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冠動脈バイパス側側吻合要血管鈎の考察

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Academic year: 2022

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全文

(1)

冠動脈バイパス側側吻合要血管鈎の考察

著者 川筋 道雄, 榊原 直樹, 渡辺 洋宇, 北村 昭洋

著者別表示 Kawasuji Michio, Sakakibara Naoki, Watanabe Yoh, Kitamura Akihiro

雑誌名 胸部外科 = 日本心臓血管外科学会雑誌

巻 45

号 3

ページ 225‑226

発行年 1992‑03

URL http://doi.org/10.24517/00050818

Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止

http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja

(2)

鯵手術時の工夫鋤

冠動脈バイパス側側吻合用血管鈎の考案

川 筋 道 雄 榊 原 直 樹 渡 辺 洋 宇 北 村 昭 洋 議

は じ め に

冠血行再建術におけるバイパス枝数の増加に伴い,

グラフトの節約,手術時間の短縮,グラフト血流量の

増加を目的にブリッジグラフトが用いられる.静脈グ

ラフトによるブリッジバイパス術を容易にするために われわれが考案した血管鈎を報告し,これを用いた吻 合手技について述べる.

I . 手 技

考案した血管鈎は2本の神経鈎を背中合わせに先端

を5mm離して並べ,根元を柄で固定したものである.

全長は21cmである.もととなる神経鈎は先端を丸く

した長さ1.0mmのフックが付いている.柄の近くに ストッパーを付け,これを前後に移動することによっ て血管鈎先端の間隔を自在に調節できる(図1).

鈍角枝‑回旋枝のプリッジグラフ卜における鈍角枝

のダイヤモンド側側吻合の手技を述べる.冠動脈切開 は冠動脈の直径の1.5倍,2〜3mmで,通常の端側吻 合より小さくする.静脈グラフトの側側吻合予定部の 外膜を除去し,グラフトを生理食塩水で膨らませなが らダイヤモンドメス(Codman80‑1860)を使ってグラ フトの吻合部に縦切開を加える.この切開口は冠動脈 の切開口と同長にする.切開口が大き過ぎるとseagull

deformityを生じやすい.ストッパーを使って血管鈎

の先端を合わせ,静脈グラフトの切開口に挿入し,血 管鈎先端の間隔を切開口の大きさに調節する(図2).

両側のフックで静脈は固定されるので助手は血管鈎の 柄をもつだけでよい.

血管吻合は7‑OProlene糸による連続吻合を行う.

キーワード:血管鈎,ダイヤモンド吻合

*M.Kawasuji(講師),N.Sakakibara,Y.Watanabe(教 授)<第一外科>,A.Kitamura<手術部>:金沢大学.

図 1 考案した血管鈎

図2.血管鈎の使用法

静脈グラフト切開縁の手前中央で外内に1針懸ける

(図2).血管鈎によって吻合口が広がり刺入しやすい.

同針を冠動脈切開口のheelの12時に内外に懸ける.

同様の操作を冠動脈の12時から9時まで反時計回り

に進める.ここでストッパーを使って血管鉤を狭め,

鈎を静脈グラフトからはずす.縫合糸を引き,静脈グ ラフトを冠動脈に降ろす.続いて9時から7時まで順 針で進み,反対側に移り針を外から内に返し,逆針で 12時から5時まで時計回りに進み,さらにtoe側の5

胸部外科Vbl.45No.3(1992年3月) 225

(3)

− 川 | | | ‐

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′へ

A:冠動脈,V:静脈グラフト 図3.ダイヤモンド吻合法

時から7時まで順針で進み吻合が終了する(図3).通

常は12針を要する.結紮するさいにはpursestringに

ならないように注意する.ダイヤモンド吻合部の止血 縫合はむずかしいのでフィプリン糊で止血しておく.

吻合時間は15分以内である.この血管鈎を用いた10 例の側側吻合の開存率は100%であった.

文 献

1)CheanvechaiC,GrovesLK,SIirakiatchanukulet

al:Bridgesaphenousveingrafts.JThorac CadiovascSurg70:63,1975

2)YoungJN,MacMillanJC,MaylAetal:Intemal configurationofsaphenous‑coronaryanastomoSis asstudiedbythecast‑injectiontechnique.JThorac CardiovascSurg75:179,1978

3)GrowJB,BrantiganCO:Thediamondanas‑

tomosis:Atechniqueforcreatingaright‑angle side‑to‑sidevascularanastomosis.JThoracCar‑

diovascSurg69:188,1975

E面面而瓦頁洞 SUMMARY

ANewVeinHolderfOrSide‑to‑SideSaphenous‑CoronaryAnastomosis

j"cルヵK"ztus"gオα ,ZWeFy蹴此pα河フ"g"#qf卵酒膠私K""αzα"α[〃z"g沌勿馳沈00ノQf〃ど〃cjjze

Anewveinholderforaside‑to‑sideanastomosisbetweenaveingraftandthecoronaryartery isdescribed.Theholderisconsistedoftwonervehooks,andthosedistanceisadjusted.The techniqueforcreatingthediamondanastomosisisalsodiscribed.

KEYWORD:veinholder/diamondanastomosis

226 胸部外科Vol.45No.3(1992年3月)

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