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ポリマーセメントモルタルの打重ねに関する検討 太平洋マテリアル

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅴ‑230. ポリマーセメントモルタルの打重ねに関する検討 太平洋マテリアル. 1.はじめに. 表-1. 道路橋の鉄筋コンクリート床版(以下,RC 床版)は,車両の繰. RC 床版に生じたひび割れが,車両の載荷に伴う動きにより擦り磨. 27.0. 3.0. 表-2. 50.0. 確保するため,緊急補修が行われる.緊急補修は,アスファルト. (%). 混和液. パウダー. 18.0. 213. 1920. 3.0. W. C. S. 246. 493. 1478. 水(W) ,セメント(C) ,硅砂(S). 舗装を開削した後,コンクリートの変状部 をはつり出し,はつり箇所を補修材により. 表-3. 試験項目および試験方法. 試験項目. 試験方法. 備考. 凝結時間. JIS A 1147. 供試体サイズ:Φ150×150mm. 圧縮強度. JSCE-G505-2013. 供試体サイズ:Φ50×100mm. 曲げ強度. JIS A 1171. 供試体サイズ:40×40×160mm. 付着強度. JIS A 1171. 供試体サイズ:40×40×10mm. タル(以下,ゴムラテックスモルタル)も. 動性の良い小型ミキサを用いており,アス. 単位量(kg/m3). S/C. (%). となっている.ポットホールが生じた場合,車両の安全を早急に. 採用され始めている 1)2).練り混ぜには,機. 大久保藤和. 単位量(kg/m3). W/C. 発生頻度が高く,車両走行性の低下につながるため,管理上問題. 年,耐久性に優れるポリマーセメントモル. 正会員. 速硬モルタルの配合. アスファルト舗装上に陥没を引き起こす現象である.この変状は,. 硬セメント系材料が用いられているが,近. 佐竹紳也. 水(W) ,セメント(C) ,硅砂(S) ,ポリマー(P). きを受け,コンクリートの土砂化および流出により空洞が生じ,. 断面修復する.一般に,断面修復には,速. 正会員. P/C S/C. (%). よる変状のひとつに,「ポットホール」がある.ポットホールは,. ○杉野雄亮. ゴムラテックスモルタルの配合. W/C. 返し載荷により,疲労劣化の生じやすい部材である.疲労劣化に. 正会員. ファルト舗装の開削まで練り量が想定で きず,断面修復に際し補修材を複数バッチ練り混ぜることが多い. しかしながら,複数バッチの打設を行うと,補修材に打重ねが生 じるため,その影響を考慮する必要があると考えられる.そこで, 本研究では,ゴムラテックスモルタルの打重ねが強度特性に及ぼ す影響を,曲げ強度および付着強度により検討した. 2.試験概要. 図-1. 2.1 使用材料および配合. 曲げおよび付着強度試験 (単位:mm). 表-1 にゴムラテックスモルタルの配合を,表-2 に速硬モルタルの配合を示す.ゴムラテックスモルタルの構 成材料は,スチレンブタジエンゴムを主成分としたポリマーに水および混和剤を添加した混和液とパウダー(速 硬セメント,硅砂,混和材等)である.一方,速硬モルタルは,水,速硬セメント,硅砂からなる. 2.2 試験項目および試験方法 表-3 に試験項目および試験方法を示す.試験は,すべて 30℃環境にて実施し,養生方法は気中養生とした. 曲げおよび付着強度試験は,図-1 に示すように,まず片側(図中①)を打設し,所定の打重ね時間が経過後,新 たに練り混ぜた材料を残り部分(図中②)に打設した.なお,打重ねは,30,45,60,90 分後に実施した.曲げ および付着強度試験は,材齢 1 日にて実施した. キーワード:ポリマーセメントモルタル,打重ね,曲げ,付着 連絡先:〒285-0802. 千葉県佐倉市大作 2-4-2. 太平洋マテリアル(株)開発研究所. ‑459‑. TEL:043-498-3921.

(2) 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅴ‑230. 3.試験結果. 表-4. 始発および終結時間. 作業性を保つため,モルタルの始発が 40±5 分となるよう,ゴム ラテックスモルタルおよび速硬モルタルの遅延剤量を調整した. モルタルの始発および終結時間を表-4 に示す. 表より,両材料 とも速硬性を有していることが分かる.圧縮強度試験の結果を図. 始発. 終結. (分). (分). ゴムラテックスモルタル. 38. 48. 速硬モルタル. 42. 68. 配合. -2 に示す.ゴムラテックスモルタルの圧縮強度は,30℃環境にて 始発時間 40 分に設定した場合,材齢 3 時間で 24N/mm2 以上強度 を発現する.これに対し,速硬モルタルは材齢 1 日の圧縮強度が 24N/mm2 以上であることが分かる. 曲げ強度試験の結果を図-3 に示す.図中には,ゴムラテックス モルタルの速硬モルタルに対する曲げ強度比を併せて示す.ゴム ラテックスモルタルの曲げ強度は,打重ね時間 0 分において,速 硬モルタルの曲げ強度の約 2.5 倍である.また,打重ね時間が始発 前のとき,ゴムラテックスモルタルの曲げ強度は,打重ね時間 0 分の場合と同等であることが分かる.打重ね時間が経過すると, 両材料とも曲げ強度が低下する傾向を示し, 曲げ強度比は 2.0 以上. 図-2. 圧縮強度. 図-3. 曲げ強度. 図-4. 付着強度. のまま推移する. 付着強度試験の結果を図-4 に示す.図中には,ゴムラテックス モルタルの速硬モルタルに対する付着強度比を併せて示す.打重 ね時間 0 分の場合,ゴムラテックスモルタルの付着強度は, 1.5N/mm2 以上であり,速硬モルタルの付着強度の約 2.3 倍である. また,ゴムラテックスモルタルは,打重ね時間 0 分から 90 分まで, 付着強度が同等であることが分かる.一方,速硬モルタルは,始 発後に打ち重ねた場合,始発前に打ち重ねた場合に比べ,付着強 度が低下する.したがって,始発後に打ち重ねた供試体の付着強 度比は,始発前に打ち重ねた供試体に比べて大きくなることが認 められる.打重ね時間 90 分の付着供試体の破断面を写真-1 に示 す.速硬モルタルは打ち重ねた面から破断したが,ゴムラテック スモルタルは,基盤であるモルタル板内部で破断した. 4.まとめ 本論文により,得られた知見を以下に示す. (1) ゴムラテックスモルタルの曲げ強度は,打重ね時間が始発前 のとき,打重ね時間 0 分の場合と同等であり,打重ね時間が 始発前であれば,曲げ強度について打重ねの影響は小さい. (2) ゴムラテックスモルタルの付着強度は,打重ね時間 0 分から 90 分まで 1.5N/mm2 以上保持しており、付着強度について打 重ねの影響は小さいと考えられる.. 速硬モルタル. ゴムラテックスモルタル. 【参考文献】 写真-1 付着供試体の破断面 1) 杉野雄亮,佐竹紳也,大久保藤和:床版補修用ポリマーセメント モルタルの強度特性および耐久性に関する検討,太平洋セメント (打重ね時間 90 分) 研究報告第 163 号,pp.49-58,2012.12 2) 稲葉尚文,辻岡雷太,大久保藤和,佐竹紳也,杉野雄亮:ポリマーセメントモルタルを用いたコンクリート床版の応急補 修,第 67 回土木学会年次学術講演会,pp.1179-1180,2012.8. ‑460‑.

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