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電気通信における企業競争力の推定法

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Academic year: 2021

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皿−F−4 2000年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 春季研究発表会 蜘鋸言に凄錮ナる二企購読争カの舵法 ¢且¢016∞成娯大学☆上田 徹 ⅧDA取血m 菊川 聡 KⅢ皿WÅ Sab血(現在、m) 1.まえがき 競合商品や競合サービスなどの競争市場における 競争力は市場占有率によって測ることができる。消費 者が購買商品の選択を行う際に、商品の価格だけで決 めているとすると安い商品の市場占有率が100%に なるはずであるが、実際には品質やデザイン、アフタ ーサービスなどの要因も加味して商品購入が図られる。 そこで、市場占有率について価格で説明できる部分と それ以外の部分とに分け、商品の価格によって左右さ れない要因に着目して、企業の競争力を評価すること を考える。まず、エントロピーモデル[2]による競争力 推定法[1]を述べ、その方法の問題点を解決する新し い競争力推定法を提案し、電話サービスにおける価格 以外の競争力評価に適用してみる。 2.エントロピーモデルの戟要 エントロピーモデルとは、大衆の行動として、固定 観念なく、なるべく自由に選びたいという選択行動を 満たしながら、しかしリスク(コストなど)はなるべ く少なくしたいという概念である。 <エントロピー。モデルの数式化> 複数の選択肢(商品、サービス)があり、それぞれ の選択比率(シェア)と価格が与えられるとき、エン トロピーモデルを利用して、各選択肢の相対的な評価 値や効用(企業の相対的競争力)を推定することが出 来る。 <記号> A∫:選択肢臼=1,2,…,用) Cf:択肢A∫の価格 P∫:択肢A∫の選択比率 U′:スト以外の要因をひっくるめた、 選択肢A∫の効用(企業の相対的競争力)

ヤ 選択肢A∫の総合リスク評価値、すなわち消費者が評

価するリスクをT∫=CノU′とおくと、消費者が評価 するリスク評価値の平均エ。は 〝 エ。=∑1月 f,0 となる。また、選択行動の自由性ないし無秩序性をエ ントロピ嶋で表す。 エントロピーモデルの目的 消費者は (1)できるだけ平均リスク評価値エ0を小さくする。 (2)エントロピーガをできるだけ大きくする ように、選択行動をとる。 (1)、(2)の目的を達成できるようにPfを求め ると ギヒⅣ ̄1…菖ダ ̄C・′U・ である。ただし、肝は 好一ち+肝一乃+…+肝−㍍毎1 の正根である。このとき、 log考/loがい司/1 =(CJ/ひJ)/(Cノ/ひノ) となる。これから、 (て) (2) (3) ぴノ/ぴ∫=(log彗/logろ)/(CJ/Cノ)・(4) となり、巧=lとおけば企業ノの競争力を 打ノ三(10g月/logろ)/(CJ/Cノ) (5) で測ることができる。 3・備格弾性掛遥生至亘辿 需要βは、価格弾性値∫、価格Cを用いて 且〉ヒ度C∫ (6) で表されることが多い。市場占有率は需要に比例する と考えると式(1)ではなく、 雪=αC‘∫〝f (7) で表現されると考えた方が価格弾性値に馴染みやすい。 このとき log考=∫】ogCJ+log〃J+g 尺=logα (8) である。 −120 − © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

NTTとNCC(新規参入業者)の2社を考え、発着地対kご とに市場占有率と価格は異なるので logろ(た)=∫logCfk)+logぴf+∬ (9)

NTTとNCCの相対的競争力は10:7で NT

Tの競争力の方が勝っていると言える。

価格弾性値の値より、ライバル会社の料金が据え置

かれている場合に自社の料金を1割値下げすれば、1割 以上需要が増えると考えられる。 ・NCCの競争力がNTTの競争力より平均して勝っ

ている地域は、宮城県、東京都、大阪府、広島県、

福岡県などであり、いずれも大都市を含んでいる(下

図)。 ・NTTの競争力がNCCより非常に勝っている地域 は、秋田県や島根県など人口の少ない都道府県に多 い。 ・人口の少ない都道府県では、人口の多い所に比べて 情報量が少ないため、NTTを何気なく使っている 人が非常に多いと考えられる。

・地域間の距離か近いところでは、NTTの競争力が

非常に勝っており、距離が遠くなるにつれてNCC の競争力が徐々に増している。 ・特に、NCCの競争力がNTTの競争力より勝る場 合は、すべて距離が170km以上離れた地域間に 限られる。 ・人口の多い都道府県では地域間の距離が遠くなれば なるほどNCCの競争力が大きく増えるが、人口の 少ない都道府県では地域間の距離が増えても、競争 力の変化は比較的少ない。 参考文献 [1]上田、矢田:「エントロピーを用いた企業競争力推 定法」、1994年電子情報通信学会春季大会、B−687 [2]国沢清典:「エントロピー・モデル」、日科技連(1975) ∼=NTr,NCC とおくと log(椴/虚)

=∫log(C思。/C温)・log(U〃。。/ぴ〟汀)

(10) となる。発着地対はたくさんあるので、価格弾性値∫ と相対的競争力log(U〟CC/U〃汀)を回帰分析によ り求めることができる。また、得られた価格弾性値∫ を用いて発着地対Aごとの相対的競争力は log(ぴ〟CC/U〃汀)(た)

=log(亀/ギ温)−∫log(C思。/C温)

から求めることができる。 【評価データ】 「NTT、NCCの平成8年度の 地域間交流データと価格データ」

を用いて価格弾性値∫とlog(U〟。。/Um)を回帰分

析により推定し、NTTとNCCの親争力を計算、比較、評 価する。 【結果と考察】 log(U〃CC柑〟汀)=−0・352;U〃CC/U〃汀己0.703 ∫=−1.455 8 6 nu O 宮崎県 大分県 熊本県 長崎県 佐賀県 福岡県 高知県 愛媛県 香川県 徳島県 山口県 広島県 岡山県 島根県 鳥取県 和歌山 奈良県 兵庫県 大阪府 京都府 滋賀県 三重県 愛知県 静岡県 岐阜′県 長野県 山型〓県 福井県 石川県 富山県 新潟県 神奈川 東京都 千葉県 埼玉県 群馬県 栃木県 茨城県 福島県 山形県 秋田県 宮城県 岩手県 青森県 北海道 −121− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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