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発泡膏貼布による滲出液の細胞学的研究第1編

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Academic year: 2022

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(1)615. 774: 616‑003. 2. 発 泡 膏 貼 布 に よ る 滲 出 液 の 細 胞 学 的 研 究 第1編 正. 常. 人. に. つ. い. て. 岡 山大 学医学部平 木内科 教室(主 任:平 木. 咲. 川. 嘉. 〔昭 和39年4月4日. 内 第1章. 緒. 第2章. 実験材 料並び に実 験方 法. 第3章. 実験成 績. 容. 言. 第1章. 緒. 言. 白血 球 の 機 能 に つ い て は 早 くよ り知 られ,1828年 にDutrochet3)に よ つ て 初 めて,血. 管 か ら炎 症 面 へ の. 潔 教授). 信 受 稿〕. 目. 次 第4章. 総括並 びに考按. 第5章. 結. 論. 同 年Perillie並. び にFinch10)も,白. い てRebuckの. 方 法 を 用 い て 細 胞 反 応 を 観 察 し,正. 血 病 患 者 につ. 常 人 と異 な る こ とを 報 告 して い る. 発 泡 膏 に つ い て はDioniei4)に. よれ ば 既 に1909年. 白血 球 の通 過 が 記 載 され て 以 来, 1867年 に はCoh. に, Zitten5)が 骨 髄 性 白血 病 患 者 に, Neumann7)が. nheim2)等 に よ つ て も白血 球 遊 走 に つ い て述 べ られ,. 淋 巴 球 性 白血 病 患 者 に 用 い,滲. その後白血球の機能 につい ては幾多 の研究が なされ. 共 分 葉 核 好 中 球 が大 多 数 を 占 め て い るの を 発 見 した. 枚 挙 に遑 が な い.私 達 の教 室 で は 骨 髄 体 外 組 織 培 養 法 を採 り上 げ,基 礎 的 研 究 に つ い で 臨床 応 用 に成 功. 旨 記 載 さ れ て い る.私 は 好 中 球 の 機 能 を 知 る指 標 の 一 つ と して 好 中 球 遊 走 速 度 を 測 定 し,数 量 的 に細 胞. し,幾 多 の 新 知 見 を も た ら した.な. 反 応 を 知 るた め に,カ. か で も骨 髄 内諸. 出 液 中 の 細 胞 は両 者. ン タ リス発 泡 膏 を 用 い て 実 験. 細 胞 の機 能 に つ い て は,亘 理15)が 遊 走 速 度 に つ い. を行 な つ た.即. て,角 南12)が 墨 粒 貪 喰 能 に つ い て,田 村13)が 生 体. 生 体 に於 け る細 胞 反 応 に つ い て そ の 性 状 の 一 端 を知. 染 色 性 に つ い て,そ. り得 た と思 うの で こ こ に報 告 す る.. れぞれ詳細 な研究 を行なつて い. ち そ の 滲 出 液 の 細 胞 学 的 研 究 に よ り,. る.又 末 梢 血 白血 球 の 機 能 に つ い て も組 織 培 養 法 を 第2章. 応 用 した十 川14)の 詳 細 な 研 究 が あ る. ひ るが え つ て,炎 症 の 場 へ の 白 血 球 の遊 出 と そ の 食 喰 作 用 は,細 菌 感 染 防 禦 に於 け る生 体 の 防 衛 反 応. 実 験 材 料 並 び に 実験 方 法. 1) 実 験 材 料 実 験 材 料 と して は,ア. レル ギ ー 性 疾 患 を 有 せ ず 血. と して 重 要 な 役 割 を果 し て い る.こ れ に つ い て は. 液 学 的 に 正 常 で,局 所 の 細 胞 反 応 に障 害 を来 た す と. 1955年 にRebuck並. は思 わ れ な い 疾 患,例. び にCrowley11)は. 炎症面 での. え ば 慢 性 胃炎,ノ. イ ロー ゼ 等. 白血 球 機 能 を 実 験 的 に観 察 し得 る有 効 な 方 法 を 考 案. の 疾 患 で 入 院 して い る患 者12名 を 用 い た.こ れ を 次. した.即. ち 前 腕 の 掌 側 に 小 損 傷 を つ く り,そ こ に抗. の3群. 体 の1滴. を 落 して 傷 面 を 被 覆 硝 子 で 覆 い,一 定 時 間. 後 に 被 覆 硝 子 を は ず し,そ の 下 面 に 附 着 した 細 胞 層 を そ の ま ま乾 燥,染. 色 して 観 察 す る も の で あ る.こ. に別 け,そ れ ぞ れ の 群 を 男 女 別 に 考 察 した.. ) 群. 20才 前 後. ) 群. 30〜49才 ⅱ. ) 群. ⅲ 60才 以 上. ⅰ. 感染. 2) 実 験 方 法. に対 す る細 胞 反 応 の過 程 を,実 験 的 に詳 細 に 観 察 し. a) 採 液 方 法. て い る. 1958年 にPage等9)は. 被 検 部 位 は 前 腕 の 手 掌 面 で,局 所 を 清 潔 に し,. の方 法 に よつ て, Rebuck並. noutropeniaの. 患 者 に 試 み,末. び にCrowley11)は. こ の 方 法 をcyclic 梢血液像 と 細 胞反応. の関 係 に つ いて も言 及 して い る.又1960年Boggs1),. 予 め 用 意 した 約100mm2の (Unguentum. Vesicans)を. 紙 に約20mgの. 発泡 膏. 一 様 に塗 布 した もの を,.

(2) 240. 咲. 約3cmづ. つ の 間 隔 を お い て4ケ. 川. 所 に貼 り,絆 創 膏. で 皮 膚 面 に 密 着 す る様 に 固定 す る.貼 布 後10時 間 前 後 で 発 泡 し始 め る か ら,発 泡 し始 め て1,. 3, 6, 12. 嘉. 信. で も遅 延 す る 傾 向 が 見 られ た. 性 別 に み る と,男 子 の 最 低7時 くらべ て,女. 間,最. 高13時 間 に. 子 の 最 低 は5時 間,最 高 は10.5時 間 で. 時 間 後 に,水 泡 を ツ ベ ル ク リ ン検 査 用 の注 射 器 を用. 女 子 が や や 早 く発 泡 し始 め る が,平 均 値 で は 男 子6. い て 穿 刺 し滲 出液 を採 取 す る.滲 出 液 は1箇. 例 の 平 均 は9時 間,女. よ り約0.2〜0.7cc採. の水 泡. 取 出 来 る.こ れ を 用 い て 次 の. 諸 検 査 を 行 な つ た.. が 認 め られ, 1mm3中. 細胞数算定. 均1,037. 白血 球 数 算 定 用 の メ ラ ン ジ ュー ル 及 び 計 算 盤 を用 い て 白血 球 数 算 定 に 準 じて 滲 出 液1mm3中. の細胞. 数 を 算 定 し た. 2.. 滲 出 液 中 の 細胞 数. 発 泡 し始 め て 間 も な くよ り滲 出 液 中 に は既 に 細 胞. 観 察 は す べ て 穿 刺 直 後 の 液 を 用 い て 行 な つ た. 1.. に 増 加 し, 6時 間 後 に は 平 均1,245. 低1,400)と. これ を 年 令 別 に み る と,第2表,第2図. 1,203. 好 中球 遊 走 速 度 測 定. (950〜1,800)で,. (1,250〜2,600)と. 教 室 考 案 の 臨 床 組 織 培 養 法 に準 じて 行 な つ た.即 1(深. 再 び 増 加 す るの が 認. め られ た. 数. 均 核 数 を 算 定 した.. の 中 央 に1ccツ. さ200μ). ベ ル ク リン注 射 器 で1/3. 1,373. 均2,103 (1,800〜2,390)を 間 後 に は4例. 加 し, 6時 間 後 に は 平 均1,267. に 保 つ た 顕 微 鏡 保 温 箱 内 で, 物 レ ン ズ40倍 に てAbbe. 描 画 器 を 用 いて 好 中 球 の運 動 形 態 を画 き,そ の 中 心. 間後 には平均. 示 した. ⅱ) 群 で は発 泡 開. の平 均 は1,038. で,. 顕 微 鏡 の 対 眼 レ ンズ10倍,対. 6時. 減 少 し, 12時 間 後 に は 平. 拡 げ そ の 上 を 被 覆 硝 子 で覆 い,周. 囲 をパ ラ フ ィ ンで. の平均. 3時 間 後 に は 平 均1,808. 増 加 し,. (1,180〜1,700)と. 始1時. に示す様. 間 後 に は4例. 針 を使 用 して 滲 出 液 を2滴 滴 下 す る.こ れ を 円 形 に. 密 封 す る.こ れ を37℃. か な り急 激 (最高1,700,. や や 減 少 し, 12時 間 後 に は 平 均2,083. に, ⅰ) 群 で は 発 泡 開 始1時. を 用 い,そ. 3時 間 後 に は. 低950)と. え て これ を分 類 した.分 類 され た 好 中球 に つ いて 平. ち,特 製 の 平 木 式 臨 床 組 織 培 養 盤No.. 1時 間 後 に は平. 低500),. (最高2,600,最. (最 高2,850,最. 染 色 を 行 な い 細 胞 分 類 を 行 なつ た.細 胞 は100箇. の細 胞 数 は,. (最高1,800,最. 平 均1,481. 最 低750)と. 細胞 分類. 滲 出 液 の塗 抹 標 本 を つ くつ て 乾 燥 し, May‑Giemsa. 3.. の 平 均 は8.5時 間 とな. り,男 女 別 に よ る有 意 の 差 は認 め られ な か つ た. Ⅱ. b) 観 察 方 法. 子6例. 3時 間 後 に は 平 均1,353. (600〜1,600). (1,000〜1,800)と. 増. (750〜1,520)と. や. や 減 少 し, 12時 間 後 に は 平 均2,200. (1,470〜2,850). を 示 した. ⅲ). 間 後 に は4例 の. 平 均 は953. 群 で は 発 泡 開始1時. (500〜1,460),. 3時 間 後 に は 平 均1,285. 部 の 軌 跡 を30秒 毎 に2分 間 記 録 し,そ の 距 離 を 計測. (950〜1,530)と. 増 加 し, 6時 間 後 に は 平 均1,093. し,そ の 倍 率 よ り換 算 して 実 数値 を 求 め,好. (760〜1,600)と. 減 少 し, 12時 間 後 に は平 均1,948. 中球5. 個 の 測 定 値 を 平 均 し単 位 時 間 の遊 走 速 度 と し た.. (1,400〜2,440)を. そ の他 発 泡 膏 貼 布 よ り発 泡 ま で の 時 間 に つ い て測 定 し た.. 性 別 に み る と,男 子 で は発 泡 開 始1時 実験成 績. 例 の 平 均 は1,039. 発 泡 膏 貼 布 よ り 発泡 ま で の 時 間. 正 常 人12例 に つ い て の発 泡 膏 貼 布 よ り発 泡 まで の 時 間 は,最 低5時. 間 よ り最 高13時 間 の 間 に あ り,な. 増 加 し, 6時 間 後 には 平. 均1,162. (750〜1,600)と. 減 少 し, 12時 間 後 に は平. 均2,141. (1,470〜2,850)を. 開 始1時 1,600),. これ を 年 令 別 に み る と,第1表,第1図 間,最. 均 は7.1時 間, ⅱ) 群 で は 最 低8時 の 平 均 は8.9時 間, ⅲ). に示す様. 高8.5時 間 で4例 間,最. の平. 高10時. 群 で は 最 低8.5時 間,. 最 高13時 間 で4例 の 平 均 は10.3時 間 で あ つ た.即 年 令 の進 む に従 つ て 最 低,最. 間. ち,. 高 共 に 延 長 し,平 均 値. 3時 間 後 に は 平. (900〜2,600)と. 8.7時 間 で あ つ た.. に, ⅰ) 群 で は 最 低5時. (500〜1,800),. 間 後 には6. 均1,508. か で も8時 間 よ り10時 間 の 間 が 最 も多 く,平 均 で は. で4例. ち,滲 出 液 中 の細 胞. た. 第3章. Ⅰ. 示 した.即. 数 は年 令 の 進 む に従 つ て や や減 少 す る傾 向 が見 られ. 間 後 に は6例. 示 した.女 子 で は発 泡 の 平 均 は1,035. 3時 間 後 に は平 均1,455. と増 加 し, 6時 間 後 に は 平 均1,328 とや や 減 少 し, 12時 2,580)を. (650〜. (1,250〜1,880) (860〜1,700). 間 後 に は 平 均2,025. (1,400. 示 した.男 女 別 に よ る有 利 の 差 は 認 め ら. れ な か つ た. Ⅲ. 細 胞組成. 滲 出 液 中 の細 胞 は分 葉 核 好 中 球 が 大 部 分 を 占 め,.

(3) 241. 発泡膏貼 布に よる滲 出液の細胞学 的研究 他 に 少 数 の淋 巴 球,単. 球,桿 状 核 好 中 球 及 び好 酸 球. を 認 め た.好 塩 基 球 は12時 間 後 に1%出. 現 した1例. の 他 に は 認 め られ な か つ た.時 間 的経 過 に よ る著 明 な 変 化 は 認 め られ な か つ た が,好 の 減 少 と淋 巴球,単 第3表. 中球 百 分 率 の 軽 度. 球 百 分 率 の 軽 度 の 増 加 を 認 め た.. に 示 す 様 に,発 泡 開 始1時. 百 分 率 は12例 の 平 均92.5% 巴球 百 分率 は 平 均4.2%. 間 後 に は,好. (84〜97%),単. 淋 巴球 百 分 率 は 平 均7.3%. 3時 間 後. (87〜96%),単. (3〜13%)と. 間 後 に は好 中 球 百 分 率 は 平 均89.3% 単 球,淋. 球,淋. (0〜12)%で,. に は好 中球 百 分 率 は 平 均91.1%. 巴 球 百 分 率 は平 均9.9%. 球,淋. 球,. な り, 6時 (83〜93%),. (6〜17%)と. 12時 間 後 に は 好 中 球 百 分 率 は 平 均86.3% %),単. 中球. 巴 球 百 分 率 は 平 均12.8%. 時 間 後 に は12例 の平 均 は10.04μ/min. (74〜91 (7〜26%). μ/min. (9.40〜12.75μ/min)と. た.. min. (9.67〜12.33μ/min)を. 間後 を. 示 し た.. こ れ を 年 令 別 に み る と,各 群4例 群 で は発 泡 開 始1時. の 平 均 は, ⅰ). 間 後 に は10.30μ/min,. 後 に は12.89μ/min,. 群 で は 発 泡 開 始1時. 3時 間 後 に は12.24μ/min,. 6時 間 後 に は10.85μ/min,. 12時 間後 に は11.13. な り, ⅲ) 群 で は 発 泡 開 始1時 3時 間 後 に は12.55μ/min,. に は10.63μ/min,. 3時 間. 6時 間 後 に は10.79μ/miu,. 間 後 に は9.98μ/min,. した.即 好中球平 均核数. 間後 に は 6時 間 後. 12時 間 後 に は11.07μ/minを. 示. ち 年 令 別 に よ る著 明 な差 異 は 認 め られ な か. つ た.. 好 中 球 平 均 核 数 は 第4表. に 示 す 様 に,発 泡 開 始1. 時 間 後 に は12例 の 平 均 は2.85. (2.69〜3.06),. (2.79〜3.17)と. 時 間 後 に は 平 均3.14 間 後 に は 平 均3.32. 減 少 して3時. ピ ー ク とす る 山 を 画 き, 12時 間 後 に は 平 均11.06μ/. μ/minと. 年 令 別 性 別 に よ る著 明 な 変 化 は認 め ら れ な か つ. (8.72〜10.92. μ/min)で, 3時 間 後 に は 平 均12.57μ/min (11.16 〜15 .90μ/min)と 増 加 し, 6時 間 後 に は平 均10.76. 9.89μ/min,. 間 後 に は 平 均3.08. に示 す 様 に,発 泡 開始1. 12時 間後 に は10.96μ/min, ⅱ). な り,. を 示 し た.. Ⅳ. 好 中球 遊 走 速 度 は 第5表. 3時. や や 増 加 し, 6. (2.83〜3.49)と (3.00〜3.52)を. な り, 12時 示 し た.即. ち,. 性 別 に み る と,男 子 で は6例 時 間 後 に は10.05μ/min, 6時 間 後 に は11.13μ/min, minと. 12時 間 後 に は11.07μ/. な り,女 子 で は6例. 間 後 に は10.02μ/min,. の平 均 は 発 泡 開 始1. 3時 間 後 に は12.68μ/min,. の 平 均 は 発 泡 開 始1時. 3時 間 後 に は12.45μ/min,. 時 間 的 経 過 に従 い平 均 核 数 の増 加 す る の が 認 め られ. 6時 間 後 に は10.39μ/min,. た.. μ/minを 示 した.性 別 に よ る著 明 な 変 化 は 認 め られ. こ れ を 年 令 別 に み る と,各 群4例 群 で は発 泡 開 始1時 3.01,. 間 後 に は2.87,. 6時 間 後 に は3.13,. 群 で は 発 泡 開 始1時 2.95,. 間 後 に は2.81,. 第4章. 3時 間 後 に は. 間 後 に は2.88,. 6時 間 後 に は3.16,. な. 3時 間. 12時 間 後 に は3.31. を示 し た.即 ち 年 令 別 に よ る著 明 な 変 化 は認 め られ な か つ た.. は3.13,. 6時 間 後 に. 12時 間 後 に は3.34と な り,女 子 で は6例 の 間 後 に は2.81,. 6時 間後 に は3.14,. した.即. の平 均 は,発 泡 開 始. 3時 間 後 に は3.17,. 平 均 は,発 泡 開始1時 2.99,. 3時 間後 に は. 12時 間後 に は3.29を. 示. ち性 別 に よ る著 明 な 変 化 は 認 め られ な か つ. た. Ⅴ. 総 括 並 び に考 按. 以 上 発 泡 膏 を 用 い て 滲 出 液 の 細 胞 学 的 検 索 を行 な つ た が,皮 膚 発 泡 の た め に カ ン タ リジ ンを 用 い る方 法 はBlasenprobeと. し てArzt. Geschlechtkrankheitenに. Zieler著Haut. u.. 原 法 の 記 載 が あ り, Dionisi. (1909年)4)に 依 れ ば, Litten5)並 び にNeumann7) は そ れ ぞ れ 骨 髄 性 及 び 淋 巴 球 性 白血 病 の 患 者 に カ ン. 性 別 に み ると,男 子 で は6例 1時 間 後 に は2.89,. な か つ た.. 間後 に は. 12時 間 後 に は3.28と. で は 発 泡 開始1時. 後 に は3.04,. 3時. 12時 間 後 に は3.35, ⅱ). 6時 間 後 に は3.13,. り, ⅲ)群. の 平 均 は, ⅰ). 12時 間 後 に は11.04. タ リジ ンを 用 いて,何. れ の 場 合 も滲 出 液 中 の細 胞 が. 通 常 分 葉 核 好 中球 で 占 め られ て い るの を 見 出 した と 述 ぺ て い る. 発 泡 膏 貼 布 よ り発 泡 まで の 時 間 に つ い て は,宮 尾 ・袴 田6)は50例 の 正 常 人 を対 照 と して 検 索 し,最 低 6.5時 間,最 高36時 間 で,そ. の84%は8〜20時. 間に発. 泡 し平 均13.5時 間 で あ つ た と報 告 して い る.私 の 実 好 中球遊走 速度. 験 で は最 低5時. 間,最 高13時 間 で, 12例 の 中8例 が. 滲 出 液 中 で 好 中 球 は 活 発 な 「ア メーバ 」 様 運 動 を. 8〜10時 間 の 間 に あ り, 12例 の 平 均 は8.7時 間 で あ つ. 営 み,胞 体 は 著 し く変 形 して 突 起 状 の偽 足 を 出 しつ. た.又 年 令 の 進 む に 従 い稍 々遅 延 す る傾 向 が 認 め ら. つ 移動 す るの が 認 め られ た.. れ た..

(4) 咲. 242. 緒 言 で も述 べ た 様 にRebuck並. 川. び にCrowley11). は 皮 膚 損 傷 に よ る被 覆 硝 子 を用 い た 実 験 的 方 法 に よ り細 胞 反 応 を 詳 細 に研 究 し報 告 した.そ 傷 害 後2〜3時. れ に よれ ば,. 間 目 に被 覆 硝 子 面 上 に 極 め て 多 数 の. 嘉. 信 を 検 索 す るた め に,一 連 の細 胞 反 応 の過 程 を 一 つ の 断 面 と して12時 間 後 に観 察 す る こ と と な る.と こ ろ が 発 泡 膏 を用 い る と,発 泡 開始 後12時 間 は 水 泡 は次 第 に成 長 して 行 くわ け で,そ. の 間 に 滲 出 液 と組 織 と. 好 中球 の 附 着 して い るの を 認 め,他 に 少 数 の 組 織 球,. の 間 に 絶 えず 細 胞 の交 流 が あ る もの と考 え られ,そ. 淋 巴 球 及 び 好 酸 球 を 認 め た.. 間後 には好 中. れ ま で の 綜 合 と して 観 察 す る た め に 差 異 が 生 ず る の. 球 が 依 然 と して 大 多 数 を 占 め るが 淋 巴 球 が稍 々増 加. で は な い か と思 わ れ る.細 胞 反 応 の 初 期 に於 い て は. し, 9時 間 後 の 頃 に は好 中 球 は 著 明 に 減 少 して 全 細. 好 中球 が その 大 多 数 を 占 め る こ と に 変 わ りな く, 3. 胞 の 約 半 数 位 と な り,細 胞 自体 も萎 縮 す るが,淋. 時 間 後 ま で は 白血 球 の 遊 出 が非 常 に活 発 で あ ると考. 5〜6時. 巴. 球 は 逆 に 次 第 に 増加 し肥 大 して くる. 12〜14時 間 後 に は 好 中 球 は 半 数 以 下 と な り大 型 淋 巴 球 が 約 半 数 を. え られ る. 好 中 球 遊 走 速 度 に つ い て み て も,発 泡 開 始1時. 占 め る よ うに な る. 21〜28時 間 後 に は少 数 の 好 中 球. 後 に は平 均10.04μ/min,. が 再 び 遊 出 す る の が 認 め られ るが,過. μ/minと. 半数を 占め る. 間. 3時 間 後 に は平 均12.57. 速 度 を 増 し, 6時 間 後 に は 平 均10.76μ/. 単 核 細 胞 は 殆 ん ど が 大 食 細 胞 とな り,以 後 は大 食 細. minと. 胞 が 滲 出 せ る細 胞 の 大 部 分 を 占 め る よ うに な る.好. で 依 然 衰 え ず 活 発 な 遊 走 が 認 め ら れ る.こ れ を末 梢. 塩 基 球 は21〜28時. 血 白血 球 の 好 中 球 遊 走 速 度 と 比 較 す る と,十 川14). た. Boggs1)及. 間 後 に時 に 認 め られ る程 度 で あ つ. び, Perillie並 び にFinch10)も. の所 見 を 報 告 して い る. Page等9)も. 同様. 略 々同 様 の所. 減 少 す るが, 12時 間 後 に は 平 均11.06μ/min. の 末 梢 血 白 血 球 培 養 に よ る 好 中球 遊 走 速 度 で は, 培 養3時. 間 後 に は15.70μ/minで,培. 見 を 報 告 し,正 常 人 で は こ の一 連 の 細 胞 反 応 の 過 程. に は16.14μ/minと. は 一 定 して い る と述 べ て い る.岡 野 等8)は 発 泡 膏 を. に は10.39μ/minと. 用 い て 正 常 人 に つ い て 貼 布 後24時. に は5.54μ/minと. 間 目 の 滲 出液を. 養6時. 間後. 最 高 速 度 を 示 し,培 養9時. 間後. 稍 々遅 く な り,培 養12時 間 後 運 動 が 不 活 発 に な る.発 泡 膏 に. 採 取 し,そ の 細 胞 数 と 細 胞 組 成 を 求 め,細 胞 数 は. よ る滲 出 液 中 で は これ に く らべ る と稍 々劣 るが,発. 1,630〜4,370で,細. 泡 開 始3時. 大 部 分 を 占 め,他 0〜0.5%,及. 胞 組 成 は 好 中 球 が84〜98.5%で に 非 顆 粒 球1.5〜16.0%,好. び 好 塩 基 球0〜1/300〜500を. 酸球 認 めた. 間 後 に 最 高 速 度12.57μ/minを. 12時 間 後 に も11.06μ/minと. 示 し,. 可成 り活 発な運動を. 行 な つ て い るの が特 徴 で あ る.. こ とを 報 告 して い る. 第5章 私 の 成 績 で は,発 泡 開 始 後 間 もな くよ り滲 出 液 の 増 加 と共 に 白血 球 の遊 出 が 認 め られ,発 泡 開 始1時. 結. 論. 私 は 局 所 に 於 け る感 染 に対 す る生 体 の 防 衛 反 応 を. 間 後 に は 細 胞 数 は 平 均1,037と な り,細 胞 の 大 部 分. 知 るた め に,発 泡 膏 を 用 いて 滲 出 液 の 細 胞 学 的 検 索. は 分 葉 核 好 中球 で あつ た.. を試 み 次 の如 き結 論 を 得 た.. 3時 間 後 に は細 胞 数 は平. 均1,481と か な り急 激 に増 加 し,こ れ を ピー ク と し て6時. 間 後 に は平 均1,245に. 減 少 し, 12時 間 後 に は. 平 均2,083と 再 び 増 加 す るの が 認 め られ た. 細 胞 組 成 は何 れ の 時 間 に も分 葉 核 好 中 球 が80%以 上 を 占 め,他. に 少 数 の淋 巴 球 単 球,好. 核 好 中 球 を 認 め た.そ. 酸球及 び桿状. して 時 間 的 経 過 に従 い 好 中球. 百 分 率 の 軽 度 の 減 少 と単 球,淋. 巴球百分率 の軽度 の. 増加 を認 め た.発 泡 開 始12時 間 後 の 細 胞 組 成 は 好 中 球86.3%(桿 球4.2%,好. 状 核 好 中 球0.3%),淋 酸 球0.8%,及. 巴球8.6%,単. び 好 塩 基 球0.1%で,岡. 報 告 で は,傷 害 後12時 間 目に は. 好 中球 は 全 細 胞 の1/2以. 下 と な り,大 型 淋 巴球 が 約. 半 数 を 占 め る よ うに な るが,こ. 後 平 均8.7時 間 で 発 泡 す る. 2) 発 泡 開 始 後 滲 出液 の 増 加 と と も に そ の 中 に 細 胞 の 遊 出 を認 め,細. れ は1ケ. の 傷面 に 被. 覆 硝 子 を お き,一 定 時 間 後 に それ を 取 りは ず し細 胞. 胞 数 は12例 の 平 均 で,発 泡 開 始. 1時 間 後 に は1mm3中1,037, 6時 間 後 に は1,245,. 3時 間 後 に は1,481,. 12時 間 後 に は2,083を. 示 した.. 3) 細 胞 組 成 は分 葉 核 好 中 球 が 大 部 分 を 占 め,他 に 少 数 の淋 巴 球,単. 球,好 酸 球 及 び 桿 状 核 好 中球. を 認 め た. 4) 好 中 球 平 均 核 数 は12例 時 間 後 に は2.85,. 野 等8)の 報 告 と略 々一 致 す る. Rebuck等11)の. 1) 前 腕 手 掌 面 の皮 膚 に 発 泡 膏 を 貼 布 す る に 貼 布. 3.14,. の平 均 で,発. 3時 間 後 に は3.08,. 12時 間 後 に は3.32で,時. 泡 開 始1. 6時 間 後 に は. 間 的経 過 に 従 い増 大. す る の を 認 め た. 5) 好 中 球 遊 走 速 度 は12例 時 間 後 に は10.04μ/min,. の 平 均 で,発. 泡 開 始1. 3時 間 後 に は12.57μ/.

(5) 243. 発泡 膏貼布 によ る滲 出液の細胞学 的研究 min,. 6時. 間 後 に は10.76μ/miu,. 11.06μ/minで. 12時 間 後 に は. 終 始 比 較 的 活 発 な運 動 を 認 め た.. 欄 筆 す る に 当 り終 始 御 懇 篤 な 御 指 導,御 校 閲 を 賜 わ つ た 恩 師 平 木 教 授 並 び に 真 田講 師 に 深 甚 の 謝 意 を. 6) 発 泡 膏 に よ る滲 出 液 の 検 査 で は 細 胞 数 の 算 定,. 表 す る.. 遊 走 速 度 の 測 定 を簡 単 に行 な う こ とが 出 来 る利 点 が あ る.. 参 1). Boggs,. D.. R.. inflammatory J. 2). Hemat.. The. cellular. exudates. in. 466,. 1960.. 15;. Cohnheim.. J.. Virchow's. Arch.. 考. composition human. of. 4). Dionisi,. Clin. lnvest. 39; J. W,. of studying. Ueber‑Entzundung. und. path.. Rebuckよ A.. alveolare. Sugli. nella. (Con. Anat.. New. Eiterung.. 40;. York. 12) 角 南. 1‑79,. り 引 用 elementi. 7;. Acad.. 宮 尾 定 信,袴. 田 八 郎,炎. 日 内 会 誌49;. 502,. 岡 野 錦 弥,白. 症 性 素 質 に 関 す る 研 究.. 甫.骨. 潤 形 式 に つ い て.最. 新 医 学. 1955.. 病 的 骨 髓 内 好 中球 の墨 粒 貧 喰 山 医 学 会雑 誌. 68; 1169, 昭31.. 健 康 家 兎 骨 髓 機 能 に 及 ぼす 色 健康 家免並 びに健康 人骨髓. 山 医 学 会 雑 誌. 70; 2629,. 保.末. 臨. 昭33.. 梢 血 白血 球 培 養 に 関 す る基 礎 的 並. に臨 床 的 研 究. 第1編,. 方法 論並に健康 人末 梢. 血 白血 球 培 養 の 細 胞 増 生 に 就 い て. 14, 1‑166. 第2. 内 各 種 白 血 球 の 生 体 染 色 に 就 い て. 第3編. 14) 十 川. り 引 用. 血 病 細 肥 の 胸 管 お よ び 淋 巴 路 に お. 757,. 髄 体外組織培 養に於 ける生体 染色. 床 的 応 用.岡. 昭35.. Dionisiよ. け る 浸. 第3編. の 研 究. 第1編. 6). Sc. 59;. 方法 論 並 び に 一 般 的 観 察. 素 の 影 響. 第2編. Dionisiよ. Neumann,. 13) 田 村. A method. 健 康人及 び家兎 骨髄 内細胞の墨粒 貧喰能 に. 能 に つ い て.岡. Folia. J. H.. 髄 組 織 培 養 に 於 け る 墨粒 貧 喰 能 の. り 引 用. Litten,. 8). a polmonite. preparati).. 1960.. Corwley,. Ieukocytic function in nivo. Ann.. 宏:骨. つ いて. endo. 1353.. and. 1909.. 5). 7). essudato. complicata di. 368,. 編. dell'. linfemia,. dimonstrazioni. haemat.. 第2編,. 健. 康 人 末 梢 白 血 球 培 養 の 好 中 球 機 能 に 就 い て. 第. 昭34. Page,. A.. R.. and. experimental in. Path. 10). 献. 研 究.第1編. Dutrochet,. phils. 文. 11) Rebuck,. leukemias.. 1867. 3). 9). (本論 文 の 要 旨は 第23回 日本 血 液 学 会 総 会 に お い て 発 表 し た). Perillie, exudative. 34;. Good,. study the. of. R. the. inflammatory 645,. P. E. cellular. A.. A. function. clinical of. response.. and. neutro Am.. 血 液 疾 患 々 者 末 梢血 白 血 球 培 養 に 就 い て. 岡 山 医 学 会 雑 誌, 71; 1545, J.. 15) 大 藤. 真.亘. Finch, response. S. C. in. The. local. leukemia.. J.. 昭34.. 理 善 治.骨 髄 体 外 組 織 培 養 に 関 す. る研 究, 第1報. 1958. and. 3編,. 東 京 医 事 新 誌71;. 増 生 面 積 及 び 遊 走 細 胞 の 観 察. 454,. 昭29..

(6) 咲. 244. Cytological. studies. 川. 嘉. on the. application. 信. exudates. formed. of Unguentum. Part. Ⅰ. In. normal. with. the. Vesicans. coutrols. by. Yoshinobu Department. of Internal. Medicine,. (Director: In order to study was made for cellular. Prof.. Sakikawa Okayama. University. Medical. School. Kiyoshi Hiraki). the defense reaction of the body to a local infection, an investigation aspects of exudate formed with the application of Unguentum Vesicans.. Followings are the results. 1. The onset of blister formation averaged 8, 7 hours following the application of Ungu entum Vesicans. 2. Apperance of cells was noted with an increase of the exudate following blister forma tion. Numbers of cells in the exudate in 12 cases 1, 3, 6 and 12 hours following the onset of blister formation averaged 1,037, 1,481, 1,245, and 2,083 respectively. 3. The cells conist mostly of polymorphonuclear neutrophils, and in addition a few lymphocytes, monocytes, eosinophils, and staff neutrophils were noted. 4. The average numbers of nucleus segmentation of the neutrophils in 12 cases 1, 3, 6, and 12 hours following the onset of blister formation were 2.85, 3-08, 3.14, and 3.32 res pectively, showing 5. Wandering onset. min. of. blister. respectively, 6.. An. has. a merit. can. be. a constant increase with passage of time. velocity of the neutrophils in 12 cases 1, 3, 6,. formation. showing. investigation in. performed. averaged. that. a relatively of. calculation. with. 10.04μ/min,. ease.. the. active. exudate. formed. of. numbers. cell. 12.57μ/min,. movement with and. and. 12 hours. 10.76μ/min,. following and. the. 11.06μ/. constantly. the. application. measurement. of of the. Unguentum wandering. Vesicans velocity.

(7) 発泡 膏貼布 によ る滲 出液 の細 胞学的研究. 第1表. 貼 布 よ り発 泡 まで の 時 間. 第1図. 貼 布 よ り発 泡 ま で の 時 間. 245. 第2表. 細. 胞. 数. 第2図. 細. 胞. 数.

(8) 246. 咲. 川. 嘉. 信.

(9) 247. 発泡 膏貼布 によ る滲 出液 の細胞学 的研 究. 第4表. 好 中球 平均核数. 第5表. 好 中球 遊 走 速 度(μ/min).

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