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鉄鋼スラグ水和固化体の基礎的性質と海洋環境下の耐久性

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Academic year: 2022

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(1)V‑445. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 鉄鋼スラグ水和固化体の基礎的性質と海洋環境下の耐久性 JFE スチール. 正会員○小菊史男. JFE スチール. 正会員. 松永久宏. 遠藤公一. 新日本製鐵. 正会員. 中川雅夫. 港湾空港技術研究所. 正会員. 濵田秀則. 新日本製鐵. 1.はじめに セメントおよび天然骨材を使用せず,製鋼スラグと高炉スラグ微粉末等,鉄鋼生産に伴い製造されるスラグを 主原料に,全量リサイクル材を用いて,コンクリート代替が可能な固化体を開発した. 1,2). .コンクリートと同様. に,練混ぜ,打設後,養生を経て,固化体となる.本報告では鉄鋼スラグ水和固化体の基礎的特性と,海洋環境 下の耐久性について検討した結果について述べる.. 2.固化体の基礎的性質 2.1 硬化後の基礎的性質. 表1 鉄鋼スラグ水和固化体とコンクリートの特性比較 スラグ水和 コンクリート 固化体 引張強度* (N/mm2) 2.14 2.22 曲げ強度 *(N/mm2) 3.89 4.05 静弾性係数 *(N/mm2) 21500 26100 擦り減り係数* (cm3/cm2 ) 0.043 0.095 密度(g/cm3) 2.5 2.3 平均細孔径 (μm) 0.02 0.1 *圧縮強度30N/mm2における値. 鉄鋼スラグ水和固化体の特性値をコンクリートと比較して表. 項目. 1 にまとめた.圧縮強度が同程度の場合,引張強度や曲げ強度 はコンクリート同様だが,静弾性係数は 2 割程度小さい.擦り 減り係数(ASTM C418 で評価)が小さく,比重は大きく,細孔径 が小さく,緻密である.. 2.2. スランプの経時変化 30. 図1に示したように,鉄鋼スラグ水和固化体のス. 25. 囲で少ない.通常の温度領域であれば,練混ぜ後 1 時間以上良好な流動性を確保できる.本報告で用い た配合例は表 2 に示した.. スランプ (cm). ランプの経時低下量は,温度が 10℃から 30℃の範. 20℃ 配合A. 20. 10℃ 配合A. 15 10. 30℃ 配合B 5. また,鉄鋼スラグ水和固化体のブリーディグ率は. 0. 0.1〜0.4%とコンクリートに比較して非常に小さい.. 0. 15. 30. なお高炉セメントを用いたコンクリート(18‑8‑40BB. 凝結特性. 1000 時間(分). 間は始発,終結ともに低温になるほ. 120. 1200. は,コンクリートと同様に,温度に. 時間の温度依存性を示した.凝結時. 105. 1400. 鉄鋼スラグ水和固化体の凝結時間. よる影響を受けやすい.図 2 に凝結. 90. 図1 静置状態におけるスランプの経時変化. W/C=64%)では 2.7%であった.. 2.3. 45 60 75 経過時間(分). ど長くなる.普通ポルトランドセメ ントを用いたコンクリートと比べる と低温で終結が遅くなる傾向にある.. 800. 配合D. 始発. 配合D. 終結. コンクリート(N) 始発 コンクリート(N) 終結. 600 400 200 0 0. 10. 従って,寒中施工に際しては初期養. 20. 30. 40. 温度 (℃). 生での温度管理には注意する必要がある.. 図2 凝結時間の温度依存性. キーワード:スラグ,固化体,スランプ,海洋環境,乾燥収縮 連絡先:〒260‑0835 千葉市中央区川崎町1番地 JFE スチール(株) TEL:043‑262‑2593 FAX:043‑262‑2858. ‑889‑.

(2) V‑445. 35. 圧縮強度と粉体水比の関係. 図3に材齢 28 日の圧縮強度と粉体水比の関係を示した. ここで,BP:高炉スラグ微粉末,CH:消石灰,FA:フライア ッシュ,W:水である.フライアッシュの寄与を他の粉体の 0.35 とすると,圧縮強度と粉体水比においてよい相関が得られた. 鉄鋼スラグ水和固化体は粉体水比を適当に設定することによ り,強度設計が可能である.. 3.海洋環境下における耐久性 3.1. 材齢28日圧縮強度(N/mm2). 2.3. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 空気量 0.5〜3.0%. 30 25 20 15 10 5. 海洋環境曝露における圧縮強度の変化. 0. 飛沫帯,干満帯,海中にそれぞれ円柱供試体を曝露して,. 0.0. 1.0. 1 ヶ月後と,13 ヶ月後に圧縮強度と静弾性係数を評価した.. (a) 圧縮強度. は,圧縮強度,静弾性係数いず. 同様であるが,鉄鋼スラグ水和. 30 25 20 15 10 5. 固化体は普通コンクリートより. 飛沫帯 干満帯 海中. 35000. 配合 C. 静弾性係数( N/mm 2). 果を図 5 に示した.質量変化は. 圧縮強度( N/mm 2). 35. 化と,質量変化を評価した.結. 30000. 配合 C. 25000 20000 15000 10000 5000. 0. 0 1ヶ月. も,長さ変化率が小さく,乾燥. 13 ヶ月. 1ヶ月. 海水暴露時間. 後湿潤状態に戻した場合元の長. 13ヶ月. 海水暴露時間. 図4 海洋曝露による圧縮強度と静弾性係数の変化. さに戻りやすい.. (c )コンクリート. 0. 0. -1. -1. 気中. 水中. 気中 水中. 気中. -2 -3. 気中. -4. -4. 長さ変化率 (×10 ) 質量変化率 (%). -5. 変化率. 0. -2. 水中. 気中 水中. 気中. 14. 28. 42. 56. 70. 84. 材齢(日). 98. 気中. 水中. 気中 水中. 気中. -6 0. 112. -3. -5. -6 0. -2. -4. -4. 長さ変化率 (×10 ) 質量変化率 (%). -5. -6. 長さ変化率 (×10 ) 重量変化率 (%). 1. -1 変化率. 変化率. -4. 1. 1. -4. ( W/C=65% ). (b)鉄鋼スラグ水和固化体 配合 F. ( a )鉄鋼スラグ水和固化体 配合 E. -3. (質量比). (b) 静弾性係数. 飛沫帯 干満帯 海中. 40. れも低下せず,上昇していた.. 乾湿繰り返しにおける長さ変. 4.0. 図3 圧縮強度と粉体水比の関係. に曝露したものでも 13 ヶ月後に. 乾湿繰り返し試験. 3.0. (BP+CH+0.35FA)/W. 結果を図 4 に示した.どの位置. 3.2. 2.0. 14. 28. 42. 56. 70. 84. 98. 112. 0. 14. 28. 42. 材齢(日). 56. 70. 84. 98. 112. 材齢(日). 図5 乾湿繰り返しによる長さと質量の変化. 4.まとめ 鉄鋼スラグ水和固化体の基礎特性と海洋環境下 における耐久性を評価した結果,海洋構造物とし ての適用が可能であることがわかった. 〈参考文献〉1) 小菊史男ら,港湾技研資料 No.990, (2001.6). 2)小菊史男ら,土木学会第 56 回年次学術講. 演会講演概要集,Ⅴ‑p.408(2001.10). 表2. 鉄鋼スラグ水和固化体の配合例. 配合 製鋼スラ スランプ 空気 No. グの最大 (cm) 量 粒径 (%) (mm) A 40 17.5 B 40 15.0 C 40 22.0 2.1 D 40 21.0 E 20 19.0 1.1 F 20 12.5 2.1 G 20 22.0 3.1. ‑890‑. 3. 単位量 (kg/m ) 水 240 240 196 186 259 240 227. 高炉スラグ フライ 製鋼 消石灰 混和剤 微粉末 アッシュ スラグ 350 350 374 371 410 439 618. 250 250 276 273 205 0 0. 1401 1401 1497 1527 1436 1757 1461. 36 36 39 37 41 44 62. 0.0 0.0 3.9 2.7 2.5 1.7 3.1.

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参照

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