よ び リン パ. 原 とIg産. 培 養 初 期 に リ ンパ球 お よ びmacrop. 中 で 増 殖 し,リ ンパ球 に 抗 原 刺 激 を与 えて. blastoid. 蛍 光抗 体 法 を用 いて 血 清EBV抗 芽 球 様 株 細 胞 のEBV抗. 生 細 胞 を検 索 し,. 8). 健 康 成 人 の 殆 ん どはEBV抗. 体 を保 有 して い. 樹 立 され た 株 細 胞 は す べ て1〜3種. す べ て の 株 細 胞 は そ の 原 疾 患 の ちが い に 拘 ら. ず,非 常 に類 似 した 未 熟 な リンパ 芽球 様 細 胞 で あ る こ と, EBVを. る. 出産 時 の新 生 児 も殆 ん どがEBV抗. 体 を保 有. して お り,こ れ は 胎盤 を介 して母 親 の抗 体 が 移 行 し. 類 のIg. を産 生 して い る.. 次 の よ うな結 論 を得 た.. 2). EBVは. hageの 5章. 1). EBV抗. 立後 も長 期 に わ た っ て数 パ ー セ ン トの 割 合 で存 在 す. 生 細 胞 が 高 率 にみ られ る場 合 に 著 明 で あ っ. た.. 575. 保 有 して い る こ と,Ig産. 生 して い. る こ とか ら培 養 細 胞 の 起 原 は 末 梢 血 中 の リンパ 球 に 由来 す る もの と して 推 測 され る.. た もの と推 測 され る. 3). EBVの. 感 染 細 路 は 垂 直 感 染 と水 平 感 染 の2. 稿 を終 え るに あ た り,御 指 導,御 校 閲 い た だ い た. つ が 考 え られ るが,水 平 感 染 に よ る可 能 性 が 強 い も. 恩 師,平 木 潔 教 授,並. の と思 わ れ る.. しま す.. 4). 株 細 胞 の 樹 立 とEBV抗. 体 価 とは 直 接 関 係 は. 文 1) Epstein, Barr, 2). M.. A.,. Achong,. Y. M.: Lancet,. Priori,. E. S.,. 232,:. D. J.,. 1,:. 床 病 理,. 5). Henle,. and. 6). 医 事 新 報, 7). 学 の あ ゆ み,. 9). 長 谷 川 晴 已,坪 78,:. New Biol.. Nat.. J.. 545‑549,. R. Jr.,. 橋 寿,須. 27‑29,. 82‑83,. 田 野 玲:内. 科,. 田 輝 彦,三. 25‑26,. 1971. 本. Eng. 木 潔:医. 15). 1971. 26,:. 好 勇 夫:医. 1970. 学 のあゆ. J.. B.,:. J.. 1971.. C.,. New Eng.. and. J. Med.,. 1968.. P., Walsh, and Purcell,. J. Med.,. 西 山 貞 夫,西 島 健 治,後. 420‑424,. 1970.. L.. J. H., R. H.:. Rosenblum, Lancet,. Scriba,. M., Jo. yner, C. R., Harrison, F. S., von Essen, R., Paloheimo, J., and Klemola, E., New. 1968. 田 輝 彦,平. 12,. Niederman,. R. W.:. 1121-1127,. 田 野 玲,日. 46,: 881-884,. 1,: 593-596, 1969. 14) Henle, W., Henle, G.,. Bacteriol.. 藤 恒 久:日. 72,:. and Malan,. Inst.,. A. S.,. 279,:. 玉 貞 介,葉. 学 の あ ゆ み,. J. C.,. Cancer. 13) Gerber, E. N., 1969.. J.. 井 宏 己,児. Mc Collum,. Virol,. W.:. 好 勇 夫,坪 77,:. 日 沼 頼 夫,葉. 沼 頼 夫:医. 1969.. 2312,:. 8). み,. 17:. 田 野 玲,高. 長 谷 川 晴 已,三. 吉 田 国 司,酒. 11) Landon,. Yamaguchi, J., J.. Henle,. 1248‑1256,. 日 沼 頼 夫,葉. Myers,. 1967.. 葉 田 野 玲:臨 G.,. L.,. Blakeslee,. 4). 91,:. M.,. J. T. Jr.:. 1045-1051,. 10). 12) Evans,. Konn,. and Grace,. and. 1971.. Y.,. Wudarski,. G.,. 献. 702-703, 1964.. J. R.: Nature. 61-62,. 3) Hinuma,. B.. 1,:. Dmochowski,. B., and Wilbur,. び に三 好 勇 夫 講 師 に深 謝 い た. 65,: 16). 282,:. 岡 品 子,西 藤 敦,川. 村 明 義:日. 1417‑1425,. Chang, nkenship,. R.. 1068-1074, 岡 久 寿 弥,平. 1970. 山 雄,浜. 本 医 師 会 雑 誌,. 1971. S.,. W.:. Hsien, J.. Nat.. M.. H.,. Cancer. and Inst.,. Bla.
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(9) ヒ ト末 梢 血 由来 リ ンパ 芽 球様 株 細 胞 に関 す る研 究. 577. 写 真 説明 写 真1. 培 養17日 目にEBウ. 写 真2. リ ンパ芽 球 様 株 細 胞(OUMS‑16)に. 写 真3. ィル ス抗 原 陽 性 を示 したmacrophageお. リンパ 芽球 様 株 細 胞(OUMS‑13)に 光 が 認 め られ る.蛍 光 抗 体 直 接 法.. お け るEBウ. よ び リンパ 球(T.O.).蛍. 光抗体 間接法. ィル ス抗 原 陽 性 細 胞.蛍 光 抗 体 間 接 法.. お け る免 疫 グ ロブ リ ンIgM産. 生 細 胞.細 胞 内 の 所 々 に 特 異 蛍.
(10) 長. 谷. 川. 晴. 巳. 長 谷 川 論 文 附 図.
(11)
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